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2019年8月02日00時07分 〜
記事 [政治・選挙・NHK263] 週刊新潮が山本太郎攻撃のノロシを上げた!  
週刊新潮が山本太郎攻撃のノロシを上げた!
https://85280384.at.webry.info/201908/article_6.html
2019年08月01日 半歩前へ

 案の定、早速おいでなすった。「権力の露払い」、使い走りをしている「週刊新潮」である。そろそろ来るころだと思っていた。

 安倍政権を真っ向から鋭く批判する山本太郎が邪魔で仕方がないのだ。

 江戸時代の春画で、局部の描き方は化け物だ。実際にそんなものが存在するはずがない。が、極端にデフォルメされた春画は海外で注目を集めた。私はこれを「歌麿手法」と呼んでいる。

 今回の「週刊新潮」の手口は「歌麿手法」そのものだ。一部の発言を取り上げ、「これでもか」と拡大して見せ、全体像をわざとぼかした。

 4月に山本太郎が旗揚げした「れいわ新選組」は日増しに注目度を高めた。慌てた「週刊新潮」は山本太郎の攻撃を始めた。

 これがその一部だ。

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 今回の参院選で、思わぬ躍進を見せたのが「NHKから国民を守る党」、そして山本太郎代表の「れいわ新選組」だった。(中略)

 一方、山本代表は原発事故に際し、“煽動的”な物言いで、風評被害に苦しむ福島の住民を絶望に追いやってはいなかったか。それは「生きててよかったと思える国」とはかけ離れたものでもある。 (以上 週刊新潮)

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 NHK=安倍内閣の御用機関とみられる中で、N党は反安倍票の受け皿となり、党首の立花が当選した。ところが当選した途端、有権者の期待を裏切り、政党交付金稼ぎと疑われるような行動に走った。

 こんな札付き集団と、「れいわ新選組」を同列扱いすることで、山本太郎の世間の評判を落とそうとした。

 原発と福島については、危険な「放射能汚染」がいまだに国民の間で懸念されているのは事実。

 現に東日本大震災の直後に水素爆発を起こし、炉心溶解し、破壊された東電福島の原発からは今も放射能を放出している。誰も近づけない。人間の力で原発はコントロールできないのである。

 安倍晋三は五輪誘致のために「福島は安全だ」と世界にウソをつき、県外に避難した住民を半ば強制的に“危険地域”に帰還させようとしている。

 チエルノブイリと比較すると「帰還など絶対に在り得ない」話だ。

 山本太郎はその点を問題視し、完全に危険が取り除かれない限りは、帰還すべきではないと訴えている。

 福島の住民を絶望に追いやったのは、無理やり期間を進める安倍政権だ。

 それほど安心なら、晋三は実母や妻の昭恵を現地に住まわせるべきだ。

 安倍の頭の中には「東京五輪の開催」しかない。被災者のことなど元から眼中にない。

 山本太郎は福島の人々をないがしろにするこんな晋三のやり方に憤りを覚えている。

「週刊新潮」はすべて承知で、権力の片棒を担いでいる。 




http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/872.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 米軍駐留経費「5倍」要求 ボルトン補佐官が来日時に伝達(日刊ゲンダイ)
     


米軍駐留経費「5倍」要求 ボルトン補佐官が来日時に伝達
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259543
2019/08/01 日刊ゲンダイ


7月22日、ボルトン米大統領補佐官(左)と握手を交わす岩屋防衛相(C)共同通信社

 在日米軍駐留経費をめぐり、米トランプ政権が日本側に大幅な負担増を求めていたことが分かった。1日の朝日新聞が複数の米政府関係者の話として報じた。

 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が7月21、22日に来日した際、谷内正太郎国家安全保障局長らに対し、大幅な増額を要求。今後の交渉で求める可能性がある増額の規模として、関係者の1人は「5倍」、別の関係者は「3倍以上」と述べたという。

 日本は在日米軍の駐留経費(思いやり予算)として、2016〜20年度の5年間で計9465億円を負担。これ以外に米軍再編関係費なども負担しており、総額は年約6000億円に達する。

 ボルトン氏がどの予算の増額を求めたかは不明だが、仮に米軍再編関係費なども含めた金額を意味するなら、日本側の負担は一気に3兆円規模となる。






















http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/873.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 議長交代は親分の本音か 萩生田光一と安倍晋三“腐臭の関係”(日刊ゲンダイ)
 


議長交代は親分の本音か 萩生田光一と安倍晋三“腐臭の関係”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259539
2019/08/01 日刊ゲンダイ 文字起こし


左から安倍首相、加計理事長、萩生田幹事長代行の仲良し3人組(ブログ「はぎうだ光一の永田町見聞録」から)

 時として、一枚の写真が千の言葉より雄弁に語ることがある。傲慢、独裁、利権、忖度、不正、隠蔽、偽造――。安倍政権に付きまとう疑惑の中心人物が仲良くバーベキューに興じる写真は、国民愚弄政権のすべてを象徴しているのではないか。

 大メディアはベタ記事扱いだが、安倍首相の側近中の側近である自民党の萩生田光一幹事長代行が衆院議長の交代に言及した件は、民主主義国家として看過しがたいものだ。完全に矩を踰えている。

 問題の発言が飛び出したのは、26日放送のインターネット番組「言論テレビ」で、安倍応援団であるキャスターの桜井よしこ氏がホストを務める「櫻LIVE」でのこと。参院選後の安倍政治について語る中で改憲に話が及ぶと、萩生田は大島理森衆院議長について「立派な方だが、どちらかというと調整型」と評し、こう言い放った。

「今のメンバーでなかなか動かないとすれば、有力な方を議長に置いて、憲法改正シフトを国会が行っていくことは極めて大事だ」

 改憲に前のめりの安倍に対する忖度なのか、あるいは親分とすり合わせた上での代弁なのか、いずれにせよ、安倍側近の萩生田が、大島議長では改憲議論が動かないからスゲ替えた方がいいと主張したわけだ。

 しかも、番組の出演者からは後任に自民党の二階幹事長を推す声も上がり、「改憲の本気度は二階衆院議長で測る」なんて盛り上がっていた。

国権の最高機関を軽んじる

「議長が調整型なのは当たり前です。与党にも野党にも公正中立な議事運営を行う立場であり、だからこそ会派を離脱して議長に就任する。議長は三権の長であって、自民党の家来ではないし、首相の手下でもないのです。さらに言えば、立法府は国権の最高機関ですよ。その立法府を軽んじ、議長の交代論にまで言及するとは勘違いも甚だしい。もっとも、萩生田氏は4月にもネット番組で首相の意向を代弁し、消費増税の延期と衆参ダブル選実施に踏み込んだ“前科”がある。安倍首相の了承もなしに、一介の議員風情が解散や議長更迭など、大それた発言をできるわけがない。大島議長の交代論は、三権分立など屁とも思っていない首相の本音とみるのが妥当です。こんな由々しき事態なのに、厳しく糾弾しないメディアはどうかしています」(政治評論家・本澤二郎氏) 

 そもそも、衆院議長の任期は衆院議員としての任期と同じとされている。総選挙を経ずに交代することは異例で、体調問題など、よほどの事情がなければ途中交代はない。議長の立場はそれだけ重いのだ。

 二階幹事長は30日の会見で、萩生田から「言葉足らずで誤解を与えた。ジャーナリストの発言を受けて、議長の役割の重さについて解説した」と釈明があったと言い、萩生田に対して「立場を考えて慎重に」と注意したことを明らかにした。

 言葉が過ぎた、度が過ぎたと謝って発言を撤回するならまだしも、「言葉足らず」とはどういう意味なのか。「慎重に」で済ませていい発言でもないだろう。こんな形ばかりの注意で幕引きなんて許されないはずだ。萩生田がまったく反省していないことも明らかで、同日の副幹事長会議では「メディアにうまく切り取られた」などと話し、被害者ヅラだったという。

 さすがに議会人の立場上、与党内からも「議長の人事に関して申し上げることは厳に慎まなければならない」(森山国対委員長)、「萩生田氏が議長を交代できるわけではない」(高市衆院議運委員長)などと苦言は呈された。しかし、高市はきのう31日の会見で「一般論として答えたが、萩生田氏の名前を引いたことは撤回する」と軌道修正。なんでも桜井よしこ氏から高市に抗議があったというから恐れ入る。

「改憲シフト」にシャカリキで、異論を封じ、改憲のためなら民主主義のルール違反もいとわない。安倍一派のその姿勢は、もはや改憲カルトと言うほかない。


まっとうな声明が逆恨みされた(C)日刊ゲンダイ

親分を守るために子分が鉄砲玉になるヤクザの論理

 先の通常国会で憲法論議が進まなかったのは確かだが、それは議長のせいではない。むしろ原因をつくったのは萩生田の方だ。ネット番組で増税先送りを示唆した際、「新しい時代になったら、自民党はワイルドな憲法審査を進めていかないと」とも発言。こうした強引な姿勢が野党の猛反発を招いた。大島議長に責任転嫁するのは筋違いなのだが、ワイルドな議長交代論の背景には安倍の私怨があるのだという。

「ちょうど1年前、大島議長はモリカケ問題で紛糾した2018年の通常国会を振り返る異例の所感を発表しました。政府による公文書の改ざんや隠蔽が相次いだことについて『民主主義の根幹を揺るがす問題』と指摘し、行政府と立法府の双方に反省と改善を促した。あの議長声明以来、官邸からは、大島議長の交代論が半ば公然と聞こえてくるようになりました」(自民党関係者)

 大島議長は所感で「国民に大いなる不信感を引き起こした」ことを「深刻に受け止めていただきたい」と訴えた。しごくまっとうな指摘だ。内閣の正当性を担保するためにも、主権者である国民から委任された国会が行政監視権を持つ。議会制民主主義の常識である。

 また、大島議長は天皇退位の特例法を政府が官邸主導でチャッチャと進めようとした際も、「国会は下請け機関ではない」と言って議論を引き取り、与野党合意に導いた経緯がある。 

「三権分立を守るために、政府がおかしなことをすれば意見するのは立法府の長として当然のことなのに、安倍首相は三権の長も天皇も自分の意のままだと思い上がっているのではないか。自分が批判されたように感じて気にくわないからといって子分の萩生田氏に議長更迭を言わせるというのは、まさしく独裁者の発想です。安倍首相は、自分の思い通りにならない障壁があると、人事を歪めてでも取っ払って突き崩そうとする。法の番人である内閣法制局長官に息のかかった人物を据えて、集団的自衛権の行使を容認する安保法制を成立させたのがいい例です。これほどの目に余る権力私物化を前に、国会議員が沈黙しているのは情けない。大島議長ひとりの問題ではないのです」(本澤二郎氏=前出)

議長交代論は辞職に値する暴言

 安倍1強の長期政権下、官邸に権力が集中し、国会は形骸化。国会議員も官僚も官邸の意向を気にして、物言えば唇寒しの恐怖支配が続いている。

「参院選で改憲勢力が3分の2議席を下回った焦りもあるのでしょうが、衆院議長に逆恨みして交代をチラつかせるなんて言語道断です。自分が立法府の長だと思っている安倍首相は、気に入らないヤツは更迭すればいいくらいに考えているのかもしれませんが、萩生田氏の発言は、さすがに議会制民主主義のルールを踏み越えている。議員辞職に値する暴言です。だいたい、加計学園問題では萩生田氏も当事者じゃないですか。落選中は加計に面倒を見てもらっていたし、文科省から出てきた文書には、当時官房副長官だった萩生田氏が加計学園の獣医学部新設を後押しする発言が記されていた。それもウヤムヤにされてしまいましたが、親分をかばうために側近が嘘をつき、議会制民主主義を破壊する鉄砲玉にもなるなんて、ヤクザの世界です。今の自民党は公党ではなく、安倍首相を守る私党に成り下がっている。そのフロントランナーが萩生田氏ということです」(政治学者の五十嵐仁氏)

 17年の国会審議で加計学園理事長と安倍が“腹心の友”だったことを知っていたのか問われた萩生田は、「報道で最近知った」かのように答えていたが、13年5月の自身のブログに〈GW最終日は青空のもと安倍総理とゴルフ〉の説明とともに安倍、加計理事長とバーベキューに興じる姿を投稿していた。それが1面の写真だ。

 権力を私物化する安倍カルト集団のいかがわしさを物語る歴史的資料である。

 安倍とただならぬ関係の萩生田による衆院議長の交代論をメディアが放置しているようでは、この国の民主主義は自壊の一途だ。













 






http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/874.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 日本の政治が腐ってしまった本当の理由 - 第10章 「喧噪の中で失ってしまった大事な事」
[前書き]
この章は2019年3月3日に投稿した文[1]に手を加えたものを再投稿します。この章はちょっと長いのであなたの一番好きな飲み物を用意してこれをすすりながら本稿を読んで下さい。アルコールはちょっと...内容が心に染み込まないでアルコールが染み込んでしまいます。

あるアイデアが情念になりそれがイデオロギー化しスローガンを通してこの世界に働きかける - と言うイデオロギーと目の前の世界の関係。そんなイデオロギーと言う名の欲望とその欲望から発せられた言葉に全くおかまいなく脈々と流れる"あるもの"を考える章である - 政権にどの様な勢力が居座ろうが自分達のイデオロギーの夢の実現の欲求として、その地域の昔からの固有の文化を自分達の達成したい理想社会の方向に都合の良い様に引き寄せながら政権運営をおこなって行く過程、そしてその過程を取り仕切っている不遜で強欲な人々を我々は世界の至る所で現在進行形で目撃している。

==
随分昔に読んだ本からの引用と言う形で話を進めてみる。Max Picardと言うスイスの哲学者が、1958年みすず書房より出版された「騒音とアトム化の世界」[2](残念ながら絶版になって久しい)と言う本の中で述べていた。人々は喧噪の世の中に生き、各個人がそれぞれアトム化(原子化)してしった事。以下の様にも言っていたとも記憶する。間違っていたら御免なさい。人間がオペレータ(即ち機械をもくもくと操作する者)に堕してしまった事。同じくみすず書房より出版された彼の「沈黙の世界」と言う本では神と対話する内省の重要性を訴えていた。彼自身の言葉を示す。"Nothing has changed the nature of man so much as the loss of silence."[3] それは、現代社会において有史以前から持っていた動物としての人間の中の本性より、沈黙を喪失してしまった事だと言える。人間が沈黙の中での内省を行う事を忘れ、言葉が一杯詰まった頭のみに意義を見いだし、その生命存在の意義を失いつつある事と言えようか。また、文明批評家Ivan Illiciの著書「エネルギーと公正」[4]の中で心に残った言葉があった。彼は「加速」と言う言葉をこの本の中で使っていた。この世の社会と人々の動きを良く表している。物質文明、機械文明の生活の中で欲望が肥大化し、それらの文明が深まるにつれ上に述べた状態が不可避となり、人であるよりもオペレータになっている時間がより一層長くなり、どんどんと抜け出せない深みにはまって行くのである。それは日常の中で一人一人の統一体としての生命が分裂、原子化し家族が原子化しバラバラで絆を喪失そして社会にはユニークさも無くなり分断化する現代の日本の人々の事を言い当てて居る様に思える。

Picardが語った言葉で彼の考えを良く表す言葉を記しておく。手元に「騒音とアトム化の世界」が無いので孫引きと言う不本意な形となってしまいますが以下の引用をさせて頂きます。[5]現代の人々の生き方を非常に良く記述していると思う。「私はある時、一人の男がテレビの前に座っているのを見た。その傍らで同時にラジオが鳴っていた。しかも同時にこの人は時折テレビから目をはなして新聞を読んだ。いったいこの人はどこにおるというのだろう。テレビの中か、新聞・ラジオ、あるいは安楽椅子の中か。彼はそれらのすべてであり、そして無でもあった。いたるところにおり、しかもどこにもおらなかった。そして彼の欲したのは実はこのことであった。即ちどこにもいないこと、自分自身を解体し、またその破片から自分を組み立てることであった。昨日の死はなんとつまらなく、今日の復活もまたなんとつまらないことであろう。この人間は自分自身から脱走しておったのである−というのも当たらない。彼はそもそも自分というものを持っていないのであって、したがって自分自身から逃げるということもできない。彼は一般崩壊の中の、運動の一小部分以外の何ものでもないのである。現代人は内面的に連関性をなくしたごたごたの中に生活している。我々は内的に寸断されてしまっているのである。我々は連続性の中に生きているのではなく、非連続性の中に生きているのである。一つの印象、一つの感情、一つの考えが、隔絶されながら、それぞれ別の印象や、感情や考えの側に平気で並んでいる−否、先立つもが全くなかったかのように、次々と立ち現れるのである。ただ絶え間なく何ものかが、瞬間を通って転じてゆくだけである。」あなた自身今の生活を省みて彼の言葉に反論する事が出来るのであろうか?

皆が皆生命を、命を愛する事を忘れ去り、加速をこよなく愛する喧騒の時代でもある。現代社会において加速は一つのキーワードだ。加速と言う中毒。この結果は人に何をもたらすか?スピードをこよなく愛する一方人として愛を育む心と、内省の習慣が失せてしまった事。どうしてその様に先を急ぐのか?個人が加速し、人々が加速し、人間が加速し、情報が加速し、日常が加速し、技術が加速し、一年が加速し、一世紀が加速し、人類の歴史が加速し、一体ぜんたい我々は何処へ行こうとしているのか?沈黙の中での内省を忘れ忙しい人生を送りながら、己の強欲さ故、他の人の事を気にかけずにおとしめ蹴落とし、人を精神的に肉体的に傷つける事をいとわない輩達、己を他の人々と切り離し社会の中の或は集団の中の自意識過剰な原子となり、加速する人々。皆が皆人生の速さや人生のスケールを誇っている現代社会。肥大化する欲望そして強欲と便利さを更に加速し追い求めるのとは裏腹に、騒がしい人間以外の動物が棲む自然界の生きとし生ける物達は、そこからやって来る、その正反対の不便さ即ち環境汚染や環境破壊と言う結果を沈黙の中で甘受しなければならないこの不条理が見えないのである。動物、鳥、魚、植物はこの生きにくい世界になす術がないのが人間には判らないのだろうか?同じ様に人間もこの殺伐とした空間で何がおこっているのかと言う関心をも失ってオストリッチの様に頭を砂の中に入れて、この様な事態が過ぎるのを待っているだけなのだろうか?もしかしたら人間のみならず生命が滅ぶのを知っていて何もせずそれを楽しんでいるのではなかろうか?もしそうだとしたらその様な考えはこの世の終末を待ち望み単に楽しんでいる終末論者の考え方と同じではないか?どうやら人間は先の見えない判らない何かの終わりに向かって加速している様である。 今や人間が人間以外の動物にくらべて遥かに愚かになってしまったのである。生命が何らかの理由故にこの世に在る事を忘れ、この流れが続いて行く事を忘れ、欲望に任せ突っ走り、他人を押し退け、自然を押し退け動物を押し退け、生態系を押し退け排除し、生命の存在の大事な意味を忘れ喧噪の中で生きている。

一言で言おう。第7章「何処から、何処へ、何ゆえに」の中では述べなかったが、「何処から、何処へ、どの様に」と言う問いが"Profile"(例えば隣の芝生は青いとか)と言う言葉と結びついて我々個人の中で相手との比較の対象となってしまっている現在。人間は近年この世界を物理的に大きなスケールで見渡せる事が出来、その結果比較の対象が広がってそれにより更に欲望が際限なく増殖してしまった。だが「何ゆえに」と言うと問いのおおもとにあるのは生命なのである。あなたには日常の中でそれを感じる事が出来るか?実はその他人の中と自分の中にある「何ゆえに」は比較の対象がないのである。しかし「何ゆえに」と言う問いをも忘れてしまうか無視するからユニークな個人、特定の宗教を信ずる人々や民族の迫害や、抑圧がおこってしまうのである。生命の公正と平等には優生思想など入り込む余地はない。この事実を無視するgeopoliticsに満ちた日常に踊らされて、brainwashに巻き込まれてしまっている我々。

本投稿シリーズ第6章の「欲望の行き着く果てに」で書いた事を詳しく述べる。この世界の出来事を現場で見る気持ちは更々無く、情報のリアルタイム化とそのダイジェスト即ち咀嚼に追われる日々の生活習慣の事である。この様な環境ではいとも簡単に人は情報に騙される。何故か?客観性が無いからさ。自分の好みの情報だけをアクセス。つまり頭の中に入っている自分の、世界の解釈理解を確認する為に自分の好みの新聞やインターネット上の情報を選択し、自分の考えを補強する記事のみ読み漁る。選択的情報の咀嚼。これが心地良いのである。頭の中は言葉で一杯。でも心の中は空っぽ。虚しいね。簡単に言えば自分の意見と同じ様な論調を読んで安心安堵し、その反対の意見に反発し攻撃する。攻撃される人々は主に自らの意見を公に出来る自己推進能力のある方々。その様な人々を人格破壊しようとする訳。何故人々は意見の違う人々を攻撃するのか。どうしてそのまま、ありのまま、受け入れられないのか。それは何故か?色々と理由が有ろうがその一つとして: 皆が皆インターネット上で喧噪を選び、違った意見を持つ人々や他の民族を批判し、それにより己の心に満足感をもたらしている訳なのだろう。不快なら相手を攻撃する事、が心地良い。この悪しき風潮、Ethosの現象(「7章 何処から、何処へ、何ゆえに」参照の事)は世界で同時進行している事に皆さん気づいて欲しい。つまり異なった相手を受け入れる能力の無い人々が増加中とも言えようか。そして又他人に対しての意地悪が心地良い。ところが現実とはユニークさと多様性の集合体なのだ。生命が、此処では自分が母より産まれて来る事を選択した時点でユニークな存在なのであるが、その個人の多様性さも判らん輩が文化の多様さや民族の多様性さをも見下し軽蔑する行動を取るのは愚かな事。しかも自分がユニークで優生な人間だと思っているのでなおさら、たちが悪い。心がここにあらず、善の風潮或はスピリッツな世界を喰らい尽くす"busy monster"達。インターネット依存症のあなたへ。この姿を自分の形相として捉えられるだろうか?この事から人間を紋切り型にさせておく事、オペレータにさせておく事が権力を持つ面々にとって如何に重要なのか判るだろう。

さてまたまた音楽の話で恐縮だ。あなたが以下の曲を聴いた時自由にこの曲から何かをイメージ出来る様に以下の文を読む前この同じ曲を2つの映像のYoutubeで聞いてみて欲しい。[6][7]歌詞は[8]。英国の作曲家で英国のロックグループU2のアルバムのプロデューサとして知られるBrian Enoと言う方がいる。彼の2005年のアルバム"Another Day on Earth"の中の"And then so clear"と言う1曲。あなたは今この曲を聴いて何を連想、想像しただろうか?

