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2019年3月06日09時48分 〜
記事 [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった


監督 若松孝二
脚本 若松孝二 掛川正幸 大友麻子
原作 掛川正幸
音楽 ジム・オルーク
撮影 辻智彦 戸田義久
公開 2007年8月26日

動画
https://video.9tsu.com/videos/view?vid=101196
https://muryoueigadrama.com/?p=7220


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出演者

連合赤軍

赤軍派森恒夫:地曵豪
坂東國男:大西信満
山田孝:日下部千太郎
植垣康博:中泉英雄
青砥幹夫:伊達建士
山崎順:椋田涼
進藤隆三郎:粕谷佳五
行方正時:川淳平
遠山美枝子:坂井真紀
革命左派永田洋子:並木愛枝
坂口弘:ARATA
吉野雅邦:菟田高城
寺岡恒一:佐生有語
杉崎ミサ子:奥田恵梨華
大槻節子:藤井由紀
金子みちよ:安部魔凛碧
奥沢修一:玉一敦也
前沢虎義:辻本一樹
寺林真喜江:神津千恵
伊藤和子:一ノ瀬めぐみ
中村愛子:木全悦子
小嶋和子:宮原真琴
岩田平治:岡部尚
尾崎充男:鈴木良崇
加藤能敬:高野八誠
加藤倫教:小木戸利光
加藤元久:タモト清嵐
山本順一:金野学武
山本保子:比佐廉

連合赤軍に関連する人物

赤軍派塩見孝也(事実上途中離脱):坂口拓
高原浩之(事実上途中離脱):笠原紳司
田宮高麿:本多章一
重信房子:伴杏里
梅内恒夫:渋川清彦
金廣志:RIKIYA
持原好子(途中離脱):桃生亜希子
革命左派向山茂徳(途中離脱):黒井元次
早岐やす子(途中離脱):田島寧子
瀬木政児(途中離脱):山本直樹
松本志信(途中離脱):中道亜希


その他
さらぎ徳二:佐野史郎
松本礼二:倉崎青児
山荘の管理人:奥貫薫
ナレーション:原田芳雄

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あさま山荘事件または浅間山荘事件は、1972年2月19日から2月28日にかけて、長野県北佐久郡軽井沢町にある河合楽器の保養所「浅間山荘」において連合赤軍が人質をとって立てこもった事件である。

ベトナム反戦運動や公民権運動、ヒッピー文化やパリ5月革命など世界的な左翼全盛の時代に、日本でも反権力的な学生運動が盛り上がっていたころが舞台である。その学生運動の中でも最も純粋であったがゆえに、真剣に革命の実現を信じた連合赤軍の若者たち。彼らが何に突き動かされ、どのような葛藤を経てあさま山荘事件へと至っていったのか、そしてリンチ事件へと至ったのか。連合赤軍側の立場から、彼らの生き様を描こうとしている。

本作品は低予算であり、制作費の一部はカンパでまかなわれた他、若松孝二監督が自宅を抵当にいれ、宮城県大崎市(旧鳴子町)の自身の別荘をあさま山荘のロケセットとして使用、解体までおこなって、ラストシーンの撮影が行われた。また、リアルさと現場での緊張感を優先させる為、出演者はオーディションの段階からマネージャーの帯同禁止、メイクや衣装も自前で用意させる、山岳ベースからあさま山荘シーンの撮影時には、宮城の山中での長期合宿等、焦燥感ある空気を画面に創り出す工夫が成されている。撮影は「順撮り」(ストーリーの順番)で行われたため、出演者達が段々憔悴していく姿がリアルである。長台詞が多いので、棒読みにならないよう感情を乗せるのが難しかったという。


連合赤軍元メンバーからの批判

連合赤軍元メンバー加藤倫教は連合赤軍事件に関するインタビューの中で本作について話が及んだ際に本作の終盤の劇中で加藤元久が言うセリフに対して批判的に語っている。

「映画を見て感動したというひとが、僕のまわりにもたくさんいるんだけど、それは弟の言った言葉だというんです。
しかし、それは事実としてはないこと。完全なフィクションであるならそれも構わないけれども、仮にも『実録』とタイトルをつけるかぎりは、違和感が拭えない。(中略)

銃を持って交番を襲撃しろといったら、行くひとたちだった。それを『勇気がない』という一言でまとめられたんでは、ものすごく腹が立ちますね。それが間違っていると思っていたなら、行動するひとたちですよ。あるいは、組織を捨てて出たでしょう。

間違っているんじゃないかという気持ちは、僕にもありましたよ。しかし、間違いだ、と言い切れない、『これはこういうことだから間違っている』と言うだけの論拠、確信がなかったんです」(中略)

「若松さんに聞きたいことがあるかと言われたら、一つだけ。なぜあのような日本人ならわかるだろうという情緒的な落とし方に、どうしてしてしまったのか。あれでは『こう言いたいんだけど、言えなくて……』というのと、同じですよね。そして事が起きてしまったら、『ほんとはこうしたかったんだ』と弁解する。それと同じ扱いですよね。若松さんは、あの事件を単にそういうふうなことと理解したということなのか」[9]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9F%E9%8C%B2%E3%83%BB%E9%80%A3%E5%90%88%E8%B5%A4%E8%BB%8D_%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%BE%E5%B1%B1%E8%8D%98%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93%E7%A8%8B


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あさま山荘事件 1972年(昭和47年)2月19日 - 2月28日

あさま山荘事件または浅間山荘事件は、1972年2月19日から2月28日にかけて、長野県北佐久郡軽井沢町にある河合楽器の保養所「浅間山荘」において連合赤軍が人質をとって立てこもった事件である。

1972年2月19日、日本の新左翼組織連合赤軍のメンバー5人が、管理人の妻(当時31歳)を人質に浅間山荘に立てこもった。山荘を包囲した警視庁機動隊及び長野県警察機動隊が人質救出作戦を行うが難航し、死者3名(うち機動隊員2名、民間人1名)、重軽傷者27名(うち機動隊員26名、報道関係者1名)を出した。10日目の2月28日に部隊が強行突入し、人質を無事救出、犯人5名は全員逮捕された。人質は219時間監禁されており、警察が包囲する中での人質事件としては日本最長記録である。

酷寒の環境における警察と犯人との攻防、血まみれで搬送される隊員、鉄球での山荘破壊など衝撃的な経過がテレビで生中継され、注目を集めた。2月28日の総世帯視聴率は調査開始以来最高の数値を記録し、18時26分(JST)には民放、日本放送協会(NHK)を合わせて視聴率89.7%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)に達した[5]。同日のNHKの報道特別番組(9時40分から10時間40分に亘って放送)は、平均50.8%の視聴率(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を記録した[5]。これは事件から45年以上が経過した現在でも、報道特別番組の視聴率日本記録である。

事件の発端

1970年代初頭、連合赤軍の前身である日本共産党(革命左派)神奈川県委員会[注釈 3](マスコミ通称「京浜安保共闘」)および共産主義者同盟赤軍派の両派は、それぞれ銀行に対する連続強盗事件(M作戦)と真岡銃砲店襲撃事件を起こして資金や銃・弾薬を入手し、特異かつ凶暴な犯行を繰り返しながら逃走を続けていた。これに対し警察は、都市部で徹底した職務質問やアパートの居住者に対するローラー作戦を行いながら(真岡銃砲店襲撃事件が発生した1971年2月は「捜査強化月間」とされ、全国24万箇所の一斉捜査が行われた[6])、総力を挙げてその行方を追っていた。一方、一連の学園紛争が終焉を迎えた当時にあって、マスコミ関係者の間でも一部の公安担当記者らを除いては両組織の存在すら知られていなかった[7]。

警察に追われていた両派のメンバーは、群馬県の山岳地帯に警察の目を逃れるための拠点として「山岳ベース」を構え、連合赤軍を旗揚げした。潜伏して逃避行を続けていたが、まもなく警察の山狩りが開始されたうえ、外部からの援助なども絶たれたため、組織の疲弊が進む。

1971年の年末から、山岳ベースにおいて「銃による殲滅戦」を行う「共産主義化された革命戦士」になるための「総括」の必要性が最高幹部の森恒夫や永田洋子によって提示され、仲間内で相手の人格にまで踏み込んだ自己批判と相互批判が次第にエスカレートしていき、「総括」に集中させるためとして暴行・極寒の屋外での束縛・絶食の強要などされた結果、約2ヶ月の間に12名にも及ぶ犠牲者を出し(山岳ベース事件)、内部崩壊が進んでいた。

群馬県警は350名を動員して大規模な山狩りを開始しており、山岳ベースに、息を潜めていた連合赤軍メンバーに対する包囲網は迫っていた。近隣住民から「不審な火の手が上がっている」との通報を受けて駆けつけた群馬県警は榛名ベースの焼け跡を発見、さらに2月16日には迦葉ベースも発見された[8]。

1972年2月16日、彼らが直前まで事実上の拠点として使用していた榛名山や迦葉山のベースの跡地が警察の山狩によって発見されたことをラジオのニュースで知った坂口弘らは、群馬県警察の包囲網が迫っていることを感じ、群馬県妙義山の山岳ベースを出て山越えにより隣接する長野県に逃げ込むことにした。長野県では、まだ警察が動員されていないと思われていたためである。この時、最高幹部の森と永田が資金調達のための上京によりベースを不在にしていたため、この決定は2人との連絡が取れない中で坂口を中心に行われた。

坂口・植垣康博ら5人は合流地点設定のため先発隊として東京のレンタカーで調達したライトバンで出発したが、妙義湖近くの林道で泥濘に嵌り身動きが取れなくなったところを付近を捜索していた警官2人に見つかり、職務質問[注釈 4]を受ける。警官らが車両の脱出を手助けしている隙に、指名手配されていた坂口・植垣ら3人は2人を残して警察が目を離している隙に逃亡、残されたメンバー2人は9時間の車内での籠城の末(この間に車内の男女は警官らの呼びかけに一切応じず、缶詰を食べたり、放尿したりした)、「森林法違反容疑」で逮捕された。この間に運良く通りかかった工事用トラックに便乗させてもらいベースに戻ることができた坂口らは、留守をしていた6人のメンバーを引き連れて長野県の佐久市方面に出ることを意図してベースを出発した。事態を受けて、冬期は少人数しか配置されていなかった軽井沢署が限られた人員を割き、署長も含めた署員らが拳銃を携行して和美峠で逃走者を待ち構えていたが、連合赤軍メンバーは警察が警戒しているであろう道路を避け、敢えて急斜面の沢を伝って移動する困難なルートを選択した[9]。装備の貧弱さと厳冬期という気象条件が重なって山中で道に迷い、軽井沢へ偶然出てしまった[注釈 5]。軽井沢レイクニュータウンは当時新しい別荘地で、連合赤軍の持っていた地図にはまだ記載されていなかった。そのため、メンバーはそこが軽井沢であるとは知らずに行動せざるを得なくなり、後に彼らが立てこもり先として浅間山荘を選んだのは偶然であった。なお、警戒中の警官らによって、夜間に山中を移動しているメンバーの懐中電灯の光や夜が明けて残されていた足跡が発見されたが、あまりにも奥深い場所であったことや足跡の周辺の雪が崩れていたことなどから(メンバーは先導者の足跡を踏んで移動することで、足跡の人数を偽装していた)、いずれも「下山中の猟師だろう」「前日見落とした古い足跡だ」と判断された。仮に両者がこの時点で接触して銃の撃ち合いになっていた場合、ライフルを持つ連合赤軍に対し警察は拳銃で野外の銃撃戦を挑まねばならず、大きな被害を出していたであろうとも言われる[10]。

森と永田も榛名山・迦葉山ベース跡地が発見されたことを知って坂口たちと合流すべく妙義山ベースに向かうが、既にベースを捨てて脱出した坂口らと入れ違いになり、2月17日に山狩りをしていた警察官に見つかり抵抗の末逮捕された[注釈 6][11]。

2月19日午前、食料などの買い出しに出かけた植垣ら4名が軽井沢駅の列車内で職務質問された。メンバーは2手に分かれていたが、一方は手製爆弾や実弾を所持しているのが見つかり銃刀法違反の現行犯で逮捕され、もう一方も咄嗟に住所として答えた長野市内の地名がデタラメであることを地元出身の警官に見破られ、逃走を試みたが逮捕される。駅売店の店員が、長期間入浴していなかったため悪臭を放っていたメンバーらを不審に思い、助役に通報したことがきっかけであった[12]。

こうして29名いた連合赤軍メンバーは、ここに至るまでに12名が山岳ベースで殺害され、4名が脱走、8名が逮捕された結果、事件発生直前には坂口・坂東國男・吉野雅邦・加藤倫教・加藤倫教の弟(以降、「加藤弟」と表記)の5名を残すのみとなっていた。レイクニュータウン付近の雪洞で待機していた連合赤軍メンバーはラジオで4人の逮捕のニュースを知ると警察の追跡を恐れて移動を開始し、捜査陣も逮捕者らがレイクニュータウン方面から来たことを聞き込みで突き止めて捜査網を狭めた[13]。


事件の経過(浅間山荘への立てこもりから制圧まで)

2月19日の正午ごろ、メンバーは軽井沢レイクニュータウンにあった無人の「さつき山荘」に侵入し、台所などにあった食料を食べて休息したり、洗面や着替えをしたりしていたが、捜索中の長野県警察機動隊一個分隊(5人。レイクニュータウン近辺の別荘の捜査が行われていた[13])がパトカーに乗って近づいてきたことを察知し、パトカーに発砲した。即座に機動隊側も拳銃を発砲してこれに応戦した後、加藤倫教が坂口に対し、警察官を包囲してパトカーを奪って逃走することを提案したが、坂口は何も答えなかったという[14]。

15時10分ごろ、現場から犯人発見と発砲を受けている旨の緊急報が出され、軽井沢署の署長室にいた(署長は別の打ち合わせで不在)警備第二課長の北原薫明が居合わせたパトカーに飛び乗って現場に急行した(この時、北原はほぼ使ったことのないパトカーの無線機で「県下の無線は全部黙れ!」「東北信各署からできるだけ多数の人員を応援させられたい」と指示を出した)[15]。

15時20分ごろ、メンバーは銃を乱射しながらさつき山荘を脱出し、自動車がある家を探す中で浅間山荘を発見した。この時、機動隊2人が連合赤軍メンバーに撃たれて負傷している[13]。最初に侵入した坂口が管理人の妻を発見、管理人や宿泊客は外出していて山荘内は管理人の妻一人きりだった。坂口は管理人の妻に「騒いだり逃げたりしなければ危害を加えない」と繰り返し告げ人質として立てこもることにした[16][注釈 7]。吉野は管理人の妻の拘束に異議を唱え、車を奪って逃げることを提案したが、坂口と坂東は管理人の妻を人質として、警察に森と永田の釈放と浅間山荘のメンバーの逃走を保障させようと計画していた。しかし、吉野がそれに反対したため、この計画は断念された。坂口が車のキーの所在を人質に尋ねると、車のキーは出掛けている人質の夫が持っていると答えたために車での逃走も断念した(なお、連合赤軍5人の中に、車の免許を持っている者はいなかった)。事件後、車のキーは山荘の玄関で発見されたという[16][8]。坂口は人質に対し、「人質ではなく、助けを求めた山荘の管理人」という説明を行い、以後この考えに縛られ人質を利用する考えを放棄せざるを得なくなった[16]。警察側は、人質を取られているうえ十分な人員が到着しておらず、また別働の連合赤軍の呼応の恐れもあったため、突入できずに説得を試みている中、連合赤軍メンバーらは山荘内にバリケードを築いていった[17]。

すでに逮捕され、本事件の勃発を知らされた連合赤軍リーダーの森恒夫は、渋川署員に対して「警察が全員射殺をしない代わりに、自分が立てこもっているメンバーを説得して投降させる」として現地に行かせるように要求したが、その前に供述するよう要求され、森はこれを拒否したため実現しなかったという。森はこの自身の行動を「敗北主義」「降伏主義」として事件後に自己批判している[8]。

2月20日、朝食後坂口、坂東、吉野の3人で今後の方針を協議。吉野が警察の包囲網を強行突破することを主張したが他の2人の反対に合い、自説を取り下げた。吉野は抗戦して殺害されることを念頭に置いてこのような主張をしたと逮捕後証言したという[16]。坂口は人質を自分たちの逃走の取引に使うことを一度は提案したが、前夜人質に人質でないと説明したこと、山岳ベース事件の犠牲者への償いのためにも警察権力と闘うしかないと考えたことからこの考えを取り下げる[16]。こうして3人は1日でも長く徹底抗戦を続けることで一致した。「徹底抗戦をするのなら人質は必要ないのでは」と吉野が人質を解放する案を提案したが、坂口は身元が発覚することを理由に却下。実際は長く抗戦するためだったという[16]。坂口が協議の結果を加藤兄弟にも説明した。

犯人たちは山荘内の食糧を集め、1か月は持つと考えていた。警察は、管理人から山荘には20日分の食糧が備蓄されており、さらに6人分の宿泊客のために食糧を買い込んでいることを聞いたため、兵糧攻めは無理と判断して説得工作を開始した。

8時40分と同46分に、上空のヘリに向けて犯人たちが発砲。午前11時過ぎから、装甲車の中より夫や親族による人質への呼びかけが行われた[18]。

当初は人質を縛りつけ、口にはハンカチを押し込んで声が出ないようにしていたが、この日の午後、坂口が独断で縄を解いた。前日に人質に対して人質にするつもりはないと言ったことと、人質の緊縛姿が山岳ベース事件で縛られながらリンチ死した同志と重なったためであったという。坂口の独断による行動であったが他のメンバーは何も言わなかった[16]。

人質も交えて夕食。加藤弟が電気ジャーで御飯が炊きあがってすぐ食べようとしたのを人質が「ご飯は少しそのままにしておいた方がおいしいよ」とたしなめ、加藤弟が素直に従い御飯が蒸れるのを待ってから人質の「もういいでしょう」の言葉を聞いてから食べるなど犯人と人質の間でちょっとした雑談があったという[16]。

2月21日、犯人5人は盗聴や人質から身元が割れることを警戒してコードネームを決めた。コードネームは、坂口は「浅間」、坂東は「立山」、吉野は「富士山」、加藤倫教は「赤城」、加藤弟は「霧島」であった[16]。犯人たちはアジ演説も行わず電話にも出ず警察に何も要求せず、ただ山荘に立てこもって発砲を繰り返した。

14時過ぎ、人質の夫から妻への激励の手紙や果物を差し入れたいと申し出を受け、第九機動隊隊長の大久保伊勢男警視が丸腰で山荘の玄関前に果物籠を置く。犯人らの反応はなく、籠はそのまま放置された[19]。

さつき山荘に残された指紋から吉野のものが発見され、警察は吉野と行動を共にしていた坂口も現場にいると判断し、2人の肉親を呼び寄せていた。午後5時ごろ、坂口・吉野の母が到着し、説得を行う。犯人らは全員ベッドルームでこれを聞いていた。坂口は人質に「俺の実家は花屋をしている。田舎だから村八分にされていると思う」と弱気な口調で話したという[16]。

19時、山荘内のテレビでアメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソン訪中のニュースを観た犯人らは衝撃を受ける。加藤倫教は後にこの時のことを自著でこう語っている。


私や多くの仲間が武装闘争に参加しようと思ったのは、アメリカのベトナム侵略に日本が加担することによってベトナム戦争が中国にまで拡大し、アジア全体を巻き込んで、ひいては世界大戦になりかねないという流れを何が何でも食い止めなければならない、と思ったからだった。私たちに武装闘争が必要と思わせたその大前提が、ニクソン訪中によって変わりつつあった。
ーーここで懸命に闘うことに、何の意味があるのか。もはや、この戦いは未来には繋がっていかない……。 そう思うと気持ちが萎え、自分がやってしまったことに対しての悔いが芽生え始めた。 [14]

19時半頃、警察の阻止線を越えた男が山荘に近付こうとしているのを発見され、逮捕される。男は新潟市内でスナックを経営する民間人で、警察は厳重注意のうえ23時20分に釈放[19][20]。

2月22日、午前、吉野の母の説得中に銃声。吉野の母が「お母さんを撃てますか」と言ったことに対し、吉野はさらに発砲。銃弾は吉野の母が乗る装甲車に当たり跳ね返った[19]。涙を流す吉野に坂口は「君のお母さんはインテリだからよく話すね」と言い、後年後悔したという[16]。

正午ごろ、画家の男とSBCの記者が警戒線を突破して山荘に近づこうとしているのを取り押さえられる騒ぎがあり、この隙に警察の包囲をすり抜けた前日の民間人の男が山荘の玄関先に現れ、「文化人」を名乗り人質の身代わりとなることを主張。前日に大久保警視が置いた果物籠をもって内部の犯人に呼び掛けだした[19]。警察が「山荘の学生諸君。この人は警察官ではない。民間人だから撃たないように」と呼びかける。坂口は私服警官ではないかと疑いながら監視を続け、吉野が威嚇発砲を行うが後退せず。坂口は機動隊にウインクをするなどした男にさらに不審を感じ、遂に拳銃で狙撃[16]。男は一旦倒れたが、すぐ立ち上がり自力で階段を這い上がり機動隊員に保護される[19]。警察の呼びかけに男は「ああ痛え、オレか?オレは大丈夫だ」と答えていたが、実は脳内に弾が留まっておりその後容体が悪化、3月1日に死亡した(これにより、犯人が38口径の拳銃を持っていることが判明した)[19]。1人目の犠牲者。

14時40分ごろ、吉野と坂東の発砲により警察官2名が負傷。超望遠レンズを持たない長野県警の鑑識班員らが現場判断で関東管区機動隊の特型車の後ろに隠れて山荘に接近したところ、車両の速度と歩調があわず、更に凍った道路に足を取られるなどして車体の影から露出したところを狙撃されたもので、最初に散弾で分隊長が右膝を撃たれ、更に倒れた分隊長を救出しようとした駆け寄った隊員が首筋にライフル弾を受けた。この隊員は一命はとりとめたものの、口もきけなくなるほどの重傷を負った。この失態により警察内部の主導権争いで長野県警の旗色が悪くなり、長野県警本部長の野中庸による判断で、幕僚団が指揮系統を押さえるとともに山荘周辺の警備実施は警視庁機動隊に任せることになった[19]。

20時10分、米中首脳会談を見せるためにあえて電気をそのままにしていた[8] 警察が山荘の送電を断つ。山荘内の部屋が真っ暗になると同時に外周に設置した投光器で山荘が照らされる。山荘から数発の発砲[19]。以後、電気は切られたままだったがガスと水道は止まらなかった。

23時16分、投光器の照明灯が山荘から狙撃される[19]。

この日、警察が山荘の玄関先にメガホンを置いて政治的主張を訴えるよう要請。人質を取りながら何も要求してこない犯人を不気味に感じたためだったという。吉野が訴えるよう主張するが、坂口は「黙って抵抗していくことが我々の主張となる」と拒否[16][注釈 8]。

2月23日 - 14時過ぎ、警官隊は山荘の三階玄関前に3台の特型警備車を配備し、強行偵察を開始。16時半ごろには二階風呂場に催涙ガス弾20発が撃ち込まれた。坂口はメンバーと人質にレモンを配り、人質を含めた全員が目の周囲、手の露出した部分にレモンをこすりつけた[注釈 9]。警察は強行偵察の目的であった犯人の特定と人質の安否の確認は果たせなかった[8]。

2月24日1時頃、犯人らを眠らせないための擬音作戦が開始される。作戦開始の合図として照明弾1発を発射する手はずとなっていたが、最初に点火した照明弾が燻るだけで打ち上がらないため別の照明弾を発射したところ、最初の照明弾が作動してしまい、「犯人らの突撃」を意味する2発の照明弾が撃ちあがってしまった。この日は長野県警が現場を受け持ち、残りの部隊は休息を取る予定だったが、慌てて緊急配備を敷いた警察は肩透かしを食う[19][21]。

5時と6時に人質の親族による呼びかけ[19]。人質は安心させたいからとバルコニーに立つことを要望するが坂口は拒否[16][注釈 10]。

さつき山荘に残された指紋から新たに坂東のものが発見され、この日9時半、坂東の母が警察の要請に応じて現場に到着し、説得。坂東は黙って聞いていたという[16]。

正午ごろ、警察による山荘への放水が始まり、水圧で玄関のドアやバリケードが破壊される。犯人たちは散弾銃で応戦。

2月25日、深夜から警察による擬音作戦(録音テープによる銃撃音等の偽装攻撃)と投石が行われるようになり犯人たちは不眠に悩まされるようになる[16]。

2月26日、前夜から濃い霧が発生していたため吉野がこれに乗じての脱走を提案。排水管や浄化槽などを調べるが脱走に利用できそうになかったため断念[16]。

9時半、人質の親族が再び呼びかけ。人質が「顔だけでもいいから出させてください」と頼むが坂口はこの日もこれを拒否。坂口は人質に「どうして命を粗末に扱うのか」と問われるが、笑って答えなかった。また、人質から自分を楯にしないこと、裁判になった際にも自分を証人として呼ばないことを要求され、坂口はいずれも了承。坂口が人質のバッグに入っていた善光寺のお守りを人質に渡すと人質は自分で首に掛け、ベッドに横になった[16][注釈 11]。

坂東が玄関右側にいる警官隊を見て「爆弾を投げつけて倒れた警官を引っ張り込んで人質に取ろう」と提案。坂口は「縛り上げて北側のベランダに吊るし上げておこう」と同意したが、爆弾を投擲するための穴を開けることが出来ず、断念[16][8]。この他、玄関口のガス管を開放して機動隊が突入してきたときに爆破させる案も出されたが、玄関口が風通しが良いことから断念された[22]。

夕方、山岳ベース事件の犠牲者寺岡恒一の両親が到着し、午後6時40分から呼びかけ[19]。メンバー全員がベッドルームに集まりこれを聞いていた。寺岡の両親も警察もこの段階で寺岡がすでに死亡していることを把握しておらず、山荘内に立てこもっているものと考えていた。聞いていた犯人のうちの誰かが「この世にいない者の親を呼ぶんだからなぁ」と発言。坂口はこれを聞きながら「言いようのない胸の圧迫感」があったという[16]。

夜、坂東がつまみ食いをするのを見たことをきっかけに吉野が坂口と坂東に対して強い不満を抱いていたことを坂口に打ち明け、坂東に総括を要求する。坂口は山岳ベース事件の犠牲者である吉野の妻に対する総括を求めてなだめる。最終的に坂口に促されて坂東が自己批判[16][注釈 12]。

犯人たちは人質に対して警察側にも犯人側にもつかない「中立」の立場でいることを要求。「殺されるまで闘い抜く」と言う坂口に人質は「どうしてそんなに生命を粗末に扱うの?」と尋ねたが、坂口が「最後まで闘い抜いて死ぬことは意義あることだ」と答えると人質は押し黙った。犯人に促されるまま「中立を守ります」と言った人質ではあったが、坂口の目には「内実を伴っているように見えなかった」[16]。

2月27日、この日も吉野の両親、寺岡の父による呼びかけ。午後、ラジオからの事件関係の放送がなくなる。「連合赤軍事件に関する取材・報道協定」が結ばれたためであった。26、27日と警察の接近行動が形ばかりのものになっていたため、犯人たちは全員で警察の出方を協議。結論は出なかったが明日はこれまでにない接近行動があるだろうと予測[16]。

2月28日、5時、投石が止む。9時、警察による投降勧告。同じ頃、吉野があさま山荘の隣の芳賀山荘で数名の機動隊員が無防備で休憩しているのを発見し、散弾銃を構えたものの発砲はしなかった[8][注釈 13]。

9時55分の最後通告の後、10時に機動隊が突入を開始。10時7分、犯人によるこの日初の発砲。機動隊員の大楯に当たり、銃撃戦が始まる。同時に警察はモンケンにより山荘の玄関脇の階段の壁に穴が空け、空いた穴に激しい放水を行う。

11時27分ごろ、放水の指揮をしていた警視庁特科車両隊中隊長の高見繁光警部(殉職により警視正に特進)が被弾(「吉野か坂東のいずれか」によるものとされたが裁判でも特定されず)。1時間後に死亡。2人目の犠牲者。坂口はこれをラジオで知ったが誰が撃ったのか知らなかった[16]。

11時47分ごろ、第二機動隊伝令の巡査が坂東の狙撃により左目を被弾。後に失明する。

11時54分ごろ、第二機動隊隊長の内田尚孝警視(殉職により警視長に特進)が坂東の狙撃により被弾し、午後4時1分死亡。3人目の犠牲者。

11時56分ごろ、3階の厨房に侵入し指揮していた第二機動隊4中隊長の警部が吉野と加藤倫教の狙撃により頭に被弾。坂口は法廷で聞くまでこれを知らなかったという[16]。

内田尚孝警視重体の報はラジオを通して山荘内にも伝わり、人質は「銃を発砲しないで下さい。人を殺したりしないで下さい。私を盾にしてでも外に出ていって下さい」と必死に呼びかけた。これに対し坂口は動じたものの、取り合わずに洗面所側と屋根裏のメンバーに向かって「おーい、上の方(階級が高い警官)をやったぞ」と伝えた[16][23]。

12時30分過ぎ、警察の作戦行動が休止したため、犯人全員がベッドルームに集まり、空いた穴の応急処置、食事。この頃には加藤倫教はすでに戦意を喪失しており、事件が早く終息して、弟の罪がこれ以上重くならないことを望んでいたという[14]。

12時45分ごろ、山荘にカメラを向けていた報道陣に坂口が威嚇発砲[注釈 14]。信越放送の記者が被弾したことを知り、坂口は驚く[16]。

14時40分ごろ、厨房にたむろしていた機動隊を発見した吉野の進言により坂口が鉄パイプ爆弾を投擲。第二機動隊4中隊の分隊長が右腕を砕かれる重傷を負った他、他4名が全治数日の聴覚障害を負った。

15時半ごろ、警察による放水が再開され、撃ち込まれたガス弾により催涙ガスが山荘内に充満。催涙ガスにより呼吸ができなくなり、窓を叩き割った坂口は目の前に見える浅間山を見て、浅間山荘という現場の名前の由来をこの時初めて知ったという[16]。

15時58分ごろ、第二機動隊第2小隊巡査2名が坂口、坂東、吉野のいずれか(裁判でも特定されず)の銃撃により顔面に被弾[24]。

17時ごろ、機動隊がベッドルームに接近。バリケードを少しずつ排除していった。

17時20分ごろ、第九機動隊巡査が坂口と坂東の銃撃により被弾[24]。

17時55分ごろ、第九機動隊巡査部長が坂口、坂東、吉野の乱射により顔面に被弾[24]。

やがてベッドルームの壁に穴が開けられ、28人の機動隊員が突入。18時10分ごろ、犯人一斉検挙のため先頭を切って突入した第9機動隊巡査が坂東の至近距離からの銃撃により右眼に被弾。後に右目失明[24]。

その直後の機動隊突入により18時10分犯人全員逮捕、人質無事解放となった。犯人たちは報道陣の罵声を浴びながら連行された。この時、坂口は山越えで靴が破れていた植垣に靴を貸していたため雪の降る中を裸足で歩いて行ったという[16]。

加藤倫教は連行された時の感情を以下のように記している。


のちに全員が連行される際の写真を見る機会があったが、私以外の四人は顔を歪めていた。私はただ前を真っ直ぐ見つめて歩くことを心に決めていた。
悔しい思いで、他の四人が顔を歪めていたとすれば、それは私も同じであったが、それは警察との闘いに敗北したことへの悔しさではなかった。 私は、自分が正しい情報分析もできず、主観的な願望で小から大へと人民の軍隊が成長し、自分が立ち上がることで、次から次へと人々が革命に立ち上がり、弱者を抑圧する社会に終止符が打たれることを夢見ていた、その自らの浅はかさを思い知り、自分の幼稚さに悔しさを感じていた[8]。

18時過ぎ、朝からテレビの実況中継を見ていた坂東の実家では、坂東逮捕が報じられると、父親が席を立ち、しばらく後に首を吊って死亡しているのが発見された。


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警察の対応

初期対応

全国を股にかけ逃走を続けた連合赤軍に対し、警察庁では警備局・刑事局・全国の各管区警察局などが陣頭指揮を執り都道府県警察と総合調整を図って捜査していた。

そして、連合赤軍一派と遭遇し、銃撃戦に応戦した長野県機一個分隊の至急報を受けた長野県警察本部では、全県下の警察署に対し重大事案発生の報と共に動員をかけ、軽井沢への応援派遣指令を出した。まず、山荘周辺の道路封鎖と強行突破を防ぐための警備部隊の配置、連合赤軍残党の捜索を行うための山狩りと主要幹線道路の一斉検問実施、国鉄及び私鉄各線の駅での検問など、県警として考えうる限りの対応を実施した。

また、長野県軽井沢にて連合赤軍発見の急報を無線傍受していた警察庁では、直ちに後藤田正晴警察庁長官の指示により、人質の無事救出(警備の最高目的)・犯人全員の生け捕り逮捕・身代わり人質交換の拒否・火器使用は警察庁許可(「犯人に向けて発砲しない」ことを大前提とした)などの条件が提示され、長野県警察の応援として警察庁・警視庁を中心とする指揮幕僚団の派遣を決定する。後藤田は20日朝に開かれた記者会見で「なんとかしてxx(人質女性)さんを無事救出したいという気持ちでいっぱいである。この事件が凶悪犯罪であることは間違いないが、彼ら(連合赤軍)はもともとインテリなのだから、彼らの心に訴えて慎重な作戦を取り、できるだけ血を見ないで解決したい」と述べている[25]。

警察庁からは、長野県警察本部長・野中庸(いさお)警視監と同格の丸山昂(こう)警視監(警備局参事官)を団長として、警備実施及び広報担当幕僚長に佐々淳行警視正(警備局付兼警務局監察官)、警備局調査課の菊岡平八郎警視正(理事官・広報担当)、情報通信局の東野英夫専門官(通信設備及び支援担当)、また、関東管区警察局からも樋口公安部長など数人が派遣されている。

警視庁からは、機動隊の統括指揮を行うため石川三郎警視正(警視庁警備部付)、國松孝次広報課長、梅澤参事官(健康管理本部・医学博士)など他にも多数の応援が向かった。

後日、佐々幕僚長の要請で警視庁警備部の宇田川信一警視(警備第一課主席管理官・警備実施担当)が現場情報担当幕僚として派遣される。また、宇田川警視もコンバットチームと呼ばれる警視庁警備部の現場情報班を軽井沢に招集する。

機動隊関係では、事件発生当日の警視庁の当番隊であった第九機動隊(隊長・大久保伊勢男警視)が急遽軽井沢へ緊急派遣された。しかし、東京の環境での装備しかないため、冬期の軽井沢では寒さの対策に苦慮した。そこで追加派遣に第二機動隊(隊長・内田尚孝警視)が選ばれ、先に現着している九機の現地での状況も考慮し、寒冷地対策を徹底して軽井沢に向かった。

第二機動隊が追加派遣された理由については諸説あるが、当番隊として先着していた第九機動隊は当時まだ新設されたばかりであり、石川と内田は元上司と部下の関係で互いに気心が知れており、しかも、警視庁予備隊時代から基幹機動隊として歴戦の隊であるため派遣要請されたのではという説もある。九機も現着した二機と一旦交代し、一度東京へ戻り寒冷地対策をして再び軽井沢に向かった。さらに警視庁からは、防弾対策・放水攻撃実施などの支援のため特科車両隊(隊長・小林茂之警視)、人質の救助、及び現場での受傷者の救助の任務のため第七機動隊レンジャー部隊(副隊長・西田時男警部指揮)も追加派遣されている。

警察は、当初は犯人の人数もわからず、また人質の安否もわからないまま、対応にあたることになった。後藤田長官の方針としては、当地の長野県警察本部を立てて、幕僚団と応援派遣の機動隊は支援役的な立場とされていた。しかし、現地の長野県警察本部では、大学封鎖解除警備などの大規模な警備事案の警備実施経験がなく、装備・人員等も不足しており、当初から長野県警察本部での単独警備は困難であるとの見解を警察庁は有していた。だが、どうしても地元縄張り意識が強く、戦術・方針・警備実施担当機動隊の選定などで長野県警察本部と派遣幕僚団との間で軋轢が生じ、無線装置の電波系統の切り替えや山荘への偵察実施の方法など、作戦の指揮系統についても議論が紛糾した。

結果的には、長野県警察本部の鑑識課員などが幹部に報告せずに、被疑者特定のための顔写真撮影を目的とした強行偵察を行おうとした際、機動隊員2名が狙撃され、1名が重傷を負ったこと、包囲を突破した民間人が山荘に侵入しようとして犯人から拳銃で撃たれ(2月24日)、死亡(3月1日)したこと、さらに無線系統の不備や、強行偵察時の写真撮影の不手際など長野県警察側の不備が露呈し始めたことから、作戦の指揮は警視庁側を主体に行われていった。

制圧作戦

包囲のなか、警察側は山荘への送電の停止、騒音や放水、催涙ガス弾を使用した犯人側の疲労を狙った作戦のほか、特型警備車を用いた強行偵察を頻繁に行った。また、立てこもっていると思われた連合赤軍メンバーの親族(坂口弘の母、坂東國男の母、吉野雅邦の両親、寺岡恒一の両親)を現場近くに呼び、拡声器を使って数度にわたり説得を行った[注釈 15]。犯人の親は説得において、事件の最中の2月21日にニクソンアメリカ合衆国大統領が中華人民共和国を訪問しており、国際社会が変わっていることをあげた。なおニクソン訪中のニュースについては犯人側もテレビで見ていた。初めは冷ややかに母親たちの説得を聞いていた機動隊員らも、子を思う親の愛情の深さに涙を流したといわれる。しかし、犯人は警察が親の情を利用したとして逆上し、親が乗っていた警察の装甲車に向けて発砲した[19]。

長時間の検討の結果、クレーン車に吊ったモンケン(クレーン車に取り付けた鉄球)で山荘の壁と屋根を破壊し、正面と上から突入して制圧する作戦が立案された。建物の設計図などの情報が提供されて、作戦実施が決定された。警察は情報分析の結果、3階に犯人グループ、2階に人質が監禁されていると判断し作戦を立案した。そこで破壊目標は山荘3階と2階を結ぶ階段とし、3階の犯人達が人質のいる2階(実際は人質も3階にいた)へ降りられなくするために、まず階段のみを限定的に破壊した。鉄球の威力が強すぎると、山荘自体が破壊され崖の下へ転落する恐れがあったため、緻密に計算された攻撃であった[19]。なお、強行突入を前に山荘内のラジオなどで情報漏洩を防止するため、報道機関と報道協定を締結している。

次に3階正面の各銃眼を鉄球で破壊し、さらに屋根を破壊してからクレーンの先を鉄球から鉄の爪に付け替え屋根を引き剥がし、特製の梯子を正面道路から屋根へ渡して上から二機の決死隊を突入させる手筈だった。また、下からは1階を警視庁九機、人質がいると思われる2階を長野県機の特別に選抜された各決死隊の担当で、予め山荘下の入口から突入させて人質救出・犯人検索を実施という手筈だった。しかし、実際には人質は3階で犯人と共におり、また、山荘破壊途中にクレーンの鉄球も停止して再始動不能になってしまい、作戦の変更を余儀なくされた。鉄球作戦の効果は2階と3階の行き来を不可能にさせたことと、壁の銃眼を壁ごと破壊するに留まった。

鉄球が停止した理由は、公式には「クレーン車のエンジンが水をかぶったため」とされているが、これは現場警察官の「咄嗟の言い訳」であり、本当は「狭い操作室に乗り込んだ特科車両隊の隊長が、バッテリ・ターミナルを蹴飛ばしたため」であるといわれる[注釈 16]。本来、屋外で使用されるクレーン車であり、多少の水がかかった程度では問題は起きない。

当時の警視庁第九機動隊長であった大久保伊勢男は、鉄球作戦は失敗であったと回想している[27]。佐々も作戦中にクレーンが故障したため十分な効果を得られなかったとしている。

ただしこの故障説については作戦に関わった土木会社の関係者によると、故障ではなくて車両そのものが問題だったとしている。そもそもこのクレーン車は警察車両ではなく、米軍の払い下げ品を地元の民間会社が使用していたもので、そこに同民間会社の敷地内にあった資材から鉄板を切り出して操縦席に取り付けるなど、防弾のための改造を急遽施したものだった。またモンケンにしても専用の車両ではなく、単なるクレーン車のフック部分にケーブルで補強した上で鉄球を取り付けた代物だったため、ほぼ一回限りの動作が前提であった事を鉄球作戦に車両を提供および操縦した白田組関係者がテレビ番組、模型雑誌[28] および自動車雑誌[29] で明かしている。

事件の収束

2月28日午前10時に警視庁第二機動隊(以下「二機」)、同第九機動隊(以下「九機」)、同特科車両隊(以下「特車」)及び、同第七機動隊レンジャー部隊(七機レンジャー)を中心とした部隊が制圧作戦を開始。まず、防弾改造したクレーン車に釣った重さ1トンの鉄球にて犯人が作った山荘の銃眼の破壊を開始。直後に二機が支援部隊のガス弾、放水の援護を受けながら犯人グループが立てこもる3階に突入開始(1階に九機、2階に長野県機動隊が突入したが犯人はいなかった)。それに対し、犯人側は12ゲージ散弾銃、22口径ライフル、38口径拳銃を山荘内から発砲し抵抗した。このとき、弾丸が盾を貫通することが分かり[注釈 17]、隊員は盾を2枚重ねて突入した。

突入した二機四中隊(中隊長・上原勉警部)は築かれたバリケードを突破しつつ犯人グループが立てこもる部屋に接近した。作戦は当初順調に進んだが、作戦開始から1時間半後から2時間後にかけて、鉄球攻撃及び高圧放水攻撃の現場指揮を担当していた特車中隊長・高見繁光警部、二機隊長・内田尚孝警視が犯人からの狙撃を頭部に受け[注釈 18]、数時間後に殉職。さらに山荘内部で上原二機四中隊長が顔面に散弾を受け後退したのを皮切りに突入を図った隊員数名が被弾して後退した。その他、ショックによる隊員達の混乱、犯人側の猛射、クレーン車鉄球の使用不能等が重なり、作戦は難航した。

内田二機隊長が撃たれた後に警察庁から拳銃使用許可[注釈 19]が下りたものの、現場の混乱もあって命令が伝達されず、結局数名の隊員しか発砲しなかった(威嚇発砲のため犯人には当たらず)。狙撃班も配備されていたものの、射程が長く殺傷力の大きな狙撃銃の使用は長官許可とされていたため[31]、結局使用されなかった。ただしこの拳銃使用許可を受けて、狙撃班長・保坂調司警部により、屋根裏部屋の銃座に対する威嚇射撃が行われた。この銃座は二機隊長・内田尚孝警視を始めとして多くの犠牲を出していたが、この威嚇射撃を受けて射手が退避し、無力化された[30]。

しかしその後も、犯人側は鉄パイプ爆弾を使用するなどして隊員達の負傷者は増えた。作戦開始5時間半後、作戦本部の意向により、隊長や中隊長が戦線を離脱し指揮系統が寸断された二機を1階2階を担当とし、無傷の九機で3階に突入することを決定。また、放水の水が山荘中にかかった事から、夜を越すと犯人と人質が凍死する危険があったため、当日中の人質救出・犯人検挙を決定した。また当初は士気に関わるとして、部隊指揮官の意思を尊重する形でヘルメットに指揮官表示をしていたが、指揮官が次々と狙撃されていったことから、途中からヘルメットの指揮官表示を外すことを決定した。

作戦開始から7時間半後の午後5時半から、放水によって犯人が立てこもる部屋の壁を破壊する作戦が取られ、午後6時10分、九機隊長・大久保伊勢男警視から一斉突入の命令が下り、数分の後、犯人全員検挙、人質無事救出となった。

逮捕時、犯人側には多くの銃砲や200発以上の弾丸、水で濡れて使用不能になった3個の鉄パイプ爆弾、M作戦(銀行強盗)などで収奪した75万円の現金が残っていた。

事件収束までの犠牲者は、警視庁の高見繁光警部(二階級特進・警視正)と内田尚孝警視(二階級特進・警視長)の2人、そして「犯人を説得して人質を解放する」という意思で山荘に近づいた民間人1人が死亡した。また、機動隊員と信越放送のカメラマン計16人が重軽傷を負った。重傷者の中には、失明など後遺症が残った者もいる。また、坂東國男が逮捕される直前、彼の父親が自宅のトイレで首吊り自殺している。遺書には人質へのお詫びと残された家族への気遣いが書かれていた。

事件が長期化した要因
生け捕りの方針であったこと人質の無事救出が最重要目的であり、かつ犯人を生け捕りにする方針であった。仮に犯人を射殺した場合「殉教者」として神格化され、他の集団に影響を与えると考えられたためである。警察は1960年の安保闘争で死亡した樺美智子や1970年の上赤塚交番襲撃事件で射殺された柴野春彦等の事例を想定していた。警察官が殺人罪で告発される懸念があったこと1970年の瀬戸内シージャック事件において犯人を射殺した警察官が、自由人権協会所属の弁護士から殺人罪等で告発されたことへの憂慮もあった。告発は正当防衛として不起訴となったが、事件当時は特別公務員暴行陵虐罪による付審判請求が行われ、裁判所の決定が下されていなかった。犯人が主張や要求をしなかったこと犯人たちは警察の要求を一切聞き入れず、かつ一切の主張や要求をしなかったので、警察は人質の安否すら把握できなかった[注釈 20]。そのため、人質の安否確認、犯人の割り出しのために偵察を繰り返した。立てこもり側に有利な地形であったこと。山荘が切り立った崖に建てられていて、犯人に有利な構造であったこと。頻繁に犯人が発砲してくること。警察の発砲が突入直前まで全く許されなかったこと[注釈 21]などから情報収集もままならなかった。佐々淳行は著書の中で、この難攻不落の山荘を「昭和の千早城」と評している[19]。


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事件後の情勢

連合赤軍の崩壊

あさま山荘事件での犯人逮捕で、連合赤軍は幹部全員が逮捕され[注釈 22]、事実上崩壊した。逮捕後の取り調べで、仲間内のリンチ殺人事件(山岳ベース事件)が発覚し、世間に衝撃を与えた。また、逃走していた連合赤軍メンバーも次々と出頭し、全メンバーが逮捕された。

特殊部隊の創設

1972年9月5日、西ドイツ(当時)でミュンヘンオリンピック事件が発生し、黒い九月により人質全員が殺害され、日本国内に衝撃を与えた。事件後、警察庁は全国の都道府県警察に通達を出し、「銃器等使用の重大突発事案」が発生した際、これを制圧できるよう特殊部隊の編成を行うこととした[33]。

1975年、日本赤軍によるクアラルンプール事件によって、あさま山荘事件犯人の一人である坂東國男が「超法規的措置」として釈放され、日本赤軍に合流した(坂口も日本赤軍から釈放要求されていたが、本人が法廷闘争を望み留まった)。

1977年9月28日、釈放された坂東が関与した日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件が発生した際、日本政府は日本赤軍の要求を受け入れ、身代金(600万ドル)を支払い、超法規的措置により6名を釈放した。だが、直後に起こったルフトハンザ航空181便ハイジャック事件での西ドイツ政府の強行手段(特殊部隊GSG-9による犯人射殺)と対照的だったため、国内外から厳しい批判を受けることになった。この事件に対する教訓から、同年、政府は警察にハイジャック対策を主要任務とする特殊部隊を創設した。この部隊が近年増設され、SATと呼ばれている。

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裁判

山岳ベース事件も含めた連合赤軍事件全体で起訴された。当初、被告たちの多くは共同の弁護団による統一公判で裁判に臨んだが、徐々に被告間で事件に対する認識の齟齬が生じたり、坂東國男の離脱などの事情もあり、最終的には統一公判組と分離公判組に分かれることになった。本事件に関係した被告では、坂口弘は死刑、吉野雅邦は無期懲役、加藤倫教(逮捕時19歳)は懲役13年、加藤元久(逮捕時16歳)は中等少年院送致とそれぞれ判決が確定した。なお、坂口への最高裁判所の判決は1993年2月19日で、あさま山荘事件発生からちょうど21年であった。国外逃亡した坂東國男は現在も国際指名手配されている。警察関係者の中には、坂東が逮捕されるまであさま山荘事件は終わらないと考えている者もいる。

関係者のその後

佐々淳行は初代内閣安全保障室長に就任。退職後は危機管理の専門家・評論家として活動していた。
亀井静香警察庁警備局公安第三課課長補佐は、2017年まで衆議院議員を務めていた。
國松孝次警視庁広報課長は後に警察庁長官に就任したが、在任中何者かに狙撃されている(警察庁長官狙撃事件)。
佐々の伝令だった後田成美巡査は現在、衆議院議員山本有二の政策担当秘書を務めている。
BS朝日で報道されたドキュメンタリー「あさま山荘事件 立てこもり犯の告白 〜連合赤軍45年目の新証言〜」で、連合赤軍の元メンバーは、親戚の叔父に言われた「社会を正しく導くというが、お前たちは誰か一人でも救ったのか?」という一言で活動を辞めていた。山荘に立てこもった内で当時は未成年だった青年が事件後15年の刑期を終えた後に45年ぶりにテレビ出演した。彼は60代の老人だったが現在は自民党の党員になって保守思想へ転向していた。連絡の取れる元メンバーらは転向していたことなどが明かされた[34][35][36]。


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エピソード
カップヌードル事件当時の現場は、平均気温が摂氏マイナス15度前後の寒さで、機動隊員たちのために手配した弁当は凍ってしまった。地元住民が炊き出しを行い隊員に温かい食事を提供したエピソードがあるが、実際にこれにありつけたのは外周を警備していた長野県警察の隊員のみであり、最前線の警視庁隊員に配給されるころには、炊き出したカレーライスも蠟細工のように凍っており、相変わらず凍った弁当しか支給できなかったという[19]。やむなく、当時販売が開始されたばかりの日清食品のカップヌードルが隊員に配給された。手軽に調達・調理ができた上に寒い中長期間の勤務に耐える隊員たちに温かい食事を提供できたため、隊員の士気の維持向上に貢献したといわれている。

もっとも、佐々淳行の著書によれば、カップヌードルは警視庁が補食として、隊員に定価の半額で頒布したものであるが、当初長野県警察・神奈川県警察の隊員には売らず(警視庁の予算で仕入れ、警視庁が水を汲んで山に運び、警視庁のキッチン・カーで湯を沸かしたからというのがその理由)、警視庁と県警との軋轢を生んだとある[19]。このカップヌードルを食べる隊員達の姿が、テレビの生放送で幾度も大写しで報じられ、同商品の知名度を一挙に高めた。直後から他県警や報道陣からの注文が相次ぎ、それが更に大きく報道されたことで、カップヌードルの売上は爆発的に伸びて一躍ヒット商品となった[37]。モップル社2月22日、浅田光輝(立正大教授)・丸山照雄(僧侶)・水戸巌(東大助教授)・木村荘(弁護士)ら「救援連絡センター・モップル社」と名乗り、立てこもり犯との交渉を名目として野中庸本部長に面会を求めてきた。応対した佐々によれば、「身の安全については自己責任の原則」「対話にあたっては通牒にわたることはしない」「現場の警察官の指示に従うこと」の3点について書面で誓約することを条件に立てこもり犯への説得をすんなりと認めると、高圧的な態度で臨んできた彼らは動揺しだし、「あのう、彼らは我々に向かっても撃つでしょうか」と佐々に尋ねてきた。佐々が「そりゃあ撃ちますとも。実の親に向かって発砲する手合いですからね。ではどうぞ気を付けて行ってらっしゃい」と言うと「東京の本部と相談してから返事します」と退散した。後に彼らが無条件での面会を求めてきたため断ったところ、記者会見を開いて警察批判をぶち、軽井沢町内に宿泊して「連合赤軍銃撃戦断固支持。山狩警官ピストルで射殺を企む。威嚇でなくて本当だ。警視庁から狙撃犯五十人を集めた」と書かれたビラを撒くなどの宣伝活動を行った[19]。

鉄球作戦佐々淳行によると、当時テレビの前の視聴者の度肝を抜いた鉄球作戦は、実は東大安田講堂事件の時、当時警視庁警備第一課長として現場指揮担当であった佐々自身が提案したものが、後に浅間山荘で実施されたのだという[19]。佐々は全共闘による建物上部からの抵抗から機動隊員を守り、かつ速やかに占拠された建物への突破口・進入路を安全に確保するために、安田講堂の正面入口を建物解体用のモンケンで一気に破壊する、という正面突破作戦を具申したが、秦野章警視総監(当時)から却下された。その理由として、安田講堂は国の登録有形文化財第1号[38][39]であり、安田財閥の創始者・安田善次郎からの寄付でもあるための配慮があったのではないか、としている。なお近年のテレビ番組において、警察側に重機、鉄球クレーンを提供した機材会社、また実際にクレーン車を操縦した民間協力者が実名で報じられている。

以前は報復を警戒して、テレビ番組では当事者が否定していた。だが、警察の努力により連合赤軍及びそのシンパが報復活動に出ることが不可能となった(要するに連合赤軍が壊滅した)ため、この状況を以って、当事者が実名で現れても報復の心配がなくなったことが証明されたといわれる。使用された鉄球は2018年時点において、長野市内の株式会社白田組に残されている。ヘルメットの意匠当時、現場の隊長、副隊長は指揮を円滑に進めるためにヘルメットの意匠が少し変わっていた。その事が災いし、それさえ理解していれば容易に隊長格を特定して狙撃、指揮系統を混乱させる事が可能だった。事件の後、これらの問題点からヘルメットによる識別は撤廃された(現在はヘルメット後頭部にある階級線によって識別が可能)。

生中継1972年2月28日の突入作戦時にNHK・民放5社が犯人連行まで中継しているが、このうち、NHK・日本テレビ・TBS・フジテレビの中継映像がVTRで残っている。長野放送とフジテレビが、当時はまだ白黒用だった長野放送の中継車を通じて犯人連行の様子を高感度カメラで捉えることに成功。当時、報道に力を入れていなかったフジテレビはこれを機に報道に力を入れるようになった。また、暗視カメラとして白黒カメラが見直されるなど後のテレビ報道に影響を与えた。後方の治安当時の長野県警察の定数2,350人中、あさま山荘事件と他メンバー潜伏の山狩りのために838人(定数の36%)を動員していた。そのため、事件が長期化するにつれて後方の治安が心配され、交通事故の増加や窃盗犯の増加が懸念された。しかし、事件の長期化とともに犯罪発生件数や交通事故は減少傾向を示していた。これは事件の放送が異常な高視聴率を示していたことから大勢の人間がテレビを視聴していたことになり、外出を控えて自動車の絶対量が減ったり、在宅率が増えて空き巣が入る対象の空き家が減ったり、犯罪者自身もテレビの事件報道を視聴している間は犯罪を犯さなかったためとされている。

警備心理「警備心理学研究会」の宮城音弥東工大名誉教授・島田一男聖心女子大教授らが、現地に派遣された。両教授から「インフォメイション・ハングリー状態となっている隊員らに情報をこまめに伝達せよ」「明かりや音による陽動作戦で犯人たちを眠らせないようにせよ」などと警備本部幹部へ助言がなされた。一方、高橋幹夫警察庁次長の肝いりでできた研究会の現場視察とあって張り切っていた科学捜査研究所の某技官が幹部らの面前でテレビ出演の段取りまで仕切りだし、憤慨した丸山昂参事官が富田朝彦警備局長に抗議電話を掛けた[19]。事件後の人質女性事件後報道合戦が加熱する中、入院した人質女性はマスコミの取材等は一切の断絶状態で長野県警察本部が厳重に警護されていたが、精神科医の問診や警察の事情聴取の模様等が、特ダネとして朝日新聞に次々とスクープされた。これは、病室のベッドの下に仕掛けられた盗聴器を使用して警察や他社を出し抜いていたものであり、電池の交換に来た記者が病院に侵入したところを取り押さえられたことで判明したが、大物記者らによる必死のもみ消し工作の甲斐あってか、表沙汰にはならなかった[19][40]。

3月1日に開かれた短時間の記者会見で、「(退院したらまず何をしたいかとの問いに対し)みんなと一緒に遊びたい」といった、気が動転している中でなされた女性の発言の一部がセンセーショナルに切り取られたうえ、あたかも犯人達と心の交流があったかの如く(女性が所持していたお守りを夫が勘違いで犯人から貰ったものと別の記者会見で語ってしまっていたことも一因であった)報道された。この結果、女性は広く世間の批判を受けることとなる。実際には、「一日一食、ごった煮みたいなものを食べさせられた」「26日からはコーラ1本しかもらえなかった」「2月29日の報道(朝日新聞の「スクープ」)を見たらまるで私が赤軍と心のふれあいをしたみたいに書いてあって驚いた」と、女性は後に述べている[41]。この会見後、女性のもとヘの激励の手紙が激減し、逆に「うどんが食べたい(病院で食欲を尋ねられ、うどんを所望していた)とか、遊びたいとは何事だ」「お前のために警官が死んでいるのに何を考えているのか」といった文言やカミソリの刃を同封した脅迫の手紙が届くようになり、週刊誌は女性のプライベート情報や虚偽の内容を織り交ぜて『ウソ泣きxx(女性の名前)』『偽善者』と書き立てた。女性は予め夫が目を通して問題がなかった手紙のみを渡されていたが、精神的に不安定になっていった。女性は衰弱しながらも3月11日にそれまでの報道を否定する記者会見(全国からの励ましへの感謝、殉職警官遺族への「お詫び」の意向、監禁中は常に拘束と監視を受け生命の危機にさらされていた旨)を涙ながらに行った。それ以後、女性はマスコミとの接触を拒むようになった[41]。3月1日に東京で殉職警官の合同葬が行われた時、女性は病室から浅間山荘の方角に向けて黙祷を捧げながら涙を流していたという。また退院直後には山荘に直行し、殉職者の祭壇に跪き「申し訳ありません」と泣き崩れた[41]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%BE%E5%B1%B1%E8%8D%98%E4%BA%8B%E4%BB%B6



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コメント [リバイバル3] 中川隆 _ 凶悪犯罪 関係投稿リンク 中川隆
21. 2019年3月06日 09:49:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[302]
若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/595.html#c21
コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
3. 2019年3月06日 09:52:45 : z928qCv23A : UGRObTJ6MTlXckk=[1]
ネトウヨはいつも脚注記号つきでwikiをコピペするのはなぜ?

さらにリンク先が「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」って・・・
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK253] 日米若者の差!米国はトランプに反旗!日本は安倍支持!  赤かぶ
56. 2019年3月06日 09:52:53 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[161]
@トランプが大学での言論の自由を守るための大統領令を出します。Aロシアは堕天使や明く間が地球を奪還しようとしていると警告しています。
.
ch 国際政経
2019/03/05 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=3Fum2Y_LMuM
http://www.asyura2.com/18/senkyo253/msg/424.html#c56
コメント [政治・選挙・NHK258] ロクでもない予兆ばかり 安倍政権で新元号に嫌〜な予感(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
14. 2019年3月06日 09:56:04 : 9bESHEjuhs : QVFFUC5pOVljWk0=[46]

山中伸弥とか、林真理子とか、宮崎緑とか、

怪しい連中が決めているな。  

  

         
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/196.html#c14

コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
4. 2019年3月06日 09:56:37 : 4UCt9mKsHs : eWxCT2kyLjFza2s=[3]
⇒《2人は悪質な誹謗中傷をするTwitterのユーザーらや一部のサイトに対し、法的措置を検討しているという。》

そりゃ、そうだね。

山崎浩人氏
「しかし、どうなってるんだか、今の社会、、。 中学生にこんな発信をさせるのは 我々大人の責任でもある。 勇気を持って声をあげた人は、特に若い人達は、応援するなり見守ってあげないと。」
https://twitter.com/HirotoYamazaki/status/1103070571548487680

問われるのは大人の側の知性。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK258] 産経新聞が社員の1割180人をリストラ、新入社員はたったの2人! 安倍応援団&ネトウヨ路線でも経営悪化止まらず(リテラ) 赤かぶ
39. 2019年3月06日 10:00:00 : dXuLS1YeZI : WmJFbGsvT2ZEdW8=[1]
3K新聞3つのK
・嫌韓(本当は韓国大好き)
・権力すり寄り
・危険な思想

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/183.html#c39
コメント [政治・選挙・NHK258] 元号が時代を混乱させる(そりゃおかしいぜ第三章) 赤かぶ
12. 罵愚[7221] lGyL8A 2019年3月06日 10:00:03 : uz7lDD2pDc : N2NMZUNTbUh2M0U=[36]
 『平成31年(2019)』で、いいとおもうよ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/169.html#c12
コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
1. 中川隆[-11688] koaQ7Jey 2019年3月06日 10:01:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[303]


亀井静香とチェ・ゲバラ 2005年10月25日

保守政治家の亀井静香は連合赤軍事件について、以下のように言及しています。

「連合赤軍メンバーの森恒夫や永田洋子なども取り調べましたが、結構いい若者なんですよ。

今の若い連中みたいに、シンナー吸ってフラフラしたりとか、ガリ勉して、いい学校、いい会社に入るとか、いい彼氏、いい彼女見つけたいとか、そんな浮ついた気持ちはなかった。

自分が幸せになるより、世の中をよくしたいという思いに駆られた連中でした」

総選挙前の8月10日に私が書いたエントリー記事「亀井派と社民党の合併は如何?」のコメント欄に下記のようなコメントをいただきました。

保守政治家の亀井静香氏がチェ・ゲバラを尊敬しているというのは、多くの人々にとって大変に興味深い事実のようです。ちょっと私的に分析してみたいと思います。反小泉左右共闘を考える上でも、警察出身の亀井静香と革命家のチェ・ゲバラの共通点を探るというのは興味深いと思われるからです。


 >>ちなみに亀井氏が尊敬する人物は、私も好きなチェ・ゲバラです。

 >これホントですか?警察官僚出身の亀井氏がそんな発言をするとは。
 >私はゲバラも亀井氏も好きなので(笑)、出典などを教えてくれればうれしいです。


 亀井さんが自民党総裁選に立候補したときは、マスコミの取材に答えて「私が尊敬するのは、貧困に苦しむ民衆のために死を選んだチェ・ゲバラと大塩平八郎だ」と公言していました。 

 私の手元にある亀井さんの著書は『ニッポン劇的大改造』(扶桑社)ですが、その中でも以下のように語っています。

「私はゲバラの写真を事務所に掲げてあります。アメリカのベーカー大使が、永田町の私の事務所にやってきて、そのゲバラの写真を見て驚かれていましたが、私はゲバラを尊敬しているのです。

 (中略。ゲバラのグァテマラでの活動、キューバ革命への参加などの事績を紹介する)

 そうして、(ゲバラは)自分の人生を、圧政と貧困のなかで苦しんでいる人たちの救済に捧げました。自分の人生を全部捨てて、人の痛みを少しでも和らげようとしたわけです」(亀井静香、前掲書、150〜151頁)
 
 自民党の機関紙の『自由民主』でも今年の3月8日号で、亀井さんは鉄人・衣笠祥雄さんと対談して、ゲバラに対する想いを語っています。亀井さんのHPに紹介されています。
 http://www.kamei-shizuka.net/media/2005/050308.html

 その衣笠さんとの対談の中で、亀井さんは連合赤軍事件について、以下のように言及しています。

「連合赤軍メンバーの森恒夫や永田洋子なども取り調べましたが、結構いい若者なんですよ。今の若い連中みたいに、シンナー吸ってフラフラしたりとか、ガリ勉して、いい学校、いい会社に入るとか、いい彼氏、いい彼女見つけたいとか、そんな浮ついた気持ちはなかった。自分が幸せになるより、世の中をよくしたいという思いに駆られた連中でした」

 私は、亀井さんが死刑制度廃止を叫び続けるのは、獄中で心の底から改心している永田氏のような人々を、死なせたくないからだと思います。

 警察の内部事情を知り尽くした亀井さんが、「冤罪は絶対に避けられない。無実の人間の命を国家が奪ってはならない。だから死刑には反対だ」と訴えているのです。冤罪が避けられないことは、他ならぬ警察の中にいる方々がもっとも良く知っていることでしょう。

 「共謀罪」などという治安維持法を思わせる法律が審議されている現在、亀井さんの訴えはますます重みを増しています。私も読者の皆さんも、全くの冤罪によって罪を着せられて死刑になってしまうというようなことすら、今後は発生するかも知れないのです。共謀罪が可決されれば、市民の誰もが冤罪の犠牲になってもおかしくないような状況が発生すると思います。警察官僚だった亀井さんの訴えに、私たちは耳を傾けるべきでしょう。
 
 それにしても興味深い事実は、暴力革命を目指した連合赤軍の摘発に敏腕を振るった警察官僚である亀井静香氏が、キューバで暴力革命を成功させたチェ・ゲバラや、大阪町奉行所の役人でありながら幕府の悪政に抗議して武装蜂起を行った大塩平八郎を「尊敬」しているという事実でしょう。

 亀井さんの頭の中では、この問題はどのように処理されているのだろう、と私も非常に不思議に思います。いまでもちゃんと回答は出せません。本人に直接聞いてみるのが一番ですね。

 私が思うに、民主主義国であった70年代初頭の日本において武力革命など全くのナンセンスであるが、米国傀儡のバティスタ独裁体制下で、言論の自由も集会結社の自由も制限されていたような状況下において、カストロやゲバラが行った選択は、亀井さんから見ても支持できるということでしょうか。しかし、そう考えると米国傀儡の小泉独裁体制も、当時のキューバのバティスタ体制に近づいているような・・・・・。

 大塩平八郎も町奉行所の与力という、いわば警察官の立場にありながら、反政府武装蜂起をしたわけです。大塩が抗議したのは、奉行と悪徳商人が結託してコメの値段を釣り上げ、庶民を苦しめながら、暴利を貪るという不正義でした。

 ちなみに大阪の商人が行っていたのは、今日でいうデリバティブ取引の原型でした。社会を混乱させながら暴利を貪るハゲタカファンドやヘッジファンドと結託して郵貯の資金を投機に流そうとする小泉の不正義に、公然と反逆した亀井さんの心境も、大塩と重なるものがあったと思います。残念ながら、大塩も亀井さんも敗北してしまいましたが・・・。

 亀井さんは東大時代は、駒場寮に住んでバイトしながら学費を払った苦学生でした。駒場寮にあった『マルクス・エンゲルス全集』は、「全部読んだ」そうです。

 亀井さん本人は学生運動をしていたわけではないみたいですが、全学連の活動家学生が退学処分を受けそうになったとき、抗議のハンガーストライキをしたそうです。ドクターストップがかかるまで、1週間もやったそうです。

 小泉のような、苦労知らずの親の7光ボンボン3世議員とは、心が根本的に違います。

 私も以前は、マスコミによる「ミスター公共事業」というレッテル貼りの宣伝に騙されて、亀井さんをただの「利権政治家」と誤解していました。亀井さんの書いたものなど読んでみて、全くの誤解であり、自分がマスコミに騙されていたのだと気付きました。

 亀井さんは政調会長のとき、中海干拓を中止し、吉野川可動堰を凍結するなど、総額2兆円以上もの公共事業費を斬りました。利権政治家にこんなことができるでしょうか?

