日銀の黒田総裁が続行することになった。史上最悪の人事である。
恐らく、この人事は、明治維新以来、史上最悪の人事となるであろう。
この男にまだ5年も日銀総裁を任せるのか。気違いざたである。
黒田が日銀総裁になってから、なにもかもが急速に悪くなっている。
特にマイナス金利という暴挙は、資金を集め、貸し出しするという銀行制度を破壊し、国債の無制限の引き受けは、日本の借金を莫大にし、もはや返済できないところまできている。
アベノミクスのデタラメを低金利と、国債引き受けでぼやかしているだけなのだ。
黒田の愚行
1、マイナス金利という銀行制度を潰し、日本の資本主義を壊滅させる暴挙を行っている。
2、日銀の国債の買い入れ。
(太平洋戦争)戦中の国債買い入れを思わせる。その借金はいずれ国民が負担しなければならないものだ。
3、低金利による金融緩和
円キャリー問題、世界に日本製品を安く提供し、世界をデフレの方向に向かわせている。
4、消費の減少を進めデフレを促進させている。
預金金利のさらなる低下は国民の担保をさらに減少させ、消費を減退させている。貸し出し金利の低下は、生産手段を増加させる。そのため収穫逓減の法則が働き、付加価値が逓減している。それが賃金低下の元凶でもある。
この1、と2は、黒田総裁のオリジナルです。
1990年のバブル崩壊後、デフレ下であるにもかかわらず、日本政府は、低金利と公共投資という、デフレ政策をとり続け、日本の市場、産業を崩壊の縁に追いやってきた。
戦後、華々しい発展を見せた日本経済も、家電業界が、パナソニックだけになり、衣料はほとんどが中国製となってしまった。繊維産業、電機産業などもはや黄昏となっている。携帯電話も、パソコンもほぼ外国製になってきた。
自動車業界も、日産や三菱が衰え、ホンダとトヨタも、国内では、苦戦続きである。さらに多くの地場産業が衰え、東京以外の地域経済の崩壊が進んでいる。
ここまできてもまだ、金融緩和や、公共投資や、生産刺激策がデフレ下でも正しいと思っているのだ。
このような思考停止状態が、確実に国内産業を衰退させ、産業経済を根絶やしにしてきたのである。
ここに来てのマイナス金利は、銀行制度の根幹である銀行の資金収集機能をうしなわさせ、資本主義経済の中枢である銀行制度を潰している。とうとう金融機関の淘汰にまでデフレが進行してきたのだ。
銀行の収益構造が悪化し、既に銀行が斜陽化し衰退がはっきりしてきた。銀行員のリストラ、低賃金化がどんどん行われるでしょう。
金融庁は、早手回しにどんどん銀行の合併や、公的資金を注入し、難を逃れようとしますが、根本は変わりません。
またお互いが合併しても、お荷物を抱えるだけで、少しは長く生き延びるだけでしょう。公的資金を注入しても、その資金を食い尽くすだけになります。
日銀や金融庁は、自分たちの政策で、己の業態を縮小疲弊させているのです。
銀行の取り付け騒ぎは、前の山一証券の倒産劇による例から見てもあきらかなように、企業の売上に深刻な打撃を与えます。
また銀行の破綻は、地域経済に深刻な影響を与えます。北海道経済が、拓銀の破綻によって、縮小し,立ち直りに時間が掛ったのはご存じでしょう。
銀行が合併するたびに、あるいは公的資金が注入される毎に、企業の査定が行われ、どんどん貸し剥がしが行われ、企業は潰されていきます。
銀行の信用創造の機能がなくなり、史上の資金がますます枯渇します。地方経済の疲弊は、地方銀行の破綻により、より激しくなり、地場産業が消滅し、労働者の大規模な移動を伴うことになるでしょう。
さらに国債の日銀の無制限引き受けは、日本を借金地獄から破綻へと向かわせています。(これについて、詳しいことはまた後に述べたいと思います。)
たかだか、実質GDPを1%前後上げるのに、日銀がどれだけ借金を引き受けているのだろうか。GDPの成長分で5、6兆円の伸びだが、借金はどれだけ増えているのだろうか。誰も恐ろしくて言わなくなっている。
名目GDPは停滞気味だ。お金が実体経済において全く増えていないことは明白だ。
我々にはもう、あまり時間が残っていません。早く方向転換しなければ、日本政府が破綻するより先に、銀行制度や民間の産業経済基盤が崩壊し、デフレが深刻な事態になるでしょう。
この総裁がまだ5年もやるのは気が知れません。また次ぎの総裁も同じことをするなら終わりです。とにかくマイナス金利と、日銀の国債引き受けをやめさせる人を選ばなければなりません。
また、今、世間をさわがす森友問題や、加計問題、などは、大きな事件ではありますが、しかしこれらは、経済的にはわずかな損失です。これに比べマイナス金利や、無制限の日銀の国債引き受けは、広範囲に、また時間的に長期にわたり、弊害を及ぼします。
産業の消滅は、技術や技法の断絶を意味し、再び同じ物を作ることが困難になります。
国内での製造の減少は、ますます税収を上げることを困難にし、海外製品を購入しなければならなくなります。それが産業の崩壊なのです。
今の日本はマイナス金利と国債引き受けを即刻止める人事が必要だったのです。
森友問題に隠れ、大きな負の遺産継承されてしまいました。取り返しがつかないものです。
一言主
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