今日は私がその曲から思い浮かぶイメージをEnoさんには申し訳ないが勝手に解釈してここに記載する。ご勘弁の程。それは7章 「何処から、何処へ、何ゆえに」で以下言及した、心があなたの中に落ち着いて座っていてあなたとあなたの心が一体(unity)となっている時、この時この場所に「心此処にまします」と言う事に関連する。私にとって”And then so clear”の曲からイメージする事は: まだ私が小さな子供であった時に車を使った何泊かの家族旅行から家へ帰って来た時に見た天窓から光が差し込んでいる場面でフッと思った事なのである。それは私と父、母私の兄弟が一緒にいると言う一体感。静寂の中の愛に包まれた家族の中の自分。そしてそのunityから外の社会があると言う事を初めて理解した時の感触に近い。言葉では説明出来ない自分と家族と世界との一体感。しかしこれとて以下述べる生命の流れの極一部を認識、感じとったに過ぎないのである。

これは沈黙するしかない動物には彼らの本能により既に判っているのである。それは、この表題の章の問いへの答えである。あなたが喧噪な世の中に棲む事で心の中から失ってしまった気持ち。それは思っているよりも遥かに大きく大事なものなのである。そして私と言う生を授かった事はもっと高い次元の、何かしらの理由があるからなのだろうと言うこの世のシンプルな捉え方。脈々と続いて来た生命の流れとその脈動をこの曲を何回も聴くと思い浮かぶのである(実は歌詞の内容と違うのですが)。前の幾つかの段で述べたが今現在物質文明に晒された人々は沈黙と内省を忘れ、そして頭の中にある行動パターンに影響され見ず知らずの他人を安易に攻撃、人格破壊する事が広く行われている。他の人の持つ固有で唯一の個としての尊厳さが疎んじられてしまう日常の思考と習慣の中に生きている。それこそがアトム化と言う事。自分が原子化アトム化し己がこの世界にあると言う事実を忙しい情報の中で見失う事で心の中の自分を失い大事な己と世界の関係を断ち切られてしまう。動物と同じ様、人が石の上を歩くのを止めてから言葉が増殖しこの世界と切り離され人は原子化してしまった。あなたは上記の様に子供の頃、自分と家族と世界との一体感を感受した事はなかったのだろうか?その様な気持ちが生じた事があったかどうか、あなたの中にある記憶の糸を手繰ってみて欲しい。

この世界に産まれて来て、思春期に家族から独立する気概が生じた後に、社会に出でて女としてまた男として異性と出会い結婚し子供が出来て彼ら子供達が一人立ちし、自分が自分の親と同じ様に長い人生を歩んで行きそして老いてゆく。そしてその初期の過程の中で家族と言う小さな群れの中に一人の生き物として私が生きていると言う実感と、家族と言う小さな群れが大きな群れの中に生きている実感、(2つの違った遺伝子がもっと大きな流れ即ち時の流れと脈々と続く生命の流れを共有する)とそれを囲む外との関係の連続性を既知する事で社会性を理解し、習得する事が出来る。これは生物の群生の空間的な尺度から見た考え方。だがとても不思議なのだが、誰一人として日本社会での内閣与党を中心とするイデオロギーに基づいた祀り事が、日本の社会空間、群生の空間にどのように力を及ぼし変出させ影響しているのかと言う見方を執れない不可解。

この考えに少し関連する事だ。群生の空間と言う観点で日本社会と言う空間から観ると、後に述べるが、どうやら偏屈な考え方やイデオロギーが跋扈し、人間の顔の態をなしていない文化の風潮が蔓延るいびつな空間、人が棲み難い生活空間となってしまった様だ。人間が家族が原子化してしまった現在、第2章 「すっかり破壊されてしまった三権分立の原則」で言及したが或る勢力による、社会形態を変えようとする事により彼らが理想と考える様な、日本を素晴らしい国にして行こうと言う努力をするのは理にかなっているのかどうか甚だ疑問なのである。そんな事よりまず善の「風潮」例えば希望を人々の心の中に取り戻し育て、家族の中に社会の中に人間愛を呼び戻す事が先なのが判らないでいる、日本の社会があたかも自分達の物であるかの様に振る舞う不遜で強欲な政治屋達。現代日本の社会においては生きる力が弱い家族もあり強い家族も或る訳で、弱い家族を手助けする福祉と言う社会制度を手厚くするどころか、彼らを更に窮地に蹴落とす様な政策を実施している事実。生活空間の喪失に見舞われている家族と言う小さな群れに必要以上の経済的な圧力をかけてはばからない社会制度。一方軍備拡張の為惜しみなく予算を注ぎ込む。正直者は馬鹿を見る、どころではない更に悪い状態である。つまり弱い者が更に抑圧されてしまっている日本の社会。この様な不条理がまかり通っている事に殆ど誰も怒りを表現しないのは、人間が家族が原子化してしまった上日々機械的に生きている為と思うのだが。子供を持つ親として不条理に満ちた政治のやり方に抗うのは、動物として生命として当たり前の事なのであるが。そう。オペレータとは皆が皆何も言わない、或は皆が皆同じ事を言う状態に陥っている人々の事である。個人的に成功の為の機会を持たない、持てない市民を抑圧するエリート意識に満ちた優生学的政治手法が日本で行われているのではないかと思えてくるのだ。何も明治時代の教育勅語を実践し、戦前の封建的な大家族に家族形態を戻す事が本当に現実味のある社会問題の解決策なのだろうか?人間を中心に据えた実践的な政策やアプローチを行う政治手法と、イデオロギー的なアプローチを取る政治手法の間の乖離をまざまざと見せつけられる今日この頃である。残念な事にこの世界の意義、意味の深さを忘れてしまって忙しく人生を送っている原子化した人間で構成される社会においてはこの乖離の帰結がどうなるのかを考えようとする'Ethos,'風潮も社会から失われてしまった。判っていると思うが、不遜傲慢強欲にかられた面々が支配する国は滅びる。

この章の推敲の途上に先日の東京新聞のWeb 「梅原猛さんの平和思想」と題した以下の記述を発見。色々と考え倦ねていた事が見事に鮮明になった。以下長いが引用する: 「梅原猛さんから興味深い見解を聞いたことがある。『神も仏も捨てたのが、明治政府です』と−。仏教を排斥した史実はあるが、神を捨てたとは…。はてと首をひねった記憶がある。 『昔から日本人は山川草木すべてが神様だという多神論でした。仏教にも同じ思想があり、神と仏を合体させた宗教を民衆は信仰してきた。神仏習合、それが日本の思想の中心でした。だが、明治になり国家神道という一神教になったのです』 国家主義は古来の思想を無視して、国家神道という新しい宗教を国民に強制した。さしずめ教育勅語はその道具であった。この一神教こそ戦争へと日本人を駆り立て、日本を狂わせた張本人なのだという説明だった。」[9] Aha!である。原理主義者の実体が見えた。戦前の人々の様相。梅原氏が指摘していた様に多神論を捨てた故に生命の流れの観点から世界の人々を見渡す事が出来なかったのであろう。現政権と天皇皇后両陛下(平成31年時点)の関係がこじれている理由が良く判る。ところで話はがらりと変る。危機管理の極意は「最悪の事態に備える事」である。よって民主主義体制を支持する全ての人々が持てる限りの力を合わせ、日本会議によるクーデターに備えた危機管理体制の構築を行わなければならない時なのである。その根拠として変質してしまった与党自由民主党及び公明党が通して来た法律の数々を見れば直感的に判るだろう。イデオロギーに執着する彼らなら日本の民主主義を転覆させるクーデターをやりかねない。

さて生命を時間的な尺度から考えてみよう。私と言う生命は私の父がたぐって来た、私の母がたぐって来たそれぞれの赤い糸の様な生命の流れが重ね合わさった物なのである。別の表現をとれば、私は父と先祖の血の繋がりと母と先祖の血の繋がりからの一つの生命としてこの世に生まれて来た訳。この世の根底に脈々とした生命の流れがある事実。この事が一番理解し易い人生での出来事は結婚式と言う場であろう。新郎が属する群れと新婦が属する群れの一同に会する出会いと祝福の時ではなかろうか。その出発点から、男と女の愛と愛情という中で新たな生命は生まれ成長し、心と心が重なり合って一つの心が産まれ、この世に長々と生を過ごしながら、体と心の一体感(unity)と共に尊厳を持って死を迎える。その間新たに産まれた小さい生命が全く同じ繰り返しの中で女性として或は男性として育ちそれぞれの道を旅し各々(原子化していない)個人が大きな生命の流れの中で出会う訳。即ちそれは私が一人の男として私の妻が一人の女としてこの世に生命を送り出す同じ営みを行い父となり又母となり、午後の太陽の高さに例えればまるで日の陰った夕方の様に、齢を重ねそして日暮れの様に歳をとりこの世から役目を終えて去って行く。私と妻の遺伝子を子供達に引き渡し、そして「何処から何処へ」の問いの先にある、どうしても答えられない「何故に」との問いを子供達に引き継がせている。だが、この大事な問いを背負って生を生きているのかどうかが彼や彼女に判るかどうかは本人の自覚次第だ。(或は親として子供にこの問いの意味を教えるべきなのだろうかと言う自問はあるが)。人間以外の動物達は、自分達がこの世界にあり生きて居る事の、不思議な見えない力が(「何故に」と言う先に)在る事を知っているのである。だが残念な事に私と言う小さなスケールを通してしかこの世界が見えないこの限界故これ以上言葉は発せない。沈黙の中で生命の不思議を想う。

その一方この一つの生命としてこの世に生きる、私の中にある欲望は何処から来るのか、そして何処へ行こうとしているのだろうか?何ゆえに?との問いが私の中を、私の生を貫く。そして体を欲する心の渇きの側面を持つ愛の事を考え巡らす。一人の男と一人の女の間のunityを縦軸に、時間を横軸に採ると一組の男と女が共に過ごす時は何と短い期間なのか。横方向に過去を振り返れば途轍もなく遥か以前の私の知らない時がある。又逆方向を見れば新しい未来が見える。この生命の流れは「何処へ」行くのかと言う問いは未来へ向かって発しているのである。そして私は何かを残しつつ、一つの生命としてこの世から去って行くと言う事。何故に生命は死ぬのかは生命には終わりがあるから。何故に生命は産まれるのか。それはあなたと言う生命が産まれて来る事を選んだ事に理由があるから。これから産まれて来る子供達、生命達を「安全」な社会に或は生態系に送り出さなければならない宿命。その今生きる生命としての、遥かに崇高でしかも過酷な迄の義務を人間を含む生命は背負う。

生命を産み出して来た、又これから産み出すであろう、女性のあなた方にはこの事実は体の中に刷り込まれた思いであるに違いないだろうし、又無視出来ないのでは。幸せな人生を送れる様に身を粉にしながら日々男性優位の社会の中で悪戦苦闘している日本の女性達。日本の社会が男性が優位性を保てる様に設計され且つその様に機能している現状。その一方小さな群れとしての家族の中で子供と妻をないがしろにする又はネグレクトする様、最悪な場合は暴力を振るう様な行動をとってしまう男性諸君。又己の考え、思考習慣に基づき人々の間にある多様性を無視し、女性差別や蔑視を行う面々。男性優位の特徴である、最下部に位置する小さなスケールの家族から、地方自治や地方の会社、そして社会最上部に位置する国会へと貫く、男尊女卑の源である家長制と言うヒエラルキーを生活の社会空間から柔らかいベールで包み都合良く隠し続けて来た事。これこそ悪しき文化としての風潮である。これが日本社会の中の生活空間に深く根付いている。更に昨今競争原理と言う手法を取り入れ敗者復活戦の様に弱いもの同士を戦わせるやり方。日本の中に新たにカースト制を作っているのか?それ故に、「法の下の平等」が日本の中で崩壊している事に女性の市民自身が強く抵抗し、善なる「風潮」としての社会の希望を女性の方々が共有しこの日本の社会を良い方向に変えて行く様に努力して行かなければこの閉塞した社会に明るい光は差し込まぬ。この投稿を読んでいる皆さん、御存知の様に強権的組織の中では個性と、女性の権利は抑圧すべき対象と理解していると思う。それはアジア的な、個人のユニークさを否定する、男のタテ社会の属性であると言う事。これは母性が産み出したユニークな生命と多様性の容認を行う社会の対極に位置する。男と女の間にその様な生命の対等さと言う見方が出来ない男性諸君は生命の流れを創る女と言う性を守れない男達である。ほ乳類の間ではオスはメスを守り、子供を守るのではなかったのか?この生き難い世の中に子供を守らず、子供に当り散らし暴力を振るってどうするのか?もっとやる事が有るのではないのか?そんなあなたに一つ聞きたい。あなたには自分の子供達が小学校の半ばの頃その横顔をさりげなく観た時、特に自分の娘の横顔から、彼女がこれから産み出すであろう生命の流れの片鱗をかすかに読み取った事があるのだろうか?そう想うだけで今の社会の女性や女の子に対する性差別や(性)暴力の不条理から彼女達を守らなければと心を構えるのがオスとしての務めと思わないのか?どんな肌の色の人々でもどんな社会的立場の人々でも子供の事を想う気持ちは同じである。自分の子供の中の生命の流れを認識出来ない者達。守るべき家族の生活空間を見失い原子化した家族の中でその気持ちを喪失してしまったのだろうか?子供達にとってのお父さんお母さんが作り上げて来た家庭と言う生活空間が自由を失い苦しみの場となってしまっているのである。その様な環境の中において子供達の情緒をまともに育てる事が出来るのであろうか?大人にとっても同様である。世の中に溢れる物と情報、家庭からかすめ取られる幸せな時間。自分の心と体がまるで牢屋にでも閉じ込められた様な閉塞感。

悠久と流れる生命。そして人々の、己の生命の流れを守ろうとする意志。その一方女性が自身を守り子供達を守る事。更に男性が女性と子供達を守る事。更に社会が家族を大事にし守る事。この全ての防壁が決壊しつつある、日本の生活空間。経済的に困窮すると心に余裕が無くなるのは自明の理。個人がそして家族を含め、公正公平さを失い教条化し硬直化した組織の犠牲となりつつある。皆さん、もっと大きく見ようではないか。家族も同様なのだが、日本全体が袋小路に追い込まれてしまっている事実があるのだ。そして日本の行政府の従業員の方々へ。このままでは日本は駄目になってしまうと言う危機感が心の中に生ずる事がきっとある筈だ。あなた方は日本の市民よりも世の中の大局観をお持ちの筈。今出世欲に駆られた爺婆となるか、単に何も言えないオペレータになるか、それとも未来を予見し危機を回避しなければ日本は没落する一方になるとの大局観を持って日本の屋台骨の内側から変化をもたらす様努力をするか、あなた方は今この3者の内どの立ち位置を取るかと言う所まで追いつめられているのである。この事実をしっかり認識しておく様喚起したい。

冬の、或る日曜日の昼下がりの日差し。ほのぼのと呑むミルクティー。クッキーをこれに浸して口の中に運びながら美味しさを実感するこの様な些細な時。でもその様に個人が幸せであると感じさせる時間がこの世から失せてしまった。心が満ち足りている営みの喪失。何故に男がいて女がいるのか。そして人間は一体何処へ行こうとしているのか?騒々しい日常生活からは全くもって考えつかない想いである。

この章の最後にあたり: 生命の流れと言う"Ground rule"と、権力欲、金銭欲等の強欲と言う事の間の関係とは一体何なのか?"Ground rule"に関与する事無く、憲法改正の御旗のもと自分達のイデオロギーの目指す理想郷を実現する為に祀り事を行っている面々。それ故に原理主義者と呼ばれても仕方がないのである。こんな世の中だ。けれどもあなた自身せっかく産まれて来る事を選んだのだから、この惨めな現実を何とかして、あなたのそしてあなたの家族の生を喜べる社会に又暮らしの中に喜びがある社会に変える様にどうして努力しないのでしょうか?

参考文献等:
[1] "日本の市民の皆様へ、最終投稿。 第6章 喧噪の中で失ってしまった大事な事,"
投稿者 プラナリア, 日時 2019年3月3日,
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/120.html
[2] "マックス・ピカート」 ウィキペディアより、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88
[3] "Max Picard Quotes,"AZ Quotesのウエブより、https://www.azquotes.com/author/28210-Max_Picard
[4] "イヴァン・イリイチ」、ウィキペディア、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%81
[5] "座右の銘データベース」、http://www.kokin.rr-livelife.net/post/post_meigen/post_meigen_253.html
[6] "And then so clear," アルバム"Another Day on Earth," Brian Eno,
https://www.youtube.com/watch?v=sLEgjBVtdhE
[7] 同じ曲で違った映像背景、"And then so clear," アルバム"Another Day on Earth," Brian Eno,
https://www.youtube.com/watch?v=lcK8_kKCsq8
[8] "And then so clear"の歌詞、https://genius.com/Brian-eno-and-then-so-clear-lyrics
[9] "梅原猛さんの平和思想、【私説・論説室から】、2019年1月21日、東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019012102000139.html
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/875.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 美空ひばりの八代あきの物凄さ 山本太郎の物凄さ 




美空ひばりの八代あきの物凄さ 山本太郎の物凄さ
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51973546.html
2019年08月02日 自民党的政治のパンツを剥ぐ


美空ひばり も 八代あき も
搭載エンジン能力そのものが化け物なのだ

あのハーレーのエンジン音と同じ
うなっただけで身震いするような快感が脳内を走り抜けてしまう

山本太郎にそれがある
生でなければ 感じられない それ だ
その場を作る能力が抜群なのだから

***

もう国民は山本太郎は紅白歌合戦なら トリと
無意識認識してしまう

太郎にもリズムがある
努力しないで 脳芯が勝手に酔う

歌手では美空ひばり・八代あきレベルに到達した
他の歌手はTVが必要条件だったが

太郎はTVまでも食べた
食べたら 生の新鮮を食べたくなる

昨日8月1日新宿西口街頭記者会見
夥しい群衆が
太郎の言葉を生で
おいしい おいしいと聞きほれる



次は政権獲得!れいわ新選組・大旋風でろくでもない奴らを一掃するー山本太郎「れいわ新選組」代表@新宿駅西口2019 08 01


























http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/876.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 最近の日本の選挙はアメリカの「インド太平洋」戦略を減速させるかもしれない(マスコミに載らない海外記事)
最近の日本の選挙はアメリカの「インド太平洋」戦略を減速させるかもしれない
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-0b208b.html
2019年8月 2日 マスコミに載らない海外記事


2019年7月31日
Andrew KORYBKO
orientalreview.org

 先月の日本の選挙で、安倍首相の連立与党が、日本の平和憲法を変えるために必要な3分の2の議席という圧倒的多数を失うことになり、アメリカの「インド-太平洋」戦略の速度、特に、湾岸での反イラン海軍連合の形成と、インド-日本合同の「アジア-アフリカ成長回廊」の軍拡を大幅に減速しかねない。

 安倍首相の連立与党は議論の余地なく先月の選挙で勝利したが、彼が実に長い間すると約束してきたように、日本の平和憲法を変えるのに必要な議会の3分の2の圧倒的多数は得られなかった。この問題は日本社会では極めて微妙で、昔の日本帝国が、第二次世界大戦を始め、敗北した侵略国家の一つだったから、国際関係でも極端に論争の的であり、それ故、日本は、戦後、国際社会によって、再び軍を維持することを禁じられたのだ。日本は以来、「自衛隊」と呼ぶものを作り出すため抜け穴を利用して、地域の海賊行為と戦うという口実の下、2011年、ジブチに前例がない外国軍事基地を建設さえしたが、日本の軍事力は、多くの人々が客観的に、世界主要大国の一つとしての地位に相応しいと考えるものより遥かに下にある。

 まさに、日本が地域で最強の軍を支配した時代に、アジアで何が起きたかを他の誰よりも良く知っているがゆえに、中華人民共和国がそれほど心配しているのだが、中国に対して、日本を比類なく不利にしていると感じているため、安倍首相はそれを変えようと望んでいる。この安全保障のジレンマは、最近、大洋横断のこの広大な地域に関して国防総省が最近発表した戦略報告書で、日本との同盟は「インド太平洋の平和と繁栄の要」だと宣言したアメリカに、巧みに利用されている。アメリカが自身のために構想する戦略軌道のどこか近くに到達するためには、日本は平和憲法を変え、その過程で国際的に認識されている第二次世界大戦の結果も修正しなければなるまい。だが、アメリカがしっかり後に控えているので、戦後国際秩序の基礎の一つの一方的な廃止も、国連安全保障理事会の他のメンバーが何と言おうとも、彼らによる、いかなる懲罰行動もありそうにない。

 少なくとも今のところ、これが起きるのを阻止しているのは、憲法を変えるのに必要な3分の2の圧倒的多数を安倍首相から奪った日本人自身だ。日本国民は、明らかに、憲法を変えるより、現状を維持したがっているのだが、日本の首相は、それでも彼の理念を実行するのに必要な支持を得るべく邁進すると誓ったのだ。しかし今のところ、アメリカの「インド-太平洋」戦略は、アメリカが日本が湾岸でアメリカの反イラン海軍連合に加入する責任を持つ安倍首相の不本意によって最もはっきりと見られるそれがその同盟者を任じるために意図している地域横断の「後ろからのリード」役職に関して速やかにとることを当てにすることができないサインの速度を遅くした。日曜日、彼は記者団にこう語った。「我々は、これに関するアメリカの考えを聞き始めており、我々は慎重に聞き続けたいと望んでいる。日本はイランとも友好関係を持っている。」 彼の立場は二つの理由で理解できる − 連合への支持を誓えば、有権者が怖がって、逃げてしまうかもしれず、連合に加われば、イランからは、敵対的な動きとして見られるだろう。

日本の首相で自由民主党(LDP)の党首でもある安倍晋三首相は、2019年7月22日、東京、日本の自由民主党本部で参議院選挙一日後に記者会見に出席。

 湾岸連合への加入という問題に関して、アメリカ「インド太平洋」の二本柱、インドと日本との間に、ひびが現れていることを意味するので、この後者の事実は極めて重要だ。この南アジアの国家は、イランがこのような動きに否定的に反応するだろうと日本がいくら懸念しようとも、湾岸地域に、海軍、空軍を急派することに何の良心の呵責もない。インドはアメリカ率いる連合に加入することを否定してはいるものの、数年前に締結したロジスティクス交換覚書(LEMOA)軍事協定の一部として、アメリカ海軍から燃料と後方支援を受けていることを認めており、インドは本質的にこの地域の集団の一部なのだ。もしアメリカが我を張れば、インドと日本はアメリカのサポートを現実の作戦という文脈で、軍隊の集団的相互運用性への大きな第一歩として、彼らの海軍や他の活動を調整して、湾岸で共に活動するだろう。最終目標は、最終的に、始まったばかりのインド-日本「アジア-アフリカの成長回廊」(AAGC)を武装化し、中国がBRIでするはずだとアメリカが騒いだのと、まさに同じことを、善人ぶって、することなのだ。

 今のところ、日本の選挙で、安倍首相が、日本の平和憲法を修正して、軍に関連する出来事の連鎖反応を引き起こす最も容易な「法的」方法を失った後、これらの壮大な戦略上の目標は凍結されている。それはアメリカの「インド太平洋」構想が打ち破られたことを意味せず、単に日本が第二次世界大戦による結果の事実上の修正を「正当化する」ための別の回避策を見いだすまで、展開が延期されたに過ぎない。日本人の意志に反しているにもかかわらず、このような動きの背後にある巨大な勢いを考えれば、それは遅かれ早かれおそらく現実に起きるだろうが、いずれにせよ最近の選挙は、「法的に」うまくやり通すのをこれまで以上に困難にした。同時に、それは日本社会が、インドがそうであるのと同じほど、国防総省が考える「インド太平洋」での日本の戦略的役割を固く支持していないことを示している。そうであれば、この南アジアの国は中国「封じ込め」という地域構想の本当の要だとアメリカが究極的に考えるようになるかもしれないのだが。

 お断り:著者は本人の個人的見解以外、誰か、あるいは、いかなる組織の代表でもなく、個人の資格で、本記事を書いている。著者が書いたいかなるものも、編集部の見解、あるいは他のいかなる放送局や団体の公式の立場とも混同してはならない。

 出典ORIENTAL REVIEWを銘記しての転載歓迎。

記事原文のurl:https://orientalreview.org/2019/07/31/the-recent-japanese-elections-might-slow-down-the-us-indo-pacific-strategy/

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http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/877.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 韓国の ホワイト国除外を 閣議決定   安倍政権だからできた 韓国への輸出制裁
  
  
  
■ 韓国のホワイト国除外を閣議決定
  
  
本日、日本政府は韓国のホワイト国除外を閣議決定しました。

『政府は2日午前、安全保障上の輸出管理で優遇措置を適用する「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定した。7日に公布し、28日に施行する。』
https://www.sankei.com/politics/news/190802/plt1908020004-n1.html
   
   
これによって韓国はキャッチオール規制の対象となります。
すなわち、輸出規制リスト以外であっても大量破壊兵器に使用できる物資については韓国への輸出の際に包括申請から個別申請に変わることになります。
該当物資は1000種類以上であり、韓国側にはかなりの手間、時間、コストがかかることになる。
原因は韓国の輸出管理のいい加減さにあるのだから自業自得。
大量破壊兵器への物資使用を食い止めるには当然の処置です。

  
  
■ 韓国ベッタリの野党にはできない韓国への輸出制裁
  
  
上記の通り本制裁は世界平和のためですが、韓国ベッタリの野党はホワイト国からの除外を批判しています。
  
   
『立憲民主党の福山哲郎幹事長は「(いわゆる徴用工問題など)政治的問題に通商的な対抗措置を取ったと国際社会から見られるのは国益上マイナスだ」と政府の対応を批判した。』
  
『共産党の小池晃書記局長も「政治的紛争の解決に貿易問題を使うのは禁じ手だ」と政府を批判し、社民党の吉川元(はじめ)幹事長は「ナショナリズムをあおることはやめるべきだ」と福山氏に同調した。』
   
https://www.sankei.com/politics/news/190714/plt1907140006-n1.html
  
   
韓国ベッタリ野党の主張は、大量破壊兵器転用物資の不正輸出を認めろということであって、言語道断。
立憲民主党、共産党などの韓国ベッタリ野党は世界平和の敵です。  
   
  

http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/878.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 米国ポチ安倍シンゾーに任せて安心か。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/08/blog-post_17.html
8月 02, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日午前2時59分と3時23分(日本時間同)ごろ、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)永興(ヨンフン)付近から日本海に向けて短距離の飛翔(ひしょう)体を2回にわたって発射したと明らかにした。

 7月25日に発射した新型短距離弾道ミサイルか、31日に北朝鮮が試射したとする新型多連装ロケット砲の可能性があり、韓国軍が飛翔体の分析を急いでいる。

 日本政府は2日、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されていないと明らかにした。

 北朝鮮は、米韓が5日から予定する合同軍事演習に強く反発。25日の発射では、韓国への「武力示威」だと警告しており、立て続けの軍事的挑発で演習を中止や変更に追い込む狙いとみられる。

 トランプ米大統領が短距離なら問題ないとの姿勢を繰り返し示していることが、結果的に挑発を誘発している形だ。

 韓国の情報機関、国家情報院は1日、北朝鮮が今月中に再びミサイル発射などの武力示威を行う可能性があると国会で報告していた>(以上「産経新聞」より引用)


 北朝鮮が同日午前2時59分と3時23分(日本時間同)ごろ、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)永興(ヨンフン)付近から日本海に向けて短距離の飛翔(ひしょう)体を2回にわたって発射した、そうだ。日本は今回の北朝鮮のミサイル発射にJアラートを鳴らさないばかりか、それほどの緊迫感もないようだ。

 先年の北朝鮮のミサイル発射時には「国難」と称して大騒ぎし、早朝のテレビ番組で一時間以上もJアラートを鳴らし続けた。「国難」を政府と共に煽ったマスメディアの扱いも、今回は冷静というよりも冷淡だ。

 しかし日本本土攻撃の「脅威」が減少したわけではない。今回のミサイル試射に使われたのは「7月25日に発射した新型短距離弾道ミサイルか、31日に北朝鮮が試射したとする新型多連装ロケット砲の可能性があり、韓国軍が飛翔体の分析を急いでいる」という。いずれにせよ、日本本土に対する脅威が存在するのに変わりはない。

 しかし米国のトランプ大統領は「近距離ミサイルは問題にしない」との態度を表明した。なんということだろうか。米国本土に到達しない北朝鮮のミサイル開発や試発射に関しては「関与しない」というので日本の安全が担保できるのだろうか。

