福島産米キャンペーンクルー決定、食べて大丈夫?
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2019/07/10(水) 19:45:30 めげ猫「タマ」の日記
福島産米キャンペーンクルーのライシーホワイト(1)の2019年のメンバーが決まりました(2)。今年もとっても綺麗な皆様です。答えてあげたいのですが、やはり心配です。(=^・^=)なりに調べたら、
・福島県が「安全」の根拠にしている福島産米の全量・全袋検査は精度を担保するものが無い。
・福島産米は8シーズン連続セシウム入り。
・福島産米を許容する方が多い郡山市では葬式が有意に増えているが、そうではない相馬・南相馬市はそうではない。
との特徴を見出しました。
福島には色々なキャンペーンクルーの方がいます(1)(3)〜(7)。ただし、地域性が強く福島全県をPR範囲にしてるのは、福島産米のキャンペーンクルーのライシーホワイト(1)の方ぐらいと思います。今年は応募が低調で、締切直前の6月20日には17名の応募でした。そこで6月27日まで、募集期間を延長しました(8)。21〜27日の一週間でさらに13人の応募がり、最終的には30人なりました。そして7月7日に選考会が開かれ、2019年ライシーホワイトが決まりました(2)。
たすきを受け取る2019福島・ライシーホワイト
※(9)を引用
図―1 ライシーホワイトの決定を報じる福島のローカルTV局・TUF
名称にはミスとミズとかはついておらず、独身女性とは限りません。今年は男性の応募がたったそうです(2)。過去には子持ちの主婦が選ばれたことがあります(10)。全員が女性です(2)。
とっても綺麗な2019福島・ライシーホワイト
※(9)を引用
図―2 2019年ライシーホワイトの皆さん
図に示す様に今年もとっても綺麗な皆さんです。答えてあげたいのですが、やはり福島産は心配です。そこで(=^・^=)なりに調べて見ることにしました。
以下に福島の汚染状況を示します。
事故から8年4ヶ月、汚染されている福島
※1(11)の数値データを元に(12)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 旧避難区域と解除区域は(13)による。
図−3 事故によって汚染された福島
図に示す様に、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(14)を超えた地域が広がっています。事故から8年4ヵ月が経ましたが、福島は汚染されたままです。でも、福島県は福島産米は安全だと主張しています。根拠にしているのが、福島産米の全量・全袋検査です(15)。以下に流れを示します。
福島産米全量全袋検査の流れ
※1(16)を引用加筆
※2 縦横比はいじってます。
図―4 福島産米は全袋検査で安全が担保されていると主張する安倍出戻り内閣
福島産米の全量・全袋検査は2段階になっています。1段目は袋ごとに簡易検査装置で検査し、一定の値(スクリーニングレベル)以下なら「安全」とされそのまま出荷されます(16)(17)。
このうち、1段目の簡易検査は2012年に導入された新たな検査です(17)。当然ながら従前の検査と同じような値がでるとのデータがなければ、精度は担保されません。 福島県の担当課のHP(18)を見ると「仕様」は記載されているのですが、検査が仕様道理に実施されているかを示すデータが一切記載されていません。「仕様」はただのドキュメントにか過ぎません。どうとでも書けます。
以下に福島県がYouTubeにアップしている検査映像示します。
スクリーニングレベルは76(Bq/kg)の福島産米全数全袋検査
※(19)を引用
図―5 スクリーニングレベル76(Bq/kg)で運用される福島産米全量全袋検査
図に示すようにスクリーニングレベルは1キログラム当たり76ベクレルです。
以下に福島産米の詳細検査結果を示します。
事故から8シーズン連続でセシウムが見つかる福島産米
※1(20)(21)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは検査日
図―6 福島産米の詳細検査結果
図に示す通り、放射能含有量が見つけられない小さい現出限界未満(ND)が多々あります。詳細検査なので、簡易検査であ76ベクレル以上のものです。それが従前からある詳細検査ではゼロに近い検出限界未満(ND)です。福島産米の全量全袋検査は少なくとも1キログラム当たり76ベクレルはあります。基準値は100ベクレル、スクリーニグは76ベクレルなので、測定誤差は1キログラム当たり25ベクレル以下でないと基準値を担保できません。
福島県が福島産米の「安全」の根拠にしている福島産米の全量・全袋検査は精度を担保するものがありません。さらに図―6に示す様にセシウムが混入し続けています。
以下に福島県各市の福島産米の全量全袋検査数を示します。
郡山市がトップ、相馬市がブービー、南相馬市が最下位の福島県各市の全量千袋検査数
※(23)にて作成
図―7 福島産米の全量全袋検査数(2018年度産米)
図に示す通り、郡山市がトップで、南相馬市が最下位、相馬市がブビーです。郡山市は米作りが盛んで、相馬・南相馬市はそれ程には盛んではないようです。
以下に福島県のひらた中央病院が発表した福島産米を許容するか否かのアンケート結果を示します。
表ー1 福島産米を許容すかのアンケート結果
※ (24)を集計
福島産米許容する郡山市、許容しない相馬・南相馬市
表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米を許容する方は23%ですが、福島県郡山市では57%が許容しています。
