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2018年3月01日23時28分 〜
記事 [リバイバル3] 高橋克彦 「緋い記憶」

【ホラーサスペンス】緋い記憶 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=H4gzHEBGe9A


記憶がテーマのホラー・ミステリー高橋克彦さんの「緋い記憶」
http://www1.imaibooks.co.jp/book/mystery/?p=1540

子どもの頃の記憶ってほとんどあいまい。
同じ場面にいたのに、自分の記憶と他の人の記憶が違うってことがよくあるし、
忘れていた記憶が甦ることもある。

この「緋い記憶」(高橋克彦著)もそんな話から始まる。

忘れていた記憶が甦ってくる瞬間の感動、恐怖、おぞましさ・・・
そういうものを描いた、7編(「緋い記憶」「ねじれた記憶」
「言えない記憶」「遠い記憶」「膚の記憶」「霧の記憶」「冥い記憶」)
の短編を収録。
ずっと前に読んでものすごく印象に残っていて、
この度、再読したらやっぱりとても面白かった!

緋い記憶

強烈な印象なのは、やはり、表題の「緋い記憶」。
旧い住宅地図コレクターの友人から、昔の故郷の町が載っている
住宅地図を借りた男。記憶を頼りに子どものころ遊んだ
女の子の家を探すが、どこをどう探しても見つからない。
不審に思った男は、帰郷した際、友人とともにその家を
探すのだが・・・。怖いけど、凄く切ない記憶が甦る。

「言えない記憶」は、サスペンス。
東京で成功した男が、講演会のために故郷に戻ってきた。
講演会では、昔話で会場を沸かせた。
その後は同級生たちが男のために宴席を設けていた。
そこで、こどものころガキ大将だった、上級生も出席。
その上級生は、男に妙なことを訪ねた・・・・
缶けりして遊んだ日の事、嵐の日のこと。
その嵐の日、上級生の妹が行方不明になっていた。
上級生は、妹が行方不明になった日はお前と一緒だったと・・・
男はあらためて、記憶をたどった・・・・。
じわじわとおぞましい記憶が甦る過程がリアル・・・。
ある真相に行きついた時、男は・・・・?

「遠い記憶」は本当に究極のサスペンス。
女の情念があまりにも恐ろしい。
小説家がしばらく東北の方へ取材に行くことになった。
岩手の新聞で情報を得、盛岡にいくことなったのだ。
岩手の新聞に小説など載せたことはないが・・・
小説家はそこが気になった。
だが、編集と盛岡をめぐる内に、妙に懐かしさを
感じ、やがて幼いころに見た景色が甦ってきた。
盛岡はまさに、小説家の故郷だったのだ・・・。
だが小説家は不審を抱く・・・・。
母はなぜかたくなに盛岡を避けたのか・・?
自分が4歳だったとはいえ、なぜ盛岡の全ての記憶を喪失していたのか?
その衝撃の真相とは!

短編ですが、7編すべて読みごたえがあり、大変面白かったです。
でも特にこの3篇が凄く面白く、忘れられなかった作品。

『緋い記憶』
著者:高橋克彦
出版社:文藝春秋(文庫)
価格:¥543(税別)
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%8B-%E3%81%84%E8%A8%98%E6%86%B6-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E5%85%8B%E5%BD%A6/dp/4167164051

82年制作の映画「ブレードランナー」は、都市論や物語論などに多くの革新的イメージを与えたものだが、人間てのは記憶のことだというまったく新しい人間観も作り出してしまった。当時の人たちにとってこれは衝撃的だった。我々人間は、自分という確かな個を持っていて、個人として現実の中に生きているのだという考え方があらゆることの根底だったのに、そうではなく、なにを憶えているかが「私」にほかならないといわれてしまったのだ。もし間違った記憶をもたされたなら、その偽りこそが「私」なのだ。立っている地面が突然なくなったみたいなものだ。

99年に「緋い記憶」で直木賞を取った高橋克彦は、こうした、人の存在を脅かす、記憶というものの恐ろしいメカニズムを薬籠中のものとして、かずかずのホラーを作り出してみせた。

子供のころ住んでいた街に、確かにあった廃屋のような家、そこで遊んだ少女、久しぶりに訪れた主人公が訪れてみるとそんな家ははじめからないといわれ…

ひなびた温泉宿に泊まる主人公は、同宿の女性と親しくなる。彼女には小さな子供がいて、自分の子供時代をなんなく思い出すが、次第に記憶は混乱してまるで時間がねじれていくような感覚が襲いかかってくる。

