食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月5週)―千葉県産マグロからセシウム、福島産は6年間ND―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2422.html
2018/01/30(火) 19:43:14 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。1月5週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数705件中15件の基準超え(全体の2.1%)
A平均は、1キログラム当たり24ベクレル、最大5,200ベクレル(福島県産イノシシ)。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2018年1月5週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
危険なセシウム汚染食品が福島、宮城で見つかっています。今週のデータを解析すると
・千葉県産マグロからセシウム、福島産は6年間ND
・福島・会津産雪下キャベツが出回る。検査結果はありません。
・福島・会津産カルガモから1,300(Bq/kg)のセシウム、過去最高
等の特徴が読み取れ、福島産は「安全」とは言えません。
1.千葉県産マグロからセシウム、福島産は6年間ND
千葉県産マグロ(ビンナガ、キハダ)からセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が身になります。以下にマグロ類(8)の検査結果を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 マグロ類は(8)による。
※4 日付けは検査日
図―2 マグロの検査結果
図に示すり、千葉産だけでなく宮城産や茨城産からも見つかっていますが、福島産マグロからは6年間も見つかっていません。隣県やその先の茨城産、千葉産や宮城産からは見つかっているのに汚染源がある福島産からは見つからないとはおかしな話です。マグロ等の福島産農水産物の出荷前検査は、厚生労働省の発表(1)を見ると福島県農業総合センターが実施しています。ここは福島県農林水産部に属しており(9)、中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。
2.福島・会津産雪下キャベツが出回る。検査結果はありません
雪下キャベツは雪の下で熟成させることでできる、より甘いキャベツです(10)。甘味が増しているので、組成は普通のキャベツとは違います。キャベツとは別に検査しないと「安全」とは言えません。
福島県内のスーパーのチラシに福島・会津産の雪下キャベツが掲載されていました。
※(11)を引用
図−3 福島・会津産の雪下キャベツが掲載されている福島県内のスーパーのチラシ
福島・会津産の雪下キャベツは市場に出回っているようです。検査結果が気になります。以下に福島・会津産キャベツの検査件数を示します。
※1(1)(12)を集計
※2 会津は(13)による
図−4 福島・会津産雪下キャベツの検査件数
図に示すように「冬」の検査がありません。雪下キャベツは検査されないまま市場に出ています。それでも福島県は
「安全な農林水産物を提供するため、福島県がモニタリング検査を実施」
と主張しています(14)。
福島産は検査されていなくても検査で安全とされています。
3.福島・会津産カルガモから1,300(Bq/kg)のセシウム、過去最高
福島県会津に属する会津美里町(13)産のカルガモから1キログラム当たり1,300ベクレルのセシウムが見つかったとは発表ありました(15)。以下に推移を示します。
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 会津は(13)による
※4 日付けは捕獲日
図―5 福島・会津産カルガモの検査結果
図に示す通り突然に上昇し、過去最高を記録しました。これまでの最高は図に示す様に1キログラム当たり20ベクレルですので一気に65倍の上昇です。
福島産はセシウム濃度が急上昇することがあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が急上昇する事がある福島産
これでは不安なので(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではありません。
福島はイチゴ栽培が盛んだそうです(16)。福島県会津若松市では「今」イチゴ狩りが楽しめます(17)。同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴはゆっくりと肥大し赤く、身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(18)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
※(20)を引用
図―6 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2422.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1069報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月4週)―茨城産アンコウからセシウム、福島産は366件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:8,684KB)No3366、3367」
(8)マグロ - Wikipedia
(9)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)下キャベツ 北海道・富良野の雪の下で美味しさじっくり蓄えてあなたにお届け【お取り寄せ・通販】 - 感動野菜産直農家 寺坂農園
(11)イオン福島店
(12)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。
(13)会津 - Wikipedia
(14)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(15)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:730KB) 中のNo303」
(16)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(17)フルーツランド北会津
(18)いちご | JA会津よつば
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