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政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党・自公体制の真相 !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/01/10より抜粋・転載)
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1)〜14)は前2回投稿済みです。以下はその続きです。
15)米国は、日本支配を実行するに際して、
戦犯とその子孫や官僚機構と大資本を利用してきた !
米国は、日本支配を実行するに際して、二つの部隊に、全面協力を求めてきた。
二つの部隊が、官僚機構と大資本である。米国が、支配する日本の実行部隊として、官僚機構と大資本が活用されてきた。この基本構図が、戦後の70年余の間、根本的に維持されてきたのである。
この間、何度かの紆余曲折があった。終戦直後には、GHQの民主化政策が強化されて、日本で社会党政権が、創設された。徹底した民主化政策の成果であった。
16)昭和23年以降、米国は、東西冷戦への対応に転換し、
日本非民主化、日本反共化に転換してしまった !
しかし、米国の外交政策の根幹が冷戦への対応に転換し、日本民主化は、日本非民主化、日本反共化に転換してしまった。
これと同時に片山哲内閣は破壊され、米国隷属の吉田茂政権が樹立されたのである。その後、吉田政権に対する反動もあり、米国と一定の距離を置く鳩山一郎政権が誕生してソ連との国交を回復した。さらに、米国支配を打破しようとした石橋湛山政権が誕生したが、この政権は異例の短期間で終焉してしまった。恐らく、米国が裏側で工作の糸を引いたのだと思われる。
石橋政権を崩壊させて米国は対米隷属の岸信介政権を誕生させた。爾来、米国支配を継続している。
17)田中・細川・鳩山政権等は、米国支配の構造に風穴を開けようとしたが、
いずれも短期間に破壊されてきた !
それでも、その後も、田中角栄政権、細川護熙政権、鳩山由紀夫政権が、米国支配の構造に風穴を開けようとしたが、いずれも短期間に破壊されてきた。
米国は日本支配を継続することを最重視している。米国が最大の警戒を払うきっかけになったのが2009年の政権交代実現である。2009年に樹立された、鳩山由紀夫政権は、米官業による日本支配の基本構造を破壊する、潜在力を有する政権だった。
18)鳩山政権が、長期政権になれば、確実に、
米官業支配の構造が、改革される、改革政権だった !
この鳩山政権が長期政権になれば、確実に、米官業支配の構造が、破壊されてしまう。
日本の支配者は、この問題意識から、この鳩山政権の完全破壊が、画策されてきた。
そのための情報誘導、情報操作も強化されてきたのである。鳩山友紀夫氏(表記は首相辞任後に変更)、小沢一郎氏に対する、徹底的な人物破壊工作が、展開されてきた。
と同時に、民主党政権の転覆が実行されてきた。米官業に従属した、菅直人政権、野田佳彦政権は、米国の傀儡政権だった。
19)米官業に従属した、菅直人政権、野田佳彦政権
は、支持が激減し、自民党へ大政奉還した !
そして、野田政権に、安倍晋三自民党への大政奉還を実行させた。
再び2009年の過ちを繰り返さない。これが日本支配者の共通意識である。
民進党が分離・分割し、革新勢力の大同団結が実現することが最大の脅威になる。そのために、民進党の完全分離・分割を何としても阻止し、革新勢力の大同団結、連帯を阻止するための工作が激しく展開されていると見るべきだ。
20)政治・マスコミ刷新のためには、日本国民の
意識変革が、極めて重要になっているのだ !
日本の主権者国民は、マスメディアによる情報操作の強化を阻止するべく、日本の情報空間浄化を支援する必要がある。大事なことは、日本の閉ざされた情報空間に風穴を開けようとする、村本氏のような人物を、支援することである。
主権者国民の強い支援があれば、支配者もうかつに手を出すことができなくなってくる。
日本の主権者国民の意識変革が極めて重要になっているのだ。
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党・自公体制の真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。
民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。
その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。
そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は、菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
8)悪徳10人衆は、権力欲、出世欲だけで政治家
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。これを契機に、野田佳彦氏は、完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
9)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
要するに、官僚の前に膝を屈して、ひたすら自分自身の個人的な利益だけを追求したのである。
10)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
安倍政権は、消費税再増税を、2017年4月に延期したが、本質は変わらない。
ハゲタカ、シロアリ、ハイエナのための政治を推進し続けている。
そして、現在の民主党に、増税推進の悪徳10人衆残骸が潜んでいる。