 小泉を見てください。官僚のメンツを守り、ムダな公共事業など一つも止めていません。川辺川ダムや八ッ場ダムのような究極のムダすら止めることができないのです。それで予算総額だけ減らすので、生活関連の本当は必要な事業ばかり削られて庶民を苦しめているのです。
https://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/739472309fb34190d4e7768d8e002ba6


2005年7月2日 亀井静香
警察官僚亀井静香を政治家に転向させた「浅間山荘」事件の背景


定刻より15分ほど前に因島市民会館へ到着した俳優菅原文太さん。この日、飛騨の山里からJRを乗り継いだ新幹線の車中で目にした文藝春秋6月号。「三島由紀夫自決からあさま山荘事件まで」の特別企画の証言に亀井静香代議士が登場、当時、警視庁警備局公安第一課課長補佐として「あさま山荘」事件の作戦に加わっていたことに衝撃を受けた。

この事件があった72年といえば文太さんが「人斬り与太」でスターの仲間入り、その翌年に主演映画「仁義なき戦い」がシリーズ化され大ヒットした。昭和元禄といわれた六十年代の総決算ともいえる大阪万博は6422万人が押しかけた。ヤクザ映画は股旅物の様式美から実録ヤクザ映画がヒット。完全にサラリーマン化した大衆には仁侠映画でレトロ趣味を満たすことができなくなってきていた。

その一方で71年に警察庁は凶悪化した極左集団を取り締まるため警備調査官室を設置した。警視庁、神奈川、千葉の両県警をまたぐ重要事件について警視庁が直接指揮をとるための臨時措置だった。弱冠33歳の亀井静香氏が直接指示をした。72年2月には極左集団が金融機関を襲う連続強盗事件を起こし、銃砲店を襲った彼らの足跡をつきとめることができた。

地元民の通報で群馬県警が山狩りをして迦葉山山中で丸太小屋の山岳アジトを発見した。亀井氏も現場へ急行した。男女二人が不審自動車に立て籠もったが、引きずり出す容疑が見つからない。そこで窮余の一策として思いついたのが山小屋を作ったのだから無断伐採したはず。そこで「氏名不詳の窃盗罪」で逮捕礼状を請求した。逮捕した2人は京浜安保共闘の奥沢修一と杉崎ミサ子だった。妙義山山中=写真=ではリーダーの森恒夫と永田洋子を逮捕した。妙義から逃亡した連合赤軍を追い、軽井沢で4人を捕まえたものの5人逃がし、あさま山荘に逃げ込まれた。

「だから、私が彼らを取り逃がさなければ、あさま山荘事件は起きなかった。私にとって大恥というしかない」と、亀井代議士は回顧する。事件は解決したが。警視庁と長野県警が協力して死力を尽くしたからで、けっして威張れるような作戦でなかったとも言う。

しかし、同僚の警察官を殺した犯人グループに対して一方的な憎しみを感じなかった。彼らのやったことは明らかに間違っている。だが、恵まれない人民をどうにかしたいという強い思いが取り調べでその気迫が伝わってきた。六〇年代後半から七〇年代にかけ東アジアはどの国も文化大革命の中国が発する情報に目を注いでいた。志ある若者が、なぜ誤った道に足を踏み入れたのか。そこに政治の責任を感じ、亀井氏は警察庁を退職。衆院選出馬を決意する起爆剤になったことはまちがいない。

こういう亀井さんが大好きだという日本を代表する映画俳優の菅原文太さん。気を緩ませた時の笑顔が魅力的。若い男優がビビってしまう大スターの風格は厳しく怖いという印象とは別に一般聴衆たちが「文太ちゃん」という感じで接する様は闘将亀井静香の「亀ちゃん」の愛称と共通した一面もうかがえる。
http://0845.boo.jp/times/archives/6122
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK258] ロクでもない予兆ばかり 安倍政権で新元号に嫌〜な予感(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
15. スポンのポン[10888] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年3月06日 10:03:56 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[68]
 
 
■親アベ=悪
 反アベ=善

■マイナスのミクス

 求人倍率が民主党政権から右肩上がりで改善していた事実は
 統計が明確に示している。
 あのまま民主党政権が続いていても
 求人倍率が1を超えていたであろうことは誰も否定できない。

 人口減少で減った若者一人の労働を補うためには
 主婦や老人のパートを複数雇用しなければならないから
 雇用が増えるのは当たり前だ。
 要するに求人倍率の改善は人口減少による必然に過ぎない。

 そもそも主婦や老人が働きに出ること自体が景気悪化の証拠である。
 景気が良くなって家計にゆとりがでたなら
 何が悲しくて主婦や老人が外に働きに出るはずがある。

 安倍晋三がいつも言う
 平均賃金の減少をパート増加のせいにする理屈は
 詐欺師のまやかしに過ぎない。
 そもそも正社員の賃金が上昇していないという
 最も重要な事実を隠しているからである。
 圧倒的な多数の正社員の賃金が上昇していれば
 パートが増えても賃金の平均が減ることはない。

 株価は国民の金でつり上げているだけで
 企業の業績や景気の実態とは無関係。

 円安は一部の輸出企業が為替の差益を得ただけで
 輸出の数量自体は増えていない。
 逆に輸入品が高騰して国の経済にとっても
 国民生活にとっても大きなマイナスにしかなっていない。
 
 結局、
 血税を世界にバラマキ、借金を増やし、
 民主党政権時よりも国を衰退させ、国民を貧しくさせただけで
 安倍政権のこの7年間にいっさい何の成果もなく、
 アベノミクスなど単なる「マイナスのミクス」にすぎないことこそ
 紛れもないその実態である。

 

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/196.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
1. 赤かぶ[5763] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:06:01 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[799]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5764] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:07:40 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[800]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
3. 赤かぶ[5765] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:08:18 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[801]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c3
コメント [経世済民131] セブン-イレブンの強権商法と加盟店オーナーいじめをアシストしてきたマスコミの責任! 小倉智昭はいまだにセブン擁護(リテラ 赤かぶ
2. 2019年3月06日 10:08:29 : bmPp7Yj7NA : N3E0bkUuQnJ0bjY=[16]
このような力づくに弱い国民性があるが、これを改めるためにもっと司法も経済権力に関する判例や法内容の広報にもっと力を入れるべきではなかろうか。さらに末端司法界でももっと研鑽を積むことが求められよう。

http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/385.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
4. 赤かぶ[5766] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:09:43 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[802]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] 小沢代表、日本の司法制度に疑問 「ずっと閉じこめて尋問を繰り返す、少なくとも民主主義国家ではない」 赤かぶ
7. 2019年3月06日 10:10:48 : U7EOGoSwoA : b2tQSlBvWkJYRy4=[29]
5>>。ヨ日米地位協定にも影響を与えている」

    勝手な妄想だろ、因果関係、論理性がゼロ


    日米地位協定は機密文書、司法が関与してるわけではない。
 
     
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/201.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
5. 赤かぶ[5767] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:11:22 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[803]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c5
コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
2. 中川隆[-11687] koaQ7Jey 2019年3月06日 10:11:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[304]

共産主義者はどういう人間なのか?

1) 共産主義者は正義の味方 


ダメダメ家庭においては、「正しい」という言葉がよく出てきます。

それこそ、以前に取り上げた魯迅の「狂人日記」という作品においても、「あくまで問い詰めた。『正しいか?』」なる記述があります。自分で考えることから逃避する抑圧的な人間は、そんな「正しい」と言うことにこだわりを持つわけ。かと言って、

じゃあ、その「正しい」って何?
どういう意味なの?
その「正しさ」を、どうやって証明するの?

そんな話になりますよね?

数学の問題だったら、その正しさの証明だって可能でしょう。あるいは、物理学などの自然科学だったら、豊富なデーターを元にすれば、「この考え方が正しい。」ということが言えるでしょう。

逆に言うと、データーを取らないで、「正しい」なんて言えるの?

「正しい」という言葉は、排他的な意味を持つ言葉と言えます。
「正しく」ないものは、存在が許されないものでしょ?

「1たす1は2である。」という考えは正しい。だから、その考えと相反する「1たす1は3である。」という考えは存在が許されない。

そう言うものでしょ?

別の例だと、「地球が太陽の周りを回っている。」という考えが正しいのだから、「太陽が地球の周りを回っている。」という考えは存在が許されない。そんなものですよね?

間を取って、

「1月から6月までは、地球が太陽の周りを回っていて、7月から12月の間は、太陽が地球の周りを回っていることにしよう。」

と妥協しようとしても無理がありますよ。「正しさ」は排他性をその特徴としているわけです。


地動説なり天動説の「正しさ」の証明の際には、データーを取る事によって証明することが可能です。
しかし、一般社会における「正しさ」となると、その証明は簡単ではないでしょ?

「消費税率は、5%が正しいのか?10%が正しいのか?」

そう言われても、どうしようもない。むしろ、このようなことを考えるにあたって、「正しい」という言葉を使うことが不適切でしょ?

それらの考え方を取り入れた場合はどのようなことになるのか?それぞれをシミュレーションして、そのメリット,デメリットを考慮し取捨選択すればいいだけ。言うとしたら、

「消費税率は、5%と0%のどちらが適切なのか?」

という、「適切」とか「有効」とかの文言を使う方が、それこそ適切でしょ?
人間社会において、「正しい」ということは簡単ではない。だって人間なんて色々なタイプが居るわけでしょ?

「自分の考えはこれこれで、自分はこれで行く!」

ということならそれでいいじゃないの?
その考えが気に入らなければ、その人を避ければいいだけですよ。

「オマエの考えは正しくないからケシカラン!」

なんて言ってもしょうがない。だったら、その考えが「正しくない」という証明ができるの?

まったく面白いことに、「正しくないからケシカラン!!」なんてことをよく言ったりするような人間は、その「正しくない」証明って、決してしないものでしょ?

そんな人が往々にしてやるのは、

「権威者の○○先生がこう言っているのだから、これが正しいんだ!!」

そんなものですよね?

「正しい」という言葉は、権威主義と結びつく例が多いわけ。主張や要求が問答無用なんですね。双方の合意に基づいたものにはならない。そんな問答無用の権威主義者が、周囲から好意的に評価されたりする際に、よく使われるのが、「彼は正義感が強い!」というもの。

この言葉は、以前にこのメールマガジンで取り上げた民主党の(故)永田議員が、「偽メール事件」の際に、言われていました。彼の上司とも言える鳩山さんによると「永田議員は正義感の強い人」なんだそうです。

へぇ・・・そうなの?

しかし、

「自分は正しいことをやっている。」・・・だから、「自分と違っている人間は間違っている。」・・・

「彼らは存在すること自体が罪だ!」・・・だから、「彼らを抹殺すべきだ!」。


そのような発想の流れは、まさに「正しさ」なり正義感の「裏面」としては典型的なものと言えます。おまけに

「存在すること自体が罪」の相手を抹殺するために、多少「いかがわしい」方法も使うことが許される・・・

そう考えてしまうわけ。そんなものでしょ?

正義感が強いと、そのようないかがわしい方法も許容する精神的な土台ができてしまうんですね。それこそテロリストなんて典型でしょ?

「存在すること自体が罪」と判断したら、どんな方法も取っていいんだ!!

だって、「自分たちは正しい」のだから。

正義感というものは、ある種の「非人間的」な面を持っているんですね。だって、「正しい」ということは、どんな人間にも適用される考えでしょ?

個々の人間を超えた概念ですよ。人によって適用されたり、適用されなかったりしたら、「正しい」とは言えない。逆に言うと、

「正しく」ないことをしているものは、人間ではない・・・
「正義感」が強い人はそう考えたりするもの・・・

現実にそうでしょ?

民主党の永田議員は「正義感が強い」とのことでしたが、まさしく「それにふさわしい」行動のスタイルだったでしょ?

あのガセメール事件に限らず、様々な問題を起こしていたそうですが、

「自分以外のものは認めない!」

という意味では極めて正義感を持った人だったわけです。正義感の持つ排他的な部分を強く持っていたわけ。


話が変わりますが、よく援助交際のようなマターになって、

「無理強いはよくないけど、お互いの合意があればいいんじゃないかなぁ・・・」

と言っている人がいたり、逆に

『ルールはルールだ!そんなことはケシカラン!!』

と言っている人もいますよね?

まあ、確かにルールはルールでしょう。未成年を相手にするのは問題ありでしょう。だって、相手は判断能力が未発達なんですからね。しかし、面白いことに、現実社会で話をすると、「お互いの合意があればいいんじゃないの・・・」と、小声で、言ったりする人の方が、それ以外の話をしていて面白い。これって、ある意味当然のこと。

だって、「合意があればいいじゃないの・・・」と言えるということは、当人が「合意を取れる」何らかの能力があるということでしょ?話がやたら上手かったり、まあ、お金を持っていたり・・・と、色々なケースはあるでしょう。しかし、それなりに何かを「持っている」から、言えるわけ。世の中って、そんなもの。もちろん、実際にそんな行為をするかどうかは別問題ですよ。

逆に言うと、「ルールはルールだ!」と言ったりする人の方が話をしていて、つまらない。

そんな人は、往々にして問答無用だったりする。確かに正義感はあるのかもしれませんが、逆に言うと、「相手から合意を取れる人」ではないんですね。

「合意があればいいじゃないか。」と言う人は、現実的には、合意しなければ、何もしない。

「ダメなものはダメ。」と言う人は、他者との合意など平気で無視をする。


抑圧的な人は、そもそも合意というものに価値を見いださない。自分のやりたいことについて考えることから逃避し、何かを始めても最後に総括する習慣もない。そもそも判断というものから逃避しているんだから、判断の結果としての合意などは、むしろ「相手から判断を要求された」という形で、自分が被った被害として認識してしまう。

と言うよりも、合意の土台となる個々の判断や思考こそが、悪や罪に近いものと認識している。

それこそ、その代表例として、宗教改革のマルティン・ルターの言葉を引用してみましょう。


「神は我々の正義と知恵によってではなく、・・・・我々から出てくるのでもなく・・・・我々のうちに潜むものでもなく、どこか外から我々にやってくる正義によって、神は我々を救おうとし給う。・・・

言い換えれば、正義はもっぱら外部からやってくるものであり、我々とはまったく縁がないということが、教えられなければならない。」

このルターの言葉で示されているように、抑圧的な人間にしてみれば、人間の判断と正義と言うものは、対立し、いわば排他的な関係となっているわけです。

人間が判断したがゆえに、正義から逸脱し、人間にとっての罪であり、天国から遠くなってしまう・・・
そんな発想の人にしてみれば、合意などは、どんな分野においても、罪になるわけ。

判断や思考を抑圧しているんだから、人の気持が分からなくなり、一般論的な正義しか語るものがない。個々の人間の思考に依存するものではやり取りができない。非人間的なものを持ち出さないと、対応ができない。

達成したいものがなく、最後を締めるという発想がないので、語り続けることそれ自体が目的化されてしまう。それはまさに典型的なクレーマーの様相となる。クレーマーというのは、相手を嫌がらせしようとしてやっているのではなく、ただ自分の正義を狂信的に主張している、まさに正義感の強い人と言えるでしょ?

正義だからこそ妥協する必要もない。というよりも、自身が判断した時点で、それは罪であり悪となってしまう。逆に言うと、「どの点で妥協すればいいのか?」判断することから逃避するためにも、自分なりの正義を主張し続けることになる。

「あの人は、正義感があってすばらしい人だ!」

そのような評価は、ある意味において、もっともなことなんですが、その人の持っている考えと、別の人が持っている考えの間に不一致が起こった場合、その手の正義感の強い人は、逆上し、相手を攻撃するだけなんですね。
パステルナークの小説「ドクトルジバゴ」に登場していた正義感の強い人は、そんな感じだったでしょ?

正義というものは、問答無用の状態の反映であり、新たなる問答無用を作り出すもの。


たとえば、独裁体制において、自分の親の罪を告発する子供の例が、いわば美談として登場したりするものです。

それって、それだけ家族の間に会話がないということでしょ?

子供が主張したいことがあれば、それを親が聞いて、議論して、親なりの判断を示し、子供を説得すればいいだけ。逆に言うと、親を告発するのは、そんな対話もないことがわかるでしょ?

まあ、だからこそ告発されてしまうわけです。

ダメダメ家庭の子供としては、非人間的な概念である正義しか頼るものがない。
現実逃避の方法論としての精神論なんですね。権威主義的で問答無用の親に対する不満を、より大きな権威でやり返しているわけ。そして、そのまま成長してしまったら、どんな人間になるの?

正義というのは、基本的に「北の発想」と言えます。ヨーロッパの芸術作品だと南北問題をテーマにした作品が多くあります。それこそドイツでも、イタリアでも、スペインでも、精神的な北と、享楽的な南の間の対立が起こっているもの。北は戦争をすると南には必ず勝つけど、だからと言って人々が幸福かというと別問題。北の住人は、日々ノンキに暮らしている南の住人を見ると、憧れと侮蔑が入り交じった不快感を持ってしまう。

北の住人は、精神的だけど、それが「殻」になってしまって、人生を楽しめない。自分で作り上げた「殻」からどうやって脱却するのか?そんなことに悩んでしまう。だから放埒に生きる南に対して密かに憧れを持っている。その憧れを認めたくないものだから、なおのこと、南を侮蔑し、それを自分たちの成果や倫理で正当化する。
そんな北の住人を描いた作品は、結構あるんですよ。

精神的な豊かさも、ある種の閉塞感につながってしまうこともある。
自分の信念なり倫理観は、それ相応に誇ればいいでしょう。
重要なことは、それを相手にわかるように説明することでしょ?

正義というのは、倫理的に汚れがない状態といえます。
それはいいことなんでしょうが、そんな状態で人は生きられるの?
そもそも汚れなきキレイな状態の極限が死となることは誰でも分かること。
正義を突き詰めれば死になってしまう。曇りなき世界を追い求める宗教原理主義者が、死に近いことは、歴史上で常に起こっていること。

そして、その死も往々にして悲劇的な死であって、充足感に満ちた死ではない。充足感に満ちた死は、キレイなものでも純粋なものではない。ヘルマン・ヘッセの小説「ナルチスとゴルトムント(邦題 知と愛)」で、

「君には母がない。だから死ぬことができない。」

という言葉があります。文芸的に言うと、母親というものは、死を受け入れ、生を生み出す存在。だからその存在は、キレイなものとは言えない。母親というものは、心理的には「汚れ」を体現する存在と言えます。だから心理的に母親が不在の人は、汚れとの付き合い方がわからずに、実に純粋な人になってしまう。これは例えばパスカルなんてその典型でしょう。

罪を受け入れることによって、その罪を浄化する。そして再生へとつなげる存在となる。母親は、そういう意味で正義ではない。罪を受け入れる存在は、正義とは言えないでしょ?

正義感が強い人は、罪を受け入れてくれる大地から離れているがゆえに、必死で「いい子」としての存在証明をする。しかし、その必死さゆえに、実際にトラブルになってしまう。そして、そんなトラブルを受け入れてくれる存在を探し求め、周囲に更に要求し続ける。しかし、自分の親の問題はアンタッチャブル。だから自分の罪はまったく浄化されないまま。

正義感が強い人は、純粋に正義の中だけで生きているの?

そんな人は自分の中の不正義とどのように付き合うの?

当人は、その正義感ゆえに、自分の「不正義」な面を見つけて苦悩する。そしてそれを、全部破壊しようとする。正義感は破壊衝動と隣り合わせ。

歴史的に見ると、正義の名のもとに、数多くの殺戮が行われましたよね?
正義とは、個々の人間を超えた普遍的な観点であるがゆえに、問答無用で非人間的。だからこそ抑圧的な人間が頼りにする。

人の気持ちがわからないがゆえに、正義しか頼れない。

正義というものは、人の世に属していながら、人の世を超えたもの。本質的に矛盾を抱えた存在と言えます。
芸術だったら、もともと人の世を超えていて、人の世をさらに超えようとしているもの。ただ、その「おき場所」が、人の世だというだけ。

「正しい」という言葉は、芸術の、特に創作の領域では使われない。
音楽における演奏の分野では使われることもあります。しかし、作曲では使われないでしょ?

まあ、「正しさ」という言葉が飛び交う領域はそれだけ、創造から遠いわけ。


正義感が強いことが、悪いわけではありませんが、正義感が強いがゆえに、その排他性から

「アイツは存在すること自体許されない!」

なんて発想になってしまう。

正義とは「存在すること自体が許されない。」という危険思想と隣り合わせ。

それが他者に向くだけでなく、自分自身にも向いたりもするもの。

それは現実に生きる当人自身にとっても、周囲の人にとっても、見極めが必要な事態を暗示しているものなんですよ。正義感が強いといわれる人で、幸福そうに見える人って、あまりいないでしょ?

https://medium.com/dysfunciton/正義感が強い-e107fdfd5eff

2) 共産主義者は悪を憎む


社民党の福島党首がおっしゃった発言である、

「ふつうの人が、ふつうに働いて、幸せを感じられる社会を作るべき。」

という発言を取り上げたます。私は別に、社会主義という理念云々を問題にしているわけではありませんよ。

というか、「ふつうの人が、ふつうに働いて、幸せを感じられる社会」って、具体的にどんな社会なの?

現実的なイメージが私にはわからない。それとも福島党首は自分で説明できるとでも言うの?

そんな自分でもわかっていないようなことを「べき論」を使って相手に要求する・・・
こんなスタイルがダメダメの典型だと申し上げているだけです。

さて、その発言に接して以来、私は福島党首に注目していました。

「次はどんなボケをかましてくれるのかなぁ・・・」

「まったく、あの人はネタの宝庫だねぇ・・・」

福島党首は立場のある有名人なんだから、彼女が発する折々のコメントは、ニュースなどに登場したりしますよね?
そして気がついたのは、「悪(あく)」という言葉が実によく使われること。

憲法改悪阻止!悪法!悪政!

1分間の発言のうちに、3回くらいは、この「悪」なる言葉を使っている。皆さんも、今後は注目してみてくださいな。

ある人の考えや行動が気に入らないということはあるでしょう。自分だったらそうはしない、そう思うことだってありますよね?
しかし、自分と違うからと言って、それをいきなり「悪」なんて断定する・・・そんなことをする人って、いったいどんな人なの?って思うでしょ?

自分と違うから気に入らない・・・のはいいとして、じゃあ、自分の考えなり行動の方が、他の人にとっても適切なものなんだ!と、周囲の人にもわかるように説明するのが先でしょ?

たとえば憲法の問題だって、今までの憲法のいい点はこれこれだ、憲法の改訂をして、この点を取り入れると、このあたりが問題になってくる・・・だからワタシの考えの方がいいんだヨ!
そうやって、他者にわかりやすく説明することが重要でしょ?

「この私が『悪』だって言っているんだから、黙って従えコラっ!」

そんな感じでいきなり価値判断を押し付ける必要なんてないじゃないの?

さて、以前にこのメールマガジンで韓国の歴史教科書を取り上げました。あの教科書も、事件の具体的記述はそっちのけで、価値判断だけが書いてあった世にも珍妙な教科書でした。大きな事件があったのなら、「いつ」「どこで」「だれが」「なんの目的で」「どうやって」と、そんなことを記述するのが先でしょ?事件の価値判断は人それぞれですよ。

しかし、ダメダメ人間は、自分自身で考えたりはしない。権威者認定のありがたいご高説を、盲目的に受け入れているだけ。自分で考えたりはしないから、事実の詳細より、価値判断が先に来るわけ。

そして、自分と違っているからということで、「悪」と勝手に認定してしまう。

しかし、自分と違っているから、あるいは、自分の言うことを聞かないから、すなわち「悪」なんて、実に恐ろしい発想でしょ?

それこそヒトラーやスターリンや毛沢東となんら変わりませんよ。ホロコーストに至る典型的な発想じゃないの?あるいは、「子供が言うことを聞かないから殴った!」と語る児童虐待する親とまったく同じ。

福島党首の発想は、価値判断が先に来て、権威主義的で、問答無用。
実際にそうでしょ?

しかし、このような発想って、別の言い方をすると、軍国主義的ですよね?

「米英は悪だ!オレの言うことを黙って聞け!反論は許さんっ!!」

まあ、福島党首の実家・・・なかんずく、両親がどんな人なのか?
簡単に見当がつくでしょ?

問答無用で権威主義的な父親。グチばかり言っている母親。そして両方とも被害者意識が強い。

「悪いのは全部政治のせいだ!」そして「
いったい誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ?!」

そんな環境で育ってしまうと、「ああ」なりますよね?

このような被害者意識が強い人間は、被害者意識が強い同じような人間を呼び込んでしまう。しかし、お互い「親に迷惑を掛けられない!」なんて強迫的に思っているから、根源的な思考ができない。自分たち自身の問題として捉えられないわけ。そんな連中が、一緒になって、

「ああ!ワタシたちって、なんてかわいそうなの?!」

とグチ大会をするわけ。しかし、物事は簡単に行かない。被害者意識が強い人間は、被害者競争をしたりするもの。双方が不幸自慢をして、「どっちの側がより不幸なのか?」で競争するんですね。そして「より不幸」な方が序列が高いわけ。

「アナタより・・・ワタシの方がかわいそうな人間なんだから、ワタシの言うことを聞いてよ!」

社民党から離脱した人がいたりしますが、それって、政策論争や路線論争でもなく、このような不幸「抗争」に敗れた・・・という面もあるんじゃないの?

福島党首が何を目指しているのかはよくわかりませんが、彼女が目指しているものを彼女自身が自覚しているのかな?
その点が、そもそも、それが疑問ですし、もし、明確な目標があるのなら、今のような権威主義的で軍国主義的な手法だと、その実現は遠いだろうなぁ・・・と思っているだけです。

そもそも、じゃあ、頻繁に登場する「悪」って、どういう意味なの?

「アンタの言う、悪って、どういう意味?ちょっと教えて?」

と、こちらが尋ねたら、どう答えるでしょうか?
まあ、予想できるのは、これ。

『悪って・・・よくないこと・・・』

まさに、「ふつうって、どういう意味なの?」という問い掛けに対する回答とよく似ていますよね?

ちなみに、福島党首が掲げる「ふつうの人が、ふつうに働いて、幸せを感じられる社会」に似た社会というか組織があることが最近わかりました。最近言及し続けていますウィリアム・スタイロンの小説「ソフィーの選択」の中での記述からです。その中に、第2次大戦中にナチスが作り上げた、アウシュビッツ収容所の記述があります。

アウシュビッツのスタッフには、いわゆる職業軍人はほとんどいません。一般の、それこそ「ふつう」の人たちが、あのような「作業」を行っていたわけ。あのような行為ができるためには、「考えないこと」が、絶対に必要でしょ?「考えていたら」やっていられませんよ、いくらなんでもね。だから「考えない」能力に長けている人たちが、スタッフとして集められ、「粛々と」作業したわけ。

まさに「ふつうの人が、ふつうに働いて・・・」そして、「考えない」から、自分は不幸だと思わない・・・そんな組織だったわけ。

そもそも、物言いの冒頭に「悪」なんて言葉を出すということは、それ以上は「考えなくてもいい」わけでしょ?

それこそ、アウシュビッツでも

「ユダヤ人は悪だから・・・」
「これがワタシの仕事だから・・・」

そんな言葉を持ち出し、自分で考えることに封印を施し、「粛々と」作業したわけでしょ?


悪という言葉は、倫理に直結している。

倫理というのは、言葉の上では結構なことですが、別の観点からすると、プラグマティックな視点が欠如していることと言えます。そもそも、プラグマティックに物事を見る人が「悪」なんて言葉を持ち出しますか?

プラグマティックな発想がないということは、自分で達成したい目標そのものがないということでしょ?

自分に確たる目標があれば、その実現のために、プラグマティックに行動することになりますからね。倫理的に考えているだけでは、自分の目標は達成できませんよ。目標が達成できない・・・というか、目標自体が存在しないので、むしろ、

「○○のせいで、上手くいかない。」

と犯人認定の論理を持ち出すことになる。その「○○のせいで上手くいかない。」という発想を、エーリッヒ・フロムは「○○からの自由」と記述しております。その「○○からの自由」にこだわる心理がナチスを呼び込んでしまうことになる。

「○○をする自由」を意識して、プラグマティックに発想すれば、それに協力してくれる味方がほしい。しかし、「○○からの自由」を意識して、倫理的に物事を見れば、敵がいた方がいい。「悪」を意識することによって、「善」vs「悪」の構図を作り上げるわけ。だからこそ、抑圧的な人間は、味方よりも敵が必要になってしまう。そして、自分の考えと違っている者を、「悪」と認定して、それを敵とすることになる。

敵なんだから、説得も必要はなく、一方的に糾弾するだけ。
逆に言うと、会話の能力は必要とされない。

ただ、敵を攻撃する言葉を繰り返し、権威筋認定のご高説を連呼するだけ。

あるいは、反論されにくい漠然とした言葉を持ち出すことで、説明や説得のシチュエーションから逃避する。まさに、「ふつうの人が、ふつうに働いて、幸せを感じられる社会を作るべき。」という言葉に結実することになる。その言葉はいいとして、

『で、結局は、アンタはどうしたいの?』

と聞かれてしまったら、どう答えるんだろう?
彼女としては、どうしてもやり遂げたい具体的なことがあるの?


倫理というのは外部的な体系であって、その裏面として自己逃避とつながりやすい。抑圧的な人間は、自分で考え、判断することが心理的に怖いので、その物言いに「学ぶ」という言葉が頻発することになる。その「学ぶ」という言葉は、その心理的な意味としては「従う」とか「縛る」という言葉に近い。まさに自分で判断することを否定している発想なんですね。自分で考えることを否定し、自分自身を否定しているんだから、相手のことを肯定するわけがないじゃないの?

いきなり「悪」なんて価値判断を押し付ける人間って、現実にいたりするでしょ?
そもそも「悪」なんて言葉が冒頭に登場したら会話にならないじゃないの?

つまり、最初に「悪」なる言葉を使うことによって、会話や思考から逃避できるわけ。そんな人間は、今までちゃんとした会話をして来なかったことがわかるわけですし、そんな人は被害者意識も持っているものなので、スグに逆上することになる。

「ああ!アイツの悪によって、私はかわいそうな目に!」

そう思ってしまうので、暴力的な手段を取ることに躊躇しない。自分と違っている発想や行動を持っている人を、いきなり「悪」と断罪するような人が、後になってどのように評価されるのかって・・・決まっているものでしょ?


まあ、この私が、福島党首と1対1のやり取りができる機会があれば、1時間あれば必ず泣かせられる自信があります。まあ、「泣かせてみせようホトトギス」ってところ。

そもそも、彼女に対しては、

「アナタのさっきの物言い・・・アナタのお父さんの物言いにそっくりでしょ?」

なんて言葉がチェックメイトになるわけですから、その前段階で、少しづつ相手を追い詰めていけば、実に簡単に泣かせられるでしょう。ちょっと興奮したりすると、「つい」、もっとも自分らしい言葉を言ってしまうもの。
それこそ

「ふつうって・・・ふつうのこと・・・」なんて言葉。

そのような言葉を多く引き出して、ニッコリ笑って、

「ああ!お父さんもそんな感じで言っていたんでしょ?」
「アナタはやっぱりお父さんの子だねぇ・・・」とやるわけ。

まあ、この時点で確実に泣くでしょうね。2時間あれば、首を吊らせることもできるでしょう。彼女はそれくらい「心が弱い」ことが歴然としています。まあ、この私が「いかにモノが見えるのか?」知っている人は知っていますので、これ以上は言いませんが・・・

だから重要なことは、自分自身で自分自身を見つめるということ。

人から突っ込まれるから逆上してしまう。自分自身で考えれば、そんな厳しいことにはならないでしょ?
普段から考える習慣を付けておけば、いざという時にも、大怪我はしないもの。

だからこそ、「悪」などの価値判断を最初に持ち出して、会話や思考から逃げるようではダメなんですね。

https://medium.com/dysfunciton/悪-あく-ac385668ea9e


3) 共産主義者は権威主義


ダメダメ家庭出身者の活躍分野 共産党員

第2次大戦中のイギリスの首相をされたチャーチルが、こんなことを言っていますよね?

「若い頃に共産主義にシンパシーを持たなかったら人間の心がない。
しかし、いい歳をして共産主義者だったらバカ。」


あるいは、私の個人的な知り合いが、よくこぼしていたものです。

「共産党の人は、勉強もしているし、正義感もあるんだけど、

『共産党員になって一緒にやらないとあなたたちには協力できない。』

と言われてしまうので、付き合いきれない・・・」


ダメダメ家庭の人間は、目の前の現実を直視して、その問題を一つずつ解決していく・・・と言った現実的な改善をしない。何かの問題に取り組む際にも、理念先行であり、
「悪いのは全部○○のせいだ!」

と、勝手に判断して、その○○への対抗心を膨らませてしまうことが多いわけ。


確かに、共産主義が掲げる「人類が皆平等で幸福」という状態は、誰も反論できませんよね?

しかし、現実にはダメダメ家庭というものが存在し、自分の子供をダメダメにしてしまう親だっているわけですから、そのようなダメダメ家庭で育てられた人間をどう扱って行くの?あるいは、どのようにサポートしていくの?

出身家庭は皆平等というか、同レヴェルというわけには行きませんよ。経済的には平等に近くなっても、まさに「心の貧しい」状態の家庭もあるわけ。そしてそのような「心の貧しい」家庭ほど、被害者意識を持っているもの。だから対抗心が強い。

そしてダメダメ家庭は、政治をあてにするもの。自分たちが当事者意識を持ってことにあたるという発想がなく、政治の力でいきなり解決してもらおうとするわけ。何かと言うと、政治の問題にしてしまい、そして、対抗心が強い家庭で育った人間が共産党に入党するのも、当然といえば当然といえます。

政治的な主義主張としてのマルクス主義がいいとか悪いとかは別として、

「目の前にいる困りごとを抱えている人間を、どのように助けるのか?」

と考えることも重要でしょ?

「困っている人が、自分と同じ共産党員だったら助ける。」

「困っている人が共産党員でなかったら助けない。」

そんな発想だったらねぇ・・・

しかし、ダメダメ家庭の人間にはグチの共有への渇望があるわけ。

「一緒になってグチを言い合いたい!」

常にそう思っている。だから一緒になってグチを言ってくれるような人間でないと、仲間とは言えないわけ。

「アンタ・・・さっきからグダグダ言っているけど、そんなことは、自分で何とかできるでしょ!?」

なんて言い出すような人間が身近にいては困るわけですね。

面白いことに、共産党のポスターが多く貼ってある地域は、空気がよどんでいる。なぜかなぁ・・・と思ったのですが、声が聞こえないんですね。何となく静か。それに風景の色自体がくすんだ感じ。ちょっと殺伐とした雰囲気なんですね。そんな環境で育ったら、やっぱり

「悪いのは全部○○のせいだ!」

と考えるような人間になるのも当然でしょう。

マルクス主義を共有する集団なら、まだ救いようがありますが、往々にして共産党政権が行うのは被害者意識の共有という手法なんですね。

マルクス主義を肯定しているのか?
あるいは、現行の政治を否定しているのか?

言葉の上では共通していても、その心理の方向性は、肯定と否定で逆方向になっている。結びつきだって、肯定と否定は違うもの。
理想を共有しているのか?
敵を共有しているのか?
それによって、心理的にはまるっきり違うものでしょ?

それこそ、以前に京都府で共産党の長期政権がありました。そこでも「憎い!憎い!」と、東京への憎しみを掻き立てる政権運営がなされたそう。ちょうど今の北朝鮮と同じ手法といえるわけ。京都府民が東京への憎しみで一致団結している。当時の京都はそんな状態だったそう。だから共産党の長期政権になったわけでしょう。そんな精神風土が残っていると、確かにヘンな事件も起きちゃいますよね?

マルクス主義的な考えで取り入れられるものは、取り入れればいいでしょうし、選挙において共産党に一票入れるもの、ひとつの判断といえるでしょう。しかし被害者意識を共有する集団に入ると、抜け出すのも大変なわけです。形の上では抜け出せても、精神的には抜け出せない。ちょうどダメダメ家庭出身者が、自分の出身家庭の被害者意識から抜け出すことが難しいようなことが起こるわけ。常に自分の被害を考える習慣がついてしまうわけ。

現実で問題が起こってしまったら、自分の目で問題を認識し、人の話を真摯に聞いて、自分の頭で考える・・・現実を改善するのは、これが基本でしょ?

マルクス主義の考えを参考にするのは結構ですが、あくまで考える主体は自分自身なんですね。

しかし、共産党員になると自分で考える必要がなくなるわけ。それこそ上意下達の世界でしょ?

だからダメダメ家庭の人間には都合がいいわけ。自分で考えなくてもいいし、自分の被害者意識を満足させてくれるし、人と会話しなくてもいいし、明確な序列があり、権威主義的。

と、ダメダメ家庭の人間の「ツボ」を満足させてくれる集団といえるわけ。

面白いことに、「人類がみな平等」という主義主張のはずの共産党では、明確な序列があり、実に権威主義的でしょ?

会話ができないので、新たな縁を広げていくことができず、従来からの縁であう地縁血縁にこだわったりする。

それこそ、権威や血縁の集大成とも言える皇室に、妙にこだわったりするわけ。共産党員ほど、

「実はワタシの先祖は、遠く皇室につながっているんだ!」

などと自慢気に話したりするもの。そんな血縁自慢の共産党員って、いたりするものでしょ?

あるいは、共産党員の主義が統一されているのはともかく、その「話しぶり」も、全員同じようなものでしょ?

それってTPOに合わせた会話をしていないわけですよね?
あんな口調を聞かされたら子供はどう思うのかな?
あの話しぶりは、相手から合意を取るという発想ではなく、相手から反論を食らわないことが目的化した話しぶりでしょ?

共産主義そのものは、現在でも十分に参考になる考えでしょう。マルクスの指摘には有意義な点も多い。しかし、現実の共産党員で尊敬できるような人って、ほとんどいませんよね?

不平不満を、権威主義的な物言いで主張するだけ。結局は、会話ができない人間が、自分の被害者意識を主張しているだけでしょ?

だからダメダメ家庭の人間は、共産党員になってしまったりするわけ。
共産主義の理想というより、不平不満の体系化の方が主眼と見た方が理解しやすいもの。

それこそ読売新聞の渡辺さんが、昨年のプロ野球での騒動の際に、「たかが選手が・・・」と言ったそうです。渡辺さんは今は違っていますが若い頃は共産党員でした。まあ、「たかが選手が・・・」という物言いは「共産主義」の発想とは似ても似つかぬように思われるでしょ?

しかし、「まず最初に、自分の側の被害を考える。」あるいは、「権威主義」という「共産党」のメンタリティからは、結局は変わっていないわけ。彼もダメダメ家庭の出身なんでしょうね。

あるいは、以前に、年季が入った実際の共産党員の方と雑談をしたことがありますが、その方が「ウチの使用人が・・・」と言う言い回しをしたので、私も呆れてしまいました。「使用人」という言い方ではなく、たとえば「働いてもらっている人」とか、せめて「従業員さん」とかの言い回しの方が適切といえるのでは?
共産党の集会では、「使用人」という物言いをする人に対して、注意とか指摘はされないの?

共産党員さんも、主義主張は当人の勝手ですが、実際に働く労働者の方々に、もうちょっと敬意を持てないものなのか?

序列意識が強いダメダメ人間は、何でも序列で判断するので、逆に言うと、「格に対するセンシビリティ」がなくなってしまうことになる。格の違いというか、そもそも背負っているものが違うというか、そもそもの土俵が違うというか・・・もはや別の世界という存在もあるでしょ?

それを、格の問題ではなく、序列関係の枠組みで認識するわけ。


それこそ、皇室なんて、一般の人間にしてみれば、格が上とかの問題以上に、そもそも別の世界ですし、はっきり言ってしまうと、関係ありませんよ。だから、どうでもいい話といえるくらいでしょ?

しかし、共産党員は、格が違うというか、世界が違うという発想自体を持っていないので、それを序列関係で意識して、だから、皇室に対して妙に対抗したりする。しかし、無理に意識などはせずに、

「あの人はあの人、ワタシはワタシ。」

でいいんじゃないの?

しかし、序列意識が強く、対抗心が強いので、どうしても、意識してしまうわけです。

ちなみに、これらの記述は、基本的に「日本」の問題です。ただ、日本以外でもほとんど同じでしょ?

尊敬できる共産党員って、世界的に聞かないでしょ?


被害者意識の体系化と、組織化という点では、それこそ中国の共産党もその典型といえます。

昔の中国では、「大人(たいじん)」と称される「器の大きい」大人物がいたものでした。しかし、今の中国で、そんな大人物って聞きませんよね?

伝記を書きたくなるような大人物って、まあ、「トウ小平」さんが最後じゃないの?
あれだけ人口がいるのに、人物としてはどんどん「小さく」なっちゃっていますよね?

共産党治下の今の中国は、地縁と血縁を重視し権威主義的と、まさにダメダメ家庭の人間の「ツボ」を押さえたつくりになっているわけ。あと・・・中国人や中国政府の行動にやたら対抗心があるのも、共産主義というよりも、ダメダメ家庭のツボそのものでしょ?

私は別に共産主義に反対しているわけではありません。それこそ共産党員の問題を、以前触れた皇室の問題と同じ観点で考えているだけです。右とか左とかの分類で、わかった気分になること自体が、いかにもダメダメでしょ?

ちなみに、「被害者意識を体系化して、それを組織化する」というのは、宗教団体にも見られたりしますよね?
やたら自分たちの被害を主張する団体ってあったりするでしょ?

そんな人たちは、往々にして、自分たちが周囲に撒き散らしている「被害」については無頓着なもの。

「自分たちが一番の被害者だ!」

と、思っていると、自分以外の被害なんて無視するわけです。これもダメダメ家庭のお約束ですが。

http://space.geocities.jp/kinoufuzennkazoku/05-12/05-12-23.htm

4) 共産主義者は人間の価値を社会的序列でしか判断できない


支配・被支配の構図 (統治と支配の違い)


ダメダメ家庭の人間は、序列意識が強い。コミュニケーションが命令と服従だけなので、

「どっちが命令を下すのか?どっちが命令を聞くのか?」

その立場を確定する序列が重要になってしまうわけ。序列が違うと言っても、格として見た場合には、それほど違いがありません。

「どっちが2番で、どっちが3番なのか? だからどっちが上の序列なのか?」

と言っても、順番が違うというだけ。逆に言えば、そんな「格の違いと序列の違いが区別できない」発想が問題になってしまうこともあるもの。

序列意識が強いダメダメ人間は、格の違いを序列の違いとして認識してしまうので、たとえば親子の関係も序列の違いとして認識し、格の違いとしては認識していないわけ。本来なら親子の間にある違いは序列の違いではなく、格の違いでしょ?

格の違いがあれば、「上の立場」の人間は、下の立場の存在に対し、保護したりする責務があるでしょ?

しかし、ダメダメ家庭の人間は、上の立場であっても、下の立場の存在を保護しようなんて考えてはいない。ただ、序列に基づいた命令の流れがあるだけ。

ダメダメ家庭においては、上の立場のものの責務として、下の立場のものを「保護し」「思いやる」なんて発想は持っていないわけ。

序列の違いと、格の違いは、質的に大きく違うもの。

このような「格の違い」以外にも、単なる順番の差で示される序列の差ということをもっと超えて、「立場が大きく違う」状況が存在する場合があります。そうなると、いわば「支配・被支配の構図」が誕生するわけ。

ここで、「支配・被支配」と言っても、支配であって、統治ではありません。

イギリスの王室を、「君臨すれども、統治せず。」なんて言われたりしますが、

ダメダメ家庭というものは、「支配すれども、統治せず。」

となっているわけ。


「支配すれども、統治せず。」となると、それこそ北朝鮮の金王朝が、まさにその典型でしょ?
金王朝は君臨して、北朝鮮の人々を支配しているけど、統治はしていないでしょ?

逆に言えば、ダメダメな人は、統治の責務を認識しないからこそ、何も覚悟もなく「支配」を目指すことになるわけ。

そして、支配を目的とすることで、自己逃避してしまう。本来なら、何かを統治というものは、その統治した人々を幸福にしたり、あるいは、統治の領域を拡張したりと、その立場を獲得すること自体は、最終目標とは言えないもの。どのように統治するのかが最重要の問題ですよ。

あるいは、統治の問題だったら「どうやって、みんなの富を増やしていくのか?」なんて問題も発生するもの。
しかし、ダメダメな地域ではそんな発想がないので、富の再生産がないことになる。それこそ、支配者が被支配者に対してワイロを要求するようになるわけ。それは支配者の役得かもしれませんが、統治者の義務からは外れているでしょ?

ダメダメな地域では、支配者は、得た地位によってお金を得て、そのお金によって、土地とか、宝石とか、お妾さんに出費しても、本来の統治者の役割である富の再生産に回すようなことはしないでしょ?
だから被支配者は貧しくなるばかり。それを指摘されると、

「悪いのは全部○○のせいだ!」

と他者を犯人認定。 中国とかロシアとか、韓国・北朝鮮とか、イスラムって、そんな感じでしょ?


ダメダメな領域ほど、支配者はラクだし、儲かる。だからこそ、支配者になりたがる。そのようなプラグマティックな意味ばかりではなく、ダメダメ人間の抑圧的な傾向からも、支配欲が発生するもの。自己逃避のダメダメ人間は、支配そのものを目的化することで、あるいは支配する立場を得ることを目的とすることで、自分自身の問題から逃避してしまうわけ。

そんな人は、支配を目的化した用語を使ったりするもの。たとえば「制圧」とか「征服」とかの、一般の社会では使わないような言葉を持ち出してくる。それこそ、大阪の芸能人が、よく「東京制圧!」とか言って喜んでいますよね?

あるいは、韓国の芸能人が、「日本制圧!」とか・・・
征服とか制圧はいいとして、じゃあ、その芸人さんは、東京や日本でどんな活動をするの?
本来は、それが重要でしょ?

しかし、それを考えることから逃避してしまい、征服とか制圧そのものが目的化されてしまうわけ。

そもそもダメダメ人間は、「勝ち負け」だけで判断するもの。

「ヤツラに勝って、制圧したぞ!」

そう言いたいわけ。支配が目的化されているので、それを確認するような物言いが多くなる。それこそ、

「誰がオマエを養っていると思っているんだ?!」

なんて物言いが頻発することに。あるいは

「教えてやる」とか「恵んでやる」とか「出演してやる」

なんて恩着せがましい物言いが多くなる。あるいは、

自分の支配下にある女性に対して「ご主人さま!」と言わせるとか・・・

そんな事件が実際にありました。そんな行為は、その人の出身となったダメダメ家庭の反映なんですね。


そんな環境に育ってしまうと、まさに親譲りで、相手を「支配」することをもくろむパターンになったり、逆に、「支配」に対して過敏に反応するようになるわけ。ちょっとでも力のあるものに接すると、

「この○○は、ワタシを支配しようとしているのでは?!」

と、警戒することになってしまう。


それこそ、「日の丸」とか「君が代」などにも過剰反応することになる。そんな過剰反応も、支配されることに対する過敏な恐怖感を理解していると、簡単に理解できるでしょ?

ダメダメな環境においては、「支配すれども、統治せず。」の状況。だから支配されることは、すなわち、死につながってしまう。ダメダメな地域では、そんな「支配・被支配の構図」で物事を見る人が多いでしょ?

韓国人の訳知りコメントって、「日本が我々を支配しようとしている!」なんて警戒感を主張した文章って多いでしょ?

日本だって、本来なら、そんな「しょーもない」連中など支配しても、ジャマくさいだけ。本来は、支配する際には統治も発生するわけですから、そんな連中の統治は面倒だし、価値もありませんよ。しかし、ダメダメと言うものは、「支配・被支配の構図」で相手との関係を設定し、その支配においては、統治する義務が含まれていないことを理解すれば、そんな警戒感を踏まえた主張も理解できるようになるわけです。


本来なら、そんな「支配・被支配の構図」で見なくても、対等の関係で

「お互いが迷惑にならない範囲で自由に行動し」

「自分のやりたりことを相手に的確に伝えればいいだけ」、

別の言い方をすると、双方の合意を積み重ねながら進めていけばいいと思ってしまうのはマトモな発想ですが、会話不全で自己逃避のダメダメ人間にはできないこと。他者の支配を目的化することで自己逃避できるわけだから、そんな支配欲に浸ることはダメダメ人間には、心休まるものと言えるわけ。つまり、支配対象の他者を凝視することで、自己逃避するわけです。

ダメダメ人間にとっては、支配欲というのが、自己逃避の具現化であって、目的達成のための統治とは結びついていない。そんな人間に実際に支配されてしまったら、とんでもないことになってしまうもの。

支配しても、しょーもない連中であるがゆえに、支配されてしまうとトンデモナイ事態になるわけです。


そんな支配欲を持つ人は、そもそも個人としての尊厳がないので、自分で自分を律する発想がない。
支配だからコミュニケーションが問答無用の命令だけ。そして、その支配関係を利用して

「オレに従え!」

「ワタシを好きになれ!」

と要求するようになる。そんな要求を受けても、実際に好きになるわけもなく、そして、なりようもない。だからこそ、支配下にある存在は、自分の感情を抑圧せざるを得ない。あるいは面従腹背状態になり、臥薪嘗胆を決め込むようになる。

「支配・被支配の構図」で物事を見る人間は、対等の関係では対処できないわけだから、強引に相手を支配しようとするもの。だから、そんな発想が通用する世界に行きたがる。序列に関わる領域において、自分の序列を上げることだけに熱心の人がいるでしょ?

そして、序列を上げて、最終的に頂点にたったら、もうやることがなくなってしまう。

逆に言うと、「その後」をイメージしていないので、どんなズルイことをしても、頂点に立ちたいと思うようになるわけ。トップに立った後でやることについて、何も考えていない状態。それこそ北朝鮮の金王朝ではありませんが、政治の世界なども、やたら「支配・被支配の構図」を作ろうとする人がいるでしょ?

政治の世界だったら、ある種の支配欲が必要でしょう。しかし、抑圧的な人間は、それが最終目的になってしまって、その後の統治のイメージが出てこないわけ。先ごろ辞任された小沢さんなんて、その典型でしょ?

小沢さんは支配のための方法論とか、支配を維持するための方法論には熱心ですが、統治のイメージは何も持っていないでしょ?

支配欲が強い人は、相手を支配しようとするわけですが、逆のパターンで「支配されたい」と思っている人もいるもの。ある種のマゾヒズムを持っている人もいるわけです。
なにせ、「支配されてしまえば」、自分ではもう考えなくてもいいでしょ?

自己逃避の人間にしてみれば、自己責任から解放されて、実にラクチン。そうして、トラブルが起こったら

「アイツのせいで、こんな事態に・・・」

と支配者を恨んでいればいいだけ。まさに韓国なんてその典型でしょ?

韓国人がその典型と言えるわけですが、シェークスピアの最後の作品である「テンペスト」に出てくるキャリバンが典型的にそのパターン。いわば隷属への意思を持ち、強き者に積極的に隷属しようとし、そして不都合な事態になると、

「悪いのは全部あの○○のせいだ!」

と言い出し、そして

「どうやって、あの憎い○○に報復しようか?」

と考えることになる。そんな発想の流れは、まさにキャリバンがそうであるように、「育ちの悪い」人間には、頻繁に発現したりするものなんですよ。そんなマゾヒズム人間は、自分を縛ってくれる存在を待ち望んでいるわけ。だからこそ権威主義的な性格を持つもの。

「我々は権威ある○○に黙って従っていればいいんだ!」

と自分に納得させ、周囲の人間に命令する。あるいは、

「あ〜あ、誰か、スゴイ力のある人がワタシを支配してくれないかなぁ・・・」

と念願することになる。支配を志向する人は、結局は序列志向であって、会話の能力がない。あるいは、自分の考えを説明する意欲も能力もない。だから、人から質問されないような、「立派な大義」を掲げたりするものです。

「我々は、こんな立派な正義を掲げているんだから、オマエたちは文句を言わずに我々に従っていなさい!」

そんなスタイルに持ち込みたがる。立派な大義による、問答無用で説明不要の支配関係を形成するとなると、ボランティアの連中なんて、その典型でしょ?

「オマエに恵んでやる!」という立場を作って、弱い立場の人間を支配する。そして、「アナタは悪くないわ!」などと言いながら、その支配体制を維持しようとする。逆に言うと、反論してくるような人間、つまり当人自身で考えることができる人間は、そんな会話不全のボランティア人間の相手などはしない。というか、ボランティア人間自体が、そんな会話が必要な相手から逃げてしまう。


支配に当たっては、言葉は不要。しかし、統治に当たっては、言葉は重要になるでしょ?

だから、会話不全のダメダメ人間は、支配止まりであって、支配自体を目的化するわけ。

支配欲はまさにサディズムであって、被支配欲はマゾヒズム。


お互い同士でくっつけば、まさにベストカップルと言えるわけですが、世界はそんな2人のためだけにあるわけではない。周囲の人間にしてみれば、思考停止のサド・マゾのカップルが巻き起こすトラブルに対して迷惑するだけ。結局は、マトモな人はそんな人から離れて行ってしまうし、残された人間は同類のダメダメばかり。そんな人間が一緒になって家庭を持ったら、その家庭はどんな状態になるの?

支配関係はあっても、家族を保護し、維持し、育成していくという統治の発想がない家庭となってしまうでしょ?

前にも書いていますが、ダメダメ家庭においては、親は子供の「保護者」ではなく、「支配者」なんですね。つまり、ダメダメ家庭においては、子供は保護者不在の日々を送っているわけ。そんな日々だったら、常に切羽詰った心理状態になってしまいますよ。

支配関係というものは、いったん、その関係が崩れたら、修復ができるわけがない。むしろ、次に会うときは敵となっている。それが支配関係というもの。民主党の小沢さんが、いつも、そんな感じですし、皆様が実際にご存知のダメダメ家庭というものも、そうなっているでしょ?

逆に言うと、いったん、その関係が崩れたら修復が効かない関係だったら、その関係が、相互理解に基づいた信頼関係ではなく、「支配・被支配の関係」だったことがわかるわけ。

支配と統治は、似て非なるもの。外から見る行動とか状態においては、「重なる」ことが多いわけですが、ダメダメの領域では、しっかり区別する必要があるわけですし、その区別によって、見えてくるものも多いものなんですよ。

https://medium.com/dysfunciton/支配-被支配の構図-3c3ce4b7f638


5) 共産主義者には格と序列の違いが理解できない


格に対するセンシビリティ (格と序列の違い)


ダメダメ家庭の人間は、序列意識が強い。コミュニケーションが「命令と服従」しかないので、

「どっちが命令を下す側なのか?」

そのようなことを常に意識するようになるわけ。


さて、ダメダメ家庭を考えるのに際し、「似て非なるもの」に注目する・・・
序列に対しては過敏にこだわるダメダメ人間ですが、「格」のようなものに対するセンシビリティは、意外にも、弱いものなんですね。

人間なり物事には「格の違い」というものがあるでしょ?
それが「命令と服従」につながるわけではないにせよ、そもそも別次元のようなものもあったりしますよね?

この「格の違い」というものを、別の言葉で言い換えると、「背負っているもの」「背負ってきたもの」の違いと言ってもいいでしょう。あるいは「土俵が違う」とでも言えるでしょう。

同じ格闘技と言っても、「お相撲」と「柔道」では、そもそも別物ですよ。お相撲さんと柔道家とで「どっちが上か?強いのか?」なんて、議論をすること自体がナンセンス。

しかし、無理に序列に巻き込むダメダメ人間は、何でもかんでも序列の中に位置づけてしまう。そもそも別物だったり、格の違うものも、強引に自分の脳内序列に当てはめようとするわけです。そうして、やたら、

「どっちが上なのか?」

なんて言い出したりする。逆に言うと、そもそも格の違うものも、序列としてしか理解できないので、「格の違い」や「土俵の違い」に対するセンシビリティがないわけ。

さて、このメールマガジンでは、以前に「背景を読む力」というお題で文章を配信しております。自分で物事を考えないダメダメ人間は、他者から見解が示されても、その見解がどんな背景から出てきたのか?そんなバックボーンまで見切る力がないし、そもそもそこまで考える発想がない・・・そんな文章でした。

バックボーンは、別の言い方をすると、文字通りに「背負っているもの」「背負ってきたもの」とも言えるでしょ?
過去において、体験してきたものも違うし、背負っている義務も違う。もちろん、背負っている能力も違う。
あるいは、将来において、解決したいもの、やり遂げたいものも、違っている。

そんなに違うんだから、強引に序列に当てはめるのは無理がある。そして、やり取りをする際には、そのお互いの「背景」なり「背負っているもの」なり「やり遂げたいもの」に対する配慮がないと、議論になりませんよ。

ただ、当事者意識がないと、そもそも「自分がやり遂げたいもの」自体が存在しない。

あるいは、常に被害者意識なので、自分が「背負っている」ものも存在しないわけ。ダメダメ人間に存在するのは「背負わされているもの」くらい。自分自身が背負っているものについて、無頓着なんだから、他者が背負っているものについても無頓着となってしまう。

だから、他者からの見解に接しても、どんな背景を元に、そしてどんな目的意識を元に、そんな考えになったのかについて何も考えない。背景に対するセンシビリティがないので、「格の違い」に対するセンシビリティもなくなってしまう。

「背負っているもの」の違いの代表例は、親と子の違いでしょ?

親は、子供より、多くの義務を背負っている。だから格が違う。そんなことは当たり前のこと。

しかし、ダメダメ家庭においては、そうはなっていないわけ。

ダメダメ家庭においては、親と子の「序列」は存在しても、「格の違い」は存在しないわけです。

だって、ダメダメ家庭においては、親も子供も、背負っているものは同じなんですからね。

「いくらダメダメ家庭でも、親は子供の養育義務を背負っているだろう?」そのように思われる方も多いでしょうが、ダメダメ家庭においては、親は子供の養育義務を「背負わされている」だけ。つまり被害と捉えている。当事者意識を持って「背負っている」のではないわけです。だから、その家庭にトラブルが発生すると、ダメダメ家庭の親と子は、同じものを背負っている同格のもの同士として、犯人探しが行われ、結局は子供が犯人と認定されてしまう。そして、ダメダメ家庭の子供は序列が低いので、親の見解には逆らえない。

本来なら、親と子では格が違うんだから、同じ土俵で議論すること自体が間違いでしょ?

しかし、格の違いに対する配慮がないんだから、何事も同格になってしまうわけ。
序列はあっても、格の違いはない。

それこそ、経済的なトラブルなどにおいても、親と子が同格で議論することになってしまう。

本来なら、親と子は経済的に格が違うものでしょ?
しかし、ダメダメ家庭においては、その家庭の経済的な苦境の解決に当たって、子供が率先してことに当たることになってしまう。だから子供が経済的な面まで「気を使う」ことになるわけ。

ダメダメな人間は、自分が被害者だと思っているので、自分自身を弱い、哀れんでもらう立場だと思っている。保護する側ではなくて、保護される側だと思っている。だからある意味において、子供と同格と思っている。だから、子供と同じ次元でケンカする。しかし、本来なら、同じ次元で親子でケンカしたら、どっちが勝つかわかりきったこと。

しかし、親子の間で、同じ次元でのケンカなんて、まさに虐待家庭では、よく起こっているでしょ?

あるいは、夫婦間においても、夫と妻では、肉体的に差がありますよ。格が違うといってもいいでしょ?
だから身体でケンカしたらどっちが強いのか?そんなことは判りきったこと。

しかし、格へのセンシビリティがないので、親子間なり夫婦間で、同格同士としてケンカして、序列を決定することになる。

このような「序列はあっても、格の違いが存在しない」状態は、ちょっとしたやり取りでも発生したりするものです。

「この人・・・ワタシに色々と言ってくるけど・・・
そもそも格が違うというか・・・土俵が違うんだから・・・
この人・・・いったい何を考えて、このワタシにこんなことを言っているの?」

そんな怪訝な思いになってしまうわけ。

「どっちが命令する側なのか?」

という序列には対応できても、

「そもそも背負っているものが違う。」
「そもそも土俵が違う。」
「目指しているものが違う。」

という格の違いに対するセンシビリティがないので、やりとりがトンチンカンになってしまう。それこそお相撲の土俵で、お相撲さんと柔道家が向き合っているようなもの。お互い、「どうすればいいのさ?」となるだけ。

格の違いは、命令とか服従には関係がない。
だからこそ、ダメダメ人間には認識されにくく、無視されやすい。

それこそ文章においても、書いている人の「背負っているもの」、「背負ってきたもの」が反映されるのは当然のこと。この私のもとにお便りのメールの文章もあったりしますが、読めば、その人の背景となっているものなんて、スグにわかりますよ。一つ一つの言葉の重みが違うものなんですね。
使われた言葉が100の言葉から選択したのか?5の言葉から選択したのか?
ちょっと話をしたり、文章を読んだりすれば、その背景がわかるものなんですよ。

よく「じっくり寝かせた文章」なんて言われたりしますが、十分に推敲をした文章と、書き流した文章は、読めばすぐわかるものですよ。文章の上手下手はあっても、背景となっている精神は、表象としての文章から見えてくるもの。ヘンな話ですが、「一気に読める文章」と、「一気に書いた文章」は、別物ですよ。

このような表現の問題ばかりではなく、ちょっとしたやり取りにおいても、その人の背景が見えてくることが多い。

当事者意識がない人間は、自分の現状や問題を見ようとしないので、自分に関係のないマターばかりに首を突っ込んだりする。他者に興味を持つのはいいとして、当人自身に解決したいことはないの?そのような当事者意識のない人からの質問を受けたりすると、

「それって、アンタが本気で解決したり、知りたいと思っていることなの?」

なんて怪訝に思ってしまうもの。そんな人は、質問の仕方なり言葉も、「ちょっとハズレて」いることが多い。だって、当人がどうしても知りたいと思っていることではないので、質問にもパワーがないものなんですね。いわば、質問のための質問に堕している。

格へのセンシビリティがない人は、そんなトンチンカンな物言いをすることが多いわけ。結局は自分自身の現状なり背景が見えていないわけ。自分が背負っているものを自覚していれば、それに伴う一貫した問題意識も発生するものですよ。逆に言うと、そんな一貫した問題意識がないということは、自らが背負っているものを意識して生きていないということなんですね。

あるいは、ちょっとした行動にも、それが反映されることになります。いわゆる貴族とか平民とかの身分においても、単に出生云々の問題よりも、背負ってきたものが反映されることになる。

「秀でたるもの義務多し」の積み重ねが、その身分の高貴さを生む訳でしょ?
単にDNAの問題ではないわけ。
背負っているものを自覚している日々だから、そんな人の行動は重みがあるわけでしょ?


しかし、バックボーンを自覚し見出す能力が、ダメダメ人間にはない。

稚拙な文章を書くのはともかく、そんな稚拙な文章の人間に限って、説教くさいもの。序列意識を元に、上からの物言いをしたがるわけ。

他者がどんな背景を背負って、その文章にしているのかわからないし、わかろうとしない。

たとえ、その分野で格が違っていても、「自分はこのようなものを背負っていて、このような目標があって、現状はこうなっていて、今はこの問題を解決したい。ワタシとしてはこのように考えている。だから、この点について、ちょっとアナタの見解を聞きたい。」とでも言えばいいだけ。

そのような問い掛けだったら、その分野での格の違いはあっても、自立した一個人同士のやり取りなんだから、スムーズに進むことになるでしょ?

まずは当事者意識が重要なんですね。当事者意識がある人なら、その分野はともかく、別の分野では「格」が高いことが推測されるわけ。

特定分野における格の違いの問題ではなく、格の違いが、そもそもわからないダメダメ人間は、持ち前の序列意識から、上からの説教くさい物言いだったり、下から媚を売るような物言いをしてしまう・・・
だからこそ、ますます人間の格が低くなる。

「序列意識」と「格の違いに対するセンシビリティ」の違いは、当人が「背負っている背景」に対する感応度の違いであって、それは自分自身が「背負っているもの」に対する自覚がないと、生まれて来ないもの。

その大元として、親と子の間で「格の違い」が存在しないダメダメ家庭の発想があるわけです。

そんな「格の違い」に対するセンシビリティがないと、それこそ学校における教員と生徒の間も、序列で捉えてしまうことになる。教員と生徒は、格が違うものであって、序列の問題ではないでしょ?

しかし、教員と生徒の間の違いも、ダメな教員は、序列で判断するし、ダメな生徒やその親も、序列で判断する。そんな学校は、どうなってしまうのか?まあ、お約束でしょ?

あるいは、以前に起こった自衛隊の船と漁船の衝突事故ですが、最新鋭の軍艦と、オンボロの漁船で、同格で議論してはダメでしょ?

