米国務長官更迭か 後任にCIA長官浮上で北朝鮮有事の危機
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2017年12月2日 日刊ゲンダイ
(左から時計回り)軍事エリートのポンペオ氏、トランプ大統領、ティラーソン国務長官/(C)AP
「ティラーソン米国務長官がクビに」との報道に国際社会は大騒ぎだ。ティラーソンはイラン核合意やカタール断交問題などでたびたびトランプ大統領と対立。10月に議会でトランプを「能無し」と呼ぶなど、両者の関係は悪化していた。そうしたことからトランプが更迭の意向を決めたという。
ティラーソンはトランプ政権の穏健派として知られるが、彼の後任として浮上した人物はかなりのくせ者だ。現在CIA(中央情報局)長官を務めるマイク・ポンペオで、拷問の実行を擁護し、銃規制に反対してきたことで知られる。イスラム過激派のテロに対し、トランプと同じく過剰な懸念を抱く強硬派でもある。
それもそのはず、ポンペオはウエストポイントの陸軍士官学校を首席で卒業し、米陸軍機甲部隊に入隊した軍事エリート。ハーバード大に入学したインテリでもあるが、軍人魂は失っていない。
更迭情報が浮上した背景には何があるのか。国際ジャーナリストの堀田佳男氏が言う。
「北朝鮮がICBMを発射したばかりのこのタイミングに注目です。トランプ大統領が金正恩に対して“米国は外交のトップを代えて強硬派で行くぞ”と警告しているとも考えられます」
■ポンペオ&トランプ「大暴走」の恐れ
気になるのは北に対する軍事オプションだ。CIAというと、世界でスパイが情報収集しているイメージが強いが、実は米海軍のSEALsに匹敵する特殊部隊も保持している。「SAD」(特別活動部)という組織だ。
「2011年5月にビンラディンを殺害したのはSEALsとSADの合同作戦でした。CIA長官のポンペオ氏は諜報部員が集めた北朝鮮の秘密情報を把握しているはず。金正恩の居場所さえつかめれば、すぐに斬首作戦を実行したいと考えているかもしれません。10月半ば、前CIA長官のジョン・ブレナン氏が『(トランプ大統領による)北朝鮮との軍事衝突の確率は20〜25%に達する』と分析して米国民をビックリさせました。ポンペオ&トランプがそろって暴走したらどうなるか。心配です」(堀田佳男氏)
ティラーソンという大統領の暴発を止める人が追放され、軍人あがりのポンペオが外交を担うとは末期的。勢い余って北を攻撃し、「ポンペオ最後の日」となりかねない。
米国務長官更迭か 後任にCIA長官浮上で北朝鮮有事の危機 https://t.co/E5G06GDXiH 「ティラーソンという大統領の暴発を止める人が追放され、軍人あがりのポンペオが外交を担うとは末期的。勢い余って北を攻撃し、「ポンペオ最後の日」となりかねない。」
— peace_prayer (@peace_prayer) 2017年12月2日
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— ナショナルキッド (@NationalKid2) 2017年12月2日