崩落の原因がリニア関連の工事と認められたが。「工期は変えず」とは。
短期で発破を使用したのが原因、とは考えないらしい。
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斜面崩壊はリニア関連工事が原因、発破で地山緩む
科学&新技術 BP速報
2017/12/22 23:00
日経コンストラクション
長野県中川村で2017年12月15日に斜面が崩れて直下の県道に土砂が流入したのは、付近で実施していたリニア中央新幹線関連のトンネル工事の発破作業などが原因だったことが分かった。
トンネル工事を発注したJR東海は、発破などによる振動が繰り返し作用したことで、トンネル直上の地山が緩み、土砂流入に至ったとの見解を2017年12月19日に明らかにした。
*中川村方面から見た斜面崩壊の現場(写真:JR東海)
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原因となったのは、リニアの工事用道路として建設している四徳渡(しとくわたり)トンネル。延長1.2kmで、幅約9m、高さ約6m、断面積50m2(平方メートル)。17年1月に本格着工し、18年度内の完成を目指している。施工者は、戸田建設・吉川建設JV。
土砂が流入したのは、長野県の大鹿村と中川村を結ぶ県道松川インター大鹿線。12月15日午前3時25分ごろ、県道脇の斜面が高さ20m、幅10mにわたって崩れ、300m3(立方メートル)の土砂が流入した。
その2時間ほど前の午前1時40分ごろ、付近の四徳渡トンネルの工事現場では坑口近くで発破作業を実施。午前3時ごろに、コンクリート吹き付け作業を行っていた。四徳渡トンネルの坑内では、崩落などは発生していない。
斜面崩壊現場の周辺図(資料:JR東海)
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斜面崩壊現場の周辺図(資料:JR東海)
今後は、四徳渡トンネルの掘削を進めて貫通させ、年内をめどにトンネルを迂回路として一般車両が片側通行できるようにする。その後、1カ月ほどかけて県道の流入土砂を撤去し、斜面に安全対策や仮土留めなどを実施。県道を片側通行で一部開通したうえで、本復旧工事に向けた作業を進める。
JR東海では「リニアが走る南アルプストンネルの工期への影響はない」としている。ただ、四徳渡トンネルの発破では、作業箇所が坑口近くであることも考慮して、通常より少ない火薬を使っていた。それでも斜面が崩壊したことから、同社では調査を詳細に行い、安全対策を徹底していく方針だ。
南アルプスを貫くリニア建設工事については、その厳しい地形と複雑な地質から斜面崩壊の危険性を指摘する声が専門家の間で出ていた。今後は、さらなる斜面対策が必要になりそうだ。
(日経コンストラクション 谷川博)
[日経コンストラクションWeb版 2017年12月21日掲載]
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