それって、親子間で、同格でケンカするようなもの。

格が違いに対するセンスというものは、自分が背負っているものを自覚しているから、持っているわけ。当事者意識がないと、持てないセンスなんですよ。逆に言うと、そのセンスがないことから、自らが背負っているものを全く意識していない日々が見えてくるわけです。

「秀でたるもの、義務多し。」

という言葉でいうと、

「義務を自覚してない人」は、「秀でたる存在」ではないわけでしょ?

そんな人は、たとえ、その立場がそれなりではあっても、ダメダメな人なんですね。


格が上の人は、一般人とは、求められるものが違っていて当然。逆に言うと、その覚悟がない人は、そんな立場に立ってはダメなんですね。

本来なら、家庭内で、格上の存在であるはずの親というものも、ダメダメ家庭においては、子供と同格。逆に言うと、格上の責務について何も考えないから、簡単に親になってしまう。格上の存在として、子供を保護ずる発想もない。自分ひとりで何事も解決しようと、子供が無理をして、結果的に子供が問題行動を起こして、

「どうしてこんなことに?!」

と嘆く。ちょっと説明されれば誰でもわかることですが、何も考えないからこそダメダメ家庭ができてしまう。家庭内においては、親というものは、格上の責務があるものなんですよ。その責務を自覚してない親って、残念ながら多いでしょ?

そんな人は、別の面でも、今回の文章にある「格に対するセンシビリティ」がないものなんですね。
https://medium.com/dysfunciton/序列過敏-62558f9a2332

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ダメダメ家庭の目次録

音楽・映画関係の超有名サイトでしたが、東北大震災以降リンク切れになり、ミラーサイトでかろうじて読めるものがあります。

消えない内に早くコピーを取って残しておいた方がいいです:


ダメダメ家庭の目次録
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/index_original.html

ダメダメ家庭 カテゴリー分類総目次
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/mokuji/sougoumokuji.htm

映画とクラシック音楽の周囲集
http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/schejule.htm

「映画の中のクラシック音楽」
http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/top-page.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c2

コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
3. 中川隆[-11686] koaQ7Jey 2019年3月06日 10:14:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[305]

因みに、現在の日本共産党は親米保守、極右反動勢力に変わっていますね。


昔から民青の学生は事大主義で

大学では左翼教官に おべっかを使って興味も無いのにマルクスとか読むふりするけど

会社に入ると

マルクス主義はもう古い

と言って否定するので有名でした。


民青や共産党員にまともな人間は一人もいませんでした。

つまり、20年前まで大学関係者や学生が左翼とマルクス主義者ばかりだったのは
GHQ の教育方針が反映していただけで、自律的で自然な現象ではなかったのですね。


戦前に極右で米英鬼畜とか言ってた極右は終戦後に殆ど日本共産党員に転向しています。
反対に、全学連の闘士は年取ってから大半が極右になっています。

つまり、

極右=極左

で、環境によって極右になったり、極左になったりするだけなのですね。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK258] 「幸せの国」ブータンで発見した「不幸せの国」日本との差 ここがおかしい 小林節が斬る!(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
6. 罵愚[7222] lGyL8A 2019年3月06日 10:14:33 : uz7lDD2pDc : N2NMZUNTbUh2M0U=[37]
 「その点でわが国はどうであろうか」と問いかけている、みっつの原因、それぞれに、うなづくところが多いのだが、同時にその理由として思いいたるのは、平和憲法、戦後民主主義と呼ぶ、現在の世相をかたち作っている源泉である。
 現行平和憲法をメシのタネにする小林節教授自身が、その犯人の一人であって、盗人猛々しいの思いを強くする。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/182.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK258] 辺野古工事は大臣のせいで自分ではないという卑怯者。日本の民の首相ではない。(かっちの言い分) 一平民
8. スポンのポン[10889] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年3月06日 10:15:01 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[69]
 
 
■ボクちゃん頭いい。

 『そうだ、嘘をついて国民を誤魔化せばいい。

          内閣総理大臣 安倍晋三』
 
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/194.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK258] 大変だ!TPPのツケが早々に回って来た!   赤かぶ
34. 2019年3月06日 10:15:45 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[17]
原発にこだわって再生エネ関連技術への取組みを阻害したため、周回遅れでお先真っ暗な電力系関連企業群。

同じように、燃料電池自動車(水素)にこだわってEV車で先行することができなかった自動車関連企業群。

似たような失敗の構造が見える。

「高度技術を使って"いいもの"を作れば競争相手はついてこられない」という技術指向のマーケティング(政策)の失敗だ。

何が売れるかは、デファクトスタンダード(事実上の標準)で決まって行くケースが多く、技術的な優位性は必ずしも製品の競争力に直結しない。

そのあたりのマーケティングセンスのなさは、東大脳ならではと言える。

ほとんど今井秘書官達が先導してきたもので、マーケティングの失敗で有り、また既得権益を守るために新しい世界への転換を妨害してきた結果であろう。

今、教育改革が進められようとしているが、時既に遅しで東大バカ門クラブと共に日本は撃沈することになるか瀬戸際だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/162.html#c34

コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
4. 中川隆[-11685] koaQ7Jey 2019年3月06日 10:16:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[306]

浅間山荘事件 _ ここでも江青女史みたいな女が出て来て大活躍

 
紅衛兵たちが大人やかつての権力者たちに対して、

「自分の思想、価値観が間違っていたことをここで認めろ」

と、反省大会を繰り返して根拠なき暴力を繰り返していた丁度この時期、海を隔てた日本でも全く同じような光景が各所で行われていました。その最も代表的な例といえるのが、日本の浅間山荘事件です。

 この事件は山中にて、左翼過激派に属す若者たちが内ゲバの果てに仲間を集団でリンチして殺害し、その後に浅間山荘に逃げ込んで人質を取って篭城した事件です。もともとこの左翼過激派は日本を共産主義社会にするために来るべき暴力革命に備えて軍事訓練を行っていました。その訓練過程で、この事件を象徴する言葉となる「総括」が行われたのです:


総括とは、本来は過去を振り返る「反省」を意味した。当時の左翼の政治運動家の間で好んで使われた思考法である。しかし、連合赤軍では次第に総括が儀式化していった。連合赤軍のリーダーであった森恒夫は「殴ることこそ指導」と考えていた。殴って気絶させ、目覚めたときには別の人格に生まれ変わり、「共産主義化」された真の革命戦士になれるという論理を展開し、仲間にも強いたが、絶対的上下関係の中でその思考は疑われることなく受け入れられていった。

総括はあくまでも「援助」であり、「お前のためなんだぞ」といいながら殴り倒した。「総括」は建前は相手を「革命戦士として自ら更生させる」ことを目的としており、周囲のものが暴力をふるうことは「総括援助」と称して正当化された。

後に、暴力はそれをふるう側にとっても「総括」であるとされ、自身の「総括」のためにもより一層の暴力をふるうことが要求されるようになった。リンチは非常に凄惨で、激しい殴打を伴った。 「総括」にかけられたメンバーの多くはされるがままに暴力を浴び続けた。中には自ら殴られることを願い出たり暴力に対して感謝の言葉を述べる者もいた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/山岳ベース事件

 この「総括」、内容は文字通りこれまでの自分の人生を総括、反省を行ってこれまでの自分と決別することで革命戦士として自らを完成させることを言い、それを周りの援助を以って行うことを差します。この周りの援助、というか補助ですが、ここまで言ってればわかると思いますが罵倒と暴力です。

 この総括を指揮したのは実質的に森恒夫と永田洋子の二人で、二人はこの事件が起こる以前にあらかじめ自分たちは総括を終えて革命戦士として完成しているために、まだ完成していないものを指導する義務(権利)があるとして、一方的に総括対象者を選んでは私的なリンチを繰り返しました。


総括の対象者に選ばれる人間の根拠というのは妬みとか、接吻といった不純な行為、また伝え聞くところでは女性が指輪をしていただけでも覚悟が足りないといって殺されています。

この総括の内容が恐らく、共産主義者同士とはいえそれほど交流のなかったはずの中国で紅衛兵が行った行為と不思議なくらいに酷似しております。

 基本的なやり方は逆らえないように批判対象者を集団で囲み、その対象者に対して周りが一方的に批判します。

紅衛兵なら

「お前の報告書の出し方が毛首席の指導と違う」、

総括なら

「髪を伸ばして革命戦士としての心構えがない」

などなど、何を言っても批判するネタになります。それに対して対象者は否定しようが肯定しようが、基本的に暴行されます。まず、


「その通りだ、すまなかった」と言えば「反省が足りない!」と殴られ、

「いや、そのつもりはなかった」と言えば、「まだわからないのか」と言われ蹴られます。


 両者に共通するのは、何をどうすれば自己批判、反省が達成されるかという基準がないということです。紅衛兵も何が最も理想的な毛沢東主義者で、何が毛沢東主義に反しているかは毎回変わり、総括でも既に完成したという森と永田の二人の私的な感情が満たされるかどうかで、言ってしまえば批判対象者が何をどう言っても無駄だったと言うことです。

 暴行を加える側の理論からすると、自分たちは連中に真に反省を促すために愛の鞭を振るっている(恐らく、そういう気は一切なかっただろうが)という理屈を持っており、よくこの手の史料を見ていると「お前のためを思ってやっているんだぞ」という脅し文句が見受けられます。

 紅衛兵も総括も殴打による内臓破裂や失血によって批判対象者は次々と殺されましたが、一体何故交流のなかったこの二つの集団でこれほど酷似した暴行が行われたのか、個人的には興味が尽きません。まぁその答えというのは簡単で、単にこの暴力行為を行った集団が共産主義集団だったことに尽きます。

 共産主義の集団というのは基本的に教条主義で、既に理論は完成されているのだから余計な疑問、異論を持つな、持つ人間がいれば集団の統率が崩れるからそいつは叩き潰せ……という、比喩としては中世のキリスト教組織のような価値観を持っております。そのため組織は疑問を徹底して話し合う民主主義とは真逆の体制となり、異論派は徹底的に叩き潰されていきます。

共産主義組織はこのように破綻した構造を持っており、スターリン時代のソ連や北朝鮮の例を持ち出すまでもなく権力の暴走を必然的に招きます。またその暴走は基本的に暴力を伴っており、人権というのは徹底的に無視されることが過去の歴史から言って確実です。

最近「蟹工船」ブームで共産党の入党者が若者の間で増えていると言いますが、今時の若者は本当に馬鹿揃いだと毎日せせら笑っています。何を期待して入るかまでは知りませんが、共産党は彼らの考えている組織から最も遠い組織、福祉や人権に対して一切無視する組織であることに間違いありません。今の委員長の志位和夫も、かつての委員長に対して反旗を翻そうとした東大内の下部組織の行動を防いだ事から出世して今の地位についていますし、組織として完璧にいかれています。

http://imogayu.blogspot.com/2008/10/blog-post_5175.html


 70年安保をひかえ、急速に過激化しつつあった新左翼に刺激された日本共産党左派神奈川県委員会から、「思想問題も実践の中で解決していくべき」と強調する旧「警鐘」グループが委員会を解散させ、新しく「革命左派」として立ち上がった中に、このリンチ殺人の首謀者である永田洋子はいた。

 1969年9月、革命左派は外相の訪ソ訪米阻止のため、「反米愛国」の旗を掲げて羽田空港へ突入。当時の指導者であった川島豪は逮捕されたが、それと入れかわるように出所した坂口弘が革命左派の党員となり、やがてリーダー格にまでのし上がる。そして彼は永田の内縁の夫でもあった。

 1971年には栃木県の猟銃店を襲い、川島奪還のため十数挺の散弾銃と大量の弾薬を入手。これにより革命左派は武装化の一途をたどる。

 赤軍派は、本来は塩見孝也と田宮高麿というふたりのカリスマ的指導者を擁していたが、塩見が破防法で逮捕され、田宮が日航機ハイジャックで北朝鮮に渡った後は、森恒夫がそのあとがまに座る形となっていた。ただし森という男は元来は田宮の腰ぎんちゃくのような存在で、デモで初逮捕された際には警察で泣きじゃくって呆れられ、わずか2日で釈放されたり、明大和泉校舎衝突事件にいたっては、恐怖心にかられて土壇場で逃亡したりしている。

 革命左派は、中国亡命の可能性を探るため、そんな赤軍派と接触した。

 赤軍派は「女ぎらい」と言われたほど、女性党員が少なかった。その中の例外が、『ブンドのマタ・ハリ』こと、美しき才女、重信房子であるが、彼女はそのとき塩見の計画に従ってパレスチナへ飛んだあとであった。

 対する永田洋子は、週刊誌に「チビでブス」、「ぎょろ目で出っ歯の醜女」と書きたてられたような面相だった(永田はバセドー氏病をわずらっていたため、目が飛び出し気味であった)が、演説の才があり、ひたむきな革命への情熱は魅力的ですらあった。森は永田に「個人的な友情」を感じ、両派は合同計画を練りはじめる。

 のちに川島の進言もあり両派は「世界革命」を目指す『連合赤軍』として再結成することになる。なおこの頃には、永田と森の間には男女関係があったようだ。 やがて彼らは亡命をあきらめ、山岳アジトの設置をはじめる。主な目的は警察の手から逃れるためと、「学習・討論・兵士の訓練」のためである。

 1971年11月、赤軍派から9人、革命左派から9人の合計18人で、榛名山中に「榛名ベース」と呼ばれるアジトを設立。実質これが彼らの最後のアジトとなった。この日からわずか100日で、この18人から8人の死者が出ることとなるが、彼らはまだ知るよしもない。

 それに先立って、革命左派ではちょっとした問題が起こっていた。 メンバーの1人である向山茂徳が女性メンバーの早岐やす子を連れ、脱走したのである。しかも

「永田のやってることは甘っちょろい『革命ごっこ』だ」

と批判し、

「テロリストとしてなら戦えるけど、もう思想のために駆けずりまわるのは御免だね」、

「おれはこの闘争の経験を小説に書くつもりだ」

とまで言った。 森はそれを聞いて

「処刑すべきだ!」

と言い放ち、

「そういえば向山のアパートの近くに警官がたくさんいた。密告する気だぞ」

と根も葉もないことを永田に吹きこんだ。 永田は向山のアパートへ5人のメンバーを差し向け、「処刑」を命じた。メンバーたちは向山と早岐を油断させて酔わせたあげく、ロープで絞殺し、死体を茨城県山中に埋めた。

 榛名ベース完成後、連合赤軍18名は共同生活をはじめる。指導者は森、中央執行委員は坂口、永田をはじめとする7名で、彼らはほかの兵士たちとは一線を画す特権階級であるとされた。

 12月20日、幹部会議で全員の「総括」を求めることが可決され、第一回目の総括が行なわれた。 まず永田洋子が赤軍派の遠山美枝子に対し、

「化粧したり、髪を櫛でとかしたり、指輪をしたり――彼女は革命戦士としては失格だ」

と批判。だがこのときは遠山が

「この指輪は困ったときに換金しろ、として母が与えてくれたものだから」

と反論し、森が彼女に味方したため、うやむやになった。

 12月26日、革命左派のメンバーである山本順一が妻・保子と赤ん坊を連れて榛名ベースへ合流。これは永田の承認を得てのことだったが、森はいい顔をせず、

「この点でいくらか手綱をゆるめた以上、ほかの点では厳しく鞭を入れなくてはならない」

 と主張した。永田もこれに賛同し、その夜中、総括が行なわれた。 ターゲットは××能敬という22歳の学生で、彼の弟2人も革命左派メンバーであった(この2人はのちに「あさま山荘篭城」のメンバーとなる)。彼が批判された点は、

「検察で完全黙秘を通さなかった」、
「官弁以外の食物を口にした」、
「合法派と接触した」

 といったたわいもないことばかりだが、彼がそれらの批判をすべて認めたため、森が「有罪」と断じた。

 次に、××と肉体関係になったということで小嶋和子をも断罪。ふたりを正座させ、全員で

「犬!」
「日和見主義者!」

と怒鳴りながら、気絶するまで殴った。長い山ごもりと粗末な食事に鬱積していたやり場のない感情がここで炸裂したと言ってもいい。

 失神したふたりは柱に縛りつけられた。顔面は変形してしゃべることもできず、失禁するほど衰弱していたが、彼らは食事も与えられずそのまま放置された。

 28日、21歳の尾崎充男が総括の対象となる。森は「対警官の実演演習」と称し、永田の元・夫である坂口を警官役に命じて、尾崎と戦わせた。 これは坂口をなぶるためでもあったのだろうが、実戦経験で勝る坂口は尾崎を叩きのめした。しかし尾崎は手当てもされず転がされたままで、彼は鼻血と折れた歯の出血で窒息しそうになり、

「紙をとってくれ、息が出来ない」

と訴えた。それを聞いた永田が

「寝たまま人をこき使うような神経で革命戦士たり得るか!」

と激昂。尾崎は柱に縛りつけられ、絶命するまで狂気のごとき暴行を受けた。

 尾崎は「日和った敗北者」と呼ばれ埋められた。××と小嶋は「臭くなってきた」という理由で屋外の木に縛りつけられた。

 1972年1月1日、21歳の進藤隆三郎が総括される。理由は

「プチ・ブル的言動」、
「女好き」、
「幹部への尊敬の欠如」など。


 まず「女の敵」として永田をはじめとする女性メンバーが彼を殴り、つぎに男性メンバーが殴りかかった。失神すると、××と小嶋のもとへ連れていかれ、同じく木に縛られた。翌朝、進藤はもの言わぬ死体となっていた。死因は暴行による内臓破裂である。

1日午後、小嶋和子死亡。死因は内臓内出血と、凍死であった。

2日、××は屋外から小屋の中へ移された。


 2日、以前に永田が批判した遠山美枝子と、22歳の行方正時が総括される。遠山の罪状は主に

「女を捨てていない。革命戦士らしくない」

というものであるが、彼女が重信房子を崇拝していたことも永田には気にいらなかったようだ。

 行方の罪状は「日和見主義」、「警察で組織の秘密をしゃべった」等々。
彼らは暴行を受け、柱に縛りつけられた。遠山は自慢の髪まで切られ、食事もなく放置された。

 4日、××能敬、死亡。顔は土左衛門のごとく膨れあがり、生前の面影はなくなっていたという。

 6日、あいつぐ死者の数にメンバーはほとんど狂気と化していた。彼らは恐怖と罪悪感から逃れたい一心で、遠山と行方への暴行を再開し、薪でぶん殴った。
薪は遠山の性器にも押しこまれた。

7日、母の名を呼びながら遠山、死亡。

9日、行方が死亡。


 18日、幹部のひとりであった寺岡恒一が「永田批判」、「合法派との接触」を理由に総括の場に引きずり出される。ただし彼は殴殺ではなく、ナイフで胸をえぐられ、アイスピックで首と胸を滅多刺しにされた挙句、絞殺された。

 19日、21歳の山崎順が総括の的となる。理由は「幹部批判」。彼もナイフとアイスピックで刺された末、絞殺された。

 26日、赤ん坊を連れてベースに合流した山本順一が総括される。理由はもはやあってなきがごとしで、「運転を誤まった」というものである。彼は殴られず、極寒の山中で一晩中の正座を命じられた。――が、のちに寒さで失神し、倒れたことによって「態度がなってない」と暴行を受け、木に縛り付けられた。

 同日、「美人でいい気になっている」という理由で大槻節子が総括にかけられる。
また、大槻をかばったことで、金子みちよも同罪となった。金子みちよは妊娠8ヶ月だったが、まったく容赦はされなかった。彼女たちは髪を切られ、歯が折れ顔が腫れあがるまで殴られた末、柱に縛られた。

 30日、山本死亡。苦悶のため、自分で舌を半分以上噛みきっていた。

 永田は

「誰かを総括してないと、みんな退屈してたるんで困るわ」

と公言。それを聞きつけ恐怖にかられたメンバーは大槻へのリンチを再開した。大槻は

「目が、目がまわる。水、水」

を最期の言葉として息絶えた。


 31日、森は

「金子は裏切り者だが、腹の赤ん坊は大切な未来の闘士だ。帝王切開して赤ん坊を『奪還』しよう」

と言い出した。が、技術者もいなければ器具もない。手をこまねいているうち、金子は死んだ。腹の子の父親は同じく連合赤軍のメンバーであった(あさま山荘に篭城した吉野雅邦)が、彼女が死ぬ直前、彼は永田の命令に従って金子を殴っている。また永田は金子が死んだ、と聞かされたとき、

「ちくしょう、赤ん坊まで死なせやがって!」

 とその死体を足蹴にしたという。


 2月2日、幹部のひとりである山田孝が総括にかけられ、13日まで生きのびたものの、両手両脚の凍傷による脱水症状を起こし死亡。最期の言葉は

「水、水。なにが革命だ、ああ、俺はきちがいになってしまう」。

 ここまでの死者は14人である。「革命の理想」のためにこの14の死は必要不可欠なものであったと、この時点でメンバーの何人が信じていたかは定かではない。 たださすがに一番冷静だったのは指導者の森で、「俺たちは捕まったら死刑だ」と言い、少なくとも自分たちがしていたのが「殺人」だということはわかっていたようだ。 だがそれを聞いた永田は、

「なんでそんなことを言うのだろう」

と驚いたという。彼らが死んだのは己の弱さに負けたせいであり、自分たちが殺したわけではない、と彼女は信じこんでいたのである。

 2月4日、森と永田は「敵地調査」のため下山した。東京で彼らを出迎えた同志は、彼らがあまりに臭いので仰天したらしい。10体以上もの死体と同居していたのだから当然なのだが、ふたりはこれを、「山に住む猪の匂いだよ」とごまかしている。 一方、指導者のいなくなった榛名ベースでは3人の脱走者が出た。坂口は追っ手を出したが、誰も捕まらなかった。 そうこうしている間に、彼らの山岳アジトは警察に次々発見されていった。森、永田と合流できないままに、残る9名のメンバーは榛名ベースを放棄して逃走。そのうち4名は買出しに下山したとき逮捕された。

 2月17日、警察の決行した山狩りによって、前日に東京から帰ってきていた森と永田は捕縛される。警察は永田のことは一目見てすぐわかったようだが、森のことはなかなかわからなかったという。逮捕に際しても、バセドー氏病で小柄な永田の陰に隠れようとしたり、森は一貫して「指導者の器にはほど遠い」男であったようだ。

 一方、残る5人のメンバー(坂口弘、坂東国男、吉野雅邦、××次郎、三郎)は軽井沢の別荘地に迷いこみ、2月19日、あさま山荘に篭城。のべ10日間、219時間という長期戦の末、警察の突入により完全降伏した。

森は1973年の元旦、拘置所で首を吊って自殺した。

http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/lynch.htm

「我々は全ての人々が平等に暮らせる世の中をつくらなければならない! 
そのために革命を起こすのである!」

「革命は武力より生まれる! 銃のみが政権を生み出すのだ!」

「来るべき国家権力との戦いに備えて全員が革命戦士とならなければならない!」


森恒夫と永田洋子はこういった方針のもと、群馬県・榛名山ベースで厳しい軍事訓練を行った。登山でも遅れているものは殴り、射撃訓練で命中率の悪い者は容赦なく殴られ蹴られた。 この体罰が次第にエスカレートしていく。

射撃訓練で的をはずした同志に対し、

「弾丸の一発が外(はず)れて、それが原因で敗北するかも知れないのよ! 

革命戦士としての自覚が足りないわ! アンタは自己批判すべきよ!」

と永田が言うと、

「自分で自分の弱い精神を批判せえーい!」

と森も同調する。 自己批判とは、自分の過ちを自分で批判することで、大声で謝り反省の言葉を口にしても、

「本当に反省しているとは思えない。みんなで総括すべきよ!」

と永田が総括を要求する。総括とは体罰によって反省を促すことを意味する。総括にかけられた者は全員から殴られ蹴られ、気を失うまで続けられた。目が覚めた時には真の共産主義者の革命戦士として目覚めているはずだとの理論による。

暴行を加える者はみんな一様に

「お前のためなんだぞ!」

と言いながら殴り続けた。また、総括が終わった者は

「ありがとうございました。」

と礼を言う。 この総括は、最初は確かにメンバーを戦士として鍛え上げるための体罰であったかも知れない。しかし、この小さな集団の中で森と永田の権力はあまりにも強過ぎた。絶対的な上下関係が形成され、次第に些細なことでも

「総括すべきだ!」

との掛け声のもと、何人ものメンバーが総括というリンチにかけられることとなった。


総括によって初めての死者が出る


昭和46年12月31日(1人目)

連合赤軍の総括によって初めての死者となったのは尾崎充男(みちお)(22)である。尾崎はこれまで何度も総括の対象となっていた。交番を襲撃した時に積極的ではなかったとか、教えるべきではないメンバーにまで銃の隠し場所を教えたとか、他の者の総括の最中によけいなことを口走ったなどの理由でさんざんリンチを受けてきた人物である。

12月31日、この日も尾崎に対する総括がまた始まった。メンバー全員で全身を殴ったあげく、副委員長・永田洋子が他のメンバーに対して命令を下した。


「ここでやめたらまた同じ過(あやま)ちを繰り返すだけよ! 

革命戦士としての自覚が持てるまで外の木に縛りつけなさい!」


小屋の外は雪の降りしきる氷点下の世界である。木に縛りつけられ食事も与えられないまま、尾崎はこのまま凍死した。 死体となった尾崎を見て永田洋子は、

「彼は革命戦士となることが出来ずに自分から死んでいった。 敗北死したのよ!」

と、「敗北死」という言葉を使うことによって、決して決して自分たちが殺したのではないという意識をメンバーたちに持たせた。この方針は今後の殺人の際にも使われ、メンバーたちに罪の意識を持たせない人心操作であった。


総括によって次々と殺される


昭和47年1月1日(2人目)

尾崎死亡の翌日、進藤隆三郎(22)が総括のターゲットにされた。進藤が昔同棲していた女が逮捕され、今のメンバーのことを警察で喋ってしまったことや、進藤が組織の活動においていつも積極的ではないことに委員長の森恒夫が腹を立て、

「戦士として他のメンバーより遅れている! 総括すべきだ!」

と命令を下し、全員から暴行を加え、それは死ぬまで続けられた。


1月2日(3人目)

連合赤軍の中には恋人同士で参加していた者もいた。小嶋和子(22)と××能敬(22)である。二人が小屋の外で抱き合ってキスしているところを運悪く永田洋子に見られてしまった。 たちまちのうちに二人は総括にかけられる。永田洋子はメンバーの男女間の交際を異常なまでに嫌っていたのだ。


「この二人は活動の拠点を汚した! 
みんなが革命戦士となるべき場所でキスするなんて! 
二人に総括を求める!」


全員が「意義なし!」とすぐに同調した。 二人とも激しい暴行を全員から受け、小嶋和子は屋外に縛られて放置され、そのまま凍死した。


1月4日(4人目)

一方、××能敬の方もこの日本格的に総括が始まった。××には二人の弟・××倫教と××元久がおり、二人ともこの連合赤軍のメンバーだった。いわば××は自分の恋人と、二人の弟と共にこの連合赤軍に参加していたのだ。

「同士として総括の援助をする!」

と、委員長・森恒夫が叫び、蹴りを入れる。 「次!」「次!」の声のもと、全員が順々に××を殴り続ける。それは××の弟たちも同様であった。

「これは兄さんのためなのよ! 兄さんの総括をみんなで助けてやるのよ!」

と永田洋子が言い、

「総括をみんなで達成させてやろう!」

と森恒夫も叫ぶ。森と永田に逆らうことは出来ない。××の弟二人は泣きながら、そして兄さんに謝りながら兄を殴り続けた。総括は延々と朝まで続き、××は動かなくなった。死亡していた。兄に寄り添って泣きじゃくる二人の弟に永田洋子は

「兄さんは革命戦士になりきれず敗北死したのよ。頑張ってあなたたちは真の戦士になりなさい。」

と声をかけた。実の兄をリンチで殺されて正常でいられるわけがないが、ヘタなことを言えば今度は自分たちが殺される。二人の弟たちは泣くことしか出来なかった。

1月6日(5人目)

遠山美枝子が髪を伸ばしていることや鏡を見ていることなどに対して永田洋子が腹を立て、遠山の使っていた化粧道具を床にバラまき、

「こんなもの、革命戦死になるために必要ないでしょ!」


と因縁をつけ始める。

「あなた自身による総括を求めます!」

永田洋子が叫び、

「自分で自分を殴れ!」

と森も命令した。 遠山美枝子は、小屋の中央に立たされ、自分で自分の顔を何度も何度も殴らされた。それは30分ほど続き、顔は腫れ上がっていた。遠山美枝子は髪を全部切られて丸坊主にされ、身体を逆エビ状に縛られた。その上で全員から袋叩きにあい、翌日の7日夕方に死亡した。

1月9日(6人目)

1月3日の会議で、中央委員会が結成されており、序列は森恒夫・永田洋子・坂口弘・寺岡・坂東・山田・吉野の順で、この7人が、「行方正時(22)が不適切な発言を行った。」という理由で1月4日に行方を縛ることを決定した。

縛られた行方正時は連日暴行を受け、縛られてから5日目のこの日、死亡した。

1月17日(7人目)

上記の中央委員会に選ばれたばかりの寺岡恒一(24)が犠牲者となった。寺岡は、これまでの総括で次々と仲間が殺されていることに恐怖を覚え、一番親しかった坂口弘にこっそりと相談した。坂口弘はこの組織のNo.3の立場にある男で、寺岡恒一はNo.4だった。


寺岡
「総括っておかしいと思わんか? 
森と永田が因縁をつけては自分の気に入らない者を痛めつけてるだけじゃないか。」


坂口
「な、何言い出すんだお前!」

寺岡
「このままじゃ、俺たち全員あの二人に殺されるぞ。
親友のお前だからこそ言ったんだ。このままでいいのか。」


だが、「親友」とまで言ってくれた寺岡の気持ちを裏切り、No.3坂口弘はこの発言をそのまま森恒夫と永田洋子に報告した。報告を受けた森と永田は激怒し、すぐに寺岡を呼び出し、縛りつけて全員で囲んだ。


「アンタ、私たちのいないところで色々言ってるみたいね。」

と永田洋子に言われ、寺岡は、昨日相談した坂口がこの2人に密告したことを悟った。

「寺岡、俺は悲しい。同じ同士だと思ってたんだがな。」

と言いながら森恒夫がナイフで寺岡の脚を突き刺した。悲鳴を上げる寺岡。そして永田洋子が

「アンタは総括にすらかけない。死刑よ!」

と寺岡に死刑を宣告した。ここに至っては総括も死刑も同じようなものになっていたが、「死刑」とは最初から殺す目的で全員が標的に攻撃を加えるのだ。

「最後に何か言いたいことはあるか。」

と森恒夫が聞くと

「俺は最初からこの風船ババアの永田が大嫌いだったんや! 

お前らがリーダーなんてチャンチャラおかしいわい!」


と最後の抵抗を見せた。 次の瞬間、森恒夫が

「貴様は死ね!」

と叫んで寺岡の身体にナイフを突き刺した。

「全員で殺れ!」

という掛け声のもと、メンバーたちは次々とアイスピックやナイフで寺岡の身体を突き刺した。だが、なかなか死なない寺岡に対し、

「もういい! 絞殺しろ!」

と森恒夫が命令を下した。縛られている寺岡の首にロープを巻きつけ、その両端をメンバーたちが持って、綱引きのように寺岡の首を締め上げた。そしてついに寺岡は死亡した。

1月20日(8人目)

寺岡処刑の翌日18日、寺岡の処刑の時に加わらなかった山崎順(21)が森恒夫から厳しく追及される。そして翌日、そのことで山崎順も森恒夫から死刑を宣告される。

「死刑にされて当然です。」

と山崎順が反省の色を見せたため、即時の死刑は行われず、森恒夫の指示で縛られることとなった。だが、その後の暴行の最中、山崎順が「組織から逃げるつもりだった。」と発言したために、これが決定的となり、この日20日、死刑の執行が決まった。 寺岡処刑の時と同様、アイスピックなどで全身を刺され、肋骨6本を折られる暴行を加えられ、最後はロープを首に巻きつけてられて絞殺された。

榛名山ベースから新アジト「迦葉山ベース」へ


17日の寺岡処刑の後、一人の脱走者が出た。岩田半治(21)がこの榛名山ベースから逃亡したのである。脱走者とは即ち、警察に密告する恐れがある。 「この榛名山ベースはヤバイ。」と拠点を移すことに決めた。上記の山崎順の総括と並行して、森恒夫は他のメンバーにベースの移転先を探させていた。榛名山ベースは閉鎖された旅館の一部を改造して作ったものだったが、そうそう都合のよい建物が簡単に見つかるはずもない。結局新しいアジトは群馬県沼田市の山林にテントを張って、そこをアジトとすることに決まった。新アジトの名前は迦葉山ベースと命名された。

榛名山ベースで殺害した者たちの死体は、万が一警察に発見されることを考えて身元を隠すために全裸にして順次埋めておいた。そして移動の際には榛名山ベースには火を放ち、証拠品は全て燃やし、連合赤軍は榛名山ベースを後にした。この榛名山ベースは、赤軍派と京浜安保共闘が合体して連合赤軍が誕生した記念すべきベースであったが、結成当時29人だったメンバーも、総括と死刑によって8人死亡、1人逃亡で20人になっていた。

そして新しいアジトに移る際、連合赤軍はバスに乗ったのだが、これまでの山の中の生活で何日も風呂にも入らず着替えもしなかったため、彼らの放つ悪臭はすさまじかった。あまりにも異様で汚い集団であったため、同じバスに乗った人が後で群馬県警に通報している。

現地に着いてテントで生活しながらもメンバーは新しいアジトとしての小屋の建設に励んだ。完成と同時にテント生活を辞め、小屋に移る。改めて新アジト「迦葉山ベース」の完成であった。


更に総括による犠牲者は続く


1月30日(9人目・10人目)

この4日前である26日に、森恒夫が、山本順一(21)に対して

「妻の山本保子(28)に対する態度が偉そうだ。革命戦士としての意識が低い。」

などと因縁をつけ始める。山本保子とは、山本順一の妻であり、生後三ヶ月の子供を連れて夫と同じくこの連合赤軍のメンバーに参加していた。いわば山本順一は、妻と子供の三人家族でこのメンバーに参加していたのだ。

山本順一を総括することが決まり、暴行が始まった。山本順一は妻の見ている前でさんざん殴られた上に、終わると逆エビに縛られた。そのまま縛られ続け、新アジトの迦葉山ベースが完成した時には、縛られたまま運ばれ、新アジトの床下の柱につながれた。29日に山本順一は

「中央委員会の方が理論が矛盾している。」

と発言し、舌を噛んで自殺を図ったが、口に猿ぐつわを噛まされ、更に放置され、そして翌日30日に死亡しているのが発見された。

この日30日は2人死亡しているが、もう一人の犠牲者は大槻節子(23)である。大槻節子は、5日前に当たる25日に、60年の安保闘争に関する議論で、大槻が「敗北」という言葉を多用したことについて腹を立てた森恒夫から厳しく追求を受けた。そしてこれを理由に縛られることになった。縛られたのは、上記の山本順一と同じ26日である。
激しい暴行を受け、永田洋子に髪を切られ、山本順一と同様、29日に縛られたまま運ばれて床下の柱につながれた。ここでまたもや暴行を受け、翌日30日、遺体となっていた。

2月4日(11人目)

金子みちよ(24)が死亡した。金子みちよは、前述の山本順一、大槻節子と同じ26日に縛られていた女性である。

2人と同じように縛られたまま、床下へつながれた。金子みちよは妊娠八ヶ月でお腹も大きかったが、容赦はなかった。彼女が縛られたのは、永田洋子から

「アンタ、最近、森さんの方ばかり見てるね。
女であることを使って、森さんに取り入ろうとしてるんだろ。」


などと完全な言いがかりをつけられ、

「同士とヤッた(sexした)ことがあるだろ!」

「物に対する執着が強い!そんなことでは革命戦士にはなれない!」


などと更に因縁をつけられ、ここから総括が始まった。何日にも渡って暴行は続けられ、2月4日のこの日ついに死亡した。同じ26日に縛られた山本順一と大槻節子が30日に死亡してから、金子みちよはその後、4日間も生き地獄を味わった上、お腹の中にいる子供と共に死亡したのである。

2月12日(12人目)

2月1日に「この組織を脱退したい。」と申し出た山田孝(27)が最後の犠牲者である。翌日2日に山田は雪の上に正座させられ、反省を求められた。そして森恒夫に「食事抜きでマキ拾いして来い。」と命じられるが、作業が遅かったため、全員から袋叩きに遭う。

その後、縛られ暴行を受け、食事もほとんど与えられず、ついに12日のこの日衰弱して死亡した。山田は延々と12日間もリンチを受け続けた上に死亡したのである。

これまでのリンチで殺した者の死体は、榛名山ベースの時と同じ様に順次穴を掘って埋めていた。この時点で残りのメンバーは16人となった。連合赤軍のリンチで死亡した者は12人であるが、これ以前の京浜安保共闘時代にすでに2人を殺しているので、正確にはこの組織によって殺された者は14人ということになる。

http://ryoshida.web.infoseek.co.jp/jikenbo/036sekigun02.htm


独裁者タイプの上司はなぜできるのか


世の中には独裁者のような上司が多くいる。しかし、彼らは果たして生まれつきそういう人たちなのだろうか。それとも、環境がそうさせるのだろうか。

私がよく聞く上司のタイプの1つに、独裁者タイプがある。このタイプの上司は、恐怖と脅迫で支配し、部下を扱う際に残酷な振る舞いをする傾向がある。

 私はいつも1つ疑問に思っている。悪い上司というのは、もともと悪い人間だからそういう振る舞いをするのか、それとも彼らは基本的にはいい人であるにもかかわらず、権威を背負ったことによって心理的に変わってしまったのだろうか。言い換えれば、悪いボスは生まれつきのものか、それとも後天的なものかということだ。Acton卿の

「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」

という言葉は正しいのか。  私は以前、魅力があり話しやすい人物と仕事をしたことがある。彼は野心的な性格だったが、腹の立つようなことはなかった。しかし、一度権威のある地位についてから、彼はまるで違う性格になってしまったように見えた。彼は「言うことに従わない者は去れ」というタイプの人間になってしまった。私は、彼があるミーティングで、おおっぴらに部下を馬鹿にし、恥をかかせたと聞いた。彼はおそらく、権威を手にした瞬間から、一度も間違いを認めたことがないだろう。その後彼と社交的な会話を交わした時、彼はまだ私が以前知っていた魅力的な人物のように見えたが、彼の仕事場での顔を無視することはどんどん難しくなっていった。

 1971年に、スタンフォード大学の心理科学者がある実験を行った(スタンフォード監獄実験)。この実験では、彼らはなぜ監獄があれほど不愉快な場所になるのかを見出そうとした。具体的に彼らが知りたかったのは、そうなる理由が、監獄に集まるのがひどい人間ばかりだからか、それとも監獄が人々をひどい人間にしてしまうからかということだ。研究者たちは、「塀の中での振る舞い」の効果を調べられるような擬似的な監獄を作った。

 24人の大学生がこの実験の被験者となった。学生たちは全員、最初に面接と性格テストを受けた後、コイントスで無作為に2つのグループに分けられた。半数が看守の役を与えられ、半数が囚人役となった。看守への唯一の指示は、監獄の法と秩序を維持するために何でも必要なことをしろというものだった。

 実験は2週間の予定だったが、たったの6日間で中止された。なぜか?それは「看守役」があまりにも虐待的になり、「囚人役」が心的外傷を受けたためだった。看守役の中には、自分は平和主義者だと主張する者たちもいた。

 これは1つの実験に過ぎず、職場は監獄ではない。しかし、それでもこの結果は身も凍るようなものだ。私は、権威によって腐敗してしまう人たちの性格には、もともと心理学テストでは発見できないような、弱いところがあったのだと考えるようになってきている。私は確かにリーダーシップが人間を変えると考えているが、われわれすべての中に、権力によって芽を出す残虐さの種があるとは信じられない。

http://builder.japan.zdnet.com/off-topic/20379103/

権力者はなぜ「堕落」するのか:心理学実験


権力を手にすると、世界を他者の視点から想像することが難しくなり、さらに、他者に厳しく自分に甘くなるようだ。

権力者が正しくない行動をするというニュースは大量にある。彼らが、自分より地位が下にある者に対して横暴にふるまい、権力をかさにとった性的行動をとったりすることは、気が重くなることではあるが、驚くことではまったくない。問題は、このようなひどい行ないはなぜ起こるのかということだ。権力はなぜ堕落するのだろう?

心理学者たちによると、権力者の問題のひとつは、他者の状況や感情に対する共感性が低くなることだという。いくつかの研究によれば、権力的な地位にある人は、ほかの人を判断する際に、ステレオタイプ的な判断を行ないやすく、一般化しやすいという。
ノースウエスタン大学の心理学者Adam Galinsky氏らによる最近の研究を見てみよう。研究チームはまず、自らが大きな権力を手にした経験、あるいは自分に何の権力もないと感じた経験のいずれかを、被験者たちに語らせた。

そしてその後、自分の額に「E」の文字を書くよう指示した。すると、権力を手にした経験を語った被験者のほうが、文字を(他人から見て)左右逆に書く傾向がはるかに強かった。この傾向は、権力の「視野の狭さ」が引き起こすものだと研究チームは主張する。権力を手にすると、世界を他者の視点から想像することが非常に難しくなるというのだ。

さらに、権力者は偽善的傾向も持ちやすい。Galinsky氏の2009年の研究(PDF)では、一方のグループには、仕事の交通費を不正請求する行為は、倫理的にどの程度の悪事にあたるかを、9段階で評価させた。もう一方のグループには、さいころを使ったゲームに参加させた。[被験者は他人に見えないところでさいころをふり、]さいころの出た目に応じて、決まった枚数の宝くじを各被験者がもらえるというゲームだ。出た目の数が多いほど、もらえる券のくじも増える。

http://www.kellogg.northwestern.edu/faculty/galinsky/Power%20Hypocrisy%20Psych%20Science%20in%20press.pdf

前者の実験では、権力を手にした経験を事前に想起していた被験者のほうが、交通費の不正請求に対する倫理的評価は有意に厳しかった。ところが、さいころゲームのほうでは全く逆の結果が出た。権力を想起したグループの被験者に、振ったさいころで出た目の平均値を申告させたところ、偶然のレベルを平均20%上回る(統計的にはありえない)数字を申告したのだ。それに対し、無力さを想起したグループが申告した数字は、偶然をやや上回る程度だった。この結果は、前者のグループの被験者が、実際の出た目ではなく虚偽の数字を申告して、宝くじ券を余計にもらおうとした可能性を強く示唆している。

人間は大抵の場合、正しい行ないは何か(ズルは悪だということ)を知っているが、自分が権力を手にしていると感じると、倫理的な過ちを正当化しやすくなる。例えば、約束の時間に遅れてスピード違反をする行為について、両グループの被験者に評価をさせたところ、権力を想起したグループは、その行為をする当事者が自分ではなく他人であった場合に、より厳しい評価を下す傾向を一貫して示した。つまり、ほかの者は法律に従うべきだが、自分は重要な人物であり重要な行動をしているので、スピード違反にも適切な理由がある、と感じやすいというのだ。


以上の研究結果については、実験室での研究にすぎず、説得的ではないという思う人もいるかもしれない。「権力者の堕落」に関するほかのs研究で私が気に入っているのは、スタンフォード大学ビジネススクールの心理学者Deborah Gruenfeld氏による研究だ。1953〜1993年に米連邦最高裁が下した判決を1000件以上にわたって分析したところ、判事の法廷における権限が強まるにつれて、あるいは判事が法廷の多数意見を支持した場合において、彼らの意見書の文言からは、複雑さや細かいニュアンスが失われる傾向が明らかになった。彼らが検討する視点はより少なくなり、判決から生じうる影響についての検討も少なくなった。そして問題は、こうした「多数意見」が実際の法律になっていくことだ。

ミシェル・フーコーが語っているように、権力のダイナミクスはわれわれの思考に深く影響する。権力の階段を上るにつれて、われわれの内なる議論はねじ曲げられ、他者への自然な共感は否定されるようになる。自らの行動が及ぼす影響など気にかけず、お構いなしに実行するようになっていくのだ。

http://wired.jp/wv/2011/06/03/%e6%a8%a9%e5%8a%9b%e8%80%85%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e3%80%8c%e5%a0%95%e8%90%bd%e3%80%8d%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9a%e5%bf%83%e7%90%86%e5%ad%a6%e5%ae%9f%e9%a8%93/

独裁者の心理


NATOがトリポリを爆撃開始しても、ムアンマー・カダフィは相変わらず権力にしがみ付いている。シリアではバシャール・アルアサードが1000人以上の市民を殺しているし、イエメンでは今週には内戦状態になろうとしているのにアリ・アブドラ・サリーは辞任しない。何故、独裁者はこれほど権力に執着するのか。サウジアラビヤやベネズエラに逃亡して豪華に余生を過ごせないのか。最悪の結果が待っているのに彼等はそうしない。

誇りより欲が先立つということであろうが、独裁者は地位の維持にこだわる。独裁者の心理分析は難しいが、過去の有名な独裁者であるスターリンや毛沢東、サダム・フセイン、カダフィ等の得られる記録から、彼等の心理をある程度研究することができる。少なくても戦略局(今のCIA)がアドルフ・ヒットラーの心理分析を専門家に依頼して以来、独裁者の心理研究は進んできた。ここに最近の研究結果をもとに、独裁者の心を調べて見る。

1) 独裁者は変質者であると言う説


この説明が最も簡単で我々にも分かりやすいが、少し無理がある。変質者とは精神障害の診断と統計の手引き(DSM)によれば反社会的人格障害と記されている。その特性は犯罪の繰り返しと嘘、衝動的行動、自責の念の欠如とある。

多くの独裁者もこの傾向を持つ。彼等は民衆をだますが同時に自分をもだます。「もしスターリンが誰かを裏切り者と呼ぶとすれば、それは他人をそのように誘導していると同時に、実は自分自身をもだましている」とオックスフォード大学の歴史学者であるロバート・サービスは言っている。カダフィは、彼の体制に反対するものは国家リビヤへの反逆と言いつつ、「全ての人民は私の側にいるし、私を守るに命を惜しまない」とも言っている。

連続殺人犯のジョーン・ウェイン・ゲーシーの例を見ても本当の変質者は嘘つきでも冷酷な人間でもなかった。ゲーシーは被害者を各種の道具を使って苦しめ、気絶するとわざわざ起こして苦しめた後に殺した。多くの独裁者はそのような残酷なことを少なくても直接自分は実行していなかった。

ミシガン大学の心理学のスコット・アトランは、20年間、世界の独裁君主を調べている。彼はハマスのリーダーであるカレド・メシャール、東南アジアで活動しているジェマー・イスラミヤの以前の司令官であるアブバカ・アシール、ムンバイでテロを行ったラシュカレタイバのハフィズ・サイード、アメリカの白人至上運動の指導者であったウィリアム・ピース等と直接話している。

アトランが引き出した結論は、衝動的道徳の追求が独裁者の性格の背後にあることであった。ヒットラーの場合、オーストリアのユダヤ人が現在のお金で数百億円を支払う意思を示しているにも関わらず、要請を拒否してガス室に送り込んでいる。イランの政府も外国からの多額の援助の申し出にも関わらず、独立を保つという聖なる目的のために、核兵器計画を維持する決定をしていた。

2) 独裁者は極端な自己愛主義者


一般の指導者は部下を持ち、部下は指導者を批判することが許されるが、独裁者の部下は生命さえも独裁者に握られているために、批判は絶対出来ない。

「私が強く印象付けられるのは、独裁者が変質者であるかどうかより、絶対権力が如何に人間の性格を変えてしまうかだ」

と香港大学のディコッター教授は言う。

「毛沢東は権力の頂上に長くいて権力の濫用は年々増し、最後は自分の作ったマユの中で生活しているような状態であった」

と彼は言う。独裁者は自分自身と他者への関わりを現実的に見る視点を失ってしまう。2003年にPsychological Review誌で発表されたカリフォルニア大学バークレーのダッチャー・ケルトナー等の報告によると、強い力を持つものはその心理体質を変えていくと指摘している。権力のあるものは他者が成し遂げた業績を自分の手柄にできるし、自分を囲む世界を単純化して考える傾向があった。

しかし我々を囲む現実を無視すると神経学的代償を払うことになる。どの脳の部位もそうであるが、余り使われないと退化してしまう。特に旁辺縁系皮質は我々の感情と自己規制の中枢で、そこを使わないと機能は退化してしまう。

カダフィは数百から数千人のスパイを張り巡らして、彼の体制に歯向かう者を探して抹殺して来た。スターリンは人民委員会を使って彼に反対する者や、特に革命以前のエリートを根絶やしにした。このように聞くべき批判を全て封じてしまうと、独裁者は自ら自分の旁辺縁系を機能不全にしてしまう。ゆえに彼等の末期には傍から見ていても狂ったように見える。

3) 独裁者とは、絶対権力により心の病を発病した人


ジンバブエのロバート・ムガベ大統領は若い頃、至って禁欲的、礼儀正しい若者であった。ピーター・ゴールドウィンの著書「ロバート・ムガベとジンバブエの苦難」の中に、ムガベが若い頃は人の話を良く聞き、朝は早起きし腕立て伏せをし、決して酒を飲まなかったと補佐官が述べている記述がある。何故そんな若者があんな怪物になってしまうのか。

ここでロード・アクトンの言葉を引き合いに出して、”絶対権力がムガベを堕落させた”とする。では絶対権力が人を堕落させるメカニズムとは何だろうか。

新しく発表された”権力はどのように人を腐敗させるか”と題する論文で、コロンビア大学の研究チームは、権力は人間の心理を変えると言うより人の生理を変えるとしている。その論文の中でダナ・カーネイーは、権力を持つと人の日常のストレス・レベルは低下するから、ストレスの刺激で分泌されるコルチゾルのレベルも低くなるとしている。確かに権力者は車を運転する必要もないし、住宅ローンの心配もないからストレスレベルは低い。

一般に不道徳な行いをすればストレスレベルは高まる。

「例えば嘘を日常言う人間は、真実、道徳、社会のルール、結果がどうなるかと色々考察しながら、言葉を慎重に選ばないとならない。ストレスが余りに高まると気持は落ち込み、コルチゾルのレベルの上昇となって現われる」

とカーネイーは述べている。しかし、独裁者はコルチゾル・レベルが低いから、いざストレスに見舞われた時にも心に十分な余裕があり、悔やむ事なく何かを実行できる。この仮説が正しいかどうか調べるために、カーネイー等は心理実験をした。


被験者を2つのグループに分けて、最初のグループには大きな事務所をあてがい、貴方は管理職ですよと言う。

するとこの管理職のグループでは難しい決定も比較的簡単にやってのけた。

これに対して第2のグループは、狭い部屋を与えられ部下であると言われるが、彼等の反応は第一グループと反対の結果が出た。

管理職グループの人達は心理的にもストレスが低かったばかりか、唾液の中のコルチゾルのレベルも低かった。


このような理由があるから独裁者の犯罪が許されると言っているのではない。我々の脳は絶対権力を行使するようには出来ていないのだ。独裁者は自分の将来には色々の選択肢があると考えることが出来なくなっている。

カダフィも全てを失う前に辞任すべきだし、ムバラクも辞任を発表する数週間前にエジプトを出国すべきであった。ヒットラーは平和へ向けた交渉が可能だったかも知れないし、サダム・フセインも処刑を避け得た。しかし独裁者は軍事力に頼りすぎ、心理的にも柔軟性が欠けているため、全滅と言う結果になる。

http://mui-therapy.org/newfinding/psycology-dictatorship.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK258] 辺野古工事は大臣のせいで自分ではないという卑怯者。日本の民の首相ではない。(かっちの言い分) 一平民
9. スポンのポン[10890] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年3月06日 10:20:52 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[70]
 
 
■ボクちゃん頭いい。

『嘘がばれそうになったら
 怒っているふりをして誤魔化せばいい。

       内閣総理大臣 安倍晋三』
 
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/194.html#c9

コメント [経世済民131] セブン-イレブンの強権商法と加盟店オーナーいじめをアシストしてきたマスコミの責任! 小倉智昭はいまだにセブン擁護(リテラ 赤かぶ
3. 2019年3月06日 10:21:11 : vq1r5TNQXO : OVZYMEh1eUxXcjI=[7]
>
この問題はもともとはウェブニュースサイト「弁護士ドットコム」が取材で掘り下げたことがきっかけで、SNSを中心に大きな反響を呼んだ。あまりの盛り上がりに、マスコミも後追い。ワイドショーなども取り上げ、コメンテーターやタレントも世論に反応するかたちで、「利便性の追及」や「契約社会」に対する疑義の声を発し始めた。セブン-イレブン・ジャパンは先日、営業時間を短縮した店舗の実験を発表したが、これは、そうした高まる批判を無視せざるをえなかったことの証明だろう。

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なんだ?この日本語は?
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/385.html#c3

コメント [政治・選挙・NHK257] たった1人の反乱で世の中を動かした若者たちがまぶしい 永田町の裏を読む(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
13. 2019年3月06日 10:24:56 : SG4e9aRTHs : ZVVIZmUzSXVUc1U=[32]
2番さんの「同じ様にたった1人で竹中平蔵を糾弾した東洋大学の船橋さんも立派ですよ。」

まさに同感です。
安倍が崇拝する竹中を糾弾した行動は、「国家の長」に立ち向かった極めて勇気ある行動です。
高齢者も残る時間を、この国の未来のために、有意義に活動しなければならないと覚悟しました。
http://www.asyura2.com/19/senkyo257/msg/964.html#c13

コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
6. 赤かぶ[5768] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:26:10 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[804]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c6
記事 [カルト20] タマ・大戦前後の法王機密文書。イエズスイスがロスチャを使って戦争事業、バカチンは融資窓口である。
イルミナカイダやフリメカイダはmi6やCIAやモサドの上部組織で、脅し買収、貸し込みや貸し剥がしといったヤミ金の責任者のようなものでウシジマくんが覆面を被っているようなものである。
従って組織は巨大だが、暴走族とやくざの関係の相似であり、各国の傀儡元首は暴走族の総長のようなポジションが与えられる訳である。
組織が巨大なだけに複雑系に見えるが、泥棒の単細胞組織で、引き締めを図る為にしょっちゅう行事を企画してポストも色々と用意してバイブルも分厚いが、要は騙せ盗めたらしこめ程度の内容で大した事はないのである。
各自が自由に宗教観を持つのは大事だが、総じて宗教団体は泥棒の片棒担ぎという事できれいに系列化されており、少なくとも幹部は真っ黒である。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/462.html
コメント [政治・選挙・NHK258] 辺野古工事は大臣のせいで自分ではないという卑怯者。日本の民の首相ではない。(かっちの言い分) 一平民
10. スポンのポン[10891] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年3月06日 10:26:38 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[71]
 
 
■ボクちゃん頭いい。

『いよいよ逃げられないと思ったら、
 役人に記録を改ざんさせて誤魔化せばいい。

         内閣総理大臣 安倍晋三』
 
 
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/194.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
7. 赤かぶ[5769] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:26:55 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[805]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c7
コメント [政治・選挙・NHK258] ロクでもない予兆ばかり 安倍政権で新元号に嫌〜な予感(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
16. 豊岳正彦[150] lkyKeJCzlUY 2019年3月06日 10:27:26 : 5D7jYeSru2 : MkdHejB4YXllYUk=[3]
自由森議員、参議院で沖縄問題を滅多切り。出てきたのは嘘だらけ。(かっちの言い分)
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/161.html#c21

の続編(笑う)↓↓↓


「辺野古基地建設反対が7割超? 沖縄県の皆さんの気持ちに寄り添い・・重く受け止め、尊重し・・無視します」 安倍晋三
http://latache1992.blog56.fc2.com/?no=815#comment


【東大話法奇形司法精神科AI自動誤診誤審出力殺人電気箱】

投稿者:::気は長く心は丸く腹建てずじゃなかった立てず自分でンコする(笑う)快便通りがけ

本文

2俵目は短いけど、最も浦添に送りたいジャポニカ米満載です(笑い)

M3新聞記事に対する投稿。
_______________________

「主要事実レベルの争点は事件性である」−乳腺外科医裁判判決文の詳報
No:000119/03/05投稿者:編集部;閲覧数:384 1/13 次へ
 自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴された男性外科医に対する裁判で、東京地裁(大川隆男裁判長)は2月20日、男性外科医に無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。判決文を7回に分けて掲載する。

Vol.1 「主要事実レベルの争点は事件性である」
Vol.2 麻酔覚醒時のせん妄の影響の有無及び程度
Vol.3 麻酔科医、精神科医らの証言
Vol.4 アミラーゼ鑑定及びDNA型鑑定の信用性等に対する判断
Vol.5 DNAが被害女性の左乳首付近に付着する可能性
Vol.6 検査者としての科捜研研究員の誠実性
Vol.7 「合理的な疑いを差し挟む余地がある」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
No:000919/03/05投稿者:緑袖幻想曲閲覧数:130前へ 9/13 次へ

元検事が指摘する捜査機関の劣化。
http://www.kumehara-kenji.com/無罪事件に学ぶ捜査機関の劣化/

「無罪事件に学ぶ捜査機関の劣化」

一審無罪でも高裁でひっくり返ることはあるので、
要注意です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
No:001019/03/05投稿者:匿名医師172ABC閲覧数:107前へ 10/13 次へ

 いま、医師過剰ですから、日本国民は困りません。しかも女性乳腺外科医もいることだし、尚更国民は困りません。
 司法の判断に、困らない国民を身内の馴れ合いの医師集団側に取り込むことは残念ながら出来成せんね。それに、裁判所も医師が過剰であり、AIの登場により、患者である国民は一向に困らないことを知っていますので。
 さらに、医師だけが勉強しているなど思い上がらない方が良い。検察も医師より遥かに勉強しています。

 へっちゃらではありません。書類送検されていますので、判決を待ちましょう。この人が無罪に成った時点で、日本の司法は国家権力に屈するものだと言えます。
 確か元女子アナも、夫が元総理の親戚で、運転する車で事故を起こし、人が亡くなったにも関らず、逮捕されず、その後どうなったか。誰か調べて下さい。

//////////////////////////////////////////

ここからが私すなわち本日のメーンイベント(笑う)

No:001319/03/06投稿者:豊岳正彦閲覧数:9前へ 13/13

大野病院も割り箸事件も患者さん死亡事件だが本件は違う患者さんが生きて環境に対応している。
そして生きている人間はヒトという生物ではない。
ましてやAIやロボットのような人工物ではありえない。
あるデータを入力したら1対1対応した行動が出力される二進法アルゴリズムの自動販売機やトースターと、
生老病死を「生きている」生命の最小単位単細胞の粘菌のアルゴリズムは全く違っていて、
粘菌ですら無数の入力に無数の出力で生老病死を生きているから、
いのちの秘密を人間が二進法アルゴリズムで解明することは如何なる神通力を持ってしても絶対不可能であることは、
人類史上最も偉大な西洋二進法アルゴリズム科学者である日本人南方熊楠の失敗からも明らかである。

精神科医と精神科AIは南方熊楠よりも生命の分類において優れているのか?否、である。
裁判官は推理小説作家ドストエフスキーよりも生きている人間の罪と罰について判決文を読む人の心を納得させる筆力があるのか?
否、である。

この精神科DSMの譫妄を生きている人間に適用するという根本的な誤認を入力した裁判官の二進法AI脳が、
出来の悪い自動翻訳機の翻訳に等しい駄文の判決文を出力したのは蓋し当然の結果である。

東大話法は真実のほんのかけらさえ表現できない二進法AI自動【嘘100%】出力プリンターなのだ。
停電したらただの粗大ゴミ。
それが東大話法である。

生きている者は粘菌でさえこんな駄文にはなもひっかけない。
ましてや検察がこの駄文をハイハイと受け入れるはずがなかろう。
この裁判官をもう一度控訴審で判決させたら、また同じ判決を下せるであろうか。
もう一度全く同じ判決文が書けるかな、器械のように。

絶対に出來ない。

判決でさえ常に揺れ動くのは生物が生きていれば当然である。

これを迷いという。

それを知る検察は有罪を確信しているから有罪判決が出るまで最高裁でも争うだろう。

そして検察のその確信は正しい。

二進法アルゴリズムではなく全身の六官を駆使して入力して直感という人間だけが持つ推理力によって真実を悟って出力したからである。

精神科二進法AIアルゴリズム自動DSM病名診断器が電気がなければただの粗大ゴミで、

電気を通せば嘘八百だけを出力する誤審誤診殺人機械電気仕掛けのドクターキリコ有害無益劇毒垂れ流しロボットに過ぎないことがわかったかい。

「匿名医師172ABC」さんの「へっちゃらではありません。書類送検されていますので、判決を」に対する返信

_________________________________

笑う快便通りがけの2俵目今回たったこれだけでゴメんちゃいけど、少欲知足が長寿の否決もとい秘結(漢方で便秘のこと)もとい秘訣だからまあいいか(笑う)



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/196.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK258] NHKも民放も、こんなTVはもういらない!!(くろねこの短語) 赤かぶ
23. 2019年3月06日 10:27:51 : aycSrlZIiA : ZE51ZkpGdWVWNWM=[1]
TVはないので分らないが、
日本のTVは止まらない🚾の水みたいなもの!
だから、💩が流れない。
NHK? N→軟便 H→変態 K→キ印
の頭文字すっか?

森ゆうこ参議院議員氏の国会での質疑や真面そうな議員の記者会見はYouTubeとかで見られるし、無用の長物でねえすっか。

下んないゴミは見出しだけ、見れば想像できる。
あとは真面なソースを自分で捜すことかな?


