「ニッポン “精子力” クライシス NHKスペシャル」 2018/7/28
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180728
男性の精子に危機が迫っている。「受精して、妊娠を成功させる力」(精子力)が衰えているというのだ。去年発表された調査結果では、欧米人の精子の数が40年で半減。別の調査では、日本人の精子の数は欧州4カ国と比較して最低レベルだった。数の問題だけではない。「動きが悪く、卵子までたどり着けない」「DNAが傷ついており、自然妊娠しにくい」などと指摘されるケースも多いという。
しかも、こうした“精子力”の衰えは、不妊のリスクだけでなく、様々な病気のリスクを暗示しているという指摘もある。何が原因なのか?これまでも化学部質の影響などが指摘されてきたが、身近な生活習慣も“精子力”に大きな影響をもたらすことが分かってきた。一方で“精子力”は、個人の努力で改善できる場合も多いという。
精子力アップの秘訣は?番組では専門家がポイントを解説する。
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そのうち精子の異常、減少の問題がマスコミに取り上げられるだろうと予想していましたが、
やはりNHKが特集を組みました。
不妊や流産が大変深刻な問題になっている証拠です。
以下、番組の要約です。
* 精子力を決める三大要素は、精子数、運動率、DNA損傷。
* 自然妊娠の基準は、精子数1500万/ml、運動率31%、DNA損傷率22%。
これを下回ると不妊リスクが大きくなる。
* 流産の因子の半分は精子の問題。女性側だけに問題があるわけではない。
* 性欲と精子力は関係ない。
* 活性酸素の増加とテストステロン減少が精子力を弱める原因。
* 精子に問題がある人は健康状態も悪い。糖尿病50%、心疾患40%多い。
* 生活習慣、食生活を改めることで、精子力を上げることは可能。
* 精子力アップの7ヶ条
軽めの運動
亜鉛の摂取
禁欲しない
体重管理
質の高い睡眠 (7時間程度)
長風呂・サウナを避ける
ぴっちりした下着をはかない
以上です。
この番組は、一般論としては正しいのでしょうが、今の日本では真っ先に福島原発事故による
被ばくの影響を考えなければなりません。
チェルノブイリ原発事故後、汚染地域では精子の異常や減少が多数報告されているのです。
原発事故後、激しく人口が減少するのは、被ばくによる疾患で亡くなるだけではなく、
不妊や流産も大きな原因なのです。
上記7ヶ条に加え、飲食物の汚染に気をつけること、汚染地域には近づかないことが必要です。
男性も女性もこれから子どもをつくる人は、自分だけの体ではないのですから、
健康な赤ちゃんができるよう、被ばく回避に細心の注意を払う必要があります。
(関連情報)
「2013/05/21 100万人が死んだチェルノブイリ原発事故について、ヤブロコフ博士に聞く
〜岩上安身による『調査報告」
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/331.html
「福島原発事故のこれから チェルノブイリ隠された男女生殖器機能不全の実態(1) (週刊実話)」
(阿修羅・赤かぶ 2012/4/11)
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/723.html
「首都圏における早産の多発―将来は、男性はインポ・無精子症、女性は若くして閉経
or70歳で乳が出る」 (阿修羅・ポリーテイアー 2011/10/28)
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/781.html
「汚染地域の野ネズミの精子細胞がDNA損傷を起こしている (とある原発の溶融貫通(メルトスルー))」
(阿修羅・赤かぶ 2013/6/10)
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/898.html
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/173.html