厚労省「不正データ」問題の焦点
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2018-02-28 森功のブログ
引き続き厚労省の問題データについて、役所の関係者に尋ねてみました。まずは1万件のデータのうち、ひと月の残業時間が1日のそれより少ないといった明らかな調査結果について、いわく「ありあえない話で、考えられない。労働基準監督官の聞き取りを業者に発注して入力し、データ化するのだが、その際、誰が見てもわかる不自然な結果についてはシステム上自動的にチェックが入り、削除するか、修正する」と。なぜそんな単純なシステムが機能しなかったのか、そこには、今回のデータ収集が異例の措置だった可能性があるみたいです。
また、政権・官邸側の思惑と厚労省の対応について、「官邸の方針に基づいて、一般労働者と裁量型労働者のような二通りの調査をすることはしばしばある。問題はそれが同じ土壌の調査として採用されたこと。採用したのは官邸側であり、役所としてはデータを報告するが、単純比較は無理と伝えているのがふつうだ」そうです。つまり問題は採用した側にあるといいます。そこにいわゆる歪みが生じているのでは。