「安倍外交は失敗、小泉進次郎は徒党を組め」
元自民党副総裁・山崎拓氏の進言 ! (上)
自公政治家・NHK等が隠ぺい・誤魔化す、安倍内閣の深層・真相は ?
(news.yahoo.co.jp:2018年10/22(月) 7:35 より抜粋・転載)
自民党総裁選挙で3選を果たし、続く内閣改造で「全員野球内閣」と
銘打った安倍晋三首相。
盤石な体制と映る状況下、そんな安倍首相に厳しいスタンスで物申す人物がいる。
「ヤマタク」こと山崎拓・元自民党副総裁(81)である。1990年代初頭、党主流派だった、旧経世会に反旗を翻し、小泉純一郎(元首相)、加藤紘一(元幹事長・故人)とともに盟友関係「YKK」を形成した。
長く権力の中枢に身を置いてきた山崎氏に、いまの自民党政治がどう見えるのか聞いた。(鈴木毅/Yahoo!ニュース 特集編集部)
◆安倍 3 選は「終わりの始まり」
――9月20日の自民党総裁選で、安倍晋三総裁の3選が決まり、3年後の任期満了までの長期政権が視野に入りました。いまの自民党をどう見ていますか?
山崎氏:まず総裁選に石破(茂・元幹事長)さんが出馬したことはよかったと思います。それが民主主義ですし、安倍さんの一強支配と言われている状況では、党内を活性化させ、党内論争が起きることが望ましい。
私は長く中央政界にいて数々の総裁選にかかわってきましたが、ここのところ、自民党内では、みんなが、安倍首相の顔色をうかがっているような、状況になってしまって。
下から上の顔色ばかり見ている「ヒラメ現象」――そう私は呼んでいるんですが、なんとかそういうよどんだ空気を一掃できないかと思っていたところです。
――総裁選の結果は、地方票と国会議員票の総計で安倍票553、石破票254でした。
山崎氏:石破さんは善戦したと思います。議員票の約8割は安倍首相でしたが、地方票との総計で3割強の得票。これで石破さんは、ポスト安倍のトップバッターになったんじゃないですか。
残念だったのが、岸田(文雄・党政調会長)さんが出なかったことですね。これで本人の評価も下がったし、自民党リベラルの宏池会を継承した岸田さんが出ないことで、党内のリベラル勢力が崩壊した感じになった。
岸田さんが総裁選に出ていれば、石破さんの得票と合わせて決選投票に持ち込み、2位3位連合で安倍政権は続かなかったかもしれません。
――3選で安倍一強体制は強化されたんでしょうか。
山崎氏:いや、3選で任期は終わりだから、「終わりの始まり」になったわけで、権力が強化されたということはありません。 “総裁任期”が延長されただけです。
――終わりが決まっているということは、大きなことなんですか。
山崎氏:大きなことです。レームダック化が進行します。政治は「一寸先は闇」ですから、途中で政権が倒れる可能性だってあります。大きなハードルは来夏の参議院選挙、それに安倍首相が公約に掲げている憲法改正もどうなるか。
憲法改正の発議は衆参両院の本会議で総議員の3分の2以上の賛成が必要ですから、参院選前にやりたいところですが、公明党の反対もありますし、政治的に難しいと思います。これができなくなると、それ自体が安倍さんにとって致命的です。
◆選挙の公認権をもつ党執行部に従う議員たち
勢い込んで話したかと思うと、「うーん」としばらく目をつぶって考え込む。議員の座を退いて9年が経つが、山崎氏は政治への進言を続けている。
1972年に衆議院議員に初当選。1991年、宮沢喜一内閣で建設大臣に就任。同時期に小泉純一郎、加藤紘一とともに「YKK」を結成、派閥とは異なる存在感を打ち出していった。2001年、小泉政権が発足すると、党幹事長、副総裁を歴任した。
党内の苛烈な派閥争いに直接触れている世代でもあり、そうした派閥勢力を無力化した小泉政権時代には党の中心にいた。そんな山崎氏からしても、いまの「安倍一強」は異様に映るという。
――いま党内で安倍さんに拮抗するほどの勢力は見当たりません。なぜでしょうか。
山崎氏:それは野党の無力化が大きいですね。それが自民党「一党支配」のなかの「一強支配」を生んでいる。
2012年の自民党の政権奪取と同時に、党内に一挙に100人を超える新人が生まれました。
彼らは、公認さえ取れれば当選できる選挙をやってきて、言ってみれば、「乃公(だいこう)出でずんば」(この俺様が出ないで、他の者に何ができるものか)の精神で台頭してきた人材ではありません。
それに、みんな野党時代の冷や飯にこりごりし、すっかり権力に弱くなった。
そこで、選挙の公認権を持つ党執行部に従うしかないわけですよ。日本政治の地盤沈下でしょうね。
――かつて派閥を率いていたような親分肌の議員も減っているように見えます。
山崎氏:親分肌といえば、麻生太郎副総理や二階俊博幹事長はそうでしょう。ただ、細田派の細田博之・元幹事長は大企業の総務部長みたいだし、竹下派の竹下亘・前総務会長は竹下登元首相の弟としてカリスマ性はありますが、いかんせん無欲。
政治は権力闘争の世界ですから、そこが弱いと思います。
