財務省、検察に、当初、改ざん後の森友文書を、提出していた !
安倍官邸による官僚支配の深層・真相は ?
(www.tokyo-np.co.jp:2018年3月13日より抜粋・転載)
東京新聞・夕刊:
学校法人「森友学園」の国有地売却に関する、決裁文書の改ざん問題で、財務省が当初、改ざん後の文書を、検察当局に提出していたことが、三月十三日、関係者への取材で分かった。
検察は、その後、改ざん前の文書の存在を知り、入手したという。
◆大阪地検特捜部は、捜査の過程で、改ざん文書の存在を、把握 !
大阪地検特捜部は、森友学園側と交渉した、財務省近畿財務局の担当者らが、不当に安く国有地を売却したとする、背任容疑、同省理財局長だった、佐川宣寿前国税庁長官らが、交渉記録を廃棄したとする、公文書毀棄容疑などの告発を受けて、捜査している。
その過程で、改ざん文書の存在を、把握したとみられる。
◆財務省は、会計検査院にも、改ざん後の森友文書を提出 !
財務省は、国有地売却の経緯を調べた、会計検査院に対しても、「基本的に書き換え後」の文書を提出していたことが、判明した。一方、国土交通省が検査院に提出した文書の大部分は改ざん前のもので、財務省は検査院に対し、内容の不一致について「財務省が提出した文書が最終版」と答えたとしている。
(参考資料)
T 森友公文書偽造は、やはり安倍官邸が指示か ?
(lite-ra.com :2018.03.07より抜粋・転載)
◆森友公文書偽造はやはり安倍官邸が指示か?
◆改ざん部分は国会答弁と連動していた !
やっぱり、と言うほかない。森友学園との土地契約の決裁文書を改ざんしていた疑惑で、財務省は6日に調査の説明をおこなうと述べてきたが、蓋を開けてみれば、その回答は〈これら文書は、告発を受けた捜査の対象となっており、すべての文書を直ちに確認できない状況〉というシロモノだった。
財務省の太田充理財局長は、先週金曜日の時点では、昨日の衆院財務金融委員会で調査結果を報告すると言っていた。
それが週明け月曜になって、麻生太郎財務相は「方針や留意点などの調査の状況の報告」と言い出したのだが、その結果が「捜査を受けているから確認できない」というゼロ回答。だが、捜査中であっても議院での国政調査は同時におこなえるもので、こんな言い訳は通用しない。
その上、問題となっている決裁文書の原本についても、財務省側は「近畿財務局にある」と言ってきたが、それも「大阪地検に押収された」と前言撤回。
「調査する」と言っていたものをやらず、「ある」と言っていたものはない。そして、一向に「改ざんの事実はない」とは断言しない。──こうした対応からみても、文書が改ざんされたことは事実なのだとわかる。
しかも、5日におこなわれた野党合同ヒアリングでは、新たな疑惑が浮上。民進党の小西洋之議員が、国会に提出された決裁文書に、改ざんの“証拠”が残っていることを指摘したのだ。
小西議員は総務省の官僚だった経歴もあり、決裁文書には官僚が確認した印を付けるものだといい、実際、国会に提出された決裁文書(改ざん後の文書)では、ほとんどのページに確認の黒い印が付けられていた。
だが、なぜか朝日が改ざんを指摘した内容があるページには、その印がついていなかったというのである。つまり、改ざんしたページをあとから差し替えた、ということの証拠だ。
さらに、昨日の合同ヒアリングでも自由党・森ゆうこ議員が5日、近畿財務局に赴いた際に入手した「決裁文書のコピー」には、昨年、国会に提出された文書には入っていなかった違うチェック印がついていたことを指摘。
近畿財務局が「原本のコピー」と称するもの自体が、国会に提出された後にチェック印が入れられた“提出されたものとは違う文書”だったのだ。
しかも、そのことを問われた近畿財務局職員は「いろんなバージョンが存在してしまった可能性がある」とまるで文書を何回も改ざんしているかのような発言をした。
◆麻生財務相と佐川前理財局長の国会答弁と
セットで改ざんされた森友文書 !
