生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」
http://tanakaryusaku.jp/2017/12/00017203
2017年12月27日 20:13 田中龍作ジャーナル
新垣課長補佐(左)は生活保護の引き下げを撤回するよう求める要望書を恭しく受け取ったが・・・。右は厳しい表情の森弁護士。=27日、厚労省 撮影:筆者=
生活保護のうち食費や光熱費に充てられる生活扶助費が、来年4月から最大で5%引き下げられる。2015年の最大10%削減につづく引き下げである。
「もう生きてゆけない」。当事者と法律家たちがきょう、厚労省を訪れ、削減の撤回を求める要求書を手渡した。
森川清弁護士は厚労省社会・援護局保護課の新垣真理課長補佐に対して「厚労省の生活保護基準引き下げに驚いている。撤回して下さい。当事者の実情を見て検討して下さい」と厳しい口調で要望した。厚労省は実態調査をせず、当事者の声も聞かなかったことへの憤りだ。
森川弁護士は大学卒業後、葛飾区の社会福祉事務所に10年あまり勤めた経験を持つ。貧困の現場を知り尽くしている弁護士だ。知り合って10年になるが、こんなに怒った表情は見たことがない。
厚労省の新垣課長補佐は「真摯に受け止めます。引き続き適正な水準とするよう検討してまいります」と官僚答弁でかわした。
生活保護当事者は「これまで節約をし続けて、これから生活費のどこを削ったらいいのか?」と怯え悩む。
「白米に醤油をかけて食べる」「入浴回数が月1回になってしまっている」「真冬に灯油が買えず(風邪をひき)肺炎になった」・・・
弁護士やケースワーカーが26日に行った電話相談に寄せられた悲痛な叫びだ。全国から273件もの相談があった。
生活保護基準の引き下げに反対する集会。=19日、国会内 撮影:筆者=
生活扶助費の引き下げは受給者だけの問題ではない。38以上もの社会制度と連動するからだ。「最低賃金」「住民税の非課税」「医療費」「就学支援」などだ。
生活扶助費の支給額が削減されれば「最低賃金」の基準は下がり、「住民税の非課税」基準なども下がる。低所得者の生活は苦しくなるのだ。
こうして低所得者の生活水準が下がれば、生活扶助費はまたまた切り下げられる→生活扶助費が切り下げられれば、低所得者の生活水準は下がる・・・負の連鎖が始まるのである。
厚労省の引き下げ基準たるや、数字ありきのインチキだ。低所得者のなかでも生活保護申請に行き水際で追い返された世帯などを対象としているのである。生活保護受給者よりも所得が少なくなるカラクリがあるのだ。
今回はこれまでの生活保護基準引き下げと、恐ろしさのスケールが違う。厚労省は国民が「健康で文化的な最低限度の生活」ができるよう保障するのが役目であるはずだ。
森川弁護士が「大きな見直しですね?」と問うたところ、新垣課長補佐は「曲解です」と言い放った。
2018年は「1億総貧困化・元年」となるのだろうか。
板橋区の社会福祉事務所のケースワーカーだった池田まき議員(立憲民主)は、今回の引き下げに憤った。=19日、国会内 撮影:筆者=
〜終わり〜
田中龍作ジャーナル | 生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」 https://t.co/7ziML2cnqr …
— うちまめ (@ommzk) 2017年12月27日
現実を知らなすぎるお役所仕事とは正にこの様な有様を指す。
しかも、曲解と言う女性。世間を知らないとしか言えない。 pic.twitter.com/nErd9FKZ5p
生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」https://t.co/CD1DJXdvF1生活扶助費の支給額が削減されれば「最低賃金」の基準は下がり、「住民税の非課税」基準なども下がる。38以上もの社会制度と連動している。低所得者の生活は苦しくなるのだ。 pic.twitter.com/PJejylVaBB
— oohira ataru (@ttammakko) 2017年12月27日
生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」 https://t.co/SOey9WlvSt
— 下田 美樹 (@ms9005jp) 2017年12月27日
死亡も自己責任の#美しい国日本
w。一億総抹殺七年の始まり始まり👏
生活保護引き下げ「入浴は月1回」灯油買えず肺炎に!もう生きてゆけない【鬼畜・安倍政権】厚労省「曲解です」99%の日本国民の今と未来です!田中龍作ジャーナル https://t.co/9EBHCgmdHS
— 復活マッジクアワー (@sohnandae) 2017年12月27日
「憲法守れよアホウ政治」
— ike1962 (@8icsRtq8Pz2NoMi) 2017年12月27日
生存権…健康で文化的な生活を営む権利。国民の三大権利の一つだ!憲法守れない政府は政治するな!
田中龍作ジャーナル | 生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」 https://t.co/jLMYn6mWtg
善政など安倍政権に期待など出来ない。声を上げなければどこまでも弱者虐めは続く。 田中龍作ジャーナル | 生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」 https://t.co/pIPJooAlF3
— Yoshiki Daito (@ranakero) 2017年12月27日
生活扶助費の引き下げは受給者だけの問題ではない。38以上もの社会制度と連動するからだ。「最低賃金」「住民税の非課税」「医療費」「就学支援」などだ。
— インドラ天網の猫 (@chicksmbox) 2017年12月27日
生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」田中龍作ジャーナル | https://t.co/nZJcqSTL4o
田中龍作ジャーナル | 生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」 https://t.co/sC3Kx22K5I
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2017年12月27日
北海道5区の立憲民主党、池田まき議員も参加。
「即戦力」の触れ込みに偽りなし!
「真冬に灯油が買えず(風邪をひき)肺炎になった」とあるが、今後、実際に増えそう…
— 平 裕介 (@YusukeTaira) 2017年12月27日
「文化的な最低限度」というより「健康」が、いや「生存」そのものが脅かされる「国」
田中龍作ジャーナル | 生活保護引き下げ「入浴は月1回」「灯油買えず肺炎に」 厚労省「曲解です」 https://t.co/dKrclqRwrn