NHK内の幹部による政府批判の制限が蔓延。政治、報道の危機である。
http://31634308.at.webry.info/201803/article_30.html
佐川氏の証人喚問も終わり、国会予算の通過によって、森友のマスコミの取り上げも、政府の目論見通り激減している。NHKは、国民から唯一お金を徴収して運営している放送機関である。与党の支持率は30数%である。野党の支持率はまとめれば30%程度ある。後は無党派層である。
国民の大多数が与党支持だったなら、与党の官製放送でも仕方がないかもしれない。しかし、ほぼ同数は今の政権を良しとしていない。与党の都合の悪い情報は流さないということは、公正中立とは全く言えなくなる。お金を取って放送する責任に対する背信行為である。
日刊ゲンダイ紙:内部から通報者 NHK幹部が森友報道で“官邸に忖度”の衝撃
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/226154
森友関係の文書改ざんは国の歴史を書き換える行為である。民主主義の歴史の根幹となる公文書が政府の不正を隠すため、公文書を改ざんすることはあってはならない。その許されない事実を、NHKの幹部が意識的に報道規制を掛けて隠していたことが、内部からの告発では明らかにされた。
日刊ゲンダイ紙によれば、NHK関係者からとみられるタレコミが国会議員の事務所に届き、それに基づき、29日の参院総務委員会で共産党の山下芳生議員が明らかにした。「ニュース7(N7)」「ニュースウオッチ9(N9)」「おはよう日本」の番組編集責任者に対し、NHKの幹部が森友問題の伝え方を連日、細かく指導しているということだ。
「■22日以降は森友報道が“トーンダウン”
なるほど、この頃はタレコミで幹部が問題視したように、NHKは森友問題に大きく時間を割き、前川講演と連続させた報道もある
ところが、佐川喚問が正式に決議され、野党議員の籠池被告との接見が決まった22日に変化が表れた。森友は、「N7」がトップを外れて4番目(2分半)、「N9」が2番目(3分)の扱いになった。籠池接見が行われた23日は、「N7」が2番目の4分半、「N9」が2番目の5分だった。他のニュースとの兼ね合いもあるが、何だか“トーンダウン”しているようにも見える。通報者が投函したのは恐らくこの頃だ。」
森友問題を、政府にあまり遠慮しないで報道する番組は、報道ステーション、羽鳥のモーニングショーぐらいである。それに対してNHKの森友報道を見ていると、いらいらしてくる。国会審議の政府と野党のやり取りは、野党が厳しくと問い詰める映像は見せず、アンウンサーが質問内容を簡単に話し、安倍首相の答弁を映像で長々と放映する。これでは、単に安倍首相の独演会で、野党の姿が見えてこない。
N9はNHKの目玉番組であるが、森友などの政府の不祥事のニュースは、サラっと流していることを感じていた。民間局の方が余程、批判的に内容を放送する。最近は、NHKのN9が始まると番組を切り替える。内部告発が寄せられるということは余程のことで、やはり見る気が失せてしまう理由は、上記の幹部による政権批判抑制に原因していることが照明された。
http://www.asyura2.com/18/senkyo242/msg/384.html