次から次へと出てくるこうした疑惑に、安倍首相と官邸は想像以上に追い詰められているようだ。ここにきて、改ざんを認めて、近畿財務局の管財部次長を処分し、佐川宣寿国税庁長官を自主退職させて、事をおさめることを検討し始めたとの情報も流れている。
しかし、この疑惑はそんなものでは済まない。改ざんされた部分はあきらかに、連動していたからだ。
たとえば、朝日新聞の報道によると、改ざん前の文書には、学園側が早く土地を買うために価格を示すよう財務局に求めたこと、それに対して財務局が〈学園の提案に応じて鑑定評価を行い〉〈価格提示を行うこととした〉などの記載があった。
ところが、改ざんでこの記述はそっくり削除され、同時に、佐川前理財局長が国会で「価格を提示したこともないし、先方からいくらで買いたいと希望があったこともない」と答弁している。
また、元の文書には〈特例的な内容〉〈本件の特殊性〉という表現もあったというが、これも佐川前理財局長の「適正な価格で売っている」、麻生財務相の「適正な手続きによって(土地を)処分した」という答弁に合わせるように、カットされている。
これら以外の改ざんも、国会答弁に即するようにつくり変えられていた。
決裁文書の改ざんは、〈昨年2月に朝日新聞が問題を報じた後に行われた疑いがある〉(朝日新聞、3日付朝刊)というが、国会での追及に対する答弁のシナリオづくりとセットでおこなわれていたのではないのか。
問題発覚当時から、財務省が森友に異常な値引きや通常はあり得ない条件で土地取引をおこなったのは、名誉校長まで務めている昭恵夫人の存在に理由があることは誰の目にもあきらかだった。
その追及をかわすためには、取引は「適正」だったと言い張るしかない。だが、近畿財務局の決裁文書には〈特例的〉な取引であったことが記されてしまっている。
そこで官邸と財務省は、シナリオをつくって答弁の口裏合わせをし、それに沿うかたちで決裁文書の書き換えを近畿財務局に指示をした。そうとしか考えられないのだ。
そして、だとすれば、安倍首相と官邸が改ざんに関与していないわけがない。
安倍首相は改ざん疑惑について、「まったくこの話をあずかり知らないものだから答えようがない」などと他人事のふりを決め込んでいるが、森友問題の核心にいるのは安倍夫妻だ。
安倍首相は昨年2月17日の国会で「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と宣言した。
その裏側で、官邸が財務省を動かし、安倍首相を守るために事実を恣意的に書き換えるという公文書の偽造まではたらき、それを国会に提出していたのだ。
保身のために犯罪をおかし、国を歪め、国民には説明さえおこなわない。まるで不正が横行する独裁国家や中世の話のようだが、これがいま、民主主義・法治国家を名乗る日本で起こっている事態なのである。(編集部)
*補足説明:独裁・安倍官邸は、内閣人事局を通じて、検察・裁判所・省庁幹部・NHK等の人事権を握って、支配している !
U 石破元幹事長:安倍官邸による官僚支配への見解 !
安倍政権・内閣人事局制度などについて
(ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com:2017年8月 4日 より抜粋・転載)
◆内閣人事局制度などについて
石破 茂(元幹事長) です。
内閣改造・党役員人事も終わり、永田町には悲喜こもごもの中にもつかの間の静けさが訪れています。
今回の人事を巡って新聞各紙が様々な形でその背景や意図を報じていますが、何が真実なのかは知る由もありません。国家国民のための人事であったと思いますし、昨日の会見や総務会での安倍総裁の言葉通り、自民党が政権に復帰した時の原点に立ち返り、国民の期待や厳しい眼に応えられるよう、一層努力しなくてはなりません。
◆福田康夫元総理の見解 !
福田康夫元総理が、共同通信のインタビューに応じられ、内閣人事局の運用について「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸の顔色を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破滅に近づいている」「政治家が人事をやってはいけない」「自民党が潰れるときは役所も一緒に潰れる」と厳しく批判しておられます。
実際のご発言すべてが報じられているわけではないと思いますが、あの冷静沈着・公平公正な福田元総理がここまで言われるのはよほどのことだと思います(福田康夫元総理についてはイシバチャンネルの最新号で私なりの思いを述べています)。
◆各省幹部約600人の人事を取り仕切る内閣人事局制度 !
各省幹部約600人の人事を取り仕切る内閣人事局制度は「縦割り人事の弊害を一掃する」との理由から、自民党が政権復帰した後の安倍内閣で2014年5月にスタートしたものです。
◆内閣人事局に気に入られたいばかりに、
官僚には、甘言を弄する者も出てくる !
この構想は福田政権下で当時の渡辺喜美担当大臣が強力に推し進め、各省の大臣室を廻ってその必要性を説いておられたのですが、当時防衛大臣であった私は、「そうなると幹部職員は、大臣より官邸の方を見て仕事をするようになり、大臣の権限が行き届かなくなるおそれがある。
対象となるすべての人を、内閣人事局が、多方面から公正に評価することも困難で、人事局に気に入られたいばかりに甘言を弄する者も出てくる結果となるのではないか」と難色を示した記憶があります。
どんな制度も、人間がつくる以上完璧なものはありませんが、今回の内閣改造にあわせて、内閣人事局長は、政治家ではなく、事務の官房副長官が務めることとなりました。
◆国家のために正論を唱えた者が、
不当に処遇される事のないようにすべきだ !
改善に向けた第一歩であると思いますが、己の利益を超えて、国家のために正論を唱えた者が、不当に処遇されることのないよう、また、既に退官した者も活躍できるような、方策はないのか、さらに改善できるといいと思います。
週末は、5日土曜日に倉吉打吹まつり、鳥取市鹿野町夏祭り、八頭町観光協会ぷらっとフェスタ、八頭町市場地区納涼祭などの催しに顔を出す他は、例年通り、お初盆を迎えられるお宅を廻る予定にしております。長くお世話になっていながらお通夜にもご葬儀にも伺えなかった方も多く、そのお詫びも兼ねて誠心誠意お参りしたいと思っております。
今週末の都心は、最高気温が30度を下回る、比較的しのぎやすい日々でした。齢を重ねたせいか、浦富海岸の民宿に、10日あまり泊まって、朝から夕方まで海水浴に興じていた子供の頃や、漱石や鴎外の全集を、ひたすら読んだり、法律サークルの夏合宿で法律論議に明けくれていた学生時代の夏の日々がたまらなく懐かしく思い出されます。
皆様ご健勝にてお過ごしくださいませ。
2017年8月 4日 (金) 本人コメント | 固定リンク