福島原発:IC開時/閉時平均した低下速度(55℃/時)だけ言って開時の速度隠すのは,速過ぎて配管破れたとバレるからか?
福島原発1号機のIC(非常用復水器)の操作について、上図を見ればわかるとおり、
運転員が「原子炉圧力「7.06MPa」〜「6.27MPa」に維持」を実施した際に手動停止した理由を、
保安院は、
「IC起動に伴う原子炉圧力の低下が速く、
操作手順書で定める原子炉冷却材温度降下率55℃/hを遵守できないと判断したから」
と解説しています。
この解説の仕方は、
温度低下速度をIC開時と閉時で均して平均すると55℃/時以下になるように開閉した、ことしか明かさず、
(a) 開時が110℃/時、閉時が0℃/時で、10分開いて10分閉じるのを交互に行ったのか、
(b) 開時が55000℃/時、閉時が0℃/時で、1秒開いて、999秒閉じるのを交互に行ったのか、
をわざと曖昧にしており、
開時の温度低下速度と圧力低下速度を完璧に隠蔽した、悪意のある解説の仕方です。
(見ていたのは圧力計なので、上に書いた温度低下速度は圧力低下速度から割り出すとそうなるという意味)
こんな書き方をされると、
普通の人は、開した長さと閉じた長さはだいたい同じだと何となくの感じで勝手に思って、
(a)のような感じだったんだと勝手に思ってしまいます。
それを狙って、わざと曖昧に書いたとしか思えません。
もし(b)の開時が55000℃/時なら、ICによる温度低下能力を遙かに超えた下がり方であり、
配管が破れて蒸気が出て行ったとしか考えられない、激しい下がり方です。
55000℃/時とまでは行かなくても、
配管が破れて蒸気が出て行ったと思われる、結構激しい下がり方をしていたのではないか?
もし実際が(b)でも、保安院のこの書き方だと国民は(a)だと思い込んでしまうのです。
そう思い込ませるのを狙った書き方です。
保安院は、なぜ
「原子炉圧力の低下が速く」などと曖昧な書き方をしたんだ?
「原子炉圧力の低下が凡そ○○MPa/時と速く」と具体的な値も明かせばいいだろう。
具体的な値を明かすのは簡単なのに、それをわざと伏せた態度を見てると、
IC開時の圧力低下があまりにも速すぎて、それを隠蔽したいからだろう、と誰でも疑う。
この、IC開時の具体的な値を隠蔽した解説を見ていると、
圧力計を見ていた運転員を国会に証人喚問し、その値を証言させないといけないと思う。
そうしない限り、真実が隠蔽されたままになると思う。
皆さん、
「IC運転員に圧力計の値がどれくらいの速さで下がって行ったか証言させろ!」
と全国に抗議活動を巻き起こしましょう。
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/874.html