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/178.html#c23

コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
5. 中川隆[-11684] koaQ7Jey 2019年3月06日 10:28:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[307]

内田樹の研究室 2015-05-28
http://blog.tatsuru.com/2015/05/28_1617.html


私たちの世代には全共闘の「マルクス主義者」がいた。

私はその渦中にいたのでよく覚えているが、他人の「革命的忠誠心」やら「革命的戦闘性」についてがたがたうるさいことを言って、自分勝手なものさしでひとを「プチブル急進主義者」よばわりしてこづきまわしたひとたちは、だいたいが中学高校生のころは生徒会長などしていて、校則違反の同級生をつかまえて「髪が肩に掛かっている」だの「ハイソックスの折り返しが少ない」だのとがたがた言っていた連中であった。

その連中の多くは卒業前になると、彼らの恫喝に屈してこつこつと「プロレタリア的人格改造」に励んでいたうすのろの学友を置き去りにして、きれいに髪を切りそろえて、雪崩打つように官庁や大企業に就職してしまった。

バブル経済のころ、やぐらの上で踊り回っていたのはこの世代のひとたちである。こういうひとたちのやることはいつでも変わらない。


___

国旗国歌について


国立大学での国旗掲揚国歌斉唱を求める文科省の要請に対して、大学人として反対している。

その理由が「わからない」という人が散見される(散見どころじゃないけど)。
同じことを何度もいうのも面倒なので、国旗国歌についての私の基本的な見解をまた掲げておく。

今から16年前、1999年に書かれたものである。
私の意見はそのときと変わっていない。

国旗国歌法案が参院を通過した。

このような法的規制によって現代の若者たちに決定的に欠落している公共心を再建できるとは私はまったく思わない。すでに繰り返し指摘しているように、「公」という観念こそは戦後日本社会が半世紀かけて全力を尽くして破壊してきたものである。半世紀かけて国全体が壊してきたものをいまさら一編の法律条文でどうにかしようとするのはどだい無理なことだ。

ともあれ、遠からず、この立法化で勢いを得て騒ぎ出すお調子者が出てくるだろう。式典などで君が代に唱和しないものを指さして「出ていけ」とよばわったり、「声が小さい」と会衆をどなりつけたり、国旗への礼の角度が浅いと小学生をいたぶったりする愚か者が続々と出てくるだろう。

こういう頭の悪い人間に「他人をどなりつける大義名分」を与えるという一点で、私はこの法案は希代の悪法になる可能性があると思う。
 
一世代上の人々ならよく覚えているだろうが、戦時中にまわりの人間の「愛国心」の度合いを自分勝手なものさしで計測して、おのれの意に添わない隣人を「非国民」よばわりしていたひとたちは、8月15日を境にして、一転「民主主義」の旗持ちになって、こんどはまわりの人間の「民主化」の度合いをあれこれを言い立てて、おのれの意に添わない隣人を「軍国主義者」よばわりした。こういうひとたちのやることは昔も今も変わらない。

私たちの世代には全共闘の「マルクス主義者」がいた。私はその渦中にいたのでよく覚えているが、他人の「革命的忠誠心」やら「革命的戦闘性」についてがたがたうるさいことを言って、自分勝手なものさしでひとを「プチブル急進主義者」よばわりしてこづきまわしたひとたちは、だいたいが中学高校生のころは生徒会長などしていて、校則違反の同級生をつかまえて「髪が肩に掛かっている」だの「ハイソックスの折り返しが少ない」だのとがたがた言っていた連中であった。その連中の多くは卒業前になると、彼らの恫喝に屈してこつこつと「プロレタリア的人格改造」に励んでいたうすのろの学友を置き去りにして、きれいに髪を切りそろえて、雪崩打つように官庁や大企業に就職してしまった。バブル経済のころ、やぐらの上で踊り回っていたのはこの世代のひとたちである。こういうひとたちのやることはいつでも変わらない。

いつでもなんらかの大義名分をかかげてひとを査定し、論争をふきかけ、こづきまわし、怒鳴りつけることが好きなひとたちがいる。彼らがいちばん好きなのは「公共性」という大義名分である。「公共性」という大義名分を掲げて騒ぐ人たちが(おそらくは本人たちも知らぬままに)ほんとうにしたがっているのは他人に対して圧倒的優位に立ち、反論のできない立場にいる人間に恫喝を加えることである。ねずみをいたぶる猫の立場になりたいのである。

私は絶対王政も軍国主義もスターリン主義もフェミニズムも全部嫌いだが、それはその「イズム」そのものの論理的不整合をとがめてそう言うのではない。それらの「イズム」が、その構造的必然として、小ずるい人間であればあるほど権力にアクセスしやすい体制を生み出すことが嫌いなのである。

正直に言って、日本が中国や太平洋で戦争をしたことについて、私はそれなりの歴史的必然があったと思う。その当時の国際関係のなかで、他に効果的な外交的なオプションがあったかどうか、私には分からない。たぶん生まれたばかりの近代国民国家が生き延びるためには戦争という手だてしかなかったのだろう。

しかし、それでも戦争遂行の過程で、国論を統一するために、国威を高めるために、お調子者のイデオローグたちが「滅私奉公」のイデオロギーをふりまわして、静かに暮らしているひとびとの私的領域に踏み込んで騒ぎ回ったことに対しては、私は嫌悪感以外のものを感じない。

小津安二郎の『秋刀魚の味』の中に、戦時中駆逐艦の艦長だった初老のサラリーマン(笠智衆)が、街で昔の乗組員だった修理工(加東大介)に出会って、トリスバーで一献傾ける場面がある。元水兵はバーの女の子に「軍艦マーチ」をリクエストして、雄壮なマーチをBGMに昔を懐かしむ。そして「あの戦争に勝っていたら、いまごろ艦長も私もニューヨークですよ」という酔客のSF的想像を語る。すると元艦長はにこやかに微笑みながら「いやあ、あれは負けてよかったよ」とつぶやく。それを聞いてきょとんとした元水兵はこう言う。「そうですかね。そういやそうですね。くだらない奴がえばらなくなっただけでも負けてよかったか。」

私はこの映画をはじめてみたとき、この言葉に衝撃を覚えた。戦争はときに不可避である。戦わなければ座して死ぬだけというときもあるだろう。それは、こどもにも分かる。けれども、その不可避の戦いの時運に乗じて、愛国の旗印を振り回し、国難の急なるを口実に、他人をどなりつけ、脅し、いたぶった人間がいたということ、それも非常にたくさんいたということ、その害悪は「敗戦」の悲惨よりもさらに大きいものだったという一人の戦中派のつぶやきは少年の私には意外だった。
その後、半世紀生きてきて、私はこの言葉の正しさを骨身にしみて知った。

国難に直面した国家のためであれ、搾取された階級のためであれ、踏みにじられた民族の誇りのためであれ、抑圧されたジェンダーの解放のためであれ、それらの戦いのすべては、それを口実に他人をどなりつけ、脅し、いたぶる人間を大量に生み出した。そしてそのことがもたらす人心の荒廃は、国難そのもの、搾取そのもの、抑圧そのものよりもときに有害である。

現代の若い人たちに「公」への配慮が欠如していることを私は認める。彼らに公共性の重要であることを教えるのは急務であるとも思う。しかし、おのれの私的な欲望充足のために、「公」の旗を振り回す者たち(戦後日本社会で声高に発言してきたのはほぼ全員がその種類の人間たちである)から若者たちが学ぶのは、そういう小ずるい生き方をすれば、他人をどなりつける側に回れるという最悪の教訓だけだと私は思う。

国旗国歌法によって日本社会はより悪くなるだろうと私は思う。だが、それは国旗や国歌のせいではない。
http://blog.tatsuru.com/2015/05/28_1617.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c5

コメント [カルト20] 時事サックス・統計偽装、攻め手欠く野党。ではなく、電通マンサックスの言いなりのダマスゴミという話である。 ポスト米英時代
4. 2019年3月06日 10:30:41 : nERQ5DBrxI : WkhTS2VILmxmdG8=[1]
全部か一部かって話と、ベトナムがどうしたって話と、それはオバマクリントンのやったことオレは知らん
言うたら将軍さまが怒った諸説あって、真相分からんけど、やがて明らかになりましょう
バーニサンダース立候補、本来そうあるべきだったのだが、トランプは国の恥、と断言してるし
候補戦で負けてからひらり応援に回ってるしなー
教師か神父みたいな容貌がよかったんだけど、神父様の秘められた生態いまや世界に大公開だしー
沖縄民意大反映の大県民投票でしたが、サックスの嘆きを聴かなかったのは?
ひそかに匿名中露選挙管理委員会ボランティアでしょうか 衆参選挙も沖縄県主催、那覇で開票するべきです

http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/459.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] 米朝対談不調で成果渇望 トランプが狙うは日本の円安政策 ついに首相も「FTA」認める(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5770] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:31:48 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[806]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/199.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK258] 米朝対談不調で成果渇望 トランプが狙うは日本の円安政策 ついに首相も「FTA」認める(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 赤かぶ[5771] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:32:44 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[807]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/199.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK258] 米朝対談不調で成果渇望 トランプが狙うは日本の円安政策 ついに首相も「FTA」認める(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[5772] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:33:14 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[808]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/199.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] 米朝対談不調で成果渇望 トランプが狙うは日本の円安政策 ついに首相も「FTA」認める(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
5. 赤かぶ[5773] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:33:52 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[809]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/199.html#c5
コメント [原発・フッ素51] 野菜の輸入が増えているワケ (NHK)  魑魅魍魎男
22. 2019年3月06日 10:38:32 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[18]
●日本に残された競争力のある産業、それが「核廃棄物処理場」だ。

世界にとって、極東の島国日本は核廃棄場として最適なのだ。

だから、米国の核爆弾の実証実験場としても使われた。

2種類の技術的に異なる核爆弾を2ヶ所に落として効果及びリスクの調査・分析をした結果を、来る冷戦時代の核配備計画に反映させた。

第五福竜丸が、ビキニ環礁でアメリカの水素爆弾実験によって被爆したが、世界から見ればビキニ環礁も日本も同じ「遠く離れた島」であり、核実験や核廃棄物処理には最適なのだ。

東大脳の官僚達が、地の利を活かした日本の産業の核として「核廃棄物処理場」を育てることを考えるのは故無しとしない。
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/146.html#c22

コメント [政治・選挙・NHK258] 姐御森ゆうこの質疑が怖いのか、統計不正の参考人が欠席連発(まるこ姫の独り言) かさっこ地蔵
8. 前河[1579] kU@JzQ 2019年3月06日 10:39:08 : FB1MFNovCk : blU4RHlRa3lCR0U=[3]
これ笑っちゃうな。笑っちゃいけないかw

大体が、官僚は自分がやっている仕事に誇りを持っていないという証だろ。

自信があれば仮病は使わないからな。情けなさ過ぎる。

あなた達はなんのために仕事をしてるのか?安倍と自分のためだけか?国民は無視かい?

揃いも揃ってみんな佐川タイプか?

一歩自分等のやってきた事を引いた目で見て、「ちょっとさすがにこりゃマズイはな…」…とは思わないかね?

このウソやごまかしもやむえん!世の中必要悪で成り立ってるんだ!と自分に言い聞かせて生きてるのかな。

情けないなあ。憐れだなあ。

本当に自分のやっている事が正しいと思うなら、森さんの質問を受けてみろ!少しは考えろよ。後で自己嫌悪に陥る前に。森さんの洗礼を受けてみろ


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/190.html#c8

コメント [原発・フッ素51] 野菜の輸入が増えているワケ (NHK)  魑魅魍魎男
23. 2019年3月06日 10:41:47 : 32gaobLF6I : WlBpTm96Rmw1dnM=[19]
>>22(追記)

もちろん、「核廃棄物処理場」は、多数のシロアリが巣食う原子力村の生き残りのための政策でもある。
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/146.html#c23

コメント [カルト20] 朝日・統計問題・参考人軒並み欠席。安倍サックスが圧力をかけているのがバレバレである。 ポスト米英時代
4. 2019年3月06日 10:44:37 : E1adkJDNog : NTFCTFI3T2wvMWs=[1]
「アタシ、もうアベしちゃおうかな」という言葉があちこちで聞こえる。
下痢腹痛を口実に仕事も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。
そんな大人げない流行語を首相が作ってしまったのがカナシイ
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/460.html#c4
コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
6. 中川隆[-11683] koaQ7Jey 2019年3月06日 10:51:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[308]

世間から相手にされなくなった 70年代左翼のその後


講演 憲法について考えよう──子どもたちの未来に平和を──
2006年1月14日(土)午後1時30分 鋸南町中央公民館多目的ホール
講師・東北学院大学講師・世界キリスト協議会前中央委員
川端 純四郎

 ご紹介いたします。
 先生は1934年のお生まれです。東北大学文学部に学ばれ、博士課程を終えられてから、ドイツのマールブルグ大学に入学されました。帰国後、東北学院大学教員として35年間お勤めになりました。その後ひきつづき講師として、現在も勤務されています。一貫して平和、人権、政治改革の活動に積極的に関わっておいでになりました。

 「9条の会」の講師団メンバーとしても、全国を股にかけて講演なさっており、昨年は1年間で80回以上の講演会を開いておられます。

 先生は今朝8時前に仙台を発ち、はるばる鋸南町においで下さいました。今日の講師としてほんとうにふさわしく、よいお話をうかがえると思います。早速、先生からお話をうかがいたいと思います。 先生、どうぞよろしくお願いいいたします。
                                        安藤

 みなさん、こんにちは。 安房郡の水清き鋸南町に伺って、こうしてお話できることをありがたいと思っています。初めておうかがいしました。木更津まで来たことはあるのですが、今日、電車で君津を過ぎたらとたんに山が美しくなり、あそこまでは東京郊外のなんとまあみっともない風景でしたけれど、あそこから南に来ると一気にほんとうに昔のよき日本の風景がよみがえってくるようでした。ほんとうに嬉しく思いました。

 いま、「さとうきび畑」の朗読と、合唱団のコーラスをお聞きしたのですが、どちらも聞いていて涙が出ました。

 私は、戦争に負けた時小学校6年生でした。仙台で敗戦を迎えましたが、仙台も空襲で全滅いたしました。街の真ん中にいましたから、もちろんわが家も丸焼けでした。忘れられない思い出があります。街の真ん中の小学校でしたから、同級生が一晩で8人焼け死にました。隣の家の、6年間毎日いっしょに学校へ適っていた一番仲の良かった友達も、直撃弾で死にました。今でも時々思い出します。

 今このような歌を聞くと、どうしてもその人のことを思い出します。思い出す私の方はもう70になりますが、記憶に出てくるその三浦君という友達は、小学校6年生のまま出てきます。どうして小学校6年で人生を終わらなければいけなかったのか、生きていてくれたらいろんな事があったのに、と思います。戦争なんて二度としてはいけない、というのが一貫した私の願いです。

 私は牧師の家に生まれました。父はキリスト教の牧師で、教会で生まれ教会で育って、讃美歌が子守歌でした。牧師の中には戦争に反対した立派な牧師さんもおられたのですが、私の父のような多くの普通の牧師は、政治や社会に無関心で魂の救いということしか考えていませんでした。で、私もその親父に育てられましたから、大学を出、大学院に入って博士課程までいって、ずっとキルケゴールや実存哲学という、魂だけ見つめているような学問をやっていて、政治とか経済、社会とかは25歳までいっさい関心がありませんでした。

 25歳の時チャンスがあって、ドイツ政府の招待留学生となってドイツヘ勉強に行くことになりました。1960年のことでした。1960年にドイツへ行ったというだけで、どんなにノンポリだったか分かります。安保改訂問題で日本中が大騒ぎの時、それを尻目に悠々とドイツ留学に行ったのです。幸か不幸かまだ世界は貧しくて、飛行機などというものは贅沢な乗り物で、まだジェット旅客機機はありませんでした。プロペラ機でヨーロッパヘ行くには途中で何遍も何遍も着地し、給油して、今のようにノンストップでシベリヤを越えて、などというのは夢のような話でした。しかもベラ棒に高いのです。船の方があの頃はずっと安かったのです。特に貨物船に乗せてもらうと飛行機よりずっと安いのです。そこで一番安いのを探して、5人だけ客を乗せるという貨物船をみつけました。

 その船で神戸を出航し、インド洋からスエズ運河をぬけ、地中海を渡ってイタリアのジェノバに上陸。そこから煙を吐く蒸気機関車でアルプスを越えて、ドイツのマールブルクという町に着きました。

 実は、飛行機をやめて船で行ったということが、私の人生を大きく変えることになりました。あの時もし飛行機で行ったなら、私は一生、世間知らずの大学に閉じこもって勉強だけしている人間で終わった、と思います。

 ところが船で行ったおかげで、しかも貨物船に乗ったおかげで、私は途中のアジア・インド・アラブの国々をくわしく見ることができました。まっすぐ行けば船でも二週間で行くそうですが、何しろ貨物船ですから、途中港、港に寄って荷物を下ろし、また積んで、一つの港に4日から5日泊まっているのです。おかげでその間、昼間は上陸してそのあたりを見て歩き、夜は船に帰って寝ればいいのですから、東南アジアからアラブ諸国をくまなく見て歩きました。

 1ヵ月かかりました。神戸からジェノバまでのこの船旅。その時見たものが、私の人生を変えたのです。何を見たかはお解りですね。アジアの飢えと貧困という厳しい現実にぶつかったのです。

 降りる港、港で、ほんとうに骨と皮とに痩せせこけた、裸足でボロボロの服を着た子供達が、行く港も行く港、集まって来るのです。船の事務長さんに、「可哀想だが、何もやっては駄目だよ。1人にやると収拾がつかなくなるよ」と言われていました。だから心を鬼にして払いのけて通り過ぎるのですが、その払いのけて通り抜ける時に触った子供の肩、肉などなんにもない、ただ骨と皮だけのあの肩、あの感触が、今でも時々蘇ってきます。

 船に帰って、眠れないのです。明日も、あの子供たちに会う。どうするか。私が考えたことは、「神様を信じなさい。そうすれば救われます」と言えるか、ということでした。

どんなに考えたって、言えるわけがありません。飢えて捨てられた孤児たちに、こちらは着るものを看て、食うものを食っておいて、「神様を信じなさい、そうすれば救われます」などとは、口が裂けても言えないと思いました。牧師館で生まれて、キリスト教しか知らずに育って、キリスト教の学問をして来て、それではお前キリスト教って何なのか、25年お前が信じてきたキリスト教とは、飢えた子供たちに言えないようなキリスト教なのか。とれが私の考えたことでした。

 もし言えるとしたら、ただ一つしかない。そこで船を降りて、服を脱いで、子供たちに分けてやって、食っているものを分けてやって、そこで一緒に暮らす、それなら言える。言えるとしたら、それしかありません。言えるじゃないか、と自分に言い聞かせました。

 それなら、船を降りるか──。くやしいけど、降りる勇気がありませんでした。折角これからドイツヘ勉強に行くという時、ここで降りて、一生インドで暮らすのか、一生アジアで暮らすのか、どうしてもその気にならないのです。
 ですから理屈をこねました。

 「降りたって無駄だ。お前が降りて背広一着脱いだって、何百人人もいる乞食の子に、ほんの布切れ一切れしかゆきわたらないではないか。自分の食うものを分けてやったって、何百人もの子供が1秒だって、ひもじさを満たされる訳がないじゃないか。お前が降りたって無駄だ。それは降りたという自己満足だけで、客観的にはあの子らはなんにも救われない。」

 「だから降りない、勇気がないのではなく、無駄だから降りない。」と自分に言い聞かせるのです。でも、降りなければ「神様を信じなさい」とは言えません。言えるためには降りなければならない、しかし降りても無駄なのだ。

 堂々巡りです。寄る港、寄る港でこの間題に直面しました。毎晩毎晩同じ問題を考え続けて、結局、答えが見つからないまま、閑々として港を後にしました。、出港の時、あの子たちを見捨て自分だけドイツへ行くことに、強い痛みを感じました。これは永く私の心の傷になって残りました。

 このようにして初めて、世の中には飢えた仲間がいるという、当然分かっていなくてはいけない事実に、何ということでしょう、25にもなってやっと気づいたのです。飢えた子供たちがいる、それを知らんぷりしてドイツに行くのか、お前が降りてあの子たちと一緒に暮らすことはあまり意味ないかも知れない、しかしやっぱり船を降りないのだとしたら、せめて世の中に飢えた子供なんか生まれないような社会を作るために、自分で何かしなければいけないのではないか。ただ魂の中だけに閉じこもっていていいのか。

 これが、私がヨーロッパヘ行く1ヵ月の旅で考えたことでした。

 ドイツヘ行って、宗教の勉強をしました。ブルトマンというドイツの大変偉い先生の所に1年いて、いろいろ教わりましたが、結局、私の結論としては、実存哲学だけではだめだということでした。自分が自分に誠実に生きる──これが実存的、ということですが、それだけでは駄目だ。自分が生きるだけでなく、みんなが人間らしく生ることができるような世の中になるために、自分にできる何か小さなことでもしなければいけない。

 こう思うようになって、日本に帰ってきたのです。

 それじゃあ、世の中で、そのように飢えて死ぬような子がいなくなるような社会とは、どうすれば出来るのか。これはやっぱり、飢え、貧困、戦争、差別、そういうものが生まれる原因が分からなければ、除きようがありません。原因を勉強しなければいけない。そのためには社会科学を勉強しなければいけない。特に経済学を勉強しなければいけない──。

 ドイツヘの留学は、大学院の途中で行きましたので、帰国して大学院に復学しました。幸い東北大学は総合大学ですから、中庭をへだてて向こう側が経済学部でした。帰ってきた次の日から、私は、経済学部の講義を経済原論から、授業料を払わずにもぐりで、後ろの方にそっと隠れてずっと聞きました。

 それからもう45年になりますが、ずっと宗教哲学と経済学と2股かけて勉強してきています。今日も、多少経済の話を申し上げるわけですが、やっぱり自分がクリスチャンとして、今もクリスチャンであり続けていますが、同時に、自分の救いということだけ考えていたのでは申し訳ないと思うのです。現実に飢えて死ぬ子がいるのです。ユネスコの統計によると、毎日2万人の子が栄養不足で死んでいるそういう世の中、このままにしておくわけにはいかない、自分でできることは本当に小さいけど、その小さなことをやらなかったら、生きていることにならない──。そう思って45年過ごしてきたわけです。

 キリスト教の中でずっと生きていますので、一般の日本の人よりは外国に出る機会が多いと思います。特に世界キリスト教協議会という全世界のキリスト教の集まりがあります。その中央委員をしていましたので、毎年1回中央委員会に出かけて、1週間か2週間会議に参加しました。世界中のキリスト教の代表者と一つのホテルに缶詰になり、朝から晩までいろいろと情報交換したり論議したりします。そのようなことを7年間やりましたので、世界のことを知るチャンスが多かったと思います。それを辞めてからも、自分の仕事や勉強の都合で、今でも毎年二週間ぐらいはドイツで暮らしています。そうしていると、日本ってほんとうに不思議な国だということが分かってきました。

 日本にいるとなかなか分からないのです。島国ですし、おまけに日本語という特別な言葉を使っています。他の国との共通性がない言葉です。ヨーロッパの言葉はみんな親戚のようなものですから、ちょっと勉強するとすぐ分かります。一つの言葉の、ドイツ弁とフランス弁、ベルギー弁、オランダ弁というようなものです。日本で言えば津軽弁と薩摩弁の違い程度のものです。津軽と薩摩では、お互いに全然通じないとは思いますが、それでも同じ日本語なのです。ヨーロッパの言葉とはそういうものです。ですからお互いに何と無く外国語が理解できるというのは、別に不思議なことではないのですね。ですから、自分の国のことしか知らないという人は、非常に少ないのです。

 新聞も、駅に行けばどんな町でも、ヨーロッパ中の新聞が置いてあります。ドイツのどんな田舎町へ行っても、駅にいけばフランスの新聞もイタリアの新聞も売っていますし、それを読める人がたくさんいるのです。そういう社会ですから、日本人とはずいぶん違います。自分の国を客観的に見られる。他の国と比べて見ることができるのです。

 日本にいると比べられません。そのうえ、日本はマスコミが異常です。ワンパターンのニュースしか流しません。ヨーロッパではいろんなテレビがあって、テレビごとに自由な報道をやっています。バラエティー番組のようなものがなくて、ニューハ番組が充実しています。きちんとした議論をテレビでやっています。ですから日本にいるよりは、比較的自分の国の様子を客観的に見られることになります。ドイツに行く度に、日本とは不思議な国だなあと思うのです。

 例えば、もうだいぶ前、バブルの頃です。日本のある有名なモード会社がミラノに支店を出しました。そしてマーケティング調査をしました。どんな柄が流行っているか、アンケートを集めそれを整理するために、イタリア人女性3人雇ったそうです。アンケートの整理をしていたら5時になりました。あと少ししか残っていなかったので、日本ならの常識ですから、「あと少しだからやってしまおう」と日本人支店長は声をかけました。ところがイタリア人女性3人は、すっと立って「5時ですから帰ります」と言って出て行こうとしました。思わず日本人支店長は怒鳴ったのだそうです。「たったこれだけだからやってしまえ」と。途端にこの日本人支店長は訴えられました。そして「労働者の意志に反する労働を強制した」ということで、即決裁判で数万円の罰金をとられました。

 これがヨーロッパの常識です。つまり9時から5時までしか契約していないからです。5時以後は命令する権利はないのです。9時から5時までの時間を労働者は売ったんであって、5時以降は売っていないのですから、自分のものなんです。会社が使う権利はありません。当たり前の話です。

 その当たり前の話が日本では当たり前ではないのです。残業、課長に言われたので黙ってやる。しかもこの頃は「タダ残業」ですからネ。本当にひどい話です。常識がまるで違うのです。あるいは有給休暇。ドイツのサラリーマンは年間3週間とらねば「ならない」のです。3週間休まなければ罰せられます。日本は有給休暇など殆どとれません。ドイツでは取らないと罰せられます。ですからどんな労働者でも3週間、夏はちゃんと休んで、家族ぐるみイタリアへ行ってゆっくり過ごしてきます。有給になっているからです。或いは日本では1週間40時間労働です。ドイツはもう随分前から36時間です。土日出勤などありえない話で、日本のように表向き40時間労働でも、毎日毎日残業で、その上休日出勤、日曜日には接待ゴルフなど馬鹿なことをやっています。接待ゴルフなど、ドイツには絶対ありません。日曜日は各自が自由に使う時間で、会社が使う権利はないのです。

 そういうところもまるで常識が違います。或いは、50人以上だったと思うのですが、50人以上従業員がいる会社、工場は必ず、労働組合代表が経営会議に参加しなければいけないことになっています。そんなことも、日本では考えられないことです。ですから配置転換とかもとても難しいし、労働者の代表が入っているから、簡単に首は切れません。

 そういういろんな面で、日本の外に出てみるとびっくりするようなことが山ほどあります。日本という国は、高度に発達した資本主義国の中で例外的な国なのです。資本主義が発達した点では、アメリカにもフランスにもドイツにも負けないのですが、資本主義が発達したにしては、労働者が守られていない。或いは市民の権利が守られていない。会社の権利ばかりドンドンドンドン大きくなっているのです。それが日本にいると当たり前のように思われています。外国で暮らしていると、日本は不思議な国だと分かります。特にこの数年それがひどくなってきているのではないでしょうか。

 私たちの暮らしは、戦後50何年かけて、少しずつよくなってきました。例えば年金なんかも少しずつ整備されてきた。健康保険制度も整備されてきた。介護保険も生まれてきた。或いは、労働者も土曜日チャンと休めるようになってきた。ところがこの数年、それが逆に悪くなつてきています。年金は削られる一方、介護保険料は値上がりする、労働者は首切り自由でいくらでも解雇できる。労働者を減らすと政府から奨励金が出る。タダ残業はもう当たり前・・・。

 特にこの数年、構造改革という名前で、日本の仕組みが変わってきています。いま申し上げたように、戦後50年かけてみんなで、少しずつ少しずつ作ってきた、いわば生活の安心と安全を守る仕組み、そういうものが今はっきり壊されかかっているのではないでしょうか。

 小泉首相という人は「自民党をぶっ壊す」といって当選したのですが、この4年間を見ていると、あの人は自民党を壊したのではなく「日本を壊した」のではないかと思われます。これまで日本が戦後50年かけて作ってきた社会の仕組みが、バラバラにされているのです。フリーターとかニートがもう30%でしょう。そうなると当然、この人たちは生きる希望がありません。お先真っ暗。いまさえよければ、ということになる。ですから若者が当然刹那的になる。人生の計画なんて立たない。今さえよければということになっていきます。

 昔なら10年に1回あるかないかのような犯罪が、いま毎日のように起きています。私は仙台にいますが、この正月には赤ん坊の誘拐事件で一躍有名になってしまいました。あんなことが日常茶飯事として起こっています。栃木県で女の子が山の中で殺された事件は、まだ解決されていませんが、こんな事件が今は「当たり前」なのです。世の中がすさんできて、何が善で何が悪なのか、みんなに共通な物差しというものがなくなったというふうに思われます。

 そのような世の中の変化、私は多分、「構造改革」というものがその犯人なのだ、と思っています。

《逆戻りの原因はアメリカの変化》

 その構造改革というのは、どこから来たのか。もちろんアメリカから来たのです。アメリカが変化した、日本はそのアメリカに右ならえをした、それが構造改革です。

 それでは何が変わったのか、これが一番の問題です。この変化の行き着くところが、憲法改悪です。

 社会の仕組み全体がいま変わろうとしているのです。憲法も含めて。いったい何がどう変わるのか。いったいどういう構造をどういう構造に変えるということが構造改革なのか。そこのところがアメリカを見ればよく分かってきます。アメリカがお手本なのですから。

 アメリカはソ連崩壊後変わりました。ソ連とか東ドイツは自由のないいやな国でした。昔1960年に西ドイツヘ留学した折、東ドイツへ何回か行く機会がありました。ふつうはなかなか行けないのですが、幸いキリスト教国なので、ドイツのキリスト教はしっかりしていまして、東ドイツと西ドイツに分裂しても、教会は分裂しなかったのです。東西教会一つのまんまです。ですから、教会の年1回の大会には、西で開く時は東の代表がちゃんと来たし、東で開く時は西の代表が行けたのです。ですから一般の人の東西の往来が難しかった時でも、キリスト教の人だけはかなり自由に行き来ができました。

 私も連れていってもらって、何回か東ドイツへ行って見ました。ご存じのように自由のないいやな国でした。ですからソ連や東ドイツが崩壊したのは当然だし、いいことだと思います。しかしソ連や東ドイツが100%悪かったかというとそんなことはありません。良い部分もありました。何から何まで全部ひっくるめて悪だったというのも間違いです。基本的に自由がない。ですから、ああいう国は長くは続かない。これは当然そうだと思います。滅びたのは当然だと私は思います。

 しかし同時に、良い面はなくしては困るのです。良い面は受け継がなければいけません。最も目につくのは女性の地位でした。これは立派なものでした。いまの日本なんかより遥かに進んでいました。男女の平等が徹底的に保障されていました。専業主婦などほとんど見たことがありません。だれでも自由に外に出て、能力に応じて働いていました。それができるような保障が社会にあるのです。文字通りポストの数ほど保育所があって、子供を預け安心して働きに出られるようになっていました。同一労働同一貸金の原則はきちんと守られていて、女性だから賃金が低い、女性だからお茶汲みだけなどというようなことは一切ありませんでした。これは凄いなと思いました。あれは、日本はまだまだ見習わなければいけないことです。

 もう一つ私がびっくりしたのは、社会保障です。私が初めて東の世界を見たのは、何しろ1960年の頃のことです。日本はまだ社会保障がない時代でした。いま若い方は、社会保障はあるのが当たり前と思っておられる方も多いと思いますが、そんなことはないのです。日本は1972年が「福祉元年」といわれた年です。それまでは、福祉はなかったのです。大企業とか公務員だけは恩給がありましたが、商店の経営者とか家庭の主婦なんか何もありませんでした。健康保険も年金も何もありませんでした。72年からようやく国民皆年金、国民皆保険という仕組みが育ってきたのです。

 もともと資本主義という仕組みには、社会保障という考えは無いのです。自由競争が原則ですから、自己責任が原則です。老後が心配なら、自分で貯めておきなさい。能力がなくて貯められなかったら自業自得でしょうがない。こういうのが資本主義の考え方です。労働者が、そんなことはない、我々だって人間だ、人間らしく生きていく権利がある。だから我々の老後をちゃんと保障しろと闘って、社会保障というものが生まれてくるのです。自然に生まれたのではありません。

 労働者が団結して闘って、止むを得ず譲歩して社会保障が生まれてくるのです。資本主義の世界で最初の社会保障を行ったのはビスマルクという人です。ドイツの傑物の大首相といわれた人です。ドイツの土台を作った人ですが、この首相の頃、何しろマルクス、エンゲルスの生まれた故郷ですから、強大な共産党があり、国会で100議席くらいもっていました。そこで、ビスマルクが大弾圧をやるのです。社会主義取り締まり法という法律を作って共産党の大弾圧をし、片方では飴として労働者保険法という法律で、労働者に年金を作ります。世界で初めてです。辞めた後年金がもらえる仕組み、病気になったら安く治してもらえる仕組みを作った。こうやって鞭と飴で労働運動を抑えこんでいったのです。

 社会保障というのは、そうやって労働者の力に押されてやむを得ず、譲歩として生まれてくるのです。放っておいて自然に生まれてくるものではありません。
 そこへ拍車をかけたのが、ソ連や東ドイツです。ソ連や東ドイツヘいってみて、1960年の時点なのですから、日本にまだ社会保障などなかった時、そう豊かではなかったのですけれども、老後みながきちんと年金をだれでも貰える、そして、病気になればだれでも、医者に行って診察を受けて治療を受けられる。これにはほんとうに驚きました。これが社会主義というものかと、その時は思いました。ただ自由がないのです。例えば、牧師さんの家に泊めてもらうと、こちらがキリスト教徒ということが分かっていますから、牧師さんも信用して内緒話をしてくれるわけです。外国から来る手紙はみな開封されていると言っていました。政府が検閲して開封されてくる。だから、「日本へ帰って手紙をくれる時は、気をつけて書いてください。政府の悪口など書かれると私の立場が悪くなるから。手紙書くときは開封されることを頭に入れて書いてくれ。」というふうに言われました。こんな国には住みたくないなと思いましたけれど、同時に社会保障という点では驚きました。こういうことが可能な社会の仕組みというのがあるんだなあ、とこう思ったのです。

 その後、スターリン主義というものによって目茶苦茶にされていくのですが、私の行った頃はまだ、東側の社会保障がある程度きちっと生きていた時代です。こうして、ソ連や東ドイツが社会保障というものを始めると、資本主義の国もやらざるをえなくなってきます。そうでないと労働者が、あっちの方がいいと逃げ出してしまいます。ですから西ドイツが一番困りました。地続きですから、何しろ。ですから、東に負けないだけの社会保障をしなければならなかったのです。そうすると、自由があって社会保障があるのですから、こっちの方がいいということになります。いくら向こうは社会保障があっても自由がないのです。こうして西ドイツは大変な犠牲を払って、社会保障先進国になってきました。そのことによって、東ドイツに勝ったのです。

 実際西ドイツの労働者は、別に強制されたわけではありません。自主的に西ドイツを選んだのです。ですからあのような東西ドイツの統一も生まれてきたのです。

 つまり資本主義の国は、ひとつは自分の国の労働者の闘いに押されて。そこへもってきて、ソ連、東ドイツの社会保障という仕組みの外圧で、それに負けるわけにいかないものですから、そういう力があって、社会保障というものを造り出していくのです。しかし社会保障というものは莫大な財源がかかります。

《社会保障をやめて小さな政府へ──構造改革の中身(1)》

 いま日本政府は社会保障をどんどん削っていますけど、それでも国家予算の中で一番多い費目は社会保障です。大変な財源が必要なのです。そこで資本主義の国は、新しい財源を見つける必要ができてきます。

 そこで見つけたのが2つ。1つは累進課税です。それまでの資本主義にはなかった、累進課税という新しい仕組みです。つまり収入の多い人ほど税率が高くなるという仕組みです。日本でも1番高い時は1980年代、1番大金持ちはの税率75%でした。ですから、年収10億あれば7億絵5千万円税金にとられたのです。今から考えれば良く取ったものです。今は35%です。大金持ちは今ほんとうに楽なのです。35%ですむのですから。年収10億の人は3億5千万払えばいいのです。昔なら7億5千万取られたのです、税金で。「あんまり取りすぎではないか、これは俺の甲斐性で俺が稼いだ金。それを取り上げて怠け者のために配るのか。」と彼らはいいました。

 そうすると政府は、「いやそういわないでくれ。そうしないと、資本主義という仕組みがもたない。だから体制維持費だと思って出してくれ。そうでないと社会主義に負けてしまう」と言って、大金持ちからたくさん取ったのです。大企業も儲かっている会社からたくさん税金取った。法人税もずっと高かったのです、以前は。こうやって大金持ち、大企業からたくさん取る累進課税で一つ財源を作ったのです。

 もうひとつは、企業負担です。サラリーマンの方はすぐお分かりですが、給料から社会保障で差し引かれますね。そうすると、差し引かれた分と同額だけ会社が上乗せするわけです。自分が積み立てたものが戻ってくるだけなら、貯金したのと同じです。労働者の負担する社会保障費と同額だけ会社も負担しているのです。倍になって戻ってくるから、社会保障が成り立つわけです。

 これも資本主義の原則からいえば、おかしいことです。いまいる労働者の面倒を見るのは当たり前です。会社は労働者がいるから成り立っているのですから。だけど、辞めてからは関係ないはずです。契約関係がないのですから。辞めた人が飢え死にしようがのたれ死にしょうが、会社の責任ではないはずです。
 だけども一歩ふみこんで、それでは資本主義の仕組みがもたないから、労働者が辞めた後まで面倒みてくれ、そこまで企業負担してくれ、そうしないと資本主義がもたないから、ということになります。

 こうやって、社会保障というものが資本主義の国で成り立っているのです。これは、ただの資本主義ではありません。資本主義の原則に反するような累進課税とか、企業負担というものを持ち込んで、社会主義のよいところを取り入れた資本主義です。これを「修正資本主義」と呼びました。

 資本主義の欠点を修正して、社会主義に負けないようないい仕組みに造り直した資本主義ということです。学者によっては、資本主義の経済の仕組みと社会主義経済を混ぜ合わせた「混合経済」と呼ぶ人もいます。所得再配分機能を政府が果たすということです。もちろん修正資本主義というものは、このような良い面だけではなくて、公共事業という名前で国民の税金を大企業の利益のために大々的に流用するというようなマイナスの面もあることも忘れてはなりません。

 しかし、ともかくこうやって、西側の世界は、自由があって社会保障がある、そういう社会に変わっていくのです。そのことで東に勝ったのです。ところが、そのソ連と東ドイツが居なくなったのです。

 その前にもうひとつ。先進資本主義国というのは或る一種の傾向として、労働者が闘わなくなってきます。これは先進資本主義国の宿命のようなものです。つまり資本主義国というのはご存じのように、地球上の大部分を占めている低開発諸国、貧しい第3世界といわれた世界から、安い原料を買ってきてそれを製品にして高く売っています。そして差額、莫大な差額を儲けている。超過利潤と呼ばれています。だから遅れた国は働けば働くはど貧しくなるのです。一生懸命働いてコーヒー豆作っても、それを安く買われてチョコレートやインスタントコーヒーなどの製品を高く買わされるのですから、結局差額だけ損をすることになります。

 この20年、先進国と遅れた国の格差は開く一方、全然縮まらない。地球上の富を先進国が全部集めちゃって、とびきりぜいたくな生活をやっています。ですから先進国の労働者にも、当然そのおこぼれの分け前に預かるので、低開発国の労働者にくらべれば、ずっと豊かになります。豊かにれば闘わなくなってしまいます。その上、それを推し進めるようなありとあらゆる謀策が講じられているのです。

 資本主義というのは、物を売り続けなければなりたたちません。売ったものをいつまでも使われていたのでは、資本主義は成り立たないのです。早く買い換えてもらわなければなりません。いま、日本の車はよく出来ているので、30年は楽に乗れるのに、30年乗られたら日本の自動車会社はみな潰れます。3年か5年で買換えてもらわなれりばいけません。買い替えてもらうには、自分の車は古いと思ってもらう必要があります。ですからコマーシャルで、朝から晩まで何回も、「あんたは古い、あんたは古い。こんないい車ができてます。こんな新しい車が出ましたよ。もっといいのが出ましたよ」と宣伝して洗脳しいるのです。だから3年も乗ると、どうしても買換えざるをえない心境に引き込まれてしまいます。全てのものがそうです。まだまだ使えるのに新しいものに換えてしまう。そういう仕組みができているのです。

 そうしないと、資本主義はもちません。ですから労働者はどうなるかというと、「次、この車に買換えよう、次、パソコンこっちに買換えよう、次、今度はデジタルテレビに買換えよう、じゃあセカンドハウス、つぎは海外旅行・・・」。無限に欲望を刺激され、自分の欲望を満たす方に夢中になって、社会正義とか人権とか考えている暇がなくなっていくのです。

 いま日本の大部分がそうですね。「もっといい生活を」ということだけ考えています。ほかの人の人権だの社会正義なんて見向きもしない。見事に資本の誘惑にひっかかってしまいます。

 もちろん、欲しいからって、お金がなければ買えません。家がほしい、車がほしい、パソコンほしい・・・。それが、実はお金がなくても買える、なんとも不思議な世の中です。ローンというものがあるのですね。

 フォードという人が見つけたのです。それまでは、「つけ」で何か買うなどということは、労働者にはありませんでした。労働者が「つけ」で買ったのはお酒だけです。酒飲みはお金がなくても飲みたいのです。だから酒屋だけは「つけ」がありました。大晦日に払うか払わないかで夜逃げするかどうかもあったでしょうが、今は家を「つけ」で買う、車を「つけ」で買う、なんとも奇妙な世界になってきました。これをフォードが始めたのです。それまでは、自動車というのは大金持ちのものでした。フォードが、あのベルトコンベアーというのも発明して、大量生産を始めたのです。そうなれば、大量に売らなれりばなりません。大量に売るためには労働者に買ってもらわなくてはなりません。でも労働者にはお金がないのです。そこで、ローンという、とんでもないものを考え出したのです。ローンなら金がなくても買えるんですから、みんな買う。当然な話です。

 そりゃあ豊かなのに越したことはありません。マイホームが欲しくなる。ですからみんなローンで買う。そして「マイホーム」という感じになるのです。でも本当はマイホームではありません。あれは銀行のものです。払い終わるまでは、所有権は銀行のものです。銀行から借りてローン組んだだけなんです。こうして次々と新しいものを買わされていく。そのローンは多くの場合退職金を担保に組みます。一度退職金を担保にローンを組んでしまったら、ストライキはできなくなります。会社と闘って退職金がすっとんだら終わりなのです。家も途中でおしまいになってしまいます。ですから、ローンでマイホームが変えるようになってから労働運動は一気に駄目になりました。みんな闘わない、会社と喧嘩したくない、というふうになります。これはもちろん、向こうは計算済みのことです。

 ですから、高度に発達した資本主義社会というのは、労働者が、ある程度ですが、豊かになり、そして、このような消費社会に組み込まれてしまって、身動きができなくなるのです。

 こうして、いま日本では労働組合も、労働運動もストライキもほとんど力を失いました。そうなれば、政府は社会保障なんて、何も譲歩する必要がはありません。労働者が必死になって運動するから、止むを得ず健康保険とか年金制度とかやってきたのであって、労働者が闘わなければ、その必要はないのです。いま、どんどん社会保障が悪くなってきています。次から次から悪くなる。20年前だったら、いまのように社会保障が悪くなったらたちまち、大ストライキが起こりました。しかし今は何も起きません。労働組合が弱体化している、労働運動が骨抜きという状態です。

 そこへもってきて、ソ連や東ドイツがいなくなったのです。こうなればもう社会保障をやる必要はありません。社会保障は止めます、修正資本主義は止めます、ということになるわけです。修正資本主義にはいろいろな意味があるのですけど、一つの特徴は、大金持ちや大企業からお金を取って、弱い立場の人たちに配るところにあります。所得再分配と言われる働きです。だから政府は大きな政府になります。こういう仕組みが修正資本主義で、いろんなマイナス面もあるのですが、プラスの面も大いにあります。

 この仕組みをやめる、というのが今のアメリカです。もう政府は面倒みません、自分でやりなさい、と自由競争に戻る。自由競争一筋。これが、ソ連が崩壊した後に新しくなったアメリカの仕組みなのです。そして、それに日本が「右へならえ」ということなのです。

 それに対してヨーロッパは、アメリカのいうことを聞かず、「われわれはこれからも、社会保障のある資本主義でいきます。むき出しの裸の自由競争には戻りません」。これがヨーロッパなのです。なぜヨーロッパがそういえるかというと、労働運動が強いからです。先進資本主義国なのになぜ労働運動が弱くならないのか。これはこれで時間をかけて考えなければならない問題なのですが──。

 現実の問題として強い。ヨーロッパだって大企業は社会保障を止めたいにきまっています。しかし止めると大騒ぎになります。労働者が絶対に言うことを聞きません。だからやむを得ず守っているのです。企業負担もうんと高いです。日本の会社の倍以上払っています。ですからトヨタ自動車もフランスに、フランス・トヨタを作っていますけど、日本トヨタの倍以上払っています。それでも儲かっているのです。

 ですから、ヨーロッパでも、社会保障は少しずつ悪くなってきてはいますが、日本に比べれば遥かに違います。このようにして、ヨーロッパはアメリカと別の道を進み始めました。アメリカは剥き出しの資本主義に戻りますが、ヨーロッパは修正資本主義のままでいこうとしています。

 しかし、それでは競争で負けます。アメリカや日本は企業の社会保障負担がうんと減っていますから、利潤が増えています。ヨーロッパは高い社会保障負担でやっていますから、儲けが少ないのです。そこで競争しなくてすむようにEUいうものを作って、枠を閉ざしちゃいました。アメリカや日本の会社がヨーロッパに来るときは、ヨーロッパ並みの負担をしなければ、EUには入れません。だからEUの中でやっている時には、日本にもアメリカにも負ける心配はないのです。

 そういう仕組みを作って、アメリカとは別の道を進み始めました。そのためにユーロという別のお金も作りました。イラク戦争で表面に出てきたのですが、イラク戦争がなくても、ヨーロッパはアメリカとは別の道を進み出していました。もう2度とアメリカとは一緒にならないでしょう。

《規制緩和とグローバリゼーション − 構造改革の中身(2)》

 もう一つ、ソ連、東ドイツ崩壊の結果、アメリカが大きく変化したことがあります。それは何かというと、大企業・大資本を野放しにしたことです。

 ソ連がいる間は、大企業や大資本に、「あなた達は資本主義なんだから儲けたい放題儲けたいだろうけど、それをがまんしてください。あなたたちがやりたい放題にやったら、他の資本主義国はみんな負けてつぶれてしまう。アメリカの資本と競争できるような資本などどこにもありませんから。そうなれば、ソ連の方がましだということになる。だから、やりたい放題は抑えてほしい」と言ってその活動を制限してきました。

 具体的に何を抑えたかというと、為替取引を規制したのです。これが一番大きな規制です。いまではもう、中央郵便局へ行って「ドル下さい」といえば、すぐドルをくれます。「100ドル下さい」といえば「ハイこれ1万2千円」。ユーロでも、「下さい」といえば「100ユーロ・ハイ1万4千円」とすぐくれます。でもこれはごく最近のことです。それまでは、外貨・外国のお金は、日本では勝手に手に入りませんでした。お金を外国のお金と取り替える、つまり為替取引は厳重に規制されていて、個人が勝手にはできなませんでした。外国旅行に行くとか、何か特別な理由が認められた時しか、外国のお金は手に入りません。いまは何も制限ありません。自由にだれでもいつでもできます。理由など聞きませんから、100ユーロとか千ドルくださいと言えば、そのままくれます。これが為替取引の自由化というものです。これがなかったのです。ソ連が崩壊するまでは、アメリカも厳重に規制していました。それをとっぱらったのです。理屈っぽく言えば、資本の国際移動が自由にできるようになったということです。こうして、アメリカの巨大な金融資本が、世界中を我が物顔にのし歩く時代が来るのです。

 もうソ連も東ドイツもなくなったのですから、「いや永いことお待たせしました。今日からもう儲けたい放題儲けていいですよ。やりたい放題やっていいですよ」ということになったのです。これが規制緩和とことです。規制緩和ということは要するに、大資本が野放しになったということです。そうなったらどうなるか、世界第2の経済大国といわれる日本でさえ、全然太刀打ちできません。アメリカの巨大資本、金融資本・銀行ですね。日本の銀行とは勝負になりません。ボブサップと私が裸で殴り合ぅようなもので、一コロで殺されてしまいます。

 それでもやれというなら、ボブサプは手と足を縛ってもらって、目隠ししてもらって、こちらは金槌でも持たしてもらって、それでやっと勝負になるのです。今まではそうだったのです。それを全部外して自由にする、無条件で自由競争にするというのです。負けないためには、相手に負けない位大きくなるしかないですから、合併、合併、合併。あっという間に30ほどあった都市銀行が3つになってしまったのです。UFJとか「みずほ」とか、元何銀行だったか覚えておられる方おられますか。すぐ言えたら賞金をさし上げてもよろしいのですが、まず、言える方おられないでしょう。合併、合併であっという間に3つになりました。3つにになってやっとなんとか対抗できるというくらいにアメリカの巨大銀行というのは大きいものなのです。それでもダメで、長銀はのっとられてしまいました。北海道拓殖銀行も山一証券ものっとられてしまいました。次々とのっとられています。

 ついこの間は青森県の古牧という温泉がのっとられまし。広くていい温泉なんですけど、驚いたことにゴールドマンサックスでした。世界最大のアメリカの金融投資会社、ハゲタカファンドの代表のようなものです。これがどうして古牧温泉なのかと思ったのですが、テレビで放送していました。古牧だけではありません。他に28ケ所、超有名温泉みんな買い占めちゃったのです、ゴールドマンサックスが。どうするかというと、従業員みんな首切っちゃってパートにして、腕利きのマネージャーを送り込み、部屋をヨーロッパ、アメリカ向きに整備しなおして、欧米からの観光客をワーツと呼ぼうという作戦なんですね。儲かるようにして高く売るのです。ゴールドマンサックスが経営するのではありません。いま赤字の会社を買い取って、儲かるように造り直してすぐに売っちゃうのです。これが投資銀行のやっていることです。確かに、いわれてみればそのとおりで、日本の温泉ほどいいものはありません。知らないだけで、こんないいものは世界中どこにもありません。だから日本の温泉の良さが分かったら、おそらくヨーロッパ、アメリカからごっそり観光客が来ると思います。そこにゴールドマンサックスが目をつけたのですね。そして近代経営やって外国人が来て楽しめるような設備に変えて、世界中にジャパニーズスパーなんていって売り出す気なのですね。ですから、そのうち皆さんも温泉にいらっしやるとみんな英語で案内され、アメリカのお湯の中に入ることになってしまいます。

 アッという間に日本はアメリカ資本に乗っ取られようとしています。去年のホリエモン合併もそうです。今年から商法改正(改悪)して、乗っ取りを認めるということになったのです。株の等価交換、面倒な仕組みですから詳しいことは申し上げませんが、アメリカ株1億ドル分と日本の株1億ドル分を、等価父換していい、こういっているんです。ところが、アメリカの株の値段が高いのです。ですから1億ドルといっても、株の数からすると、例えば千株位しかない。日本は株が安いですから、同じ1億ドルで1万株位あるのですね。そうすると、千株と1万株で取り替えますから、あっという間にアメリカは大株主になってしまう。この等価父換を認めると、日本の大企業全部乗っ取られてしまう。

 そこで、日本の優良企業が狙われています。超優良企業を株式等価交換で、簡単にアメリカが乗っ取ることができる。今年からそれが可能になるはずだったです。それで去年、実験をやったのですね。ホリエモンにやらせてみたのです。ホリエモンはアメリカのリーマン・ブラザースから借りてやったのです。で、出来そうだなと分かったので、アメリカはお金を引き上げてしまいました。ホリエモンに乗っ取られては困る、いずれ自分が乗っ取るのですからネ。最後の段階で資金引き上げましたたから、ホリエモン降りる外なかった、多分そういう仕組みだったのではないかと思います。

 今年から自由に、日本中の会社をアメリカが乗っ取れるはずだったのですが、あのホリエモン騒動のおかげで日本の大企業が震え上がり、政府に泣きついて、「なんとか商法改正を見送ってくれ」と。それで見送りになりました。ですから、ちょっと一息ついているのです。今年すぐ、乗っ取られるというわけではありません。でも、いつまでも見送りというわけにはいかないでしょう。2・3年後には解禁。そうなれば、日本はほぼアメリカ資本に支配される、ということになるでしょう。

 日本ですらそうなのですから、まして、フィリピンとかタイとかいう国はたまったものではありません。あっという間に乗っ取られてしまいます。アメリカに勝手に経済的属国にされてしまう。それに対して、いやそんなの困るから、アメリカ資本が自分の国の株を買うことを法律で禁止する、というようなことをやろうとすると、アメリカはそれを認めないのです。グローバリゼーションだから地球はは「一つ」だというのです。いくら規制緩和しても相手国が法律で規制してしまったら終わりです。ですから、自分の国だけ勝手に現制することは認めません、地球はひとつですよ、グローバリゼーションですよ、ときます。フメリカの大資本が地球上のどこの国でもアメリカ国内と同じ条件で商売できるようにする、これがグローバリゼーションです。いやだと断ると制裁を加えられます。

 クリントン大統領の時は経済的制裁だけですんだのですが、ブッシュになってから、軍事的制裁になりました。いうことを聞かないと軍事制裁だぞという、これがネオコンという人たちの主張です。イラクを見ればみな震え上がるでしょう。ですから、アメリカの言いなりにグローバリゼーションで国内マーケットを開放して、アメリカ資本に全部乗っ取られてしまう、というのがいま着々と進行しているのです。

《アメリカの孤立》

 そこでどうなったかというと、ヨーロッパと同じように、「そんなの困る。自分の国の経済の独立は自分たちで守りたい」という人たちが手を繋いで、「アメリカに支配され引きずり回されないように、防波堤を作ろう」という動きが始まりました。だいたい5・6年前からです。アセアン(ASEAN東南アジア諸国連合)の動きが始まりました。5つの国です。インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン。元来はアメリカが造らせた組織だったのですが、いつのまにか自主独立を目指す組織に成長しました。

 手を繋ぎ、アメリカに引きずり回されないように、アメリカの資本が勝手に入ってこないように、自分たちの経済は自分たちでやりましょう、と。ところが、ASEANが束になったってアメリカにはとてもかないません。そこで、知恵者がいました。アセアンだけではかなわないので、中国と手を繋いだのです。「アセアン、プラス中国で、アジアマーケットを作り、アメリカにかき回されないようにしよう」しようというのです。確かに、中国が入ったらアメリカはうかつに手が出せません。しかし中国だけ入れると、反米色があまりにも露骨ですから、「アセアン、プラス・スリーでいきましょう。アセアン+日本+韓国+中国、でいきましょう」ということになります。日本はアメリカの51番目の州だといわれているのですから、日本が入れば、アメリカも安心します。

 EUのように、アセアン+スリーで、自分たちの経済は自分たちでやれるように、アメリカに引きずり回されないような自立したアジアマーケットを形成することが目標です

 ただひとつ、日本が具合が悪いのです。日本はそのスリーに入っているのですが、(アセアンの会議に)行く度に「アメリカも入れろ、アメリカも入れろ」というのです。アセアン諸国はアメリカから自立するために作っているのですから、「アメリカを入れろ」といわれたんじゃあ困るので、結局日本は棚上げになってしまいます。実際にはアセアン+中国で、経済交流が進んでいます。いずれ2010年には、東アジア共同体・EACというものを立ち上げる、という動きになっています。
 そうなってくると韓国が困りました。日本・アメリカ側につくのか、中国・アセアン側につくのかで、2・3年前から中国側に大きく傾いています。留学生の数を見ると分かります。中国の北京大学には世界中の留学生が集まります。21世紀は中国と商売しなければメシが食えなくなることが分かっていますから、将釆、中国語がしゃべれる人が自国のリーダーになり、中国の指導者に友達がいないと困ります。それには北京大学に留学するのが一番いいのです。あそこはエリート養成学校です。この前行った時聞いてみたのですが、入学試験競争率5千倍だそうです。超難関です。大学の構内を歩いて見たのですが、広い敷地に6階建てのアパートが36棟ぐらい建っていて、みな学生寮です。全寮制。そばに教職員住宅があって、朝から晩まで共に暮らしながら勉強しています。授業は朝7時からです。ものすごく勤勉に勉強しています。35年間私は大学の教員でしたが、愛すべき怠け者の学生諸君を教えてきたわが身としては、「あ、これはかなわないなァ、20年もしたら──」と思いました。向こうは国の総力を上げて次の時代の指導者を養成しているのです。日本はもう全然、ニートとかフリーターとかいって、若者の気迫がまるでレベルが違います。これは置いていかれるな、という気持ちになりました。このように世界中の国が、いま一流の学生を北京大学に送り込んでいるのですが、去年、北京大学留学生の中で一番数が多いのが韓国なのです。

 おととしまで韓国の学生は殆どアメリカヘ行っていました。去年あたりから中国へ変わったようです。つまり韓国は、21世紀の自国は、アメリカ・日本ではなく、中国・アセアンと組むことで繁栄を図りたい、と向きを変えたということです。

 それに拍車をかけたのが小泉首相の靖国参拝。これで韓国は怒っちゃってあちらを向いた。そうなると、アセアン、中国、韓国と繋がって、日本だけはずされてしまった、という状況がいま生まれつつあります。

 さらに中国は、数年前からいま、「ふりん政策」を国の方針としています。フリンといっても男女の不倫ではありません。富、隣。隣の国を富ます、隣の国を豊かにする──富隣政策です。隣の国と仲良くする。中国だけ儲けたのでは相手に恨まれてしまいます。英語では「ウィン、ウィン」(win-win)というようです。どっちも勝つ、中国も儲けるけど相手も儲けるような関係を必ず作っておく、ということが基本政策です。

 つまりアメリカは、やっとソ連を倒したと思ったら、今度は中国が出てきたのですから、中国を目の敵にしているのは当然です。中国にすれば、アメリカにやられないためには、単独では対抗できませんから、周りの国と手をつなぐ、ということです。

 アメリカは修正資本主義を止めて自由競争の資本主義に戻りました。その結果大企業・大資本は野放しになりました。そのためにアジアにそっぽを向かれることになりました。アメリカにはついていけない。アメリカに勝手にされては困る。もちろんアメリカと喧嘩をしては駄目ですが、自分の国は自分の国でやれるようにしなければならない──、というふうに変わったのです。

 そして最後に、3年前から南米が変わりました。ようやく日本でも報道されるようになりましたからご存じと思います。ただ日本のマスコミはちょっとしか書きませんから、気づいておられない方もおありかと思います。南米がものすごい勢いでアメリカ離れを始めたのです。

 今まで200年、南米はアメリカの裏庭といわれていました。アメリカはやりたい放題やっていました。チリは世界一の銅の産出国ですが、このチリの銅はすべて、アナコンダというアメリカの銅会社が一手で採掘していました。だからいくら掘ってもチリは豊かにならない。アメリカのアナコンダだけが儲かるのです。

 ブラジルは世界一の鉄の産地です。これもみな掘っているのは欧米の会社で、いくら掘ってもブラジルは豊かにならない。ベネズエラは世界第五位の産油国です。これもみなアメリカの石油資本が持っていく。

 こういう国はこれまで軍事独裁政権でした。政治家は、自分の国の資源をアメリカに売り渡し、自国の国民の反発は力で抑えつけ、莫大なリベートを貰って自分たちだけベラボウな贅沢をしてきました。これがアメリカと南米のパターンだったのです。

 それが、3年ほど前から、「おかしいではないか。やっぱりベネズエラの石油はベネズエラ人のものだ。石油を掘ったら、ベネズエラが豊かにならないとおかしいではないか。いくら掘ってもアメリカだけ儲けるのはおかしい。石油をアメリカの石油会社から取り上げて、ベネズエラで掘ることにしよう。国有化しよう」というような政策を訴える大統領が、当選するようになりまし。この3年間で、南アメリカは80%が、このような自主独立派の大統領になりました。アメリカ資本に任せず、自国の経済は自分でやろうという政策を掲げた大統領が、次々と当選したのです。
 いまでは、南アメリカでアリカの言いなりというのは、多分コロンビアしかないと思います。あとは殆どみな、自分の国は自分でやりましょというふうに変わってきました。ベネズエラのウゴ・チャベスという人がそのチャンピオンです。ご存じですね、時の人です。アメリカはそのチャベスの当選を必死になって妨害したのですが、結局ダメでした。チャベスが圧倒的多数で選出されました。その彼の言い分がふるっているのです。

 「失礼にならないようにアメリカから遠ざかりましょう」というのです。いきなり遠ざかったのではゴツンとやられますから、アメリカを怒らせないように、喧嘩しないように、少しずつ「小笠原流」で遠ざかって自主独立に向かいましょうというのです。

 これがいま世界の合言葉です。「失礼にならないようにアメリカから遠ざかる。」日本もそうしなければいけない、と私は思っているのですが。絶対にやりません。

 こうやってアメリカは、ソ連や東ドイツがなくなってから、修正資本主義をやめて、いまの言葉でいえば「新自由主義」という仕組みに代わりました。日本はそれに右ならえしたのです。いま申し上げたように、このアメリカの新自由主義経済に無条件で追随しているのは、日本しかありません。あとはみな、「失礼にならないように」距離をおきました。日本だけが無条件でついていきました。だから「ポチ」だといわれるのですネ、確かにポチと言われてもしょうがないほど、無条件でついていきます。それは恥ずかしいことですが、日本が追随していく。これが構造改革なのです。修正資本主義経済から新自由主義経済に変わるということです。簡単にいえば、弱い人の面倒を政府が見るような仕組みから、もう弱い人の面倒は見ませんという仕組みに、変わっていく──。これが構造改革です。

 だから、社会保障はどんどん悪くなる。自由競争で勝ち組と負け組がある。中には1千万ぐらいのマンション買って落ち着いているのもいる。片方には、国民健康保険料さえ払えなくて医者にも行けない。そういう人がもう全国で膨大な人数出てきている。まさに格差社会です。

 どんどんその格差が広がっています。金持ちからお金を取って弱い人の面倒を見る、というのが修正資本主義なのですが、それを止めてしまいました。野放しなのです。強い人はますます強くなり、弱いものは負けたら自己責任なんですよ。こういう仕組みにいま変わったのですね。

 それがいいか悪いか、止むを得ないのかどうかは、いろいろな立場によって考えが違うのですが、事実はそうなったのです。

 しかしヨーロッパは別の道をとっています。このように別の道もありうるというのも事実なのです。ヨーロッパのように社会保障を止めない資本主義もあり得るのです。

 日本の場合、アメリカほど徹底していませんが、流れとしては「政府はもう弱い人の面倒は見ません」、という方向に大きく動いています。

《憲法改悪の要求》

 こうして、アメリカは新自由主義経済で自国の企業を野放しにして、それを世界中に押しつけようとしたのですが、意外に抵抗が大きかった。ヨーロッパはいうことを聞かない。アジアも聞かない、南米も聞かない。これでは困るので力づくで押しつける。こういうことになるのですね。力づくで押しつける時に、最大の目標・ターゲットはもちろん中国です。やっとソ連を倒して、21世紀はアメリカが王様になれると思ったら、中国が巨大な国になってきて、アレリカの前に立ふさがっいます。このままではアメリカは王様ではいられません。中国を抑え込むことが21世紀へ向けてのアメリカの最大の長期的課題になっています。しかし戦争はできません。中国と戦争したのでは共倒れになります。唯一の道はエネルギーを抑えることです。

 ネオコンという人たちの書いた文章を読むと、非常にはっきり書いてあります。21世紀にアメリカが世界の支配権を握るには、中近東の石油を抑えなければならないというのです。中国は石油の自給ができません。どんどん石油を輸入していますが、殆どいま中近東から輸入しています。アメリカが中近東の石油を抑えれば、中国はアメリカのいうことを聞かざるをえなくなる。当然でしょうね。
 世界一の産油国サウジ・アラビアはすでにアメリカ側の国です。そこで第二の産油国であるイラクをアメリカは分捕りたいのですが、その理由がありません。そこでアメリカは「大量破壊兵器、テロ応援」という嘘をつきました。プッシュ大統領も、ついにウソであったことを認めました。

 ではなぜイラク戦争をやったのか。本当の理由はまだ公表されていません。しかしネオコンという人たちの文章を読むと、明らかに「石油を抑える。抑えてしまえば中国は言うことを聞かざるをえない」。ここに本当の理由があったことは明白です。そうだとすれば、恐ろしい話ですが、(次に)絶対にイランが狙われます。

 世界第1の産油国サウジアラビアは、昔からアメリカの同盟国です。第2位のイラクは抑えてしまいました。そしてイランは第3位の産油国です。ここを放っておいたのでは意味がないのです。中国はいくらでもイランから石油の輸入ができます。どうしてもイランまで抑えなければならないというのは、アメリカでは、いわば常識です。どんな新聞雑誌でも次はイランだということが堂々と語られています。

 ライス国務長官も3日前、「今イランに対するは軍事力行使の予定はない」と言っていました。「今は」です。イランは核開発やっているというのが理由です。たしかに妙な国ですが、しかし別に悪い国ではありません。あのあたりでは1番民主的な国です。曲がりなりにも選挙で大統領を選んでいますから。女性はみな顔を出していますし、大学へもいっています。イランは近代化した国なのです。サウジアラビアなどの国に比べたら、ずっと民主的な近代国家です。イスラム教のお妨さんが、選挙で選ばれた大統領より偉い、というのだけが変ですが、全員がイスラムですから、他国がとやかく言うことではないです。

 ですから、イランが悪魔の国というのは嘘なのです。イラクがそういわれたのも同じで、要するに悪魔の国と誤解させて、戦争しかけてもやむを得ないと思わせるための宣伝が行われているのです。

 イランはイランで、自分で自分他ちの国を近代化していけばいいのであって、核兵器持つなといっても、隣のパキスタンもインドも持っているのです。こちらのイスラエルもです。イランだけ持つなといっても、聞くわけありません。イランに持たせたくないのなら、「俺も止めるからあんたも」と言わなければなりません。

「俺は持っている。お前だけ止めろ」と言ったってイランが聞くわけありません。そんな理屈が通るはずがないのです。実に馬鹿な理屈です。本当にイラクに核開発をやめさせたいのなら、イギリスもフランスもアメリカも 「先ず自分が止める、だからお前も止めろ」と言うしかありません。お前だけ持つなと言って、聞くと思う方がどうかしています。核開発は現在の大国の論理では抑えられません。イランに言わせれば、「イラクがなぜあんなに簡単に戦争しかけられたかといえば、核兵器を持っていなかったからだ。持っていたら恐ろしくてとても戦争なんか仕掛けられない」ということになります。だからイランはいま核開発を急いでいるのです。核兵器を持たないとアメリカに攻められるから。そう思い込んでいるのです。

 そう思わせるようなことをアメリカはやってきたのですから、イランに核兵器開発を止めさせるためには、イラクから撤収して、中東の平和は中東に任せる、という姿勢を示すしかありません。自分がイラクを分捕って居座ったままで、イスラエルやパキスタンやインドの核兵器には文句をいわずイランにだけ、というのは通じない理屈です。実にゆがんだ国際常識というものが罷り通っている、と思います。

 もしアメリカがイランまで分捕ってしまえば、サウジアラビア、イラン、イラクと合わせて、世界の石油の70%ぐらいになるはずですから、中国はアメリカのいうことを聞かざるをえなくなります。だからつぎはイランだというのが、ネオコンの論理です。

 ただ問題は、イランに戦争を仕掛けるとしても単独ではできなません。兵隊がたりない。徴兵制ではなく志願兵制度ですから。いま、ありったけの兵隊さんがイラクに行っています。あれ以上いないのです。だからハリケーンが来ても出せなかったのですね。そうすると、イランに出す兵隊なんていないのです。そこで、アメリカの右翼新聞の社説など、堂々と書いています。「イラクにいるアメリカ軍でイランを乗っ取れ。カラッポになったイラクの治安維持は、日本にやらせろ」と。

 アメリカの論理から言えばそうなるのでしょう。自衛隊にイラクの治安維持をといいますが、実際は内乱状態ですから、今も毎日アメリカ兵は毎日5人位殺されています。そんなこと引き受けたら、自衛隊員何人死ぬか分かりません。第一そんなことは、憲法9条があるかぎりできないのです、絶対に。憲法があるおかげで、自衛隊はイラクにいますけれども、ピストル1発撃つことができないのです。憲法9条第2項というのがあるのです。自衛隊は戦力ではない・交戦権はないとなっていますから、不可能なのです。だから給水設備備を作るとか、学校修理とか、そういうことしか出来ません。これじゃあアメリカから見れば役に立たないのです。

《平和憲法こそ 日本生存の大前提》

 そこで、「9条2項を変えて、戦争ができる自衛隊になってくれ」というのがアメリカの強い要求なのです。みんな分かっています。言わないだけです。日本の新聞記者も知っています。しかし、「9条変えろ」がアメリカからの圧力、と書くと首になるから書かないだけです。でも誰も知っています。アメリカのに戦争に参加しなさい、という強い圧力がかかっているのです。

 ここのところをよく見極めておくことが必要です、「9条を守る」ということは、「アメリカの言いなりにならぬ」ということと一つ、なのです。

 アメリカと喧嘩しては駄目ですから、「失礼にならないようにアメリカから遠ざかる」のが何よりも大切です。仲良くするけれども言いなりにはならない、ということです。ところが、憲法が危ないという、この危機的な状況にもかかわらず、国内で労働運動が弱体化していますから、ストライキも起きない。大きなデモも起きない。大反対運動も起きない──。という状況です。

 ではもう駄目なのでしょうか。そうではないと思います。それには日本の国内だけではなく、世界に目を向ける、アジアに目を向けるこちとが必要のです。ご存じのように、これからの日本は、中国と商売せずには、生きていけなくなりま。いま、大企業だけですけど、多少景気がよくなってきています。全部中国への輸出で持ち直したのです。中国マーケットがなくなったら日本経済はおしまいだ、ということは誰も分かってきています。

 お手元の資料の中の(貿易額の)丸い円グラフは、2003年のもので少し古いのですが、アメリカ20.5%、アジア全体で44.7%、つまり日本にとって一番大事な商売の相手は、アメリカではなくてアジアなのです。

 アジアと仲良くしなかったら、経済が成り立たないところへ、いま既にさしかかっているのです。左隣の棒グラフは2004年ですが、左上から右に折れ線がずうっと下がってくる。これが日本とアメリカの貿易です。点線で右へずうっと上がっていくのが中国との貿易。遂に去年(2つの折れ線が)交差し、中国との貿易の方がアメリカとの貿易額より多くなりました。しかも鋏状に交差していますから、今後この2つは開く一方になってきています。

 つまり、あと2・3年もすれば、日本は中国との商売なしには生きていけない、ということが国民の常識になるということです。いま既に、中国を含めたアジアが、日本の一番大事なお客さんなんです。仲良くしなければいけません。一番大切なお客さんの横っ面ひっぱたいたんじゃ商売は成り立ちません。

 靖国参拝などというものは、一番大事なお客さんの横面ひっぱたくと同じことなのですから、個人の信念とは別の問題です。小泉首相は総理大臣なのですから、個人の心情とは別に日本の国全体の利益を考えて行動しなければいけません。それは総理大臣の責任だと思います。その意味でアジアと仲良ぐできるような振舞いをしてもらわなければ困るのです。

 もう一つ。アメリカとの商売はこれからどんどん縮小していきます。それは、ドルというものの値打ちがどんどん下がっていくからです。これはもう避けられません。
 昔はドルは純金だったのです。1971年まで、35ドルで純金1オンスと取り換えてくれました。だからドルは紙屑ではありませんでした。本当の金だったのです。

 われわれのお札はみな紙屑です。1万円なんて新しくて随分きれいになりましたけど、綺麗にしただけちょっとお金がかかって、印刷費に1枚27円とかかかると聞きました。27円の紙がなぜ1万円なのか。これは手品みたいなものです。あれが5枚もあるとなかなか気が大きくなるのですが、本当は135円しかないのです。それが5万円になるのは、法律で決めているのです。日銀法という法律で、こういう模様のこういう紙質のこういう紙切れは1万円、と決められている。だから、あれを1万円で受け取らないと刑務所に入れられます。法律で決まっているからです。ですから日本の法律の及ぶ範囲でだけ、あれは1万円なのです。その外へ出ると27円に戻ってしまいます。

 金と取り換わらないお札というのは、簡単にいえばその国の中でしか通用しません。他の国へ行ったら、その国の紙屑と取り換えなければ通用しません。ところが、ドルだけは世界で通用しました。純金だからです。

 ところが、1971年にアメリカはドルを金と取り換える能力を失いました。ベトナム戦争という馬鹿な戦争をやって莫大な軍事費を使ったのです。背に腹は代えられなくてお札を印刷し、航空母艦を造ったりミサイル、ジェット機を作ったりしたのです。そのために、手持ちの金より沢山のお札を印刷しちゃったのです。

 その結果、アメリカは、ドルを金と取り換える能力を失ったのです。そこで、71年8月15日、ニクソン声明が出されました。「金、ドル交換停止声明」です。あの瞬間にドルも紙屑になったのです。ドルが紙屑になったということは、ドルがアメリカの国内通貨になったということです。

 ところが、問題はそれ以後なのです。世界で相変わらずドルが適用したのです。皆さんも海外旅行へ行かれる時は、大体ドルを持って行かれますね。どこの国へ行っても大丈夫なのです。金と取り換えられないお札が何故世界で適用するかは本当に不思議で、経済学者にとって最大の難問なのです。いろんな人がいろんな答を言っていますけど、あらゆる答に共通しているのは、ひとつは「アメリカの力の反映」だから、ということです。

 つまり、日本が自動車を作ってアメリカヘ売ります、ドルを貰いますネ。日本は損をしているのです。自動車という貴重なな物質がアメリカへ行って、紙屑が返ってくるのですから。物が減ってお札だけ増えると必ずバブルになります。

 バブルの犯人はそこにあるのです。日本が輸出し過ぎて貿易黒字を作り過ぎているのです。だから日本は、アメリカに自動車を売ったら、「純金で払ってください」と言わなければなりません。ところがそう言うと、ジロッと睨まれてお預けになってしまいます。日本には米軍が5万人います。「アメリカのドルを受け取らないとは、そんな失礼なこと言うなら、在日米軍クーデター起こしますよ」、これで終わりなのです。黙って受け取ってしまう。だから日本は無限に物を提供し、無限に紙屑をもらう。こうしていくら働いても日本人の生活はよくならないのです。しかもその紙屑でアメリカの国債を買っています。アメリカに物を売って、払ってもらった代金をアメリカに貸している。言ってみればツケで輸出しているようなものです、現実に。アメリカにいくら輸出しても日本は豊かにならない仕組みになつています。

 2週間前に『黒字貿易亡国論』という本が出ました。有名な格付け会社の社長さんですが、「貿易黒字を作るから日本は駄目なのだ」、ということを詳しく論じたたいへん面白い(文芸春秋社の)本です。確かにそうだと思います。だからドルは、本当は受取りたくないのです。みんな紙屑なんです。だけど受け取らないと睨まれる。アメリカの軍事力が背景にあるのです。

 その力をバックにして、紙切れのお札を世界に通用させている。例えていえば──餓鬼大将が画用紙に絵をかき1万円と書いて鋏で切り、これ1万円だからお前のファミコンよこせ、とこれを取り上げる──のと同じです。いやだと言ったらぶん殴るのです。怖いから黙って渡して紙屑もらうことになります。その紙屑で、他の人から取り上げればよいのです。「お前のバイクよこせ、よこさなかったらいいつける」。「あの人、あんたの紙屑受け取らない」、するとガキ大将が釆て、ゴツンとやってくれる──。餓鬼大将の力の及ぶ範囲ではそれが通用するのです。露骨にいえば、ドルがいま世界に適用しているのは、そういう仕組みが一つあります。
 もう一つは、ソ連の存在です。もし紙屑だからアメリカのドルを受け取らないといったら、アメリカ経済は潰れます。アメリカが潰れたらソ連が喜ぶ。だから紙屑と分かっていても受け取ってきた。ソ連に勝たれては困るから──。

 これも確かに一理あります。ということは、ソ連がいなくなって、紙屑は紙屑だということがはっきりしてきたのです。今まではソ連がいるために、紙屑なのに金のように適用したが、今や「王様は裸だ」というのと同じで、「ドルは紙屑だ」といっても構わない時代です。

 ともかくドルが危ないのです。私が言ってもなかなか信用してもらえませんが、経済誌『エコノミスト』、一流企業のサラリーマンなら必ず読んでいる雑誌すが、これの去年9月号が中国“元”の特集でした。その真ん中へんに「プラザ合意20年」という対談がありました。その中で、榊原英資さんは「5年以内にドル暴落」と言っています。

 榊原さんは大蔵省の元高級官僚で日米為替交渉の責任者を10年やりました。円・ドル問題の最高責任者だった人です。「ミスター円」といわれていました。通貨問題に最も詳しい現場の責任者です。停年で大蔵省をやめて今は慶應大学の先生になっています。この人が「5年以内にドルが暴落する」、つまりドルが紙屑だということが明らかになる日が近いと言っているのです。

 ソ連がいる間は隠されていたのですが、いまはもう、ドルは紙屑だから受取りたくないという人たちが増えてきています。これまでは世界通貨はドルしかなかったので、受け取らなければ商売ができなかったのですが、今ではユーロという代わりが出来てしまいました。ドルでなくてユーロで取引する国が増えてきています。そしてユーロの方が下がりにくい仕組みになっています。ドルは下がるのです。

 なにしろアメリカは、永いことドルが世界通貨ということに慣れてきました。だから自動車が欲しければ日本から自動車買って、アメリカは輪転機を回せばよいのです。紙とインクがあればいいのですから。ほかの国はこんなことできません。自動車が欲しければ、一生懸命働いて何か輸出し、その代金で輸入しなければならないのです。アメリカ以外の国は全部そうやっているのです。

 輸入は輸出と一緒です。輸入するためには輸出しなければなりません。ところがアメリカだけは輸出しないで輸入ができるのです。ドルという紙切れが世界通貨ですから。極端に言えば、欲しい自動車や石油を日本やアフリカなどから買って、紙とインクで支払う。実際そうして世界の富がアメリカに集まったわけです。

 71年以降の30年間、この仕組みのために、世界中にドルが溢れ出ました。ドルがどんどん増えますから、当然値打が下がります。こうしてドル下落傾向。(資料の一番下のグラフがそうです。円が上がっていく様子、為替取引だから短期的には上下しますが、長期的には間違いなく円高。ドルがドンドン下がるのは確かです。)これがあるところまでいくと、ガクッと下がります。

 あるところまでいくと、「ドルは信用できない、下がる通貨は持っていたくない」となります。ですからドルを受け取らない、ユーロか何か、別な、下落しない通貨でなければ受け取らないということが出てくる。そうなるとドルは暴落します──。榊原氏がそういっているのです。

 ヨーロッパはユーロでいくでしょう。アジア経済圏はなんといったって元です、中国の。中国は賢いですから、元を押しつけないで、何かアジアの新しい通貨を作るかもしれません。しかし元が中心になることは間違いないでしょう。ドルはアメリカでしか使われなくなる。そうすると、今まで全世界で使われていたドルが、みんなアメリカに集まって来るわけですから、アジア、ヨーロッパで使われいていたドルがみな戻ってきて、簡単にいえばドルの値打が3分の1に下がることになります。

 アメリカの生活は大きく収縮します。一家で3台自動車持っていた家は1台に。1台持っていた家は止めなくればならなくなる、ということです。

 アメリカ経済の収縮。これは大変恐ろしい話なのです。世界経済が大きく収縮し、日本経済は大きな打撃を受けます。しかし避けられない動きなのです。いつのことか分からないが、そう遠くない将来にドルの信用がドンと落ちていく。結果として日本がアメリカにだけ頼っていたら、大変なことになります。

 いまのうちに、アメリカに輸出してドルをもらったらユーロに代えておいた方がいい。ユーロの方は下がらないからです。EUという所は、国家財政が赤字だと加盟できないことになっています。赤字だと穴埋めにお札を出すので乱発ということになって下がるのです。だからユーロは一応下がらない仕組みになっています。乱発できないようになっているのです。ドルは短期的に持つのはかまわないが、3年、4年と長期的に持っていると下がってしまいます。それならユーロにしておいた方がいいとか、これから生まれるかもしれないアジア通貨にしておいた方がよいとかいうことになります。世界の大企業や国家が、決済のために多額のドルを持っていますが、これがユーロに切り替えられるとなると、ドルはもう世界通貨ではなくなります。

 そうなると、アメリカだけに依存している国は、大変苦しくなります。21世紀の日本を考えた時、アメリカと仲良くするのは大切ですが、しかしアメリカ一辺倒では駄目な時代になっているのです。アジアと仲良くしなければいけません。

 しかしアジアと仲良くするのには、無条件ではできません。なぜなら、60年前、アジアに戦争を仕掛けて大変な迷惑をかけた。その後始末がちゃんとできていないのです。仲良くするするためには、60年前のマイナスを埋めるところから始めなければいけません。別に難しいことではないのです。「あの時はごめんなさい。2度とやりませんから、勘弁してください」。これで済むわけです。

 問題は、「2度とやりません」が、信用してもらえるかどうかです。信用してもらうための最大の決め手が「憲法第9条」です。憲法9条第1項、第2項がある限り、日本は2度と戦争はできません。イラクの状態を見ても、自衛隊は鉄砲一発撃てない。(世界中)みんなが見ています。この憲法9条第1、第2項がある限り、日本は戦争はできません。だから安心して日本と付き合うのです。

 もし日本が憲法9条を変えて、もう1回戦争やりますということになったら、アジアの国々は日本を警戒して、日本との付き合いが薄くなってしまいます。いま既にそうなりつつあります。小泉首相は靖国に何度も行く。自民党は憲法9条を変えることを決め、改憲構想まで発表した。アジアの国々は用心します。「そういう国とは、あまり深入りしたくない」。

 小泉首相は「政冷、経熱」でいいじゃないか、といいます。政治は冷たくても経済では熱い関係というのでしょうが、そんなことはできません。中国と日本の経済関係はじわっと縮小しています。統計でもそれははっきり出ている。

 おととしまで中国の貿易のトップはアメリカでした。次が日本、3位はEU。これがひっくり返ってしまいました。去年はトップはEU、2位アメリカ、3位日本です。明らかに中国は日本との商売を少しずつ縮小させている。その分EUに振り替えています。

 去年5月、ショッキングなことがありました。北京・上海新幹線という大計画をEUに取られました。北京〜上海って何キロあるのでしょう。日本の本州より長いのではないでしょうか。このとてつもない計画があって、去年、まだ予備調査の段階すが、日本は負けました。ドイツ、フランスの連合に取られました。予備調査で取られたということは、本工事は駄目ということです。中国にすれば、日本にやらせるのが一番便利なのです。近いですし、新幹線技術も進んでいます。まだ1度も大事故を起こしたことがありません。ドイツもフランスも、1回ずつ大事故を起こしたことがあります。技術からいっても資本からいっても、日本にやらせれば一番いいのに、日本が負けました。明らかに政治的意図が働いたと思われます。日本との関係を深くしたくない。いざという時、いつでも切れるようにしておく。いざというとき、切れないようでは困る。そういうことではないでしょうか。

 いまのままアメリカ一辺倒でいいのでしょうか。私は長島さんをよく思い出します。後楽園での引退試合の時、最後に「読売ジャイアンツは永久に不滅です」といったのです。永久に不滅どころか、去年のジャイアンツのサマといったらもう、見ていられない。アメリカもそうなるのではないでしょうか。小泉首相は「アメリカは永久に不滅です」と、いまもいっているのですが、そうではないのではないでしょうか。

 アメリカにさえ付いていれば、絶対大丈夫という時代は終わったのです。アメリカとも仲良くしなければいけませんが、しかしアジアとも仲良くしなければいけない、そういう時代がいま来ているのです。仲良くするのには、憲法9条を守ることが大前提です。これを止めてしまったら、アジアとは仲良くできません。

 憲法9条は、日本にとって“命綱”です。いままでは、憲法9条というと、「理想に過ぎない。現実は9条で飯食えないよ」という人が多く、中には鼻で笑う人もいました。しかしいまは逆です。9条でこそ食える。9条を変えたら、21世紀日本の経済は危ないのです。

 憲法9条を守ってこそ、この世紀の日本とアジアとの友好関係を守り、日本も安心して生きていけるのです。こういう世の中をつくる大前提が憲法9条です。憲法9条は美しいだけではなく、現実に儲かるものでもあります。そのことがやっと分かってきました。

 奥田経団連会長は、去年までは小泉首相を応援して靖国参拝も賛成だったのですが、そんなこといってたらトヨタは中国で売れなくなります。そこで今年の正月の挨拶でついに、「中国との関係を大事にしてほしい」と、向きが変わりました。
 財界が、中国と仲良くしなければ自分たちは商売ができない、となってくれば、日本の政治の向きも変わるだろうと思います。あと3年たてば多分、これは日本の国民の常識になってきます。中国と仲良くしないと経済が駄目になる。それは中国のいいなりになることではないのです。良くないことはきちんという。だけど敵にするのではなく、仲良くする。でなければ、日本の経済は成り立たない。これがみんなの常識になってくるでしょう。

 これまで60年、アメリカベったりだったから、アメリカから離れたら生きていけないと皆思ってきました。しかし現実の数字はそうでなくなっています。一番大事な経済の相手は、もうアメリカではなくアジアなのです。これに気づくのにあと2・3年かかるでしょう。これが世論になれば、もう、憲法を変えるなどということは、絶対にできません。

 しかし、この3年の間に、国民の世論がそのように変わる前に、憲法が変えられてしまったら、どうにもなりません。

 あと3年、必死の思いでがんばって、子供たちに平和な日本を残してやるのが、私たちの務めだと思います。そう思って、私も必死になってかけ回っています。あと3年ぐらいはまだ生きていけるだろうから、なんとしても3年間は9条を守るために全力をつくしたいと決心しています。

 ありがたいことに、9条を変えるには国民投票が必要です。国会で決めただけでは変えられません。国民投票で過半数をとらないと、憲9条は変えられないのです。逆にいえば、これによってこちらが憲法9条を守る署名を国民の過半数集めてしまえばいいことになります。住民の過半数の「9条を守る」署名を3年間で集めてしまう。そうすればもう、変えることは不可能になります。

 そうすれば、子供たちに憲法9条のある日本を残してやれます。2度とアジアと戦争する国にならないようにして、そしてもし長生きできれば、新自由主義という方向、つまりアメリカ言いなりではなく、もっと自主的な経済ができるように、せめてヨーロッパのような修正資本主義、ルールのある資本主義の仕組みにもう一度戻すこともできるでしょう。

 日本中で、飢えている人、因っている人、貧しい人が、それでも人間らしく生きていけるような、最低限の保障ができる、生きる希望が出る──。そういう社会にすることが大切なのだ、と思います。これは長期的展望です。簡単にはできません。一度、新自由主義になってしまったので、10年位かかるでしょう。国民が賢くなって、正しい要求を政府につきつけていかなければいけません。その中心になる労働運動の再建が必要です。

 結局国民が主権者なんですから、国民の願いがかなうような、そういう日本に作り替えていきたいなと、そういう道を進んでいきたいなと思います。

 鋸南町は合併を拒否なさったというので、日本でも有数な自覚的な町といえます。合併するとまず住民自治がダメになります。大きくなるということは、住民自治が駄目になることでもあります。住民が主人公になる町こそ大切。ぜひこの美しい山と海と禄のある町で、1人1人が主人公であるような地域共同体というものを、みんなが助け合える町になることを私も希望して、講演を終わらせていただきます。
http://kyonannet.awa.or.jp/mikuni/siryo/2006/kawabata-kouen060114.htm


要するに、世間から相手にされなくなった 70年代左翼はその後、護憲派・反原発派に変身して、今は阿修羅掲示板や るいネットで細々と空しい政府批判を繰り返しているのですね。



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK258] 自民都連は反発 二階氏「小池再選に全面協力」発言の真意(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5774] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:51:19 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[810]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/184.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK257] <安倍首相のすることはすべてが矛盾だらけだ!>北朝鮮支援に日本は加わらないとは、安倍首相もいい度胸だ 天木直人  赤かぶ
9. 2019年3月06日 10:52:24 : 0kvLO6zmSU : Yzd6T1NpV0R0RlE=[28]
>>5楽浪

あなたは、とんでもない勘違いの持ち主ですね。物事を客観視して思考することがどうも不得意な感じを受けます。

韓国の朴大統領の時代に受けた日本からの経済支援は戦争・植民地支配の戦後補償として受けたものであり韓国の当然の権利です。それは、日本の善意ではないのは広く共通に理解されているはずだが、それを恩着せがましく言うのは全くの筋違いと言わざるを得ない。

それから、1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争で、日本の植民地時代に「莫大なお金」を投資して築いたとされる朝鮮のインフラはすべて破壊され尽くした。これには、日本が第二次大戦末期に落とされた爆弾の3倍以上の爆弾が使用され朝鮮全土が隈なく破壊されたこと(NHKスペシャル放送)から明確になっている。

そして、日本は朝鮮戦争当時、アメリカの後方補給基地として産業が活性化され好景気に沸いた。所謂、朝鮮特需なるもの。戦前のインフラ投資も植民地支配による搾取を目的として行われたのは明白であり。日本が善意で朝鮮にやったことなど何一つない。それに対して、日本は、朝鮮で二度大きな益を受けた。その益を還元するのは当然のことであり、さらに、道徳的にもそうすべき性質のものである。

楽浪なる御仁は、どうも客観的に物をみることができないようですね。


http://www.asyura2.com/19/senkyo257/msg/923.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK258] 自民都連は反発 二階氏「小池再選に全面協力」発言の真意(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
3. 赤かぶ[5775] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:52:44 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[811]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/184.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK258] 自民都連は反発 二階氏「小池再選に全面協力」発言の真意(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[5776] kNSCqYLU 2019年3月06日 10:53:51 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[812]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/184.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] 産経新聞が社員の1割180人をリストラ、新入社員はたったの2人! 安倍応援団&ネトウヨ路線でも経営悪化止まらず(リテラ) 赤かぶ
40. 前河[1580] kU@JzQ 2019年3月06日 10:55:14 : FB1MFNovCk : blU4RHlRa3lCR0U=[4]
逆によく最近までもったなあというのが冷静な見方じゃないか?

ウヨなんて表面上はうるさいが、実際には極少数派だろ。

そんな奴らに評価支持されようなんてクズ新聞は廃れるわな。バカウヨが好む新聞は普通読まんだろ。

よく考えればわかる事だが、考えないんだろう。

ただ、新聞はどこも激減してるので、その要因も大きいでしょうね。元々発行部数が少ない新聞は大打撃なのか?


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/183.html#c40

コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
7. 中川隆[-11682] koaQ7Jey 2019年3月06日 11:02:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[309]

学生運動しなくてもよくなった一流大学の学生のその後

年収5億円vs.186万円「新・階級社会」日本の真実 もはや「格差」ではなく「階級」だ
2018.02.05 週刊現代  :現代ビジネス
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/734.html


頑張れば報われる――それは、昭和の牧歌的な風景だったのかもしれない。努力しても報われない、現代日本の残酷な現実。

入会金540万円のスポーツジム

仮にW氏としよう。40代男性。シンガポールに住む投資家である。元々、メーカー勤務のサラリーマンだったが、ベンチャー投資で財を成した。その後、資産は倍々ゲームで増えている。

そのW氏が語る。

「資産がいくらあるのか――正直、自分でも正確に把握できていないんですよ。数百億円といったところでしょうか。複数のプライベートバンカーに運用を任せていて、株や債券、外貨、資源、ゴールドなど、ありとあらゆる金融商品に分散投資をしています。

何かで損が出たとしても他が補ってくれますから、資産は安定的に増えていく。年収5億円?それくらいは優にありますかね」

豊かな人はより豊かになり、貧しい人はより貧しくなっていく――。トマ・ピケティ氏が『21世紀の資本』で喝破した現実は、現代の日本でも着実に進行している。
W氏が続ける。

「月に1000万円を使うって大変なんですよ。昔は酒とオンナで浪費しました。入会金100万円を払って、VIP向けの会員制交際クラブに入り、有名グループの女性アイドルを買ったこともあります。でも、実際に寝てみたら『こんなものか』という感想。

ワインは多少高いものを飲みますが、飲める量には限度がある。結局、酒もオンナもほどほどで、健康が一番という結論に辿り着きました。

ああ、時計は買いましたね。アラスカでオーロラを見た後、スイスに寄った際に。リシャール・ミルの1億円の時計を2本買った。一つは自分がつけて、もう一つは保存用です。これも希少性が高く、今では買った価格よりも高値で取り引きされているようです」


使っても使ってもカネが減らない。年収5億円以上の超富裕層が日本にも存在する。彼らに共通するのは、こんな特徴だ。

●限度額が著しく大きなブラックカードを持ち、現金は原則使わない。

●事故を起こすリスクを考え、自分で車は運転しない。移動はハイヤーかタクシーを利用する。

●会員制高級ジムに通って健康維持に励む。

資産数十億円、年収1億円の上場企業創業者A氏はこう話す。

「カネを使うのは、自己研鑽、情報収集、人脈形成のためですね。たとえば、一般の方がとても入会できない高額のスポーツジムで汗を流しています。

大手町にある超高級ホテル内にあるフィットネスクラブです。入会金は540万円、年会費64万8000円。ここには私のような経営者や投資家が集まり、体を鍛えると同時に情報交換の場になっています」

超富裕層はこういった場で、公になっていない情報をやり取りし、新しい儲けのタネを仕込んでいく。前出のW氏は、こんな豪快なカネの使い方をしたと言う。

「ミシュランの星付きの店はたいてい行きましたが、高くておいしいのは当たり前。

むしろ私は、安くておいしいものに目がありません。博多で一人前800円のもつ鍋が評判だったので、シンガポールからビジネスクラスに乗って食べに行ったこともあります。

800円のもつ鍋を食べるのに、30万円くらいかかりましたが、まあ、いくら使ってもおカネはなくなりませんので……」

7割近くが結婚していない

超富裕層の中には財布が膨れるのが嫌というだけの理由で、お釣りの小銭を全額募金箱に入れる人もいる。一方で、日々の生活もままならない「階級以下」の層=アンダークラスが登場している。

「格差社会」が社会問題として一般に認知されるようになったのは、この言葉が流行語大賞トップテンに選ばれた'06年のことだった。所得が低く、結婚もできない「非正規労働者」の存在が問題視された。

その後、格差は縮小するどころか、拡大し、今や絶対に超えられない壁=階級となった。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)の橋本健二氏は著書『新・日本の階級社会』で膨大なデータを用いて分析している。

「これまでの社会は、資本家階級があり、中間階級がいて、一番下に労働者階級がいると考えられてきました。労働者階級の給料は安いですが、正規労働者として身分は安定し、生活できるだけの所得はもらっていた。

ところが近年、その条件に当てはまらない非正規労働者、『階級以下』の存在(アンダークラス)が増えています。彼らはたしかに雇われて働き、賃金をもらっている労働者です。しかし、身分は不安定で、給料も安く抑えられている。

社会調査データから明らかになった、彼らの平均年収は186万円で、貧困率は38.7%。男性の未婚率は66.4%にも上ります。こうした人が929万人も存在し、就業人口の14.9%を占めているのです」

彼らの暮らしぶりはどのようなものか。東京都武蔵野市に住む日雇いバイト(45歳・男性)の話。

「20代の頃、人気グループのバックダンサーをやっていました。'90年代には小室哲哉さんと何度も仕事をしたことがありますよ。

でも年齢を重ねるごとにダンス関係の仕事は減っていき、安定した収入を得るために、洋服の包装・仕分け工場で非正規社員として働いたこともあります。

40歳を過ぎたとき、年下の上司と揉めて契約を更新されなくなりました。それ以来、イベント会場の設営などの日雇いバイトで収入を得ています。月の収入は15万円程度です。

中央線の駅から徒歩30分のボロアパートに住んでいます。家賃は6万5000円。夕食は100均で買ったカレールーを湯でとかしたもの。少し野菜も入れますが、この歳になると米は太るし、節約のために食べません。

2週間に一度、ラーメン屋に行って食べるのが唯一の贅沢です。移動は基本、人からもらった自転車。現場によっては交通費が支給されるので、それが浮くのがありがたい」


収入が低いと、異性と付き合うことにも困難を伴う。介護職に従事する男性(29歳)が物悲しいエピソードを披露する。

「学生時代から付き合っていた彼女がいたのですが、卒業後はデートをするにも交通費や食事代がかかり、厳しいものになりました。クリスマスはおカネのかかるイベントですから大変でしたね。

プレゼントは、彼女の革のブーツをピカピカに磨いてあげるというもの。おカネがないなりに相手を笑わせようとした精一杯の誠意だったのですが、彼女は笑うどころか引いていましたね。それが彼女との最後のクリスマスになりました」

一日頑張っても500円

愛知県在住の派遣労働者(26歳・男性)は、派遣労働の合間に小銭を稼ぐのに四苦八苦している。

「部品工場に派遣され、流れてくる部品を組み立てたり、運んだりします。時給900円で、一日7000円程度にはなる。

景気のいいときは月収12万〜13万円ですが、派遣先が見つからないときもあり、そういうときはネット上のニュース記事を書くバイトをしています。500文字書くと50円もらえる仕事。一日頑張ると、500円くらいにはなります」


一日頑張っても500円。かたや財布がかさばるから小銭はすべて募金箱に投げ入れ。たしかに「格差」という言葉では生ぬるい。

アンダークラスの多くに共通するのは、正規労働者になりたいという切実な願いだ。

だが、企業は一度採用するとなかなかクビを切れない正規社員の雇用を渋っている。
'03年の時点で「年収300万円時代」の到来を予見した経済アナリストの森永卓郎氏は、今後、階級間の断絶はさらに広がると指摘する。

「資本家階級と労働者階級は、同じ日本で暮らしているかもしれませんが、超富裕層にとって、自分たち以外の人は人間ですらない。彼らにとっては金儲けの道具でしかないのです。

資本家と労働者階級が対立するのが、マルクス経済学が読まれた時代の資本主義でした。しかし、今の階級社会では、両者の間に接点がないので、対立になりようがない」

これがアベノミクスの背後に隠れた「日本の不都合な真実」なのである。


「週刊現代」2018年2月10日号より
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/734.html



▲△▽▼


あなたは巨額の資産を持った家系の生まれだろうか。それとも、ごく普通の生まれだろうか。いや、すでに貧困に落ちた家系だろうか。言うまでもないが、それによって、まったく違う人生を歩むことになる。

現在の先進国では身分制度もないし、特権階級もないと思われている。もちろん、それは間違いだ。現代社会でも、依然として特権階級はある。現代社会の特権階級というのは、「金持ち」「資産家」のことである。

現代は資本主義だ。この資本主義が続くと、当然だが、経済的に成功する人と失敗する人が二極分化する。

いったん金持ちになった人は家族にも一族にもその恩恵を与えることができるようになり、経済的に成功した一族が特権階級化していく。

現代社会はそのほとんどの商品・サービスを金で買うことができる。さらに、あまり知られていないが、「身分・地位・立場・学歴」もまた金で買うことができる。
https://bllackz.com/?p=1039


▲△▽▼

「学歴」が分断する現代日本社会
『日本の分断』吉川徹教授インタビュー
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/13370


 「学歴なんか関係ない」といくら言ったところで、学歴により就くことのできる職業も違えば、賃金にも差があるのが現実。また、社会人になると同業者や同じような人生を歩んできた人々とのコミュニケーションが多くなり、それ以外の人々がどんな生活を送り、何を考えているかについては無関心になりがちだ。大卒と非大卒の人生が別々のものになりはじめた現代日本社会では、特に若年非大卒の男性たちが多大なリスクにさらされているという。

『日本の分断 切り離される非大卒若者たち』(光文社新書)
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%88%86%E6%96%AD-%E5%88%87%E3%82%8A%E9%9B%A2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%9D%9E%E5%A4%A7%E5%8D%92%E8%8B%A5%E8%80%85-%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B9-%E3%81%9F%E3%81%A1-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8/dp/4334043518

を上梓した計量社会学が専門で、大阪大学大学院人間科学研究科、吉川徹教授に日本における学歴の意味や、学歴分断社会の現状、そして非大卒の若者たちに忍び寄るリスクについて話を聞いた。


(hyejin kang/iStock/Getty Images Plus)

――日本社会で学歴が持つ意味を一言で言い表すとどんな言葉になるでしょうか?

吉川:「自己責任だとみなされているがゆえに、もっとも重視されるアイデンティティ」でしょうか。

 今の日本社会では、「ジェンダー」「生年世代」「学歴」という3つの分断線が重要な意味をもちはじめています。前者2つについては変更不可能なある意味で運命論的な分断です。しかし、「学歴」に関しては、本人の努力次第で手にするものと思われています。実際には、親が教育にお金の面などで手助けをしてくれたから可能になった成果なども含まれているのですが。

 さらに、「ジェンダー」や「生年月日」は外見から判断できてわかりやすい。しかし、学歴は外見上わからないものなのに、問いただすのはタブーだとされています。タブーというのは、もっとも重要で決定的なものであるからこそ、たやすく触れないことにされているものごとです。格差論がここ数年注目されていますが、その根底にはタブーとされがちな学歴差が、人生を少なからず左右している実態がある、といえばだれでも多少は思い当たるところがあるはずです。

――学歴分断と、巷で話題になる格差社会、階級社会という言葉に違いはあるのでしょうか?

吉川:学歴分断とは「最終学歴という、大人にとって変更不可能なアイデンティティ境界に従い、上か下かが決まる」ことを指します。たとえば、格差といわれる状態は、解消しようとなれば、そのための議論が可能ですし、政策によって、「アンダークラス」のような特定の階級に属する人の数を減らすこともできます。しかし、学歴は、一度身につけて社会へ出れば、定年を迎えるまでそれをずっと使い続けなければなりません。だから、学歴分断は解消しえないのです。そこが決定的な違いですね。

――トランプ大統領の誕生によってアメリカの分断が、Brexitによりイギリスの分断が叫ばれ、欧米諸国でもこの「分断」がキーワードになっていますが、そこでも学歴が重大な意味を持っているのでしょうか?

吉川:いいえ。欧米社会には、階級と民族という学歴より重大な格差の源泉があります。たとえば、企業の採用では、表向きは民族や階級といった個人情報によって差別をしてはならないとなっていますが、履歴書を見る人事担当者は名前で中国系か、ユダヤ系かなど出身民族を推測し、それならばこういう社会階級出身ではないかと想像しているのです。

 しかし日本社会では、民族や階級の分断線が欧米ほどははっきりしていません。それゆえに、他社会では格差の決め手とみなされていない学歴が、大きな働きを果たしている。その重大さゆえに、欧米の民族や階級のようにタブー扱いされているのです。このように、だれもが知っているけれども表立って言われることのないものごとが、分断の源泉になるものなのです。

――日本人は、高学歴化し、大学全入時代に突入するかと言われています。

『日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち』(吉川徹、光文社)

吉川:昭和の日本社会の高学歴化を支えていたのは、親も教師も子どもになるべく高い学歴を望み、子どもも当然そう考えているという大衆的に高学歴を望む「大衆教育社会」だったと言われています。戦後、多くの親たちが自分よりも高い学歴を子どもに望むようになり、1974年には高校進学率が90%を超えました。

 2009年に『学歴分断社会』を書いた当時は、「学歴分断」という言葉や概念自体がありませんでしたし、現実社会も大卒と非大卒の分断はまだ起きていなかったのです。データから、この先そういった事態が起こると予想したに過ぎません。しかし、2013〜14年を境に、成人式から還暦までの現役世代は、大卒者と非大卒者(編注:ここでの大卒とは、短大、高専以上の学歴、それ以外については非大卒とする)の割合が、ほぼフィフティ・フィフティになりました。

――半々の割合で、大卒と非大卒になる学歴分断状態が継続すると何が問題になってくるのでしょうか?

吉川:大卒と非大卒では、就いている職種や産業、昇進のチャンス、賃金などが異なります。そのため、ものの考え方や行動様式も異なってきます。さらに、恋愛や結婚においても学歴による同質性は高く、日本人の7割が同学歴の相手と結婚します。また、日本人の8割が親と同じ学歴をたどり、子どももまた同じ学歴になるよう望んでいるということを加味すると、大卒家庭と非大卒家庭の分断は、やがて世代を超えて繰り返されるようになります。これはつまり、学歴が欧米の民族や階級のような働きをするようになっているということです。

 たとえば、この1週間でどんな人と話をしたかを思い返してみてください。大卒ならば大卒の人とばかり話し、非大卒ならば非大卒の人とばかり話しているのではないかと思います。両者のコミュニケーションが少なく、人生が交わらないので、互いに何を考え、どんな暮らしをしているのかがわからないし、知ろうともしていない。「住んでいる世界が違うから」という言葉を聞くことさえあります。これはまさしく深刻な分断状況だと言えないでしょうか。

――吉川先生が、特に問題を抱えているとみているのは、若年の非大卒層の人たちなのですね。

吉川:日本社会の現役世代は、ジェンダー、生年世代、学歴と3つの分断線でわけると、若年非大卒男性、若年非大卒女性、若年大卒男性、若年大卒女性、壮年非大卒男性、壮年非大卒女性、壮年大卒男性、壮年大卒女性の8つにわけられます。このうち特に不利な境遇にあるのが、若年の非大卒男性です。彼らのプロフィールは次のようなものです。

 かれらの多くが義務教育もしくは高卒の両親のもとで育ち、かれらの多くは製造や物流を始めとした、わたしたちの日常生活に欠かせない仕事に就いて日本を支えているのですが、5人に1人が非正規・無職、一度でも離職経験のある割合は63.2%、3カ月以上の職探し、失業経験者は34%、3度以上の離職経験がある割合は24%と他の男性たちに比べ高くなっています。労働時間だけは長いのですが、同じく非大卒の壮年男性と比べると個人年収は150万円近く低い。


彼らのことを本書ではレッグス(LEGs)と新しい言葉で表しました。「Lightly Educated Guys」の略で、高卒時に、お金と時間のかかる重い大卒学歴を選ばなかった、軽学歴の男たちという意味です。軽学歴と言っても、日本の高校を卒業していれば、労働力としての水準はOECD加盟国の標準を上回っています。レッグスたちがその水準を越えていることが、日本の安定した豊かな社会のボトムの高さを支えているのです。


 そして本来ならば、高卒ですぐに働き始めれば、大卒層よりも早く生活を安定させて、貯蓄もできて、早く結婚して家庭をもつこともできるはずです。しかし、雇用や収入の面で厳しく、消費や文化的な活動、余暇について総じて消極的になっていることがデータからわかりました。
 
――なんだかラストベルト周辺に住む白人ブルーカラーの人たちと重なるところがありますね。

吉川:少し前にアメリカでヒットした『ヒルビリー・エレジー』という本があります。その本が出るまで、都会に住むホワイトカラーの白人たちは、どうして都会へ出て仕事をしないのかなどと見ていたわけです。でも、彼らには彼らの論理がある。それに気が付かせてくれたのが同書です。トランプ大統領は彼らに配慮を示したから、支持を得ることができたのだといわれています。

――なぜ、レッグスだけが他の層と切り離されているのでしょうか?

吉川:彼ら自身は、日々の生活に追われるばかりで、積極的に自分たちの立場を主張しません。他の層の人たちも、レッグスが世代を超え繰り返されることに気がついてない。これは意識的に排除しているのではなく、エアポケットのような状態になってしまっているのです。けれども、約4000万人の高齢者と、約2200万人の未成年者を現役世代6025万人がそれぞれの特性に応じて支えているのが日本の現状なのですが、およそ680万人のレッグスだけは十分に力を発揮できずにいるのです。

――彼らに対し、公的なケアがなされず、リスクを負わせている現状をどのように変えていけば良いと考えていますか?

吉川:再三、繰り返している通り、日本では学歴が重要な決定要因になっているにもかかわらず、大学無償化の議論を除けば、学歴をベースにした政策はありません。地方消滅と言われる現在、地方から東京の大学へ進学すると給付型の奨学金を得ることができるようになりました。一方、地元に残り、地域のコミュニティを支え、決して十分ではない雇用条件で高齢者介護などの仕事を受け持っているのは、大多数が非大卒層ですが、彼らにはなんの支援もありません。

 大卒層について、大学無償化や私的負担の軽減を議論するのであれば、同じ世代のレッグスに対しての支援も議論すべきです。

 大学へ進む学生には月に5万円、年間60万円、4年間で240万円の支援があります。それならば、レッグスがたとえば、高卒後すぐに就職した企業には、彼らを正規雇用すれば同じように月に5万円をその企業に支援するなどです。そうすれば18歳から22歳の間に安定した雇用を得ることができ、シルバー人材や外国人労働者に頼ろうという議論にはならないと思うのです。

 若い世代の職業人としての人生を企業の側がサポートするという発想は、高度経済成長期の日本型雇用と、ある意味で同じモデルです。義務教育卒や高卒の若者たちは、企業が正規雇用し、終身雇用制のなかでOJTによりスキルを磨き代えがたい労働力になりました。

――多くの人が、大人になるにつれ、同じようなライフコースを歩んできた人としかコミュニケーションを取らなくなります。

吉川:『日本の分断』では、8つの分類を8人のプレイヤーで構成されたサッカーチームのようなものだと考えています。大卒のフォワードだけがいくら得点し活躍しても、ディフェンスであるレッグスが機能しなければチームは勝てません。それくらい日本社会はギリギリの状態なのです。全員が活躍するためには、この社会がどのような仕組みで、各プレイヤーがどんなプロフィールなのかプレイヤー全員が理解していることが大切です。そうすることで、8人のプレイヤーが支え合って、チームは成り立っているのですから、弱い部分は守ろうという発想になると思うのです。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/13370


結局、一億総中流だった日本でも中間層が没落して階級社会になってしまったのですね。

マルクスの預言通りの社会になりました。


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c7

コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
8. 2019年3月06日 11:05:59 : m3AV3e45DI : d3Y1b0duc25Nanc=[30]

茂木経済再生大臣はこの一点で、罷免すべきだ。
野党は総がかりで取り上げてもらいたい。
審議を中断させ、31年度予算案を廃案にすべし。
衆議院の優先権だって?
ならば参議院だけでも採決に至らずという事態までは持っていくべし。

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c8
コメント [経世済民75] イタリア財務警察が15億ドル米国債&1000トンのゴールドを押収!バチカン銀行がマネロン摘発へ!三極委員会にデヴィッド・ 墨染
5. 2019年3月06日 11:08:18 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[162]
フルフォードレポート(?)346,000人の世界の指導者のバチカン賄賂口座が閉鎖された
.
ch 国際政経
2019/03/05 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=aJuhii92-DY
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/740.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK258] <森ゆうこ、森友値引きの核心突く!>R銀行の融資「大阪航空局長のハンコがバーンと!」「左の金額、見て下さい!」10億円! 赤かぶ
24. 2019年3月06日 11:10:46 : MtrYtEHZzY : aGRleFU5cmVlaVU=[28]
><森ゆうこ、森友値引きの核心突く!>R銀行の融資「大阪航空局長のハンコがバーンと!」「左の金額、見て下さい!」10億円!

核心を突いた上記森ゆうこ氏の主張の結果、どう決着した(又はする)のでしょうか?

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/165.html#c24

コメント [政治・選挙・NHK258] 小沢代表、日本の司法制度に疑問 「ずっと閉じこめて尋問を繰り返す、少なくとも民主主義国家ではない」 赤かぶ
8. 赤かぶ[5777] kNSCqYLU 2019年3月06日 11:10:58 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[813]


関連記事
ゴーン被告が声明「私は無実、公正な裁判通じ抗弁」(日刊スポーツ)
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/386.html




http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/201.html#c8
コメント [政治・選挙・NHK258] 小沢代表、日本の司法制度に疑問 「ずっと閉じこめて尋問を繰り返す、少なくとも民主主義国家ではない」 赤かぶ
9. 2019年3月06日 11:12:19 : FeBmwTYCBk : a0FneWt5eUViNFE=[4]
7さん、大ありなんですよ。

容疑者取り調べに辯護士同席を認めないことで、アメリカ様は、在日米国人の裁判権を返してくれないのです。ドイツでは、米軍人の犯罪の裁判権はドイツにありますが、日本にはありません。ですから、米国軍人とその家族を日本の闇司法制度から護るために、在日米軍があるとさえ言われています。風が吹けば桶屋が儲かる式にいえば、東京の空が戻ってこないのは、日本の糞検察のせいなのですよ。しかし、素朴な疑問、アメリカ様は、どうして日本の糞検察制度に介入してこないのだろうか?他人から懐を触られるのは普通は不快だが、かゆいところは掻いてもらったほうが気持ちよい場合もある。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/201.html#c9

コメント [経世済民131] ゴーン被告が声明「私は無実、公正な裁判通じ抗弁」(日刊スポーツ) 赤かぶ
2. 2019年3月06日 11:14:02 : MsglvBJEZo : VnhQbnVvV2RjUXM=[1]
前回、背任での新たな拘留が認められ、批判されたときには裁判所が決めたことと、批判をかわしていたのに、主張が認められないと、裁判所を外圧に屈したと批判するのは、卑怯なダブルスタンダード。
それなら、前回も裁判所が決めたことなどと、批判を裁判所に向けるようなことを言わずに、自らの主張をすべきであったろう。
検察なんて所詮こんなもの、ろくな論理展開などできない。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/386.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
1. 赤かぶ[5778] kNSCqYLU 2019年3月06日 11:14:06 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[814]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5779] kNSCqYLU 2019年3月06日 11:15:06 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[815]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
3. 赤かぶ[5780] kNSCqYLU 2019年3月06日 11:15:45 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[816]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[5781] kNSCqYLU 2019年3月06日 11:16:30 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[817]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
5. 赤かぶ[5782] kNSCqYLU 2019年3月06日 11:17:13 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[818]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK258] 「物品だけとは言っていない」と強弁する茂木経済再生大臣の「ご飯論法」。やっぱり、TAGはFTAだった!(くろねこの短語) 赤かぶ
9. 佐助[6588] jbKPlQ 2019年3月06日 11:17:18 : z5Sx38n0Sg : VHN1VmMvUE9LZS4=[46]
世界信用縮小恐慌のアリ地獄に落ちた日本

1930 年代の恐慌の結果から経済学は「関税高くしたり、通貨を切下げたり、自国経済の救済のみを優先させたために、恐慌は発生した」という教訓で一致。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/203.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
5. 2019年3月06日 11:18:34 : qewnMF7AUg : TFlxcUgvRjB4ZjY=[14]
望月氏の質問を遮るなと署名活動する中2女子、どう見ても中2じゃないだろと思わせる証拠が続々発覚
[ http://blog.livedoor.jp/booq/archives/1930129.html ]
 
これだけ状況証拠が出てくると疑いをかけられても仕方がない。偶然で済ますには出来すぎた話だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK258] 自公は恐々 森ゆうこ氏参院予算委・野党筆頭理事の破壊力(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
31. 2019年3月06日 11:22:32 : MtrYtEHZzY : aGRleFU5cmVlaVU=[29]
>自公は恐々 森ゆうこ氏参院予算委・野党筆頭理事の破壊力(日刊ゲンダイ)

上記表題の通りだとすれば、多くの野党が森氏に牛耳られてるちゅう事でしょうか?

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/155.html#c31

コメント [政治・選挙・NHK258] <倒閣宣言は本気だ!自民党の急所突く剛腕に支持拡大!>小沢代表「5月までに野党一体化実現、安倍内閣を退陣に追い込む!」 赤かぶ
36. 2019年3月06日 11:23:29 : ABPExKQ6Vk : REhURHl6ZS52bm8=[10]
菅直人 こやつは所詮 私怨の塊でしかない

息子が学校へ行かないで落ちこぼれていて
これを今の歯舞色丹の漢字も読めない大臣と同じように国会議員にしようとして(湖奴が国会議員になれば野党も自民党と同じになる)
小沢に一蹴された怨念(私怨)を未だに持っているくだらん奴であることを忘れてはいけない。
個奴がどうほざこうが聞く必要はない
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/132.html#c36

記事 [雑談・Story41] 大人のための性教育避妊編F卵管結紮・卵管切除 究極の避妊法

IUSという低コストで極めて確実性の高い避妊法を
紹介したが、

もっと確実性が高く永久的に確実な避妊可能な
避妊法を紹介する。

卵管結紮である。

これは卵管を結ぶ場合、
その結び目を解けば
妊娠する可能性はある。

さらに体外受精で妊娠の可能性もある。

ただ、この手術を受ける女性は
ほとんどが、もう妊娠したくない
子どもは欲しくないという女性ばかりである。

だからそういう人にはIUSのような
5年毎の器具の取替えがないこの避妊法は
ひじょうにメリットの多い避妊法になるのである。

まさに、
生で膣内射精を死ぬまでできるのである。
これぞ、究極のセックスの真髄であり
セックスの王道である。

コンドームや膣外射精がセックスだと思っている人
コンドームや膣外射精が避妊だと
思っている人には

ぜひとも体験して欲し優れた避妊法である。

実際にこの避妊法を取り入れたら

コンドームセックスや
膣外射精セックスが

いかに擬似セックスだったのかが
よくわかるはずである。

引用開始


女性の卵管結紮・切除

について説明します

1)卵管結紮・切除って何?

女性生殖器の卵管の役割は

@排卵した卵子をキャッチ

A精子と卵子の受精の場

B受精卵が育つ場

というかなり大事なものです

実際に卵管因子で

不妊症になるケースもあるので

卵管造影検査

なんて方法も不妊治療では

一般的な検査です

この手術は逆に

人工的に卵管性不妊

を作り出してしまおう

というものです

2)手術方法やお腹の傷

方法は単純で

卵管を縛って切ったり=卵管結紮

卵管そのものを根本から切除したり=卵管切除

ってことをします

最近では

卵巣がんの発生部位は

実は卵巣ではなくて卵管なのでは?

って説も強くなっているので

卵管切除を行う

ケースが増えています

ちなみに

子宮筋腫などで

子宮摘出する際も

昔は卵管を残していましたが

現在では卵管も一緒に切除する施設が

多くなっています

お腹の傷ですが

現在では

帝王切開術の時に

ついでに一緒にやってもらう

ケースが圧倒的に多いです

実は昔は

経腟分娩後に卵管切除を行う

なんてこともやられていました

これが中々ユニークなもので

通常の卵管って

こんな感じなので

お腹に傷をつけても

そこから卵管を見つけるのは

しっかりとお腹を開けないと

難しいのですが

産後は

こんな風に

卵巣が大きくなっているので

虫垂炎(もうちょう)で行うような

お腹の傷で容易に卵管が見つけられる

ために、お産直後に行う!

なんてこともよくされていたようです

ただ

数十年前は

1人の女性が平均3人以上お産していた

(=合計特殊出生率 3以上)

けれど、現在は平均1.4人

虫垂炎程度の傷で済むといっても

やっぱり腹腔内は観察しにくく

産後は何が起こるかわからないので

わざわざ卵管結紮のために

お腹を開くのもナンセンス

って事で現在はほぼ行われていません

逆に

帝王切開の時は

お腹もしっかり開けて

視野も保たれていますし

傷を増やす必要もありません

なので

@何人も子供を出産している

A今回の出産が(予定)帝王切開

B本人とパートナーが希望する

条件が揃った時

卵管切除が行われています

3人くらい出産されて

帝王切開の場合には

担当医から

「卵管結紮どうされますか?」

ってサラッと

言われるかもしれませんが

本来は妊娠に関わる手術なので

医師から勧められるべきものではありません

あとは

反復帝王切開術を行った際に

子宮の壁が薄くなるから

という理由も無くはないですが

それを理由に妊娠を許可されない

なんて事はほとんどありませんので

基本的にはあくまで自分たちの意思です

ちなみに

妊娠出産関係なく

腹腔鏡でやる

という手段もありますが

腹腔鏡が結構コストかかるので

やっている施設はあるのですかね??

3)費用は?

病気に対する治療では無いため

自費手術になります

5〜20万円程度

が相場でしょうか?

中絶料金と大体一緒

くらいの印象ですかね

4)メリット・デメリット

メリットとしては

やはりほぼ確実に

避妊ができるって事です

さらに上述した様に

卵管発生の悪性腫瘍の

発生を予防できる

というものがあります

卵巣がん卵管発生説

の真偽はまだまだわかりませんが

正常大卵巣がん

normal-sized ovarian cancer

といって

卵巣は腫れていないのに

お腹の中がまさに進行卵巣がん

なんて症例は

昔からありましたし

もう子供は欲しくない!

と完全に決めているのであれば

どうせ帝王切開でがっつり

お腹を開けるのであれば

一緒に切除するのも一つの手かもしれません

デメリットとしてよく言われるのが

術後の癒着ですが

正直卵管切除だけなら

帝王切開の癒着より

ずっと少ない可能性が高いので

卵管結紮・切除を単体で

手術するならともかく

帝王切開に追加して行う際は

癒着について

そこまで強く懸念する必要は

あまりないかと思います

最大のデメリットは

卵管の再生ができない

って事ですね

精管結紮の場合は

もう一度つなげる手術ができる

らしいのですが

それは精細管が

単なる精子の輸送管

という役割なので

再生が可能なのでしょう

卵管の場合は

卵子の通り道以外にも

受精・胚成長・胚輸送

色々な役割があるので

繋げたからといって

きちんと機能するとは限りません

卵管結紮・切除を行なった後に

やっぱり妊娠したい!

ってなった時は

基本的に体外受精が必要

と認識しておいてください

たまにいるのよ

そういう人・・

最後に実際にあった話だけど

中国の女性の方で

昔卵管結紮をした

という人が来て

「中国で結紮をした時に

将来元に戻すことができると言われていたので

戻す手術をして下さい」

なんて事を言われましたが・・

日本の医療では

その考え方ありません

そんな経験がありました

医療の知識や方法は万国共通

なんて皆さん思っているかもしれませんが

そんな事

全然ないからね

それも

マタ旅(妊娠時期の旅行)

を勧めない理由の一つです

【過去記事】マタ旅やめて!

よくあるのよ

通訳引き連れて救急外来受診して

でも私の国では・・・・

母国のかかりつけDrには・・・って言われた

ナースはエコー出来ないのか??

etcetc

最後は話が逸れた

もう少しで避妊編も終わり

次回は子宮内避妊具について説明します


https://ameblo.jp/kyusan0225/entry-12386201136.html
http://www.asyura2.com/14/idletalk41/msg/731.html

記事 [カルト20] ネトゲ・セブン店主死亡率が残業官僚の六倍、共同・FCも時短営業検討。全店舗実施が当然である。
累計千人死亡だの、破産と行方不明が五千人だの、四生五殺だのが本部用語だの異常な世界で、ここから飛び降りて死ねのワタミサックスが普通に思える位の酷さで、バックヤードで店主が首吊りというのも有るようである。
ハゲタカに見初められたヨーカドーの落ちこぼれ親子を追い出したのを機に、ファミマカイダやローソンカイダと申し合わせて全店始発から終電まで程度にすべきである。
そして、それが実現するまで、交番みたいに、昨日の死亡者破産者行方不明者を全店の入り口に張り出し、来店客が焼香や牛乳瓶の花を添えられるようにすべきで、できれば制服もオールブラックスにすべきで、女子はオーナーの奥さんを除いてもちろん短パンである。
そうすれば、時短営業をしても、以前エロ本を買ってた連中プラスアルファが来店して売り上げもアップし、コンビニ限定風俗許可制度を新設してアフターを認めて売り上げの半分を上納させれば本部も文句ない筈である。
零細商店潰しの次は石原以上の歌舞伎町潰しかー、併設ランドリーで写真指名ってかー、どこまで強欲やねん、併設ジムでセクシーヨガとか違うだろー、セクシーコンビニって子供の教育上どうよという感じだが、未成年立ち入り禁止の怪しげで妖しげなコンビニというコンセプトがオーナーの命を救いアマゾン対策にもなりそうである。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/463.html
コメント [政治・選挙・NHK258] 古賀茂明「自己都合忖度が蔓延する霞が関を理解してない野党への提言」〈dot.〉 赤かぶ
11. 2019年3月06日 11:25:15 : uNDSKAys4E : NmtHcnMvTHZYalE=[7]
官邸がしらばっくれても、忖度する官僚を片っ端から処分していけば、政権も弱体化していく。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/188.html#c11
コメント [政治・選挙・NHK258] ロクでもない予兆ばかり 安倍政権で新元号に嫌〜な予感(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
17. 豊岳正彦[151] lkyKeJCzlUY 2019年3月06日 11:25:36 : 5D7jYeSru2 : MkdHejB4YXllYUk=[4]
>>16


【東大話法が地球を滅ぼす】

2俵目(>>16) の最後尾ケツもとい結句の一部をちょびっとだけ推敲しました(笑う)
↓↓↓


精神科二進法AIアルゴリズム自動DSM病名診断器が電気がなければただの粗大ゴミで、

電気を通せば嘘八百だけを出力する誤審誤診殺人機械電気仕掛けのドクターキリコ有害無益劇毒【東大話法】垂れ流しロボットに過ぎないことがわかったかい。


以上!

はぁ〜〜、スッキリした(猫背微笑)
南無三行住坐臥有難く尊きものは乾屎篦哉、
父上母上子の身体をありがとうございます。
南無父母無二佛 拈華微笑


______________________________


ラターシュに魅せられて(気ままな地上げ屋が好き勝手にしゃべり散らかす毒舌を毒味させるグルメブログです笑う)

タイトル:仏の顔も三度までだから今度はほんとに短粒米ジャポニカ笑う

投稿者:三度目も正直な猫背微笑躾平常心草木国土悉皆成仏毎食快便通りがけ
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/196.html#c17

記事 [原発・フッ素51] 女性と子供が戻らない避難指示解除の富岡町(めげ猫「タマ」の日記)
女性と子供が戻らない避難指示解除の富岡町
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2824.html
2019/03/05(火) 19:54:34 めげ猫「タマ」の日記


 2017年4月に避難指示が解除された福島県富岡町(1)は男女別・年齢別の町内在住者数を発表しました(3)。これと福島県が発表している人口動態(4)を元に、どれくらいの割合で町内に住んでいるか集計したら
 14歳以下の子ども 2.1%
 20−64歳男性 10.0%
 20−64歳女性  3.6%
で、子供と女性が戻っていません。

事故から8年経て汚染されている福島

 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 図−1 福島県富岡町

 図に示す通り今も国が除染が必要だとする毎時0.23シーベルトを超えて(8)います。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして、一昨年4月1日に避難指示を解除しました(1)(7)。
 同町には多くの原子力や関連した施設があります。
 ・福島第二発電所(9)
 ・指定(放射性)廃棄物処分場(10)。
 ・リンプルふくしま(指定廃棄物処分場PR施設)(11)。
 ・「東京電力廃炉資料館」(12)。

また北隣の大熊町には福島第一原発や中間貯蔵施設があります(13)(14)。福島第一では安定化作業では約7千人の方が(15)、中間貯蔵施設でも3千人以上の方が働いています(16)。福島第二も含め同町や同町周辺には原子力の仕事が溢れています。
 以下に富岡町民の居住先を示します。 

住民が戻らない富岡町

 ※1(17)集計
 ※2 過去分を含む
 図―2 富岡町民の居住先

 図に示す様に町内居住があまり進んでいません。避難指示解除後1年10ヶ月の今年2月時点で
   対象 13,006人中で町内在住は864人(6%)
です(17)。 
 富岡町は2月1日時点の男女別・年齢別の町内在住者数を発表しました(3)。以下に示すいます。


※1(3)より作成
 ※2 新規転入者を含む 
 図―3 男女別・年齢別の富岡町内在住者数

 高齢者(65歳以上)を除けば、町内在住者は成人男性です。子供や女性はそれ程には多くなりません。

 福島県の発表を集計すると(4)過去5年間(2014年2月〜19年1月)に富岡町では259人の女の子が生まれました。2月1日時点で、富岡町に住んでいる0〜4歳の女の子は6人です(3)。再び富岡町内に住んだ方の割合は2.3%(6÷259×100)です。今から5年前(2014年2月1日)の富岡町の0〜4歳の女の子の人口は268人でした(4)。彼女達は今は5〜9歳になっています。2月1日時点で、富岡町に住んでいる5〜9歳の女の子は7人です(3)。再び富岡町内に住んだ方の割合は2.6%(7÷279×100)です。このようにして計算した年齢別男女別の富岡町内に住んでいる割合を示します。

子供と女性が戻った割合が成人男性に比べ少ない富岡町

 ※1(3)(4)より作成
 ※2 新規転入者を含む 
 図―5 男女別・年齢別の富岡町内在住している割合

 図に示す様に高齢者(65歳以上)を除けば、成人男性が中心です。数字を記載すると
  0〜14歳以下の子ども
   男性 1.7%(対象806人中町内在住14人)
   女性 2.5%(対象798人中町内在住20人)
   合計 2.1%(対象1,604人中町内在住34人)
  20〜64歳の成人
   男性 10.0%(対象4,178人中町内在住418人)
   女性  3.5%(対象4,647人中町内在住130人)
です。
 富岡町には女性と子供は戻りません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

福島県富岡町の綺麗な情勢(成人式)

 ※(18)を引用
 図―6 福島県富岡町の綺麗な女性

 どこでも歓迎されます。富岡町の女性は成人式の誓いの言葉で「新たな環境での生活が充実できたのは、そこで出会った友人や恩師の存在があったからです」と述べています(18)。蛇足ですが「いじめ」はなかったようです。

 以下に各年2月から1年間の富岡町の赤ちゃん誕生数を示します。

減り続ける富岡町の赤ちゃん誕生数

 ※(4)を集計
 図―7 富岡町の赤ちゃん誕生数

 図に示しように2014年をピークにどんどん減っています。数値を記載すると
  2014年2月〜15年1月 123人(男の子58人、女の子65人)
  2018年2月〜19年1月  71人(男の子27人、女の子44人)
 で、5年間で42.3%減です。富岡町の女性が急に子供が産めなくなったとは思えないので、避難先の出生適齢期の女性達が富岡町民を辞めた為と思います。彼女達が富岡町に戻ることはありません。

 富岡町は女性が戻らず子供が生まれない町になりました。

 女性が戻らないにのは、やはり不安だと思います。福島県を代表する野菜にトマトがあります(19)。福島県矢吹町ではブランドトマトの収穫が最盛期を迎えています(20)。同町辺りのトマトは引き締まってコクのあるそうです(21)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県矢吹町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

他県産はあっても福島産トマトが無い福島県矢吹町のスーパーのチラシ

 ※(23)を引用
 図―8 福島産トマトが無い福島県のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2824.html
(1)富岡町 - Wikipedia
(2)広報とみおか/富岡町
(3)(2)中の広報とみおか(平成31年3月号) (PDF: 10.9MB)
(4)福島県の推計人口(平成31年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(10)処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(11)アクセス|特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(12)東京電力廃炉資料館|廃炉資料館|東京電力ホールディングス株式会社
(13)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(14)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(15)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の2019年2月
(16)第11回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料1)中間貯蔵施設事業の状況について [PDFファイル/11.08MB]
(17)県内外の避難・居住先別人数【平成31年2月1日現在】/富岡町
(18)(2)中の広報とみおか(平成31年2月号) (PDF: 10.2MB)
(19)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)高糖度トマト収穫最盛期|NHK 福島県のニュース
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)矢吹店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール




http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/154.html

コメント [政治・選挙・NHK258] 辺野古埋め立て反対民意を伝えぬ腐敗NHK(植草一秀の『知られざる真実』) 赤かぶ
3. 2019年3月06日 11:35:20 : pXufsyweOU : VDlVRVouWUFlR2M=[1]
権力の番人であるべきメディアの呆れてものも言えない体たらくさは、酷いものだ。
メディアがこれでは、日本はまともの民主主義は成立するわけない。
誰が考えても政治を私物化したり、息を吐くように嘘ばっかり、自分の都合に合わせて捏造三昧、メディアまで統制してやりたい放題を目論むような権力者の暴走に、見て見ぬふりをする日本のメディア。
民間メディアならともかく、視聴者が受信料を担保に、公正中立な情報を求めているNHKまでがこの腐敗ぶりとは、国民を舐めまくっているんじゃないか。
こんな放送局に受信料なんか支払う根拠が見出せないぜ!
国民を裏切って営利追求のための子会社をつくったNHK。
動機は、天下り先を確保しようとした腹黒さ。
そんな汚いことを考えているから、ブラックでパナマッテル某悪徳宣伝屋を寄せ付けてしまったのではなかろうか。
“総合ビジョン”と云う子会社を、ブラックでパナマッテル某悪徳宣伝屋と共同出資でつくったらしいが、そのことが国民に広く知れ渡ることを懸念してか、その子会社はNHKの子会社に吸収合併して、ロンダリングしたらしい。
その時点から、NHKはブラックでパナマッテル某悪徳宣伝屋に乗っ取られたと言っても過言ではないのではないか・・・・!?
ブラックでパナマッテル某悪徳宣伝屋の息をかけまくられている。
よりによって、ブラックでパナマッテル某悪徳宣伝屋は暴走権力者と二人三脚ときている。
国民は、やっておれんぜ。
腐敗するのは、必然だ!
NHKは、民主主義を希求している日本国民に責任を持っているのか・・・!?
問い直していただきたい!

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/197.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK258] ここまでくると、もうストーカーだね 有島実篤
21. 22A[1028] glGCUUE 2019年3月06日 11:39:34 : LKXRYf922A : ZGRUU0wxY3FvbVk=[40]
念のために言うけど,政権を担う意思があるかどうかと言うことと,比例区統一名簿を作るかどうかは,全く別の事柄だ。
枝野氏が統一名簿を拒否しても,それは政権をとることを放棄したということにはならない。
過去の政権交代でも,別に比例区統一名簿を作っていない。日本だけではなく外国でも私は寡聞にして聞いたことがない。

比例区統一名簿で,野党の議席が増えるという人もいるし,枝野氏のように減るという人もいる。またそれ以外の理由として,野党と言っても全部の政策が同じではないのだから,有権者に政党を選ぶ権利を与えるべき,と言う理由で反対する人もいる。

他人の判断を尊重すること。統一名簿は,あるいは党としての合流も同じだが,これは結婚と同じで双方が合意しないと成立しない。相手が断ったらさっさと諦めるべきで,必要以上に相手を攻撃するべきではない。
結婚は断ってもその後も友人としての付き合いを続けることも考えられる。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/111.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK258] 批判殺到!<NHKが恐ろしい印象操作>小川淳也議員の「水を飲む場面」集め悪意ある放送!趣旨説明は放送せず  赤かぶ
62. 2019年3月06日 11:40:14 : SmrYifLuzt : Z2ZXZEo3ZW83RjI=[1]
>60

テレビがあれば契約義務がある、というのが、
安倍トモに巣くわれた最高裁の決定。

だから契約しない(受信料支払い義務が生じない)ためには、
テレビ(受信設備)は無い、で通すしか無いんだよ。
現時点では。

そしてこれは、その後のNHKとの交渉も一切不要で一番簡単。
テレビの有る無しは絶対NHKには判りません。
あのヤ●ダ電気ですらテレビチューナーの販売先を
NHKに漏らすことは全く無いから、
たとえ衛星アンテナを付けていても、テレビは無い、でOK。

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/139.html#c62

コメント [議論31] 旧約聖書の呪い お天道様はお見通し
5. オリハル[256] g0mDioNug4s 2019年3月06日 11:47:39 : AmwoG4U4n2 : akVBaUg5RTRicWs=[3]
●The Pleiadians: Prime Creators Journey
https://eraoflight.com/2019/03/05/the-pleiadians-prime-creators-journey/

『地球上にはおそらく50万年前に非常に進化した文明を発展させた人間の種がありました。私たちはあなたがレムリアやアトランティスと呼ぶ文明については話していません。私たちにとって、これらの文明はつい昨日のようなものです。私たちは、古代の文明、南極大陸の氷冠の下に埋もれている文明について話しています。』

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/646.html#c5

記事 [国際25] タカ派をなだめるため北朝鮮とのサミットを駄目にしたトランプ(マスコミに載らない海外記事)
タカ派をなだめるため北朝鮮とのサミットを駄目にしたトランプ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-48c7.html
2019年3月 6日 マスコミに載らない海外記事


人の行った悪事は・・・
マイク・ホイットニー
2019年3月1日
The Unz Review


 「アメリカは、朝鮮戦争中、第二次世界大戦中に太平洋戦場全てに投下したより多くの爆弾を朝鮮民主主義人民共和国に投下した。32,000トンのナパームを含むこの絨毯爆撃は、軍事目標と同様、しばしば意図的に民間も目標を定め、戦争に勝つために必要だったものを遥かに越え、朝鮮に壊滅的打撃を与えた。何千人もの無辜の文民が死亡し、都市全体が破壊され、更に遥かに多数の人々の家を失い、飢えさせられた。この戦争の支持者で、後の国務長官ディーン・ラスクは、アメリカが「朝鮮民主主義人民共和国で、動くもの全て、積み上がっている全てのれんが」を爆破したと言った。爆弾の破片に殺され、焼き殺され、煙で窒息した平壌住民は数え切れない」(「アメリカ人は朝鮮民主主義人民共和国にしたことを忘れ去ったた」、Vox World


 全てのこれまでの平和への試みが失敗に終わったの全く同様に、ハノイでのアメリカ・朝鮮民主主義人民共和国サミットは失敗に終わった。これは計画的なものだ。制裁が、これまでの60年半の間、アメリカの敵意の標的だった敵に対する経済戦争を遂行するワシントンの方法だから、ワシントンは朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁を徐々に解除するのを拒否した。読者がお気付きでない場合に備えて申し上げると、アメリカがイラン、キューバ、ロシア、ベネズエラなど、ワシントンの道義的優越性と、世界を支配する神権を受け入れない他のあらゆる国々に対してそうなのと同じく、アメリカの対朝鮮民主主義人民共和国政策は、政権転覆だ。経済的締め付け(制裁)は、ワシントンが反体制派を弾圧し、強権的手法で意志を強いる一つの方法だ。現実を直視願いたい。問題は核兵器ではなく、実際トランプ政権は、あり得る核施設を調査するため武器査察官チームを集めようとしさえしなかった。なぜだろう? 狙いは核兵器ではなく、政権転覆で、北朝鮮国民に最大の痛みと苦しみを与え、彼らに政府に対し武器を取らせ、金や閣僚を暴力的に追放させることだ。それが目標だ。それがこれまで常に目標だった。暖房用石油、不可欠な医薬品や肝要な食糧供給の封鎖は全て、社会不安や兄弟殺しの戦争や政治的無政府状態を推進するために使われているのだ。どこかで聞いたように思われるだろうか? そのはずだ、ワシントンはこの手口にかけては名人の腕前だ。

 金正恩は、トランプを当事者としての責任を果たすよう説得できると願ってハノイ・サミットに出席した。彼はトランプが戦争挑発派の政治集団を退けて、彼が2018年6月にシンガポールでした合意を重んじることを期待したのだ。下記は、初回サミットでおきたことの要約だ。


「6月、金正恩は、シンガポールでトランプ大統領に会った。「凍結のための凍結」 − 軍事演習の停止と引き換えに核とミサイルの実験停止が合意された。板門店宣言(番号は筆者が追加)と同様時系列順で、将来の課題リストつきの共同声明が署名された。

トランプ大統領と金正恩委員長は、下記問題に関し、包括的で詳細で誠実な意見交換を行った

1.新しいアメリカ・朝鮮民主主義人民共和国の関係と、

2.朝鮮半島上の永続的な強靭な平和体制の構築。トランプ大統領は下記を約束した

3.朝鮮半島の非核化を完了するという彼の断固とした、変わらない誓約を再確認して、朝鮮民主主義人民共和国と金正恩委員長[3b]に対する安全の保障。

「平壌協議 − ポンペオがいかに本末転倒させたか」、Moon of Alabama


 これがトランプと金の取り引きの基本概要だ。読者が金正恩についてどのようにお考えであれ、彼はばか者ではない。彼はただで、全ての核とミサイル実験を停止し、彼の核兵器庫を廃棄するのに同意したわけではない。関係を正常化し、段階的に核兵器廃止が実行された後、半島の上に「堅固な平和体制」を構築するため合意がまとまったのだ。トランプはこの合意をしておいて、過去アメリカが、ビル・クリントン大統領の下で合意された「米朝枠組み合意」のような類似の合意を破ったのと全く同様、彼は合意を破ったのだ。米朝枠組み合意については、ジミー・カーターによるワシントン・ポスト論説がある(2010年11月24日)


「…2005年9月に、協定…が1994年の協定の基本的な前提を再確認した。(米朝枠組み合意)文章は、朝鮮半島の非核化、アメリカによる不侵略の誓約と、1953年7月に発効したアメリカ・北朝鮮・中国停戦を置き換える、恒久平和合意を発展させる措置を含んでいた。不幸にも、2005年以来、実質的な進歩はなかった

「先の7月、訪問が北朝鮮トップ当局者と実質的な協議を行うのに十分な長さのものだというただし書きで、アメリカ人、アイジャロン・マーリ・ゴメス解放を保証するため平壌を訪問するよう依頼された。彼らは、2005年9月に6大国に採択された1994年の協定と条件に基づき、詳細に非核化された朝鮮半島を発展させたいという彼らの願望と、永久停戦を説明した

「北朝鮮当局者は、他の最近のアメリカ訪問者にも同じメッセージを伝え、ウラン濃縮のための先進的施設への核専門家による訪問を認めた。同じ当局者が、ウラン濃縮の非常に時間のかかるプロセスである遠心分離機は、1994年の合意には含まれていないが、アメリカとの議論の「審議対象」だと私に明確に語った。

「平壌はアメリカとの直接協議の間、首尾一貫したメッセージを送り、平壌は核開発計画を終わらせ、そのすべてをIAEA査察の下に置き、1953年の「一時」停戦を置き換える、恒常的平和条約を終結させる協定を締結する準備ができている。我々はこの申し出に対処することを考えるべきだ。北朝鮮にとって、不幸な選択肢は、彼らが最も恐れていると主張すること、つまり、政権を転覆する政治的な取り組みと、アメリカが支持する軍事攻撃から、彼ら自身を守るために必要だと考える行動をとることだ。」 (「アメリカに対する朝鮮民主主義人民共和国の首尾一貫したメッセージ」ジミー・カーター大統領「ワシントン・ポスト」


 これは、アメリカの外交政策支配層と血に飢えたホワイトハウス内の、その同盟者たちに無視された多くの協定の一つに過ぎない。平壌の主要核濃縮施設を取り除き、北における核兵器開発の脅威を平和に終わらせたであろうロシアによる同様の最近の提案のようなものもあった。メルヴィン・グッドマンによるCounterpunch記事の文章はこうだ。


「ワシントン・ポストによれば、ロシアは去年秋、朝鮮民主主義人民共和国に北朝鮮の核兵器計画に関するワシントンと平壌間の交渉を進める秘密提案をした。モスクワは平壌の核兵器と弾道ミサイル除去と引き換えに、朝鮮民主主義人民共和国への原子力発電所提供を申し出た。ロシアが原子力発電所を運用し、全ての副産物と廃棄物をロシアに戻し、朝鮮民主主義人民共和国が核兵器を作るプラントを利用できないようにする。

核兵器除去を、原子力発電所供与と交換するという考えは新しいものではない。1994年に、ビル・クリントン大統領は核兵器凍結と引き換えに、平壌に二基の軽水炉を約束して、朝鮮民主主義人民共和国と軍備管理協定の交渉をした。原子炉用地の建設が1990年代に始まったが、国防総省と原子力規制委員会が原子炉出荷を阻止した。結果として、朝鮮民主主義人民共和国は、ブッシュ政権の初年度に最終的に合意を離脱した。」 (「北朝鮮非核化のロシア提案:ジョン・ボルトンを切り抜けて生き残れるだろうか?」カウンターパンチ


 もし核兵器がワシントンの主な関心であれば、彼らはそれを扱う機会が多数あったのだ。だが原子力発電所は最優先ではなかった。最優先事項は、何であれ可能な方法で、政権を粉砕し、ワシントンの命令通りにする従順な傀儡で置き換えることだった。それが本当の目的だ。木曜のニューヨーク・タイムズには、さらにこうある。


「もしアメリカが北朝鮮に課した厳しい制裁を解除すれば、金氏は北の最も重要な原子力発電所(寧辺)を除去すると申し出ていた」、問題は制裁についてだったとトランプ大統領は述べた。「基本的に、彼らは制裁が全て撤廃されるのを望んだが、我々はそうすることはできなかった。」

深夜の記者会見で朝鮮民主主義人民共和国の李英鎬外務大臣がトランプの説明と矛盾して、北は単に、アメリカ専門家の目の前で、「永久に、完全に」主要施設を解体するのと引き換えに、普通の人々に影響を与える若干の制裁解除を求めたにすぎない述べている。(「金正恩とトランプの協議は崩壊し双方が相手を非難」ニューヨーク・タイムズ


 トランプは金の要求に関して、マスコミに嘘をついたように見える。(よくあることだ)が、心を残す、金はアメリカからいかなる物質的なものも求めてはおらず、彼が関係を正常化するために行った多くの措置に対する返礼として、若干の制裁緩和を要求しただけなのにご留意願いたい。だがトランプは、いかなる誠実な素振りもするのを拒否し、ただ完全な証明可能な非核化があるまで制裁は解除されないことを規定する政権の強硬路線手法に固執しただけだ。弁解の余地皆無だ。たとえそうでも、金は、核と弾道ミサイルの実験を再開しないし、いかなる未来の交渉にでも参加すると言った。言い換えれば、彼はトランプに、はねつけられたのに、冷静に協力的にしていたのだ。彼にとって良いことだ。

 だが、なぜだろう? 金はトランプ・チームがお返しに何かをすることを拒否しているのに、なぜ寛容と協力と非核化の道を継続するのだろう?

 我々が秘密裏に何が本当に起きているかを見ることができるよう、この質問の答えは徹底的に分析する必要がある。

 表向き、ハノイ・サミットはアメリカと朝鮮民主主義人民共和国間の高レベルの協議のように見えるが、ここにはずっと多くの隠された事実がある。実は金はソウルとモスクワと北京の聴衆のために演じているのだ。言い換えれば、彼の和平と非核化への取り組みは、何よりも重要な貿易相手国と同盟国との関係が優先で、次がドナルド・トランプとの関係だ。この説明の補足する抜粋がある:


「中国との貿易は朝鮮民主主義人民共和国の輸入の57%、輸出の42%を占める

2017年2月に、中国は2018年まで朝鮮民主主義人民共和国からの全ての石炭輸入を制限した。石炭が北朝鮮最大の輸出だったので、これは北朝鮮経済に極めて有害と考えられる、中国は北朝鮮の最大の貿易相手国だった

2017年9月28日に…中国は中国で営業しているすべての北朝鮮の会社に120日以内にオペレーションを終わらせることを命じた。2018年1月までに税関統計が2つの国の間の貿易が(すでに)記録された最も低いレベルに落ちていたことを示した。

銀行業務

2013年5月7日、中国銀行、中国の最大の外国為替銀行と他の中国銀行は朝鮮民主主義人民共和国の主な外国為替銀行の口座を閉じた。

2016年2月21日、中国はいかなるメディア報道もなしで静かに朝鮮民主主義人民共和国の金銭的援助を終わらせた。それは二つの政府間関係の結果であると伝えられる。」(ウィキペディア)


中国制裁の要約:

・中国は北の主要な輸出品の石炭を含め、北の輸出入貿易を破壊した。
・中国は中国で営業する全ての朝鮮民主主義人民共和国企業を閉鎖した。(北に戻る収入のリサイクリングも終了。)
・中国は外国銀行業務へのアクセスを遮断した。(そこで海外投資も)
・中国は北に対するあらゆる金銭的援助の提供をやめた。

 おわかりだろうか? 中国は朝鮮民主主義人民共和国の命綱で、それが金がそれほど協力的な理由だ。当然北京は朝鮮民主主義人民共和国のような小国が核兵器を備蓄して、地域の勢力バランスを覆すことを好まない。まった好んでおらず、それが、2017年秋、金が挑発的な核実験を開始した後、中国が北に制裁を課すことに同意した理由だ。肝心な点:朝鮮民主主義人民共和国を交渉会議に押しやったのはトランプではなく、中国だ。ハノイにおける金の演技の脚本の多くを書いたのは中国だ。現在のアメリカ・朝鮮民主主義人民共和国の対立に対するいかなる解決も、北京でも緻密に計画されるのは言うまでもない。

 ワシントンが交渉、妥協、あるいは制裁緩和を拒否するなら、結局のところ、金と北京が決めた戦略は一体何なのだろう?

 実際かなりのもので、たとえトランプが報いるのを拒否しようとも、金は現在進んでいる道を継続する、すなわち彼は非核化プロセスを続けなくてはならない。彼は緊張を緩和し、信頼を築き、改革、協力と再統一のための国民の支援を強化するため、同盟国と共に緊密に働き続けなくてはならない。もしワシントンが頑固でいるつもりなら、金は支援のために連合を作らなくてはならない。その点で、彼は正しい方向に向かっているように思われる。金は半島を非核化する彼の「断固とした意志」を宣言している。


「国内でも、国外にも、我々は、もう核兵器製造、実験、使用、拡散はせず、その目的で我々は様々な実際的措置を講じた」と宣言した。彼は「いつでも再びアメリカ大統領に会う準備ができており、確実に国際社会に歓迎される結果を得る努力をするつもりだと述べた。」

金の戦略は複雑ではない。それは「広報」と呼ばれるもので、彼は戦いのトップクラスで勝っている。トランプとの最初のサミット後に、金の支持率が韓国でどのように急上昇したかご確認願いたい。下記はタイム誌のものだ。

「韓国の文在寅大統領と金正恩間の金曜日の会談は、今週出版された韓国研究センター世論調査で、回答者の78パーセントが、北朝鮮リーダーを信頼すると言うよう促した。それはわずか一カ月半前に行われたギャラップ韓国世論調査で、韓国人の10パーセントが金を支持すると言っていたのと大違いだ。たった一回のサミットが国民全体の認識を変えたのだ。」
「金正恩は今韓国で、ほぼ80%の支持率がある」、タイム


 もちろん「残忍な独裁者」ミームが全てのニュース番組でいやになるほど繰り返されるアメリカで金の支持率はまだ非常に低い。たとえそうでも、最近のクウイニピアク世論調査によれば「回答者の54%が(一回目の)サミットが核戦争の可能性を低減したと思うと述べた」。アメリカでさえ金は以前そうだったほど脅迫的ではないように見えるのに成功したのだ。彼がメディアに悪者にされてきた手口を考えれば、なかなかの業績だ。

 より重要なのは、中露が益々金の取り組みを支持し、制裁問題は国連で再検討されるべきと考えていることだ。下記はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣の最近のQ&A抜粋だ。


「平壌は、核と弾道ミサイル発射実験の停止に従うと表明している。我々は安全保障理事会は、韓国-北朝鮮共同プロジェクトの実行を妨げる制裁を緩和するか撤廃することで、少なくとも何か具体的なジェスチャーをすることができると信じる。最近の会談で、文在寅韓国大統領と金正恩朝鮮民主主義人民共和国労働党委員長は二国を結ぶ鉄道を復活させることに同意した。安全保障理事会は二つの朝鮮の鉄道再統一を奨励するために、制裁制度をどのように修正できるか分析するべきではないか?」 (セルゲイ・ラブロフ、ヴァルダイ会議


 要点は、金が最終的に制裁緩和をもたらすだろう計画に、アメリカを巻き込まないと決めたことだ。ワシントンの組織的妨害にもかかわらず、緩やかな非核化を伴う南との平和な相互作用に向かう彼の措置は前進している。洗脳されたアメリカ人が何を思おうと、金は、海外投資に朝鮮民主主義人民共和国の経済を、インフラ整備、高速鉄道、鉱物採掘、ガス・パイプライン、シベリア石油、造船や私的市場活動に開放する劇的改革の実行を望む現代的な人間だ。(別名、文・プーチン計画)金はマルクス主義革命家でも、共産主義観念論者のいずれでもない。彼は聡明で、スイスで学び、バスケットボールを愛し、カラオケを歌う、三人の子の父親で、見当違いの核兵器計画を破棄し、自国を近代化し、国民を貧困から引き上げ、粉々にされた半島を一つの繁栄する穏やかな国に戻す地域の開発計画に参加することに決めたのだ。ワシントンは彼の取り組みを支援すべきだ。

 マイク・ホイットニーはワシントン州在住。「Hopeless: Barack Obama and the Politics of Illusion」(AK Press)の寄稿者。「Hopeless」はキンドル版でも入手可能。彼はfergiewhitney@msn.comで連絡できる。

記事原文のurl:http://www.unz.com/mwhitney/trump-sabotages-north-korea-summit-to-appease-the-hawks/

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http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/599.html

コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
6. 2019年3月06日 11:54:53 : jdbscxdMEI : ZWNRcnA3VXlMSmM=[14]
そいつらは子供が教育勅語はすばらしい、と言えば大賛成になるよ。どうせ安倍の方針で動かされるネトウヨのやっていることだから。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK258] ロクでもない予兆ばかり 安倍政権で新元号に嫌〜な予感(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
18. 2019年3月06日 11:55:31 : 132f8rRfcg : S2hsVS5BYXVQUFE=[1]
安鮮 1年、 阿片 1年、 田布施 1年、 家図巣 1年、 刃猿 1年、 具羅婆 1年、 と 何でもいいよな。一般国民はとりあえず西暦だけ使って無視しとけば、ギロチンの後に又皆で再考すればいいんでないの。 

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/196.html#c18
コメント [政治・選挙・NHK258] <倒閣宣言は本気だ!自民党の急所突く剛腕に支持拡大!>小沢代表「5月までに野党一体化実現、安倍内閣を退陣に追い込む!」 赤かぶ
37. 22A[1029] glGCUUE 2019年3月06日 11:59:26 : LKXRYf922A : ZGRUU0wxY3FvbVk=[41]
日高見さん

いずれにせよ参議院選だけでは政権は取れない。政権をとることを目指すのは次の衆議院選だ。そしてその場合に必要なのは,小選挙区での候補者一本化。比例区は各政党が切磋琢磨。死票が最も多く出るのは小選挙区だからね。それでも単独では議席をとれそうにない少数政党がいくつか集まって統一名簿を作るのはかまわない。これが(イタリアの)オリーブの木方式。(より正確に言えば,残念ながら日本にはイタリアのプローディに当たる人は見当たらない。小林節氏では無理だね。)

緑のタヌキ騒動で,野党支持者がすっかり分断されたわけであるが,今回また立憲民主党支持者と小沢支持者の間で激しい言い争いが始まり,野党分断になってしまったのは残念だね。阿修羅でも見られるが,ツイッターでも大変なことになっている。
共産党支持者はこの件についてはほとんど発言しないで安倍政権批判ばっかりやっている。その理由は,なぜかこの件で共産党が攻撃されることはめったにないからだろう。
私は,あまりにひどい枝野叩きに対しては枝野氏を擁護している。

>エダノンの“拒絶反応”の以降、小沢一郎がしつこく“それ”を言ってますでしょうか?

小沢さん本人と言うよりも,その支持者,特に私が「極オザ」と呼んでいる人たちが言っているね。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/132.html#c37

コメント [政治・選挙・NHK258] 小沢代表、日本の司法制度に疑問 「ずっと閉じこめて尋問を繰り返す、少なくとも民主主義国家ではない」 赤かぶ
10. 2019年3月06日 12:00:56 : SmrYifLuzt : Z2ZXZEo3ZW83RjI=[2]
判検交流(判検癒着)に、弁護士(会)が対峙していない(全くする気が無い)。
弁護士会が責任放棄しているんじゃないか。

安倍(の背後)を忖度し、報道放棄をしているメディアと同じこと。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/201.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK258] 小沢代表、日本の司法制度に疑問 「ずっと閉じこめて尋問を繰り返す、少なくとも民主主義国家ではない」 赤かぶ
11. 2019年3月06日 12:02:20 : QLuBWvOt4A : NkNwcDFRamhkVm8=[1]
>>9
日本の司法制度を理由に地位協定を温存できるし、日本の権力者も現司法制度を守りたいので、日米の権力者はウィンウィンの関係にあります。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/201.html#c11
コメント [政治・選挙・NHK258] NHKも民放も、こんなTVはもういらない!!(くろねこの短語) 赤かぶ
24. 2019年3月06日 12:02:22 : hHRyrQsPsY : Nk5rVnVxSUM2Vk0=[9]
16、22、さんに同意する。
緑のタヌキ騒動の時に立憲を立ち上げたことは、緑のタヌキと同化しなかったことよりも良かった。
その枝野のなした一つの良いことのおかげで、
私は愚かにも、枝野は「直ちに影響ない枝野」から「民主主義枝野」に変身したのだと勘違いしてしまった。

あれは、マイケル緑の保険だったのだ。マイケル緑から見て成功していることがその根拠だ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/178.html#c24

コメント [政治・選挙・NHK258] 小沢代表、日本の司法制度に疑問 「ずっと閉じこめて尋問を繰り返す、少なくとも民主主義国家ではない」 赤かぶ
12. 日高見連邦共和国[12573] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2019年3月06日 12:08:06 : 0nvyZmqwOI : OG1uRFQxbDR3M0k=[11]
>>06

ほんとオマエ、バカだな。(笑)

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/201.html#c12

コメント [議論31] 戦略思考が苦手、前世紀の思考に凝り固まった堅物(かたぶつ)で敗北主義者の櫻井ジャを評す 仁王像
5. 仁王像[2587] kG2JpJGc 2019年3月06日 12:09:22 : vFckgzduqY : SU9SaVUub2V0bUU=[1]

(”敗北思想”の伝道者、それが櫻井ジャ)
http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/560.html#c14

 良く読めば、この記事は”「米支配層」の意向に背いても徒労なのだ、勝てないのだ”という敗北思想に裏打ちされている事に気づかれるだろう。

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/654.html#c3
 櫻井ジャの殺し文句の一つに「米支配層」が云々というのがある。これを言えば、泣く子も黙ると思っているらしい。

 前世紀は、この米支配層にやられっ放しになってきたことを執拗に強調し、今世紀も同じ伝で行くだろうことを読者に連想させ、「仕方ないか」とさせる”敗北思想”を植え付けているのだ。

 結局、世界金融勢力とその一翼を担う米支配層には適わないのだという諦観を注入する役割を担っている、ということは常に疑ってかかった方が間違いない。

 彼は、世界金融勢力のプロパガンダの一翼を担っている可能性がある。でなくば、単なるアホ、バカ、間抜けの類である。
 彼自身の外観(本性も)は、敗北主義者である。

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/654.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK258] <NHKが狂いだした!>NEWS7 安倍首相、閣僚と自民党議員だけ放送!野党を無視、大政翼賛会状態!  赤かぶ
50. 楽老[315] inmYVg 2019年3月06日 12:09:31 : QHkUDaloVM : ZjhxY3RmLkFlOU0=[41]
>47.RTFSSzNKUjRhNC4=

与太話は5ch だけにするんだな。

>26:その答えは簡単です。朝鮮人には枠があります。朝鮮人枠があり、朝鮮人は東大でも朝鮮語で受験できるらしいのです。

馬鹿々々しいったらありゃしない。
【中杉弘】などの噴飯者の名を出しただけで与太と分かる。
それすら理解できないような輩が出てくる板ではないヨ
トットと5chにお帰り!!!

こんな輩が多いから、安倍もNHKも安心していられるのだ。

    

    
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/163.html#c50

記事 [エボラ・ゲノム15] デング熱ワクチンでは、抗体陽性者への接種が望ましい
デング熱ワクチンに関するWHO position paper, 2018年9月(IASR Vol. 39 p226: 2018年12月号)

世界保健機関(World Health Organization, WHO)は, デング熱ワクチンCYD-DV(Dengvaxia®)に関するposition paperを改定した〔前版:WHO, WER 91(30): 349-364, 2016〕。この改定は, 新しい血清診断法(ELISA法による抗デングウイルスNS1 IgG抗体測定)により明らかになった, 抗デングウイルス抗体陰性のワクチン接種者は抗体陰性のワクチン未接種者と比較してより重症なデング熱を発症するという研究結果を受けて行われたものであり, 主にワクチン接種対象者の記載が更新された。・・・

1〜4型の4つの血清型があり, 感染により産生される抗体は交差反応性をもつ。感染者の約75%は軽症か無症候で, 代表的な症状に発熱・発疹・関節痛がある。
初回とは異なる血清型のウイルスに2回目に感染すると重症化するリスクが知られており, 3回目以降の感染では多くの場合, 症状は軽い。慢性化やキャリア化することはない。・・・

https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/1014-disease-based/ta/dengue/idsc/iasr-out/8490-466f01.html


 ワクチン接種者が接種していないものよりも、より重症な当該病気にかかるリスクが大きいという信じられないような研究結果が見られている。その理由はここでは明らかでないとしているが、ここから推定すると当該ウイルスの型に幾つかの種類があり、それらの免疫の間になにか不適切な関連があるからではなかろうか。とすると、それに類似するような別のウィルスについても同様なことが考えられる可能性がある。簡単にワクチンをポジティブに見てはならないだろう。

 本当に、真実を明確にすることは非常に難しいことがわかる。多くの事例を謙虚に見つめることが医療関係者には常に求められるわけであろう。


http://www.asyura2.com/09/gm15/msg/436.html

コメント [経世済民131] ゴーン被告の弁護士が会見「無罪でもおかしくない」(日刊スポーツ) 赤かぶ
5. 2019年3月06日 12:13:00 : Ytgdj5HhTA : bkpKTnRKNEk4OUE=[8]
とりあえず、
誰かが言った!

・・・検察・裁判所は法の精神の勉強から始めなければ失った信頼は元に戻らない。・・・・

もう、とっくの昔から憲法違反犯●集団のクーデター検察と裁判所担当、
国家反逆罪で死●処分相当の皆さんです!

いまさら、信頼なんて少しも考えていません!
もうすぐ、
アベ指示下で、国民を捕え殺●始める皆様です!
ますます狂暴になります!

甘い考えは、ヨシコさん!
ついでに、
無実のゴーンさん公権力拉致監禁事件の、ベース事件、
小沢氏首相引きずり降ろし事件をしっかりと、
調べてみてくださいネ!

クーデター実行最高検担当死●相当犯罪人の大鶴も、
しっかり登場します!
よろしくお願いします。

http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/370.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK258] ウーマン村本 夏の参院選出馬待望論に「どこから漏れたの!?」(東スポ) 赤かぶ
10. 2019年3月06日 12:14:53 : TEG57JDm6g : dUZFN0hLYzEvSW8=[6]
ウーマン村本氏、安倍チルドレンのバカ連中と比較にならない程素晴らしい候補者じゃないですか。

自民党の腐った組織票だけで当選した連中が繰り広げているバカ騒ぎを皆は知っているでしょう。

しかも、強姦事件をもみ消しにするような自民党政権ですよ。バカ騒ぎの連中は隠しきれなかっただけの氷山の一角でしかなはずだと思いませんか。

海外で若い女性3〜4人をホテルにお持ち帰りになられたお方も自民党の要職でスタミナ旺盛にお元気で頑張っておられる。

これじゃ自民党はまるで無法地帯で馬鹿連中が酒池肉林の饗宴をしている団体様じゃないですか。支持している方のお気持ちが解らない。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/192.html#c10

コメント [経世済民131] セブン-イレブンの強権商法と加盟店オーナーいじめをアシストしてきたマスコミの責任! 小倉智昭はいまだにセブン擁護(リテラ 赤かぶ
4. 2019年3月06日 12:17:16 : jdbscxdMEI : ZWNRcnA3VXlMSmM=[15]
セブンイレブンのペットボトルドリンクの仕入れ価格は安値で販売している小売り店より高いそうだ。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/385.html#c4
コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
8. 中川隆[-11681] koaQ7Jey 2019年3月06日 12:19:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[310]

日本でもギリシャでもダメダメ家庭出身者は政治好き

Theo Angelopoulos Ο Θίασος(旅芸人の記録) : 1975


監督 テオ・アンゲロプロス
音楽 ルキアノス・キライドニス
出演 エヴァ・コタマニドゥ


動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%CE%9F+%CE%98%CE%AF%CE%B1%CF%83%CE%BF%CF%82


ギリシャの芸術家の名前って、皆様は、どれくらいご存知ですか?

「まあ、彫刻家や音楽家は名前が伝わっていないけど、文学関係なら、有名なホメロス、それに3大悲劇詩人のエウリピデス,ソフォクレス,アイスキュロス、喜劇のアリストファネス。別の方面?でも有名なレスボス島の女流詩人のサッフォーとか・・・」

まあ、出て来る名前って、こんなところでしょ?
これらの名前は全員古代の人ですよね?それ以降のギリシャの芸術家の名前は?

こうなると途端に出てきませんよね?
アレキサンダー大王以降のギリシャの芸術界は一体何やっていたの?
2千年以上もサボっていたの?

ギリシャ人も、かつては、すばらしい芸術家を輩出したのに・・・遺伝子的にレヴェルが低いわけではないでしょう?
だって、かつては立派だったんだし・・・

それに、16世紀のスペインの画家に、その名も「ギリシャ人」という名前のエル・グレコというギリシャ系の人もいます。ギリシャ人もギリシャ以外の国では活躍しているわけ。

どうして、ギリシャ国内では芸術家を生み出さなくなってしまったのでしょうか?

このように芸術家を産まない国や地域ってありますよね?
日本のお隣の朝鮮半島の芸術家の名前って、ご存知ですか?
中国の芸術家の名前なら、世界史でいやというほど覚えさせられましたよね?
詩人だけでも李白、杜甫、白楽天、孟浩然・・・ああ!!思い出したくも無い、勉強ばかりのあの日々!?

しかし、朝鮮半島の芸術家の名前って、出てきませんでしたよね?

あるいは、イスラム圏の芸術家の名前って、出てきますか?
イスラムでは歌舞音曲を禁じているはず。絵画もダメなの?文学だって禁じているのかな?

「テメエらは、コーラン読んでりゃ、ええんや!」なの?

しかし、ペルシャにはイスラムとは異質なキャラクターの詩人のオマル・ハイヤームという人もいました。別に遺伝子的に芸術とは無縁の人というわけではないんですね。どうしてイスラムの下では、芸術家が出なくなってしまったのでしょうか?

これらの国や地域の経済的な問題なの?
しかし、どのみち、創造的な芸術家がその作品でお金儲けをできるわけもないことは歴史的な現実。芸術家というものは死んでから認められるものでしょ?
芸術作品を制作すると言っても、文章を書くのは費用がかかるわけでもないので、「その気」になりさえすれば、できることでしょ?

芸術家の絶対数が少なく、多くの人が芸術家との接触することが少なかったから、芸術作品を作る意欲や発想が起こらなかったの?
しかし、例えばギリシャなどは様々な芸術家が訪れていますよね?
それにギリシャ人も外国に出てみればいいじゃないの?
韓国人だってそう。中国に行けばいいだけ。その気になれば、様々な芸術家との接触は可能なんですね。

では、これらの国や地域が何故に、芸術家を生み出さなかったのでしょうか?

それはそれらの人々がダメダメだからですね。

「悪いのは全部アイツのせいだ!」

そのような発想なので、自分自身を厳しく見つめることをしないわけ。自分自身から目をそらしているような人間が、芸術家になれるわけがありませんよ。

職業としての音楽家や物書きや絵描きにはなれるかもしれません。しかし、そんな自分自身から目をそらすような人間は、永遠に届くような作品を生みだす「芸術家」になれないわけです。

別の言い方をすると、自分から逃避してしまっているので、仕事にはなっても、使命にはなっていないわけ。

今回の文章で取り上げる映画はギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス監督の75年の作品である「旅芸人の記録」という映画です。テオ・アンゲロプロス監督は現在における最も厳しい精神の「芸術作品」を作る監督です。まあ、映画の分野において、芸術性では3本指には確実に入るような大芸術家。

しかし、ギリシャという芸術不毛の地で、どうしてアンゲロプロスのような芸術的な映画監督が出現したの?

また、彼は、どのようにして、芸術家不毛の地から芸術作品を生み出すような芸術家になったの?

アンゲロプロスは自分自身の「内なるギリシャ」、つまり自分の中の「内なるダメダメ」を厳しく見つめ、それを克服していったわけです。今回取り上げる「旅芸人の記録」という作品は、ダメダメなギリシャ人の一員であるアンゲロプロスの心の中に巣食う「ダメダメな部分」を白日なところにさらしているわけ。その過程があったがゆえに、近年のアンゲロプロス監督作品の「人間と人間のコミュニケーション」「人間の再生への希望」を語る豊穣な作品群が生み出されることになったわけです。

では、彼の作品「旅芸人の記録」の導きに従って、ギリシャ人のダメダメな面・・・これは呆れるほど韓国やイスラムにおけるダメダメな面と共通しています・・・を見てみることにいたしましょう。

ちなみに、この「旅芸人の記録」という作品は1939年から1952年のギリシャを舞台に、「羊飼いの少女ゴルフォ」というお芝居を上演している旅芸人の一座を描いた映画です。事件を時系列的に追った映画ではありません。

一座がそのお芝居を上演しようとすると、当時のギリシャの様々な情勢によって、途中で上演がストップしてしまう・・・そんな映画です。

つまり「羊飼いの少女ゴルフォ」の上演という「まがりなりにも」芸術活動と言える活動がジャマされていくことについての映画といえるわけです。
「ギリシャにおいて何故に芸術が育たないのか?」そのような問題意識が反映しているわけですね。

この映画について、日本の3文映画ライターが「激動のギリシャ現代史を語る映画」などと解説したりしていますが、現代史ではないんですね。もし、現代史を語るつもりなら、登場人物の名前をもっと現代的にするでしょう。

この「旅芸人の記録」という作品での登場人物の名前はエレクトラとかアガメムノンなど、昔のギリシャ人の名前です。そして起こっている事件も、昔から何回も繰り返されているような事件。つまりそれだけアンゲロプロス監督は「いつまで経っても変わらない」ギリシャを描きたいわけです。

それに現代史を描くつもりなら、事件の配置を時系列的にしますよ。歴史を描くつもりが無いから、事件の時系列を無視しているわけです。まあ、それがわからないからこそ、「映画ライター」なんでしょうが・・・

さて、この映画に従って、ギリシャのダメダメやダメダメ家庭の問題というより、もっと一般的な意味でのダメダメ精神の事例を以下に列挙いたします。


1. 働かない・・・ギリシャ人は働かない。この4時間の映画で、働いている人はレストランのウェイターくらい。労働者が「資本家打倒!」と言うのはいいとして工場で働いているシーンはない。「労動者ならまずは労働しろよ!」と言いたいところ。

また、資本家も工場を経営したり、外国と貿易を行うというそぶりもない。とにかく働かない連中なんですね。さすがに韓国では働いているシーンは出てきますが、イスラム圏でも働いているシーンって出てこないでしょ?商店で働いている人は多少出てきますが・・・イスラム圏の工場って見たことありませんよね?やっぱり働かない連中なんですね。


2. 政治好き・・・経済的な面では意欲がない連中ですが、政治には熱心です。「悪いのは全部政治が悪いせいだ!」などと思っていたりするので、やたら政治には熱心なんですね。この映画でもデモ行進のシーンが多い。あるいは政治議論も活発です。

個々の人間が政治について確かな見解を持つことは必要でしょう。しかし、問題の全部を政治のせいにしてもねぇ・・・しかし、デモのシーンはイスラムでも韓国でもおなじみですよね?そして、この手の人は、政治論議が好きでも、実際に政治に携わって、現状を改善しようとはしないもの。ただ、「ダメな政治のせいで、うまく行かない。」という理屈がほしいだけ。


3. 会話がない・・・登場人物の皆さんは、とにかく人の話を聞かない。4時間にもわたる映画なのに、会話のシーンがない。どちらかが一方的に言っているだけ。人の話を聞くという習慣がなさそう。


4. 被害者意識・・・何かと被害者意識が出て来る。『イギリスには裏切られた!』『国王には裏切られた!』とか・・・「ああ、オレ達って、何てかわいそうなんだ?!」そして相手を恨むわけ。


5. 当事者意識がない・・・被害者意識があるのに、当事者意識がない。「じゃあ、アンタはギリシャという国をどうしたいの?」と言われても答えられない状態。ただ、相手を恨んでいるだけなんですね。イスラムや韓国でもこんな感じですよね?


6. 内部分裂・・・ギリシャ人の内輪もめは、それこそ紀元前のアテネとスパルタの戦争など、いつもやっているようです。「イギリス人はギリシャから出て行け!」と本気で思っているのなら、ギリシャ人が結集して、イギリス人を追い出せばいいじゃないの?

ところがこの映画では内輪もめのシーンばかり。ギリシャ正規軍とイギリス軍が戦うシーンなどは全然なくて、いつもギリシャ人同士で戦っているんですね。同じようにイスラムだと宗派対立などが出てきますよね?
韓国だと地域対立とか・・・彼らがまとまるのは「○○大嫌い!」それだけなんですね。


7. こびへつらい・・・この映画で出て来るギリシャ人は、強きにこびへつらい、弱い人には威張っている。そのような権威主義なのもダメダメの特色の一つですね。落ちたイヌだけを叩こうとするのがギリシャ人の特色のようです。まあ、これはイスラムや韓国も同じですが・・・


8. ユーモアがない・・・4時間にわたる映画なのに、笑えるシーンがない。まあ、それは監督のアンゲロプロスの個人的キャラクターの面も大きいでしょう。しかし、ダメダメな人間は「自分自身を笑う」心のゆとりって無いものなんですね。「オレってバカだなぁ・・・」なんて自分を笑わないのに、自分以外の人のことは高笑いするわけ。

ユーモアって、いつもとは別の見方で物事を見たりすると、出てきたりするものでしょ?
ユーモアがないってことは、それだけ、ものの見方が画一的ということなんですね。


9. ホスピタリティーがない・・・この面は、むしろアンゲロプロス監督の別の作品で強調されています。どうもギリシャ人は外の世界から来た人を歓迎するという発想がない様子。外来者を、ヘタをすれば政治的な人質として利用したりするくらいの扱い。外の世界から来た人と会話して自分の知識を広め、相手に自分のことを知ってもらおうなんてこれっぽちも考えていない。

自分自身が被害者意識に凝り固まっているので、人をもてなす心の余裕がないわけ。このような面は韓国もイスラムの全く同じですよね。スポーツ大会などヒドイものでしょ?これでは味方ができませんよね?


10. 歴史自慢・・・この「旅芸人の記録」という作品では強調されていませんが、ギリシャは偉大な歴史がありますね。それはそれで結構なこと。しかし、ちょっと考えて見てください。「オレは小学校の時は優秀で、学級委員をやっていたんだ!」・・・そんなことを言う人間ってショボイオヤジでしょ?
ちゃんとした人間はそんな昔の自慢話などはしないものでしょ?

歴史自慢しかするものがない連中って、それだけ今現在がダメダメということですよね?
しかし、ダメダメな人間は歴史しか自慢するものがないので、歴史自慢をしたがる。
そして「こんなに偉大な歴史を持つ我々なのに、今うまく行かないのはアイツのせいだ・・・」と被害者意識をますます膨らませるわけ。


このように、「悪いのは全部アイツのせいだ!」と思っていると、自分の気持ちとしてはラクですよね?だって、自分自身では何もしなくてもいいんですからね。ただ相手を恨んでいるだけでいい。
まあ、一般の人はそれでいいのかもしれませんが、そんな貧しい精神では芸術家は育たないでしょ?

真の芸術家になるためには、自分の内面にあるそのようなダメダメな面を自覚していく必要があるわけです。
ギリシャ人のアンゲロプロスは、このような自分に厳しい映画作品を作ることによって、自分自身を一歩前に進めたわけです。

ちなみに、この「旅芸人の記録」という映画はギリシャ映画ですので、セリフはギリシャ語です。ということで字幕担当の人も「とある芥川賞受賞作家さん」がやっています。その作家さんはギリシャ語が出来るので、アンゲロプロス監督作品の字幕だといつもこの人です。この作家さんは、ギリシャに住んだり、最近ではイラクに行って「フセイン政権下ではイラク人はすべて幸せだった!アメリカ人は出て行け!」とかおっしゃっておられます。メールマガジンも発行されていて、私も読む時がありますが、実に「お・も・し・ろ・い」わけ。

自分自身の問題から目をそらし、グチばかり言う人間は、やっぱりそんな類の人間が多いところに行きたがるものなんですね。そうして、グチで盛り上がることになる。
「アンタたちは全然悪くないのよ!悪いのは全部アメリカなんだ!」
そう言われれば言われた方もラクでしょ?
確かに同情してもらったイラクの人も幸福かもしれません。だって「自分自身は全然悪くない!」と思っていられるわけですからね。「悪くはない」んだから、自分自身では何もしなくてもいいわけ。

そのような精神的に怠惰な状況に、外国からのダメダメ人間が、まるで腐臭にハエやゴキブリが吸い寄せられるように喜んで出かけ、集まり、そしてグチで盛り上がる。

職業としての物書きや絵描きや音楽家は、そこそこのスキルがあればなれるものです。しかし、芸術家になって未来に残る作品を生み出すには「自分自身を厳しく見つめる」ことが必要不可欠なんですね。

ダメダメなギリシャの映画監督のアンゲロプロスが「旅芸人の記録」という、何より自分に厳しい作品を作って、自分自身を見つめ大芸術家になっていったのに対し、グチばかり言っていて、世界中のグチ人間を求めて自分から逃げ回っている人間が、芥川賞という新人賞止まりなのは、芸術的にみて必然なんですね。

この映画で描かれたギリシャの人々は、誰かを犯人認定して、対抗心ばかりを膨らませ、自分では何もする気もなく、しょーもない議論ばかりという、典型的なダメダメ人間の姿といえるでしょう。これは何もギリシャの問題だけでなく、たとえば、インターネットの掲示板が、まさに絵に描いたようにこんな様相でしょ?

作り手のアンゲロプロスとしては、「激動のギリシャの歴史」を描いているのではなく、バカばかりやっているダメダメ人間の姿を描いているわけ。彼は歴史学者ではなく、芸術家なんだから、普遍的な人間心理を描きますよ。

ダメダメというのは、時とか場所とかのテンポラリーな問題ではなく、人間の普遍的な心理の問題なんですね。だから、ちょっと見方を変えると、21世紀の日本での様相を理解するのにも役に立つわけ。

ちなみに、ギリシャもイスラム圏も韓国も、独裁政権が多い。民主的政体は育たない。

それは民主主義というものは、個々の責任という面が要求されるからですね。自分自身が主体的に政治に参加する。そしてみんなの選択に共同責任を持つわけ。しかし、責任を取りたくないダメダメ人間は、独裁政治の方がラクなんです。だって独裁だったら上手くいかなかったら、その原因の全部を独裁者のせいにできるでしょ?そして「オレたちは独裁政治の被害者だ!」と言うだけ。

だから、これらの国の政権担当者は、政権を降りた後は大変な目にあいますよね?
それは「うまく行かない原因」を一手に引き受けされられるからです。「自分たちは被害者だ!」と思いたいダメダメ人間は、とにもかくにも加害者というレッテルを何かに貼りたがるわけ。民主的政体だと、自分自身にも責任を取らないといけないので、精神的にラクができない。だから、このようなダメダメな連中は無意識的に独裁政治を望んでいるわけです。

ダメダメというのは、経済的な問題というより、まずもって心が貧しいわけなんです。
http://space.geocities.jp/kinoufuzennkazoku/04-11/04-11-12.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c8

コメント [経世済民131] <速報>日産・ゴーン被告の保釈決定に対する準抗告を東京地裁が棄却 あすにも保釈へ  赤かぶ
12. 2019年3月06日 12:23:55 : hHRyrQsPsY : Nk5rVnVxSUM2Vk0=[10]
11さん、
>法律では起訴したら保釈することになっている。

諸悪の根源はマスコミ。法律の原則を歪曲し、例外規定を無原則に拡大して「認めなければ保釈されないのが普通です」と、日本人にウソを教える。検察の岡っ引きだ。

9さん、10さん
もともと、大鶴の名前を聞いたとたんにこりゃダメだと思った人は大勢いた。例えば、1/8のFCCJの会見だが、記者の質問を聞いている時の、あの名状しがたいほどに醜悪に歪ませた顔の表情ひとつとっても、この人物の心の根幹が透けて見える。そもそも、「勾留理由開示請求」手続きの存在をゴーンに知らせたのは一ヶ月以上経ってからのようだ。(アホ新聞がポロッと書いてしまった) こいつは、現役と裏で手を握って、「有罪・執行猶予」を落とし所にするプロだ。
それから、恐らく、ゴーンの記者会見は出来ないのではないか。「いろいろな条件」にそれが入っている筈だ。検察にしても、それだけは絶対にやってもらっては困ることなのだ。

私も以前のコメントで、弘中とか佐藤博史などが良いと書いたがホントに良かった。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/383.html#c12

コメント [経世済民131] ゴーン前会長の保釈認める決定 東京地裁 NHK  赤かぶ
15. 2019年3月06日 12:24:46 : jdbscxdMEI : ZWNRcnA3VXlMSmM=[16]
弁護士が大鶴のままならできなかっただろう。彼の役割はゴーン氏の有罪が確定するまでの道をつけること。

彼は小沢一郎の事件で特捜部検事として石川知宏議員を有罪にするために活動した人間。今度でも裁判所は国際的な圧力に屈したが特捜検察は今までゴーンが保釈されそうになると別件をデッチあげ釈放を阻止してきた。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/369.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
1. 赤かぶ[5783] kNSCqYLU 2019年3月06日 12:32:20 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[819]






http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5784] kNSCqYLU 2019年3月06日 12:33:30 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[820]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c2
コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
3. 赤かぶ[5785] kNSCqYLU 2019年3月06日 12:34:25 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[821]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK258] 米朝対談不調で成果渇望 トランプが狙うは日本の円安政策 ついに首相も「FTA」認める(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
6. 楽老[316] inmYVg 2019年3月06日 12:35:07 : QHkUDaloVM : ZjhxY3RmLkFlOU0=[42]
人為的(恣意的)な円安、株高政策に歯止めがかかると言う事だ.

わたしのような下級老人は最早海外旅行は縁遠いが
円高で海外からの生活必需品が出回るのは大歓迎だ。

ただ、経営手腕も無い財界が円安のぬるま湯を手放すまいと必死になるだろうが
ウソノミクスのおかげで、企業の実力がドンドン落ちている。
今度は円の実力を表す円安になる可能性が

オリンピック後の暗澹たる状況が懸念される。

     
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/199.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
4. 赤かぶ[5786] kNSCqYLU 2019年3月06日 12:35:20 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[822]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] NHKも民放も、こんなTVはもういらない!!(くろねこの短語) 赤かぶ
25. スポンのポン[10892] g1iDfIOTgsyDfIOT 2019年3月06日 12:36:42 : YLRU9o6eFk : dUpJOXhqbEFjRlU=[72]
 
 
>>16.

■「不正選挙」と「直ちに影響はない」の
 ゴミはうるさいから黙って色。
 
 

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/178.html#c25

コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
7. 子猫[535] jnGUTA 2019年3月06日 12:36:53 : Ky8xP003Nc : cWEyc1pNakZuMjY=[1]
> 母親 私が娘になりすましているとか、娘にやらせているとかの見方もありますが、まったく違います。いったいなんの根拠があるんでしょうか

こういう意見で誹謗中傷してる輩は、そいつらこそ安倍(政権、菅じじい)の
なりすましなんだろう。間違いない!
ただの卑怯者だよ、誹謗中傷してるやつら。
俺が懲らしめてやろうかな。かかって来いよ征伐してやる!
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c7

記事 [国際25] 欧州玄関港を支配する中国、トロイの木馬と化すギリシャ 一帯一路の衝撃、赤く染まる「海のシルクロード」
WEDGE REPORT

欧州玄関港を支配する中国、トロイの木馬と化すギリシャ

一帯一路の衝撃、赤く染まる「海のシルクロード」
2019/03/06

木村正人 (ジャーナリスト)

 ギリシャ最大のピレウス港(水深18メートル)は古代ギリシャからアテネの軍船、三段櫂船(さんだんかいせん)が出入りする天然の要衝として栄えてきた。

 ピレウスと聞けば、1960年にギリシャで製作された米国の白黒映画「日曜はダメよ」(監督・主演ジュールズ・ダッシン)を思い出す人もいるかもしれない。底抜けに明るい港町の娼婦イリヤとギリシャをこよなく愛す米国の考古学者ホーマー。イリヤを取り巻く海の男たち、どこまでも青いエーゲ海と空。陽気で楽天的なギリシャ人気質と地中海が奏でるメロディーはアカデミー歌曲賞に輝いた。しかし、そんな憧憬はもはや遠い過去のものになってしまった。

 ギリシャでは、単一通貨ユーロ加盟がもたらしたバブルで、1人当たりの実質可処分所得がピークの2009年には1995年比で43%も膨れ上がった。しかし、債務危機でバブルは破裂し、現在は1995年当時よりさらに4%も貧しくなった。

 ワゴン車に洗濯機を積み込んで無料の洗濯サービスを提供する市民団体ITHACAのディミトラ・コトリオティさんは「アテネだけでホームレスは2万人を数える。これまで40トンの汚れ物を洗濯した」と話す。生活困窮者に無料で食料を配布する支援団体「フードバンク・ギリシャ」によると、年に取り扱う食料は4年間で24トンから41トンに増えた。そこに2015年の欧州難民危機で6万人以上の難民が加わったのだから、弱り目に祟り目とはこのことだ。

 2018年8月、EUや国際通貨基金(IMF)のギリシャに対する金融支援プログラムが8年ぶりに終了したことが大きなニュースになったが、夕暮れに歩いたアテネの裏通りはまるで貧民窟の様相を呈していた。混雑する地下鉄に飛び乗り、ピレウス港に向かった。長い黒髪の女が二度も筆者のポーチから財布を盗み取ろうとするので、「止めろ!」と大声を上げても他の乗客はそ知らぬふりだった。

「一帯一路」に先行したコスコの世界戦略
 ピレウス駅から中国海運最大手、中国遠洋運輸集団(コスコ・シッピング・グループ)の子会社ピレウス・コンテナ・ターミナル(PCT)が運営するコンテナ埠頭までタクシーで約15分。篠突(しのつ)く雨の中、作業員が車で埠頭を案内してくれた。エーゲ海は冬、低い雨雲が垂れ込める。埠頭に高波が当たっては砕け散る。「埠頭は海に浸かっているので、写真を撮る時は気をつけろ」と作業員が注意する。


中国海運最大手、中国遠洋運輸集団の子会社が運営する、ギリシャ・ピレウス港のコンテナ埠頭(筆者撮影、以下同)
 レール上を移動する橋脚型の巨大ガントリークレーンがうなりを上げる。コンテナトラックが水しぶきを上げて行き交う。一眼レフカメラのレンズはアッという間に水滴で覆われた。

 社屋にはコンテナ埠頭の模型と万里の長城の大きな写真が掲げられていた。中国の習近平国家主席が2013年に提唱した「一帯一路」は万里の長城に匹敵する歴史的な大事業であることを彷彿とさせる。しかしコスコの世界戦略はそれに先行して始まっている。

 コスコは2009年、49億ユーロを投資してコンテナ第二、第三埠頭の運営権を35〜40年にわたって獲得して子会社PCTを設立し、第三埠頭を拡張した。PCTのコンテナ取扱量は2010年の68万5000TEU(20フィートコンテナの単位)から2018年には440万3744TEUと6・4倍に膨れ上がった。また、ピレウス港全体のコンテナ取扱量は2007年から10年間で約3倍に増え、欧州の中で7位のコンテナ港に躍進した。地中海では一番の港湾都市だ。今後PCTは付加価値税(VAT)や関税、物品税のかからない保税地域を設け、最先端のテクノロジーを導入、ストライキのない不眠不休のコンテナ港を目指す。当面の目標は上限の620万TEUだ。

「(コンテナ船世界大手の)2Mやオーシャン3のほか、川崎汽船、商船三井、日本郵船が設立したオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)などとビッグ・アライアンスを組んで、世界の貨物を扱っている」

 PCTのタソス・ヴァンヴァキディス上級商事取締役(61歳)は胸を張った。

 2015年のギリシャ総選挙の際にもPCTを訪れたことがあるが、当時は1100人だった作業員は1900人に増えたという。週3〜4本しか運行していなかったコンテナ列車は週16本、そして毎日運行するようになった。ピレウス港からスロバキアのブラチスラバまで5日間だ。コスコは実に中欧行き鉄道運輸の8割をコントロールする。

 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)だけでなく、米国のHP(ヒューレット・パッカード)や日本のソニーも欧州の玄関港としてピレウス港を選んだという。PCTの張安銘社長(46歳)は「日本の自動車メーカーがチェコやハンガリーで作っている車にも関心がある」と意気込んだ。


ピレウス・コンテナ・ターミナル(PCT)の張安銘社長(右)
 コスコは2016年10月にコンテナ第一埠頭からばら積み貨物ターミナル、クルーズターミナル、自動車ターミナル、ロジスティックエリア、船の修理ドックまで岸壁延長40キロメートルを運営するピレウス港湾局(PPA)の株式51%を2億8050万ユーロで購入した。最大3億ユーロの投資を実行すれば5年後に株式16%を8800万ユーロで買い増すことが認められる。

 ギリシャは中国の「債務の罠」にハメられたのか。というより「コスコは独自のターミナル埠頭を探していた。そこにギリシャの国際入札があり、ビジネスになると決断した。コスコの条件が一番良かった」と張社長は説明する。

 ピレウス港はスエズ運河を抜けて初めて立ち寄る港で、地中海を通じて欧州と中東・アフリカとつながり、黒海に抜けることもできる。債務危機という絶好のチャンスを見逃さず、地政学と戦略性に長(た)けた安い買い物だった。

 ユーロバブルに酔い、自ら「債務の罠」に陥ったギリシャがEUとIMFに財政再建を強いられ、金の卵を産まなくなった鶏のピレウス港を叩き売らされたというのが真相だ。アテネ市民に尋ねると、大半が「窮地に陥ったギリシャに投資して仕事をくれたのは中国だけ」と感謝する。張社長は「我々はウィンウィンの精神を大切にしている。ギリシャの雇用機会を増やす。そしてEUの労働基準にも従う」と強調した。

港湾内部で起きる労働争議
 しかし「中国の言うウィンウィンは中国が二度勝つことを意味する」という皮肉も囁かれる。

 ピレウス港を見学した際に使ったタクシー運転手の友人がコスコで働いているというので携帯電話で実情を聞かせてもらった。その友人は「仕事に不満はない」と言いつつ「コスコについてジャーナリストに話すことはできない」と取材を断った。

 今回改めてPCTを取材したのはコスコが指定してきたからだ。PCTの成功に味を占め、PPAを買収したコスコだが、ピレウス港港湾労働者組合との間で労働争議が続いている。ギオロゴス・ゴゴス総書記がコスコによる組合の切り崩しについて解説する。

 「かつてピレウス港では港湾労働者や運転手、クレーン操縦士、技師、事務職ら数千人が働いていた。2009年に1600人になり、今は1000人だ。ばら積み貨物からコンテナに切り替えられ、港湾産業の技術が進歩したからだ」。PCTが説明する1900人には関連産業も含まれる。

 「PCTが設立された当初、PPAで働く港湾労働者やクレーン操縦士や技師はPCTに移らなかった。このためPCTは下請け業者や代理店を使って非熟練労働者を雇った。安定した正規雇用ではない彼らはきちんとした訓練も受けず、団体交渉権や適正な労働条件、夜勤や休日出勤の特別手当も認められなかった。港湾労働者は本来、月に10〜20日間働くことができるが、PCTの労働日数はさらに短縮された」

 そもそも、ギリシャでは日本で言う「旧国鉄」のような公務員の縁故採用がはびこり、労働組合が非常に強い力を持っていた。労働時間を削りながらも、手当を際限なく増やした。そのあげく政府債務残高を国内総生産(GDP)の180%まで膨張させ、財政破綻した。港湾労働者の給与は35%カットされた。

 「PPAの月収は1100〜1700ユーロだが、PCTは600〜1200ユーロと聞いている。ギリシャの憲法は組合を結成することを労働者の基本的な権利として認めている。PCTは明示こそしないものの、多くの手段を使ってそれを妨害しようとした。2014年の夏、PCT内部から動きがあり、30時間ストライキを打ち、初めて組合が結成された」と言う。

 EUから厳しい財政緊縮策を押し付けられたギリシャは、もはや中国の「トロイの木馬」と化している。

 2015年、ピレウス港に中国人民解放軍の大型揚陸艦「長白山」が寄港し、ギリシャのアレクシス・チプラス首相も馳(は)せ参じた。そして、中国人民解放軍がロシアとともに地中海で初めて海上合同軍事演習を実施した。その後もピレウス港への中国軍艦の寄港は続いている。


2015年、ピレウス港に寄港した中国人民解放軍の大型揚陸艦「長白山」 (NURPHOTO/GETTYIMAGES)
 2017年にギリシャは、EUが中国の人権問題を非難する声明を国連人権理事会に提出するのを妨害した。ギリシャ外務省は「特定の国を名指しで非難するのはその国の人権状況の改善を実現させるわけでもなく、EUとの関係を発展させるわけでもない」と表明した。

 ピレウス港への投資が純粋なビジネスではなく、政治目的が込められていることが簡単に見て取れる。

 欧州におけるコスコの港湾投資はギリシャのほか、ベルギー・ゼーブルッヘ港(持ち株比率85%)、アントワープ港(25%)、スペイン・バレンシア港(51%)、ビルバオ港(40%)、伊ヴァード・リーグレ港(40%)、オランダ・ロッテルダム港(35%)に広がる。港湾事業会社の招商局港口控股や青島港国際がこれに続く。

 貿易は外交・安全保障の重要な基盤をなす。米国のドナルド・トランプ大統領が貿易戦争を中国やEUに仕掛ける中、アジアと欧州を結ぶ一帯一路で中欧関係の一体化を進めようという中国の深謀遠慮が働いているのは言うまでもない。

現在発売中のWedge3月号では、以下の特集を組んでいます。全国の書店や駅売店、アマゾンなどでお買い求めいただけます。
■「一帯一路」の衝撃 ルポ 中国に飲み込まれるジブチ・エジプト・ギリシャ
PART 1   中国マネーの甘い蜜に麻痺するシーレーンの要衝アフリカ・ジブチ
 1⃣鉄道、港湾、軍事基地 経済と軍事の表裏一体でジブチを飲み込む中国
 2⃣シーレーンの安全をアフリカの空と海から守る 自衛隊「海賊対処」の舞台裏
 3⃣ジブチの礎を支える日本 中国式との差別化のカギは「持続的発展」と「現地化」
 インタビュー  自衛隊がジブチで活動する意義 佐藤正久・外務副大臣
Part 2 「新首都」の建設と経済貿易協力区 水上の要衝・スエズ運河を取り囲む中国
Part 3 欧州の玄関港を"支配"する中国 「トロイの木馬」と化すギリシャ
Part 4 経済回廊でパキスタンを取り込んだ中国が抱える"ジレンマ"
Part 5   肥大化する一帯一路投資 「軌道修正」を図る中国
Part 6 「一帯一路」を「インド太平洋」で無害化
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15434
http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/600.html

コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
9. 中川隆[-11680] koaQ7Jey 2019年3月06日 12:39:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[311]

日本でもギリシャでもダメダメ家庭出身者は政治好き _ 2


テオ・アンゲロプロス アレクサンダー大王


監督 テオ・アンゲロプロス
脚本 テオ・アンゲロプロス 、 ペトロス・マルカリス
撮影 ヨルゴス・アルヴァニティス
衣装デザイン Ghiorgos Ziakas
音楽 クリストドゥロス・ハラリス
美術 ミキス・カラピペリス
1980年 ギリシャ=イタリア=西ドイツ作品

動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Angelopoulos++O+Megalexandros+++&sp=mAEB


▲△▽▼


キャスト

Alexander オメロ・アントヌッティ
The Stepdaughter エヴァ・コタマニドゥ
The Schoolteacher グリゴリス・エヴァンゲラトス
The Guide ミハリス・ヤナトゥス
Mr. Zelepis クリストフォロス・ネゼル
Mrs. Zelepis Miranda Kounelaki
Man of the Commune Thanos Grammenos
Man of the Commune Photis Paparamprou
Woman of the Commune Toula Stathopouluo
Italian Anarchist Francesco Carnelutti
Italian Anarchist ブリツィオ・モンティナーロ
Italian Anarchist ラウラ・デ・マルキ
Italian Anarchist Claudio Betan
Italian Anarchist Norman Mozzato
Alexander as a Boy イリアス・ザフィロプロス
Shepherd ストラトス・パキス

20世紀目前の大晦日、アレクサンダー大王と呼ばれる首領に率いられた山賊たちが脱獄した。 銃を手にした彼らはイギリス人貴族たちを誘拐、特赦を発令するとともに土地所有権の農民への変換を政府に要求する。だが、救世主として現れたアレクサンダーはやがて独裁者へと変貌していく。


映画のストーリー

1899年12月31日の深夜、何者かの手引きによってギリシャの小島にある刑務所から20数名の囚人が脱獄した。アレクサンダー大王(オメロ・アントヌッティ)と呼ばれる首領に率いられた賊の一団だ。

同じ夜、アテネの王宮では英国貴族らを迎えて新年と新世紀を祝うパーティが開かれていた。その席でさる英国人が、大地主ジェレピス(C・ネザール)の土地にある炭鉱の採掘許可が得られるよう陸軍大臣に訴える。しかし、ジェレピスはその土地は農民が所有権を主張して頑強に抵抗していると語る。

パーティに出席していたマンカスター卿は4人の仲間と3人の女性を伴って、アテネに程近いスーニオン岬に日の出を見に行くが、脱獄したアレクサンダー大王に誘惑されてしまう。大王はジェレピスの土地を農民のものと認め、自分たちに恩赦を下すよう国王、政府、英国大使に要求書を出し、生地である北ギリシャの村ヘ向った。途中、5人のイタリア人アナーキストが一行に加わる。しかし、村は先生(グリゴリス・エヴァンゲラトス)と呼ばれる指導者のもとで共産村が作られており、大王の部下は全てが共有で、自分のものは何ひとつないと、口々に不満を訴えた。そして翌朝、何頭かの羊が殺されているのが発見された。

村は政府軍に包囲され、大王と村人との間に不和が生じる。そんな時、政府の密使が大王を訪れ、恩赦には応じられないが形式的な裁判を開いた後、特赦によって彼らを自由にするという提案がなされ、大王は裁判を村で開くよう要請した。また、ジェレピスは政府の圧力でやむなく土地を村人ヘ返すが、陰謀の匂いを嗅ぎつけた先生はイタリア人アナーキストに不安を訴える。そして、村では戻った土地についての争いが始まり、共産制は危機に瀕し、村を逃げだそうとしたイタリア人も射殺されてしまう。

裁判は大王が検事を射殺したことにより成立せず、これによって村人とも完全に孤立し、遂に人質までも殺害してしまった。政府は人質が殺されたことにより、村に総攻撃をかけ、大王の部下を次々と倒していく。大王は多勢の村人に取り押えられるが、何故か後には大王の形をした石像が残るだけでその姿は消えてしまった。村から脱出したのは大王と同じ名の少年ただひとりだった……。
https://movie.walkerplus.com/mv11318/

▲△▽▼

アレクサンダー大王(テオ・アンゲロプロス)


 1899年12月31日深夜、義賊の首領アレクサンダー大王(歴史上の、というより、「解放者」として知られる伝説上のアレクサンドロス)は、囚われていた自らの一団を率いて脱獄、明くる日の1900年1月1日に、イギリス貴族らを誘拐する。

 向かった先の生地である北ギリシャの村は、「先生」と呼ばれる指導者によって、すでに共産村と化していた。途中で遭遇したイタリアのアナーキストらと入村したアレクサンダーは、国王や政府に対し、人質の解放と引き換えに、自らの恩赦と、イギリス人地主によって搾取された土地を農民の手に戻すことを要求する。

 だが、なかなか取引は成立せず、時間が経つにつれ、アレクサンダーのカリスマ性も徐々に薄れていき、いつしか彼は解放者から独裁者へと変貌していく――。

 久し振りに見た『アレクサンダー大王』は、何と当たり前のようにイデオロギーの映画だったことか。イデオロギーの終焉が叫ばれて久しい現在、そのあまりに堂々としたイデオロギー映画ぶりに、何だか励まされた。

 言うまでもなく、イデオロギーが終焉したならば、夢もなくなったのだ。そして、夢を見られなくなったということは、すなわち芸術が終わったということである。にもかかわらず、人は、都合よく、死んだのはイデオロギーだけで、夢や芸術はいまだ健在だと思い込んでいる。

 アンゲロプロスはきっぱりと言う。「今日、語られうるのは、いわばちゃちな夢であり、ちゃちな芸術でしかない。すべては、ちゃちなものとなってしまった」(蓮実重彦インタビュー集『光をめぐって』)。

 だからこそ、この『アレクサンダー大王』は、20世紀の「夢」を、「芸術」として真正面から語ろうとした。

出発点にあったものは、今世紀に特有の夢、つまり、社会主義的な夢の実態を批判的に考察することです。社会主義の夢というのは、否定しえない現実として人びとの想像力を支配していた。その事実は、社会主義に反対の人でも否定することはできないものです。それは、二十世紀の夢なのです。それに到達するにはいくつかの異なる出発点がありました。だが、あらゆる理論的な探求は、ある一点で、現行の社会主義が失敗であったという事実につきあたる。なぜか。

 私の映画は、そのなぜかという理由を示そうとするものではない。最後に、アレクサンドロスと呼ばれる少年が、さまざまな社会主義的な経験と試練をへた上で、夕方、都会に向けて歩んでゆく。それはもはや大王ではないアレクサンダーです。その夜は長いのか、短いのか。朝が訪れるのか否か、それはどんな色調なのかわからない。いずれにせよ、もはや夢は夢ではありえない。(『光をめぐって』)

 有名なワンシーン・ワンショットや360°のパンの多用、あるいは古代ギリシャ悲劇の劇場のような円形広場のシーンは、観客を含む全宇宙を俯瞰する視線によって、20世紀を余すところなく総体として捉えようとする野心の表れである。

 かつて中上健次は、ギリシャ悲劇の円形舞台は、もともと神の近くにいた王が、そこから転がり落ち、そうと知らずに不可避的に罪を犯してしまうそのありさまを、観客が空の上の神の位置から見渡せるように作られていたのではないかと指摘した(『中上健次と熊野』)。まさに、この作品では、観客が、アレクサンダー大王が罪を犯していく一部始終を俯瞰するのだ。

 観客が神の位置にあるといっても、むろんそこには「お客様は神様」という消費者主義的な意味はみじんもない。むしろ逆なのだ。そして、そのことは、アンゲロプロスが、なぜモンタージュを嫌い、ワンシーン・ワンショットを好むかということと明確につながっている。

モンタージュによる映画を見ていて私が苛立つのは、それは二つの画面の相互介入といった衝撃の上に成立しているのですが、そのとき、その画面を指さして、ほら、このイメージを良く見なさいといった押しつけの姿勢が感じられることです。(中略)ワンシーン・ワンショットの映画では、見る人間の知性と感性とにより多くの自由を残そうとしています。(中略)それは、つまり映画を見に来た人の知性を信頼し、その受動性から解放させようとすることにほかなりません。


 アンゲロプロスの作品においては、観客も積極的にスペクタクルに参加し、思考と想像力を駆使し、各々が各々の映画を作り上げていかねばならない。おそらく、そのことによって身をもって示そうとしているのだ――二十世紀を俯瞰してみたときに、われわれは、もはや「夢」が受動的に与えられるものではなく、自ら見ようと積極的に紡ぎ出していかなければならないものとなったのだ――ということを。

 ラストで、アレクサンダー大王の末路と20世紀社会主義の一部始終を見届けた少年アレクサンダーは、丘の上から見下ろしていた都会へと分け入っていく。アンゲロプロスは、彼に21世紀の夢を託した。

 アンゲロプロスの予言したように、果たして、すべてを見た少年は、本当に「大王=カリスマ」にならないだろうか。おそらく、黒沢清が、1899年からちょうど一世紀を経た1999年に撮った『カリスマ』は、この『アレクサンダー大王』への真摯なレスポンスだった。ラストで、「カリスマ」と呼ばれる木をめぐる闘争の果てに、真っ赤に燃える街を見下ろす役所広司の姿は、少年アレクサンダーの反復でなくて何であろう。

 もちろん、そこに答えなどない。ただ、アンゲロプロスの夢を見てしまった者だけが、夢を見続けることができる。そして、だからこそ、また後から来る者にも夢を見せたいと願う。そうした夢と芸術のか細い連なりだけが、そこにははっきりと見える。
http://d.hatena.ne.jp/knakajii/20120901/p1


▲△▽▼


空想と現実感


16世紀、オスマントルコのギリシャ侵攻があった際、マケドニアの
アレクサンダー大王が復活したと巷間のうわさとなり、それと19世紀の
英国貴族誘拐事件の史実をふまえてアンゲロプロスはこのファンタジーを
つくり上げたそうです。

しかし、ファンタジーといっても本作の内容はやけに現実味を帯びた
部分もあり、類まれな空想のなかにのっぴきならぬリアリティを含ませて
います(全編が空想にもかかわらず)。

空想と現実感がないまぜになっているところがこの作品の魅力のひとつの
ような気がします。

長まわしのワンショット=ワンシーン、ロングショットの多用、曇天下の
撮影など、例によって変わるところはありません。

まず、冒頭近く、20世紀目前の大晦日いんちきくさい大王一味がいかにも
現実めいた脱獄を敢行したのち、いきなり古代マケドニアにタイムスリップ
したかのようなフォトジェニック、レンブラントの画のごとく明暗を強く
押し出してけぶる森の木立の拓けたまるい平土に一頭の白馬が繋がれて
遊んでいる。
やがて大王が馬に颯爽とまたがりエキゾティックな音曲がその夢のような
映像を盛り立てます。もやはうさん臭さはどこにもありません。

アレクサンダー大王、復活せり!