記憶はおうおうにして間違って刻み込まれている。それは思い出すにはつらすぎる本当の記憶を隠すためで、その真の記憶がよみがえるとき変形するのは世界のほうではなく自分という存在だ。そうしてその恐怖は私たち読み手がこの現実世界で知らず知らずのうちに自分をごまかしながら呼吸している毎日そのものだ。

高橋克彦の記憶をめぐる短編は、どれも本当にこわい。

もう目次からしてちょっと恐い

細部は不確かだが忘れられない記憶に主人公は悩まされている

記憶のでティールが次第に明らかになると、なぜか怯えも募ってくる

トラウマだったほどのあの思い出がまるでなかったことのように… (C)高橋克彦/文藝春秋
http://www1.imaibooks.co.jp/book/mystery/?p=1540
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/820.html

コメント [リバイバル3] 中川隆 _ 美術・文芸関係投稿リンク 中川隆
68. 中川隆[-5584] koaQ7Jey 2018年3月01日 23:30:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

高橋克彦 「緋い記憶」
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/820.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/452.html#c68
コメント [政治・選挙・NHK240] もはや付き合いたくないとすら思っている。韓国なんてどうでも良い。(日々雑感) 笑坊
8. 2018年3月01日 23:35:13 : hDInJUlv7k : 2kVcrEBOjyA[2]
>>5
竹島は韓国の夫婦が住んで島を守っていますよ。 
ケーブルテレビ「KBSワールド・人間劇場」で紹介しました。
さらに、海の生き物が死んでしまうので、年に一回島周辺の海底のゴミ掃除のために
多くのボランティアが参加しているそうです。
島にとってどちらが有り難いか一目瞭然!!

自分は何もしないで放置していながら、人の批判ばかりするのは日本人の悪癖。
http://www.asyura2.com/18/senkyo240/msg/641.html#c8

コメント [経世済民126] ホンダジェットが大きな飛躍、中国市場もターゲットに―米華字メディア 赤かぶ
2. 2018年3月01日 23:35:35 : FRF9qiGtZo : gQJ9aZQjpOw[52]
ホンダのバイクには、翼のマークがついているが、そのホンダが本当に翼を得たのである。ヒコーキが本田宗一郎さんの夢だったのだが、天国で舞い上がっておられるだろう。

話題は変わりますが、女優の本田翼さんの命名は父だとか。すごいパパですね。

本田翼
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E7%BF%BC
http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/223.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK240] TOKYO MXが『ニュース女子』打ち切りも他局やネットで番組続行! “DHCがバックにいる”と開き直る出演者(リテラ) 赤かぶ
4. 2018年3月01日 23:38:35 : aKmTAKU4Oo : 9rEhUpkmDQg[2]
DHCは薬局コンビニに安ーく豊富な種類のサプリを提供して人気が出た会社。というかサプリそのものは身体に悪い。当たり前。栄養素が吸収され難いから。安いなら尚のこと危険。何故なら人工的に砕いた粒子状物質だから。荒けりゃ体に溜まり蓄積する、臓器に胆石をつくる原因にもなる。わたしの親戚は売り子の言うままサプリを飲み過ぎて、胃に石ができてガンとなり、胃を摘出したのちすぐ死んだ。

在日を憎む理由が確かに社会的名問題としてあるのだとして、そもそもその原因は戦時体制の日本の軍部中心の政治あり方にあったのであって、被害者はやはり当時朝鮮半島から連れてこられた人々の祖先であり、同和と呼ばれる人々が生まれ、そして悪さする知恵やきっかけを与えたのもこの国だ。犯罪行為を肯定などまったくできないことだが、ともかくそこに敵対し対立を煽って他国、または自国の人間を煽るのもまた「反社会的行為」そのもの。それを理解せず、国民感情なる空虚なものを煽って彼らの感情を利用し戦争に加担する「同調圧力型の心理」を形成しようと企むこと自体、まともな部類の人間ではないと思うがね〜〜。

また百歩譲ってそのヘイトの理由に正当性があったとしても、ここに居並ぶ関係者の面々、顔、声、言葉。どれをとっても、そこから滲み出る気持ちの悪さといったら理屈で否定しようが無いんだよ。心から、本能的に近づきたくないと訴える。
http://www.asyura2.com/18/senkyo240/msg/643.html#c4

