3社経営投合阻止へ 日産会長に三菱自・益子会長が急浮上
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2019/02/08 日刊ゲンダイ
三菱自の益子会長(右)はどう出るか(C)日刊ゲンダイ
日産自動車は仏ルノーの要請を受け入れる形で、4月8日に臨時株主総会を開く。ゴーン前会長の取締役解任と、ルノーの新会長に就いたスナール氏を取締役に選任する予定だ。
ここにきてゴーン前会長の後任人事が動き始めた格好だが、日産の新会長に意外な人物が急浮上している。三菱自動車の益子修会長兼CEOだ。
「仏政府がルノーと日産の経営統合を強要してきたことで、三菱自を含む3社連合の関係は微妙に変化しています。何としても統合を阻止したい日産は“フランス対日本連合”の構図に持ち込む可能性があります。その際、日産ではなく、日本を代表する巨大グループに籍を置く三菱自を前面に出したほうが交渉は有利になるという見方です。手っ取り早いのは、益子会長が、日産の会長を兼務することです」(自動車ジャーナリスト)
逮捕前のゴーン前会長は、日産と三菱自の会長を兼務していた。今度は益子氏が両社のトップに就くというわけだ。
■「ルノーは不満でしょう」
益子氏は、三菱グループの“長老”になりつつある。存在感も高まってきた。ご三家と呼ばれる三菱重工、三菱UFJ銀行、三菱商事のトップとほぼ同年代だ(別表参照)。しかも、最長老の大宮氏(重工会長)は4月に相談役へ退く。
「三菱系27社で構成する金曜会には、会長、社長が出席します。経済同友会の代表幹事を務める三菱ケミカルHDの小林会長は益子氏より年上ですが、金曜会のメンバーになったのは益子氏のほうが2年ほど早かったはずです。今や益子氏は重鎮のひとり。益子氏が積極的な“日産救済”に動けば、グループはバックアップするでしょう」(グループ関係者)
益子氏は三菱商事を経て、2005年に三菱自の社長に就任。グループにおける三菱自の地位は決して高くないが、益子氏はご三家出身で、長期にわたり経営トップにある。
「ルノーは不満でしょう。日産の社長にルノー出身者が就任するなら納得するでしょうが、それでは日産社内が大荒れになります。益子氏を副会長に据えるというのが無難かもしれません」(経済ジャーナリストの井上学氏)
3社のアライアンスはどう着地するか。スリーダイヤ(三菱)の“重鎮”がカギを握っている。
日産自動車は4月の臨時株主総会で、ゴーン前会長の解任と、ルノーの新会長スナール氏を取締役に選任する予定ですが、ここにきてゴーン氏の後任人事として、意外な人物が急浮上しています。https://t.co/Pna1dKavRb #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年2月8日
3社経営投合阻止へ 日産会長に三菱自・益子会長が急浮上 金の論理でなく道理で勧めましょ悪党を送り込んだルノーとは分離が妥当です居座るなら日本国民が許しません。
— 小山徹 (@_2125591496592) 2019年2月8日
ほら、スリーダイヤモンドが顔を覗かせた。西川、用済みだってよ😂
— ヨナタン (@jonathan_1955) 2019年2月8日
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