 日米安全保障や米韓安全保障、さらには日米韓の軍事協力とは一体何だろうか。それは米国の安全保障に関係のある部分に関してのみ有効な「二国間」安全保障なのだろうか。そうだとすれば、日本は駐留米軍費用を一切負担すべきでない。それは米国の安全保障でしかないからだ。

 日本利国土と国民の安全保障に資する、という理屈で日本国民は対米駐留軍費用の75%を超える経費負担を承認している。しかし米国本土のみの安全を保障する「日本の基地に駐留する米軍」だとすれば、むしろ駐留米軍は日本に基地使用料を支払うべきだ。

 それが嫌なら米軍は日本からトットと撤退すべきだ。日本の安全保障に役立たない米軍が大きな顔をして日本にいても仕方ない。米軍がアジアからアフリカに到るプレゼンスを確保しているのは日本の基地があるからだ。これほど米軍にとって有用にして有効な基地は世界のどこにもない。

 米国は余り好い気になってはならない。日本を属国扱いしているが、現在の日本国民の大部分は先の大戦以後に生まれた、自虐史観から解き放たれた現代人だ。自由を充分に理解し、国際社会のあり様も充分に理解している。

 日本や韓国に米国製のポンコツ兵器を売り込むための北朝鮮と米国の「プロレスごっこ」はミエミエだ。「核兵器」を巡る米国のイランと北朝鮮に対する態度の違いようは何だろうか。自分は世界最大の核兵器を「キチガイ」のように貯蔵して『戦勝国クラブ』以外の他の国が核兵器を保有するのにはメクジラを立てる。その米国の傲慢なジコチューは何処から来るのだろうか。

 そして世界で唯一核兵器を実戦で使用した「悪魔の国」米国が世界の超大国という悪夢はいつまで続くのだろうか。現代の人類世界は狂気の沙汰だ。こうした現状を「狂気の沙汰」と意識しない人類は危険だ。

 いかなる国の戦略ミサイルであれ、核兵器であれ、開発や実験にはすべて反対すべきが国際社会のあり様ではないか。それを「ボクンチに届かないミサイルだから関係ナイ」と放置するとは、何事だろうか。

 そしてトランプ氏の冷熱と歩調を合わせるかのように、米国ポチ安倍シンゾーもだんまりを決め込む。日本は完全に米国の軍産共同体に舐められている。日本国民はこのまま米国ポチの安倍シンゾーに任せて安心していて良いのだろうか。



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/879.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 小沢一郎衆院議員が、北朝鮮の金正恩党委員長から「祖父・金日成主席を知っている小沢一郎さんと会ってみたい」との強い要望を受けて、近く訪朝する準備を進めている(板垣 英憲)
https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/bb72f2d2d775d4701d2172973f6edb87
2019年08月02日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆〔特別情報1〕
 天皇陛下は8月1日、参院本会議場であった令和初臨時国会の開会式で、「国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します」と述べられた。天皇陛下は皇太子時代の2003年1月の通常国会開会式で、前立腺がんの手術を終えて入院中だった上皇さまのおことばを代読されたことがある。開会式には、参院選(7月21日投開票)で初当選した「れいわ新選組」の舩後靖彦参院議員と木村英子参院議員も車いすで参加した。山本太郎代表は、次期総選挙に出馬、100人以上の候補者を立て、大量当選させて、政権入りを目指している。この陰で、小沢一郎衆院議員が、北朝鮮の金正恩党委員長から「祖父・金日成主席を知っている小沢一郎さんと会ってみたい」との強い要望を受けて、近く訪朝する準備を進めている。上皇陛下と小沢一郎衆院議員に委ねられている「MSA資金」運用益から400兆円が2018年7月31日、「フィリピン→中国」経由で北朝鮮にシェアされて、丸一年を経た。北朝鮮を中心に朝鮮半島が統一され、新国家コリアが建設された暁には、さらに400兆円がシェアされるので、金正恩党委員長にとっては、一日も早く実現したいところだろう。以下は、上皇陛下のごく近くにいる吉備太秦のトップ情報である。



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/880.html

記事 [政治・選挙・NHK263] れいわ2議員も初登院、バリアフリー国会始まる+山本が野党共闘による政権交代を提唱(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/28496792/
2019年 08月 02日

【久々にテニスの話題を。錦織圭は全英後に少し休養。(日本に戻って、イベントなどもこなしていた。)今はフロリダに帰って、ハード・シーズンの準備を行なっている。
 シティOP(500)は、錦織が欠場を発表。しかし、日本の2番手・77位の西岡良仁が頑張っている。2回戦で18位のゴファン(ベルギー)との2時間40分の及ぶ激闘の末、6-7、6-2、7-6で逆転勝ち。3回戦に進出した。 o(^-^)o<同じIMG出身の望月くん優勝の刺激もあったかな?>3回戦は、今大会も問題児ぶりを発揮しているキリオスとの対戦だ。^^;

 D太郎は、メキシコの250の大会の1回戦で、71位のサングレン(米)に6-2, 6-0で勝利するも、残念ながら2回戦で敗退。順位を落とした杉田祐一はチャレンジャーを回っているのだが、米国の大会で優勝。だんだん調子をとり戻している。(^^)
 尚、13日にはスウェーデンOP女子で、土居美咲が優勝。念願のTOP100復帰を果たし、全米本選出場が決まった。(*^^)v祝】

* * * * *

 昨日1日、衆参で臨時国会が開かれた。(**)

 参院選で初当選した議員には、初登院となるのだが。一番乗りを目指して(&取材されるために)早朝から門の前で待っていたのは、維新の柳ヶ瀬裕文氏。同じく目立ちたがり屋の維新・音喜多駿氏も一緒にカメラの前でポーズをとっていた。^^;

 ちょっと興味深かったのは、何故か、どの局も自民党の初当選者として、広島選出の河合案里氏を取り上げていたことだ。

 広島では、岸田派の現職・溝手顕正氏が出馬していたのだが。菅長官が主導する形で、強引に2人めの新人・河合案里氏も擁立したため、「岸田と菅のポスト安倍争いか」と注目されていたのだが。結局、河合氏が当選を果たし、溝手氏が落選。党内に遺恨を残すことになった。

 でも、メディアはそれを意識してなのか(or菅長官への忖度なのか?)、見栄えする女性だからなのか、みんな河合氏のもとへ。河合氏は、白いジャケットの胸元から大きな赤い花柄を覗かせながら、「きょうは『花咲けニッポン』という、わたしのキャッチコピーを(服装に)表してみました」と笑顔でこたえていた。(~_~;)

<ちなみに、広島で野党統一候補としてTOP当選した森本真治氏は、「とにかく9条を守らなければいけないという県民の思いがこもった議席ですからね」と語っていた。頑張って欲しい。 o(^-^)o>

* * * * *

 この臨時国会では、れいわ新選組から初当選した重度障害者の2人の議員を初めて参院で迎えることから、複数のメディアが「バリアフリー国会」と呼んでいる。

<前も書いたけど、設備だけでなく、国会、国民のとらえ方、考え方、気持ちの面でもバリアフリーになって欲しい!(・・)>

 そのれいわの舩後靖彦氏と木村英子氏も初登院をすることに。

 厚労省が介助費用の公的負担を認めてくれなかったことから(参院が当面、負担することを決定)、登院するかどうか直前まで迷っていたようなのだが。

「制度の改正には、時間のかかるこの大きな問題を改善していくために、私たち、これからは国会の中で頑張って取り組んでいきたい」(木村英子氏)と考え、登院することに決めたという。(**)

 2人が登院するところをTVは生中継していたのだが。周辺に報道陣が押しかけて怒号が飛び交うような状況になり、車椅子が動けなくなったことから、2人には大きな心身の負担を与えたのではないかと察する。<昨日は、朝から外が暑かったしね〜。>

 れいわの山本代表も懸念していたように、人工呼吸器が外れることもあり得るし。車椅子にふつかって何か事故が起きたりしたら命の危険があるし。国会議員としての活動を行なうだけでも心身が疲れると思うので、「合理的な配慮」をして、あまり余計な負担がかけないで欲しいと願っている。(・・)
 
『木村氏が、正門前に駆けつけた支援者の前でコメントしたり、国会内で報道陣の取材に答える際、報道カメラマンや、れいわ側のオフィシャルカメラマンの間で、「引いて」「座って」など、怒号をまじえた叫び声が飛び交い、木村氏の発言が聞き取りにくくなる事態になった。2人の初登院に対する、異例の注目の高さが背景にある。

 この事態を受けて、午前の参院本会議後に、両議員とともに会見した山本太郎代表は、冒頭で「気をつけていただきたい。テレビを見ていると、恐れていた状況が確かにあった」と述べた。「万が一、人工呼吸器が外れたりしたら、かなり危険な状況になる。写真を撮る時間は必ず設けるので、合理的配慮をお願いしたい」と、報道陣に呼びかける一幕もあった。(日刊スポーツ19年8月1日)』

* * * * *

 2人はスロープで国会にはいり、本会議場の改修された車椅子スペースに着席した。(・・)

 木村氏が議場の印象を「天井がきれいだ」と語っていたのだが。リクライニングの車椅子だと、真っ先に天井が目にはいるのかも知れない。(どこかの新聞に、ステンドグラスが入った天井に見入ったとの一文が。知らなかった〜。)

 彼らには、色々な意味で、他の議員には見えないもの、気付かないものが見えるのではないかと思ったりもした。"^_^"

 議長、副議長を選ぶ投票の際は、介助者が本人の意思に基づいて投票用紙に名前を記し、本人の確認を得た後、参議院の職員が代わりに登壇して投票する形をとっていた。

 また、賛成の人が起立する形で決議をする議案は、介助者が本人に代わって挙手をすることにしたという。

 このような工夫や決め事の積み重ねが、将来、国や地方の議会で様々な障害を持つ議員を迎えるための環境づくりにつながるのである。(++)

『1日に召集された臨時国会に初登院した重い身体障害があるれいわ新選組の舩後靖彦、木村英子両参院議員は、午後も参院本会議に出席した。木村氏は「(障害の有無に関係なく共に学ぶ)インクルーシブ教育に取り組みたい」と意欲を見せた。

 国会内で会見した木村氏は「制度はすぐに変わらないことも知っている。これまで一市民だったが、国会議員として勉強させてもらいながら変えていきたい」と述べ、障害者が働く間も介助を受けられるよう、制度見直しに取り組む考えを示した。

 国会前に多数の支援者が集まったことについて、舩後氏は介助者を通じ「感無量で込み上げるものがありました」と語った。(共同通信19年8月1日)』

 れいわの山本代表は、党職員として国会内にはいり、2人の「先生」(と呼んでた)の取材対応をしていたのだが。

 夕方には、新宿に出て、街頭演説+会見を実施。これからのれいわの活動、目標について熱く語っていた。(@@)

『れいわ山本太郎代表「政権交代へ野党で手を組む」

 れいわ新選組の山本太郎代表は1日、国会内で会見し、今後の他の野党との連携について「今の政権を交代させるために、野党で手を組んでいくのは当たり前だ」と述べ、積極的な姿勢を示した。

 「政権を取る」と公言する山本氏だが、「私たちが単独で政権後退できるなら単独でやるが、そんなに甘くはない。いつまでも(参院選で訴えたれいわの政策)『消費税廃止』を叫ぶ、万年野党になるつもりはない」とも述べ、消費税率5%を“最低条件”とする旗印にして、連携を模索する意向を示した。

 参院選で躍進し、「旬の政党」になったれいわに対しては、立憲民主党や国民民主党、共産党などの野党が、連携への意欲を示し、ラブコールを送っている。

 会見は、この日初登院した舩後靖彦氏(61)、木村英子氏(54)とともに行った。2人を比例の特定枠に入れて当選させ、自身は約99万票を取りながら落選したが「私は党職員の1人として、これまでと違う角度から世の中を見ることができる」と述べ、2人を「先生」と呼んで、出迎えた。

 選挙戦では主要メディアにほとんど取り上げられなかったが、この日は、取材がヒートアップ。山本氏は、そのことに関する質問を受けると「(選挙中に)こんな報道の盛り上がりがあれば、他のメンバーも当選できていたかもしれない」とチクリと述べつつ「でも、今取り上げてもらえるのはありがたい」と話した。(日刊スポーツ19年8月1日)』

『1日夜には、れいわ遊説の「聖地」となったJR新宿駅西口に1人で姿をみせた。臨時国会召集に合わせて「れいわが始まる」と題した「街頭記者会見」。一般の人から質問を受ける独自のスタイルだが、気温30度近い蒸し暑さの中、1000人以上の聴衆が2時間以上、耳を傾けた。聴衆を巻き込む「太郎節ムーブメント」が、参院選から10日を経て再び幕を開けた。

 山本氏は「解散総選挙はいつあるか分からない。野党をつぶすなら(準備が整わない)秋かもしれない」と述べ「支援を、あなたが横に広げてほしい。野党で手をつなぎ(政権を)仕留めに行こう」と、打倒安倍政権を宣言。9月から全国行脚を始めるとして「しつこく全国を回る。衆院選へ向けて党の体制をつくる」。衆院選に100人規模で候補を擁立すると重ねて宣言し、選挙モードをアピールした。【中山知子】(同上)』

* * * * *

 山本氏がTVで「政権を目指す」と話していたのを見て、絵空事のようにとらえていた人も少なからずいるのではないかと思うのだが。

 昨日は、他の野党との共闘の話もしており、かなり現実的に政権とりを考えているように感じられた。(・・)

 うまく野党共闘を行なうには、他の政党といかに政策をすり合わせるかなど、色々と課題のもあるとは思うが。<野党共闘の蝶つがいになっている市民連合にも頑張っていただきたい。>


 もしれいわが野党共闘に加わったら、安倍自民党にとって、大きな脅威になるのではないかと思うmewなのだった。(@@)

 p.s. 新しい参院議長には自民党から山東昭子氏が。副議長には立民党から小川敏夫氏が選ばれた。

 小川氏はいい質問をするので、副議長になるのはチョット残念なのだけど。憲法改正を急ぐ(&問題のある法案作りを強行する)安倍自民党が強引な審議を進めないように、しっかりとコントロールして欲しいと願っている。

  THANKS



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/881.html

記事 [政治・選挙・NHK263] ゆっくりと政界再編が動きだす/政界地獄耳(日刊スポーツ)
ゆっくりと政界再編が動きだす/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201908020000142.html
2019年8月2日9時40分 日刊スポーツ


★勝者なきと言われるこの参院選挙で勝敗ではないが、飽和状態の自民党が引き取れない保守系議員の身の振り方に1つの形が出来上がった。それは着実に政界再編のうねりの1歩といえる。自民党からの出馬を模索した新党大地代表・鈴木宗男を日本維新の会につなぎ出馬・当選させたのは官房長官・菅義偉と言われる。維新の議員たちは鈴木の出馬に強く抵抗したというが、党代表・松井一郎の説得で了承されたという。

★NHKから国民を守る会が1議席奪取して1週間。党は無所属議員を加入させ、参院では元みんなの党代表・渡辺喜美と会派を組んだ。参院選直後に保守系ネット番組で「私は生まれ変わった。われわれとしても憲法改正議論を進めていくし首相にもぶつける」。国会で「もり・かけ」問題に時間を取ったことで「結果として国政の重要課題について議論をする時間が少なくなった」として「本当に反省しないといけない。本当におわびを申し上げたい」とわびたのは国民民主党代表・玉木雄一郎だ。そもそも選挙直後に番組出演する必要があったのか。直後に維新との合流の動きが表面化した。

★自民党が模索する大きなうねりの中の1つと見ればわかりやすい。政界関係者が言う。「自民党の補完勢力に維新やN国を加えていく。いわゆる自民党が1軍なら2軍3軍のようなものだ。与党だか党だか分からぬようにしながら、最終的には改憲に駒を進める布陣だろう」という。当面は秋の臨時国会で審議されるカジノ法の実務内容、政府がカジノ免許の付与や事業者の監督を担う「カジノ管理委員会」の国会同意人事案が焦点だ。保守系議員を糾合させれば当然、それに対抗する護憲を軸にするもう1つの塊が出来上がるだろう。野党系も収れんされていくのならば事実上の2大政党になっていく。その時、公明党はどうなるのか。自民党議員は「平和主義から野党側に軸を変えるのではないか」。ゆっくりと政界再編が動きだす。(K)※敬称略





http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/882.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 世界的投資家ジム・ロジャーズ「私は日本関連資産を全て手放した」 日本の凋落ぶりには、めまいがする :経済板リンク 
世界的投資家ジム・ロジャーズ「私は日本関連資産を全て手放した」 日本の凋落ぶりには、めまいがする(現代ビジネス)

http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/794.html



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/883.html

記事 [政治・選挙・NHK263] ぶっ壊すのはNHKだけじゃない。吉本興業問題とテレビ利権の深層  新恭(まぐまぐニュース)
ぶっ壊すのはNHKだけじゃない。吉本興業問題とテレビ利権の深層
https://www.mag2.com/p/news/408356
2019.08.02 新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』 まぐまぐニュース




写真週刊誌「フライデー」の報道に端を発する吉本興業を巡る一連の騒動が、未だ連日ワイドショーを賑わせています。同社の契約書を交わさぬ慣例を公正取引委員会が問題視するなど、事態は思わぬ方向への展開も見せていますが、「この騒動を取り上げるテレビ番組に欠けている視点がある」とするのは、元全国紙社会部記者の新 恭さん。その「視点」とは一体何を指しているのでしょうか。新さんが自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で解説しています。

吉本興業問題とテレビ利権の深層

吉本興業のお笑い芸人が反社会的勢力の宴会に呼ばれて“闇営業”をしていたスキャンダルは、意外な方向に展開してきた。

吉本興業が所属芸人と契約書を交わしていないことについて、公正取引委員会が「優越的地位の乱用など独禁法上問題のある行為を誘発する原因になり得る」との見解を示した。

公正取引委員会は、ジャニーズ事務所についても、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3氏を出演させないよう民放テレビ局に圧力をかけたとして、独占禁止法違反の観点から注意をしている。

吉本興業のお笑い芸人が反社会的勢力の宴会に呼ばれて“闇営業”をしていたスキャンダルは、意外な方向に展開してきた。

吉本興業が所属芸人と契約書を交わしていないことについて、公正取引委員会が「優越的地位の乱用など独禁法上問題のある行為を誘発する原因になり得る」との見解を示した。

公正取引委員会は、ジャニーズ事務所についても、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3氏を出演させないよう民放テレビ局に圧力をかけたとして、独占禁止法違反の観点から注意をしている。

視聴率競争もさることながら、民放各局が血眼になってきたのは、新規事業者を締め出し、寡占状態を死守することだった。もちろん競争が少ないほど儲かるからだ。

テレビやラジオなどの放送局が、国から周波数を割り当てられている許認可事業であることは周知のとおりだ。キー局、地方局は、政府の認可のもと、系列化され、政府に間接的にコントロールされている。系列化の仕組みをつくった張本人は、旧郵政省を思うがままに動かした田中角栄氏だ。

テレビやラジオなどの放送局が、国から周波数を割り当てられている許認可事業であることは周知のとおりだ。キー局、地方局は、政府の認可のもと、系列化され、政府に間接的にコントロールされている。系列化の仕組みをつくった張本人は、旧郵政省を思うがままに動かした田中角栄氏だ。

衛星デジタルとケーブルを組み合わせればローカルの編成もでき、全コストは100億円ていどですむ。なのに、わざわざ民放全127社で1兆円以上もかかる地デジに固執した。

2011年に地上アナログ放送が終わるまでの約10年間、政府はデジタル化を進める業界を助けるため巨額の国費を注ぎ込んだが、当事者でもある大手メディアが報じないこともあり、具体的な数字は明らかになっていない。

ここまでして地デジ化した理由の一つは、地方局の権益、免許を守るためだったといわれる。デジタル化を地上波でなく日本全国どこでも受信できるBSにすればどうなったか。地方の民放局はほとんど存在価値を失うだろう。

地方局は自ら番組を制作せず、キー局の番組をそのまま流すことで、キー局から広告料金の分配を受けている。地デジ化により、コストは高くついたが、儲けの構造を温存できたのだ。各地方局の背後でも地元の政治家が蠢き、地デジ化にあたって国からの補助金を引き出したのは言うまでもない。

日本のテレビ業界は既得権のぬるま湯につかったままだ。その延長線上に、大手芸能会社との癒着関係があり、人気タレントの話術に過度に依存した番組づくりがある。

吉本興業にしてもジャニーズ事務所にしても、まさにその所属タレントは今の日本のテレビ界に欠かせない存在だ。そこまで隆盛に至るまでの企業の努力は賞賛すべきであろう。だが、彼らを使って視聴率を上げようとするテレビの安直な制作手法には疑問を感じる。

どのチャンネルにも同じような顔ぶれが出演し独自性など皆無に等しい。それでも各局が生きていけるのは、競争が限定的だからである。まだ周波数帯が余っているにもかかわらず、地上波チャンネルが増えないのは、コストやコンテンツの問題もさることながら、許認可権を持つ政府が各系列以外の新規参入を規制している面もあるのではないだろうか。

もっと多チャンネル化して、独自性のある番組編成がそれぞれの局に求められるようになれば、テレビの作り出す価値が多様化し、特定のタレントや芸能事務所に富と力が集中することなど無くなるかもしれない。

image by: Shutterstock.com

新恭(あらたきょう) この著者の記事一覧

記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。
















http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/884.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 「片山さつきろくでもない」、山本太郎氏が生活保護切り捨てを糾弾 高橋清隆の文書館
質問を求める山本氏(2019.8.1新宿駅西口で筆者撮影)

元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2016092.html
Net IB News https://www.data-max.co.jp/article/30755

 れいわ新選組の山本太郎代表は1日、東京・JR新宿駅西口で街頭記者会見を開き、2012年ごろからの自民党による生活保護の受給バッシングを糾弾。大勢の聴衆と「片山さつき、ろくでもない」と唱和した。

 7月の参院選後、初めての街宣となった。山本氏は「落選した山本太郎と申します」とあいさつすると、「頑張れ」「応援しているぞ」と声援を浴びた。選挙公示前まで行っていた質疑応答を復活させた。

 貧困問題や日韓関係、吉本報道などの質問の後、「精神障害者2級」の男性から「親に迷惑を掛け、情けない思いをしている」と告白があった。

 山本氏は男性が仕事上の責任感から適応障害になった経緯を聞き出し、「責任を背負いすぎではないか。国や親から面倒を見てもらうことに対して、申し訳ないとか思わないでいい」と返すと、賛同の拍手が湧いた。

 「自分の状況に困ったり、困ろうとしているのに、手を差し伸べない国や行政に存在している必要があるのか。胸を張って国に面倒を見てもらってください」と鼓舞した。

 山本氏は、毎夜飲み歩いたり朝から晩までパチンコに興じられるほど生活保護が手厚くなく、生活保護を必要とする者がそれを受けられる捕捉率はわが国の場合2〜3割(所有資産も考慮した場合)にとどまることを挙げ、「これを100%に近付けなければ」と訴えた。

 捕捉率が低い理由について、「水際で止めているから。もっと働けるだろうと。申請に行くのをやめて死んだ人もいるのに」と福祉事務所での窓口対応をやり玉に挙げた。「水際作戦」とは、生活保護の申請を受理しないこと。そうすることで、支出削減とともに保護不開始率の高さの隠蔽(いんぺい)もできる。

 さらに山本氏は、「生活保護を受ける人に対し、恥と思えという空気があるが、これをつくり出したのは自民党。片山さつき、世耕(弘成・ひろしげ)さんです」と断言した。

 選挙期間中、名古屋・甲府・新宿の3カ所で大合唱した竹中コールに倣い、「片山さつき、ろくでもない」と3回声を合わせた。

 生活保護法は2013年の改正で、福祉事務所の調査権限の拡大や罰則強化とともに、申請時に資産や収入、扶養義務者の状況などの書面提出を義務付けた。つまり、「水際作戦」の合法化である。

 同改正の前年に自民党生活保護に関するプロジェクトチーム座長に就いたのが世耕氏。同じ年に片山氏が、生活保護を受けている親(不正受給はなし)を持つお笑い芸人への批判をテレビで繰り返し、世耕氏が加勢した。片山氏は「日本人が本来持っていた『恥の文化』が失われている」などと主張してきた。

 山本氏は憲法13条の「個人の尊重」を挙げ、「子供と親は別人格。親とのあつれきがあったり、折り合いが悪くても、子が親を面倒見るのか」と疑義を唱えた。

 「結局、自民党が言っている『家族を大切にしよう』とかは、ただ単にコストダウンでしかない。『家族を大切にしよう』とか言っている自民党が、どうして子供を持てる経済状況をつくらせない社会にしているのか。でたらめ」と糾弾した。

 山本氏は、安倍内閣が掲げる「介護離職ゼロ」もやり玉に挙げた。「それならキャリアが途絶えないよう、行政が安定した手立てを考えなければ。『家族を大切に』とか言って結局、嫁さんに面倒見させるんだろう。その昭和のおっさんメンタリティー、いい加減やめろ」と突き放し、喝采を浴びた。

 山本氏は、生活保護がわが国唯一の安全網であると強調。不正受給が(件数で)2%未満であることを踏まえ、「98%適正受給のものに対し、ほとんどが不正受給ととられるような印象操作を国会やマスコミが行ったからこそ、生活保護を受ければ『生活保護を受けている人はろくでもない』『不正受給だらけじゃないか』となる。何言ってんだ。もういい加減にしろ」と報道陣をにらみつけた。

 その上で山本氏は、「今のセーフティーネットは、完全に沈没してからしか使えない。何もかも失ってからでは、立ち直りに時間がかかる」として、生活・住宅・医療など8種類の扶助からなる生活保護について、「生活」の食費や「住宅」などが単給で利用できるような制度改正を主張した。