山崎拓(やまさき・たく) 1936年中華人民共和国大連市生まれ。福岡県立修猷館高等学校、早稲田大学商学部卒業後、サラリーマン生活を経て、1967年福岡県議会議員に当選。1972年衆議院議員選挙で初当選、以後12回当選。
1989年防衛庁長官、1991年建設大臣、2001年自民党幹事長、2003年党副総裁。2009年総選挙で落選。(撮影:塩田亮吾)
――むしろ各派閥会長の“上の存在”を強く感じます。竹下派には青木幹雄・元官房長官がいて、細田派には森喜朗元首相がいて、石原派には山崎さんがいる。
山崎氏:そうですね……。我々は中選挙区制の落とし子で、そこで培った派閥の権力闘争を経験している世代。だから、まだある程度、政治生命が残っているのかな。
――政治家が小粒になってしまった、と。
山崎氏:戦後の自民党と社会党を軸とする「55年体制」のなかでは、党内に5大派閥ができて、三角大福中(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘)のそれぞれが交代しながら政権を取った時代がありました。
その後、派閥の長が世代交代していく過程で小物化していったんですね。田中角栄の後が竹下登、福田赳夫の後が安倍晋太郎、大平正芳の後が宮澤喜一、三木武夫の後が海部俊樹、中曽根康弘の後が渡辺美智雄。それぞれかなりのスケール感のある人物でしたが、それでもオリジナルの5割程度でしょう。
その次の世代は、そこからさらにスケールダウンして、いまは三角大福中の1割程度の者しかいない。それほど小物化したと思いますよ。そのなかでは、いまの安倍首相がいちばん大きいわけです。岸信介以来の華麗なる血統を持っていますから。
◆YKKは それぞれが政権の座を狙っていた !
――日本の政治状況を振り返ると、戦後続いた中選挙区制の弊害が指摘され、1996年の衆院選から小選挙区制が導入されました。それによって強大な一強状態がつくられた形です。いまの状況をどうお考えですか。
山崎氏:活性化したほうがいいでしょうね。いま派閥は名ばかりで、安倍派が8割いるという感じになってしまった。だけど、安倍首相はいずれ辞めるわけです。
次は石破さんだと思いますが、そうなると、またさらに次が出てきて対抗する構図ができると思いますね。本格保守の石破さんに対して、それをやるべき存在は本来ならば岸田さんです。
民主政治では、右に振れた振り子が左に振れる、というのが本来の姿ですよ。
――自然に党内でバランスが取れていく、と?
山崎氏:いまのリーダーは、二階さんも麻生さんも年齢的にいずれいなくなります。そのときに党内が2大派閥グループに再編されていく可能性があると見ています。いまの安倍一強は、野党が無力化し、自民党議員が権力に弱くなり……という偶然の産物です。
―この続きは次回投稿します―
(参考資料)
安倍内閣の8 割は、極右・「日本会議議連」に所属だ !
(www.nikkan-gendai.com:2014 年12月30日より抜粋・転載)
「政治とカネ」「SMバー」……。疑惑とスキャンダルにまみれた問題閣僚を再任した安倍首相。国民をバカにしている証拠だ。
しかし、所詮は「極右」のお友達内閣である。マトモに機能しないだろう。
安倍内閣の8割は、極右・「日本会議議連」に所属だ !
何しろ、安倍首相を筆頭に19人の閣僚中、15人が「日本会議議連」に所属しているのだ。
※補足説明: 小林名誉教授が言うように、日本会議に属する人たちの「共通する思い」が、明治憲法下の「日本に戻したい」ということだとするなら、現閣僚の大半の本音は、戦前の大日本帝国の再来を望んでいることになる。
☆その後の安倍内閣も4 分の3 は、「日本会議議連」に所属している。
★日本会議は、愛国心教育や改憲を目指す、
日本最大の右翼組織 !
日本会議は、愛国心教育や改憲、「自虐史観」の是正、戦後レジームからの脱却――などを掲げる日本最大の右翼組織。
議連に所属していないのは公明党の太田国交相、宮沢経産相、上川法相、西川農相の4人だけだ。
中道主義・平和・大衆福祉・人間主義の公明党の本来理念と
真逆の安倍自民党と1999 年以降、反自民党・改革政党から
大変質して、仲良しになる不可思議 !
自民党・公明派が、実態か ?
1999 年以降、公明党の理念は、看板のみで、実は、ペテン師か ?
高市総務相はヒトラーを崇拝するネオナチ団体「国家社会主義日本労働者党」の代表と仲良く記念写真に納まり、山谷国家公安委員長も、ヘイトスピーチを繰り返している「在特会」の幹部とツーショット写真を撮っている。
同じにおいがするのだろう。安倍内閣の閣僚の周辺には有象無象が集まっている。
さすがに、先進諸国は、安倍政権に強い警戒感を持ち始めている。
総選挙後、ドイツ国営放送は「安倍首相は国家主義的な目標を立法化するための勢力を得ようとしている」と懸念を示した。
★世界中が右翼政権である安倍内閣の動向に注目 !
そもそも、いまの閣僚は、2014 年9月の内閣改造の時、支持率アップのために女性を増やし、ライバルだった石破茂氏を取り込む目的で選んだ面々だ。
ご都合主義の人事で成果を出せるわけがない。
「何もできなかった内閣の顔触れがそのまま続くのだから、何かできるはずがない。