福島県郡山市は米作りが盛んで、多くの方が福島産米を許容しているので、郡山市民は福島産米を食べる機会が多いと思います。一方で、相馬・南相馬市は米作りがあまり盛んでなく、多くの方が福島産米を拒絶いているので、福島産米を食べる機会はそうは多くないと思います。いわき市は中間でしょうか。
以下に福島県郡山市の各年7〜翌年6月までの1年間の葬式数を示します。
事故後、増えた福島県郡山市の葬式
※1(25)を各年7から翌年6月までの1年間で集計
※2 震災犠牲者は(26)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―8 福島県郡山市の各年7月から翌年6月まで1年間の葬式(死者)数
各年7月〜翌年6月の福島県郡山市の葬式(死者数)は
事故前(2009年7月から10年6月) 2,798人
近々1年(2018年7月から19年6月)3,342人
で13%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、約50万分でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(27)による。
有意差検定表
以下に相馬・南相馬市の各年7月から翌年5月までの葬式数を示します。
事故後、あまり増えなかった福島県相馬・南相馬市の葬式
※1 (28)を各年7月から翌年5月までの11ヶ月間で集計
※2 震災犠牲者は(26)により、行方不明者を含み関連死を含まず
※3 相馬市・南相馬市の合計
図―9 福島県相馬市・南相馬市の各年7月〜翌年5月の葬式(死者)数
各年1〜3月の福島県相馬・南相馬市の葬式(死者数)は
事故前(2009年7月から10年5月) 1,187人
近々1年(2018年7月から19年5月)1,237人
で少し増えてはいますが統計的な差はありません。福島県の人口動態の発表(28)が今のところ(2019年7月10日時点)5月までなので3月までの集計としました。
福島産米を許容する方が多い福島県郡山市では有意に葬式が増えていますが、そのような事が無い福島県相馬・南相馬してはそのような事はありません。
以下に各年7月から翌年6月まで1年間の福島県いわき市の葬式数を示します。
事故後、そこそこ増えた福島県いわき市の葬式
※1(29)を各年7から翌年6月までの1年間で集計
※2 震災犠牲者は(16)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―10 福島県いわき市の各年7月から翌年6月まで1年間の葬式(死者)数
各年7月〜翌年6月の福島県いわき市の葬式(死者数)は
事故前(2009年7月から10年6月) 3,897人
近々1年(2018年7月から19年6月)4,264人
で9%増えています。郡山と相馬・南相馬の中間でしょうか?表―1と図―8、9、10を纏め福島産米を許容する割合と葬式の増加率をプロットしてみました。
福島産米を許容する地域程、増える葬式
※(24)(25)(28)(29)で作成
図―11 福島産米を許容する割合と葬式の増加率
図に示す通り福島産米を許容する地域程に葬式が増えています。以下に相関図を示します。
直線にならぶ福島産米許容率と葬式増加率の相関
※(24)(25)(28)(29)で作成
図―12 福島産米を許容する割合と葬式の増加率の相関
図に示す様に、直線に並んでいます。
福島産米キャンペーンクルーのライシーホワイト(1)の2019年のメンバーが決まりました(2)。今年もとっても綺麗な皆様です。答えてあげたいのですが、心配なので福島産米について調べたら
・福島は汚染されている。
・福島県が「安全」の根拠にしている福島産米の全量・全袋検査は精度を担保するものが無い。
・福島産米は8シーズン連続セシウム入り。
・福島産米を許容する方が多い郡山市では葬式が有意に増えているが、そうではない相馬・南相馬市はそうではない。
との特徴を見出しました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
安倍出戻り総理(30)、福島県(31)、東京電力(32)は、福島は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」と主張しています。一方で世界貿易機関(WTO)は、韓国が実施している福島産等の水産物の輸入制限を是認しました(33)。福島産忌避を認めたことになります。
出戻る前の安倍総理は質問主意書の回答で「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とし、今後も原子力の安全確保に万全をつくすことを回答したそうです(34)。その後に福島原発事故が起き、およそ原子力の安全確保に万全をつくしていない事が、事故報告書(35)(36)で明らかになりなした。
福島県は2011年2月25日に福島第一原発3号機は「安全」と発表しました(37)。でも、2週間後には大事故です。
当然ながら、東京電力も事故前は自社の原発は「安全」だと主張していました(38)。
この方達は福島産は安全だと主張しています。安全ではない原発を「安全」といったように、「安全」とは言えない福島産を「安全」といっても不思議はありません。この思いは福島の皆様も同じだと思います。