 わが国の生活保護の捕捉率は、所得のみで見ると15〜20%。英国の90%、フランスの91.6%、ドイツの65%と比べても著しく低い。

 地方創生担当相の片山氏は、旧大蔵省出身の「小泉チルドレン」。2005年の総選挙で郵政民営化に反対する元自民党議員の刺客に立った。世耕氏は同PT座長時、自身のブログに「本件を放置すると保護費の増大から財政への悪影響という公益上の問題が発生する」と書き、目的が予算削減にあることを告白している。

■参考記事(連日の不正受給たたき)
生活保護費を不正受給 詐欺容疑で51歳男を逮捕 神奈川県警
生活保護費を不適切支給 横浜市職員、手続き怠る
生活保護費の不適切処理、横浜市南区 私費で補てんも
生活保護費570万円不正受給で起訴
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/885.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 「座って食べろ」の教えが消費税10%とは。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/08/10.html
8月 02, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<国税庁は1日、10月の消費税率10%への引き上げと同時に導入する軽減税率の事例集を改訂した。遊園地で食べ物を購入する際の消費税率は、売店が管理するテーブルや椅子で食べる場合は10%。ただ、食べ歩きや売店の管理が及ばないベンチでの飲食は、軽減税率が適用され8%になるとした。

 酒類を除く飲食料品の軽減税率は、商品を持ち帰る場合に適用され、消費税率が8%に据え置かれる。一方、レストランやコンビニのイートインなどでの外食は10%となる。制度導入まで2カ月。消費者に理解を深めてもらうため、国税庁の職員が市民講座などに出向いて説明する。

 同庁によると、遊園地と同様に映画館や野球場でも、売店が管理するテーブルなどで食べる場合は10%。座席に持って行き、ジュースやポップコーンを飲食すると8%になる。

 事例集は、ファストフード店のハンバーガーやドリンクのセット商品についても説明。例えば、消費者が「ドリンクを店内で飲み、ハンバーガーは持ち帰る」と店側に申し出ても、合わせて一つの商品のため、一部でも店内飲食すれば消費税率は10%。単品で購入する場合は店内で飲むドリンクが10%、持ち帰るハンバーガーは8%となる>(以上「時事通信」より引用)


 かつて立ち歩いて食べると「座って食べろ」と叱られたものだ。しかし現在の日本政府は「座って食べると消費税10%」と2%の罰を与える、という。これほどひどい税制がかつてあっただろうか。

 外食は「贅沢」で、持ち帰るのは「食料品」だとは噴飯ものだ。いずれも「食料品」に過ぎないではないか。口に入るものはすべて軽減税の対象とすれば簡単明瞭だが、簡単明瞭にしては官僚たちの面目が潰れるのだろう。

 クレジットカードで「食料品」を買えば5ポイント(5%)還元するという。なぜ食料品を現金であれ何であれ、購入した場合の消費税を5%とすれば「簡単に」処理できることではないか。

 それをクレジットカードで支払わなければならない、と「強制」する根拠は一体何だろうか。国民にクレジットカードを使うメリットがあれば放置していても国民皆クレジットカード所持だろう。そうならないのは、そうならなかった問題があるからではないか。その問題解決なしに、政府が「強制」するのが国民のための政治なのだろうか。

 実にバカバカしい細々とした規定が上記記事に羅列してある。まるでクイズ番組に材料を提供しているかのようですらある。政府・官僚たちも規定を見てバカバカしさに気付かないのだろうか。それとも大真面目な顔をして、持ち帰れば8%で店の前に店のベンチが置いてあって、そこに座って食べたら10%という規定を、誰が判定し誰が取り締まるというのだろうか。そうした議論を「おい、そんなバカバカしい話は止めろ」と打ち切る常識人が税制会議の政治家や官僚たちにいなかったのだろうか。まるでアホウの集まりではないか。

 税は簡明を以て旨とすべき、だ。ゴチャゴチャとした税は失政だ。消費税は早晩なくすべき失政でしかない。国民はこんなバカバカしいクイズごっこにいつまで付き合わされなければならないのだろうか。その選択肢は国民の手の中にある。選挙で消費税を軽減、もしくは廃止すると公約する政治家を選べば良いだけだ。



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/886.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 人でなし集団の「維新の会」が難病議員を激しく攻撃! 
人でなし集団の「維新の会」が難病議員を激しく攻撃!
https://85280384.at.webry.info/201908/article_8.html
2019年08月02日 半歩前へ

 こんな掃きだめのゴミ集団はどうでもいいのだが、放置しておくと害毒をまき散らすので、締めるべきところは締めておかないといけない。「維新」とやらのカルト集団である。

 関西では、東京への対抗意識を掻き立てて“地元民族主義“を利用し、勢力拡大に努めている。だが、その実態は大阪の人々のためでなく、自分たち維新の利益のためだ。

 第一、 ここに巣くった議員どもは、いずれも札付きばかり。おおよそ国会議員には程遠い常識も、教養もない輩である。今回も「れいわ新選組」から難病ALS当事者の舩後靖彦さんと重度障碍者の木村英子さんが初当選したらさっそく難癖をつけた。

 「障害があっても国会議員であれば支える側に回ってもらうしかない。それが所得の再分配、格差の是正の基本原則」と叫んで、舩後さんらの介護人の経費は自分で払えと言った。

 商社マンとしてバリバリ働いていた舩後さんは41歳の時、突然、難病ALSが発症、症状は日を追って悪化し現在は自分で手足を動かすことが出来ず、介護人なしでは意思表示も不可能な状態だ。

 しかし、神経がマヒしただけで頭脳は明晰。何冊も著書を現している逸材だ。維新は2人の新議員に「自己責任論」を押し付けた。

 こんな非道がまかり通りと思っているのだろうか?

ALSは誰にでも起きる恐れがある。維新の輩は、自分がその身になった時、同じことが言えるのか?




























http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/887.html

記事 [政治・選挙・NHK263] <山本太郎、NHKの急所突く!>「ニュース報道が最低!まるでゴミ!」「グダグダ答弁した総理が、まともに映る」いやぁー、凄いは! 






次は政権獲得!れいわ新選組・大旋風でろくでもない奴らを一掃するー山本太郎「れいわ新選組」代表@新宿駅西口2019 08 01

※1:04:51〜 「NHKをぶっ壊す、みたいなことを言っている場合じゃない」
再生開始位置設定済み 7分ほど、ご覧ください


※1:07:22〜 文字起こし

山本太郎
NHKにかんしては、ぶっ壊すみたいな方で言ってる場合じゃないなと思う。

もちろん、別にそれを見る必要がなくて、見てなくて、そこでお金を取られるって言うこ
と。既にちょっと矛盾もありそうな感じはしますけれども。

だったら、お金払わなきゃいけないぐらいの良いコンテンツを作ってみろって話なんです
ね。

とは言いながらも、NHKは良い番組作ってるんですよ。例えばNHKスペシャルであったりと
か、ドキュメンタリーであったりとか。ほかにもバリバラーとが良い番組ありますよ。

あるんだけれども、肝心のニュース報道が最低です。

まるでゴミです!

あの編集マン、うちで雇いたいぐらいの。

素晴らしいしの編集…

一日中、予算委員会でグダグダの答弁をし続けた総理が、ちゃんとまともに喋ってるよう
に映るんですから。

いやぁー、凄いは、あの編集マン。

うちで雇いたいは。ホンマ。

なかなか、うちみたいな不安定なところに来てくれないでしょうけどね。

まぁ、そんな感じです。なのでもっと価値のあるニュース報道ってものをしっかり提供す
る。事実を伝えていただきたいそういうふうに思いますね。



山本太郎氏、街頭記者会見でNHKの報道姿勢に苦言
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201908020000035.html
2019年8月2日9時51分 日刊スポーツ


臨時国会召集に合わせ、大勢の聴衆を集めた街頭演説を再開した、れいわ新選組の山本太郎代表

れいわ新選組の山本太郎代表は1日夜、東京・JR新宿駅西口で開いた「街頭記者会見」で、NHKの報道姿勢に苦言を呈した。

「NHKから国民を守る党」のキャッチフレーズを引用しながら、「NHKをぶっ壊す、みたいなことを言っている場合じゃない」と息巻いた。

「受信料を払わないといけないというなら、いいコンテンツをつくってほしい。でも、NHKスペシャルなどNHKにはいい番組もあるんです」と、評しながらも「肝心のニュースが最低だ」と、持論を展開。予算委員会のテレビ中継に触れて「1日中、予算委員会でグダグダの答弁をしている安倍首相が、まともに答弁したように編集されている」と指摘。「あの編集マンを、うちで雇いたい」と、皮肉まじりに述べた。



れいわ山本代表「NHKをぶっ壊す」なんて言ってる場合じゃない 報道姿勢を問題視
https://www.daily.co.jp/gossip/2019/08/01/0012570530.shtml
2019.08.01 デイリースポーツ


「街頭記者会見」でTシャツに着替え、聴衆の質問に答える「れいわ新選組」の山本太郎代表=JR新宿駅西口

 れいわ新選組の山本太郎代表は1日、都内の新宿駅西口で「街頭記者会見」を行った。次期衆院選に向け「(10月の)消費税10%で悪い影響が出ないうちの今秋〜年明けか、来年の五輪後という話もある。いずれにしても、もう衆院選の準備は始まっている。候補者100人、1円からの寄付で10億円以上を集めたい」と政権交代の実現に意欲を示した。

 今回の参院選比例区の全候補155人中、ダントツの最多99万票以上を獲得しながら、ALS患者の舩後靖彦氏と重度障害者の木村英子氏を特定枠に入れたことで自らは落選。2議員が初登庁したこの日、街頭に立った山本代表は「議員をやっていた時よりも、落選した今の方が忙しい。9月からは全国を回り、緩やかなネットワークを作っていきたい」と抱負を語った。

 記者会見ではメディアと聴衆を同列に扱い、挙手した人からの質問に応じた。

 「芸能界にいた山本さんは今の吉本興業の問題やテレビのことをどう思うか」との問いに、山本代表は「民放にとって、テレビは視聴者のものではなく、企業を宣伝するための箱。もちろん、現場で一生懸命頑張っておられる方はいらっしゃるが、テレビから流される情報の意味を考えなければならない。少なくともNHKに関しては『ぶっ壊す』みたいなことを言ってる場合じゃないなと思います」と発言。「NHKから国民を守る党」のフレーズを引用して会場の笑いを誘った。

 山本代表は「NHKはお金を払って見たい、いいコンテンツを作って欲しい。ドキュメンタリーはいい番組がたくさんあるのに、肝心のニュース報道が最低です。1日中、予算委員会でグダグダの答弁をした安倍首相がちゃんとまともにしゃべってるように見せる“素晴らしい”編集をしている。事実を伝えていたただきたい」と、受信料を問題視する以前に、NHKの報道姿勢に苦言を呈した。














http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/888.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 韓国のホワイト国指定取り消しに、在日韓国人団体が反対声明・・「経済報復で不当」や、反日感情が抑えられなくなると、恐喝?も 
韓国のホワイト国指定取り消しに、在日韓国人団体が反対声明・・「経済報復で不当」や、反日感情が抑えられなくなると、恐喝?も ( 韓国のホワイト国指定解除後も、マスコミや政党など反日に蠢く輩たち)
https://gansokaiketu-jp.com/kaiw-forum2/seiji-keizai-gaikou/Kankokuno-whitekoku-shitei-kaijyogomo-hannitini-ugomeku-masukomiya-seitounadono-yakara-tati/wforum.cgi?mode=read&no=2&reno=no&oya=2&page=0#2

参照先 : https://www.sankei.com/politics/news/190802/plt1908020011-n1.html
在日韓国人団体が反対声明 「経済報復で不当」

 日本政府が「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定したことを受け、在日韓国人でつくる在日韓国民主統一連合(韓統連)は2日、東京都内で記者会見し「経済報復であり、極めて侵略的な目的で決定を下したことは明白。不当な措置に断固反対する」との声明を発表した。8日に首相官邸前で抗議行動を行うという。

 声明は、日本政府の対応を「韓国経済を徹底的に弱体化させ対日従属化を深化させる」「歴史問題での日本の主張に韓国を従わせようとする」などと糾弾した。

 孫亨根議長は「韓国内では来年の五輪不参加の話も出ている。今回の決定を撤回しなければ韓国国民の反日感情は抑えられなくなる」と話した。



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/889.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 山本太郎「政権を仕留める」選挙後初の街道演説に聴衆殺到(日刊ゲンダイ)
 


 


山本太郎「政権を仕留める」選挙後初の街道演説に聴衆殺到
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259654
2019/08/02 日刊ゲンダイ


れいわ新選組・山本太郎代表(左)の「街頭記者会見」に集まる人々(C)日刊ゲンダイ

「選挙が終わってからの街頭演説で、こんなに人が集まるのは見たことない」――。70代男性はそう言った。

 参院選で当選したれいわ新選組の木村英子、舩後靖彦両議員が初登院した1日の夜、山本太郎代表が東京・新宿駅西口で「街頭記者会見」を開いた。開始1時間以上前から舞台の前に人が集まり、始まるころにはギッシリの状態。駅前の歩道からあふれた人たちが、舞台の後ろのバスターミナル側の歩道や、ペデストリアンデッキの上で演説を聞いた。老若男女入り乱れ、1000人近い大盛況だった。

 山本氏は冒頭、「山本太郎までは大丈夫だろうと思っていたが、自分は落ちた。でも、ネットと草の根の力で2人当選し、政党要件も獲得できた」と感謝を述べた。選挙中“れいわ旋風”をほとんど報じなかったテレビが、選挙が終わると手のひらを返したようにワイドショーなどで連日取り上げている。50代の女性は「ワイドショーに出ている山本さんの話を聞いて、実際に見たくなった。これのために、新宿までわざわざ出てきましたよ」と語った。

 聴衆の質問に答える形式で、テーマは消費税、格差、日韓外交、辺野古基地建設、タトゥー、精神障害、生活保護、吉本興業問題など多岐にわたった。ぎゅうぎゅう詰めの満員電車のような中、汗だくになりながらも一度足を止めた聴衆は帰らない。

「お金のあるところから取るというが、企業がタックスヘイブンに逃げないか」と男性に問われると、山本氏はモニターで経産省のデータを示し、「企業が海外に行くのは、その国に需要があるからなんです。『税金が安い』という理由は下位。出典を示すと説得力があるでしょ」と言うと笑い声が広がった。

■ヤジにも落ち着いた対応

 若い女性が「韓国死ね!」とヤジを浴びせながら通り過ぎて行った。山本氏は、俳優時代の韓国での仕事などに触れた上で、「さっきのヤジの方も、ここ1カ月で焼き肉やキムチを食べてるかもしれません。冷静になりましょう」と落ち着いた対応だった。

「2014年から山本さんはこの形式で街頭に立っています。今回の選挙をきっかけに、こんなに人が集まるようになって感無量です。山本さんはノリだけでなく、政策の中身もしっかりしていることを分かってほしい」(長年、山本氏支持の40代女性)

 山本氏は次の衆院選で本気で政権を取る覚悟を示した。

「私たちだけの力でひっくり返すのは難しい。野党で横に手をつないで、(政権)を仕留めにいきましょう」

 山本氏は今後、全国を回る予定だ。政権交代は見えてくるのか。



次は政権獲得!れいわ新選組・大旋風でろくでもない奴らを一掃するー山本太郎「れいわ新選組」代表@新宿駅西口2019 08 01





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http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/890.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 小沢一郎が山本太郎語る「彼の行動は野党を目覚めさせた」(日刊ゲンダイ)


小沢一郎が山本太郎語る「彼の行動は野党を目覚めさせた」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259653
2019/08/02 日刊ゲンダイ


小沢一郎衆院議員(C)日刊ゲンダイ

 安倍1強政治の下、「野党結集」の必要性を最も強く主張し続けている小沢一郎衆院議員(国民民主党)。今度の参院選の結果や野党を取り巻くその後の動きをどう見ているのか、直撃した。

 ◇  ◇  ◇

「野党は惨敗だ。従来、言っているように、候補者の統一だけではダメで、1人区の勝利が3年前の11から10になっただけでほぼ同じ。やはりひとつの固まりにならないとダメ。選挙区と比例区が別々では選挙に力が入らない。政権を取って、わが抱負を実現しようという志と気概が足りない。だから過去のいきさつや利害でスッタモンダする。それでは永久に政権は取れない」

 立憲民主党の枝野代表が旗を振るべし、と小沢氏は「君子豹変す」を待っていたが、動かなかった。

「枝野代表は、今まで国民の野党を見る目を間違えて解釈していたんじゃないか。単なる民主党の復活ではダメだけれど、国民が求めているのは自民党に代わる大きな集団だ。政権交代がまったく望めない中で、太郎くんのところやN国に野党に飽き足りない票が流れた」

 4月まで自由党で共に代表を務めていた山本太郎氏が立ち上げた「れいわ新選組」の旋風については意外に冷静だ。

「世間は移り気。マスコミもそうだ。1人や2人が議席を取ったからって、何もできない。多数を取らなきゃ、どんな主張も実現できない。みんな『れいわ、れいわ』って言うけれど、野党結集の触媒や中心になることはない。まずは独自路線でどこまでやれるか、やってみたらいい。ただ、太郎くんの行動は結果として立憲民主や国民民主など野党を目覚めさせる効果はあった」

バラバラのままなら衆院選はさらに悲惨

 もっとも山本太郎という政治家については、評価しているようだ。

「頭は良いし、とても素直に伸びてきて、このまま成長するといいな、と思っていた。だけど、彼は組織の中で階段を上るという手法は取らないから、結局、パフォーマンスになってしまう」

 一方、所属する国民民主党はゴタゴタしている。玉木雄一郎代表がネット番組で「私、生まれ変わりました。我々も改憲議論は進める」と発言して物議を醸し、参院側では“改憲勢力”の日本維新の会に統一会派を呼びかける動きも露呈した。

「ちょっとあたふたしている感じ。改憲はさほど国民の関心がないから次の総選挙の中心的争点にはなりにくい。党としての考え方はまとめておくべきだが、選挙の旗印にはならない。憲法問題で(国民民主が)自民党と交渉して、なんてこともあり得ない。こっちがしっかりしていなければ、のみ込まれてしまうだけだからね」

 野党がこのような体たらくなので、安倍首相が年内解散に踏み切る可能性は消えない。小沢氏は「今のままなら衆院選はさらに悲惨なことになるよ」と締めくくった。





























http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/891.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 吉本興業がテレビ業界から干される日/mediaビジネスオンライン・msnニュース
吉本興業がテレビ業界から干される日/mediaビジネスオンライン・msnニュース
2019/08/02 07:15
http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e5%90%89%e6%9c%ac%e8%88%88%e6%a5%ad%e3%81%8c%e3%83%86%e3%83%ac%e3%83%93%e6%a5%ad%e7%95%8c%e3%81%8b%e3%82%89%e5%b9%b2%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e6%97%a5/ar-AAFccsu?ocid=iehp

 7月22日、吉本興業(以下吉本)が記者会見を行なった。反社会的勢力のパーティーに所属芸人が参加したと週刊誌に掲載されたことで一連のトラブルが発生し、7月20日には宮迫博之氏、田村亮氏の二名が謝罪会見を行い、それを受けたものだ。

 不祥事で謝罪会見を行えば、ある程度、トラブルは鎮静化するものだが、「グダグダ」「意味不明」と批判された会見によってさらに報道がヒートアップするなど、形容詞が見つからないほどに吉本はボロボロだ。

 「会見をやるなら連帯責任で全員クビ」「テープを回していないか?」などと社長が所属芸人に暴言を吐いていたことについて、「冗談」「和ませようと思った」と説明し、契約書について今後も交わさないと公言したことで、さらなる批判を浴びた。

 会見の翌々日には、公正取引委員会が「契約書を交わさない状況は問題がある」と定例会見でコメントをすると、一転して書面で契約する旨を公表するなど、行き当たりばったりの対応を繰り返している。

 会見直前に書いた『「テレビ局が株主だから大丈夫」宮迫・亮の謝罪会見に見る、吉本興業の深刻な勘違い』では、吉本の経営陣は勘違いしていると指摘したが、いまだに何が問題なのか分かっていないように見える。コンプライアンス重視の現在、古くからのマイルールに固執している状況を批判されているにもかかわらず、経営陣は一貫して他人が口を出すなと言わんばかりの対応だ。

 今後の吉本は、重要な取引先であるテレビ局各局から「干される」可能性すらある。そしてその動きはすでに表面化している。

 当初トラブルの発覚時に入江氏が契約解除をされているが、二人目の契約解除、より厳密にいうと「解雇」がすでに発生している。これはほとんど注目されていないが、今回の騒動で「解雇」が出たのはおそらく初めてだ。事態は多くの人が考える以上に深刻化している。

●テレビ局各局が「反吉本」へと動いた

 吉本を今後も野放しにするならば、最大の取引先で大株主でもあるテレビ局各局は、道義的な責任という曖昧な話で済まないことは、『テレビ局が吉本興業を出入り禁止にすべき理由』で指摘した。問題は、芸人個人の責任がうんぬんという次元から、すでに事務所、テレビ局へと移行している。

 会見のしばらく前、7月の第一週にはNHK、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京と、各局のトップが定例記者会見で、視聴者やスポンサーへの謝罪、今後の対応、再発防止の申し入れなどを多少トーンの違いはあれど説明している(参照・各テレビ局トップが次々と「遺憾の意」…闇営業問題、吉本興業の会見は一体いつ? スポーツ報知 2019年07月6日)。

 そして7月29日、会見後に行われた日本テレビの定例記者会見では、「第三者委員会を設置しての早急な事実確認」「反社会的勢力との関係を遮断する具体的な施策の公表」「企業のガバナンスを徹底する方策の開示」など三点を書面で申し入れ、なおかつ文書での回答を求めたという(参照・引用 日テレ、吉本に事実関係の確認などを求める申し入れ書…社長定例会見 スポーツ報知 2019月7日30日)。

 謝罪会見の前よりも、あきらかにトーンが一段階上がっている。会見によってかえってトラブルが拡大したことで、局側が経営陣の資質を問題視したことの現れだろう。

 吉本抜きでテレビは成り立たない、といった見方も当初一部であったが、もはやそのような段階ではない。「テレビ局が株主だから大丈夫」発言で広く知られるようになったが、大株主であるテレビ局10社の持ち株を合わせると、吉本の議決権の半数近くになる。つまりテレビ各局が結束すれば、吉本は「テレビ業界の子会社」となり、経営陣の刷新すら容易にできる状況だ。

●弁護士と暴力団の見解が一致

 筆者は一連のトラブルを芸人個人の問題ではない、闇営業を放置した組織の問題、そんな吉本を放置するのならテレビ局へと飛び火すると度々指摘した。放送免許を取得して経営する以上は、総務省からも厳しい対応を迫られるのではないかと書いた。

 前述の通り謝罪会見後、日テレは他局より厳しい対応を見せており、総務省は動いていないが公取委はすでに動いた。

 筆者の芸能界に関する知識は、一般の視聴者と大差のないレベルだ。それでも一連の騒動の方向性を言い当てることができた理由は、芸能界の問題ではなく、ビジネスのロジックで常識的に判断すればどうなるか? と考えたからだ。そして筆者とまるでシンクロしたかのように、ほとんど同じ論調で吉本を批判する人がいる。

 一人は弁護士の郷原信朗氏だ。吉本が反社とのトラブルを抱えて、芸人と契約書を交わさない状況を今後も続けるのであれば、下請け法に反する。この状況が是正されなければ、テレビ局や教育事業に100億円も拠出した政府と今後取引ができなくななる、と指摘する。(参照 "吉本興業下請法違反"が、テレビ局、政府に与える重大な影響 ヤフー!ニュース個人・郷原信郎 2019年7月23日)

 もう一人は暴力団の組長だった過去を自ら暴露し、各種メディアやSNSで猫組長のハンドルネームを持つ人物だ。芸人や吉本の責任はもちろん、テレビ局についても上場企業として、そして総務省から認可を受けて事業を行う企業として、社会的責任は重く、株主として吉本に改善を迫らなければ共犯者になると指摘する。(参照 「吉本・芸人・テレビ局、君ら『全員アウト』やで」元経済ヤクザ語る ダイヤモンドオンライン 2019年7月24)

 内容は筆者以上に深く切り込んでいるが、趣旨はほとんど同じだ。筆者の記事が会見と同日の22日(掲載時間は会見直前)、そして両者の記事が23日と24日に公開されていることから、互いの記事を参照するのは不可能なタイミングだ。両者に面識があるかは知らないが、少なくとも筆者はどちらにも面識はない。

●ベテラン芸人が引き取って幕引きという意味不明の議論

 弁護士と元ヤクザという、バックボーンが真逆の人物がほぼ同じ見解を披露し、テレビ局もその見解通り吉本に厳しいスタンスを表明している。そして芸能界に無関係な筆者も同様の見解だ。

 この状況で、唯一ぽつんと取り残されているのが吉本の経営陣で、ビジネスの常識から完全にズレた位置に立っていることが分かる。筆者は、辞任が責任を取る方法であるという常識に常々違和感を覚えていたが、現在の経営陣が果たして経営の改善を行うことができるのか。大株主であるテレビ局各社は、現経営陣による改革を認めるのか。吉本がウソをついた二人の芸人を信用できないように、テレビ局はグダグダの会見を行った吉本の経営陣を信用できるのか?

