南北閣僚級会談が中止に 北は米朝首脳会談の取りやめ示唆
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229162
2018年5月16日 日刊ゲンダイ
北朝鮮・平壌で握手するマイク・ポンペオ米国務長官と金正恩委員長(C)ロイター=共同
北朝鮮のお家芸、瀬戸際外交が復活か――。北朝鮮は米韓空軍が開始した共同訓練「マックスサンダー」を強く非難し、16日予定していた韓国との閣僚級会談を中止すると発表。さらに6月12日に迫った米朝首脳会談についても、取りやめを示唆し、トランプ政権に揺さぶりをかけてきた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が16日未明、発表した。
「マックスサンダー」は米韓空軍が今月11日から2週間の日程で行っている定例の共同訓練で、戦略爆撃機B52や最新鋭ステルス戦闘機F22など約100機が参加している。同通信は、米韓訓練について「北朝鮮への空中からの先制攻撃と制空権掌握を目的としている」と批判。「南北首脳会談での共同宣言に対する露骨な挑戦で、良い方向へと発展する朝鮮半島情勢の流れに逆行する意図的な軍事的挑発だ」と強く反発した。
そのうえで、16日に予定していた南北の閣僚級会談について「険悪な情勢下では中止の措置をとらなければならなくなった」として中止を表明。さらに、米国に対しても「日程に上がっている米朝首脳会談の運命について熟考すべきだ」と牽制した。もっとも、これで米朝融和ムードが一気におじゃんになるかといえば、そうでもなさそうだ。
米国務省のナウアート報道官は現地時間15日の記者会見で、「北朝鮮側から公式、または非公式のいかなる連絡もない。われわれは来月の米朝首脳会談の準備を進める」と述べ、会談の予定に変更のない考えを示した。北の発表でも「米国と南の当局の今後の態度を鋭意注視する」としており、すぐさま米朝会談を中止する可能性は低い。
しかし、会談に向けて行われている非核化のプロセスを巡る水面下での交渉は難航しているもようで、妥協点が見いだせなければ歴史的な首脳会談は幻に終わる恐れも出てきた。
北朝鮮は米韓空軍が開始した共同訓練を強く非難し、韓国との閣僚級会談を中止すると発表。さらに米朝首脳会談についても取りやめを示唆し、トランプ政権に揺さぶりをかけてきました。 https://t.co/O1CnYF22NO #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年5月16日
米国務省「北朝鮮側から公式、または非公式のいかなる連絡もない。われわれは来月の米朝首脳会談の準備を進める」
— だまっちゃいられない (@iou86u) 2018年5月16日
北の発表でも「米国と南の当局の今後の態度を鋭意注視する」
すぐさま米朝会談を中止する可能性は低い
https://t.co/GveyWff2Kb
これで北が本性を現わしてこれまでの下交渉を反故にしたら、金一族だけを狙う斬首作戦が自動的に行われるのは100%間違いない。実はその方が長期的には良い選択かも知れません。 https://t.co/h0OxWhfAAK
— doitter (@Willdoitter) 2018年5月16日
北朝鮮、南北閣僚級会談を中止=「米朝」へ揺さぶり−合同訓練に反発、急きょ通告(https://t.co/wpAY95s7g7)…これは軍事演習への反発ではなく、CVIDに拘る米国への不満表明。要するに北に非核化意思がないことの表れとみるべきだろう。
— fj197099 (@fj197099) 2018年5月16日