儲からないのに続々 大手企業はなぜ異業種に参入するのか
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2018年1月25日 日刊ゲンダイ
楽天も携帯電話事業に参入(C)日刊ゲンダイ
楽天が携帯電話事業に参入し、ファミリーマートはフィットネスジムを出店する。大手企業による異業種への参入が相次いでいるが、本業の重心が移動するほどの業績を期待できるケースは少ない。そもそも、どこまで儲けようと考えているのか疑わしい事業も見受けられる。
ビジネスアナリストの中川美紀氏は、「富士フイルムは異業種参入を第2の創業につなげましたが、ほとんどの大企業は本腰を入れて新規事業に取り組んでいるわけではありません。新しい分野に資金と人材を投入して数億円の利益を上げるよりも、スケールメリットを生かして全国の営業所や工場でコストダウンをした方が、何倍ものリターンを見込める場合もあります。そもそも新規事業を成功させること自体が難しく、数字だけを考えると、割に合わないことも少なくないのです」と指摘する。
それなら、なぜ、多くの企業が異業種への参入をやめないのか。その理由は2つあるという。
1つ目は、新しい市場における消費者の価値観や消費行動を知るためだ。
「たとえばトヨタは、レクサスブランドで、さまざまなアイテムを販売しています。それによって自動車販売だけではわからないニーズや購買パターンを知ることができます。Aという商品を買ったのはどんな人なのか。年齢、年収、住所、家族構成は? その理由についても、性能なのか使い勝手なのか、さらにはどんな手段で買ったのか。これらは単なるアンケート調査では得られないよりリアルで詳細な情報。そこで得られた知見は、本業の自動車販売の広告宣伝や顧客サービスに生かすことのできる重要な要素になるのです」
2つ目は人材対策である。
「社内ベンチャー制度などで新しいチャレンジの場が用意されていることは、社員のモチベーションを喚起します。本業と違う現場で経験を積めるのも貴重。採用面でもプラスの効果を見込めます。大企業は保守的なイメージで見られがちですが、新しくて面白いこともやる会社だとアピールできれば、優秀な人材を確保しやすくなります」
目先の利益だけを考えていては、会社はダメになる。
ある程度以上の大企業ならいいけど、中小企業だと
— β (@falconstockbeta) 2018年1月25日
「新しい事業やれ。既存の仕事の割り当てはいまのままで。時間作ってヨロシク!」
が多いから困る。
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— ジュネス (jyunesu) (@jyunesu_) 2018年1月25日
社内ベンチャー制度などで新しいチャレンジの場が用意されていることは、社員のモチベーションを喚起します。本業と違う現場で経験を積めるのも貴重。採用面でもプラスの効果を見込めます。
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— ★あっちゃん★(City / [Alexandros]) (@attyan_jp) 2018年1月25日