森友疑惑・文書改ざんへの日本共産党の主張詳細は ?
安倍首相・籠池氏の深層・真相は ?
T 改ざん糾明、内閣総辞職すべきだ !
アピール発表 全国革新懇が代表世話人会 志位委員長出席
(www.jcp.or.jp:2018年3月27日より抜粋・転載)
全国革新懇は、3月26日、代表世話人会を東京都内で開き、「森友文書改ざんの徹底糾明、内閣総辞職を―いまこそ声をあげ、安倍政治を終わらせよう」(アピール)を発表しました。
代表世話人会には日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。
アピールは、公文書改ざんについて「民主主義を根幹から破壊する犯罪的行為」と批判。佐川宣寿前国税庁長官だけでなく、安倍昭恵首相夫人らの証人喚問をはじめ真相究明と責任追及、安倍内閣の総辞職を要求しています。
また「公文書を改ざんして恥じない安倍首相が憲法まで書きかえようとするなど到底許されるはずがありません」と強調。
行政の私物化と安倍政治の行き詰まりに、国民の批判の声は高まり世論調査でも「不支持」が「支持」を上回っていることをあげて「“安倍やめよ”のたたかいと3000万人署名で安倍政権を包囲し、改憲そのものもきっぱり断念させましょう」と呼びかけています。
この日の代表世話人会の議論では、「森友」公文書改ざん問題について「国政私物化だけでなく、国会と国民を欺くという憲法の根幹を揺るがす大問題だ」との意見が出されました。
同問題の真相究明などを求める大街頭宣伝(25日、東京・新宿)の成功にふれて「戦争法に反対する運動に匹敵するような運動が生まれかかっている」との声もあがりました。
「森友」公文書改ざん問題が明らかになるなかで、安倍政権への批判が強まり、9条改悪に反対する「3000万人署名」の運動の勢いが増している状況が報告されました。各地の市民団体の集会では野党各党に参加が呼びかけられるなど、全国で「市民と野党」の共闘を強める取り組みが広がっていることも紹介されました。
また米軍基地問題について、全国各地で基地強化に反対する運動を発展させることと一体に、沖縄への全国の連帯・支援を強めることが重要だと議論され、6月3日に沖縄県で「沖縄連帯の集い」を開くことが確認されました。
U 森友問題への安倍昭恵氏の「影響力」 !
安倍首相認める、文書の改ざん ! 官邸指示否定できず !
参院予算委 辰巳議員
(www.jcp.or.jp:2018年3月27日より抜粋・転載)
日本共産党の辰巳孝太郎議員は、3月26日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐって、安倍晋三首相の妻・昭恵氏のかかわりが「一貫して積極的かつ能動的に行われている」として、昭恵氏の証人喚問を求めました。
辰巳氏は、昭恵氏が森友学園の計画する小学校の名誉校長を務め、小学校建設予定地の前で籠池泰典・諄子両被告(詐欺罪で起訴)と3ショット写真におさまるなど、能動的な行動で学園にかかわってきたことを指摘。
昭恵氏がメディアの取材で「誰に対しても良いことをやろうとするときは、私は利用してもいいよと言っている」などと述べていることをあげ、「自身の影響力を十分理解したうえで行動している」とただしました。
安倍首相は「学園の信頼性を高める。これはその通りだろうと思うし、妻もそのように理解していた」と認めました。
一方で、「行政そのものに影響を与えることは、まったく考えていない」と強弁しました。
辰巳氏は森友学園が国有地取引で窮地に陥った時、籠池夫妻と昭恵氏の3ショット写真が使われたことをあげ、「これで『関与はない』と言われて誰が納得するのか」と強調しました。
また、辰巳氏は決裁文書の改ざんに官邸の指示があったのかを追及。財務省の矢野康治官房長は、安倍首相と麻生太郎財務相の指示は否定したものの、「総理官邸という言葉は適切ではなかった」と述べて、同日に他党の議員に対し行った自身の答弁を修正。
官邸の指示については「今、調査をしているので、あったのかなかったのか逐一、報告することは不可能だ」と否定しませんでした。(論戦ハイライト)
V 佐川氏の証人喚問は「疑惑解明の入り口」
小池書記局長が会見 !
(www.jcp.or.jp:2018年3月27日より抜粋・転載)
日本共産党の小池晃書記局長は、3月26日、国会内で記者会見し、記者団から27日の佐川宣寿前国税庁長官に対する証人喚問について問われ、「あくまでも疑惑解明の入り口だ」と述べ、さらなる関係者への証人喚問や改ざん前の文書の原本などの提出を含む国政調査権の発動によって真相解明を進めるべきだと表明しました。
小池氏は、公文書改ざん問題で「森友問題の闇の深さが浮き彫りになった」と強調した。
安倍晋三首相の妻・昭恵氏や、8億円の値引きによる国有地売却交渉当時の迫田英典理財局長、昭恵氏付政府職員として同氏と財務省をつなぐ役割を果たした、谷査恵子氏らについても「どういう関与をしたかは疑惑の核心にかかわる」として、引き続き証人喚問が必要だと主張しました。
特別委員会の設置について問われた小池氏は、「当面は予算委員会の場で国政調査権の発動をめざす」としつつ、ロッキード事件の解明には特別委員会が設置された経緯にも言及し、「特別委員会設置も視野に入れて追及していきたい」と語りました。
また、証人喚問で、佐川氏に何を語ってもらいたいかと問われ、「公務員は、政権への奉仕者ではなく、全体の奉仕者だ。国民のために真実をしっかり語ってもらいたい」と表明しました。
W 論戦ハイライト:参院予算委で辰巳議員 昭恵氏の関わりは能動的だ !
