トルコ、容疑者の引き渡しを要請へ サウジ記者殺害/朝日新聞デジタル
イスタンブール=其山史晃
https://www.asahi.com/articles/ASLBW1P1KLBWUHBI001.html
2018年10月27日06時37分
エルドアン大統領は26日、トルコの首都アンカラで演説し、ジャマル・カショギ氏を殺害したサウジアラビア人の容疑者たちは遺体の場所を明らかにしなければならないと訴えた。トルコ大統領府提供=AP
サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏が、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件で、サウジ当局が拘束した18人の容疑者についてトルコ法務省は26日、「拷問を伴う計画殺人罪」の容疑者として、トルコへ引き渡すよう要請する方針を決めた。アナトリア通信が同日、報じた。
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ギュル法相は26日、「トルコで起きた殺人事件である以上、容疑者引き渡しの要求が満たされることを期待している」と報道陣に語った。トルコ政府高官によると、サウジが容疑者を引き渡せば、トルコは「裁判手続きに国際監視員を受け入れ、最大限の透明性を確保する」としている。
エルドアン大統領は26日、首都アンカラで演説し、「カショギ氏の遺体はどこにあるのか。殺害を命じたのは誰なのか。(サウジは)説明するべきだ」と訴えた。エルドアン氏によると、サウジの検察幹部が28日にトルコを訪れ、トルコ検察と事件について協議するという。
サウジ検察は当初、カショギ氏は「けんかの末に死亡した」として、事件は偶発的なものだったとしていたが、トルコ側は「事前に計画された殺人だ」(エルドアン氏)と猛反発。サウジ検察は25日、トルコ側の判断を受け入れ、「計画的な犯行だった」と認めた。(イスタンブール=其山史晃)
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