車逆走か ? 福岡市で多重事故 ! 9 人搬送、運転の80 代男性ら2人死亡 !
高齢者の運転・事故件数の深層・真相は ?
(mainichi.jp:2019年6月5日 01時15分より抜粋・転載)
毎日新聞:
◆運転していたのは、81歳の男性 !
6月4日午後7時5分ごろ、福岡市早良区百道の市道交差点付近で、少なくとも6台の車が絡む、事故があり、うち2台が歩道に乗り上げた。福岡県警早良署などによると、歩行者1人を含む、9人が病院に搬送され、うち80代の男性(小島吉正:81歳)と70代の女性(小島節子:76歳)計2人が死亡した。
◆ワゴン車は、数百メートル暴走した !
早良署は亡くなった、80代の男性が運転するワゴン車が、道路を逆走しながら、次々と車と衝突したとみて、現場の状況を詳しく調べている。
現場は、東西方向の「明治通り」と南北方向の「原通り」が交差する、早良口交差点付近。
早良署によると、高齢の男性が、運転するワゴン車が、原通りの反対車線を、交差点に向かって猛スピードで逆走し、対向のタクシーと衝突した。
交差点に進入し、右折しようとしていた、2台とぶつかった。死亡した女性もワゴン車に乗っていた。ワゴン車は、衝突時にブレーキをかけていなかったとの目撃情報もある。
交差点の約300メートル南で軽乗用車を運転中にすれ違いざまに衝突したという男性(25)は「正面から車が来て、とっさにハンドルを左に切ったが、右のドアミラーが接触し、窓を開けていたので、破片で腕にけがをした」と証言。
交差点から700メートル南の地点でも衝突したとみられる事故車両が確認され、ワゴン車は、数百メートル暴走したとみられる。
交差点は福岡市地下鉄の藤崎駅近くで、飲食店などが建ち並んでいる。
【浅野孝仁、中里顕】
(参考資料)
T 2018年の交通事故死者数3532人---
統計開始以来最低を更新、高齢者割合は増加
(response.jp:2019年1月7日10時30分より抜粋・転載)
警察庁が1月4日に発表した2018年の交通事故死者数は前年比162人マイナスの3532人となり、1948年以降の統計で過去最少となった。
交通事故死者数は減少が続いており、2017年は統計開始以来、過去最少となったが、2018年はさらに下回った。
人口10万人当たりの交通事故死者数も前年より0.12人減の2.79人と過去最少だった。
65 歳以上の高齢者の交通事故死者数は前年比54人減の1966人で、
全体に占める割合は前年より1.0ポイントアップの55.7%となった。
都道府県別でワースト1位は愛知県の189人、ワースト2位が千葉県の186人、ワースト3位が埼玉県の175人だった。人口10万人当たりのワースト1位は福井県の5.26人だった。
2018年の交通事故件数は前年より4万1820件減の43万0345件だった。
(レスポンス編集部)
U 平成30年における交通死亡事故の特徴等について
(www.npa.go.jp:2019年2月12日 より抜粋・転載)
報道発表資料の概要
○交通事故死者数は減少傾向(3,532人)。
人口10万人当たり死者数も同様に減少傾向。
高齢者の人口10万人当たり死者数は全年齢層の約2倍。
○全死者数の約半数が歩行中又は自転車乗用中の死者。
・うち約7割が高齢者。
・うち約3分の2に法令違反あり。
(参考:報道発表資料(分割))
V 75歳以上運転の死亡事故、2018年は460件: 占め過去最高15%全体の
(www.nippon.com:2019.03.11より抜粋・転載)
交通事故死者の件数は減少しているが、その中で、高齢者による死亡事故の割合が増えている。高齢化が一段と進む中で、対策が求められている。
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警察庁のまとめによると、2018年に発生したバイクや車による死亡事故のうち、75歳以上のドライバーが過失の最も重い「第一当事者」となった事故は、前年より42件増えて460件だった。全体の14.8%を占め、過去最高の割合になった。
社会の高齢化が進むなか、高齢運転者の事故対策強化が一段と求められる。
死亡事故460件を類型別にみると、電柱などに衝突する「工作物衝突」が94件、「出会い頭衝突」が85件、「正面衝突」が70件など。