コメント [戦争b21] 動画 旧日本軍の「慰安婦虐殺」の現場映像、韓国で初公開  赤かぶ
30. ブリテン飯[293] g3WDioNlg5OU0Q 2018年3月01日 23:38:46 : jVttJwzSkw : ZWfiwJG9SJQ[1]
>>1944年、中国で米国軍〜
 中国では1941年12月8日から、米軍と中国軍(国民党政府軍プラス共産党軍)が米=空、中=陸の分担で、日本軍100万(満洲含む)と戦っていたよ。ぼくは中二の時から知っている。特に43年秋からは、アメリカが中国から日本を戦略爆撃することに合意したので米空軍が大幅に増えた。
 辻政信が来た頃には、B29が四川省から北九州八幡製鉄所の爆撃を始まっている。このビルマ国境に近い雲南省で日本軍部隊が、米中連合軍の攻撃で玉砕したのは有名だ。生き残った慰安婦らが保護されたことも有名。
 あのケント・ウヨバードのネトウヨ商売の先輩であるテキサスおつむてんてんが、「アメリカ軍の公式文書に『慰安婦=売春婦』という文字があった」といって騒いでいたのは、この時の戦役後に米軍が作成した文書だ。
 ちなみに米軍文書に出てくる「慰安婦=売春婦」というのは、慰安婦をcomfort girlと直訳しても、アメリカ人に意味が分からないため説明するために使った言い回しにすぎない。同資料は、日本で1990年代から吉見義明教授が「慰安婦資料集」の一部として、翻訳出版済みだ。
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/711.html#c30
コメント [経世済民126] パウエルFRB議長の議会証言(在野のアナリスト) 赤かぶ
5. 2018年3月01日 23:41:05 : 4c6ZaxH9aI : 7ik6AIcNJxs[14]
パウエルさんがフレッシュに見える。

中央銀の金利政策に新風を吹き込みそうで,

パウエル議長に期待したい。


http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/294.html#c5

コメント [政治・選挙・NHK240] 小沢一郎さん / 「野党第一党である枝野さんが中心になって5党の連携を作れれば事実上の政権交代(が実現する)」  赤かぶ
1. 2018年3月01日 23:43:35 : aKmTAKU4Oo : 9rEhUpkmDQg[3]
そうだ。ぜひ実現して欲しい。維新は抜きでね。
http://www.asyura2.com/18/senkyo240/msg/647.html#c1
コメント [近代史02] 他人には絶対に知られたくない秘密って沢山あるよ 中川隆
21. 中川隆[-5583] koaQ7Jey 2018年3月01日 23:48:20 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

【ホラーサスペンス】緋い記憶 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=H4gzHEBGe9A
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%B7%8B%E3%81%84%E8%A8%98%E6%86%B6+


記憶がテーマのホラー・ミステリー高橋克彦さんの「緋い記憶」
http://www1.imaibooks.co.jp/book/mystery/?p=1540


子どもの頃の記憶ってほとんどあいまい。
同じ場面にいたのに、自分の記憶と他の人の記憶が違うってことがよくあるし、
忘れていた記憶が甦ることもある。

この「緋い記憶」(高橋克彦著)もそんな話から始まる。

忘れていた記憶が甦ってくる瞬間の感動、恐怖、おぞましさ・・・
そういうものを描いた、7編(「緋い記憶」「ねじれた記憶」
「言えない記憶」「遠い記憶」「膚の記憶」「霧の記憶」「冥い記憶」)
の短編を収録。
ずっと前に読んでものすごく印象に残っていて、
この度、再読したらやっぱりとても面白かった!

緋い記憶

強烈な印象なのは、やはり、表題の「緋い記憶」。
旧い住宅地図コレクターの友人から、昔の故郷の町が載っている
住宅地図を借りた男。記憶を頼りに子どものころ遊んだ
女の子の家を探すが、どこをどう探しても見つからない。
不審に思った男は、帰郷した際、友人とともにその家を
探すのだが・・・。怖いけど、凄く切ない記憶が甦る。

「言えない記憶」は、サスペンス。
東京で成功した男が、講演会のために故郷に戻ってきた。
講演会では、昔話で会場を沸かせた。
その後は同級生たちが男のために宴席を設けていた。
そこで、こどものころガキ大将だった、上級生も出席。
その上級生は、男に妙なことを訪ねた・・・・
缶けりして遊んだ日の事、嵐の日のこと。
その嵐の日、上級生の妹が行方不明になっていた。
上級生は、妹が行方不明になった日はお前と一緒だったと・・・
男はあらためて、記憶をたどった・・・・。
じわじわとおぞましい記憶が甦る過程がリアル・・・。
ある真相に行きついた時、男は・・・・?

