《2019年2月時事解説・時局分析|藤原直哉理事長(第39回NSP時局ならびに日本再生戦略講演会)》結局自身で自分の首を絞めるバカ
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— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2019年2月23日
以下、30分ぐらいまでを要約
最近目をむく話が多い。
日銀副総裁の雨宮氏が1月末に下関で記者会見を。 アベの地元。
地元経済界の人々と以下のようなお話をした。
”当地の景気については地域・業種・企業間規模で総じて言えば、緩やかな回復の動きが続いているというご意見が多かった。 ゴーンの影響も特段聞かれない。 製造業は生産・輸出が高水準で推移。 観光客の増加に伴い波及効果が見られる。 人手不足と後継者不足は大変だが、様々な取り組みはしている。 米中との貿易摩擦については、現状では生産・輸出に大きな影響がでていないが、不透明感はある。 為替に関しても関心事の一つである。 金融機関はコンサルティングに邁進している…。”
と、いい話ばかりしているが、記者が質問をしている。
「世界経済の減速等はどうなんですか?」と言うと。
”全く問題はない。 山口県の景気は緩やかながらも順調に回復している。 判断は引き続き維持されております。 化学系のコンビナートもいい、生産や輸出は高水準であり、設備投資も積極的で、クルーズ船の寄港もあり、観光客も増加基調でございます。 人手不足もありますが先行きも緩やかな回復と見ております。”と…。
これから企業を起こすなら山口県。
爆笑
沖縄より景気がいい。
ここまで満点の景気の場所をみたことがない。
日銀副総裁の弁だから間違いはないでしょう。
経済は山口に学べ。 あそこに行けば米中の問題もなんにも関係ないそうだから。
本当に忖度ってすごい。
《中略》
原発ひっくり返したのも東大生。
教育ひっくり返したのも東大生。
経済ひっくり返したのも東大生。
500兆円も資産を買い込んでしまった日銀はどうする?
国家も何もない、自分の友達、狭い世界の中しか考えていない。
こんなものに未来を託したら絶対失敗する。
こんないい加減な連中はない。
もう一つ言ったら統計だわ。
統計のインチキだって経済学部は相当関係している。
今の日本の統計制度は各省庁でやっているので、一元管理はしていないが経済統計だってなんだって、経済学部の先生たちが統計審議会で東京だって行っている。
私が企画庁で仕事をしていた30年以上前から、予算が足りないからどうしようって皆言っていましたから。 昔っから、あんなもん、ナメナメなんてのは。
自民党の幹事長のところへ行って数字を直すなんて、昔から当たり前。
何を今更知らなかったみたいなこと言ってるんだと。
真っ青な顔して国会に出てきて、何をバカなことを言ってるんだ。
《中略》
株は上がっているようにみえるのは、日本株は日銀による、米国が自社株買い。 ただそれだけのでっちあげ、中身のないすっかすか。
急速な世界不景気。 年末年始の暴落で経済の背骨は既に折れている。
リーマン級の再来か? 英国のEU離脱を含めて何が起こるかわからない。
こうした不透明感も投資の手控えを呼んでいる。
日本や中国との貿易摩擦も半端ではないということ。
最終赤字、減益、下方修正、数千人規模の人員削減といったニュースばかり。
ちょっと”人員削減”とググってみても、
フランス・ソシエテ 数千人
英国 自動車業界 人員削減
新興メディア 人員削減
製薬企業 人員削減の流れが止まらない
正に異常事態国内リストラ加速
中国でもリストラ
ハフィントン・ポスト
ルネサス 千人規模の人員削減
富士通 人員削減
協和発酵 人員削減
カシオ 人員削減
東芝だけでなく、半導体も全てダメ クルマとスマホが売れないから
日産も下方修正
ドイツ・中国も景気の下方修正
ゾゾタウンも下方修正
カルビーも下方修正、食品まで
三菱電機・パナソニック 下方修正
スバル 下方修正
ハイテク株 下方修正
トヨタ 下方修正
カドカワ 下方修正 社長辞任
出光 下方修正
任天堂 下方修正
台湾 下方修正
高炉三社 下方修正
シャープ 二度目の下方修正
不景気が来ている 今回の不景気は政治から始まっている
米国のトランプ政権の政策で始まっている
金利を上昇させ、経済を正常化させる
自由貿易から保護貿易へと転じた
世界最適調達・生産・販売というモデルの崩壊
構造的不況とバブルの崩壊
米国での無担保ローンの学生ローンの支払い遅延が過去最高
米国・欧州・日本・中国で共通、オンライン金融フィンテック最も限界的な借り手にカネを貸している金融がババを引いている、不良債権が多い。 一番危険なところに投資してやられている、新興業者がやられている。
無担保ローンの支払い遅延がドンドン増えているということは、モノは売れない。 クルマも売れない、だんだん家も売れなくなっている。 不動産価格は高すぎる。
昭和のバブルなどと比べて個人に全く余裕がない。 企業は結構、内部留保を持っているが、個人は全然余裕がない。 だから、無担保な融資でも支払い遅延が増えている。 給料が充分もらえてないからローンの返済もできない。 貯蓄を取り崩して生活の赤字を埋めるのではなくて、借金で赤字を埋めている。 借金が増えざるを得ないのだが、どこかで破綻する。 これが現代の中流、ミドルクラス。 中産階級で貯金がないのは珍しくない。 何かあったら一瞬で飛んでしまう。 先日米国で35日間続いた連邦政府の閉鎖でも、公務員が今日の飯が食えないために大騒ぎだった。 貯蓄のない連邦政府の公務員がたくさんいた。 給与がなくても出勤していたが、アタマの中は子らに今晩何を食べさせたらいいかでいっぱい、仕事の後でウーバー(自家用車でするタクシー)やウエイターなどの一時的なバイトをすることで食べて、住宅ローンなどの支払い(三回遅延で競売にかかってしまうため)に当てていた。 35日間が限界だった。 朝から晩まで奴隷のごとく働いて稼いだカネの行き先は、食費や教育よりもローンの支払いだった。
この(世界的に貯蓄なし世帯が大多数を占める)状況でバブルが崩壊すればどうなるか?
