イラン核合意離脱で原油高騰 トランプが破壊する日本経済
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2018年5月11日 日刊ゲンダイ
イラン核合意離脱文書に署名(C)AP
日本経済は奈落の底に落ちるのか――。トランプ大統領は8日(日本時間9日未明)、イラン核合意からの離脱を表明。イランに対し過去最大級の経済制裁に踏み切る方針だ。
9日の東京商品取引所の原油先物市場は警戒感から1キロ当たり4万8380円(1バレル約71ドル相当)と今年最高値を更新。2年11カ月ぶりの水準にまで上昇した。今後、中東情勢がさらに緊迫し、OPEC加盟国で生産量3位のイランの原油輸出が経済制裁で激減すれば、100ドル突破も現実味を帯びてくる。
■値上げラッシュで消費低迷
原油高に伴う猛烈な値上げラッシュで、消費者の節約志向はますます加速する。物価上昇と景気後退が同時に進む、最悪の「スタグフレーション」になりかねない。
昨年前半の原油価格は40ドル台で落ち着いていたが、6月以降にジリジリ上昇。今年1月以降は60ドル台で推移していた。そのため、ガソリン、電気、ガス、運賃、食品、日用品などの値上げが相次いだ。
家計への影響は深刻だ。総務省が8日発表した2017年度の家計調査によると、2人以上の世帯で食品や光熱費など必需品の「基礎的支出」は名目で前年比1.4%アップ。光熱・水道5.8%、食料1.3%、ガソリン含む交通・通信3.5%と、それぞれ支出が増えた。値上げで出費がかさんだためである。
一方、節約しやすい「選択的支出」は減少。レジャーなどの教養娯楽は0.7%減、被服・履物は0.5%減った。必需品の値上げに苦悩する消費者の節約志向がハッキリ見て取れる。
これはまだ「原油60ドル台」に差し掛かった頃の話。リーマン・ショック前の08年夏には、原油価格が140ドルを突破したこともある。イラン情勢の緊迫次第では、70ドル突破はまだまだ通過点で、100ドルを超えてもおかしくない。その場合、大幅な値上げラッシュは必至である。
「さらなる値上げは、必需品以外の買い控えをますます拡大させ、景気は後退します。大幅コストアップの企業側も商品への価格転嫁は避けられず、物価は高止まり。不景気下で物価が上昇するスタグフレーションの出現です。日本は1973年のオイルショック後に経験していますが、当時は人口増加で日本経済に勢いがあったため、短期間で終息しました。今は高齢化と人口減で状況が百八十度異なる。スタグフレーションが長期化する恐れもあります」(経済ジャーナリスト・井上学氏)
景気が悪くても、庶民には物価が安い「デフレ」の方が大いにマシ。イラン情勢は“対岸の火事”ではない。
【政治】トランプ大統領がイラン核合意から離脱を表明。イランに対し過去最大級の経済制裁に踏み切る方針ですが、今後イランの原油輸出が激減すれば、原油高は避けられず、物価は上昇し消費は低迷する「スタグフレーション」になりかねません。 https://t.co/6ul1WSCLnE #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年5月10日
風が吹けば桶屋が・・サウジが、武器商人が儲かるトランプのシナリオ
— げんぱつニュース (@genpatunyus) 2018年5月11日
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イラン核合意離脱で原油高騰 トランプが破壊する日本経済- 記事詳細|Infoseekニュース https://t.co/GUID98ImsW・・・日本経済が破壊するか否かは、別として、確かに原油高騰は、よろしくない。
— 貝瀬和弘 (@Thinker007) 2018年5月11日
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— 匿名希望 (@irohazaka) 2018年5月11日
日銀が棚ボタで物価目標達成? 原油先物の100ドル台回復はあり得るか=久保田博幸 | マネーボイス https://t.co/tK51ms0uhq
イラン核合意離脱:原油高、日本企業恐々 - 毎日新聞 https://t.co/hZzR4bpmaN
— 匿名希望 (@irohazaka) 2018年5月11日
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為替安?輸入原材料?世界経済状況から一次所得への作用?国内の物価の消費能力に意識へ?┐(-。-;)┌