伊元首相の淫行疑惑裁判で証言した女性、謎の死遂げる 毒殺の可能性
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2019年3月17日 23:18 発信地:ローマ/イタリア AFP
伊ミラノの裁判所に到着したイマン・ファディルさん(2012年4月16日撮影)。(c)Olivier MORIN / AFP
【3月17日 AFP】イタリアのメディア王、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相(82)の性的スキャンダルをめぐる裁判で証言した女性が不可解な死を遂げ、同国当局が捜査に乗り出したことが分かった。現地紙は16日、女性が放射性物質で毒殺された可能性があると報じている。
ミラノ(Milan)検察のフランチェスコ・グレコ(Francesco Greco)検事によると、モロッコ出身の元モデル、イマン・ファディル(Imane Fadil)さん(33)が3月1日に市内の病院で死亡したことを受けて、捜査が開始された。
ファディルさんは1月29日、原因不明の腹痛を訴えて病院に搬送されていた。
ベルルスコーニ元首相が「ブンガブンガ」と呼ばれる悪名高い性的なパーティーを開き、未成年の売春婦と性的関係を持った罪に問われた裁判で、ファディルさんは目撃者として証言していた。
全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)が匿名の情報筋の話として報じたところによると、病院はファディルさんの体調悪化の原因を特定すべく検査を何度も実施したものの、突き止めることはできず、同国北部パビア(Pavia)にある専門の研究所にサンプルを送付。
ファディルさんの死から5日後の3月6日に届いた検査結果は、通常購入できない放射性物質を含む混合物の存在を示唆していたという。
AGI通信によると、ファディルさんは担当弁護士に「毒を盛られたことへの恐怖」を伝えていたという。
ファディルさんは2012年、ベルルスコーニ元首相がミラン近郊のアルコレ(Arcore)にある別荘で催した性的パーティーについて詳しい証言をしたことで注目を集めた。
ファディルさんは、初めてパーティーに参加した際、当時首相だった同氏の前で2人の修道女姿の若い女性がストリップをしていたと証言。その後、本人から現金2000ユーロ(現在のレートで約25万円)を手渡され、「気を悪くしないでくれ」と言われたという。
その一方、ベルルスコーニ元首相は同国南部バジリカータ(Basilicata)州で開かれた政治集会で、「若者が死ぬと気の毒に思う。この人のことは知らないし、話したこともない」「彼女の証言について読んでみて、うそっぽくてばかばかしいと思った」と述べた。(c)AFP
イタリアのメディア王、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相(82)の性的スキャンダルをめぐる裁判で証言した女性が不可解な死を遂げ、同国当局が捜査に乗り出したことが分かった。現地紙は16日、女性が放射性物質で毒殺された可能性があると報じている。https://t.co/VJnQURcoGM
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