革命しかない…。
米ドルを世界中に広めて、この米ドルが世界の貿易・投資を支えて、その投資収益で米国が儲かるというビジネス・モデルはもう終わった。
投資の残高を増やして、投資を収益を増やすのではなく、雇用を増やすことで米国を守りたいとトランプは言っている。
雇用の取り合いが生まれる。 海外の工場を引き上げる、工場が撤退させられる所は不景気になるから、その次は自分で考えないといけない。 アメリカに輸出することをモデルとしていた国家が今回最も影響を受ける。 中国・東南アジア・中南米・カナダ・日本です。
日本は2003年ごろ、株価が六千円ぐらいまで落っこちた。 あの時にダイエーが潰れかけたりして大変だった。 あの時に日本は、米国にクルマを輸出することをメインにする国策に転じた。 トヨタあっての日本だと、あの時は言っていた。 米国と握って日本のクルマをドンドンアメリカへ輸出することにした。 その代わりアメリカから武器買ったり、自衛隊を海外に出したりといった取引があった。
あの時のビジネスモデルは今回で終了なのだが、日本のクルマ屋はそれを理解していない。 トランプなんぞはアタマがおかしいから、次の大統領選挙でまた元に戻るんだろうとたかをくくっていた。
トランプが大統領になって、一番初めの日米の貿易交渉話はペンス副大統領に対し日本政府は麻生副総理が向かったが、麻生があまりにもアタマが悪くて全く話しにならないとペンスは怒り出し、’アイツとは話ができない’と言って帰っちゃった。 今度は茂木を出したが、今度は全てを先延ばしで、’我々は自由貿易を堅持する’、TPPやっちゃった、EPAもやっちゃった、トランプ何する者ぞと、弓を引いた。 トランプは世界システムを変えて、雇用を守る経済に転ずると言っているのに、日本は大企業の利権を守って経済を動かす旧態然たる手法の継続を宣言した。 TPP、EPA二つやった、その結果、米国からの農産物の輸入品の関税が高止まりしてしまっている。 TPP、EPA加盟国の関税のほうが低い、米国の関税だけが高止まり。
どうなるだろう。 今中国とやってて、そろそろ片付きそう。 次に何が起きるでしょう? 一番悪い国。 要するに、トランプは経済政策を変えた。 ’うち(米国)はもうTPPも何も受けられない’と言っている。 で、日本の方は、’うるせぇ、バカヤロー、輸入しろ’と言っているわけ。 通ると想いますか、やれ、アベだの、麻生だの、茂木だの、世耕だので…。 あんなのが言って、米国の国策が変わるだろうか、そんなわけはない。 不公平ばかりが広がって、フォードだって最終赤字といった状況なのに。
フォードも最終赤字でGMなんかも工場をドンドン閉鎖している。 クルマも売れていない、オートローンだって支払い遅延が物凄く増えている。 一気にドスンとくるに決まっている。 いきなり円高が。 もう輸出依存型モデルはない。
《後略》
世界の富の分布が、合法的租税回避措置によって固定化されたホンの一握りの富裕層の天文学的残高と、各国国家群が抱える返済不能な負債と、残る99%以上の人類の殆どの貧困の状況では、世界市民に余裕の二文字も存在するわけもなく、結局それが元で内部留保を蓄積してきた企業群も追い詰められるのは当然の帰結でしょう。 賢いようで自分で自分の首すら締め上げているエリート層のバカさー加減ですわ。
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