「遠い記憶」は本当に究極のサスペンス。
女の情念があまりにも恐ろしい。
小説家がしばらく東北の方へ取材に行くことになった。
岩手の新聞で情報を得、盛岡にいくことなったのだ。
岩手の新聞に小説など載せたことはないが・・・
小説家はそこが気になった。
だが、編集と盛岡をめぐる内に、妙に懐かしさを
感じ、やがて幼いころに見た景色が甦ってきた。
盛岡はまさに、小説家の故郷だったのだ・・・。
だが小説家は不審を抱く・・・・。
母はなぜかたくなに盛岡を避けたのか・・?
自分が4歳だったとはいえ、なぜ盛岡の全ての記憶を喪失していたのか?
その衝撃の真相とは!

短編ですが、7編すべて読みごたえがあり、大変面白かったです。
でも特にこの3篇が凄く面白く、忘れられなかった作品。

『緋い記憶』
著者:高橋克彦
出版社:文藝春秋(文庫)
価格:¥543(税別)
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%8B-%E3%81%84%E8%A8%98%E6%86%B6-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E5%85%8B%E5%BD%A6/dp/4167164051

82年制作の映画「ブレードランナー」は、都市論や物語論などに多くの革新的イメージを与えたものだが、人間てのは記憶のことだというまったく新しい人間観も作り出してしまった。当時の人たちにとってこれは衝撃的だった。我々人間は、自分という確かな個を持っていて、個人として現実の中に生きているのだという考え方があらゆることの根底だったのに、そうではなく、なにを憶えているかが「私」にほかならないといわれてしまったのだ。もし間違った記憶をもたされたなら、その偽りこそが「私」なのだ。立っている地面が突然なくなったみたいなものだ。

99年に「緋い記憶」で直木賞を取った高橋克彦は、こうした、人の存在を脅かす、記憶というものの恐ろしいメカニズムを薬籠中のものとして、かずかずのホラーを作り出してみせた。

子供のころ住んでいた街に、確かにあった廃屋のような家、そこで遊んだ少女、久しぶりに訪れた主人公が訪れてみるとそんな家ははじめからないといわれ…

ひなびた温泉宿に泊まる主人公は、同宿の女性と親しくなる。彼女には小さな子供がいて、自分の子供時代をなんなく思い出すが、次第に記憶は混乱してまるで時間がねじれていくような感覚が襲いかかってくる。

記憶はおうおうにして間違って刻み込まれている。それは思い出すにはつらすぎる本当の記憶を隠すためで、その真の記憶がよみがえるとき変形するのは世界のほうではなく自分という存在だ。そうしてその恐怖は私たち読み手がこの現実世界で知らず知らずのうちに自分をごまかしながら呼吸している毎日そのものだ。

高橋克彦の記憶をめぐる短編は、どれも本当にこわい。

もう目次からしてちょっと恐い

細部は不確かだが忘れられない記憶に主人公は悩まされている

記憶のでティールが次第に明らかになると、なぜか怯えも募ってくる

トラウマだったほどのあの思い出がまるでなかったことのように… (C)高橋克彦/文藝春秋
http://www1.imaibooks.co.jp/book/mystery/?p=1540  

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/418.html#c21

コメント [政治・選挙・NHK240] <安倍・完全敗北!>「裁量労働制拡大」の今国会への提出を断念!山本太郎「野党の追及と、 市民の声が政権を追い詰めた!」 赤かぶ
17. 2018年3月01日 23:52:01 : 3w6Ly0mwYE : 2w_NFykIx50[1]
 
エンゲル発言から色々傾いてきたね

さすがのヴァカもマスゴミも擁護しきれんだろ

エンゲル ゲルゲル でんでんでん
 
http://www.asyura2.com/18/senkyo240/msg/620.html#c17

コメント [経世済民126] パウエルFRB議長の議会証言(在野のアナリスト) 赤かぶ
6. 2018年3月01日 23:55:04 : xAdOSpInuc : aqSUfI1wPf8[4]
今までの議長とはだいぶ違う。
単純明快しかも要所を押さえている。



http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/294.html#c6

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