安倍政権が強力に後押ししている欠陥原発輸出事業だが、まことに喜ばしいことに
ここにきて暗雲が立ち込めてきた。
まずトルコの原発計画だが、利益確保困難を理由に伊藤忠商事が離脱した。
「伊藤忠 トルコ原発離脱へ 事業費倍増、利益確保困難に」 (毎日新聞 2018/4/24)
https://mainichi.jp/articles/20180425/k00/00m/020/129000c
三菱も及び腰になってきた。
「三菱重工を悩ます「安倍案件」、トルコへの原発輸出に暗雲」 (DIAMOND online 2018/4/25)
http://diamond.jp/articles/-/168183
英国の原発新設を計画中の日立も、英政府の直接出資がなければ撤退する方針である。
「日立、英政府と原発巡り最終協議へ 撤退も視野」 (日経新聞 2018/4/29)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29996700Z20C18A4MM8000/
再生可能エネルギーのコストが猛烈な勢いで下がり、ただ同然になろうかという状況で、
安全対策などに巨額の費用がかかる原子力には全く勝ち目はない。
三菱も日立も、原発事業で超巨額損失を出し倒産寸前に追い込まれた東芝のように
泥沼にはまりこみたくないと思っているのだろう。
森友・加計問題等で安倍政権が弱体している影響もあるのだろう。
両社とも、原子力から撤退する機会をうかがっているのが本音ではないか。
原子力、放射能汚染のない世界に向けて両社が歩み始めるのなら、
われわれは大いに歓迎すべきだろう。
(関連情報)
「売却額は1ドル 東芝、米WH株の売却完了を発表 (朝日新聞)」 (拙稿 2018/4/10)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/623.html
「政府が公金で債務保証 日本の原発輸出に英国現地の反応は(日刊ゲンダイ)」
(阿修羅・赤かぶ 2018/1/10)
http://www.asyura2.com/18/senkyo238/msg/292.html
「原子力礼賛大推進の日経新聞ですら原発が最もコスト高と認めざるを得なくなった」
(拙稿 2017/12/7)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/203.html
「仏アレバ、笑顔なき増資 三菱重工・日本原燃が1割出資 中国勢撤退、受注に不安:
原発事業、膨らむリスク 」 (阿修羅・あっしら 2017/2/10)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/478.html
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/701.html