ハメネイ師「核合意 義務の停止続ける」初めて核合意に言及/nhk
2019年7月17日 4時05分米イラン対立
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190717/k10011995131000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_006
イランの最高指導者ハメネイ師は、ウラン濃縮度の引き上げに踏み切って以降、初めて核合意について言及し、合意を順守するよう説得にあたるヨーロッパ各国の対応は不十分だなどとして、今後も合意義務の停止を続ける考えを強調しました。
核合意をめぐってイランは、アメリカの制裁によって約束された経済的な利益が得られていないとして、ウラン濃縮度の引き上げに踏み切り、枠組みの存続が危ぶまれています。
これについて最高指導者のハメネイ師は16日、宗教指導者に向けた演説で、合意に参加しているヨーロッパ各国はイランの経済を守るという約束を果たしておらず、合意の順守を呼びかけるのは筋違いだなどと非難しました。
そのうえで、「われわれは合意の義務停止を始めており、このプロセスは確実に続ける」と述べて、今後も段階的に合意義務を停止させていく考えを強調しました。
イランが今月7日に濃縮活動を強化して以降、ハメネイ師が核合意について言及するのはこれが初めてです。
イランは、9月上旬には濃縮活動のさらなる強化も含めた義務の停止に踏み切るとしていて、ヨーロッパ各国はイランとの協議を通じて、合意の維持を目指す考えを示しています。
しかし、アメリカが経済制裁を強化する中でイランへの説得は難航していて、核合意の枠組み維持に向けて厳しい局面が続いています。
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