福島を代表するくだものにモモがあります(39)。今年も出荷が本格化そました(40)。安倍出戻り総理は試食しました(41)。福島はモモの季節です。福島のモモは美味しいとのことです(42)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(43)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
※(44)を引用
図―13 福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
P.S.
本記事は選挙運動と認識される可能性もあるので、以下にメールアドレスを記載します。
inu_poti@yahoo.co.jp
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2953.html
(1)2018うつくしまライシーホワイト
(2)「ライシーホワイト」新クルーに5人 福島県産米の魅力発信:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)ミスピーチキャンペーンクルー – くだもの消費拡大委員会
(4)いわきの海で夏のひと時を 埼玉で観光キャラバンがPR 海水浴場は4カ所、トマトも魅力
(5)郡山うねめまつりPR ミス6人、活動開始で来社 | 福島民報
(6)二本松の菊人形「菊むすめ」大募集! | 二本松市観光連盟
(7)スマイルピーチ決定 桑折町・4人が抱負「モモのおいしさ発信」:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(8)「ライシーホワイト」募集期間27日まで延長 例年より応募低調:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(9)ライシーホワイト 35代目の5人決定 TUFchannel 2019/07/08 に公開
(10)2013うつくしまライシーホワイト決定。
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(12)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(13)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(14)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(16)東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応:農林水産省中の「2.英語版(全体版)(PDF:4,500KB)」中の分割版1(PDF:1,680KB)
(17)全量全袋検査 - Wikipedia
(18)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(19)福島県産米の全量全袋検査風景 - YouTube
(20)報道発表資料 |厚生労働省
(21)全量全袋検査の検査結果 - 福島県ホームページ
(22)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(23)ふくしまの恵み
(24)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(25)郡山市の現住人口/郡山市公式ウェブサイト
(26)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(28)福島県の推計人口(令和元年6月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(29)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(30)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(31)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(32)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(33)日本の「敗訴」確定 WTO、韓国禁輸容認の報告書採択:朝日新聞デジタル
(34)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(35)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(36)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(37)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(38)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(39)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(40)福島特産のモモ、出荷が本格化 7月下旬に最盛期 | 共同通信
(41)「政治の安定」へ執念=安倍晋三自民党総裁【党首奮戦記】:時事ドットコム
(42)食の宝庫ふくしま | ふくしま満天堂(ふくしまプライド。)
(43)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(44)鎌田店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール