3 月3 日・日曜討論:9 党討論、どうなる与野党攻防 !
統計不正への識者の見解・詳報は ?
(tvtopic.goo.ne.jp:2019年3月3日より抜粋・転載)
放送日 2019年3月3日(日) 9:00〜10:15、放送局:NHK総合
番組概要:09:00〜
○9 党討論:どうなる与野党攻防 !
◆予算審議について
スタジオでは予算審議について話題となった。岡田直樹氏は100兆円を超える予算案になっており、全世代型社会保障、国土強靭化、地方創生、女性活躍、教育の充実、小規模事業者への手当、消費税増税の予算となっており、十分な質疑がされたことと思われ、参議院らしい中長期的な議論をして国民生活の安定のために早く届けたいと思うと語った。
◆統計不正問題について
スタジオでは統計不正問題について話題となった。西田実仁氏は統計不正問題について厚生労働省は猛省すべきで、その上で政府には原因究明、再発防止策の徹底を求めたいと思うと語った。小池晃氏は増税分を戻すくらいであれば、はじめから増税をしなければ良いと思うと語った。
スタジオでは統計不正問題について話題となった。森ゆうこ氏はデータ・情報をきちんと与党側の協力を頂いて内閣が出すべきであると語った。松沢成文氏は来年度の予算案については反対しており、消費税増税を前提とした予算が理由であると語った。
スタジオでは統計不正問題について話題となった。福山哲郎氏は実質賃金データについて、早急に参議院で出してほしいと語った。玉木雄一郎氏は、嘘はついたが隠蔽ではないということが理解できないと主張した。
スタジオでは統計不正問題について話題となった。森ゆうこ氏は特別監察委員会は第三者性がなく、嘘はついたが隠蔽ではないということが理解できないと主張した。片山虎之助氏は官僚制度の劣化があると主張した。
スタジオでは統計不正問題について話題となった。鑑定の関与・圧力があったのではないかという指摘について岡田直樹氏は、根拠のない推測に過ぎないと思うと主張した。また、不正でもなければ、むしろ改善だと思っていると主張した。
スタジオでは統計不正問題について話題となった。吉川元氏は、意図的なものを感じざると得ず、成果が出ていると見せるために統計をいじったと疑いをかけられても仕方がないと思うと語った。
◆児童虐待防止について
スタジオでは児童虐待防止について解説された。児童虐待の防止に向けて政府は今の国会に児童福祉法の改正案を提出する方針となっている。子供の権利を擁護するため体罰禁止の制度化などが盛り込まれている。
スタジオでは児童虐待防止について話題となった。松沢成文氏は児童相談所の態勢強化、行政全体の連携強化、罰則強化などが必要であるとの考えを示した。福山哲郎氏は、児童福祉法や児童虐待防止法の改正はもちろんだが、DV防止法もセットで考えなければいけないと語った。
スタジオでは児童虐待防止について話題となった。吉川元氏はソーシャルワーカーやカウンセラーを各小中の学校に配置できるような態勢を作ることも大切であるとの考えを示した。森ゆうこ氏は困難を抱えている家庭に対する支援を強化していかなければならないとの考えを示した。
◆米軍普天間基地移設について
スタジオでは米軍普天間基地移設について解説された。沖縄の県民投票の結果を受けて、玉城知事は安倍総理と会談し、工事の中止と日米両政府・沖縄県の3者協議の場の設置を求めた。安倍総理は基地移設計画に理解を求めた。
スタジオでは米軍普天間基地移設について解説された。片山虎之助氏は安倍総理も玉城知事の気持ちも分かり、この問題で一番困るのは対案がないことであると語った。森ゆうこ氏は軟弱地盤のボーリング調査の結果、工事の検討結果を提出して頂きたいと思うと語った。
スタジオでは米軍普天間基地移設について解説された。岡田直樹氏は、防衛省によれば通常使用されている工法で施工実績もある工法で地盤改良を行うことは可能であろうということで、詳細な内容については、しかるべき時期に報告をさせなければいけないことは同感であると語った。
◆米朝首脳会談について
スタジオでは米朝首脳会談について解説された。米朝首脳会談ではアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長が会談し、非核化の進め方を巡って合意には至らなかった。安倍総理はトランプ大統領と拉致問題について2回提起したと説明を受けたことを明らかにし、次は自分が金正恩委員長と向き合わなければならないと決意しているとしている。
スタジオでは米朝首脳会談について話題となった。森ゆうこ氏はアメリカと北朝鮮の二国間だけの利益になるような結果にならずに良かったとの考えを示した。小池晃氏は、米朝の共同声明については具体化して履行する協議を行うことに期待したいと語った。
スタジオでは米朝首脳会談について話題となった。玉木雄一郎氏はアメリカに対して物を言っていくことと、中距離・近距離ミサイル完全破棄を求めていくことが重要であるとの考えを示した。福山哲郎氏は拉致の提起は良かったと思うが、安倍総理のリーダーシップに期待したいと思うと語った。
エンディング (その他)、10:14〜
☆キャスト:森ゆうこ(自由党)・小池晃(共産党)・片山虎之助(維新の会)
・松沢成文(希望の党)・福山哲郎(立憲民主党)・西田実仁(公明党)
・岡田直樹(自民党)・玉木雄一郎(国民民主党)・吉川元(社民党)
☆司会者:伊藤雅之・牛田茉友(うしだ・まゆ)
(参考資料)
アベノミクスを良く見せるための謀略として、
統計への「偽装工作」をした、疑惑がある !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2019/02/21より抜粋・転載)
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1)統計不正問題でも、安倍政権の家来
・メディアが、事実を歪めて伝えている !
2)アベノミクスを良く見せるための謀略として、
統計への「偽装工作」をした、疑惑がある !
いまひとつの問題は、安倍内閣がアベノミクスを良く見せるために、統計に広い意味の「偽装工作」を行ってきたとの疑惑である。安倍内閣は、「隠ぺい、改ざん、偽装、ねつ造、開き直り内閣」と言われている。公文書のねつ造、改ざんは刑法に触れる重大犯罪だ。安倍内閣が刑事司法を不当に支配しているから、この重大犯罪が適正に立件されていないが、刑事司法が適正に機能しているなら、政府関係者から逮捕者が続出し、重い刑罰を科せられていたと考えられる。
3)公文書のねつ造が実行されていたが、
さらに、公的統計の改ざん疑惑がある !
今回は公文書のねつ造ではなく、公的統計の改ざん疑惑である。
この問題は極めて重大である。
偏向メディアは、「官僚の問題」や「歴代政権の問題」などを強調して、責任追及が安倍内閣に向かわないように情報を操作しているが、問題を二つに分けて分かりやすく論じる必要がある。
基幹統計において不正が行われてきたことについては、「官僚の問題」や「歴代政権の問題」が問われるべきだが、2015年以降の実質賃金算出およびGDP算出にかかる問題は、これと切り離して、「安倍内閣の統計偽装問題」として論じる必要がある。
4)2015年以降の実質賃金算出・GDP算出問題は、
「安倍内閣の統計偽装問題」である !
より重大なのはこちらの問題だ。
2015年9月に、安倍首相は、「新・三本の矢」なる政策を発表した。
このなかで、名目GDPを600兆円にするとの目標が掲げられた。
このほかに、希望出生率1.8、介護離職者ゼロ、が掲げられたが、いずれも「目標」であって「手段」ではない。「三本の矢」ではなく「三つの的」だと指摘された。
安倍内閣は、あわてて官邸サイトの表記を訂正した。
5)安倍首相の「新・三本の矢」なる政策は、
ドタバタで出てきた、施策であった !
6)アベノミクス偽装のため、不可解な
統計数値の拡大が、観察されている !
明石弁護士は、「ソノタノミクス」と表現しているが、不可解な統計数値の拡大が観察されている。
経済統計に人為的な手を加えて、主権者である国民に偽装した数値を示していたことが事実なら、これだけで内閣は総辞職する必要がある。
メディアは問題の本質、問題の重大性を主権者に伝える必要がある。
官僚の問題でもなく、歴代政権の問題でもなく、人手不足の問題でもない。
7)官僚の統計不正は、安倍内閣による
「犯罪行為」である疑いがある !
安倍内閣による「犯罪行為」である疑いなのだ。
総務省は、所管する基幹統計の不適切処理を公表した今月1日に、統計の重要性をアピールする「統計の日」に向けての標語募集を始めた。
ネットでは、現実に合う統計標語が、多数掲示され、祭り状態になっている。
「お上から 鶴の一声 好景気」、「統計の 不正で作れ 好景気」、「統計は 答えを先に 決めてから」など、現実を描写する標語が、百花繚乱の状況である。
8)公文書の隠ぺい・改ざん、統計不正の問題
を、適正に追及する事が肝要だ !
この問題を適正に追及することが肝要だ。
「統計は 答えを先に 決めてから」は私に経験がある。
大蔵省で売上税導入の経済効果試算を担当した。
増税と減税の金額が同じ「レベニュー・ニュートラル」の税制改革を行ったときに、GDPの各項目がどう変化するのかに関する政府試算を担当した。
上司の命令は、「すべての項目が、プラスになる試算をせよ」というものだった。
9)上司の命令は、良い成果のため、実行させる、
「統計は、答えを先に、決めてから」だった !
―以下省略―