さて、大王が人質(農地の要求と恩赦を得るため)をつれて帰郷すると
そこはコミューンと呼ばれる共産村になっていました。
いわゆる私有財産は認められず、共有財産により貧富の差をなくそうとする
ものです。

そこで、イタリア人アナーキストの一団も加わり、村は徐々に安定性を欠いて
行きます(彼らは王のカリスマ性の限界を見抜くのだが)。

やがて、大王はしだいに村人から刀狩りや食糧略奪などをはじめ、じぶんの
言うことをきかないやつは処刑します。専制君主政のはじまりです。

結果、村人たちのうっぷんは水面下でだんだん蓄積されてゆきます。

ここらあたりは妙にリアリティが伴っています(その他、英国との折衝や裁判
など現実的な場面が何度もでてくる)。

ラスト近くの革命シーンのアイデアには度肝を抜かれますが、ここでは
思いっきり現実離れして、もはや寓話の世界です。映画的というより演劇的な
演出に圧倒されます。

史実のアレクサンダー大王もてんかん持ちだったらしく、それを持ち出すのも
芸が細かいです。

ところで、大王と同じ名のアレクサンダーという名の少年が登場します。
彼は向学心が強く、どうやらマザコンです。明らかに大王の少年時代を映しており、
次世代の英雄としての含みを持たせているように思われます。
これもどこか寓意的です。

ラストカットではもっと直截的に「英雄は生き続ける」と主張しているわけですが。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E5%A4%A7%E7%8E%8B-DVD-%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8C%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3/dp/B00JKB218E


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c9

コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
5. 赤かぶ[5787] kNSCqYLU 2019年3月06日 12:39:51 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[823]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c5
記事 [エボラ・ゲノム15] デング熱ワクチンの警告と新規ワクチンの三相試験結果
●フィリピン、世界初のデング熱ワクチンの公的接種を中止 重症化の可能性 2017年12月2日
【12月2日 AFP】フィリピン当局は1日、致死性のデング熱の原因となるデングウイルスに対する世界初のワクチンの公的接種を中止したと発表した。
 ワクチンを開発したフランスの製薬大手サノフィ(Sanofi)が先月29日、ワクチン接種によってより深刻な症状が出る可能性があると警告したためだという。・・・サノフィは29日の発表で、同ワクチンは過去に感染歴がある人には有効だが、感染歴がない人に接種した場合、その後に感染したときに通常よりも深刻な症状を一部で引き起こす可能性が、新たな分析で指摘されたと述べた。・・・

●【武田薬品】デング熱ワクチン「TAK-003」、第III相で主要評価を達成 2019年2月4日

武田薬品は、ラテンアメリカやアジアで実施している4価弱毒生デング熱ワクチン「TAK-003」の第III相試験「TIDES試験」の初回解析で、主要評価項目を達成し、デングウイルス4種の血清型のいずれかによって引き起こされるデング熱に対する予防効果を確認する速報結果を発表した
https://www.yakuji.co.jp/entry69849.html

もともと、デング熱ワクチンは4価ワクチンを狙いとしており、サノフィ社のワクチンもそうであった。しかし、大量接種の結果は望ましいものでなかったわけで、新ワクチンが本当によいものかどうか、まだまだわからないといってよいであろう。

http://www.asyura2.com/09/gm15/msg/437.html

コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
8. 2019年3月06日 12:43:41 : jQuElsXQfY : eHhGdkxJaW42Qlk=[4]
この女子中学生を誹謗中傷するような奴らは、子供の頃は碌に勉強しなかったから、こんな卑劣で薄汚いなネトウヨ、ネトサポになったといういい見本だ。

しかしコイツラは卑劣だよな。
自分たちは有りもしない嘘やデマ、誹謗中傷を流しておきながら「言論自由だ」と言い張り、一方では安倍晋三に対する批判には、その言論を弾圧するようなことを平気でする。

今回の件については、一人でも多くの弁護士の方が、この女子中学生と母親のために協力してもらいたい。そして強い意志を持って、こういう卑劣な連中を全員炙り出して、きちんと落とし前を付けさせて欲しい。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c8

コメント [近代史3] 明治の人々が大嫌いだった明治政府。以来、150年も日本を占拠してきた長州レジーム(chihointokyoの毒皿ブログ) こーるてん
7. 2019年3月06日 12:44:35 : v1fUzjbpOk : N0xIak1iLmlSM2s=[1]
バカ川も長州というクズ集団の集まりの1人か。つーか、まだ生きてたのか。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/282.html#c7
コメント [原発・フッ素51] 女性と子供が戻らない避難指示解除の富岡町(めげ猫「タマ」の日記) 赤かぶ
1. 茶色のうさぎ[-9918] koOQRoLMgqSCs4Ks 2019年3月06日 12:51:14 : hePtwzZ6j2 : QmRaUHo2V0RKWW8=[-2]

>富岡町は2月1日時点の男女別・年齢別の町内在住者数を発表しました(3)。

 ↑ 男の、作業員が多いんだね。

 周辺からの通勤も大変だー♪ 仮の作業員宿舎と思います。

 浪江町より富岡町が安全と思います。 子供は役場職員と思います。(富岡町庁舎、いわき支所)

 まぁ、富岡町は、住めません、廃村と思います。 桜の花見、一時帰宅くらい、、 うさぎ♂


http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/154.html#c1

コメント [経世済民131] 老後資産づくり 企業年金ほど合理的な方法はない(NIKKEI STYLE) 赤かぶ
4. オリハル[257] g0mDioNug4s 2019年3月06日 12:51:42 : AmwoG4U4n2 : akVBaUg5RTRicWs=[4]
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http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/375.html#c4

コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
9. 2019年3月06日 12:52:12 : qewnMF7AUg : TFlxcUgvRjB4ZjY=[15]
ツイート時間帯の傾向
[ http://livedoor.blogimg.jp/booq/imgs/f/9/f96891cf.jpg ]
 
このグラフが正しいなら
 
中学生が授業中にツイートするかw
中学生が放課後時間帯にツイートしないなんてことがありえるかw
朝飯と晩飯の支度の時間にツイートがないのは何故なんだw
 
という話になるだろう。これでは「母親が娘になりすましてツイートしてたんだろ」と疑われても仕方がない。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c9
コメント [経世済民131] <速報>日産・ゴーン被告の保釈決定に対する準抗告を東京地裁が棄却 あすにも保釈へ  赤かぶ
13. 2019年3月06日 12:52:22 : v1fUzjbpOk : N0xIak1iLmlSM2s=[2]
ゴーンによって、アベ一味がガ〜ンとなってくれることを一日も早く望む。
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/383.html#c13
コメント [近代史3] 若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 (2007年) _ 1970年代はこういう時代だった 中川隆
10. 中川隆[-11679] koaQ7Jey 2019年3月06日 12:52:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[312]


ユリシーズの瞳 Το βλέμμα του Οδυσσέα / Ulysses' Gaze

監督 テオ・アンゲロプロス
脚本 テオ・アンゲロプロス トニーノ・グエッラ ペトロス・マルカリス
音楽 エレニ・カラインドルー
撮影 ヨルゴス・アルヴァニティス アンドレアス・シナノス
公開 1996年3月23日

動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%CE%A4%CE%BF+%CE%92%CE%BB%CE%AD%CE%BC%CE%BC%CE%B1+%CF%84%CE%BF%CF%85+%CE%9F%CE%B4%CF%85%CF%83%CF%83%CE%AD%CE%B1+&sp=mAEB


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キャスト

A:ハーヴェイ・カイテル
Aの元恋人/博物館職員/ブルガリアの農婦/ナオミ:マヤ・モルゲンステルン(四役)
イヴォ・レヴィ:エルランド・ヨセフソン[1]
タクシーの運転手:タナシス・ヴェンゴス
ニコス:ヨルゴス・ミハラコプロス
タクシーに同乗する老女:ドーラ・ヴォラナキ

映画監督のAは、回顧上映と、バルカン半島最初の映画作家マナキス兄弟のドキュメンタリー映画を作るため、アメリカから故郷のギリシャに帰国した。そして、マナキス兄弟が未現像のまま遺したという幻の3巻のフィルムを探す旅に出る。

Aはタクシーでアルバニアを経て、マケドニアのにあるマナキス兄弟の博物館に行くが、手がかりは得られなかった。次いでブルガリア、ルーマニアのブカレストを経て、セルビアのベオグラードで旧友の記者ニコスと合流したAは、ベオグラード映画博物館の元教授を老人ホームに訪ねる。

元教授は、幻のフィルムはサラエヴォの映画博物館の館長であるイヴォ・レヴィが現像を試みていたが、戦争の勃発で音信不通になってしまったと語る。Aは戦火のサラエヴォでレヴィに会う。戦争のため完成寸前でフィルムの現像を諦めたというレヴィに、何があっても現像すべきだと説得するA。レヴィは彼の説得を聞き入れて、フィルムの現像に着手する。

レヴィの娘ナオミと知り合ったAは、戦闘が止んだ束の間の間、懐かしい恋人のように語り合う。やがて、フィルムの現像は成功するのだが、そんな彼らに再開した戦闘の現実が襲いかかる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%9E%B3


▲△▽▼


「ユリシーズの瞳」はギリシャ出身で現在アメリカに在住する映画監督という設定の主人公が、バルカン半島で最初に撮影されたと言うマナキス兄弟が撮影した「まぼろしのフィルム」を探す旅というあらすじを持つ作品です。

実は、この「ユリシーズの瞳」のDVDを見る前に、フランスの映画監督であるエリック・ロメール監督の59年の「獅子座」と言う作品のDVDを見ました。その「獅子座」のDVDにはオマケが付いていて、ロメールの司会による、ジャン・ルノアールとアンリ・ラングロアの対談が付いていました。

その対談のお題が、「人類最初の映画」と言えるルミエール兄弟による映像作品についてでした。ちなみに、ジャン・ルノアールは有名な画家のオーギュスト・ルノアールの次男であり、映画監督としてはルキノ・ヴィスコンティの師匠格に当たる人。それにロメールをはじめとしたヌーヴェル・ヴァーグの連中にも暖かい理解を示した、「大したオッサン」と言える人ですね。もちろん、映画監督としても超が付くくらいの一流。

そして、対談相手のアンリ・ラングロアは、ヌーヴェル・ヴァーグの関係者で、批評家。映像ライブラリーを設立し、映画の発展に尽力した・・・と言えるのかな?

重要なことは、アンリ・ラングロアが批評家で、ジャン・ルノアールが芸術家と言うか創作者という違いです。

そして、批評家のラングロアによる、ルミエール兄弟の映像作品への「まなざし」と、芸術家ルノアールによる、ルミエール兄弟作品への「まなざし」が全然違っているわけ。

ラングロアは、ルミエール作品を見ながら、芸術技法の発展とか、労働者などの一般人が登場するようになったとかの、いわば進歩史観。これはこの対談がなされた68年という時代が反映していると言えるでしょう。いかにも古き良きモダニズムですね。そして「さすが批評家!」と言いたくなるほど、政治的に捉えている。

それに対し、ルノアールは、全然違っているわけ。
ルノアールがこのルミエール兄弟の映像に「発見」した「まなざし」は、「純粋なる喜び」と言えるようなもの。撮影する人間が、「これって、面白いなぁ!」とウキウキして撮影している。そんな心の弾むような瞬間が映像から発見できる・・・ルノアールの主張は、こんなところです。

絵画や戯曲などの個別の表現技法が、ある種、弁証法的に「統合」されて、ルミエールの時代に映画作品として結実したと言うより、「作り手」の純粋な喜びが反映されて、これらのルミエール兄弟の映像作品になっているんだ!そんな調子です。
無垢なんて言葉が出てきたりしますが、それは無邪気とは違うわけ。純粋なる喜びなんですね。

アングロアの言うような、政治的な側面なり、表現における技法的な進歩も、ある面ではあるでしょうし、その面からの説明は、往々にして、多くの人に受け入れられやすい。だって、多くの人はルノアールが語る「純粋な喜び」なんて言われてもピンと来ませんよ。労働者階級云々とか、表現技術の発展と言った文言の方に反応するものでしょ?

だから、芸術家が、「心が弾む」ような「純粋な喜び」を元に、作品を作っても、政治的に解説されちゃったりするわけ。それにやっぱり表現技法の発展という側面は否定しがたい。以前に同じような表現があったら、同じことはしたくはないでしょ?

人と違ったことをしたい、新たな技法にチャレンジしたい・・・
その気持ちはいいとして、それが「純粋な喜び」に基づいていないと、単なる技法の問題に堕してしまうわけ。

まずは「これって面白いなぁ!」と思ったりしたのか?
そのような発見なり「まなざし」が、芸術作品の出発点なんですね。

この対談で司会をしているエリック・ロメールが、批評家ラングロアと、創作者ルノアールの「違い」を際立たせることによって、自分自身の内部で会話を行い、「自分とはどんな存在なのか?」考えているわけ。言うまでもなくロメールなどのヌーヴェル・ヴァーグの連中は、批評家から出発して、創作に向かった人たち。

この対談で言うと、ラングロアのような立場から、ルノアールへのような立場へと自分たちの「立ち位置」を移動させて行ったわけ。そして創作者ロメールの作品が、「これって面白いなぁ!」と言った新鮮な視点に満ちたものであることは、ご存知の方も多いでしょう。創作者ロメールは、むしろルミエール兄弟の精神に忠実と言えるわけです。「ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)」と言うより、原点回帰・・・映画の始原への回帰なんですね。

ロメール司会によるこの対談が頭に入っていると、アンゲロプロス監督の「ユリシーズの瞳」と言う作品を理解するのに、実に役に立つわけ。というか、これ以上の「解説」はありえないほどですよ。

「最初の映画」という共通する題材。そして失われた「まなざし」という問題意識。そして創作の原点。

「純粋な喜び」を持って、物事を、事物を見ることが出来る人だけが、神の恩寵に預かれるわけ。面白いもので、いわゆる無神論者でも神の恩寵がこめられた文章を書くこともありますし、宗教関係者の書いたものでも、まったく神の恩寵のない文章も、多く存在するわけ。

虚心で物事を見ることができるか?
幼児のように心を虚しくできるものだけが天国に入ることができる。

そう言うことなんですね。しかし、多くの人は、虚心で物事を見ることはできない。と言うか、しようとしない。大体が「政治的なメッセージ」を受け取ろうとするわけ。あるいは、「倫理的なメッセージ」を受け取ろうとするもの。しかし、幼児が物事を政治的なり倫理的に見るでしょうか?

物事を倫理的に見るからこそ、神の恩寵から、そして天国から遠い・・・そんなものじゃないの?
虚心で見るからこそ、子供たちの楽園に入ることができるわけ。

さて、やっと、「ユリシーズの瞳」に入って行きましょう。
ここではクラシック音楽が使われているわけではありませんが、「いかにも」使いそうな「引き」があったりします。

舞台は戦火のサラエボ。濃い霧が起こって、ターゲットとなる人間が見えないので狙撃手が仕事にならない。狙撃されないので、人々は安心して外に出てくる。そうして人々が集まって音楽を演奏している・・・
セルビア人も、モスリムも、ユダヤ人も・・・

さあ!このようなシチュエーションが語られたら、次には、どんな音楽が演奏されると思いますか?たぶん、100人中、80人以上の人が考えるのは、ベートーヴェンの第9交響曲ですよね?「人類よ!皆で手をつなげ!!」平和のメッセージとしては、この上ないくらいにフィットします。

もうちょっとヒネルと、何かのレクイエムとか・・・たくさんの方々がお亡くなりになったことを追悼する・・・そんな音楽だって成立するでしょう。戦火のボスニアに一時的に訪れた平和・・・それを音楽で表現するのなら、平和を歌い上げるような音楽だったり、亡くなった人を追悼するような音楽ですよね?それこそが心より平和を望む人々の心情を表現するものでしょ?

まさに「ドナ・ノビス・パーチェム」と、心から思いますよ。ただ、宗教曲だと、宗派の問題があるので、この選択は、ファースト・チョイスではない。特にボスニアでは、難しいでしょう。

戦火のボスニアを舞台にした映画はその他にもあります。
マイケル・ウィンターボトム監督の97年の「ウェルカム・トゥ・サラエボ」です。あの映画では最後にチェロの独奏があります。私はその映画を見たのですが、最後にチェロ独奏のシーンがあることを、実は忘れていました。だって、あまりにも「当たり前」ですからね。人から尋ねられたので、そう言えばそんなシーンもあったのかな?と思った程度。

そのチェロ独奏の曲目が何なのか?クラシック音楽に多少なじんでいる人なら、100人中100人が同じ選曲をするでしょう。その選曲自体は、心がこもったすばらしいものです。「カタルーニャの鳥はピース!ピース!と鳴いているんですよ!!」ですからね。

その心情は、すばらしいとしても、映画表現としては、事前に予想できてしまう。
戦争の悲惨さと、平和への願いをテーマとした映画なら、その選曲がベストでしょう。逆に言うと、そのようなオーソドックスな選曲をしなかったら、戦争とか平和と言う問題は、主なテーマでないと言えますよね?

戦火のサラエボで、濃い霧によって訪れた一時的な平和。
その時に「人類よ!皆、手をつなげ!」と言う音楽が演奏されれば、これ以上ない「平和へのメッセージ」になるでしょ?実際、このシーンでは、楽器を持った演奏者だけでなく、コーラスまで居る。
しかし、映画において演奏されるのは、ベートーヴェンの第9交響曲ではなく、エレニ・カラインドルーによるオリジナル音楽。

どうしてベートーヴェンを使わないの?
まさか第9交響曲を知らなかったの?そんなわけないでしょ?ベートーヴェンの第9交響曲なんてあまりに有名ですしね。百歩譲って監督のアンゲロプロスや脚本のトニーノ・グエッラが思いつかなくても、音楽を担当しているカランドルーだったら思いつきますよ。この「ユリシーズの瞳」という映画では、リルケの詩が引用されます。リルケを引用するくらいなんだから、ベートーヴェンだって引用できますよ。

著作権の関係なの?
しかし、ベートーヴェンの作品は著作権は切れているでしょ?
まあ、その点についてはカザルスの「鳥の歌」よりも、ラクですよ。

むしろ、様々な民族が一緒になって、演奏している。
なんてミエミエの「引き」で、観客を引っ張っておいて、カラインドルーのオリジナルですからね。
観客としては「あれっ?」と思うわけです。

戦火のボスニアにおいて、一時的に訪れた平和・・・その平和なり戦火が主なテーマではないというわけ。戦争なり平和がテーマだったら、ベートーヴェンの第9交響曲を使いますよ。
あるいは、それこそ「鳥の歌」でもいいわけ。その「鳥の歌」だったら、平和への希求という思いが強く打ち出せるでしょ?「鳥の歌」に、それらしい歌詞を乗っけて演奏してもいいのでは?平和を希求する歌詞を乗せれば、より平和への思いが表現できるでしょ?

しかし、あえてベートーヴェンを使わない・・・そして、映画において実際に引用されているのは、リルケの詩。
ここで引用されているリルケの詩は、リルケの若書きの詩。実は、最初にこの映画を劇場で見たときは、この詩が突然出てきたのには、ビックリしました。日本のマンガ家の竹宮恵子氏のマンガでも引用されていた詩なんですね。

この映画にも出てきたのかぁ・・・アンタ!よく会うねぇ・・・なんですが、結局、発想が似ている人同士は、似たり寄ったりのことをするんでしょうね。竹宮恵子さんの芸術家意識が強い人ですからね。

そのリルケの若書きの詩は、リルケの芸術家意識が横溢したもの。
終わりなき探求・・・それが芸術家の使命だ!そんな感じの詩。

つまり、この「ユリシーズの瞳」という映画は、戦争や平和をテーマとしたわけではなく、芸術家のあり方、そして、その終わりなき自己探求がテーマであるわけです。

芸術家そのもの、そして芸術作品が、本来持っている、「まなざし」。
それがどうして喪失したのか?
最初の映画である、マナキス兄弟にはあったのでは?そのような映像作品の原点を見直すことで、自分自身も見直したい。

いわば芸術家としての原点を求める旅、まさにユリシーズ(オデッセウス)の旅と同じ。これは主人公の旅であるだけでなく、ギリシャの旅であるわけ。

ギリシャは、古代のソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの哲学者や、ソフォクレス、アイスキュロス、エウリピデスなどの劇作家が活躍した古代以降は芸術家が出ていませんよね?約2000年の間いったい何をやっているの?
どうしてこうなっちゃったのでしょうか?

スペインに渡ったギリシャ人は、まさにエル・グレコという名前で歴史に名前を残しているのに?あるいは、20世紀では、アメリカにおいては映画監督のカサヴェデスや、ギリシャの血を引くマリア・カラスなんて大芸術家も誕生しています。

この「ユリシーズの瞳」では、ハーヴェイ・カイテル演じる主人公の映画監督はカサヴェデスを意識していて、当初はカサヴェデスに主演を頼もうとしたことはご存知の方も多いでしょう。外国のギリシャ人は、それなりに活躍しているわけ。
どうしてギリシャの地にいるギリシャ人は、全然ダメになっちゃったの?

これらの問題意識が、アンゲロプロスの初期の作品では主要なテーマでした。
あの有名な1975年の「旅芸人の日記」と言う作品でも、「羊飼いの娘ゴルフォ」という戯曲の上演という「芸術作品の成立」が、いつもいつも阻まれるというスタイルでしたよね?

どうして芸術が育たないのか?

そのような問題意識が反映しているわけ。


あの「旅芸人の日記」を、激動のギリシャ現代史を描く!なんてオバカな解説があったりしますが、現代史を描くのなら、もっと時系列に沿って描きますし、登場人物の名前だって現代風にしますよ。現代史ではなく、2000年に渡るギリシャの芸術不毛の歴史を描くことが主眼だったわけ。

じゃあ、どうして、かつては立派だったギリシャが、どうしようもないほどに芸術不毛の地になってしまったの?

その答えは、まさにこの映画「ユリシーズの瞳」の冒頭に引用されているプラトンの言葉が示しているでしょ?


「魂でさえも、自らを知るためには、魂を覗き込む。」

自分自身の魂を覗き込まない人が、永遠に残るような作品を生み出せるわけがないでしょ?

現在のギリシャって、そんな気概がなくなっていますよね?

「悪いのは全部○○のせいだ!」なんて、被害者意識に浸っているだけで、自分自身に厳しく接することをしない。

そんな地域では芸術なんて生まれませんよ。そんな地域って他にもあるでしょ?
たとえばイスラムとか韓国とか・・・

その手の地域って、やたら政治的なデモが盛んで、誰かを糾弾することだけに熱心。
「じゃあ、アンタはいったいどうしたいの?」なんて言われると逆上するだけ。

「自分がかわいそうな被害者だ!」と常に思いたいがために、何事も政治的に捉えてしまう。

「自分たちはダメな政治による被害者なんだ!」そう言うための理屈がほしいわけ。

しかし、それでは芸術作品なんて生まれませんよ。ギリシャやイスラムや韓国に芸術作品が生まれないのは当然なんですね。

しかし、自分の魂を覗き込むこと自体は、政治は関係ないでしょ?
それこそ最低の政治状況にあったショスタコーヴィッチだってできたわけですからね。

ただ、多くの人は、どんな作品も政治的に捉えてしまうわけ。しかし、政治なんて洞窟に映った影のようなもの。逆に言うと、移ろい行くものだからこそ、多くの人は関心を持ってしまう。まさに目移りするわけ。そして、その影が、この線のどちら側なのか?なんてツマンナイことばかりに関心を持つ。

右翼とか左翼とか、正しいとか間違っているとか・・・

しかし、所詮は影ですよ。


この「ユリシーズの瞳」の字幕を担当されている某芥川賞作家さんが、以前に「アンゲロプロスの作品は、国境の問題を身を持って体験したものでないとわからない。」なんて書いていたことがありました。いささか失笑してしまいます。そんなことを言うから芥川賞止まりなんですよ。国境も、政治体制も、人の、人の魂が作りし影のようなもの。影ではなく、人の魂そのものに真実があるわけでしょ?

たとえば、前回取り上げたショスタコーヴィッチですが、よく「スターリン体制云々」なんて言われたりしますよね?

しかし、創作者にとって重要なものはスターリンの問題よりも、そんな体制を「求めて」しまう人間たちの魂の問題。そのような精神は、たとえスターリンの問題が終了しても、次に同じようなものを求めてしまうわけ。

「悪いのは○○のせいだ!」という人は、その次には「悪いのは△△のせいだ!」と言いだして、その次には「悪いのは☆☆のせいだ!」なんて言ったりするものでしょ?

結局は、発想そのものは全然変わっていないものなんですね。

それこそ、日本でも第2次大戦前に「悪いのはアメリカやイギリスなんだ!」と大騒ぎしていた人が、後になって「悪いのは、日本の軍国主義のせいだ!」と、大騒ぎする。この2つの主張は、政治的には大きな違いがありますが、精神的には全く同じでしょ?

そして、洞察力のある芸術家が見つめるのは、変わらない精神的な面の方なんですね。

魂の真実なんて、時代によって変わるものではありませんよ。しかし、変わらないからこそ、多くの人には見えないわけ。
多くの人は洞窟に映った影しか見えないし、見ようとしない。ショスタコーヴィッチだって、スターリン云々を直接描いたわけではないんですね。スターリンのような人を「求めてしまう」多くの人々の魂を覗き込んでいるわけ。そして、「求めてしまう」魂は、いつの時代でも変わらない。

魂に真実があり、魂を覗き込む行為、見続ける精神に真実があるわけでしょ?

人類最初の映画であるルミエール兄弟の映像作品に、ルノアールが、純粋な喜びをみて、芸術創作の原点を見たように、アンゲロプロスも、バルカン半島最初の映画であるマナキス兄弟の作品を捜し求めるという行為を描くことによって、芸術創作の原点を捜し求めたわけ。それはプラトンの言う、「魂を覗き込む」行為そのものでしょ?

この「ユリシーズの瞳」においては、アンゲロプロス個人としての芸術家の原点を探求する旅という側面があり、初期の作品群で扱われたギリシャにおける芸術不毛の探求という側面もあるわけ。だから、まさに彼のその時点における集大成的な作品であって、過去に自分の映画に登場した俳優を再び登場させているわけです。

激動のバルカン半島を描くと言った、時事ネタを扱った作品ではないんですね。時事ネタや政治ネタが中心のテーマの作品だったら、ベートーヴェンの第9交響曲とか「鳥の歌」を使いますよ。


むしろ、2千年以上変わらずに続く、芸術家の自己探求がテーマとなっているわけ。「いかにも」な曲が使われていない・・・そこから見えてくる作者の意図もあるわけです。

真の芸術家は、洞窟に映った影などは、その作品のテーマにはしないもの。

事物を、「純粋な喜び」を持って見つめること。
魂を覗き込む終わりなき旅。
それこそが、芸術作品の始源となる。

それらが芸術家の原点でしょ?
そして、とりあえずの終着点とも言えるのかな?

たどり着き、また旅立つ。

純粋な矛盾も、純粋な喜びも、自分自身の魂も、薔薇の花びらのように幾重にも重なった円環の中にあり、それを求める旅は、永遠に終わることはない。それを求め続ける使命を背負っているのが、アーティストというものだ。

アンゲロプロスも、そう考えているのでは?

http://movie.geocities.jp/capelladelcardinale/new/07-08/07-08-02.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/287.html#c10

記事 [国際25] トランプ王国“本丸”に迫る米議会の疑惑解明 ハノイ会談の決裂 金正恩は焦り、トランプは余裕、なぜか WEDGE REPO
Washington Files

トランプ王国“本丸”に迫る米議会の疑惑解明

2019/03/06

斎藤 彰 (ジャーナリスト、元読売新聞アメリカ総局長)


(iStock.com/flySnow/Purestock)
 これまで厚いベールに包まれてきたトランプ王国の財務実態解明に向けて、米議会がついに本格的に動き始めた。

 民主党が主導権を握る下院各調査委員会はすでに、“本丸”ともいえるニューヨークの「トランプ・オーガニゼーション」本部最高財務責任者(CFO)ら関係者の証人喚問、事情聴取の準備に着手、聴聞会早期開催に意欲を見せている。


(Tiago_Fernandez/Gettyimages)
 その展開次第では、最終段階を迎えたモラー特別検察官による「ロシア疑惑」捜査以上に、大統領にとって深刻なダメージとなる恐れもある。大いなる成果を期待して臨んだベトナム・ハノイでの米朝首脳会談も物別れに終わり失意のまま帰国したトランプ氏。だが、ワシントンでは今後さらに厳しい現実と試練にさらされることになりそうだ。


 米議会がここにきて風雲急を告げる動きを見せ始めたのは、先月末、トランプ大統領の側近中の側近だったマイケル・コーエン元顧問弁護士の下院監視・改革委員会公聴会での重要証言がきっかけだ。

 この中でコーエン氏はとくに以下のような、核心に迫る証言を行った。

トランプ氏は2016年大統領選挙期間中、自らの過去の税申告内容の公表を拒否してきた理由について「税務当局が監査中だから」と説明してきたが、実際は、内容を公表したとたん、あらゆるシンクタンクや調査機関がそれをもとに洗いざらい細部にわたるまで調べ始め、その結果、改めて追徴処分や罰金を科されかねないことを恐れていたからに他ならない。私は、トランプ氏がいまだに税務当局の監査を受けているとは思っていない。
(証拠書類として同委員会に提出した2011年、2012年、2013年度「財務状況説明書」の意味について)これらの書類は、資金借り入れの必要性を借入先に納得させるためにトランプ氏自身が作成したものだ。とくに上記3年度分の書類は、バッファロー・ビルズ・プロフットボール・チーム買収資金調達のため、ドイツ銀行に提示されたものだ。そもそもこうした「財務状況説明書」は厳格な監査に基づいたものではなく、そのつど必要に応じて財務評価を彼が自分勝手に作成していた書類にすぎない。彼は自分の目的に沿うと判断した場合は自己資産の評価をふくらませ、税申告の際には、逆に過小評価していた。
トランプ氏はまた、取引のある保険会社に対しても、保険料を最低限に抑えるために、資産内容報告書に記載される評価額を過大に記入し提示していた。こうした書類はすべてトランプ氏の指示で作成された。
彼がこれまで毎年行ってきた税申告内容や財務実態を知るためには、(ニューヨークに本部のある)「トランプ・オーガニゼーション」に関連書類が保管されている。この関連の全容を把握するには、同組織に所属する3人のカギを握る人物がいる。アレン・ウィーゼルバーグ最高財務責任者(CFO)、ロン・リーバーマン上級副社長、マシュー・カラマリ個人秘書だ。彼らを議会聴聞会に喚問することによって同組織の実体、資金の流れなどの全容解明が可能になる。
 これらの証言の中で、最も注目を集めたのが、長年にわたりトランプ氏の“金庫番”をつとめてきたウイーゼルバーグ氏(71)の存在であり、この日の公聴会やりとりでも、35回も名前が飛び出した人物だ。

民主党が下院で大勝、状況が一変
 同氏については過去にも本欄で取り上げたが、これまでトランプ・ファミリーが不動産売買を中心として国内外で取り組んできたあらゆるビジネス取引の総本山と位置づけられる「トランプ・オーガニゼーション」(本部:ニューヨーク市トランプ・タワー)で公私にわたる財務すべてを一手に担ってきた人物。

 今回、コーエン氏が議会証言で明らかにした、トランプ氏にまつわるセックス・スキャンダルもみ消しのために元ポルノ女優に支払われた13万ドルについても、ウィーゼルバーグ氏が決済したとされており、ニューヨーク連邦地検もこれまで極秘で同氏から事情聴取してきた(2018年8月6日付け『トランプの私的醜聞とロシア疑惑の意外な接点』参照)。

 このようにトランプ氏が関係してきたビジネス取引には過去に、さまざまな疑惑が指摘されてきたが、これまで米議会での本格追及が実現しなかったのは、与党共和党が終始反対か、消極姿勢をみせてきたからにほからない。

 ところが、昨年11月中間選挙で民主党が下院で大勝、多数を制することになって以来、状況が一変した。

 今回のコーエン証言が(共和党の猛反対にもかかわらず)実現したのも、真相究明のための関連委員会委員長ポストを民主党が押さえたからに他ならない。

 コーエン公聴会に続いて今後、他の委員会でも弾みがついたのように、大統領にとってきわめて気がかりな財務調査を中心に、以下のような徹底究明の動きがにわかに出始めている:

(1)下院財務委員会(マクシン・ウォーターズ委員長)

 ウォーターズ委員長は先月28日「われわれははまず基本的に、トランプ氏が税逃れのためにどのようなかたちで収益を『トランプ・オーガニゼーション』にプールしていったかの実態にメスを入れる必要がある。たとえば彼が得た15万ドルの講演料も本来なら個人収入として課税の対象だが、同組織に入れたままにしていたケースもその一例だ」と語り、近くウィーゼルバーグら関係者から事情を聴く考えを明らかにした。

 委員会メンバーの一人、ブラッド・シャーマン議員も「自分も過去、税務当局で税徴収部門を担当したことがあるが、コーエン氏の証言を聞いたかぎりでは、トランプ氏は銀行に対しては、資金融資を受けるために(担保としての)自分の資産と収入実績を過大に説明し、税務署担当官には、節税目的で過小に評価した書類を提出してきたようだ。こうした点を彼の金庫番(ウィーゼルバーグ氏)から直接ただすべきだ」と語った。

(2)下院歳入委員会(リチャード・ニール委員長)

 議会各関連委員会の中で、独自の判断で、調査対象重要人物の税申告内容について財務省に閲覧請求できる唯一の委員会として強大な権限を持つ。

 このため、ニール委員長はじめ委員会幹部は、コーエン証言を受け、トランプ氏の過去の税申告関連書類提出をムニューチン財務長官に対して近く正式に要求する考えを示している。同長官がこれに応じるかどうかは今の時点では依然不明だが、提出を拒否した場合、ウィーゼルバーグ氏ら財務内容に精通した側近を委員会聴聞会に喚問、直接厳しく問いただす選択肢も残されている。

1000万ドルという巨額の税還付
 一方、先の監視・改革委員会での証言の中でコーエン氏は、トランプ氏が去る2008年当時、内国歳入庁(IRS、日本の国税庁に相当)から1000万ドルという巨額の税還付を受けたことを誇らしげに語ったことを明らかにした。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によると、米国税法では、これほどの多額の税還付の場合、IRSは議会上下両院合同課税委員会(Joint Committee on Taxation=JCT)による検閲を受けることが義務付けられている。従って、その後も同様に巨額の税還付が行われたケースについては、検閲のたびごとにIRSからJCT宛てに関連書類が提出されたとみられるという。

 もしそうだすれば、トランプ氏の納税内容に関してすでにある程度の資料が議会の手に渡っている可能性が高く、ニール委員長としても、かりに財務長官が納税申告内容の提出を拒否したとしても、JCTファイルを再点検することによって、トランプ氏のこれまでの納税申告実態の概要を把握することができる。あるいは現時点ですでに、これらの内容を把握している可能性も否定できない。

(3)下院情報活動委員会(アダム・シフ委員長)

 同委員会は監視・改革委員会公聴会に続き翌28日、コーエン氏を呼び、秘密聴聞会を開いた。そこでの同氏の新たな証言内容は明らかにされていないが、シフ委員長は前日の公聴会終了後、一部メディアのインタビューに応じた中で、

 「もしコーエン氏が述べたことが事実だとすれば、トランプ大統領は在任中に、スキャンダルもみ消しのために口封じ金を支払うという刑事犯罪行為をしたことになり、極めて重大な問題だ」

 「彼の今回の証言は、これまで伝えられた様々な話について事実は事実として認め、そうでない場合は正直に否定した。その意味で十分信頼に値する内容だった。とくに大統領から多額の口止め料が直接支払われた事実を証拠資料提出によって明らかにしたことは、選挙資金規制法に抵触する行為であり、驚くべきことだ」

 さらにシフ委員長は、同委員会としての今後のトランプ疑惑解明の焦点のひとつとして、大統領が就任後の2017年6月まで直接関与していたとされるモスクワ市内の「トランプ・タワー」建設計画を挙げた上で、

 「コーエン氏も公聴会で、同プロジェクのめ進捗状況についてトランプ氏と個人的に何度も話し合ったことを認めており、われわれとしても今後、この事業に関わって来た数多くの証人を喚問し、事業推進の支援を仰ぐ目的でクレムリン側のどの人物とコンタクトがあったかなどについても真相に迫りたい」と語り、重要証人の一人がウィーゼルバーグ氏であることを認めた。

 また委員会メンバーの一人、ジェラルド・コナリー議員は「コーエン氏は証言を通じ、真相解明のカギを握る重要人物としてウィーゼルバーグ氏ら『トランプ・オーガニゼーション』の具体的名前を挙げたほか、トランプ氏の納税申告書類閲覧の重要性を指摘するなど、われわれのために大変豪勢な“10品料理コース”をテーブルに用意してくれた。今後、委員会として1品ずつ吟味していくことになる」と意味深長なコメントをしている。

(4)外交問題委員会(エリオット・エンゲル委員長)

 エンゲル委員長は定例記者会見などを通じ、今後の重点項目として、昨年夏ヘルシンキでプーチン露大統領と二人だけで行ったさしの会談でトランプ大統領は具体的に何を話し合ったかの真相究明、アメリカ外交政策に影響をもたらした疑いが持たれるトランプ氏の諸外国相手のビジネス取引実態解明、トランプ大統領と金正恩北朝鮮労働党委員長との「個人的関係」の背景、サウジアラビア人ジャーナリスト殺害への関与が疑われるサウジ皇太子とトランプ・ファミリーとの密接なつながり全容把握、ジェームズ・マティス国防長官(当時)辞任のきっかけとなった昨年12月の「在シリア軍撤退」という唐突な大統領決定の背景についての徹底追跡調査、などを列挙した。

 また同委員長は、「今後、最優先課題として、トランプ大統領と外国との関わりを集中的に調査するための専門小委員会を早急に立ち上げたい」とその意気込みを語っている。

(5)司法委員会(ジェロルド・ナドラー委員長)

 ナドラー委員長はロシア疑惑については、「近く司法長官に提出されるモラー特別検察官報告書の結果を見た上で、具体的対応を検討したい」としている。

 しかし同時に、「大統領がセッションズ司法長官を解任したいきさつなどについてウィタカー長官代行を早急に喚問し説明を受けるほか、大統領が関与したセックス・スキャンダルもみ消し事件についても、選挙資金規制法違反の観点から調査したい」との考えを明らかにした。

 同委員長はまた今月3日、司法妨害、汚職、権力濫用などの観点から調査するため、ウィーゼルバーグ氏、大統領の長男トランプ・ジュニア氏、娘婿ジャレッド・クシュナー氏らのほかホワイトハウス、財務、国務、司法各省当局者ら80人以上に対し、関係書類、文書、資料などの「現状保存」と、それらの提出を求める公式要請書を発送したことを明らかにした。

とるべき次のステップ
 すでにこれらの委員会では、専属スタッフたちが事務方レベルで毎週3回程度の会合を開き、情報交換を行ってきており、とくにコーエン氏の今回の重要証言を踏まえ、「とるべき次のステップ」について緊密な協議を重ねているといわれる。

 こうしたことから今後、来年11月の大統領選挙に向けて、関連委員会で重要証人を喚問しての公聴会が間断なく続くことは確実であり、そのたびにマスコミで大々的に報道されることになるだけに、再選を目指すトランプ大統領にとっても、“憂鬱な日々”が延々と続くことを覚悟しなければならないだろう。
http://wedge.ismedia.jp/articles/print/15551


 
WEDGE REPORT

ハノイ会談の決裂 金正恩は焦り、トランプは余裕、なぜか?

2019/03/05

朴承a (在韓ジャーナリスト)

 ベトナム・ハノイで2月27日から28日に行われた米ドナルド・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩委員長との首脳会談が決裂した。北朝鮮の労働新聞や朝鮮中央通信などは、今回の会談が「お互いに対する尊重と信頼をさらに厚くし、両国関係を新たな段階へ跳躍させる重要な契機になった」と評価し、決裂したということは一切報道しない。


帰国の途についた金委員長(AP/AFLO)
 太永浩・元駐英公使は、「金正恩は、会談を決裂させた張本人がジョン・ボルトン(ホワイトハウス国家安保補佐官)とし、彼のことを非常に怒っているようだ」と述べた。また、今回の会談は、「李容浩(北朝鮮の外相)とジョン・ボルトンの会談」だったと分析した。

 北朝鮮の金正恩委員長は焦っているようだ。金委員長はハノイ会談が始まる直前、トランプ大統領との懇談のフォトタイムの席で記者の質問に「1分が惜しい」「早く会談しなければならない」と述べた。

 記者の質問を避けるための答弁だったかもしれないが、彼は今回の会談で、国連や米国の制裁を解除しなければならない、という切迫感がにじみ出ていた。ところが、トランプ大統領はのんびりしていた。現在の状況で、時間は金正恩の味方ではなく、トランプの味方であることは間違いないようだ。

第3の核施設に関する資料を突き付ける
 トランプ大統領は会談決裂後の記者会見で、(北朝鮮は期待に)及ばないことを示し、制裁の完全解除を求めた。今の状況で合意のサインは不適切だった」とし、(米国は)「寧辺核施設よりもプラスアルファを望んだ。我々が知っていたことについて、北朝鮮は驚いたようだ」と語った。トランプ大統領がこれまで外部に知られていなかった第3の核施設に関する資料を突き付けて圧迫すると、金委員長が瞬間的に中途半端な顔をして当惑したという。

 金委員長は米国が寧辺の核施設廃棄だけでもオーケーと受け入れると本当に思っていたのか。隠ぺいしている第3の核施設に対して追及される場合にはどう対応するべきか。会談に臨む準備が真剣にできてなかったように思える。

 トランプ大統領は金委員長に、米情報当局が把握した北朝鮮の秘密核施設の情報を、場所と規模だけでなく、稼動時期と運営実態など北朝鮮が否定できない"スモーキング・ガン"を示した可能性が高いということだ。

 ある情報当局者は、「トランプ大統領が平安南道降仙(カンソン)核施設など北朝鮮が民需用工場に偽装したウラン濃縮施設の核物質生産証拠と生産量推定値、核物質の移動経路、保管場所まで取り上げた可能性がある」と述べた。

 今後、3回目の首脳会談が行われるとすれば、金委員長がこの第3の核施設を果たして認めるのか、注目される。

 北朝鮮は会談が何の成果もなく終わったことに戸惑ったのか、外務省の崔善煕外務次官は会談当日の深夜時間に記者たちに、今回の会談で北朝鮮は「寧辺の核団地全体、その中に入っているすべてのプルトニウム施設、すべてのウラン濃縮施設を含むすべての核施設を丸ごと米国専門家の立ち会いの下で恒久的に戻すことができないように廃棄するという提案をした」、「まだ寧辺の核施設の全体を廃棄対象にした歴史がない」とし、大きな決断だったということを必死に説明し、強調した。

 崔次官は寧辺の廃棄が大きい決断だったという説明に止まらず、「(金委員長が)新年辞で(米国の)相応の措置がなければ、新しい道を探るという立場も示したので、これからは本当に何かでもならなければならないと考えている。今回の米国側の反応を見て多くのことを考えている」と述べた。

核技術などを(第三国に)移転する
 ここで「新しい道を探る」という言葉は、「核技術などを(第三国に)移転することもあり得るという意味」(太元公使の記者会見での推論)だろう。

 北朝鮮は外国での首脳会談の場でも脅迫の言葉を言わなければならないほど、制裁の圧迫を受けているということが今回の会談で金委員長の焦りからよくわかった。北朝鮮の完全な非核化への道は、制裁しかないということを再確認したのが会談の成果だったのかもしれない。

 韓国外交部(省)の北朝鮮核担当大使を務めたイ・ヨンジュン元大使は、1月末に発行した『大韓民国の危険な選択』という本で、「寧辺の施設は効率性も落ち、古鉄の水準なので、現在は大きな意味のない付随的な施設に過ぎない。1990年代に北朝鮮の核問題に関与した人々は、北朝鮮が寧辺核施設を廃棄するという言葉に感激したかもしれないが、今やこの施設は北朝鮮の核問題の中核争点とは大きくかけ離れた"核開発の歴史博物館"にすぎない」と指摘した。

また、「北朝鮮が現在、核兵器用の核物質を生産している中核施設は2000年代初めから秘密裏に建設してきたウラン濃縮施設だ。ウラン濃縮施設の高い秘匿性のため、どこにどのような規模の施設があり、その施設がどの程度稼働しているかは知る由もない。一つ確かなのは、そこから毎日生産される核物質の量が寧辺核施設とは比較にならないほど多いという事実だけだ」と明らかにした。

 李元大使は、「国連の対北朝鮮への制裁緩和、在韓米軍削減のような譲歩の見返りに寧辺核施設廃棄を得るとすれば、そうした交渉は韓国と米国の立場では『完全な失策』であり、『最悪の結果』だ」と主張した。

 ところが、今回の会談に臨んだトランプ氏の参謀らのうち、誰も会談決裂に対して憤る姿を見ることができなかった。ほとんど不満も表してなかった。「参謀たちは、モメンタムを活かして交渉を続けていくという意志が強かったし、早い時期に交渉再開を希望していた」(韓国の高官)。

 決裂後のトランプ大統領も平気な様子だった。彼が北朝鮮の核交渉で急がない姿は、北朝鮮との"核会談"をトランプ自身の大統領選挙の再選に用いた戦略かもしれないと一部で提起している。つまり、大統領再選の当選のために非核化の談判を急がない恐れもある。

 そのような意図で、トランプ大統領は以前から「急ぐことはない」と何回も話しているのかも知れない。もちろんその言葉は、交渉の成果がすぐ出ないから世論を抑えるためや金委員長を圧迫する意味もだろう。大統領選挙に近い時期に北朝鮮の非核化の成果を出すことができれば、大統領選挙の広報材料として、ずっと有利に使うことができるたからだ。そんな切り札を早く使う必要はないということだ。

 米議会でのマイケル・コーエン氏の聴聞会など米国内の政治状況を考えれば、トランプ氏の大統領の再当選は切実になるかもしれない。いまの大統領任期4年が終われば、裁判になる可能性についても言われているが、大統領に再選して任期がもう4年プラスになると、公訴時効が終わるからだ。そういう意味で北朝鮮との核交渉があまり早く進展してしまうのも喜ばしくないだろう。

韓国の大統領府(青瓦台)の後続の構想も、大幅に修正
 一方、焦る側は北朝鮮だけではないだろう。ハノイ会談が手ぶらで終わり、韓国の大統領府(青瓦台)の後続の構想も、大幅に修正せざるを得なくなった。3月末か4月初めに予想されていた金委員長のソウル答礼訪問も"視界ゼロ"になった。制裁緩和がまったく進展せず、金委員長がソウルに来ても成果を得ることが難しくなったためだ。

 ある対北朝鮮消息筋は、「ハノイで米国に少なくとも南北経済協力などに対する一部の制裁の解除を受け、ソウルに来て実質的な経済協力方案を協議するのが金委員長の構想だったはずだが、すべて台無しになった」と述べた。

 一部では、文大統領と金委員長の昨年5月と同じように板門店での日帰りの南北会談が再開されたり、南北首脳間の「ホットライン」が初めて稼動する可能性もあるという見方も出ている。当初、青瓦台は「ハノイ談判 → 金委員長のソウル答礼訪問 → 文大統領の訪朝」などを通じて本格的な南北経済協力に乗り出す計画だったが、相当原点から見直さなければならない状況になったのだ。

 最悪の就職率と経済不況で、文大統領に対する20代の国政支持度は下がり続けている。唯一支持を得ている部分が南北関係だ。ところが、南北経済協力も国連の制裁事項の範囲内であるため、構想どおりに実行できないのだ。ジレンマに陥るのは金正恩委員長だけでなく、青瓦台も同様だ。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15533
http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/601.html

コメント [政治・選挙・NHK258] 反日プロバガンダには政府が反論すべきだ。(日々雑感) 笑坊
15. 机龍之介[57] iveXtJRWie4 2019年3月06日 12:54:33 : wE73G2sST6 : ZTJjV05WUC5KYm8=[15]
13よ、教えてくれんのか?ひょっとしたら知らんのか?
知らんことは言うもんではないぞ。恥を掻くだけだ。

日々雑感、君はどうなんだ。
>5にあるように、韓国がらみになると途端に完全バカウヨ化する「日々雑感」
はまともなことも言うだけに、こんな理屈に引っかかるとはもったいないことだ。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/143.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK258] <倒閣宣言は本気だ!自民党の急所突く剛腕に支持拡大!>小沢代表「5月までに野党一体化実現、安倍内閣を退陣に追い込む!」 赤かぶ
38. 2019年3月06日 12:58:21 : skkaDYOEEw : NHhNM1kvWHhWOXc=[1]

小沢抜きの野党は屁と同じ。

菅直人は渡部恒三の後釜狙いだろう(笑)


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/132.html#c38

コメント [政治・選挙・NHK258] 無知なうえに傲慢さがさらに強くなった安倍晋三(そりゃおかしいぜ第三章) 赤かぶ
15. 2019年3月06日 12:58:34 : FehvLrQ8PQ : SkZHQzZJc2lBTVU=[11]

云々→でんでん     背後→せいご  夥しい間違いを犯す安倍晋三児

 ポツダム宣言読んでいない   日本国憲法無知   国会審議で平気で野次る

 首相答弁で質問に無関係な事を意味不明な言葉でだらだら喋べり時間空費をする
 それで質問者に時計を指し時間が来たとヤジる 
 
 晋三に逆らうと『絶対にあいつを赦さない』と激情で報復する

 人間とはほど遠い野獣が何で首相で居られるのか?

 国家の危機的安倍政権は一刻も早く倒閣しなくてはならぬ!


 
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/138.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
6. 2019年3月06日 13:00:51 : 9bESHEjuhs : QVFFUC5pOVljWk0=[47]

二階など、どーでもいいよね。

それにしても、河野大臣って、、

クリスティアナ・フィゲレスさんに会ってるんだね。

ただ,会ってるだけで、虎ノ門ヒルズホールのJ C Iの講演をじっくり

聞いてはいないのかな。

ただ、要人と握手だけの人で、何にも分かっていなさそう。

河野のツイッター見ると。

政治家って不毛なんだね。


       
     
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c6

記事 [カルト20] 昨日の安倍サックス・やっぱ七十bでした、やっぱFTAでした。内閣支持率も選挙の得票もいじって五連勝だったという事である。
そんな馬鹿なー、ダマスゴミが出鱈目の支持率出す訳ないよー、選挙でムサシが不正集計する訳ないよーと技術的根拠なく国民が信じていたのは小泉サックスが登場する前まで、ネット接続がダイヤルアップだった頃までで、その頃でもブッシュの不正選挙は有名だったが、ポロチンコがウクライナで強引に当選したり、トランプがヒラリーサックスは不正集計をすると予言して実際に何度も開票がストップしてその度にヒラリーサックスの得票が不自然に伸びたのを世界がスマホでほぼリアルタイムに目撃した今、世論調査処女も選挙集計童貞もいない訳で、電通マンサックスやムサシマンサックスが統計サックスと違って真心込めて集計していますから、世論調査と選挙の数字は正確無比だと信じて頂いて構いませんとか言ったところで、統計以上にいじるのが簡単なのだから、殺人犯の母親が自分だけはいい子だった息子を信じるみたいに、国民も統計は信じられなくなったが世論調査と選挙だけは信じるとはならない訳で、鰯の頭ほどの信用もないのである。
つーか、百歩譲ってそれらの不正疑惑を脇に置いてやるから、統計偽装する腕を見込んでお願いしたいのが、正しい統計数字だった場合、内閣支持率は何割ダウンしたか、自公得票はどれだけ減り野党票がどれだけ増えたか、それにより三選は勿論二選はあったか無かったか、得意のシミュレーションしてくれないかなー、てか普通退陣するやろー、確信犯の部分を認めないのは分かるが、過失にもどきで不当利得した支持率と得票の分は詫びるか退陣しなきゃ変やろー、過失もどき部分を認める振りをしてこそ、確信犯部分の犯罪を逃げ切る展望も開けるんじゃねーのてな感じで、今日はママチャリレディースとの闘争ではなく、神経質な台所奉行みたいなリーマンで、奥さんがおたまの位置を五センチずらしたら離婚問題に発展しそうな位なタイプで、今日はレディース相手の鉄パイプではなく理論武装して喫煙所必要論をぶつ積もりだが、案外、ある意味レディースより馬鹿そうで楽観しているが、そんな訳で中座である。
http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/464.html
記事 [経世済民131] 定年後の準備は40代から!直前に慌てないようやっておくべきこと(ダイヤモンド・オンライン)
定年後の準備は40代から!直前に慌てないようやっておくべきこと
https://diamond.jp/articles/-/195858
2019.3.6 郡山史郎:株式会社CEAFOM代表取締役社長  ダイヤモンド・オンライン




“人生100年時代”と言われながらも、定年前後を迎えた人たちを取り巻く環境は、いまだ整っているとは言い難いだろう。特に、いまのシニア世代は、早期退職、定年延長、再雇用、再就職など過去になかった「定年前後」の難しい選択に直面し、戸惑っている人も多いという。そこで、10万部を突破した『定年前後の「やってはいけない」』の著者・郡山史郎氏が、3000人の再就職をサポートしてわかった“定年後うまくいっている人の習慣”を紹介する。今回は、郡山氏の新刊『定年前後「これだけ」やればいい』(青春出版社)から、人生の後半戦に入るにあたって身につけておくべき習慣を抜粋して紹介する。

65歳以上でも156万人が「会社」で働いている!

 昨年10月、第19回未来投資会議にて、安倍首相が「生涯現役社会の実現に向け、意欲ある高齢者に働く場を準備するため、65歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を開始する」と述べた。

 実際、定年後も会社で働くシニアは年々増えている。厚生労働省が発表した最新の調査データによると、まず60歳以上の常用労働者数(期間を定めず雇われている者、1ヵ月を超える期間を定めて雇われている者、それ以外の者で前2ヵ月にそれぞれ18日以上雇われた者のこと)は、2009年は約216万人だったのが、9年後の2018年には約363万人となっており、9年間で1.7倍、実に約150万人も増えている(31人以上規模企業)。これだけでも大変な増え方だが、実は70歳以上を見るともっと伸びは大きく、5年間で2.6倍も増えているのだ。同様に65歳以上も79万人から156万人へと倍増している。

 このように、シニアの雇用は年々着実に増加しているが、こうしたシニアの就業率の拡大は、年金受給年齢の段階的な引き上げが今後も避けられないという見通しのなかで起きている現象だ。したがって、そのほとんどは定年後の再雇用であり、働きがいや処遇に大きな課題を抱えていることはご存じの通りである。

 特に、「新しいことをやりたい!」という貴重な人材の意欲を奪ってしまうのは問題だ。新しい仕事をしたいと思っても、今の日本では60歳を過ぎてからの再就職市場は少ないのである。したがって、ほとんどのビジネスマンが定年後に再雇用されたら数年間、元いた職場でくすぶり続けることになってしまうのだ。

 しかしこれからの時代は、再雇用であれ再就職であれ、定年後も仕事を続けた方がよい。そして、どうせ働くなら楽しく働きたいものである。だからこそ私はさっさと再就職することをすすめたい。そのためには、ずるずると再雇用を選ぶのではなく、「人生の後半戦は自分の好きな生き方をするのだ」という強い意志をもって、前もって準備をしておく必要があるのだ。

定年後の準備は「40代」から始めるべき!

 では、実際に定年前後を迎えた際にどのように行動すれば、希望通りの仕事が見つかり、定年後も満足して働けるのか。そこには、いくつかの行動原則や基本となるものの考え方が必要になる。そこで、人生の後半戦に入るにあたって身につけておくべき「習慣」をできるだけ具体的に紹介していきたい。

 まず、定年が迫った50代に入ってから、慌てて定年後の仕事を探しはじめる人は多い。しかし準備は早いに越したことはない。私は、「人生100年時代」の生き方を、ちょうど50歳で区切って、それ以前を「前半戦」、以降を「後半戦」と呼んでいるが、できることならば40代、遅くとも50歳くらいの、まだ「前半戦」からの折り返し点にいる頃に、定年後の準備をはじめたほうがいいだろう。準備とは、定年後にどう生きていくか、綿密な計画を立てることである。

「60歳になったら…」「70歳になったら…」とイメージを働かせて、将来どんなことをしたいかを考えておく。こうした準備を40代のうちにはじめてほしい。生活についてでもいいし、仕事についてでもいい。楽しんで生きていくためには、趣味も重要だ。定年後に起こるあらゆることを、可能な範囲でシミュレーションしておくと、後半戦に入ってから慌てなくてすむだろう。

 また、後半戦に入ってからもゆとりを持つためには、40代後半あるいは50代前半から定年後の再就職活動をはじめてみてはいかがだろうか。「僕が60歳になったらあなたのところで働かせてください」と聞いて回って、定年後の仕事に当たりをつけておくのだ。

 さらに、転職先の1つとして考えたいのは、「定年の廃止・延長制度」がある会社である。厚生労働省の平成30年「高年齢者の雇用状況集計結果」(従業員31人以上の企業15万6989社の状況をまとめたもの)では、定年制を廃止した企業は2.6%、65歳以上定年の企業は18.1%と合わせて20.7%であった。まだまだ多くはないが、そうした会社に移れば定年後も長く勤められる。今の職場環境が気に入っていたとしても先々の働き口のことを考えるなら、後半戦を迎えてすぐに転職するのも選択肢の1つである。

 私は、会社に定年という制度があるのはいいことだと思っているが、その理由は、定年のことを考えるときが、その後の人生の計画を立てる絶好の機会になるからである。無理なく持続可能な定年後を実現するために、何が必要で、自分は何をすべきなのか。その答えをできるだけ早く見つけ出すことが、納得のいく後半戦にするためには、とても大切なのだ。

履歴書に“○○”は書かない!

 いざ行きたい会社に応募する際の履歴書や職務経歴書にもポイントがある。中には、前職の功績を考えつく限り書いてくる人がいるが、そういう場合、自分の価値をすべて知ってもらいたいと思うあまり、「社長賞を何度ももらった」「売り上げトップを維持し続けた」など過去の栄光でいっぱいの履歴書になってしまうのだ。少しでも自分をアピールしたい気持ちは痛いほどわかるが、過去のことはあまり書かないようおすすめする。ほとんど無視されるか、ネガティブに受け止められてしまうからだ。

 シニアの就職活動においては、過去の経歴がどれほど輝かしくても、単なる自慢話としか受け止められない。それどころか、「実績を上げたのは前の会社での話で、前の会社の商品を売っていたときのことではないか。きっと部下や上司、そして商品に恵まれていたから達成できただけだろう。うちに来て同じ業績が出せるのか?」と、採用担当者の反感を買う可能性すらあるのだ。

 では、履歴書や職務経歴書はどのような内容にすればよいのか。基本は、単純明快に書くことだ。前の会社の業種と担当業務内容を伝えれば、大まかな能力は判断できる。書くことはせいぜい名前、住所、学歴、職歴などの情報と簡潔な自己アピール。あとは資格くらいに留めるべきだ。自己アピールは、自慢話にならないように書くこと。「どこで、何を、何年やっていたか」がわかるくらいで十分だ。分量は欄の大きさに合わせて、長すぎず短すぎずで調節するといいだろう。

 また、私の経験上、趣味や特技を書いてプラスになることはない。それでもよかれと思って、趣味や特技を長々と書いてくる人、さらにははるか昔の学生時代の思い出まで書いてくる人がいる。元気が売りだった新入社員時代には役に立ったかもしれないが、シニアになった今、がむしゃらさや頑張りがプラスに働くことはない。さらに、特筆事項として書くべきは、新しい仕事で有用な資格だけだ。それも「簿記2級」「TOEIC800点以上」など、実務で使えるレベルの高度さが最低限必要である。

 一方、資格ではないが、書いておくほうがいいと思うのが、扶養家族についてだ。家族は今すぐ用意できる類のものではないし、採用の条件にもならない。しかし応募者の生活が安定しているかどうかの指標にされる場合がある。経理などの仕事は、シニアで独身だと責任感がないのでは、と思われ、採用されにくいケースもあるようだ。職種によっては「扶養家族がある」と書けば、雇う側に安心感を与えることができる。

 シニアの労働は、若手社員や中堅社員のようなプレッシャーから解放されて、人のため、社会のために働けるのだ。会社のために血眼になって業績を上げるような仕事ではなく、自分が必要とされる仕事を探せばそれでよい。そう気持ちを切り替えると、仕事探しも楽に思えてくるはずである。
















http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/387.html

コメント [経世済民131] 定年後の準備は40代から!直前に慌てないようやっておくべきこと(ダイヤモンド・オンライン) 赤かぶ
1. 赤かぶ[5788] kNSCqYLU 2019年3月06日 13:05:12 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[824]



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/387.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
6. 2019年3月06日 13:10:43 : FeBmwTYCBk : a0FneWt5eUViNFE=[5]
美しい国に、64歳児はいらない。「こんなみっともない首相はいらない!!」
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c6
記事 [原発・フッ素51] 原発事故から8年 川の魚は語る (TBS)

「原発事故から8年 川の魚は語る」 (TBS)
https://www.dailymotion.com/video/x73e02o
(YouTube gomizeromirai)

川の魚は語る〜原発事故後の福島 (2019/3/2 放送)
福島第一原発近くの川や池で魚を捕獲し放射能の影響を調査する研究者たち。
チェルノブイリの湖でも同様の調査を行うなど共同研究も進める。
8年前の事故による放射能汚染の実態は?