 現在は、「謹慎中の芸人をベテラン芸人が引き取る」といった意味不明な話が出ている。それがさも最善の解決方法かのように一部では報じられているが、吉本に直接・間接的に関わる事務所に、謹慎中の芸人が移籍したところで状況は何も変わらない。

 信頼されているベテラン芸人が、「これ以上ケンカはやめよう、誰も得をしない」と仲裁することで、実際トラブルは収まるかもしれない。人気芸人の名前を挙げて、この人が解決してくれればと願望を語る記事も多数目にする。確かに、何を言うかよりも誰が言うかが重視される場面があることは否定しない。

 しかしこれは、法令順守=コンプライアンスを無視したトンチンカンなやり方だ。ウチワのトラブルを解決するにはそれでもいいかもしれないが、ビジネスは多数の取引先が関わる。そのような解決をすれば、取引先からコンプライアンスの壊れた会社としてそっぽを向かれるだけだ。今のご時世にこのような説明が必要な状況にあきれてしまう。

 そして本来は芸人を「マネジメントをする側」である吉本とその経営陣が、芸人から「マネジメントされる側」であるかのように、多くの人から(芸人も含めて)見られている時点で、吉本はすでに当事者能力を失っている。当初は「会長が辞めるなら自分も辞める」とまで言い「事務所側」の立場と指摘されたダウンタウンの松本氏も、吉本がウミを出しきって改善されないのなら芸人を引き連れて出ていく、と発言している。

 会見の余りのひどさに、ここまでいわないとまともに対応しないのではないか? という疑念が生まれたようにも見て取れる。すでに現在の経営陣が問題を解決できるとは誰も思っていないのではないか。

●家族発言から透けて見える経営陣のDV体質

 5時間半に及んだ会見ではおかしな回答が多数あったが、繰り返されたのが「家族・ファミリー」という発言だ。これはうそやごまかしではなくおそらく社長の本音だ。

 ファミリーや家族は一般的には良い意味で使われるが、「関係の壊れた家族」ならばどうか。分かりやすいのは、家族間で暴力や暴言が発生するDV(ドメスティック・バイオレンス)だ。子どもに殴る蹴るの暴行を振るう親でも、道端ですれ違った他人を突然殴ったりはしない。警察に通報されるからだ。

 しかし家族ならば、一発や二発殴ったからといって即警察沙汰とはなりにくいだろう。つまりDV加害者は相手によって暴行していいかどうかを判断している。家族なら殴っても大丈夫、蹴っ飛ばしても警察沙汰にはならない……。これは家族だからこそ発生する究極の甘えだ。

 吉本の経営陣にとっての家族関係は、DV的なものか、そうでなかったら「誰のおかげでメシを食えてるのか?!」と無意識に言い放つような壊れた家族関係なのだろう。

 そしてこのような「家族関係」が推測ではなく、実際に吉本と芸人の間に存在していることを、会長がインタビューで明言している。芸人と契約書は交わさないが、外部企業とは契約書を交わすという。つまり家族には冷たく、家族ではない外部とは通常の取引をしている。

 「吉本は長年、諾成契約という口頭による契約を交わしてきた。紙の契約書はないが、契約は存在する。法的にも問題なく、今後もこの契約方法は変わらない、芸人がテレビや映画に出演したり、書籍を出したりする時は、相手の会社と書面で契約を交わしている」

 「例えば、明石家さんまに、契約書作るで、なんていったら、彼はおそらく、何を今更、そんな水くさいことを、大崎さん頭おかしいんとちゃいますか、と笑い飛ばして終わりだろう」

 吉本興業会長「反社会勢力との決別徹底」 闇営業問題 日本経済新聞 2019/7/13

 意図的ではなく感覚的に、しかも昔からの慣習だからと深く考えず、問題を指摘されても自分達と芸人の家族関係だからと無視をする。そして公取委のような公的機関が出てきてやっと態度を改める……。

 「社長の言葉づかいは昔から乱暴だ」とダウンタウンの松本氏は指摘し、自身のマネージャー時代には注意をしたほどだという。芸人との契約から言動まで、経営者のDV体質は何十年も前から培われたもので、ちょっとやそっとでは変わらない。乱暴な対応をファミリーという言葉で誤魔化し、タチが悪いことに誤魔化している自覚すらない。今後吉本はあらゆる取引先と謝罪や関係改善の交渉をすることになると思うが、経営者のDV体質は最大の障害になるだろう。

●吉本騒動で、初の解雇者発生か?

 最後に、現在の吉本報道の中でほとんど注目されていないが、テレビ局からの追及と並んで吉本を追い込むような深刻な問題が発生している。無期限謹慎中の芸人、2700のツネ氏が勤務先の不動産会社を解雇されたという話だ。

 同社は、すでに6月末にはツネ氏を解雇した旨を自社Webページで正式に報告している。「解雇」と表現している以上、業務委託や外注ではなく「雇用契約」を解除したことは間違いない。

 雇用契約は正規・非正規を問わず、労働者保護の観点から簡単には解除できない。なぜツネ氏は解雇されたのか。同社の説明では「闇営業による反社会的勢力との関わり、そして金銭の授受が発覚した」ため解雇したと説明されているが、それ以上の詳細は不明だ。

 ツネ氏にとっては副業ではあっても、多い時には週5日勤務で、芸人の収入より不動産会社からの収入が多い時もあると過去にテレビ番組で発言している。

 吉本所属のタレント、ホンコン氏は、不動産会社が解雇した理由は「雇用を続けると銀行からお金を借りられなくなるからだ」とツネ氏本人から聞いたという(関西テレビ お笑いワイドショー マルコポロリ! 2019年07月28)。

 ツネ氏が入社する際の雇用契約書では、反社条項といって反社会的勢力との関わりに厳しいルールが求められていたはずだ。反社条項(あるいは暴排条項)は、ざっくり説明すれば暴力団や反社会的勢力(詐欺集団や暴力団の支配する企業で働く者など)に所属する、あるいは関わりがある場合に適用される(いずれも契約内容次第)。ツネ氏の場合は暴力団のパーティーに参加したことが明確であるため、おそらく反社条項が適用されて解雇されたのではないかと思われる。

 これは不動産会社の会社の言い分をツネ氏がホンコン氏へ伝えて、それがテレビで語られたため又聞きのさらに又聞きだ。ただ、金融・不動産系の企業は特に反社会的勢力に対して厳しい対応を求められているため、話の内容として違和感はない。

●吉本興業がテレビ業界から干される日

 謹慎中の芸人が多数いる状況で、一人が副業先から解雇されたから一体なんだ? と思われるかもしれないが、恐らく今回の騒動で反社条項(あるいは暴排条項)が正式に適用された最初の事案ではないか。入江氏の契約解除は元々契約書がないため、何が理由でどのような契約に基づいて解除に至ったのか不透明だ。

 現在ツネ氏は吉本から無期限謹慎の処分を受けているが、契約解除には至ってない。つまり吉本は、すでに特定の会社から反社条項に反して解雇された芸人と契約を結んでいる可能性がある。

 なお、これはツネ氏に問題があるかどうかという話をしたいわけではない。今後は吉本と取引のある多数の企業が、不動産会社と同様の対応をする可能性がある。前述の通り、日本テレビは一連のトラブルについて書面での申し入れと回答を求めている。今回の記者会見のように、再度対応を間違えば取引先が一斉に離反する可能性がある。果たしてそこまで追い詰められている状況だと、吉本の経営陣は理解しているのだろうか。

 先日の記事『「テレビ局が株主だから大丈夫」宮迫、亮の謝罪会見に見る、吉本興業の深刻な勘違い』では、テレビ局が吉本に最も苛烈な対応をする場合のシナリオとして以下のように書いた。

 『テレビ各局が臨時株主総会の開催を要求し、全員クビにしてテレビ局から代わりの役員を派遣する。実質的に「テレビ業界の子会社」となった吉本は、契約書の管理から始まって過去の闇営業の税金支払いなど法的な問題を一掃させる。

 何年かかけて経営改革を徹底的に行って吉本を復活させ、その間に吉本芸人はテレビ局と個人で出演契約(つまり公然の闇営業)を結んで乗り切る……』

 会見前だったこともあって「妄想かもしれないが」と予防線を張った上でこのように書いたが、現状では妄想どころか現実味を帯びてきている。

 一番悪いのはウソをついた宮迫・田村の両氏ではないのか? と考える人には納得のいかない話に感じたかもしれないが、これは別々の話だ。例えば宮迫氏が契約を解除された上で、現経営陣も総退陣、といったケースもあり得る。もちろん双方が残る可能性もあるだろう。

 ここまで記事を書いたところで、吉本が一部芸人の謹慎を解除するのではないか、という報道が入ってきている。日テレから書面で回答を求められている状況で、あまりに拙速ではないのか。このような対応自体がトラブル解決に努めていないと見なされる可能性すらある。

 芸能界は特別な世界といわれるが、実際には自動車業界も不動産業界も、どの業界も個別の事情、特別な事情を抱えている。そしてそれらと一切関係なく、全ての企業が守るべき大前提としてあるのがコンプライアンスとガバナンスであり、暴力団排除条例など反社会的勢力の排除だ。

 各種メディアも吉本芸人に突撃インタビューをするなど、話をしにくい立場の人にマイクを向けて芸能ニュースを量産する前に、コンプライアンスやガバナンスの観点からより厳密にこの問題を報じて解決のために必要な報道を行うべきではないのか。

 今後も各社の対応に注目したい。

(中嶋よしふみ ファイナンシャルプランナー 企画協力:シェアーズカフェ・オンライン)

http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/892.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 今の安倍自民党の最大の国民だましは、自らを“自由民主党”と名乗っている点にある:われら一般国民は決してだまされてはいけない!(新ベンチャー革命)

今の安倍自民党の最大の国民だましは、自らを“自由民主党”と名乗っている点にある:われら一般国民は決してだまされてはいけない!

https://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/37878856.html
2019/8/2(金) 午後 3:18 新ベンチャー革命 2019年8月2日 No.2419


1.いまだに安倍自民を支持すると答える一般国民はだまされているのではないか

 本ブログ前号にて、消費増税を企む安倍自民と財務省は国民をだます振り込め詐欺師に等しいと、厳しいことを言いました(注1)。

 今の安倍自民は日本の宗主国・米国と、経団連など財界と、国民の5%に相当する富裕層のための金持ち優遇党であって、決して95%の非富裕層の一般国民の利益を最優先する政党ではまったくありません。

 にもかかわらず、安倍自民が選挙で、過半数を取っているということは、国民の95%の非富裕層の多くが、安倍自民の候補に投票していることを意味します。

 その意味で、95%の非富裕層国民でいまだに安倍自民を支持している国民は、安倍自民にすっかりだまされているとみなせます。

さて、今、世間で頻発する振り込め詐欺事件の被害者がなぜ、簡単に詐欺に引っ掛かるかというと、その被害者は当初、振り込め詐欺師にだまされているという認識を持たないからです、だからこそ、簡単に詐欺に引っ掛かるのです。

これと同様に、いまだに、金持ち優遇党・安倍自民を支持する非富裕層の人たちは、自分が安倍自民にだまされているとは思っていないのです、だから安倍自民にまんまとだまされるのです。

2.金持ち優遇党・安倍自民が、もっとも一般国民を欺いている点、それは、自由民主党と名乗っている点にある

 安倍自民が、一般国民をもっとも欺いている点、それは、自由民主党と名乗っている点にあります。

 安倍自民ほど、本来の自由民主主義からほど遠い、欺瞞的政党はありません。

にもかかわらず、平気で自らを自由民主主義政党と名乗っているのです。

 一方、国民の方も、安倍自民は自由民主主義者の集団というより、利権を追求する集団と認識しているでしょう。

 そこで、われら国民はみんな、安倍自民はほんとうに、自由民主主義者の政党なのかと疑問を持つべきです。

3.安倍自民は、ホンモノの自由民主主義者の政党ではないとすれば、保守政党なのか

 世間には、自由民主主義という思想の他に、保守という概念があります。いまだに、金持ち優遇党・安倍自民を支持する非富裕層の国民の多くは、安倍自民を、必ずしも、ホンモノの自由民主主義政党とは認識していなくとも、少なくとも、保守政党と認識している可能性があります。

 現実に、2000年以前、自民党経世会が政権を握っていた時代の自民党は確かに、非親米の保守政党の側面を持っていました。

 しかしながら、2000年代以降、隷米の清和会が政権を握って以来、今日までの自民党は、隷米政党であっても、決して、経世会的な保守政党とは言えません。

 いまだに、清和会系安倍自民を、かつての経世会的保守政党と誤認して、安倍自民を支持し続けている国民がいるとすれば、その人は、今の安倍自民を誤解しているか、だまされているかのどちらかです。

 安倍自民を保守政党と認識して支持している国民は、決して間違わないようにすべきです。

注1:本ブログNo.2418『今年10月に消費増税を実施する安倍自民をいまだに支持する国民で、非富裕層の人は振り込め詐欺の被害者と同じ、安倍自民と財務省にすっかりだまされている』2019年8月1日
https://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/37878443.html



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記事 [政治・選挙・NHK263] <見事としか言いようがない!朝日新聞・耕論>山本太郎という現象 想田和弘さん、菅原琢さん、水島治郎さん 

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(耕論)山本太郎という現象 想田和弘さん、菅原琢さん、水島治郎さん
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14123732.html
2019年8月2日05時00分 朝日新聞


   グラフィック・伊藤理穂

 発足直後の参院選で比例区228万票、2議席――。山本太郎氏が代表を務める「れいわ新選組」が残した結果は、この国の政治に何を問いかけるのか。そして山本太郎とは何者か?

しがらみの世界に「風穴」 想田和弘さん(映画作家)


想田和弘さん

 私は安倍政権誕生以降の日本社会を「熱狂なきファシズム」が広がっていると批判してきました。政権が独裁的な手法で、安保法制をはじめ、憲法上疑義のある法律を通しても有権者は無関心と黙認を繰り返し、選挙のたびに与党を勝たせてきた。絶望に近い感覚すらありましたが、今回のれいわ新選組の勢いに明るい未来の可能性を久しぶりに感じました。

 山本太郎氏は、東京電力福島第一原発の事故をきっかけに俳優から政治家に転身しました。「脱原発」の主張を訴え、テレビ局やスポンサーに「干された」。仕事を失ったわけです。その彼が、れいわを立ち上げ、タウンミーティングでの対話のような街頭演説を始めた。演説に感動した人たちが彼の挑戦を個人献金で支えようとした。献金額が1億円を超えたと報道で聞き、ただごとじゃないと思いました。

 映画をつくる人間として、個人が身銭を切る重みを知っています。2千円近くを支払って映画館に足を運んでもらうことがいかに難しいか。しかも選挙は、お金を払えばすぐ作品が見られる映画と違い、「見返り」は抽象的です。にもかかわらず選挙ボランティアは殺到し、4億円の個人献金が集まった。既存の政治に生活を痛めつけられている人たちに希望を与え、共感を呼んだのだと思います。

 同時に反省もさせられました。山本氏が訴えていたのは「庶民のための経済政策」でした。消費税の廃止を訴え、奨学金をチャラにする、財源はお金持ちからとればいい、と。今の政治のベクトル(方向性)と違うものを提示してみせた。私を含め政権に批判的な側も、いつの間にか消費税は、上げるタイミングの問題と思い込んでいました。明るいビジョンではなく、「反安倍」を声高に訴えるばかりだった。

 政策の実現可能性を疑う指摘がありますが、本質的な問題ではないと思います。妥協は迫られるでしょうが「庶民のための政治」を維持した修正ができると思います。

 なぜ信じられるか。山本氏をはじめとして、彼らが社会との腐れ縁を断ち切った自由な人たちだと思うからです。この社会はしがらみと腐れ縁に満ちていて窒息しそうです。政治の世界にとどまらず、会社、地域、どこでもそう。政治的な立場がなんであれ同じです。そこから自由になるのは至難の業です。

 だからこそ、山本氏のように石を投げられながらも、相手の声を聞き、対話してきた人の言葉は重い。デフレと拡大する格差で政治や未来に絶望し、がんじがらめな社会に生きる人たちがれいわをこの社会を変える「風穴」と感じ始めている。今起きているのはそういうことではないでしょうか。(聞き手・高久潤)

 そうだかずひろ 1970年生まれ。ドキュメンタリー映画「選挙」「精神」などを監督。米ニューヨーク在住。著書に「熱狂なきファシズム」など。

個人頼みの現状、政策次第 菅原琢さん(政治学者)

 新党が国政選挙で進出した例は過去にたくさんあります。今回の参院選の開票結果を見る限り、れいわ新選組は現状では、よくあるミニ政党の域を出ていません。れいわの伸長を大きな政治現象と捉える見方は疑問です。

 れいわが獲得した228万票は、有権者全体の2%に過ぎません。近年の新党では、旧日本維新の会は636万票、みんなの党は794万票を初の参院選で得ています。

 新しい支持層を掘り起こせたのか。とりわけ選挙で棄権している「無関心層」の目を政治に引きつけることができたのかも疑問です。むしろ「以前から政治に関心を持ち、これまで立憲や共産などに投票してきた野党志向の人の一部がれいわに流れた」割合も高いと思います。

 代表の山本太郎氏が個人で獲得した99万票は、比例区の候補者では最多でした。ただ、彼のその個人票が党全体の得票の4割を超えている点には注意が必要です。「党とその政策」に対する支持が弱いことを示唆する数字でもあるからです。オーナー依存のミニ政党。それがれいわの実像ではないでしょうか。

 貧困問題に本格的に取り組む政治勢力がようやく現れてくれた、という見方もあるようです。実際に参院選でれいわは、最低賃金を全国一律1500円にし、奨学金をチャラにする公約を掲げました。

 しかし、最低賃金「だけ」で生計を支えている世帯はそれほど多くありません。奨学金の徳政令に反応する層も厚みはないでしょう。れいわが訴えかけた貧困層はかなり狭い範囲にとどまっている、との印象を持っています。

 相対的貧困という言葉の浸透が示すように、日本の貧困層は印象よりはるかに多いはずです。逆に見れば、自身を貧困層と認識していない貧困層の人々がかなりいるということです。自分の暮らしの良しあしが政治で決まると考えている人も少ないため、「政治を変えることで現状を変えよう」という動機自体を持ちにくい状況です。棄権に向かうこの層を政治に呼び戻すことが日本政治の課題です。

 その点、れいわが「家賃、高くないですか」と訴えたことは興味深く感じました。住居費は多くの人々にとって生活の重しです。自民党政権が「携帯電話料金の引き下げ」を訴える時代ですから、「家賃を○千円、下げます」といった踏み込んだアピールで棄権層に政治を思い出させても罰は当たらないでしょう。

 新党であるれいわは様々な政策を自由に訴えられます。もしそのどれかが効いて棄権層を支持層に変えられれば、既存政党も本気で無関心層に取り組まざるを得なくなるでしょう。そうした競争の火付け役になることくらいは期待してもよいと思います。(聞き手 編集委員・塩倉裕)

 すがわらたく 1976年生まれ。専門は日本政治、選挙研究。著書に「世論の曲解」、共著に「平成史」など。元本紙論壇委員。

新時代拓く「実験」に期待 水島治郎さん(政治学者)


水島治郎さん

 消費税廃止を訴え、大企業の課税強化を唱える――。れいわ新選組の主張は欧米で広がる左派ポピュリズムの流れの日本版と言えるでしょう。

 日本のメディアでポピュリズムは「大衆迎合主義」と訳されますが、研究者でこの訳語を使う人は今、ほとんどいません。ポピュリズムとは、既存の政治がピープル(人民)を置き去りにしているという主張です。権力を持つ「エリート」が批判され、政治家、官僚、メディアが人民の「敵」となる。いわば「人民第一主義」です。また「左派」というのは社会的な弱者の声を重視する傾向がありますが、下からの政治と考えた方がわかりやすいでしょう。

 欧州の左派ポピュリズムには、財政規律を重んじるEU(欧州連合)の枠組みの下、各国が厳しい緊縮財政を強いられてきたという文脈があります。日本が同じような緊縮財政だったわけではありません。ただ、格差が拡大し、政治不信が高まっているのに、生活に直結する税金についての各党の立ち位置は大差がないように見える。「消費税廃止」を象徴的に打ちだした、れいわに新鮮味があったのは事実だと思います。

 しかし、私が今回最も注目したのは、重度障害者の2人を比例の特定枠にして国会に送ったことです。リベラル派は多様性の尊重を訴え、当事者の声を重視するとは言うものの、体を動かすのも大変な当事者を、国会へとは思いつかなかった。当事者に近い人、軽度の人からと考えていたと思う。ですが、どうでしょう。当選が決まると、1日の国会開会にあわせ、議場は改修され、介助の費用負担の議論が始まった。健常者が独占してきた国会が、インクルーシブ(包摂的)な空間へと一歩を踏み出したのです。

 実際、海外メディアはここに注目して報道しました。もともと特定枠は自民党が合区対策で比例区に回る候補者を救済するため、党利党略でつくった制度です。それを逆手にとったのは見事としか言いようがない。

 その意味で山本太郎という政治家は、政治のイノベーター(新しい作り手)と考えるべきです。1990年代半ばから日本では二大政党制をモデルにした政治改革が進みました。政治家が現実的でよい政策をつくれば有権者が支持し、多数派を握れば政治を動かせるという考え方が背景にある。裏を返せば、そうでなければ動かせない、と。山本氏という存在は「本当にそうなのか」という「問いかけ」です。わずか2議席でもこれだけのことができるのですから。民主主義の実践に「実験」は欠かせません。成功もあれば、失敗もある。しかしその中から新時代を拓(ひら)く動きが生まれてくる。次はどんな実験が始まるのでしょうか。(聞き手・高久潤)

 みずしまじろう 1967年生まれ。千葉大学教授。専門はヨーロッパ政治、比較政治。著書に「ポピュリズムとは何か」など。


























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記事 [政治・選挙・NHK263] 8月1日 山本太郎の街頭記者会見を聞いて彼の根底の思いに触れる。(かっちの言い分)
8月1日 山本太郎の街頭記者会見を聞いて彼の根底の思いに触れる。
https://31634308.at.webry.info/201908/article_2.html

昨日8月1日の新宿小田急デパート前のれいわの山本太郎の会場から質問を受け回答する会見をユーチューブで最後まで聞いていた。実によく勉強している。何の準備も無く回答する。安倍首相には到底出来るものではない。選挙前に街頭で経済指標、データに基づき、政策提言していたが、会場からの質問に合わせてスクリーンに表示して説明していた。

この中で、特に印象に残ったものを以下に思い出しながら徒然に書く。N国に関連して、山本氏はNHKはドキュメンタリーなどは素晴らしいものを作製しているが、ニュースは最低である。安倍首相のグタグタの国会答弁をニュースになる見事に編集する。編集者をれいわでも雇いたいぐらいである。私が、俳優をやっていたとき、東北大震災で原発について発言したら、真っ先に干されたのがNHKだったと述べた。NHKは公共事業よりは、国家放送の方がいいのではないかと述べた。

会場からの質問で、自分は精神障害2級であり保護を受け、家族に迷惑を掛けている。一時期、会社に勤めたが適応障害になり2週間もすると会社に行けなくなる。こんな自分で生きている価値があるかというような質問であった。これに対して、山本氏は人間、卑下することなくどんな状態でも生きる権利があると滔々と述べていた。その質問者が、自分はれいわの選挙候補者になりたいがなれるか?と質問した。ありゃ、そこまで言うか?と内心思っていたが、これに対して、詰まることなく山本氏は決してダメと言わず、公募で選別はあるが、申し込んでくださいと述べた。

生活保護について話がなされたとき、急に思い出したのか、片山さつきは「ろくでもない」と連呼を促し、会場が連呼の嵐になった。これには驚いた。これは後で調べたが、「次長課長」の河本準一の話で、自分はお金をたくさん稼いでいるのに、母親が生活保護を受けていることを言ったのだろう。片山さつきは同党の『生活保護に関するプロジェクトチーム』のメンバーで、自身のブログにおいて、厚生労働省社会・援護局の生活保護担当課長にこの“不正受給”疑惑の調査を依頼した旨を発表、自身もこの問題を追及していくことを表明した。山本氏は、これについて怒って言ったことだ。山本太郎氏は、母親であるが父親であろうが、息子、娘とは個人で独立しているもので、個人の責任を連帯責任にして、コストカットなどをするなという考えである。

この連帯責任論を突き詰めると、(重度)障碍者、介護者の負担は家族が補えということに行きつく。どんな状態でも、個人、個人が個人として生きる権利があるという考えである。山本氏は年末などに、貧困地域で炊き出しによく参加している。単に口先だけではない。さらに「ろくでもない」と連呼を促したのが、「竹中平蔵ろくでもない」であった。竹中はパソナの派遣会社の会長である。非正規労働者の大量生産の創始者であると言って過言はないだろう。大学の教授という仮面を付けて、政府のあらゆる委員会に顔を出している。

生活保護制度にも触れ、今の制度は全て生活が破綻して、どん底にならないと貰えない。これでは一度、そこに落ちれば這い上がれない。自分が政権を取ったら、部分的な生活保護制度を作りたいと述べた。まだ、どん底に落ちる前に、例えば「家賃保護」、「子供保護」、「学費保護」など部分的に保護をするようにしたいと述べた。これにより、自治体の負担も少なくなり、また本人の自立も早くなる。そんな制度にしたいと述べた。この考えは、性善説に立っている。自民、維新などは、そんなことをすれば、皆嘘を言って不正受給をするというだろう。れいわ新選組から重度の障害のある2人が当選したことを受けて、29日、衆議院の議院運営委員会の理事会では、出席者から衆議院もバリアフリー化を進めるべきだという意見が出され、今後対応を検討していくことになったが、自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「衆議院にバリアフリーの対応が必要な議員がいるなら、急がなければいけないが、今のところ、そういうことはないので、予測されないことに予算を使うのは慎まなければいけない」と述べたことに象徴されている。

http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/895.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 予測されぬ事に予算は慎むべきと言う森山国対も「昭和のおっさんのメンタリティ」(まるこ姫の独り言)
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2019/08/post-e77b73.html
2019.08.02


自民党も維新も、人権には疎いし障害者に対して邪魔者扱いだし、議員としての前に人間としてどうなんだろうと思うような議員ばかり。

自分達は何をしても許されるが、国民に対しての視点がまったくない党が票を得るのか不思議で仕方がない。

経済もどんどん世界から後れを取っているが、人権に対しての認識も負けてはいない。

と言うより、経済よりもっと遅れているのがこの国だ。

れいわ新選組から二人の障碍者が参議院入りを果たしたが、それに対して自民党、維新の会、橋下などがこぞって異議を申し立てている。

れいわの二人の方は参議院で活動するために介護負担が個人負担になり難儀をしていると報道がなされたが、それに対して異議を申し立てている人の多くの人は、自己責任だからポケットマネーで賄えと、身も蓋もない冷酷な発言を平気でしている。

しかもそれが国会議員だったりするから、心底驚く。

自分達の政治資金の使い方には超甘いのに、これから国会で活動する人に対しての人権意識の無さには絶句するしかない。

この問題をそもそも総研で、玉川に聞かれた山本一郎の返しが素晴らしかった。

>昭和のおっさんのメンタリティをいつまで引っ張るんだ。障がい者権利条約では健常者が負わなくて良い負担を障がい者に負わせてはいけないとしている、日本は批准している。

明快で分かりやすい。

障害者に厳しい人はぐうの音も出ないだろう(笑)


この国では、まだまだ自民党や維新の会のような障碍者を特別扱いして公助をすべきでないと言う人が本当に多い。

自助だけで行くなら国は何のためにあるのか意味が分からなくなるのに、自己責任を押し付けられる。

つい最近も、老後2000万円足りない 報告書を、指示した張本人の麻生が受け拒否をしたが、「この報告書はもうなくなっているので、予算委員会にはなじまない」と言い予算委員会を開かない口実にして逃亡を図り続け、国民をあ然とさせた森山国対委員長が、今度は、

バリアフリー「予測されぬ事に予算は慎むべき」森山氏

>参議院選挙で重度の障害のある2人が当選したことを受けて、衆議院でもバリアフリー化を進めることについて、自民党の森山国会対策委員長は、慎重に検討すべきだという考えを示しました。

>これについて、自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「衆議院にバリアフリーの対応が必要な議員がいるなら、急がなければいけないが、今のところ、そういうことはないので、予測されないことに予算を使うのは慎まなければいけない」と述べ、慎重に検討すべきだという考えを示しました。


本当にどうしようもなく人権に対しての考えが古く遅れている。

八代英太で学ばなかったのか。


この国は「れいわ新選組」が障害者を国会に送り込むことによって、やっと少しは先進国のしっぽを掴めるかどうかという時に、未だこんな山本太郎曰く「昭和のおっさんのメンタリティ」を恥ずかしげもなく開陳している。

ホント、バッカじゃないの?

