北は高笑い 「ロシア疑惑」で窮地に追い込まれたトランプ
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2017年12月5日 日刊ゲンダイ
トランプ(AP)のピンチに金正恩(朝鮮通信=共同)は…
「信頼できる指導者だと確信した」。安倍首相がそう断言した男のクビが危うくなってきた。米捜査当局が進める米トランプ政権の「ロシア疑惑」(ロシアゲート)が急展開。真相を知るキーマンのフリン前大統領補佐官が司法取引に応じ、捜査への全面協力を約束したのだ。トランプ大統領は一気に弾劾、罷免される可能性が出てきた。
フリンはトランプの元側近で、選挙期間中や政権移行期の内実をすべて知る男だ。そのキーマンが当局に“完落ち”した意味は大きい。焦点は、トランプが捜査妨害をしたのかどうかだ。NYタイムズは、トランプがロシアゲートの捜査打ち切りを複数の共和党議員に何度も要請していたと報じている。
「トランプはコミー前FBI長官を解任する際、フリンの捜査中止を求めていたと報じられています。それほど、フリンの役割が大きかったということでしょう。そのフリンが捜査に全面協力するインパクトは絶大です。もし、捜査妨害が事実ならウォーターゲート事件に匹敵する大スキャンダル。最悪、議会による弾劾発議、罷免を経て、大統領辞任に至っても不思議じゃありません」(在米ジャーナリスト)
「ロシア疑惑」の捜査が急展開しているだけでなく、ティラーソン国務長官やコーン国家経済会議委員長ら政権幹部が年明けにも大量辞任するというウワサも飛び交っている。今や政権基盤はガタガタだ。
■ヤケクソの北攻撃はあるのか
この状況に高笑いしているのが、北朝鮮の金正恩委員長だろう。
トランプは金正恩を「ロケットマン」「病気の子犬」と散々、挑発してきたが、自身の疑惑で外交どころじゃなくなってきたからだ。
支持率アップのため北朝鮮への武力行使に踏み切るのではないか、という見方も根強いが、さすがにミエミエ過ぎて逆効果になるという。元外交官の天木直人氏がこう言う。
「仮にトランプ政権が北朝鮮攻撃に踏み切れば、歴史上、最大の汚名を残す大統領になるでしょう。さすがに攻撃はしないと思いますね。トランプだって、そこまでして大統領の座にしがみつく気もないでしょう。ただ、本来であれば、とっくに大統領を辞任していてもおかしくないのは確かです。予測不能だけに何をしでかすのかは誰にも分かりません。いずれにしても、どんどん追い詰められていくのは間違いありません」
マトモな神経の持ち主じゃないトランプだけにこの先、何があってもおかしくない。
北は高笑い 「ロシア疑惑」で窮地に追い込まれたトランプ https://t.co/gGYso4TxFJ もし、捜査妨害が事実ならウォーターゲート事件に匹敵する大スキャンダル。最悪、議会による弾劾発議、罷免を経て、大統領辞任に至っても不思議じゃありません」
— Hikaru 星 光一 (@utopia_star) 2017年12月4日
“NYタイムズは、トランプがロシアゲートの捜査打ち切りを複数の共和党議員に何度も要請していたと報じている。”
— goodjone (@goodjone64) 2017年12月4日
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