免許人口10万人あたりの死亡事故件数をみると、75歳未満は3.7件(17年は3.4件)だったのに対し、75歳以上は8.2件(同7.7件)、80歳以上では11.1件(同10.6件)など、年齢が上がるほど事故を起こしやすいことが如実に現れている。
犠牲者も高齢者の割合が高い。交通事故全体の死者数は前年比4.4%減の3532人と過去最少だったものの、うち65歳以上の高齢者の減少率は2.7%と小さく、全体に占める割合は前年の54.7%から55.7%に上昇した。
総数のうち約半数の1711人が歩行中または自転車乗車中に死亡しているが、その約7割は65歳以上の高齢者だった。
W 「高齢者に係る交通事故防止」
(www8.cao.go.jpより抜粋・転載)
I 高齢者を取りまく現状
1 高齢化の進展
(1)高齢化の進展
我が国では,急速に高齢化が進み,平成28年10月1日現在,65歳以上の人口は3,459万人となり,総人口に占める割合(高齢化率)は27.3%と約4人に1人となっている。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば,今後,高齢化率は,総人口が減少する中で高齢者人口が増加することにより引き続き上昇し,48(2036)年には,33.3%と3人に1人となり,54(2042)年以降高齢者人口が減少に転じた後も上昇を続け,77(2065)年には38.4%に達すると推計されている。
(2)高齢の運転免許保有者の増加
平成28年末の運転免許保有者数は約8,221万人で,27年末に比べ約6万人(0.1%)増加した。このうち,75歳以上の免許保有者数は約513万人(75歳以上の人口の約3人に1人) で,27年末に比べ約35万人(7.3%)増加し,今後も増加すると推計される。
(3)加齢に伴う高齢者の身体的特性
高齢者は加齢により,動体視力の低下や複数の情報を同時に処理することが苦手になったり,瞬時に判断する力が低下したりするなどの身体機能の変化により,ハンドルやブレーキ操作に遅れが出ることがあるなどの特性が見られる※1。
また,加齢に伴う認知機能の低下も懸念されるところであり,警察庁によれば,平成28年に運転免許証の更新の際に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢者約166万人のうち約5.1万人は認知機能が低下し認知症の恐れがある第1分類と判定されている。
2 高齢歩行者等の交通死亡事故の特徴
(1)高齢歩行者等の死亡事故の発生状況
平成28年の交通事故死者数は3,904人(前年比-213人,-5.2%)で,昭和24年以来67年ぶりに4千人を下回った。人口10万人当たり死者数は,高齢者を含め全年齢層で減少傾向にあるものの,高齢者人口自体が増加しているため,死者全体のうち高齢者の占める割合は上昇傾向にあり,平成28年は過去最高の54.8%となった(第3図)。
特集-第3図 交通事故死者数及び人口10万人当たり交通事故死者数の推移(平成18〜28年)
▲「特集-第3図 交通事故死者数及び人口10万人当たり交通事故死者数の推移(平成18〜28年)」CSVファイル(1KB)ファイルを別ウィンドウで開きます
平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28年
高齢者の割合(%) 44.3 47.4 48.4 49.9 50.3 49.2 51.4 52.6 53.3 54.6 54.8
注 1 警察庁資料による。ただし,「10万人当たり死者数及び人口と事故死者数の関係(平成18〜28年)」については,内閣府作成。
2 算出に用いた人口は,各前年の総務省統計資料「人口推計(各年10月1日現在)」(補間補正前人口)又は「国勢調査結果」による。以下同じ。
3 寄与度:ある項目の指数の変動が、総合指数の変化率にどの程度寄与したかを示したもの。
状態別(自動車乗車中,二輪車乗車中,自転車乗用中,歩行中)の死者について,高齢者の死者数及びその占める割合は,歩行中が1,003人(73.7%),自転車乗用中が342人(67.2%)と,他の状態(自動車乗車中643人(48.1%),二輪車乗車中142人(20.8%))と比較して高い水準にあり,高齢歩行者等が死亡する事故が多くなっている。
また,高齢者の歩行中死者,自転車乗用中死者のうち,死者数に占める法令違反ありの死者数の割合はそれぞれ約60%,約80%で推移しており,高齢者自身の法令違反が交通死亡事故の一因となっているものと考えられる(第4図)。