国会が率先して新しいモデルづくりをするならともかく、そういう考えは毛頭なく、足手まといの人間が国会に入ったら迷惑だとでも思っているのか。

こんな人権に疎い国が良くオリパラ招致に手を上げたよなぁ。。。

来年には開催されるというのに、衆議院では未だ昭和の男尊女卑や障碍者を置いてけぼり意識で凝り固まっている。

それにしても山本太郎の理路整然とした思考回路で分かりやすく言葉にするのを見てきたら、申し訳ないけど安倍首相や麻生・菅、森山、維新の松井等々、質問に対してまともに答えず、自分勝手な拙い発言がアホに見えてくる。

真の政治家はどっちなのか。。。。




http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/896.html

記事 [政治・選挙・NHK263] <一夜にして記事を起こす”新聞魂”に敬服!>次期衆院選に向け動き出す れいわ新選組山本太郎・参院選後初の街頭記者会見(長周新聞)


次期衆院選に向け動き出す れいわ新選組山本太郎・参院選後初の街頭記者会見
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/12617
2019年8月2日 長周新聞

全国を回りながらネットワークを広げる


街頭記者会見に駆けつけた聴衆に埋め尽くされた新宿駅西口(1日)

 れいわ新選組の山本太郎代表は8月1日、新宿駅西口小田急百貨店前で参院選後初めての街頭記者会見をおこなった。開始時間の午後7時、新宿駅前は選挙前にも勝る人数の人々が詰めかけ、選挙戦をふり返るダイジェスト動画を上映した後、山本代表が登場すると大きな拍手が鳴り響いた。街頭記者会見では、参院選で得た力を確信に変え、来る衆議院選に向けて全力で邁進していくこと、有権者との対話をくり返しながら日本全国を回って勢力をさらに拡大していく決意が語られた。以下、街頭演説の概要を紹介する。



 山本太郎 4月10日に山本太郎が1人で旗揚げした、れいわ新選組。小沢一郎さんと一緒にやってきたが、1人で旗揚げしたその理由は政権を取りに行くためだ。先の参議院選では、10名の候補者と一緒に立候補したが、ふたを開けてみたら議員になったのは特定枠の2人。難病ALS患者の舩後靖彦さん、重度障害者の木村英子さんだ。実は山本太郎も完全に受かる気でいて、山本太郎は大丈夫だがその他の候補者をどうやって当選させるかと考えていた。受かったのは2人。だが、舩後さんと木村さんを国会に送ることができたうえに、政党要件を獲得することができた。みなさんのお陰だ。ありがとうございます。

 政党要件を獲得すれば何ができるか。例えば、テレビの政治番組があれば山本太郎はしつこく出演することができる。生放送で嫌なことが一杯いえる。党首会談、幹事長会談、政調会長会談……全部私が出るというように。かつてこんな嫌がらせが、永田町内にあっただろうか?

 旗揚げした4月10日から、お一人お一人に「ご寄付を下さい」とお願いをして回った。選挙にはお金がかかる。東京選挙区からは野原善正さん。公明党の党首が出ている東京から、沖縄の創価学会員の方が立候補してくれた。この1人を立てるために、東京選挙区の入場料(供託金)だけで300万円。そして、私を含むれいわ新選組の9人のメンバーが比例代表にエントリーするための入場料は1人につき600万円。入場料だけでこれだけかかるのに、これだけ途方もないことをどうやって私一人で、またメンバーだけで実現できただろうか? 4月10日から選挙が終わるまでに、みなさんの本当に大切なお金、4億円をいただいた。本当にありがとうございました。

 この4億円のうち3億円以上はすでに使っている。「気持ちいいくらい使うね、君たち」といわれるほどだ。新聞広告、街角ビジョン、新聞折り込みをするだけで1億2000万円が飛んでいく。たいへんな金額だ。残っているのは約9000万円。これは次期衆院選に向けて、れいわ新選組の党としての体制をしっかり作っていくために使いたい。衆院選は、一議席を争う小選挙区が289カ所ある。比例もある。そこに私たちは100人を立てたい。そして衆議院でしっかりと数を確保していきたい。その先に政権交代を目指して行きたいということをすでにみなさんに宣言させてもらっている。

 総選挙はいつやってくるかわからない。与党の考え一つで決まる。野党側をさっさと潰すためには、おそらく秋に選挙をやった方がいいと考えるだろう。選挙でお金を使ってしまって残っていないとか、候補者を擁立しなければいけないなどの条件を加味して、早めに自民党が手を打って野党側を潰すなら秋の選挙だ。もしくは冬の選挙。もしくは年明けの選挙だ。このあたりが現実的なラインではないかと考える。消費税増税による悪い影響が数字として出てこないうちに選挙をやってしまいたいのではないかと予測できる。一方で、五輪が終わった後ではないかという話もある。どこに来るかはわからないが、やると決められるのは向こう側だ。だからもう衆院選の準備ははじまっている。ぜひ力を貸してもらいたい。

 4月から旗揚げして7月に参院選挙。この間、テレビはほとんど私たちを扱わなかった。ネットと草の根のたたかいのなかで、あなたが横に広げてくれた。それで200万票を超える得票を得て、政党になったというのはすごいことだ。本当に感謝したい。

 これでやっとスタートラインに立てた。いつ来るかわからないが、もうすぐ来るといわれる衆議院選挙。次にも大きく打って出なければならない。その選挙にもお金がかかる。100人立てるなら入場料だけで6億円。すごい額だ。といっても、私が全国を回って景気がよさそうな臭いすら嗅いだことがない。だから、どうか皆さん無理はなさらず、力を蓄えていただきたい。力を蓄えて、横に広げていくことを始めていただきたい。次は、私たちだけの力だけでひっくり返すのは一発では難しい。だから野党で横に手を繋ぎ、仕留めに行きたい。政権交代する気もなくて、どうして政治などやっているのか。当たり前だ。野党のお尻を叩こう。政権交代をするために全力で行くのが次の選挙だ。

 山本太郎は落選したが、議員をしていたときよりも忙しくなった。不思議な現象だが、考えてみれば当然だ。落選の4日後には参議院会館にある山本太郎事務所を撤収しなければならず、6年間住まわせてもらった宿舎からも1週間以内に撤収しなければならない。引っ越し日は決まっていても、引っ越し先は決まっていない。現在も新しい住まいは決まっていない。荷物だけ8月一杯で出なければいけない事務所に放り込んである状態だ。

 だが今日から始まった国会が5日に閉じれば、その先は比較的時間ができる予定だ。暑さが落ち着いてくる9月に入ってからは、全国各地をしつこく回り、みなさんとコミュニケーションをしながら緩やかなネットワークを作っていきたい。ひっくり返すためにしつこくやるつもりだ。



【ここからは参加者からの質問を受ける形で街頭記者会見は進んだ。メディアに対しても会見後の囲み取材は受け付けないことを告げ、一般参加者と区別なく質問を受け付けた。今後、全国での街頭演説もこの形で進めていくことを告知した】

深刻度増す貧困解決のためにすべきこと

 質問 国会議員から市議会議員までの報酬を、国民の平均所得まで落とすことはできないのか。その余ったお金を、いま食べれない7人に1人の子どもたちに与えることは不可能か? また投票の仕方も知らない若い世代が多い。もっと投票しやすい方法を提言してほしい。

 山本 この国が最悪な現状を迎えていることをよくご存じの方だと思う。この現状を変えるために議員の給料を削減して、貧困問題の解決に回すのはどうか…という話だが、これは自分が国会議員をやっていたからいうわけではないが、そこを削っても知れている。なぜ議員の給料が高めに設定されているのかといえば、議員が買収されないようにするためだ。給料が安ければ、札束で顔を叩かれてなびいてしまう可能性がある。それを防止するというのが一つの理由だ。

 もう一つは、選挙、政治活動にお金がかかりすぎるということだ。なぜ私たちが10人立てるだけで最低で3億円も必要なのか。なぜみなさんからお金をもらわなければいけないのか。選挙や政治にかかわるためにはお金持ちでなければ無理だという建て付けになっているのだ。議員報酬を安くするためには、政治にかかる費用を安くする以外ない。選挙区の入場料だけで300万円。比例代表にはさらに9人仲間を集めなければならず、1人あたり600万円が必要だ。あくまで入場料だけだ。そのほかにかかるお金はたくさんある。これで普通の人が立候補できるか? 無理だ。議員報酬を下げるには、政治にかかる費用を安くしなければ成り立たない。しかも、議員たちが身を削ってもそれほど大きな予算にはならない。そうではなく、実際に7人に1人の子どもの貧困、5人に1人の高齢者が貧困、単身世帯の3人に1人の女性が貧困という深刻な状況があるのなら、普通に予算を付けなければいけない。お金がないわけではない。あるところから取っていないだけだ。どうして取らないのかは、忖度以外にない。お金の取り方を変え、分配の仕方を変えればいいのだ。

 持っているところから取らず、持っていないところから搾り取って、みなさんを踏みつけてそれを横流ししているのが現状だ。それが消費税だ。これを私がくり返し話す理由は、その話をあなたの言葉にして周りに広げていってほしいからだ。私の話を直接聞ける人数は限られているが、1人1人がスポークスマンになって現状を伝えて行くことが必要だ。

 私の公約したのは、消費税をやめるということだ。消費税を10%に上げたら、1年間で1カ月分の給料が吹っ飛ぶのと同じだ。逆に消費税をやめれば、1カ月分の給料をみなさんに返すことになる。みんな必要としていたけど買えなかったものを買う。それで消費が活発になる。モノが売れる。そうすれば内部留保を貯め続けていた企業たちも投資をしようかという話になる。消費と投資が盛り上がらなければ国の景気がよくなる訳がない。当然の話なのに、なぜそれをやらないのか。

 この国がみなさんにやっている行為はDVだ。暴力行為だ。殴られていても気がつかない。そこに愛があるから? 残念ながら、みなさんがこの国を愛しているほど、この国はみなさんのことをを愛してはいないという残念な状況だ。これは変えるしかない。この国に足りない愛。これを取り戻すという作業だ。

 例えば消費税を8%からゼロにして一番元気になるのは誰か? 消費税で首が絞まっている中小零細企業だ。みんないつ首くくってもおかしくない状況のなかで10%に上げるなど、イカれているとしか言葉が見つからない。大企業から中小零細までのすべての従業員数は4800万人。そのうち70%が中小零細だ。このを首を締めるというのは、この国で働く多くの人たちの首を締めるということだ。それに気付いているにもかかわらず、持っているところから取りたくないから、その穴埋めとしてみなさんから搾り取る。もうこんな政治をやめようという話だ。シンプルな話だ。これができるのは誰か? みなさんだ。「いやぁ、自民党は安定している」? 安定しているのは自民党だけだ。そこにヒモ付いている大企業だけだ。ヒモ付いている中小企業さえも踏みつけられている。もう意味が分からない状態だ。これをダイナミックに変えられるのが選挙であり、政治であるはずだ。

 11年間におよぶ日本の家計消費の推移を見てほしい。消費税を3%増税したときの個人消費の下落幅は8兆円だ。一方、リーマンショックの時は6・3兆円だった。100年に一度の大恐慌と並び称されたリーマン・ショックを大きく超える消費が失われている。誰かの消費は、回り回って誰かの所得だ。8兆円分の所得も失われたのだ。大失敗以外の何物でもない。いま確かに景気がいい人もいるが、本当に一握りだ。どんどん格差は開いていく。資本主義社会だから当然という人もいる。確かに弱肉強食の社会だ。だが、この格差を縮める役割を果たすのが政治ではないのか。

 景気がよくなるためには当然、経済規模が大きくなければならない。その指標とされているGDP(国内総生産)は、個人消費+民間投資+政府支出+純輸出で構成されている。このうち景気をよくする最重要なエンジンは個人消費だ。これがGDPの55〜60%を占めている。消費税増税で8兆円の個人消費が落ち込んだ。景気回復といいながらやっていることが真逆だ。その逆をやらなければ景気はよくならない。将来に不安があって買うことをやめたり、お金を出せない人がいて消費が冷え込む。売れないのなら民間も投資しない。世の中にお金が回らない。こんなときに、モノを買う度に引き抜かれる消費税を増税したら消費はますます冷え込む。残されているのは政府支出だ。それを怠ってきた20年以上がデフレだ。

 私たちが政権を握ったときにやることはシンプルだ。消費がより喚起されるために消費税をやめる。消費税を廃止した初年度には5%物価が落ちる。これは参議院の試算だ。選挙の演説では、消費税をやめるための財源20兆円を補うために、所得税の累進制を強めて最高税率を上げる、金融資産の分離課税を総合課税にする、法人税にも累進制を導入する。これはアメリカでもトランプ政権以前にやっていた。大企業優遇をやめることによる財源29兆円があると説明してきた。もう一つは、新規国債の発行だ。デフレが続いて消費が弱り、投資が弱り、国が衰退していった理由は国が投資を怠ってきたからだ。その結果、多くの人たちが生活にあえぐようになった。だからこそデフレ時には国が大胆に投資をして景気を底上げしなければならない。デフレからの脱却は民間にできず、国が積極的に投資していくことでしかなしえない。

 「そうはいっても日本は借金だらけじゃないか」という意見もある。だが、実は消費税増税にともなって借金を増やしている。消費税が上がるたびに法人税や所得税が下がるからだ。当然、収入が落ちて消費が落ち込み、全体的な税収が下がっていく。それを借金で補てんする。生活保護や失業給付などに投入しなければならなくなった。1997年に消費税が5%になった。それ以前の10年は毎年3兆円ずつしか借金していなかったものが、97年以降は毎年20兆円ずつに増えている。借金を問題にするのなら、消費税増税の誤りを指摘しなければならない。

 成長を続けるためには国による投資を続けなければならない。これはどこの国も政府の借金で投資をしている。融資を受けて投資をし、事業規模を拡大する。日本の場合は、借金は投資のためではなく、尻ぬぐいのための借金だった。

 IMF(国際通貨基金)に加盟する140カ国以上で戦争や紛争をしていない国の20年間の政府総支出の伸び率をみると、日本は最下位だ。つまり投資が一番薄い、世界一のドケチ国家だということだ。

 同じくIMFの名目GDPの伸び率、どれだけ成長したかをみると、日本はグラフにも載らない。この国で20年以上デフレが続き、消費も投資も弱り、需要を奪われ続けた理由は、適切な投資がされてこなかったことにあるのは明らかだ。間違った経済政策によってみんなが貧しくなったということだ。このことについて謝った政治家はいるのか。

 最新の国民生活基礎調査で生活が「大変苦しい」と感じている世帯の割合は全世帯の57・7%、シングルマザーでは82・7%だ。この状態になったのは、本人たちの努力が足りなかったからだと思う人はどれだけいるだろうか? これだけの人たちが地盤沈下するのは構造の間違いがあるからだ。政治の選択を間違え続けたからだ。このままではこの数は増し続けるが、そのときに国が手を差し延べない。国にとってみなさんはコストだからだ。こんな血も涙もない政治のためにどうして税金を払わなければならないのか? 自己責任だとか、「苦しいのはあなたのせい」という政治に対してどうして税金でその人たちを食べさせなければいけない? 税金で食べているのなら全員を救う気概で政治をやれ! これが基本だ。20年以上もデフレが続き、成長していないような国などない。この国は病気だ。瀕死の状態だ。そのための治療法はこれまで怠ってきた投資を国が大胆にやるしかない。そのための財源は、ないところから取るのではなく、あるところから取る。当たり前だ。



近隣国との友好によって守られる国益

 質問 選挙の過程でいろんな人に心配されていたのは、取れるところから本当に取れるのか? ということだ。40年ほど前に累進課税が73%くらい。その時に戻すべきだと私も思うが、竹中平蔵のように富を海外に逃がしたり、どこかの企業のようにどこかの島(タックスヘイブン)に本社を移して課税逃れをする可能性がある。であるなら、日本はブロック経済か国家資本主義にでもしない限り、富は外に逃げていくのではないか? という疑問がある。

 山本 確かにケイマン諸島に富を逃がすということもあるが、残念ながらいまは日本国内がケイマン諸島と同じになっている。1990年代には50%近かった法人税はどんどん下がり、いまは20%台だ。さらに安くしたいという。私たちは、儲かれば儲かるほど税率が上がり、儲からなければ下がるという累進制を導入したいと思っているが、企業が海外に逃げる一番の理由は、税ではなく、需要がないからだ。

 デフレになると物が売れないし、安い物しか売れない。物がを売るのが商売の企業にとっては、需要のないところに企業活動は成り立たない。

 経産省が2014年に海外事業活動基本調査で、海外進出した企業にその理由を尋ねた。最も多かった答えは「現地での製品需要が旺盛または今後の需要が見込まれる」。少子化が加速するしかないこの国では、投資する先がない。リターンをもらえないからだ。だから途上国などの海外に需要を望んで出て行くという答えだ。

 第2は「納入先を含む、他の日系企業の進出実績がある」、第3は「進出先近隣3国で製品需要が旺盛または今後の拡大が見込まれる」だ。「税制、融資等の優遇措置がある」からという答えはわずか8%(8位)だ。日本は内需国でありながら、内需が弱る状況を作っているから商いたちは海外に需要を求めて出て行く。であるなら、消費税をやめてもっと物が売れるようにしなければならない。

 消費税をやめ、儲かれば税率を上げ、儲からなければ下げるというフェアな税制を導入すれば、中小企業も元気になる。そこで雇われている人たちも力がつき、より需要が高まる。「税金が安くないと海外に逃げる」というのは私は真実とは思わない。経産省のデータもその誤りを示している。だからこそ内需を活発にすることに繋がるし、生活を安定させることに繋がると思う。

 質問 現在起きている日韓問題について聞きたい。戦時中の徴用工問題をめぐって、日本が韓国に輸出規制をしているが、アジアのリーダーになるのならそんなやり方は間違っていると思う。輸出規制をしてるのは日本が世界の94%のシェアをもつ製品であり、韓国に物を作れないようにして交渉を有利に進めるというのは弱い者イジメであり、恨みしか買わないと思うがどう思うか?

 山本 日韓関係が悪化して喜ぶのは誰か? を考えてほしい。近隣諸国に対していい印象を持っていない人たちがいるのは知っている。いろんな理由があるだろう。だが、国の場所は動かせない。同じ町内に自分に気にくわない人がいて我慢できなければ引っ越すことは可能だが、国の位置は動かせない。それならうまくやっていくしかない。「舐められてたまるか。ぶっ潰してやれ」というような小学校高学年くらいの考え方はやめようということだ。誰も得しない。それで戦争や紛争がはじまっても死ぬのは一般市民であったり、自衛隊員だ。自衛隊員を傷つけるようなことをするなよ、ということだ。

 日本から韓国への輸出総額は約6兆円だ。この6兆円という利益がなくなってもいいというのなら好きなことをいえばいいが、私はそのような感情よりも国益を大事にしたい。世界的にもナショナリズムを煽りながら、自分たちのやっている内政の行き詰まりにベールをかける。ナショナリズムで隠そうとする。まさに今ではないか。近所づきあいをうまくやるしかない。中国への輸出総額は14兆8897億円もある。中国からも入ってくるが、これだけ多くの利益が行き交う関係は切っても切れない金木だ。うまいことやるつもりがないのなら政治など必要ない。外交の失敗が戦争だ。相手に言いたいことがあるのはお互い様だろう。それを乗り越えるのが大人であり、政治ではないか。大人になろうぜ、と。弱い犬ほどよく吠えるみたいな対応ではなく、もっとどっしり構えないでどうするのか。もし相手国から不当な扱いを受けたのなら、国際機関に言い続けるしかない。これが大人の手段だ。一時的な感情でやってしまったら大きな損失だけに止まらず、それ以上に命までも奪われるということはやめましょうよという単純な話だ。

 「韓国は死んでしまえ」という声があるが、韓国は死なない。日本も死なないように。安易なはけ口を求めて決して生活は楽にならない。私は16歳から芸能界にいて、韓国で撮影した映画もあるし、日韓合作のものにも出たことがあり、韓国のスタッフとも交流がある。韓国の映画界の人たちは日本映画に影響を受けており、いまでこそ日本に先がけてハリウッドシステムを採り入れているが、日本の映画にリスペクトしている。そういう交流があれば、そういう気持ちも変わってくるだろう。文化的な交流も必要になってくるだろう。冷静になろうと。一番は国益のためだ。そのためにも不用意な発言で2国間に亀裂が入るようなことをすべきではなく、例え相手側に非があったとしても紳士的に対応するのが国際的なルールだ。日本が成熟した国であるのならそういう対応が必要だ。

 質問 国会の前でのデモで子連れの母親が「こんなに政治が無茶苦茶だったら子どもに教育ができない」といっていた。同じように影響力を持つ芸能界の影響もある。吉本興業のブラック企業体質や黒い繋がりについてどう思うか?

 山本 テレビからみなさんに重要な情報は渡されない。なぜなら商売だ。民放は垂れ流しメディアだ。もちろんディレクターやプロデューサーで頑張っている人たちもいる。だが、テレビは誰のものかといえば、私は視聴者のためのものではなく、それは企業を宣伝するための箱だというのがメインだ。それを考えると、テレビの情報をそのまま受けとることが間違っている。少なくともNHKについては「ぶっ壊す!」とかいっている場合ではなく、逆にお金を払わなければいけないほどのいい番組を作ってほしいと思う。いい番組はあっても、肝心のニュース報道が最低だ。あの一日中、予算委員会でグダグダの答弁をし続けた総理が、ニュースではまともに喋っているように見えるのだから。ある意味ですごい編集力だと感じる。もっと価値のあるニュース報道をしてほしいし、事実を伝えていただきたい。私が原発後にものを言い始めて最初に降ろされたのがNHKだった。NHKのスポンサーはみなさんだ。これは民放とは違うところだ。政治を監視していくためにもむしろ国営放送化して、政治を可視化していくチャンネルをも設けることも必要なのかも知れない。そういう健全な放送局になってほしい。

あまりにもおかしい現在の生活保障制度



 質問 精神障害者2級に認定され、障害年金と、実家で親に頼って生活している。はっきりいって情けない。でも私は10台から30台前半までフリーターから生産員として必死で働いたが、ある日、うつ病を発症して適用障害になった。精神障害は見た目ではわからない。きっかけは仕事が暇になり、それで自分は会社に必要とされていないと思い込んでしまった。その後、何社か応募したが、3週間目から会社に行けなくなる症状だ。障害者が切り捨てられていいと思うか?