-----(要約ここから)----------------------------

福島大環境放射能研究所・和田准教授らが福島第一原発のそばを流れる
前田川で魚類の汚染を調査。
魚を始め、生き物の種類が非常に多い。

全長15キロの前田川流域はほとんどがいまだに帰還困難区域。

前田川を5地点で調査。河口から4番目の第4地点で線量が最も高い。

橋のたもとで100uSv/hを記録。事故を起こした2号機の前と変わらない。
沈着放射線量が一番多い。双葉町の南側。
平均で10uSv/h。下流に行くと下がる。

環境放射能研究所で魚を筋肉、消化管、生殖腺等に分けて測定。

前田川最上流のヤマメやイワナ。渓流魚は汚染された森の昆虫を食べている。
ヤマメ最大1720Bq、平均657Bq、イワナ平均154Bq。
ヤマメのほうが陸生の甲虫類(コガネムシなど)を食べているので
汚染がより高いのではないか。

甲虫は幼虫時、土や木の中で育つため、森が汚染されると汚染されやすい。

アユは川底の珪藻(ケイソウ)類を食べる。
寿命が1年と短いので、アユを調べるとその年の川の汚染状況がわかる。
平均438Bq。

川魚でもコイは低めで、平均136Bq。

ウナギはエビや小魚、虫を食べる。
これまでの福島の川の調査で肉食性の魚のほうが線量が高い傾向がわかってきた。
平均約500Bq、最大1000Bq。
ウナギは下流の魚の中では線量が高い。食物連鎖の上位にいることも理由の一つ。

秋に戻ってくるサケは平均1.5-2Bq。淡水魚とくらべ低い。

ウクライナ・チェルノブイリ原発の冷却水貯水池。
一昨年から、現地の研究者と共同調査をしている。

魚の種類や湖の大きさも違うが汚染の基本的なメカニズムは同じ。
比較対象になる。

肉食魚「パーチ」はセシウム線量10000-15000Bq。
事故直後、数十万Bq。数年間は急激に減少したが、その後は緩やか。
ストロンチウムは横ばい。

福島の最も汚染されているバスは10000Bq、比較しやすい。

最近は魚も水も放射線量が増加に転じている。
廃炉で給水ポンプが停止され、貯水池の水位が5メートル低下したのが原因。

「ラド」という魚のストロンチウム90の線量は年々増えている。
水量が減って、放射性物質の濃度が増えたため。

大ナマズ。全長98センチ。肉食で汚染されやすい。
昨年は同じ池で1.6メートル、27キロのナマズを捕獲。10歳以上か。
6290Bq。

ナマズに着目する理由は魚の耳石。木のように年輪が年1本形成される。
放射線量など環境の変化も記録されている可能性あり。

日本とウクライナの共同調査は2022年まで続く予定。

福島第一原発から60kmの郡山市・酒蓋池。コイの養殖池。
震災後、放射能が一番強かったので試験場になった。

業者はコイを出荷停止。4年前から実験用に養殖を開始。
実験には、福島大学、内水面水産試験場、郡山市などが協力。
いけすの中で平均9 Bq、いけすの外23 Bq。
いけすの中は人工飼料のみ、外の魚はそれ以外のものも食べている。
コイが食べる池の底の堆積物から放射性セシウムを取り込んだ可能性大。

年1回、酒蓋池の水を抜く"かい掘り"を行なっている。
コイを始めさまざまな魚が網にかかり、放射線量を比較。
2017-2018年、1年間除染をした。
半年後の調査で、いけす北側、底から40cm下の泥でセシウム137が除染前の1/7。
底の表層部分では15000Bq(除染前は35000Bq)。
8000 Bq を超えると指定廃棄物として処理が必要。

福島大学 共生システム理工学類 難波教授
「除染で相当浅いところは全部なくなっていると期待はしたんですけど、
私たちとしてはちょっと意外に残っているかなと」
「雨で運ばれてきたものが寄与している可能性もあり、今後の推移をみないと
はっきりしたことは言えない」

南鯉養殖漁業協同組合 熊田組合長
「完全にとるのは難しいのか。これやってもらっても」
難波教授「完全に取るっていうのは難しい」

報告会には東電の社員も同席。
熊田組合長「東電の人たちも放射能は今こんな状況だと
素直に言ってもらえれば助かる」

いけす外のコイ 2015年平均23Bq、除染後2018年8Bq。

郡山市は食用コイの生産量が全国一。
養殖業者は風評被害に苦しみ続けている。

酒蓋池など4つの池での養殖を中止。
市西部の汚染度が非常に低い池でコイを育てている。

2014年以降、モニタリングで1匹から10Bqが検出されただけ。
その他は放射能は全く検出されず。

郡山市西部の北沢池、コイのプール。
泥をはかせる蓄養をすると放射線量が低下。

フナは抜けない。コイは新陳代謝が激しい魚。

約20日間の蓄養を経てコイを出荷。

検査して5でも10Bqでも出れば出荷できない。
食べられる基準値が100Bq以下と言っても、
お客さんはゼロじゃないと絶対にだめ。

鯉が放射能を輩出するメカニズムが科学的に解明されるのはこれから。

魚たちは身をもって多くのことを語っている。

取材担当 金氏ディレクター
「線量の測定結果が出て、それぞれの魚の習性ですとか特徴、
さらに周りの環境で全然線量が変わってくることに驚いた」

「原発すぐそばの前田川がいろいろな魚が住む豊かな川で、
だからこそそういうことがわかってきたということが皮肉」

「一昨年、原発近くの沼で1万数千Bqのオオクチバスが見つかっており、
汚染はチェルノブイリと同レベル。共同研究する意味がある」

「養殖の魚は、郡山の組合のように汚染されていない場所を選び、
安全な餌を食べさせるなど、人間の手で二重三重に対応できることが
調査結果からもわかってきている」

「天然の魚は、水が汚染されていなくても、森を始めとする周囲の環境が
汚染されていると線量が高くなってしまう。
森の汚染のため、阿武隈川は全流域禁漁。
放射能が自然に減っていくのを待つしかないのが現状」

-----(要約ここまで)----------------------------

基準の100Bq/kgよりはるかに汚染が低くても売れず、風評被害に苦しんでいる、
まるで買わない客が悪いかのような報道に疑問を感じます。

100Bq/kgというのは放射性廃棄物レベルの汚染であり、政府がご都合主義で
決めたものであり、安全であるという科学的裏づけ、保証は一切ありません。

原発事故前の汚染は0.05-0.1Bq/kgだったわけで、5-10Bq/kgでも
お客が敬遠するのは当たり前でしょう。

測定も中立的な第三者が立ち会わないと信用してもらえません。

汚染のひどい頭部や骨は除外したり、ストロンチウム90の検査はしていないでしょう。

厚労省の検査では他県では汚染が検出されているのに、福島産はいつも不検出です。

こういう状況からして、汚染はないと言われても誰も信じないでしょう。

養殖魚は汚染を防ぐことができるという話も疑問です。
養殖池も森などの自然環境の中にあり、汚染された雨水などが流れ込むことは
避けられません。

「放射能が自然に減っていくのを待つしかない」

これはその通りです。

ただし影響がなくなるまで何世代もかかるでしょう。


(関連情報)

「川魚の放射能汚染地図、2015年の最新版が作成される!依然として関東地方や
福島周囲は高い!」 (阿修羅・赤かぶ 2015/8/4)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/547.html

「5年目のホットスポット 福島市で20マイクロ超え  (福島日報ダイジェスト)」 
(拙稿 2015/11/14)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/333.html

「阿武隈川の遊漁未解禁 続く魚汚染、豊かな川どこへ (東京新聞)」 (拙稿 2017/4/16)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/782.html
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/155.html

コメント [政治・選挙・NHK258] 古賀茂明「自己都合忖度が蔓延する霞が関を理解してない野党への提言」〈dot.〉 赤かぶ
12. 2019年3月06日 13:16:47 : 0kvLO6zmSU : Yzd6T1NpV0R0RlE=[29]
>>10

古賀氏の言のどこが正論なのか?こじつけばかりで論理破綻しているのは明白。
安倍政権の捏造、隠蔽、改竄が官僚の自主的忖度により行われたと言う印象を与えるような議論が大半であり、読者が退屈して読むのを止めそうな最後のところで、アリバイ作りとしか思えない現政権批判がやっと出てくる。こうした議論のどこが正論なのか?

ここで古賀氏が展開している議論の全ての根幹部分は論理破綻している。

まず、「(1)と(2)は、不正の根幹であり、課長クラスまでの現場で行われていた問題」とさらりと言っているが、これは役人の単なる怠慢によるもので、不正を意図的に行ったものではなく、その統計結果が結果として雇用保険の算定に影響を与えていたものであるが、悪質性は小さく、到底不正の根幹などではない。

「動機が何であれ、官邸の介入は正しい方向性を持っていた。」と古賀氏は言うが、その動機こそが問題なのであり、何故それが無視できるのか?ある動機を持って、何かに付け込んでそれをやるなどというのは、悪人が常用する手段でしょう。また、方向性が正しいなどとどうして言えるのか?ある意図や動機を持ってやることの方向性が正しいはずは無い。
古賀は中江前首相秘書官と友人関係にあるかのような発言である。これまでの安倍政権の暴政は全て首相秘書官が関与して行われてきており、この件だけが例外である訳がなく、色々な証拠が既に揚げられているのもかかわらず、ここで古賀なる御仁がその擁護に乗り出した背景こそがこの安倍政権の闇を深さと暴政の広範さを明確に示している。役人の「自己都合忖度」なるものなど存在しない。ただ、「脅し」と「悪事の報酬」が堂々と行われているではないか?そうでなければ、役人が最後まで口を割らず、その結果栄転するなどありえないことが頻繁に行われている。完全に狂っているのである。

1500であろうが500事業所であろうが、そのサンプリングをどのようにおこなえば、どのような結果になるか等直ぐに計算可能で、目的に沿った思い通りのサンプリングを行うことなど極めて容易に行える。古賀は表計算ソフト(Excel等) を使ったことなどない御仁かも知れない。この時点で古賀の論理は全て破綻している。無知のなせる業化か、或いは、別の意図をもったものなのか不明ではあるが、私は後者の可能性が強いと考える。

古賀が言うところの政策論争など、もはや必要ない。まずは、このモラルハザードを来した政権を退場させることが日本の第一課題である。

この意味でも古賀の言は妥当性を全く欠く。

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/188.html#c12

コメント [近代史3] 中島みゆき「世情」(1978年) _ 中島みゆき は何故 30歳以降 才能が完全に枯渇してしまったのか? 中川隆
4. 中川隆[-11678] koaQ7Jey 2019年3月06日 13:17:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[313]

泣きながら歌った歌。 2007/1/16

 坂本龍一が、中島みゆきのアルバム 「あ・り・が・と・う」 のスタジオミュージシャンとしてでスタジオに行った時、みゆきが 「こういう曲よ」 といって、今回の収録曲を自ら歌って紹介し始めた。 しばらくして、辺りから嗚咽が聞こえ始め 「誰か泣いているのかな?」 とキョロキョロ見回してみたら、そこに泣きながら歌っている中島みゆきがいた…。

 このことに、坂本龍一はかなり驚いたらしい。

 みゆきが泣きながら歌った歌とは?
 それはどうやら、みゆきの父の死を歌った 「まつりばやし」 だったらしい。


 「北海道の夏の終わりはもう冷たい風が吹いているんです。
 その風の中をお祭がやって来るんです。どの家も軒にも、紙で作った赤い花を飾って、お祭を待つんです。

 寒い朝でした…。…脳溢血でした。
 救急車の音の中で、何がどうなったのか、わかんないままに、三日待てって言われて、三日待っても目が覚めなかったら、もう諦めてくれって。

 着の身着のまま徹夜で一日待って、徹夜で二日待って、徹夜で三日待って。
 …お祭でした。日が暮れるまで待ったけど、目は覚めませんでした。何日もかかって準備したお祭の支度は、うちだけ無駄になりました。

 病院の外をねえ、まつりばやしが通って行くんです。綺麗で賑やかでねえ。まつりばやしを追いかけて、浴衣を着た子供が走り出すと、その子の父親が、追いかけて、走って行くんです。
 走って…行くんです」

 当時コンサートで 「まつりばやし」 を歌った時の話である。


まつりばやし
https://pv755.com/matsuri-bayashi


 まつりばやし  詞・曲:中島みゆき

肩にまつわる 夏の終わりの 風の中
まつりばやしが 今年も近づいてくる
丁度 去年の いま頃 二人で 二階の
窓にもたれて まつりばやしを見ていたね
けれど 行列は 通り過ぎていったところで
後ろ姿しか 見えなくて 残念だった
あとで思えば あの時の 赤い山車は
私の すべてのまつりの 後ろ姿だった
もう 紅い花が 揺れても

今年よく似た 声をかき消す まつりの中
信じられない おまえの最後を知る
眠りはじめた おまえの窓の外
まつりばやしは 静かに あでやかに通り過ぎる
もう 紅い花が 揺れても

人は誰でも まつりの終わりを知る
まつりばやしに 入れなくなる時を知る
眠りつづける おまえよ 私のところへは
まつりばやしは 二度とは来ないような気がするよ
もう 紅い花が 揺れても
もう 紅い花が 揺れても
もう 紅い花が 揺れても
https://blogs.yahoo.co.jp/bokkemon2006/2557151.html


▲△▽▼

坂本龍一 2007/1/14

 「坂本龍一」 といえば、アカデミー賞やグラミー賞などを受賞した世界的にも有名なアーティストであるが、スタジオミュージシャンとして活動していた時期に、中島みゆきの3rdアルバム 「あ・り・が・と・う」 の制作に参加している。

 「プロデューサーとアレンジャーとで、アルバムを練り上げていくっていう、今もとっている方法がこの頃から始まります。
 この時来たメンバーは坂本龍一さんとか、癖の強い人が多かった。スタジオが野性動物園と化した(笑)。

 坂本さんが 『今日出がけに金魚食べてきた。不味かった』 と言ったのを覚えています。それで彼、スタジオではみかんばっかり食べてなかなか弾いてくれないんです。

でも、全部食べて手もなめて、ポロッと弾いたらこれがすごくいいタイミング。

 天才はこういうものだ! と思いました」
 と、アルバム制作の時の坂本龍一のことを、みゆきはこのように語っている。

 あるインタビューに坂本龍一が当時のことを語っている。

 「…中島みゆきのアルバム 『あ・り・が・と・う』 にどういう経緯で参加したか、いまはっきり覚えてないんだけど。

 エピソードとして思い出すのは、僕たちがスタジオ・ミュージシャンとして行くと、みゆきさんが 『こういう曲よ』 って自分でギター弾いて聞かせるんですが、そのうち、しばらくして嗚咽が聞こえてくるんです。

 誰か泣いているのかなと思ってキョロキョロしていたら、みゆきさんが歌いながら泣いているわけね。それで、ちょっと、びっくりしたんです。オソロシかったですね。 

 当時は、居直りとかなくて、つまり、あまり衆人環視されていなかったわけです。レコード売上枚数とかにかかわりなく、存在として、ピュアな真剣さだけでやれたと思うんです。

 しかし、それが時間を経て、気持ちの上でも断層というか、切断が現れて、自分に対して客観視せざるを得なくなった時期があったはずなんで、そこでエンターテイメントとして落ちる人と浮上する人とが別れるという気がします。

 僕がスタジオ・ミュージシャンとしてやっていた時のみゆきさんは、純粋なシンガー・ソングライターだったと思いますね。そのままではエンターテイメントになれないという意味でね」

 
坂本龍一プロフィール

52年東京生まれ。
東京芸術大学大学院卒。

スタジオミュージシャンとしての数々の活動を経て、'78年アルバム「千のナイフ」でデビュー、同時に「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)に参加、その世界的な成功により80年代テクノポップ・ブームの立役者として名を知らしめる。

'84年映画「戦場のメリークリスマス」('82年公開)の音楽を担当し、英国アカデミー賞音楽賞を受賞。'83年にYMOを散会した後、映画「ラスト・エンペラー」('87年公開)の音楽を担当、'88年にアカデミー賞作曲賞他多数受賞、続く'89年グラミー賞映画・テレビ音楽賞を受賞。その後も世界的に幅広く活動中。
https://blogs.yahoo.co.jp/bokkemon2006/2491529.html?type=folderlist
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/286.html#c4

コメント [カルト20] AI(人工知能)は、人間の職を奪っていくというが、どのくらいの仕事を奪っていくのだろうか マシマヒロト
6. 2019年3月06日 13:21:03 : 9Kh9uJ2miY : Njg3c0haVXdvTEE=[8]

テスト3


http://www.asyura2.com/18/cult20/msg/370.html#c6

コメント [近代史3] 中島みゆき「世情」(1978年) _ 中島みゆき は何故 30歳以降 才能が完全に枯渇してしまったのか? 中川隆
5. 中川隆[-11677] koaQ7Jey 2019年3月06日 13:22:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[314]

女なんてものに 2007/1/17


 当時の彼女は、このようなことを語ったことがあるそうである。

 「私の歌を聴いて、どこかにひとりドキッとする人がいるはずなのよ」


その歌の一つが、このアルバム 「あ・り・が・と・う」 に収録されているらしい。

 それは本人が語ったわけではないが、巷で言われていることである。
 その曲とは 「女なんてものに」 である。

 アルバム発売前の1年くらい前に、彼女は作家の故・吉行淳之介氏と 「プラトニック・ラブ」 について対談をしている。

 その中で彼女は実に面白いことを言っている。

 「私は欲ばりですから、たぶん、肉体的な愛を待ち構えている時期をプラトニック・ラブというんじゃないかと…きっとそうなるだろうけど、待て待てしかし…と言ってる間がプラトニック。
 たとえばネコがネズミに飛びかかる前に、身を低くしてねらっている、そのときがそう」

 しかし、気になるのは次の対談部分である。

中島:「私、いつもわからなくなるのは、男性が女性を本当に好きだからふれないでおこうというのと、本当に好きならふれないではいられないというのと、どっちが本当だろうということなんです」

吉行:「後のほうが本当でしょうね。好きだから手もふれないというのはスリカエているわけなんだ。十代の終わりごろの男のセリフでね。それは女、並びに性行為がこわいんですよ。
 だが、男はこわいと言えないから、そういうロジックを立てる場合が多いね。
 はじめて自分の武器を使う場合に醜態を演じるんじゃないかというおそれがあるから、それを精神的なものにすりかえて自己を正当化するわけでしょう」

中島:「でもプラトニックでいるほうが恋愛が長続きするようね」

吉行:「恋愛とは、その構造基盤からいっても 『情熱』 でしょう。すると持続できないような構造ですよね。

 もう何十年も前に岡本かの子がすでに書いているが、愛を長続きさせるには、技巧を用いて努力する必要がある…。つまり 『愛』 の要素には 『努力』 がいるが、 『恋』 のほうはただやたらに燃えるわけです。

 しかしここでは愛については一応切り捨てて考えないと話がやっかいになるからね。だが、やむを得ない障害によって、プラトニックであらざるを得ないなら、長続きする、とは言えますね」

中島:「ああ、つまり障害もないのに、ふれないでもすむようなのは、大した恋じゃない」

吉行:「ええ。しかしぼくは疑っているんだが、女の人って恋愛感情を持てるのかな。
 本当に、持ってるの?」

中島:「は? まア (笑)」

吉行:「一生の計算で言ってるんじゃないのかな。努力して一流商社勤めの男性を獲得したいのを、自己暗示にかけてほれほれしたって言ってるのかもしれない。あのハンドバッグがほしいと思うような情熱を、恋愛の情熱と錯覚してるんだ。

 もっと言えば、女の人には観念的、抽象的な能力が、あまりない。恋愛感情というのは、かなり抽象的なものだよね。その能力がないものが、抽象的なものに支えられていることができるかという疑いを持っているんだ、ぼくは」

中島:「そうかなア」


 みゆきは 「女の人って…」 と言われたことに深く傷ついたのかもしれない。その思いが 「女なんてものに」 の中で歌われている。


女なんてものに
https://pv755.com/onna-nante-mono-ni

 女なんてものに  詞・曲:中島みゆき

女なんてものに 本当の心はないと
そんなふうに言うようになった
あなたが哀しい
女なんてものは 心にもないことを
平気で言うと人を諭してる
あなたが哀しい
笑ってごらん なんて なぐさめを
あたし これから 信じないわ
泣いても どうにも ならないけれど
笑っても あなたは 帰らないじゃないの

女なんてものは 愛などほしがらないと
笑いながら 言うようになった
あなたが哀しい
女なんて奴の 涙は 売り物だと
泣いてる人を指さして言う
あなたが哀しい
忘れていれば なんて 言い方を
あたし これから 信じないわ
呼んでも どうにも ならないけれど
忘れても あなたは 帰らないじゃないの

笑ってごらん なんて なぐさめを
あたし これから 信じないわ
泣いても どうにも ならないけれど
笑っても あなたは
忘れても あなたは 帰らないじゃないの


吉行淳之介 (よしゆき じゅんのすけ) 

1924年〜1994年 
東京大学英文科中退。

'54年 「驟雨」 で第三十一回芥川賞を受賞。
その後、 「砂の上の植物群」 「暗室」 などの本格的な長編や、軽妙なエッセイなどを多数発表している。
https://blogs.yahoo.co.jp/bokkemon2006/2637971.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/286.html#c5

記事 [経世済民131] グローバル経済、減速からの「早期回復」は可能なのか(ダイヤモンド・オンライン)
グローバル経済、減速からの「早期回復」は可能なのか
https://diamond.jp/articles/-/195927
2019.3.6 河野龍太郎:BNPパリバ証券経済調査本部長 ダイヤモンド・オンライン


Photo:PIXTA


 金融市場では、米国FRB(連邦準備制度理事会)が利上げを中断したことや、今後の中国の経済対策の効果に対する期待感から、グローバル経済の早期回復論が根強い。

 しかし、一方で、昨年10−12月期から観測され始めた中国の設備投資の冷え込みを起点とする「総需要ショック」が、日本を含む東アジアやユーロ圏などの工業国にすでに波及し始めている。

 果たして、グローバル経済の早期回復は可能なのか。

中国の投資落ち込みを「起点」に
昨年10−12月期から減速


 グローバル経済の減速の最大の原因は、中国の投資需要の落ち込みが、昨年10−12月期から各国に波及し始めたことである。

 2017年末に中国が過剰ストックや過剰債務の問題を解決すべく、財政・金融の引き締めなど構造改革路線を強化した。この結果、2018年年初から、トランプ減税で好調だった米国を除くと、中国経済の減速を起点に、グローバル経済の成長ペースの鈍化が始まった。

 この影響で、各国の輸出や生産の拡大ペースは、徐々に鈍化してきた。さらに夏場以降、米中貿易戦争の影響で、中国国内のビジネスセンチメントが急激に悪化し、中国企業や中国で生産する外国企業が設備投資にブレーキを踏み始めた。

 このため、2018年秋から、日本やドイツなどで中国向け資本財輸出が急減した。

 そもそも、グローバル経済が2016年後半から持ち直したのは、2016年前半に中国が景気刺激を始めたからだった。

 また、2017年半ばまでは、米国は利上げペースを抑え、日欧は金融緩和を続けるなど、米欧日(G3)の緩和的な金融環境も世界経済を支えていた。

 中国が構造改革路線を進めると共に、欧米の中央銀行が引き締めのピッチを上げた2017年末の直後からグローバル経済の減速が始まったのは、偶然ではない。

 世界経済の基調は脆弱で、政策的なサポートがなければ、すぐに足踏みするような状況だったのである。そこに米中貿易戦争の悪影響も加わった。

 日本では2018年中は、為替の変動分を除いた実質輸出と鉱工業生産はほぼ横ばいで、2019年1月になって共に減少を始めた。

 ただ、実際は、2018年7−9月期に、自然災害によって輸出と生産は落ち込み、10−12月期はそのリバウンドがあったため、表面上、2018年末まで横ばいが維持されていたのだと思われる。

 つまり、7−9月期の自然災害がなければ、2018年10−12月期から、実質輸出と生産の落ち込みが始まっていた可能性が高い。工業国であるドイツの成長ペースが急減速したのも、2018年10−12月からだ。

所得・支出の「負の循環」が
各国で起こるのか?


 今後を予測する上で、まず注目する必要があるのは、中国からもたらされた負の総需要ショックが、各国で、2019年1−3月期以降、所得・支出の負の循環をもたらすことである。

 つまり、輸出の落ち込みに対して、工業国を中心に設備投資など、国内の支出が抑制される可能性が高い。

 日本でもその兆候は出ている。2月のPMI(購買担当者景気指数)では、生産の落ち込みだけではなく、新規受注も落ち込んでいた。すでに国内ビジネスに悪影響が波及し始めているということである。

 昨年10−12月期までは、資本財出荷(除く輸送用機械)は堅調で、国内の機械投資は拡大が続いていたことが示唆されている。

 これは、好調だった10−12月期のGDPにおける設備投資の拡大とも整合的だが、今後、国内の機械投資にも悪影響が及んでくる。

 また、機械受注統計を見ると、製造業は昨年夏場をピークに減速が始まっていた。

 日本の大企業・製造業は、2018年度の初めに、世界経済の好調継続を前提に、かなり楽観的な高めの設備投資計画を立てていた。しかし、米中貿易戦争が深刻化し始めた夏場から、すでに一部の製造業が投資計画の先送りを始めていたということである。

 今後、輸出の底入れが確認されるまで、所得・支出の負の循環(輸出の落ち込み→生産の落ち込み→投資など支出の落ち込み)が続くとみられる。

 一国の所得が落ち込めば、輸入が抑制され、それは他国の輸出(総需要)が抑制されることを意味する。つまり、負の貿易乗数メカニズムが引き起こされる。

 こうした点まで考えると、グローバル経済の春からの回復は容易ではない。

 なお、輸出セクターの支出抑制が、サービスセクターにも波及するが、それは主に企業間の取引を通じたものである。

 日欧では、大胆な雇用リストラが簡単には取られないため(目先の問題は、両国とも人手不足である)、多少の雇用者所得の減速はあり得るものの、消費が著しく悪化することは、少なくとも当面は予想されない。

中国の景気対策の効果は
米国の“減速”を相殺するほどではない


 次の論点は、中国の景気対策の効果とそれが表れるタイミングだ。

 景気の減速に対し、中国政府は景気刺激策を打っているが、今のところ景気を底上げするには至っていない。

 それは、景気対策が効かないからではなく、即効性のある景気対策をあえて回避しているからである。

 最近も大規模な所得減税が行われたが、景気が減速し、支出性向が低下している中では、減税は貯蓄に回るため、景気刺激効果は小さい。

 しかし、そうした政策が中心となっているのは、インフラ投資など即効性のある経済対策が、中国の宿痾(しゅくあ)である過剰債務や過剰ストック、バブルの問題をこじらせる恐れがあることを中国の政策当局が強く認識しているためだ。

 そもそも潜在成長率が低下傾向にあるため、財政金融政策で、成長ペースを維持すること自体が、新たな過剰問題の醸成につながりかねない。

 当面、中国政府はむしろ、潜在成長ペースの鈍化に合わせて、緩やかな成長ペースの減速を容認すると思われる。

 これらの結果、中国経済が明確に持ち直すのは、2019年第3四半期以降にずれ込むと予想される。
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 したがって、中国の景気対策の効果が早期に表れ、今春からグローバル経済が回復するという楽観シナリオは、早晩、修正を余儀なくされる可能性が高い。

 もう1つのポイントは、仮に景気対策の効果で、2019年後半から中国経済が持ち直しても、世界経済を支えるのに十分かという点だ。

 それは、中国の景気対策の規模がそれほど大きくはないという問題だけではない。2019年後半にはトランプ減税の効果剥落が始まり、米国経済は減速を余儀なくされるとみられるからだ。

 その時に、中国経済の持ち直しが米国経済の減速を相殺するほど強いのか、という問題がある。

 これまで、例外的に米国が好調だった理由の1つは、減税によって内需が押し上げられていたことだ。これが剥落すると、米国でも景気減速が始まる。

 減税効果もあって、米国は、2018年までは設備投資は好調に推移していたが、先行指標である資本財受注はすでにピークアウトしている(日本のデータでも、11月から米国向けの一般機械の実質輸出は減少を始めている)。
 
 政府機関の閉鎖や米中貿易戦争に対する懸念から、不確実性が強まり、米企業が設備投資を抑制し始めた可能性があるだけでなく、企業減税の効果剥落が思ったより早く始まった可能性がある。

 家計向けの減税効果は、2019年前半は継続が見込まれるが、同年後半には剥落が予想される。すでに自動車販売や住宅販売は頭打ちになっているが、減税効果が剥落すると、個人消費が減速し、成長ペースは一段の減速を余儀なくされる。

 こうしたことを考えると、2019年後半に中国経済が政策効果で持ち直しても、米国経済の減速を相殺するには十分ではないと思われる。

米企業の過剰債務の調整で
個人消費落ち込めば、世界に波及


 グローバル経済が一段と落ち込む要因として、筆者が最も懸念しているのは、米国経済の減速が始まった際の米国企業の対応である。

 もし、米企業が雇用リストラを始めれば、米国経済だけにとどまらず世界経済は後退を余儀なくされる可能性がある。

 2009年6月に始まった今回の景気拡大局面で、過剰な債務を抱えているのは企業部門である。

 前回の景気拡大局面では、サブプライム・ブームの下、家計部門が過大な借り入れを行い、過剰な住宅ストックを抱えたが、現在はそうした過剰は抱えていない。

 今回は、超金融緩和の長期化を背景に、社債発行などを通じて、企業部門が過大な借り入れを抱えている。そこで得られた資金は、自社株買いやM&Aなどに振り向けられており、実体経済面で過剰ストックが蓄積されているわけではない。

 それ故、実体経済の大きな調整は避けられるようにも思われるが、ただ、米国では、金融面での過剰が問題であっても、調整が始まるとそれだけでは終わらず、同時に雇用リストラが行われる可能性もある。

 もし、そうなれば、米国の個人消費が落ち込むため、グローバル経済も後退を余儀なくされる。

 資本財のみならず、自動車やITデジタル家電などの輸出・生産の落ち込みで、日本を含むアジアやドイツなどの工業国には、大きなショックが訪れるリスクがある。

米FRBの利上げ中断と
原油安は下支え要因


 一方で、逆にグローバル経済を支える要因として、考えられるのは、これまで以上に強力になったFRBの金融政策の効果である。

 自然利子率が低下しているので、利上げ中断の国内経済への影響はそれほどではないのかもしれないが、グローバル経済への影響は明らかに増している。

 2010年頃までは固定的な為替レート制を通じて、FRBの金融緩和効果は多くの新興国に波及していたが、現在はそうした経路だけにとどまらない。

 多くの国の企業部門がドルベースの借り入れを増やしているため、FRBの金融緩和効果が、直接、各国の総需要に影響しているのである。

 2018年年初をピークにグローバル経済が減速を始めたのも、FRBの2017年末以降の継続的な利上げで、ドルの資本コストが上昇し、米国外で、強い金融引き締め効果が表れたことが影響しているのかもしれない。

 また、2019年年初にFRBが利上げ中断を表明した途端に、新興国のリスク資産に大量の資金が流入し始めたのは、新興国の経済主体に大きな緩和効果がもたらされると多くの人が期待したからだろう。

 過大な借り入れを抱える経済主体も多く、これから借り入れが大幅に増えるというわけではないだろうが、FRBの利上げ中断で、利払い費の増大が回避できる。

 景気抑制的な要因が多い中で、FRBの利上げ中断は、グローバル経済に対し金融面でのサポート要因となり得る。

 今後、減税効果の剥落もあり、米国経済が緩やかな減速を始めれば、FRBの利上げの中断だけでなく、2019年後半以降は早期の小幅な利下げの観測も広がり、むしろグローバル経済は緩和的な金融環境の恩恵を受ける可能性もある。

 過去20年間、観察される通り、米国経済の拡大ペースが多少減速している方が、各国のリスクアセットの価格上昇が続き、新興国を中心にグローバル景気が刺激される可能性がある。

 だとすると、逆に心配されるのは、米国経済にとり、現在の金利水準が相当に緩和的で、今回の利上げ中断が米国経済の過熱をもたらすケースだ。

 今回、FRBが利上げを中断したのは、米国経済が減速を始めたからではなく、中国やユーロ圏を含めグローバル経済が減速を始めたためだ。

 文字通り、世界の中央銀行ともいえるFRBが、グローバル経済に配慮した政策を行うことで、金融的不均衡を今後、大きく膨らませる可能性がある。

 あるいは、米国景気の強さを背景に、FRBが早期の利上げ再開を余儀なくされ、それがリスク資産価格の下落と共に新興国を中心にグローバル経済の減速の引き金を引く可能性もある。

 さまざまなシナリオが考えられるが、今のところ、2019年のFRBの金融政策に関する筆者の基本シナリオは、全く動かない、というものである。

 グローバル経済を支える要因として、もう1つ考えられるのが原油安だ。

 グローバル経済の減速、とりわけエネルギー原単位の大きい中国経済が減速するため、それに伴って原油価格が下落すれば、それが原油輸入国の交易条件の改善につながる。

 多くの先進国、工業国は、米国を除くと、原油輸入国であり、それらの国では企業や家計の実質所得が改善する。

 ただ、原油安の原因がグローバル経済の減速にあるとすれば、当然ながら、グローバル経済の減速を相殺するほどの原油安にはならない。

 また、グローバル経済の減速に対応し、FRBが利上げを中断し、緩和的な金融環境を作り出すと、それが投機マネーを生み出し、地政学的リスクなどを背景に、原油価格を高止まりさせる可能性もある。

 それを考えると、それほど原油安は進まないのかもしれない。

米中貿易戦争の「停戦」は朗報か?
対日圧力は強まり、自動車輸出規制も


 最後に、日本としてもより大きな関心を抱かざるを得ないのは、米国の対日、対EUの通商交渉の行方である。

 現在、マーケットは、米中貿易戦争の早期解決の可能性を巡って楽観と悲観の間を揺れている。

 もし、米中貿易戦争が一時的にせよ早期停戦に至るなら、そのこと自体は世界経済にとって大変、望ましいことだが、トランプ政権は次に日本、あるいは、EUとの通商交渉を本格化させるだろう。

 米国にとって、EUとの交渉妥結はハードルが高いため、政治的な観点からいえば、トランプ大統領が優先するのは、比較的、無理の通りやすい日本政府との交渉だろう。

 すでにこれまでの首脳会談などで、日本は、要望として、農産物関税はTPPを下限とすることを米国に表明し、米国はそれをのむ代わりに、自動車産業の生産と雇用の維持を要望することが確認されている。

 米国の要求の意味するところは、米国の自動車業界の生産量と雇用を維持するために、日本車に輸入数量を割り当てることであり、それは日本の輸出と生産を調整弁とすることである。

 つまり、日本は輸出自主規制を余儀なくされるのではないかと筆者は考えている。

 ちなみに人気のある日本車の供給が制限されることになれば、価格引き上げが可能になるため、必ずしも日本車メーカーの業績に悪影響が及ぶわけではない。そのことは1980年代の輸出自主規制で実証済みである。

 今のままでは輸出規制は、WTO違反となるが、日米でFTA(自由貿易協定)ないしTAG(物品貿易協定)を結んだ上でなら、違反とはならない可能性もある。

 いずれにせよ、米国との貿易交渉の大きな影響が、今度は日本企業や欧州企業に直接、表れるため、米中貿易戦争が停戦合意に至っても、直ちに霧が晴れるわけではない。

(BNPパリバ証券経済調査本部長 河野龍太郎)








http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/388.html
コメント [政治・選挙・NHK258] 二階発言の裏に潜む官邸への反発/政界地獄耳(日刊スポーツ) 赤かぶ
7. 空虚[1885] i_OLlQ 2019年3月06日 13:22:58 : kEA7TnVPSQ : VlpLSU95aDdjZUk=[2]
中央集権・上意下達の綻びが、こういう容で見えてくるね。

下意上達がされても、認識が誤りだったり故意にねじ曲げれば

好ましくない成果として表れる。

その繰り返しだ。

強大な権力組織は、崩壊の要因を常に間近に置きながら存在している。

昔の人は、表現力が素晴らしい【 ダモクレスの剣 】。

すべかからくこのような状況で、こころ(魂だわな)が救われる

ことは無い、道理なんだ。

地方のことは、地方の人が主役だ。

マイノリティーを尊重できない権力は、自壊するんだ。

Machiavellianism、ナチスに学べ(by:ローマンカトリックみぞーゆー)

のような主義・主張の者が、でんでん晋三のような者と手を組んでいる

組織なんでっせ、ホンマ。

統一・創価をみてみ、教義・バイブルを改竄・捏造させ恐怖統治を拡大して

いよいよ政治を占拠しよった、ホンマ エゲツナー!でんがな。


パンピーの皆はん、陰謀ちゃいまんねやで。

リ・ア・ル 現実世界の事なんでっせ。

宗教を馬鹿にしちゃ、あきまへんのやで。

きちんと現実に起こる道理は、有史以前から人々に示されておるんでっせ。

カルトがそれを、悪しく改竄して勢力を強大なものに仕立てたんでっせ。

自由七科に、人の哲学を注入せんとあかん時なんでっせ。


諦めずににね、諦めずに愚直に求めまひょ。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/204.html#c7

コメント [原発・フッ素51] 風力発電機 日本総崩れ 生産撤退相次ぐ 世界大型需要取り込めず (毎日新聞) 魑魅魍魎男
4. 2019年3月06日 13:25:30 : 2ma8cuWTn2 : TUhaTXBhdXlIdG8=[1]
あらら としか言いようがない
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/149.html#c4
コメント [経世済民131] 真冬でも毛布2枚…ゴーン家族が“人権侵害”国連に申立てへ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
18. 2019年3月06日 13:26:59 : vDlqav8xSY : eUZtZWdOYlp6bFU=[27]

         日産の西川は闇の勢力の(国際金融マフィア)召し使い

         ゴーンをCIAの手下東京地検特捜部を使い日産から追放
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/377.html#c18

コメント [近代史3] 中島みゆき「世情」(1978年) _ 中島みゆき は何故 30歳以降 才能が完全に枯渇してしまったのか? 中川隆
6. 中川隆[-11676] koaQ7Jey 2019年3月06日 13:29:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[315]

あ・り・が・と・う


 1977年6月25日、3rdアルバム 「あ・り・が・と・う」 をリリース。
 
 前作の2作の編曲が、当時ヤマハ所属の 「エジソンと発明王」 というグループに委ねられていたため、サウンド的にどちらかというとフォーク的な色が強かったような気がする。

 しかし 「あ・り・が・と・う」 では、スタジオミュージシャンが変わり、サウンド面でも前作とは全く違う洋楽的要素が組み込まれ、奥行きが深くなったように感じる。

 また、歌詞も、一曲一曲の中に登場する主人公たちの姿や心情が具体化され、情景が目に浮かんでくるぐらいその表現は研ぎ澄まされ始めたようである。

@ 遍路
https://pv755.com/henro

A 店の名はライフ

B まつりばやし
https://pv755.com/matsuri-bayashi

C 女なんてものに
https://pv755.com/onna-nante-mono-ni

D 朝焼け

E ホームにて
https://pv755.com/homu-nite

F 勝手にしやがれ

G サーチライト

H 時は流れて
https://pv755.com/tokihanagarete

主人公の恋愛遍歴を遍路巡礼に例えた@。
 
みゆきが札幌の女子大生の頃に、実際に行きつけだった店のことを歌ったA。
 
みゆきの父が倒れてから亡くなることを歌ったB。
 
ある作家との対談の時に言われた言葉で作ったと言われるC。
 
思いを寄せる人が違う女の元へ去り、ひとり眠れぬ夜を過ごすD。
 
地方から都会へ出て来た者たちの郷愁の思いを歌ったE。

 
などなど、このアルバムには中島みゆきの実体験的な歌も収められている。

 そして、単調なワルツのリズムで始まるが、徐々にみゆきの押さえ切れない感情が涙声に変わり、次第に壮大になっていくラストのHは、感動的で胸を打つ。

 このアルバムのライナーノーツには下記のようなことが書かれている。

 「いつだって 物語のようになんか いかなかった。
  別れは みっともなかったし
  愛は お笑い沙汰だった。
  言えばよかった筈でも とても
  ありがとう なんて 言えなかった。
  言えばよかったこと そして 言わなければよかったこと…
  いつだって 物語のようになんか いかなかった。
  だから 今夜。」

 恋破れ人と別れ、その哀しみも癒えた頃、ふと思い出を振り返った時にこのような素直な気持ちになれるのだと思う。

 このアルバムに収められている曲の主人公たちが、歌の中では哀しみにいたとしても、 「ありがとう…」 と言える時がいつか来る…。それがこのアルバムのテーマなのだろう。
https://blogs.yahoo.co.jp/bokkemon2006/2240109.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/286.html#c6

コメント [政治・選挙・NHK258] 産経新聞が社員の1割180人をリストラ、新入社員はたったの2人! 安倍応援団&ネトウヨ路線でも経営悪化止まらず(リテラ) 赤かぶ
41. 2019年3月06日 13:33:39 : 9Gqb5g2dvk : WGM1b2FRM3Q5ZTY=[16]
忖度しすぎて気持ちが悪かったのねぇ!

復活するには「徹底的な安倍批判」しかないだろ
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/183.html#c41

コメント [近代史3] 中島みゆき「世情」(1978年) _ 中島みゆき は何故 30歳以降 才能が完全に枯渇してしまったのか? 中川隆
7. 中川隆[-11675] koaQ7Jey 2019年3月06日 13:33:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[316]


中島みゆきの父・中島真一郎氏は産婦人科の開業医である。彼女は常に生命の誕生を肌身に感じていたのではないだろうか。

 真一郎氏はどうやら 「赤ヒゲ」 的な開業医だったらしく 「医者にもピンからキリまでありまして、ウチの場合はキリでした。家には10万円のお金もなかったのよ」 と彼女はある雑誌の対談の中で話している。

 その中で父親のことを次のように語っている。

 「人間としてやっちゃいけないことは、殴ってでも許さなかったですネ。私が音楽やること、やれとは言わなかったけれど、反対はしませんでした。世間に対しては、まるで不器用な処し方しかできない人でしたネ。そう、生きること自体が下手だったんです。」 

「頑固で融通が利かなかったンですねぇ。私と同じで愛想も悪くて」

 そんな父に対して世間が何と言おうと、彼女は自分自身を「ファザコン」と自称するほど父を尊敬している。

 一人静かに焼き鳥屋で酒を飲む父親の相手をしてあげていたようである。

 1975年9月。彼女の元にデビュー曲 「アザミ嬢のララバイ」 のサンプルレコードが届く。

 しかし、彼女はそのレコードを直ぐには父に見せなかったようである。正式にデビュー曲が発売される9月25日に見せようと考えていた。

 そしてもう一つ考えていることがあった。それは、翌月に行われる第10回ポピュラーソングコンテストで賞を貰うことができたら、その賞金で父にはオーバーを買ってあげようということであった。間もなくやって来る北海道の厳しい冬に向けて最高のプレゼントになる筈だった。

 そんな矢先のことである。

 「九月だった。寒い朝に父が倒れたの…。脳溢血。家は小さな病院だけど、その日の診察料で食べるような生活だったの」

 救急車で運び込まれた病院で 「3日待っても目が覚めなかったら諦めてほしい」 と宣告され、着の身着のまま徹夜で3日待った。が、真一郎氏の目は覚めなかった…。

 そんな中、中島みゆきはレコードデビューをし、そして翌月10月12日に第10回ポピュラーソングコンテストを迎える。

 本選会では、予選の時の歌を歌うのが通常であるが、彼女は予選の時に歌った歌とは違う 「時代」 に急遽変更し本選会に臨んだ。


時代
https://pv755.com/jidai-pv


 彼女は父が目を覚ますことを願って 「時代」 を歌い上げたかったのだろう。

   旅を続ける 人々は
   いつか故郷に 出逢う日を
   たとえ今夜は 倒れても
   きっと信じて ドアを出る
   たとえ今日は 果てしもなく
   冷たい雨が 降っていても
 
     めぐるめぐるよ 時代は巡る
     別れと出逢いを くり返し
     今日は倒れた 旅人たちも
     生まれ変わって 歩き出すよ

 「時代」 は見事グランプリに輝き、翌月の第6回世界歌謡祭でもグランプリを獲得した。

 彼女は、このことを誰よりも父に報告したかったに違いない。

 しかし、真一郎氏の目は、倒れてから一度も覚めることはなかった。愛する娘のデビューと成功を見ることもなく、翌年の1月、真一郎氏は静かに旅立って逝った。

享年51歳。
https://blogs.yahoo.co.jp/bokkemon2006/596380.html
 
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/286.html#c7

コメント [近代史3] 中島みゆき「世情」(1978年) _ 中島みゆき は何故 30歳以降 才能が完全に枯渇してしまったのか? 中川隆
8. 中川隆[-11674] koaQ7Jey 2019年3月06日 13:39:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[317]

愛する娘のデビューと成功を見ることもなく、真一郎氏は静かに旅立って逝った。
1976年1月のことである。

 「ポピュラーソングコンテストで賞を貰うことができたら、間もなくやって来る北海道の厳しい冬に向けて、その賞金で父にはオーバーを買ってあげよう」 と考えていたその賞金は、全て父の葬儀代へと変わってしまった。

 しかし、みゆきはいつまでも父との別れを悲しんではいられなかった。
 一家の大黒柱を失った家族の生活が、一気に彼女の肩にかかってきたのである。

 彼女には3歳年下の弟が一人いる。その弟は医大生になっていた。父の志を引き継ぎ医者を目指していた彼の夢を叶えるために、彼女はプロとしてやっていく決意をしたのだと思う。

 彼女は仲間たちに 「弟が医者になるまで頑張る」 と告げ、北海道と東京を往復しながらプロとして活動を開始した。

 彼女は対談などで一度も「残された家族のためにプロになった」とは話したことはない。父の死後、家族の生活を守るのは自分しかいない。それは当然のことだと思っていたのだと思う。

 以前、某テレビ局で、熱烈なみゆきファンの著名人を集めてそれぞれがみゆきについての思いを熱く語るという企画の深夜番組をやっていた。

 その一人、登山家で医師でもある今井通子女史が 「私は医師である中島さんの弟さんを知っているのですが、彼は今でもお姉さんのみゆきさんのことを尊敬してますねぇ」と話していた。
 
 「時代」 で第6回世界歌謡祭グランプリ受賞直後のインタビューでは次のように応えている。

 「あの頃って、アマチュアでやるのにもイヤ気がさしていたし、それにもう歌う場所がなくなりかかっていて、本当に悲しかったわ。まだ他にも私と同じように自分を殺しかかっている人もたくさんいるでしょうに…。私は幸運だったんですね。」
 
 どうしてアマチュアでやっていくことにイヤ気がさしていたのか、ある対談で次のように話している。

「機材を持っているアマチュアっていないからね。それにアマチュアだけのコンサートなんてやってくれないし、アマチュアがでれて機材もあるっていったら、とりあえずコンテストぐらいしかないんだよね。学生やアマチュアが集まるのもやっていたけど、機材が全然問題にならなかったしね。PAも専門家だし、スタッフもいてくれるし、コンテストはね。」

 丁度その頃は、反戦フォークを歌う若者達が新宿西口にあふれ、それを機動隊に排除されてしまう 「新宿西口の騒ぎ」 があった頃である。

 ギターを持って歌うことが認められなくなっていった時代である。
 
 自分の心の中の叫びを歌にして伝えたい。その残された場所が 「プロでやっていく」 ということだったのかもしれない。

 彼女はプロになりたくて歌ったのではなく、歌を歌う場所を求めて、そして家族の生活を守るために 「プロ」 という道を選んだのだ。
https://blogs.yahoo.co.jp/bokkemon2006/662894.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/286.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK258] ロクでもない予兆ばかり 安倍政権で新元号に嫌〜な予感(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
19. 2019年3月06日 13:41:10 : 9Gqb5g2dvk : WGM1b2FRM3Q5ZTY=[17]
安倍が辞職すりゃ
お祝いムードも日本中に広がるんだがね!

元号が「安倍」になっちまったり「安」が付いたりしたら台無しだ。
元号なんて、政治でも何でもないはずだ!
皇太子様がお好きにお決めいただいたらいいんじゃない!
お自分が天皇の間の「元号」だ。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/196.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK258] 「私が国家です」の安倍首相、あなたに命と尊厳がわかるか 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
1. 赤かぶ[5789] kNSCqYLU 2019年3月06日 13:41:30 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[825]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/207.html#c1
コメント [経世済民131] 真冬でも毛布2枚…ゴーン家族が“人権侵害”国連に申立てへ(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
19. 2019年3月06日 13:42:10 : hE3PRSoheQ : aDMueWFCSkFsbkU=[98]
 
 >日産の西川は闇の勢力の(国際金融マフィア)召し使い


 う〜〜ん 納得できるな〜〜   西川は ウサンクサイよね〜〜〜

 ===

 フランス大統領マクロンが トランプから 攻撃されているのかもな〜〜

 最近 アメリカの フリーメイソンは 2つに割れていて 悪魔の祭壇派が 追い詰められている

 CIAと軍産とトランプは 悪魔の側ではないのだろう
  
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/377.html#c19

コメント [政治・選挙・NHK258] 「私が国家です」の安倍首相、あなたに命と尊厳がわかるか 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5790] kNSCqYLU 2019年3月06日 13:42:25 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[826]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/207.html#c2
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3. 赤かぶ[5791] kNSCqYLU 2019年3月06日 13:43:11 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[827]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/207.html#c3
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4. 赤かぶ[5792] kNSCqYLU 2019年3月06日 13:44:39 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[828]



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/207.html#c4
コメント [政治・選挙・NHK258] 東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に「子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた」 JAXVN
10. 2019年3月06日 13:47:29 : O8vzekTayE : ZG1TRVg4bXdYT3c=[1]
曜日などが書かれていない時点であやしい

しかも>5にいたっては
画像に誰それと同じ(種類)の犬がある
という意味不明なもの
そんな意味不明な言動でwつけて
粘着すればブロックされて当然だろうが
ネトウヨに言わせれば証拠が続々らしい
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/202.html#c10

コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
7. 2019年3月06日 13:58:27 : J3nUrZGckA : clF2N1dQYXhYckE=[67]
いいね〜〜〜〜!
アベノゴウインなやりくちに、まともな芸能人は異論の声を上げ始めた。

安倍の花見会に招待されてうれしくてニヤニヤ写真会してる馬鹿芸能人もいるけど。

http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c7

記事 [経世済民131] コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?(現代ビジネス)


コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/60274
2019.03.06 加谷 珪一 現代ビジネス


コンビニ大手のセブン−イレブン・ジャパンが24時間営業の短縮実験を行うことになった。同社は基本的に24時間営業の堅持を望んでいると思われるが、実証実験の結果次第では方針が見直される可能性も出てきた。セブンをはじめとするコンビニ各社が24時間営業にこだわってきた理由や今後の展開について考えてみたい。

フランチャイズと本部が対立

セブンは3月中旬から全国の直営店10店舗で営業時間を16時間に短縮した店舗運営の実験を開始する(その後、直営店以外も対象に加える方針を決定)。実験は数ヶ月間行われ、売上高や客単価の動向などを分析する。

同社はオフィスや駅構内など一部の店舗を除いて24時間営業を原則としている。近年、人手不足が社会問題となっているが、それでも同社は24時間営業を堅持する方針を貫いてきた。そんな同社が実証実験に踏み切るきっかけとなったのが、大阪府内で営業する加盟店オーナーとの対立である。

東大阪市で営業する加盟店オーナーが人手不足を理由に営業時間を2月から19時間に短縮したが、セブンは契約違反であるとしてオーナーと対立。この問題を受けて全国のフランチャイズ(FC)オーナーで組織する「コンビニ加盟店ユニオン」はセブンに対して団体交渉の申し入れを行ったが、セブン側は拒否する姿勢を示している。



24時間営業をやめた加盟店に対しては、1700万円の違約金支払いと契約解除を通告するなどセブン側は厳しい姿勢を示しているとされるが、そうした中での短縮実験開始というニュースに業界では様々な噂が飛び交っている。

セブンがいよいよ24時間営業の見直しに動く可能性について指摘する声もある一方、今回の実験は単なるガス抜きのポーズに過ぎないという声や、逆に24時間営業の妥当性を示すための施策であるとの見方もある。

本当のところは分からないが、これまで頑なに24時間営業にこだわってきた同社が、実証実験に踏み切ったのは大きな変化といってよい。競合のファミリーマートも同様の実験を開始しているほか、ローソンは一部店舗の営業時間短縮を実施している。フランチャイズ本部とオーナーの力関係が変化してきたのは間違いないだろう。

ではセブンをはじめコンビニ各社はなぜ24時間営業にこだわってきたのだろうか。意外に思うかもしれないが、それは昼間の時間帯の売上高を伸ばしたいからである。

24時間営業すると昼間の売上高が増える不思議

24時間営業を行った場合、昼間だけの営業と比較すると営業時間が長くなるので、その分だけ売上高が増えるのは当然である。だがコンビニ各社は深夜時間帯の売上高が欲しくて24時間営業を実施しているわけではない。

実際に深夜のコンビニに行ってみると分かると思うが、午前1時を過ぎると来店する客は目に見えて減少する。深夜営業から得られる売上高や利益などは全体からすればごくわずかなレベルといってよく、繁華街にある一部店舗を除いて深夜営業自体にはほとんどメリットがない。

だが不思議なことに24時間営業を実施すると、昼間の売上高が大幅に増えることが知られており、コンビニ各社はその効果を狙って24時間営業を行っているのだ。

深夜営業すると昼間の売上高が増える理由ははっきりしていないが、いつでも開いているという心理的な安心感が作用し、顧客の来店頻度が上がることが原因と考えられている。一般的に深夜営業をやめてしまうと、全体で3割程度売上高が落ちると言われており、その多くは昼間の売上高減少分となる。

小売業界で売上高が3割落ちるというのは大変な数字であり、深刻な業績不振に陥ることは確実である。全店で一斉に深夜営業をやめた場合、ここまで大きな売上高減少につながるのかは何とも言えないが、業績が落ち込むことに対する本部の恐怖感が大きいのは間違いないだろう。

このほかにも、深夜ではない時間帯に閉店する場合、翌日向けの棚卸しのため多くの店員を雇う必要があることも24時間営業の中止を躊躇させている。24時間営業の場合、客がほとんど来店しない深夜に店員が棚卸しを行うので余分な人件費がかからない。だが、深夜より前の時間帯に閉店する場合、店員は閉店時まで接客に忙殺されるため、棚卸し専用の店員を余分に確保する必要に迫られる。

これまでの時代は、他の業態から顧客を奪うことでコンビニの全店売上高は増加が続いてきた。このため24時間営業による負担が大きくても、それを上回るメリットが本部にも加盟店にもあった。だがコンビニ市場が飽和しつつある中、業界が抱えていた潜在的な問題が一気に噴出する結果となり、これが一部、加盟店オーナーの離反につながっている。

コンビニ業界が抱えている潜在的な問題というのは、構造的な店舗運営効率の悪さと、それに伴うフランチャイズ契約の厳しさである。



コンビニという業態は規制が生み出した産物

そもそもコンビニは純粋な市場メカニズムでは成立しくにい業態であり、競争原理がしっかりしている米国などではコンビニ市場はここまで拡大していない。日本でコンビニが過度に普及したのは政府による規制が原因である。

昭和の時代まで日本の消費市場は、メーカーが商品価格を一方的に決めるという前近代的かつ硬直的なものであり、消費者は高い買い物を強制されていた。こうした閉鎖的な市場に風穴を開け、大量調達によって庶民に安い商品を提供するというコンセプトで登場してきたのが大型スーパーである。

当時、こうした試みは「流通革命」と呼ばれたが、実際にはあまりうまくいかなかった。日本では大規模小売店舗法(いわゆる大店法)の規制があり、安値販売のカギとなる大型店舗の出店が難しかったからである。庶民に安い商品を大量に提供するという流通革命の理想は諦め、現実路線としてコンビニに舵を切ったのがセブンであり、それ故に同社は飛躍的な成長を実現した。

コンビニは店舗面積が狭いので大型スーパーと比較すると店舗の運営効率が悪い。こうした悪条件をカバーするためには、安値販売を行わずに商品を高く売る必要があった。つい最近までコンビニが定価販売だったことにはこうした背景がある(定価販売のコンビニが普及した分、日本の消費者は高い買い物を強いられ続けることになった)。

また店舗の収益性が低いため、直営店舗だけでは十分な利益を確保することができない。このためフランチャイズ加盟店を広く募集し、場合によっては加盟店に過酷な条件を強いることで本部の利益を維持してきた。コンビニ企業が高収益なのはこうした契約内容によるところが大きい。

日本では24時間営業の継続は難しい

市場が拡大している時には、これらのデメリットをメリットが上回っていたので、大きな問題にはならなかった。また一般消費者もコンビニを極めて高く評価しており、「コンビニは日本が生み出した世界に誇るイノベーションだ」といった具合に、手放しでコンビニを賞賛する風潮が強かった。

コンビニの経営方針について批判的な記事をメディアに書くと、運営企業からクレームが来るかと思いきや、読者から尋常ではない反発を受けるケースも多く、コンビニ経営の諸問題を指摘する記事は一種のタブーとされていたのが現実である。

筆者は数年前、(一般ビジネス系媒体ではおそらく初めて)あるメディアにコンビニのフラチャイズ契約の問題について詳しく解説する記事を執筆したことがある。記事について激しいクレームや圧力を受けることはなかったが、何人かの知人には「加谷さん、こんなストレートな記事を書いて大丈夫ですか」と心配された。

わずか数年前でもこうした状況だったことを考えると、ここ1〜2年の人手不足とそれに伴うフランチャイズ加盟店の経営環境の悪化、消費者意識の変化はかなりのレベルだと考えられる。今回の実証実験の結果がどうあれ、コンビニ各社が24時間営業について何らかの対応を迫られる可能性は高いだろう。

ちなみに諸外国では24時間営業に対するスタンスは様々である。

ドイツでは宗教上の理由から深夜営業や休日営業について規制する「閉店法」と呼ばれる法律が制定されている。社会主義的な色彩が濃いフランスでは労働者保護という見地から同様の規制があり、小売店の種類によっては深夜や休日に営業できない。

しかしながら、両国とも規制の見直しが進んでおり、24時間営業を実施する店舗が増えている。もともとこうした規制がない米国では営業時間については企業の方針に委ねられてきた。しかしながら各国とも、無理してでも24時間営業を行うという雰囲気ではなく、必要に応じてやればよいという柔軟な風潮といってよい。

先進各国は日本と比較すると生産性が高く、社会にはかなりの余裕がある。経済的な余力が小さい日本の場合、24時間営業を無理に継続すると、過重労働に直結する可能性が高い。今後は経済の実力に合わせた最適な営業時間のあり方について社会全体で模索していく必要があるだろう。 



















http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/389.html

コメント [経世済民131] コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?(現代ビジネス) 赤かぶ
1. 赤かぶ[5793] kNSCqYLU 2019年3月06日 14:01:48 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[829]



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/389.html#c1
コメント [経世済民131] コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?(現代ビジネス) 赤かぶ
2. 赤かぶ[5794] kNSCqYLU 2019年3月06日 14:02:32 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[830]



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/389.html#c2
コメント [経世済民131] コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?(現代ビジネス) 赤かぶ
3. 赤かぶ[5795] kNSCqYLU 2019年3月06日 14:03:29 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[831]



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/389.html#c3
コメント [経世済民131] コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?(現代ビジネス) 赤かぶ
4. 赤かぶ[5796] kNSCqYLU 2019年3月06日 14:04:32 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[832]



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/389.html#c4
コメント [経世済民131] コンビニが「24時間営業」にこだわる意外な理由 え、そんなことだったの!?(現代ビジネス) 赤かぶ
5. 赤かぶ[5797] kNSCqYLU 2019年3月06日 14:05:38 : 90EZJT5uPI : YU9qMWtEWURTcUk=[833]



http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/389.html#c5
コメント [政治・選挙・NHK258] 「強姦ハメ撮り議員」は現行犯逮捕されるべきだった!(サンデー毎日) 赤かぶ
7. 2019年3月06日 14:07:12 : ejKL05mlOI : aTI1WFNQL2N4ay4=[1]
>>これは"時代遅れ"だ!

はぁ〜〜〜???

今の政府を見てて、そんな事を書くなんて、到底まともな知性の持ち主とは思えませんね。

自分たちに都合の悪い法律を、少しずつ少しずつ無くして行こうという限りない悪意を感じます。
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/200.html#c7

記事 [音楽18] Robert Palmer - Musikladen (live 1979, full concert)


http://www.asyura2.com/16/music18/msg/827.html
記事 [マスコミ・電通批評15] バレボールの落日・・世界バレー開催地に日本が落選 広告料の減収で赤字続きのマスゴミが原因か(かいけつ ニュース&記事 
バレボールの落日・・世界バレー開催地に日本が落選 広告料の減収で赤字続きのマスゴミが原因か
https://gansokaiketu-jp.com/kaiketukeijiban/masukomihihan2/light.cgi?

世界バレー開催地、日本は落選 赤字響き予算編成が難航
https://www.asahi.com/articles/ASM355R65M35UTQP01Z.html?iref=comtop_8_02

日本が開催に立候補していた2022年のバレーボール女子世界選手権がオランダとポーランドの共催で開かれることになった。日本は1998年から2018年までの6大会中4大会を開催してきたが、人気低迷などの影響で、昨年の大会で日本バレーボール協会と共催したTBSテレビは億単位の赤字を負った。関係者によると、22年大会の立候補は予算編成で難航したといい、大会を充実させるアピールができず落選した。

世界バレー、TBSが億単位の赤字見込み CM収入低迷
 世界選手権の開催国はこれまで国際バレーボール連盟と各国協会の個別交渉で決まり、国際連盟は日本の放映権料を頼りにしていた。しかし今回から公募方式になり、オランダは国や自治体などと連携し、大会を通じて食育など社会問題にも取り組む計画を示した。15年にビーチバレー世界選手権を開催した際に、運河など都市の特徴をいかした斬新な会場作りで評価を上げていた。昨年の男子世界選手権ではイタリアの古代闘技場が会場になるなど、大胆な見せ方が求められる傾向にある。

 1997年から今秋まで12大会連続で日本開催となる4年に一度のワールドカップも、次回の23年大会から公募で開催国を決めることになっている。日本バレーボール協会の八田茂専務理事は「招致を逃したことは残念。オランダとポーランドの共催という招致戦略に対し、日本はアジア諸国との関係が弱かった。今後は他競技の事例を含め自治体との連携を研究したい。国際大会の開催を通じて地域課題を解決するなど開催地への価値提供にも取り組みたい」とコメントした。

http://www.asyura2.com/16/hihyo15/msg/487.html

コメント [政治・選挙・NHK258] 辺野古工事は大臣のせいで自分ではないという卑怯者。日本の民の首相ではない。(かっちの言い分) 一平民
11. 2019年3月06日 14:12:18 : J3nUrZGckA : clF2N1dQYXhYckE=[68]
>安倍首相「普天間基地の1日も早い全面返還を実現するのが私の方針。この方針のもとに工事を進めるかどうかは防衛大臣が判断している。
>県民投票の結果について論評する立場にない。


安倍晋三は森羅万象担当を自任しているのに?
安倍晋三は三権の長を自任しているのに?
安倍晋三は「私に責任があります、私が総理大臣ですから」と言ったのに?
安倍晋三は「私のいう事が一番正しいのです、私が総理大臣ですから」と言ったのに?
安倍晋三は「私が国家です、私が総理大臣です」と言ったのに?

で???
責任だけは自分にないとでも言いたいのでしょうか?
何という無責任の冷酷な奴でしょう。
「人」とも「人間」とも書けなかったから「奴」にしました。


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/194.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK258] くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」(リテラ) 赤かぶ
8. 地下爺[5214] km6Jupbq 2019年3月06日 14:12:51 : 4Exlh1atJU : RXkveWhSL05OSms=[146]
◆参考情報
辺野古工事は大臣のせいで自分ではないという卑怯者。日本の民の首相ではない。
(かっちの言い分)
http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/194.html#c6



http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/206.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK258] ウーマン村本 夏の参院選出馬待望論に「どこから漏れたの!?」(東スポ) 赤かぶ
11. 嫌韓[2529] jJmK2A 2019年3月06日 14:12:58 : FsjPqXcbZ2 : ZFFFZHlkLmRHM1U=[1]
ウーマンが朝まで生テレビに出たときのアホさ加減を今でも思い出さす。

・(自衛隊が)違憲というのは、何が違憲なんですか?と発言、
  逆に、憲法9条2項を読んだことがあるか?と問われ、
  読んだことないと回答。
  東京大学の井上達夫教授に”少し自分の無知を恥じなさい”と
  叱責されていた。

・尖閣諸島は中国に取られてもいいとか沖縄は中国から日本が取ったなど
 無知発言を連発していた。

出演者全員からあきれ果てられた。

それに対して、ウーマンは、那覇でのライブで、井上から叱責された事について
”無知であるからこそ、いろいろ知ることができる”と反論し、
こぶしを突き上げたという。

こんなのが候補者・・・
貧すれば鈍す.自由党・・・


http://www.asyura2.com/19/senkyo258/msg/192.html#c11

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