森友疑惑で証人喚問を要求 !
(www.jcp.or.jp:2018年3月27日より抜粋・転載)
3月26日の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐる安倍昭恵氏(安倍晋三首相の妻)の関わりをただした日本共産党の辰巳孝太郎議員。
改ざん前の決裁文書に昭恵氏の名前が記されたのは「政治案件・安倍案件だったことを物語っている」として、同氏の証人喚問を求めました。
辰巳氏は、学園との国有地取引をめぐる改ざん前の決裁文書に、昭恵氏が言ったとされる「いい土地ですから、前に進めてください」の言葉が引用された重要性を指摘しました。
辰巳 森友学園前理事長の籠池泰典氏とのやりとりの中で、なぜこの部分を引用したのか。「経緯」とは何を書くものか。
太田充財務省理財局長 応接録や面接記録の重要部分を決裁文書に集約している。
辰巳 決裁文書に昭恵氏の名前があったのは、その存在が行政の意思決定に影響したということだ。
辰巳氏は、財務省本省が作成・決裁した特例承認の文書に、籠池氏と日本会議の関わり等が加筆され、同氏の名刺が添付されたのは不可解だと迫りました。
辰巳 籠池氏と日本会議との関係が、決裁にどう関係があるのか。なぜ本省はその部分を補強したのか。
太田: 参考資料だ。
辰巳: 政治案件・安倍案件だから(特例承認する)ということを物語っている。
辰巳氏は、学園と昭恵氏の関係(表)を示し、「昭恵氏の関わりは一貫して積極的かつ能動的だ」とも強調しました。
辰巳 昭恵氏はかねて、「誰に対しても良いことをやろうとするときは、私は利用してもいいよと言っている」と述べている。自身の影響力を十分理解して行動しているのではないか。
安倍首相 学園の信頼性を高める趣旨を妻は理解していたと思う。妻が多くの名誉職を引き受けているのは、良い影響を与えることができればいいなという思いだ。
辰巳氏は、籠池氏が、国との交渉で昭恵氏と写った写真を示して以降、交渉が進展したと強調。「昭恵氏の関与はないと言われても、国民は納得しない」として昭恵氏の証人喚問を求めました。
さらに辰巳氏は、同日の他党の質疑で、改ざんの経緯について「首相官邸も麻生(太郎財務)大臣も、全く指示も関知もしていない」と答弁した財務省の矢野康治官房長に対し、「調査の結論は出ていない。根拠は何か」と迫りました。
矢野官房長: 総理と財務相自身が指示していないと答弁している。これまでの調査でも事務方によって行われたという判断にたどりついている。
辰巳: まだ調査中のはずだ。佐川宣寿・前理財局長や官邸に指示の有無を聞いたのか。
矢野: 先ほどは、総理と財務相から指示はなかった旨を答えた。総理官邸という言葉は適切ではなかった。
辰巳氏は、「調査中の段階で官邸の指示はないと断定するのはおかしい」と批判。改ざんの経緯についても全容解明が必要だと述べました。
◆安倍昭恵氏と森友学園とのかかわり !
1、森友学園を3度訪問。政府職員同行
2、講演で「夫も来たいと言っている」「他のスケジュール全てキャンセルして(講演に)来た」「瑞穂の國記念小学院で私も何か役に立てれば良いな」
3、小学校建設予定地の前で籠池夫妻と3ショット写真に収まる
4、名誉校長に就任 !
5、学園パンフ、HPに顔出し
6、昭恵氏付職員が財務省に問い合わせ
(参考資料)
右翼・日本会議国会議員懇談会の役員
(右翼政治家)
特別顧問:安倍晋三・麻生太郎、顧問:谷垣禎一・石原慎太郎・亀井静香
相談役:額賀福志郎・石破茂・山東昭子・鴻池 祥肇(こうのいけ・よしただ)
会長:平沼赳夫、会長代行:中曽根弘文
副会長:小池百合子・古屋圭司・下村博文・高市早苗・森英介・松原仁・渡辺周・
新藤義孝・藤井孝男・中山成彬・山崎力・松野頼久・西村真悟・橋本聖子
幹事長:衛藤 晟一(えとう せいいち)、副幹事長:加藤勝信
☆安倍晋三氏、麻生太郎氏、稲田朋美氏、平沼赳夫氏に共通するのは、右翼・日本会議の国会議員懇談会役員であること。
籠池理事長は、右翼・日本会議大阪の運営委員を務めているという。
籠池理事長:「日本会議の教育理念は私が実践していたのと同じだが、こちらが先にやっていた理念、考えは一致しており、一緒に行動している」