 山本 受け止め方は人それぞれだが、仕事が暇になったことでそれが自分が努力してないからではないかと思い込んで精神障害を患った。国から面倒みてもらうとか、親から面倒見てもらうことを申し訳ないと思うということだが、そんなことは思う必要はない。このなかで誰にも迷惑かけずに大人になった人はいるだろうか。そんな人はいない。親子関係のなかでは迷惑かけたくないという感情が湧くのはわかるが、自分が困っている、この先困りそうだと思ったときに手を差し延べるのが国や行政でないならば、そんな国や行政は存在している意味はない。だから胸を張って国に面倒を見て貰って欲しい。国に面倒見て貰っても毎晩遊び明かすようなお金が貰えるわけではない。

 よく「生活保護受給者は朝から晩までパチンコで遊んでいる」などといわれるが、実際にはそんな余裕はない。生活保護でさえ生活するのはギリギリだ。生活保護という制度自体これから変えていかなければいけない。生活保護の補足率、つまり受けられるべき人が受けている割合は2割から3割くらいだ。本来はセイフティーネットだから、100%でなければいけないはずだ。それは行政の窓口で「もっと働けるだろ」といわれて門前払いに合い、「もう無理だ」と諦めてそのまま死んだ人もいる。缶入りのパンを2缶渡されて、餓死した姉妹もいる。水際で止めてはいけない。受けるべき人は全員受けるべきだ。

 生活保護を恥と思えという空気を作り出したのは自民党だ。片山さつきであり、世耕さんだ。はっきり言ってろくでもない。そのセイフティーネットがなければ死ぬしかない人たちが存在している。そこになぜ恥の概念が持ち出されるのか? ある芸人さんのお母さんが生活保護を受給されていたところ、「息子が稼いでいるのになぜ親を食わさないのか?」とバッシングが起きた。だが、これは不正受給ではない。親と子は別人格だ。個別具体的だ。自民党がいう「家族が面倒見ろ」「家族を大切にしろ」とは、ただ単にコストカットのための文句でしかない。「家族を大切に」という自民党が政権を握っていながら、どうして若い人が子どもを産み育てられるような社会になっていないのか? 家族を大事にしろというのなら、まずロスジェネを救えよという話だ。あまりにも寂しい。

 憲法13条には「すべて国民は、個人として尊重される」とある。憲法は国でトップのルールだ。この憲法から逸れるような法律の運用は絶対に許されるべきではない。個人として尊重される憲法がありながら、どうして息子が親よりもカネを持っているから、親の面倒をみなければいけないと押しつけるのか。個別具体的に国が手を差しのばさなければいけないのだ。

 別の例でいえば、親の介護が必要になる。その介護を子どもなり、家族の中で見なければいけない。どうしても自分で面倒みたいならみればいいが、それをすることによって自分が続けてきた仕事を辞めなければならず、キャリアも途絶える。親が死ぬまで介護をし続けて、貯めていたお金はなくなり、最後に残された自分が社会に出ようにもお金もなく、安定した仕事にもつけない。親の介護に専念した結果、その後の自分の人生を続けられなくなるようなことがたくさん溢れている。「介護離職ゼロ」といいながら実態は真逆。そして結局、介護は嫁に見させる。もういい加減、その昭和のおっさんメンタリティをやめろ、ということだ。

 一番正しいのは、介護には行政が手を差し延べて、その子どもや家族が自分の人生を途中で諦めたりすることがないように必要な手立てを講じることだ。当たり前だ。

 みなさんが、国の面倒になるのは申し訳ないとか、生活保護は恥だとか思うのは、恥の概念をしっかり刷り込まれているからだ。なにをか言わんやだ。この国にはセイフティーネットは生活保護しかないのだ。これから漏れたら刑務所で生きるしかないというほど、この国には行き場がない。生活保護制度、この国の生活保障の制度を変えるべきだと思う。

 「生活保護を絞っていくべきだ」という新自由主義的な小さい政府を主張する人たちはいう。「生活保護は不正受給だらけだ」と。しっかり数字見てほしい。不正受給はたった2%だ。98%は適正なのに、そのほとんどが不正受給と捉えられるような印象操作を国会やマスコミがおこなったからこそ生活保護が受けづらくなった。人間の尊厳を守るためのセイフティーネットを踏みつけて何をするつもりなのか。つまりはコストカットだ。

 この国で唯一のセイフティーネットである生活保護制度は、その人が完全に沈没し、何もかも失ってからでないと使えないという建前だ。そこまで落ち込まなければ使えない制度ならば、そこから立ち上がるのにどれだけ時間がかかるのか。だから、つまずく手前、何もかも失うずっと手前に、バラで受けられるような制度にすべきだと思う。バラとは、生活扶助、住宅扶助、医療扶助などいろんな助けられるものがある。せめて家賃を何ヶ月かでも助けてもらえたら生活が立て直せるとか、生活扶助で毎月少しでも入ってくれば子どもに三食食べさせられるとか、そういう部分的な援助だ。なにもかも失って全部受けさせるという制度自体が間違っている。そのずっと手前で救えばもっとちゃんと歩けるようになるし、もっと早く脱出できると思わないだろうか。そういう制度にしていきたい。本当のみなさんの生活安全保障制度を作りたい。



水道民営化の先にある社会とは

 質問 生活保護費を削る一方で、吉本興業にクールジャパンで100億円もの血税が注がれていることをどう思うか?

 山本 実は生活保護を削ってスリム化するというのは自民党の公約だ。命の掛かる社会保障を削りながら、一方で自分たちのお仲間にはどんどんお金を流していくというというのはこれに限ったことではない。見返りがあるから投資をする。生活保護者に注いでも自分たちにメリットにならない。お金なのか、票なのかわからないが、もっと直接的に利害関係があるところにお金を回した方が得だと考えるからだ。命につながる話であっても無視をする。

 いい例が水道民営化だ。水道が老朽化しているが、管路を交換するには60兆円かかる。これを公共がやったらとんでもない額だから、民間に任せれば安く済む知恵があるだろうということでやっているのがPFI(公共施設の民営化)だ。これはイギリスでもう終わった話だ。公的機関では高いから民間のノウハウで安くやろうとしたが、フタを開けたら公共よりもべらぼうに高くなった。要は公共を使って民間を食べさせるという竹中平蔵的な考え方だ。結果、イギリスではPFIはやめることになった。

 イギリスの報道ガーディアンによると、英国会計検査院は「納税者はPFI契約のために2000ポンド(約30兆円)余計に支払うことになる」と報告している。もう無茶苦茶だ。民間を太らせるために公共の財産を横流ししていくことがおこなわれた。

 またフィナンシャルタイムスは2018年1月、「英国会計検査院の報告ではPFIを利用して建設した学校は、公的機関がやった場合よりも4割も高く、病院では6割もの費用が余計にかかる」と報じている。こんなことを続けて無茶苦茶になり、イギリスはやめる方向にあるのに、日本は何周も遅れていまこれを導入している。だが、これをテレビ、新聞はやらない。PFI法の問題点などテレビでは見たことがない。私は担当でPFIの審議を内閣委員会でやっていて、これほどとんでもないことを日本に持ち込むという話なのにテレビはまったく取り上げない。企業側の利益に繋がることをテレビが邪魔したら広告を抑えられる。期待したらダメなのだ。なぜならテレビはみんなのものではなく、企業のものだからだ。

 PFI法が適用される公共施設が同法第2条にある。@道路、鉄道、港湾、空港、河川、公園、水道、下水道、工業用水道等の施設、A庁舎、宿舎等の公用施設、B賃貸住宅及び教育文化施設、廃棄物処理施設、医療施設、社会福祉施設、更生保護施設、駐車場、地下街等の公益的施設、C情報通信施設、熱供給施設、新エネルギー施設、リサイクル施設(廃棄物処理施設を除く)、観光施設及び研究施設、D船舶、航空機等の輸送施設及び人工衛星(これらの施設の運行に必要な施設を含む)……全部だ。この国を丸ごと売り払う奴らだ。政府という皮を被っているが、実はみなさんの利益を食い潰すような強盗団に乗っ取られているのと一緒なのだ。こんなものは泥棒だ。これを止めようという話だ。

 税金の使い方も同じだ。みんなから搾り取ったものを横流ししつづけている。みんなの税金で作ったいろんなインフラ施設さえもこのように横流ししていくという話だ。

 これを止められるのは誰か。もう政治にその勢力はない。ブレーキになり得ない。だからそのブレーキをなんとかして作らせてほしいということだ。
 (竹中平蔵の写真を指し)こういう人間をつまみ出さなければ日本はよくならない。都合のいいときだけ大学教授、実態は政商納言だ。みなさんの利益を食い潰して、自分たちが太ったり、お仲間たちだけを太らせるようなことを実際にやっていくような人間。議員でもないのに民間議員という立場で好きなことをやり放題。すごく息が長い。いつまでありがたがっているのかという話だ。竹中平蔵を。

 どうやって追い出すか。選挙でひっくり返すしかない。このままでは国は潰される。やられる前に仕留めに行くしかない。一回の政権交代で満足行く社会になるかはわからない。でも丁寧に丁寧に政権交代をしながら何度もしていけばいい。いい方向に向かっていくように。少なくともブレーキは掛けなければならない。でなければオリンピックの後、地獄が来る。

 質問 30歳ではじめて国政選挙に行ったのが小泉劇場のときの選挙だった。テレビで郵政問題でおもしろいと思ってしまい自民党に投票してしまった。そのことをいまはすごく後悔している。山本さんはどのような行動をされていたのか?

 山本 小泉政権時代を前後するような時期は、正直、選挙にいったかどうかも記憶がないくらいだ。本当に申し訳ないが。選挙にいかなければという気持ちがあっても、前の日に飲み過ぎたりとか、めんどくさくなって行かなかったこともあると思う。ちょうど自分が20代。まったく政治など目に入っていなかった。恥ずかしながら私自身が気がつき、これはやばいなと思ったのは、大震災だった。2011年。それまでは投票いったり、いかなかったり。政治のことはあまり考えない人生だった。だから、こんな世の中、こんな地獄みたいな世の中を作り出した1人の大人として責任を感じている。だから端から見たら、あまりにもちょっと極端に見えるような行動に出ているのかもしれない。

 だって震災や原発事故があって、自分の職業を一旦やめて政治に行くというのはあまりない。当時は、山本太郎は宗教に入ったんじゃないか?といわれたほどだ。もう我慢できなくてアクションに出た。これまで政治に対して興味持たず、おかしいとも思わず、自分の人生だけを生きてきた結果、震災から世の中から少し見えるようになってこんな酷い状況があってたとは気がつかなかったということだ。そんな自分にがっかりしたし、怒りを覚えた。もちろん政治に怒りを覚えたが、まず自分自身に一番怒りを覚えたという部分だった。遅駆けながら、これを取り戻したいと思っている。変えていくことで責任を取りたいと思っている。

すでに始まっている衆院選のたたたかい



 質問 精神障害をもっているが、次の衆院選に立候補して一緒にたたかいたい場合、どのように入党を申し込めばいいのか?

 山本 基本的にれいわ新選組は、国会議員と国会議員の候補者で構成されるグループになっている。だから、地方議員がれいわ新選組を名乗れないシステムにしている。無所属の方に推薦を出すことはあっても地方にれいわ新選組の直接の議員を作り出すということはしない。でなければ地方議会にも分断を持ち込むことになる可能性がある。衆院選を一緒にやる100人の候補者は公募する。ぜひここに応募をする形でチャレンジしてもらいたい。全国に障害者は936・6万人いる。そのうち436万人の身体障害者を代表するお2人が国会に入った。知的障害者は約108万人、精神障害者は392万人いるのだから、それ以外のカテゴリーの代表の方も国会にいっていいと思う。

 なぜなら今日が初登院だったのに、その前に国会を動かしている。その存在だけで仕事をしている。それが、れいわ新選組の2人だ。初登庁で一番問題になったのは、重度訪問介護(24時間)のためのヘルパー、介助者が必要という状況だが、現在の制度では、通学して学校で学んだり、通勤したり、仕事に就くという時間は公的サービスから除外される。働きたい、学びたいと思ってもそのときには公的サービスが使えないのだから、実質、「重度障害者は働くな、社会に出るな」というメッセージだ。誰にでも障害者になる可能性がある。そのときに公的サービスを受けながら、生き甲斐を得るために働いたり、学べる環境を作った方がいいとは思わないだろうか。

 今回、舩後さん、木村さんがやろうとしたことは、この重度訪問介護、公的サービスから除外されている通勤通学、勤務時間内も介助者がつくという公的サービスに含めるという制度変更をしてから私たちを迎えていただきたいということだっった。そこで出てきた言葉は「お前らは国会議員でたんまりカネ貰っているんだから自腹でやれや」というものだ。でもそれを自腹でやったとしたら、それ以外の重度障害者の人たちも自分たちで払わなければ働けなくなる。学べなくなる。そんな悪い前例を作ってどうするのか。ここはパラリンピックのホスト国だ。

 それだけでなく、日本は国際社会において障害者権利条約を結んでいる。世界との約束であり、法律よりも上位にある国際条約だ。ここにはちゃんと、障害者であっても健常者と同じように働ける環境をつくらなければいけないと書いてある。健常者が働くときにお金を払って人を雇うようなことは必要ない。でも重度障害者は手足となる人がサポーターとしていなければならない。同じ条件のもとで働けるようにしなければならないというのが障害者権利条約だ。今回、2人重度の障害者が国会に行ったのなら、変わらなければいけないし、変えなければいけない。当然の話だ。スロープをつけたり、代理人の配置などは合理的配慮としておこなわれたが、24時間の介護サービスの仕事を公的サービスでできるところまでは勝ち取れなかった。だからこれから2人は中に入ってこれから議論を進めて、その道を開く。それはきっと、あなたが明日、重度障害を負ったとしても、公的サービスに支えられて、生き甲斐を得られる仕事ができるようになる。どんな状況に陥っても、あなたが生き甲斐を失わず、人間の尊厳を失わず生きていける世の中にするのなら、これはやらなければいけないことだ。

 「寝たきりの人間に無駄なカネを使うな」という人もいるが、あなたが同じ状況になったとき同じ言葉があなたに降りかかるだろう。そんな世界で生きていきたいと思うだろうか。どんな状況でも手をさしのべるのが国であり、行政であってほしい。そういう国をつくろうよ、というお誘いだ。そんな綺麗ごとが通用するのかと思われるかもしれないが、私はそういうビジョンをもって政治を作っていきたいし、それが多数派になればそういう社会ができる。

 選挙における多数派は、企業のための利益を第一に考えている。だから、あなたが絞られて企業側に利益が渡っていく。消費税が上がるが社会保障には一部しか使われない。金持ちや大企業が大減税される穴埋めのために消費税を使われており、あなたのためではなない。その裏でやられていることは、この7年間で4兆円以上の社会保障費カットだ。踏んだり蹴ったりだ。変えていける、すべて政治で。あなたが変えたいと思うかどうか、それだけだ。その先頭に立たせてもらいたい。どうせ政治なんて裏切るだけだと思っている人も賭けてみてほしい。一緒にやりたい。みんなのための政治を。

 今回、れいわ新選組で受かったのは2人だけだったが、政党要件を得たわけだから次のたたかいかたは随分楽になる。当事者が行くだけで政治が大きく変わるというケースを、当選した2人で見て頂けると思う。もっと当事者の声を国会の中に届けるためには、まず当選が叶わなかった私を含めてみんなで行く。それ以外のメンバーもみんなで一緒に行く。もう始まっている。横に繋がっていこう。丁寧にその道をみんなで舗装していこう。

 いやらしい話をすることが許されるなら、政治団体のときは1人の寄付は年間最大で150万円までだった。それが政党になったら今度は1人2000万円まで可能になった。お金持ちはいませんか。また、いままでは寄付1円でも名前や住所、職業など個人情報を書かなければならなかった。それが政党になったら1000円以下は個人情報の記入はいらない。1円から受け付けて、10億円以上集めたい。お金だけではなく、実際にあなたの力をお借りして広げられることはポスターを貼ることだ。これをぜひ広げて貰いたい。いまならまだテレビに映っているから貼りやすいかもしれない。秋には新しいポスターができあがる。ぜひお力を貸してもらいたい。貴方のための政治をやろう、そのためにみんなで力を合わせよう。生産性で図られるような社会ではなく、生きているだけで価値があるという社会を一緒に作ろう。この国にとってはじめての試みだ。

 しっかりこれから全国を回ってつながっていくので、もし私たちが行く地方にお知り合いがいらっしゃったら、直接会いに来て、質問をしていただくよう声をかけていただきたい。そこで、もし納得がいく答えが得られたら力を貸してほしいと、そのように横に広げていってもらいたい。秋からしつこく冬が来るまでねっとり全国を回っていく。もう始まっている。みんなで広げよう。変えていこう。
 


次は政権獲得!れいわ新選組・大旋風でろくでもない奴らを一掃するー山本太郎「れいわ新選組」代表@新宿駅西口2019 08 01






http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/897.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 予見されていた参院選後の内外株価急落(植草一秀の『知られざる真実』) :経済板リンク 
予見されていた参院選後の内外株価急落(植草一秀の『知られざる真実』)

http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/799.html



http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/898.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 不毛な韓国叩き ここまでやるのは何のため?誰のため? それは安倍のケチなプライドのため(日刊ゲンダイ)
 


不毛な韓国叩き ここまでやるのは何のため?誰のため?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259651
2019/08/02 日刊ゲンダイ 文字起こし


日韓外相会談は主張の応酬に終始(C)共同通信社

 先月の参院選に向け、安倍官邸が浅はかな人気取りで始めた韓国叩きがエスカレートしている。元徴用工訴訟をめぐる対抗措置として半導体材料の輸出規制が発動したのが、先月4日。それ以降で初となる日韓外相会談が1日、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連会合が開催中のバンコクで開かれたが、主張の応酬に終始した。康京和外相は輸出規制の撤回と、安全保障上の輸出管理で優遇措置を取る「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正の中止を要求。一方、河野外相は元徴用工訴訟で賠償を命じられた日本企業に実害が及ばない解決策を重ねて求め、協議は平行線に終わった。

 ようやく仲介に乗り出した米国のポンペオ国務長官を交えたきょうの日米韓外相会談を待つことなく、安倍政権は韓国を「ホワイト国」から除外する関連政令の改正を閣議決定。安倍側近の甘利選対委員長が先月31日に出演した報道番組で「100%(ホワイト国外しに)向かう」と言っていた通りに動いた。いよいよ、出口なしの日韓対立だが、恐ろしいのは安倍一派に睨まれるのが怖くて、誰も文句をつけられないことだ。

「韓国に対する一連の流れは、完全に総理主導で進められています。自民党内からも〈さすがにやり過ぎではないか〉という声が上がっていますが、“総理のご意向”を前に異論はかき消されてしまっている。韓国最高裁が日本企業に元徴用工への賠償を命じた昨年10月末の判決を受け、官邸は年明けから対策を練ってきました。各省から上げられた対抗措置案は輸入関税引き上げ、短期滞在査証(ビザ)免除措置の撤廃、特定物資の輸出制限など、その数は100を超えているといいます。2015年12月の日韓合意に基づく『和解・癒やし財団』の解散、レーダー照射問題、韓国国会議長の天皇謝罪要求発言などが重なった上、韓国叩きが参院選対策に有効だとの情勢分析も影響したようです。外務省は蚊帳の外で、経産省と官邸が一体になって突っ走っている」(官邸事情通)

韓日議連との会談を延期、ドタキャンした二階幹事長

 輸出規制について説明を求めた韓国産業通商資源省の課長らをとっちらかった汚部屋に通した経産省の非常識。ソファにふん反り返って南官杓駐日大使と面会し、その説明を遮って「無礼」と言い放った河野の外交非礼。韓国側は屈辱的対応の数々にブチ切れながらも、関係改善の糸口を探るべく、1日まで韓日議員連盟のメンバーらによる国会議員団を東京へ派遣し、日韓議連との会談で輸出規制の取りやめを訴え、公明党の山口代表とも会って打開策を見いだそうとしていた。ところが、日韓議連常任幹事でもある二階幹事長との面会は、延期された揚げ句にドタキャンされたという。

「元徴用工訴訟の対応策の取りまとめを担う李洛淵首相と親しく、韓国の政財界に人脈がある二階幹事長の立場としては、韓国議員団と会いづらい状況だったのでしょう。9月前半に実施するとみられている内閣改造・党役員人事で、二階幹事長外しが取り沙汰されている。党中枢に置いたままでは官邸の方針とたがえてしまうというのが、その理由です。参院選を終え、韓国との関係修復を視野に入れているのであれば、二階幹事長は温存されるはず。官邸の本気度がうかがえます」(与党関係者)

 陣笠議員は言うまでもなく、傘寿を迎えた党トップの幹事長までもが安倍の顔色をうかがう。軍部に逆らえない戦前日本のようなありさまである。

 度重なる外交非礼に韓国側も黙っていない。議員団の姜昌一韓日議連会長は「我々はこじきでもあるまいし、十分に考えを伝えた。自民党と安倍政権の本心と本音が何なのか分かった」「物乞い外交をしに来たのではない」と吐き捨て、帰国の途に就いた。挙国一致の韓国は24日に更新期限を迎えるGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の見直しをチラつかせ、揺さぶりをかける。日韓が軍事上の機密情報を共有する安保協力の枠組みで、韓国側が破棄すれば北朝鮮をめぐる日米韓の連携に支障をきたす可能性がある。

 これには、文在寅政権からの仲介要求にのらりくらりだった米国のトランプ政権も反応。河野も菅官房長官も「そうした事実はない」と否定するものの、米国は日韓が一定期間は新たな対抗措置を取らず、交渉時間を確保する「休止協定」への署名検討を提案。しかし、官邸は頬かむりだ。安倍シンパたちは米国の仲介も否定、拒否し、居丈高な態度を続け、韓国がひれ伏すのを待っている。不毛な韓国叩きは誰のため、何のためなのか。それは安倍のケチなプライドのためなのだ。


あらゆるニラミを利かせる狭量首相(C)日刊ゲンダイ

根深すぎる見識、歴史認識のギャップ

 戦後最悪といわれる日韓対立をめぐり、立大大学院特任教授の金子勝氏は日刊ゲンダイ連載(7月10日付)で〈この輸出制限、日本企業に大ダメージである〉と断じ、こう書いていた。

〈やがて、日本不信を強める韓国企業は自前生産に向かうだろう。実際、文在寅は毎年1兆ウオン(約920億円)を投じて半導体部品や設備開発を支援する方針を決めた。他方で、日本の半導体材料産業は顧客ニーズに応じた開発ができなくなり、開発力が落ちて切られていくことになる。 

 前例がある。韓国企業に半導体の工業用露光装置を納めていたニコン、フォトレジストを納入していた東京応化工業は、1997年のアジア通貨危機を受けた与信能力への懸念から現金払いを要求。危機脱出後、韓国勢はニコンを切り、オランダのASMLに乗り換えたのだ〉

 実際、中国やロシア企業が韓国に急接近している。この対立で得られるものがあるとすれば安倍一派のケチなプライドだけで、計り知れない経済的損失、国際的信用の失墜、隣国からの恨み、積み上げてきた外交努力の崩壊を招くだけだ。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。

「安倍政権が圧力をかける徴用工問題を生じさせたのは日本の植民地支配です。歴史の大前提には都合よく目をつむり、元徴用工の個人請求権は1965年の日韓請求権協定で解決済みだと取りつく島もなく、司法の判断を行政が解決しろと迫るやり方はマトモとは言えない。文在寅政権とは歴史認識、見識の違いが根深すぎる。麻生財務相の親族が経営していた旧麻生鉱業の炭鉱で徴用工を働かせていた影響もあるのでしょうか。官邸に渦巻く私情や私見をナショナルなプライドに絡め、日本全体の問題に膨らませて日韓関係を複雑化させている印象です。もっとも、中国の徴用工問題では16年に日本企業が和解し、賠償金を支払っている。韓国に対してもいずれそうなるでしょう。にもかかわらず、安倍政権は日韓関係をグチャグチャにした。取り返しがつかない愚行ですよ」

岸信介の亡霊が右翼思想を爆発させた末路

 日韓議連と会談した韓日議連側は、ホワイト国除外を「少なくとも8月15日以降に先送りしてほしい」「文在寅大統領が8・15光復節の祝辞で日本に対するメッセージを伝える時まででも見送ってほしい」と要請したという。日本では8月15日は終戦の日だが、韓国では光復節と呼ばれる。

「光を復する」と書くのは植民地統治の暗黒時代と相対する観念によるもので、「奪われた主権を取り戻す」を意味する。日韓の戦後は彼我の差から始まっているのである。国交を樹立した日韓基本条約と同時締結された請求権協定、平成の天皇の踏み込んだ発言、慰安婦問題に決着をつけた河野談話、植民地支配と侵略を謝罪した村山談話などを通じて日韓は未来志向で歩んできた。そうした経緯を踏みにじって河野・村山談話の見直しを言いだし、国際法を振りかざして人権をないがしろにするのが安倍である。

 政治評論家の森田実氏はこう言う。

「安倍首相は凝り固まった右翼思想を100%は表に出さず、妥協しながら長期政権を築いてきた。ついに押さえつけてきたものを爆発させ、全面勝負に出たとみています。憲法改正で自主防衛を目指した祖父の岸信介元首相の亡霊、それが安倍首相です。韓国との対立を利用して一気に軍国化を進め、ベルリン五輪でナショナリズムをあおったヒトラーのように、1年後の東京五輪を民族の祭典とする夢想をしているのではないか。安倍政権の動向を相当に注意してみなければ危険です」

 こじれにこじれた日韓関係が着地点を見つけたとしても、日本に対する恨みは増幅したままになるのではないか。その責めを負わされるのは、国民にほかならない。
















 





