関係者は固唾…安倍首相は「北方領土の日」に何を話すのか
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2019/02/02 日刊ゲンダイ
昨年までは「政府方針」にハッキリ言及(写真は2017年)/(C)ロイター
「戦後外交の総決算」を掲げる安倍首相は、ロシアとの平和条約締結交渉に前のめりだが、「外交交渉」を口実に説明から逃げ回っている。1956年の日ソ共同宣言に基づく平和条約交渉は、北方4島返還という従来の政府方針を後退させ、色丹島と歯舞群島の「引き渡し」で決着させるもの。大きな政策転換にもかかわらず、国民はおろか北方領土関係者にも向き合おうとしない態度に、不信感が高まっている。
関係者が固唾をのんで見守っているのが、今月7日の「北方領土の日」に毎年開催される「北方領土返還要求全国大会」でのメッセージだ。
「大会には毎回、首相が出席し、メッセージを読み上げます。安倍首相も13年以降、毎年出席して北方4島の領土返還の意欲を強調していた。ですが、いま進められている平和条約交渉は事実上、択捉島と国後島の返還を断念するというもの。しかし、政府からは何の説明もない。われわれの前でもウヤムヤにゴマカすつもりなのか。あるいは、4島返還を主張し続け、ウソを並べてケムに巻くつもりなのか」(北方領土問題対策協会関係者)
■「北方領土」「4島」を口にするのか
過去6回の大会で安倍首相はプーチン大統領との信頼関係をたびたび強調しつつ、必ず「北方領土」「北方4島」というワードを織り交ぜて情緒的にスピーチ。13年、15年、17年は「〈北方4島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結する〉との政府の基本方針にのっとり」などと言及し、昨年は「北方4島の帰属問題を解決して、平和条約を締結するとの基本方針のもと、一つ一つ、課題を乗り越え、交渉を進めて、まいります」と明言していた。
「日ロ交渉を主導するのは、従来通り4島返還を堅持する外務省ではなく官邸です。首相スピーチの叩き台も官邸が作成するので、玉虫色の内容になるのではないか」(日ロ外交関係者)
安倍首相は昨年11月の日ロ首脳会談で平和条約交渉の加速でプーチンと合意して以降、「北方領土」「北方4島」といった表現を避け、「領土問題」でお茶を濁している。1月30日の衆院本会議の代表質問で立憲民主党の枝野代表から突っ込まれ、ようやく「北方領土はわが国が主権を有する島々だ」と口にし、平和条約交渉について「対象は4島の帰属の問題であるとの一貫した立場だ」と答弁した。
70年以上も「その時」を待ちわびる元島民の思いをないがしろにし、レガシーづくりがあからさまになれば、安倍首相への突き上げが強まるのは必至だ。
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桃丸@eos1V氏RT
— 宮澤 望 (@yuakira1) 2019年2月2日
日刊ゲンダイ:関係者は固唾…安倍首相は「北方領土の日」に何を話すのか
私見:ロシア極東開発関係者も固唾「これ以上プーチン怒らせたら、たまらん」
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— 数学M (@kRuxoNWNrWKAoE2) 2019年2月1日
適当なことを言うか、逃げるかのどちらかだな
関係者は固唾…安倍首相は「北方領土の日」に何を話すのか 70年以上も「その時」を待ちわびる元島民の思いをないがしろにし、レガシーづくりがあからさまになればあべに黙っていないだろう。鈴木宗男の仲裁でも - 北海道は素敵です!! - Yahoo!ブログ https://t.co/XGnVzqtIU7
— 松本 美紀子 (@yuuta24mikiko) 2019年2月2日
将来に交渉を繋げるメッセージよりも、交渉破綻が見え見えなのでロシアの感情逆なでするような都合の良い嘘をつき自己弁護に終始するのではないかと思う。https://t.co/OyOExgPnxq
— yff62154 (@yff62154) 2019年2月2日
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— KK (@Trapelus) 2019年2月1日