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記事 [政治・選挙・NHK263] <つなぐ 戦後74年>「他国の歴史認識知ること大切」 歴史教育者協議会・山田教授が警鐘(東京新聞)
2019年8月2日 朝刊

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「立場の違う他者の歴史認識を理解することが重要」と話す山田教授=川崎市多摩区で

 歴史をテーマにする学者や教育関係者らでつくる歴史教育者協議会が今年、創立七十年の節目を迎えた。九条改憲が現実味を帯び、日韓関係の悪化が懸念される中、歴史認識の重要性を訴える会員たち。埼玉県草加市で三〜五日に開かれる全国大会を前に、委員長を務める山田朗(あきら)・明治大教授に思いを聞いた。 (聞き手・清水祐樹)

 −なぜ歴史認識が重要なのか。

 歴史は、自分たちが体験していないことから学べる人間の英知だ。なぜ、今の平和憲法ができて大切に継承されてきたのか。それだけ繰り返していけないことが過去にあったということ。歴史認識とは国際理解でもある。同じ事象でも、立場によって伝えられ方は異なる。戦争で言えば、加害側と被害側。八月十五日は日本人にとっては終戦の日だが、韓国人から見れば植民地支配からの解放の日という位置付けになる。どちらが正しいかではなく、他者の歴史認識を知ろうとしなければ、相互理解が進まず、対立が深まるだけだ。

 −歴史認識で注意すべきことは。

 歴史上、何が起きたのかをきちんと掘り起こすことが大切だ。原爆のきのこ雲の写真に対し、日本人は悲惨な光景を連想するが、米国の中には戦争を終わらせた平和の象徴ととらえる人もいる。アジアでは解放の象徴とみられることもある。そういう認識もあると知ることが重要だ。

 −教育と歴史認識のかかわりは。

 他者の歴史認識を取り上げていくのが教育の役割。海に囲まれた日本は外部との交流が少なく、内向きの認識が主流となってきた。他者の視点を踏まえて多角的に歴史を学んでいかないと。戦争でも「当時は仕方なかった」と過去に肯定的な見方だけしていては、歴史から何も学ぶところがなく、未来につながらない。

 −歴史修正主義の強まりが懸念されているが。

 歴史修正主義は、歴史の一部分を強調し、結果として事実と違うことを主張するのが特徴。放置せずにきちんと抑制しないと危険だ。インターネットで検索しただけで分かったつもりになる若者が増えるなど、教養の在り方が崩れてきているのが、まん延の一因ではないか。

 −地域で歴史に触れるには。

 核家族化が進み、家庭内で歴史が伝えられる機会は減ったが、地域には資料や石碑などが残っている。そうしたものに触れて地元の歴史を学ぶことは、視野を広げる契機になる。

<歴史教育者協議会> 過去の誤った歴史教育が軍国主義やファシズムの柱となっていたとの反省から、歴史関係の学者や教職員らによって1949年7月に設立され、2011年4月に一般社団法人に移行した。全国の都道府県や地域・学園ごとに支部組織があり、現在の会員は約1600人。各支部は、歴史や社会問題を学び、社会科の授業や教育を巡る実践報告を出すなどし、中国や韓国の教員との交流もある。研究成果は毎夏の全国大会で報告され、理解を深め合う。

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記事 [政治・選挙・NHK263] 日韓貿易摩擦の深層にあるもの(長周新聞 コラム狙撃兵)
2019年8月2日

 ここにきて日韓両政府はなぜもめ始めたのか? 目前で取り沙汰されているように徴用工問題への対応や貿易手続きを巡る細細な問題はあるにせよ、それはあくまできっかけにすぎず、背後にはもっと別の事情が潜んでいるように思えて仕方がない。折り合えるはずの話が折り合えず、むしろ折り合う気すらないように見えるからだ。理由や屁理屈など後からいくらでもくっつけることができる。しかし、そうやってお互いがお互いを困らせ、経済的にも打撃をくらい、決裂していく先に何が残されるのか−−。

 それこそ74年の歴史を巻き戻して、35年に及ぶ植民地支配に端を発した積年の意地がぶつかりあっている。目先の手続き論云云に惑わされて、どちらが正義でどちらが悪か、日本の味方なのか、韓国の味方なのかという単純な話に落とし込めて悲憤慷慨(ひふんこうがい)したり、あるいは植民地支配イデオロギーの残渣(ざんさ)を丸出しにして対立を深めるというのでは、問題の解決を遠ざけるだけである。両国がどう近隣国として友好平和の道を歩むのか未来を見据えた対応が不可欠で、かつて暴支膺懲(ぼうしようちょう)を叫んで突っ込んだように、ナショナリズムだけを煽るのは日韓関係の今後にとっても害悪でしかない。
とくに朝鮮半島で歴史的な南北和解と朝鮮戦争終結の動きが進むなかで、日本社会としてはこの変化とどう向き合っていくのかが、今後の東アジアでの立場を決定付ける重要なポイントとなっている。落としどころなき喧嘩腰外交に明け暮れているというのでは、ますます蚊帳の外に置かれてしまうだけである。

 第二次大戦後のパクスアメリカーナといわれた世界覇権の枠組みのなかで、アメリカに従属した日韓はとりわけ冷戦期にかけて政治的にも経済的にも密接な関係を切り結び、東アジアのなかでは一方の社会主義陣営である中国やロシア、北朝鮮と対抗して矛盾を形成してきた。日韓の戦後出発はともに似たもので、それこそアメリカは日本では戦犯だった岸信介を無罪放免にして植民地統治の手駒として利用し、絶対主義天皇制を支えてきた統治機構も解体するのではなく、アメリカに屈服させたもとで丸ごと戦後体制に利用して間接統治の形をつくった。あれだけ鬼畜米英を叫んでいたのが、一転して銃声一発飛びかうことなく武装解除できた(日本モデル)のは、日本の支配層がアメリカに完全にひれ伏したからにほかならない。

 方や朝鮮戦争で分断された韓国も同じで、日本の植民地支配のもとで朝鮮総督府に協力していた人材が丸ごとアメリカのもとで復職を遂げ、今度は軍事独裁政権という暴力的な権力機構によって人人を抑える役割を果たした。韓国の保守勢力のルーツは岸信介をはじめとした日本の支配層にとって戦前からのつながりが深い目下の部下であり、例えば朴槿恵の父親である朴正煕(軍事独裁政権下の大統領)も、日本の植民地支配に加担した日本陸軍士官学校(58期)の卒業生である。「戦後賠償で岸の朝鮮(韓国も含む)利権はすごかった」というのは古い自民党関係者なら誰でも知っている話だが、韓国の政財界との人脈的パイプが図抜けていたのも、満州統治時代の遺産にほかならない。そして、74年を経てなお「韓国を発展させてやったのは日本なのだ」という言説が一部でまかり通っているのも、そうした植民地支配を正当化し、悪びれていない側の意識のあらわれなのである。

 「韓国がなにを生意気をいうか!」という日本の支配層の意識の根底にあるのは、植民地支配時代から引き継いだイデオロギーそのものであり、それが安倍政府のもとでやられていることに歴史的因縁を感じないわけにはいかない。ルーツを同じくする仲間であろう朴槿恵が弾劾され、歴代の自民党政府が気脈を通じてきた韓国の保守勢力が打倒されたことが面白くない、民主化運動によって文在寅のような大統領が誕生し、「北のミサイルが!」といって大騒ぎしながらアメリカから武器を売りつけられたり、Jアラートをかき鳴らしていたのに南北和解に進み、「北の脅威」がなくなることが面白くない、ならばやっちまえ! と動いているようにしか見えないのである。相手が朴槿恵ならこうはならなかったはずだ。

 「植民地支配の精算は終わった。いつまでカネをせびるつもりだ」という意識が日本社会のなかにも少なからず浸透しているのが現実だ。ただ、徴用工問題は植民地支配の際に日本の大企業が犯した犯罪について被害者である個人が訴えているものであり、国家の戦後賠償とは明らかに性質が異なる。それこそ戦後賠償を通じて美味しい思いをした日本の政治家界隈もいるなかで、真に清算されていないことが問題を長引かせているといえる。いまだに上下関係を意識して侮蔑していることが何よりの証拠で、植民地支配の苦しみを味わった側が激怒するのも当然なのである。

 反日、嫌韓の偏狭なナショナリズムに意識を引っ張られるのではなく、双方の社会に暮らしている市民は互いに友好平和を求め、冷静に状況を捉えることが求められている。乗せられて74年前に戻ったかのように感情を高ぶらせるというのでは元の木阿弥であり、それこそ「朝鮮人がなにをいうか!」などといってマウントをとるような民族差別的な意識は、21世紀のこの時代には断ち切らなければならない。子や孫にまで引き継いで拳を振り上げるのか? と思う。

 この間の韓国国内の政治状況の変化は著しいものがある。さらに米朝が緊張しつつも朝鮮戦争の終結に向けて歩み始め、北朝鮮の市場開放という資本主義各国にとってはよだれが垂れるほどの事態が動き始めている。ジム・ロジャーズ(世界三大投資家)などの著作を読んでも正直なものである。パクスアメリカーナが崩壊するなかで、世界は多極化へと向かい、韓国は一帯一路や北朝鮮の市場開放とも連携しながら、属国からの脱却を図る色彩を強めている。それは韓国の民衆の意識を反映したもので、戦後レジュームからの脱却である。このなかで、東アジアでアメリカの唯一の属国になろうとしている者が、「属国でなければけしからん!」とかつての仲間を揺さぶり、引き留めているような光景にも見えるのである。  武蔵坊五郎

https://www.chosyu-journal.jp/column/12660
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記事 [政治・選挙・NHK263] <くらしデモクラシー>日中戦争写真展、後援せず 文京区教委「いろいろ見解ある」(東京新聞)
2019年8月2日 朝刊

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揚子江岸に散乱する死体を写した村瀬守保さんの写真を説明する矢崎光晴さん=台東区で

 日中戦争で中国大陸を転戦した兵士が撮影した写真を展示する「平和を願う文京・戦争展」の後援申請を、東京都文京区教育委員会が「いろいろ見解があり、中立を保つため」として、承認しなかったことが分かった。日中友好協会文京支部主催で、展示には慰安婦や南京大虐殺の写真もある。同協会は「政治的意図はない」とし、戦争加害に向き合うことに消極的な行政の姿勢を憂慮している。 (中村真暁)

 同展は、文京区の施設「文京シビックセンター」(春日一)で八〜十日に開かれる。文京区出身の故・村瀬守保(もりやす)さん(一九〇九〜八八年)が中国大陸で撮影した写真五十枚を展示。南京攻略戦直後の死体の山やトラックで運ばれる移動中の慰安婦たちも写っている。

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村瀬守保さん=日中友好協会提供

 同支部は五月三十一日に後援を区教委に申請。実施要項には「戦場の狂気が人間を野獣に変えてしまう」との村瀬さんの言葉を紹介。「日本兵たちの『人間的な日常』と南京虐殺、『慰安所』、日常的な加害行為などを克明に記録した写真」としている。

 区教委教育総務課によると、六月十四日、七月十一日の区教委の定例会で後援を審議。委員からは「公平中立な立場の教育委員会が承認するのはいかがか」「反対の立場の申請があれば、後援しないといけなくなる」などの声があり、教育長を除く委員四人が承認しないとの意見を表明した。

 日中友好協会文京支部には七月十二日に区教委が口頭で伝えた。支部長で元都議の小竹紘子さん(77)は「慰安婦の問題などに関わりたくないのだろうが、歴史的事実が忘れられないか心配だ。納得できない」と話している。

 日中友好協会(東京都台東区)などによると、村瀬さんは兵たん自動車第十七中隊に配属され、一九三七年から二年間半、中国大陸を転戦。持参したカメラで部隊の様子を撮影していた。写真を渡された隊員たちは内地の家族に送っていたため、撮影は半ば公認されるようになった。死去後、家族が協会に約八百枚の写真を寄贈。パネル化され、四年ほど前から全国の戦争展などに貸し出され、延べ約八十回展示された。

 村瀬さんの写真が中心の企画もあり、二〇一五年開催の埼玉県川越市での写真展は、村瀬さんが生前暮らした川越市が後援。協会によると、不承認は文京区の他に確認できていないという。

 一方、〇五年には、埼玉県平和資料館が、常設展示していた昭和史年表にある村瀬さんの写真や、「南京大虐殺」などとした表記を白い紙で覆い隠し、議論になった。同資料館での写真展示は〇七年、「南京占領から二週間ほど後の揚子江岸付近」とキャプションを付けて再開されたが、説明書きは「南京事件・南京大虐殺」などと修正された。一三年の同館リニューアル後は写真の展示自体がなくなった。

 協会事務局長の矢崎光晴さん(60)は、今回の後援不承認について「承認されないおそれから、主催者側が後援申請を自粛する傾向もあり、文京区だけの問題ではない」と話す。「このままでは歴史の事実に背を向けてしまう。侵略戦争の事実を受け止めなければ、戦争の歯止めにならないと思うが、戦争加害を取り上げることに、行政は年々後ろ向きになっている」と懸念を示した。

<南京大虐殺(南京事件)> 旧日本軍が1937(昭和12)年12月ごろ、中国国民政府の首都南京を陥落させ、中国軍の敗残兵や捕虜、一般市民を南京城内外で殺傷し、暴行したとされる事件。日本政府は「非戦闘員の殺害や略奪行為などがあったことは否定できない」とする一方、人数には言及していない。事件の規模や虐殺の定義、戦時国際法違反だったかを巡り論争が続いている。

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村瀬さんが撮影した、トラックで運ばれる慰安婦=日中友好協会提供

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000136.html
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記事 [政治・選挙・NHK263] <親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん(東京新聞)
2019年8月2日 朝刊

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若き前川喜平さん(右)と吉原毅さん(左)。英国駐在中の前川さんを吉原さんがビジネススクールの卒業旅行で訪ねた=吉原さん提供

 二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ。

 前川 僕は奈良の田舎の出身。小三で東京に引っ越したけど、東京の子供のリズムについていけず、不登校になった。六年になったころ急に親が麻布中学を受験してみたらと言うので、バタバタと勉強した。

 吉原 僕は、もともと大田区の蒲田の梅農家です。蒲田は梅の名所で、梅を集めて作ったのが梅屋敷。麻布学園は、城南地区出身が多い。近所の兄ちゃんとかがいて親しみがある。

 前川 弁当は休み時間に食べちゃう。売店で毎日、あんパンを買って食べた。中一か中二のころついたあだ名が、あんパンだぬき。

 吉原 育ち盛りだからね。購買所のパンで足りなくて外で焼きそばを食べたり、一日五食ぐらい。中三でラグビー部に入った。青春と言えばラグビーという時代。あこがれますよね。

 前川 僕は中二から。しばらく部活をせずにボーッとしてましたけど、授業で麻布ボールっていう麻布独自の球技をやって、その発展上にラグビーがあった。

 吉原 前川さんとは体格が同じぐらいだったから「君たちはフォワードのロックね」と言われて…。

 前川 スクラムの二列目です。プロップというでっかいのが二人、真ん中に足でボールをとるフッカー。その三人のお尻の間から頭を入れて押すのがロック。

 吉原 展開するバックスがヒーローで、フォワードは裏方。裏方でも前の三人がかっこいいけど、後ろになると全然目立たない。

 前川 勝った記憶がほとんどない。ラグビー部をつくって最初の練習試合に選んでくれた学校には勝った。

 吉原 前川さんは寡黙なイメージ。テレビで見て、こんなにしゃべるのかと思った。当時は深い言葉をぼそっと言うような感じで。

 前川 少しずつ外交的になってきた。中学、高校はおとなしい少年だった。

 吉原 前川さんはいつも体操服。男子校って、バンカラでオッケー。共学校だと女性を意識するけど、みんなバンカラで気楽だった。

 前川 吉原さんは紅顔の美少年。もう一人吉原がいてきれいな吉原と、そうでない吉原と言われていた。

 吉原 「ラグビーは男のスポーツ」、この一言でなかなかやめられなくて。試合では、体格のいい選手が突っ込んでくる。左右を見ると、おまえが守るしかないと目でサインしてくる。しょうがないから、真っ正面で膝から太ももあたりを目がけてタックルする。目をつぶって。止めることはできた。勇気というほどではないけど、自己犠牲。

 前川 ラグビーで身に付けたものは、何だろう。負け続けても続ける粘り強さが面従腹背につながっているのかも。麻布中高で過ごした六年は、貴重な時間だったのは間違いない。僕らの時代は紛争の真っ最中。その中で人間形成をしたのは得難い経験だった。

 吉原 校長室を友達が占拠したことも。早熟な先輩たちが建国記念日制定の年、反対のデモをしたいという話から紛争になった。建国記念日は戦前回帰の動きだろうとあおって。われわれは遠巻きに見ていた。

 前川 僕はノンポリ。今だったらデモに参加しているかもしれないけど。

 高校生のとき、音楽の先生が、きょうは君たちと話し合いたいと言って朗読したのが、宮沢賢治(*1)の「生徒諸君に寄せる」という詩。「本気になって取り組めば、未来が開けてくる」というメッセージをくださった。読むと、未来に向かって生きていこうという気になる。あれは、僕のその後の人生をけっこう決めている。人間には何げない一瞬がものすごく大事なことがある。僕の場合は、音楽の先生の賢治の詩。

 吉原 高二の文化祭の時、機動隊が学内に入り、仲間が蹴飛ばされた。次に放水が来る。ここで逃げるわけにはいかない。ラグビー精神ですよ。ワン・フォー・オール。迷ったときは傍観者はだめ。そういうことはラグビーから学んだ。

 前川 「いちご白書」(*2)の世界みたい。僕は校庭の端っこでフォークダンスをしていた。女の子と手をつなぐチャンスで。傍観者にもなっていない。

 ぼんやりした夢は、小説家か物理学者。宮沢賢治を読んでいると、宇宙がたくさん作品に出てくる。宇宙を知りたい気持ちと、人間の世界に入っていきたいという気持ち。仏教の本を読んでいたから、仏教を通じて真理に迫りたいとも。国家公務員になりたいなんて全然考えてなかった。

 吉原 ラグビー部でもプラトンとか仏教の本を読む友達がいて、いろいろ個性を持っていた。旧制高校ほどデカンショ(*3)してたか分からないけれども。いろんな人たちがいるのが麻布の面白さ。目先の損得を考えるんじゃなくて、理想とか理念とか、そういったものに関心を持ってる人が多かった。最近ラグビー部の友達に会ったら、言うんだ。「麻布は結局、倫理の学校だよな」って。 =おわり

*1 詩人、童話作家。1896〜1933年。
*2 米コロンビア大の学生運動を描いた米作家ジェームズ・クネンのノンフィクション。1970年に映画化された。
*3 デカルト、カント、ショーペンハウアーの三人の哲学者の名前を合わせた呼び名。

<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」 
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/784.html

<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/834.html

<親友対談 しなやかな反骨>(3)吉原さん「辞めてしまうのは負け」 前川さん「ヨットは逆風でも進む」
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/864.html

川喜平さん・吉原毅さん 親友対談「しなやかな反骨」(動画 32:18)
https://youtu.be/JAzRZSvdWoo
https://www.youtube.com/embed/JAzRZSvdWoo

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/903.html

記事 [政治・選挙・NHK263] 国会の開会式に、なぜ天皇なのか。(澤藤統一郎の憲法日記)
 
戦前の話だ。天皇が神であり統治権の総覧者でもあったころにも、貴衆両院からなる帝国議会というものがあった。が、帝国議会は立法権の独立した主体ではなかった。当然のこととして、立法権は天皇に属し、帝国議会はその協賛機関に過ぎないとされた。
そのことを、臣民どもによく分からせるために、会期の冒頭には貴族院で開院式が行われ、ここで毎回天皇が勅語を述べた。貴族院本会議場の正面、議長席真後ろの奥、一段と高いところに天皇の玉座がしつらえられた。天皇が議員を見下ろす位置にである。勅選の貴族院議員も、選挙を通じて議員となった衆議院議員も、天皇を仰ぎ見、天皇に低頭して拝謁した。

その開院式における勅語。その典型的な一例を引用しておこう。第79回帝国議会(1941年12月26日)太平洋戦争勃発直後の時期におけるものである。

    朕茲に帝國議會開院の式を行ひ貴族院及衆議院の各員に告く
    朕か外征の師は毎戰捷を奏し大に威武を中外に宣揚せり 而して
   友邦との盟約は益益固きを加ふ朕深く之を欣ふ 朕は擧國臣民の
   忠誠に信倚し速に征戰の目的を達成せむことを期す 朕は國務大臣
   に命して昭和十七年度及臨時軍事費の豫算案を各般の法律案と共に
   帝國議會に提出せしむ卿等克く時局の重大に稽へ和衷審議以て協贊
   の任を竭さむことを期せよ

 これが、帝国議会開会式での天皇の発言。天皇制の時代の雰囲気がよく伝わってくるではないか。あれは、昔のことか。いや、実は今もたいして変わってはいないのだ。
貴族院が参議院に変わり、勅語が「お言葉」に変わりはした。その余は、今も昔も大きくは変わっていない。

昨日(8月1日)が臨時国会開会。その開会式で、新任の天皇が原稿を読みあげて発語した。その朗読原稿は、下記のとおりと報道されている。

    本日、第199回国会の開会式に臨み、参議院議員通常選挙による
   新議員を迎え、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の
   深く喜びとするところであります。
    ここに、国会が、国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に
   対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えるこ
   とを切に希望します。

 これは、開会宣言ではない。開会の式辞でもない。開会式に参加して、一言感想と希望を述べたという発言に過ぎない。なぜ、こんなものが必要なのだろうか。

通常の言語感覚からは、やや奇妙な物言いである。公的な場では「全国民を代表する皆様」と言うのが普通の日本語だろうが、天皇たるもの、国民に「様」付けはできないようだ。おそらくは、「さん」までが許容範囲なのだろう。「私の深く喜びとするところであります」も、もってまわった、ヘンな言い方。単に「皆さんと一堂に会する」程度のことを、「深く喜びとする」というのが、いかにもわざとらしくて不自然。勅語の時代の「朕深く之を欣ふ(これをよろこぶ)」の名残なのかも知れない。

後半の「国権の最高機関として、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します」というのは、この上なく徹底した無内容。

もちろん、内容のある発言では、あちこちに問題が生じることになるから、無内容に徹することにならざるを得ない。ならば、こんな無内容なことをなぜ言わねばならないか、聞かされなければならないか、また見せつけられなければならないのか。それが大きな問題なのだ。

憲法には、天皇のなし得る行為が限定列挙されている。そのなかに、国会の開会式への出席も、そこでの発言も書かれてはいない。当然のことながら、天皇は憲法に書かれていないことをするべきではない。

憲法第4条1項には、「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」と明記されている。「この憲法の定める国事に関する行為」というのが、憲法第6条と7条に列挙されている国事行為のことであって、天皇がなし得るのはこれのみ。これ以外のことをしてはならない。だから、本来は国会の開会式に出かけたり、発言したりしてはいけないのだ。内閣が呼び出してはいけないわけだ。

もちろん、天皇にも人格はあり、制約・制限は大きいが一応人権の保障もある。天皇の私的な生活は認められ、そのための金銭の支給もなされている。国の関与と切り離されたところでなら、家代々の宗教儀式だってできるのだ。たとえば、大嘗祭だって、政府と関わりなくひっそりと、私的な収入と貯金を使ってやる分には問題はない。

つまり、天皇の行動には、「国事行為」と「私的行為」の2種類だけがある。それが原則のはずだった。ところが、その中間領域があるという解釈がある。解釈があるというのは不正確で、そのような既成事実が積み重ねられて、これを追認する解釈が生まれたのだ。

この、私的領域の行為ではないが国事行為でもないという、中間領域の天皇の行為を「公的行為」とか「象徴としての行為」と名付けられている。前天皇(明仁)は「象徴としての行為」の実績作りに熱心だった。見方によれば、違憲行為の実績作りに熱心だったことになる。

問題の核心は、天皇という存在の位置づけにある。大日本帝国時代と同様に、天皇が議会正面上階の玉座から、国民の代表を見下して、無内容なことを述べることが、国会の開会式に権威を付与することになる、という考え方がある。これが、時代錯誤の危険な考え方だといわなければならない。

かつて、人の理性が覚醒に至っていなかった時代、権力の正当性の根拠は宗教的権威に求められた。あるいは、血統への信仰にである。古代エジプトでも、ヨーロッパ近世の絶対主義王政でも。近代市民社会の理性は、このような蒙昧を排して、統治の正当性を人民の意思のみに求めるに至った。

大日本帝国憲法は神聖なる万世一系の天皇が統治した宗教国家であった。統治の正当性の根拠は、8世紀に成立した神話に求められ、神なる天皇の権威に臣民らがこぞってひれ伏すことによって成立した。これに対して、日本国憲法は、神なる天皇の権威を否定し、主権者国民の意思のみを統治の正当性の根拠とした。が、徹底していない。その不徹底の部分が、歴史の産物としての、象徴天皇制である。

日本国憲法下の日本社会の歴史は、この象徴天皇制という曖昧模糊なるものの肥大化を許すか、極小化してゆくか、常にその岐路に立ち続けてきたのだ。

無内容でも国会の開会式に天皇を招いて発言させることが、有権者の意思のみによって成立したはずの国会に、有権者の意思を凌駕する天皇の権威を国会に付与することになるというのが、今の国会開会式の慣行を支える思想なのだ。天皇が上から目線で国民代表を見下ろし、国民代表が天皇に頭を下げる。どうして、こんなとんでもない構図が、戦後からこれまでも生き続けているのだろうか。

少なくとも、私が一票を投じた議員や政党には、こんな開会式に出席して、天皇に頭を下げてもらいたくはない…のだが。
(2019年8月2日)

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