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【菅野完リポート】2017年11月27日今日の予算委員会の議論は最悪やったね号
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こんにちは。菅野です。
国会始まったんでバタバタしております。
ミソジニーの話せんといかんのだが、ちょっと国会むちゃくちゃなんでその話をば。
★★★モリカケの終わり★★★
結論からいうと、もうモリカケ問題は終わりのような気がします。
長妻さんの質問、下手くそすぎた。
まあ明日以降の挽回ってのも論理的な余地はあるんでしょうが、こういうものは初めが肝心なんでね。。。。
世間の人は、森友問題と加計問題を一緒に考えてるんですけども、本質が違うんです。
いやそりゃね、安倍内閣は昔から「お友達内閣」と揶揄されとるのは事実。森友問題は昭恵の交友関係から生まれたのも事実。そして加計問題は安倍本人の交友関係から生まれてるのも事実。そういう意味では、ネポティズムとかクローニズムとかいう意味で、森友も加計も近しい問題ではあります。
が、「国政の場で議論する」という視点からいうと、ちょっと本質的なところで違いがあります。
この本質的な違いを明確に言語化したのは他ならぬ前川喜平前文科事務次官です。
日本記者クラブで行われた記者会見で前川さんは
「小学校であれ大学であれ幼稚園であれ、学校を設立するときは、行政が、財政面と文教面の両方で支援をする必要がある。森友の場合は文教面の支援は大阪府、財政面の支援は国。加計は文教面の支援が国、財政面の支援が今治市」と発言しています。
この発言の内容そのものに何ら間違いない。前川さんのいう通りです。表にすると以下の通り(テキストなんでずれるかもしれんけど)。
森友 加計
文教 地方自治体 国
財政 国 地方自治体
こう整理するとおわかりいただけるように、「国の金が動いた」「国の金の動きに不透明さがある」ってのは森友問題だけなんですよ。確かに加計学園が今治の獣医学部で自治体から有形無形の援助を受けている額は森友問題の比ではありません。桁が違うというても過言ではない。でもね、それは今治とか愛媛県の金であって国の金ではない。どんなに巨額でどんなに不透明でもそれは今治市議会とか愛媛県議会で議論してくださいって話ですわな。
また、加計問題で取りざたされる「国家戦略特区認定プロセスの不透明さ」「大学設置認可プロセスの不透明さ」ってのは、畢竟、「安倍がそのプロセスに容喙したか?」ってことなんですが、これで安倍を攻めるのは無理がある。そもそも国家戦略特区ってのは首相トップダウンで決めるって仕組みになってるわけです。大学設置認可に首相が容喙する余地はないけれども内閣人事局制度が出来て以降「首相が容喙しない」なんてのはそんなものは絵空事になっとるわけです。だったら、国家戦略特区認定プロセスの不透明さ」「大学設置認可プロセスの不透明さ」両方とも安倍の問題ではなく制度の問題なわけです。僕が安倍ならその筋で責められたとしても「この制度作ったの、橋本行革の時代なんでねぇ。僕に言われても知りませんよ」とでも答えますね。
で、森友。
確かに、森友に国有地を払い下げたスキームも、内閣人事局制度の影響下にあるわけでそこは加計と一緒。でもね、動いたのはやはり国の金なわけ。だからこそ予算委員会での議論の対象になる。そして会計検査院の報告書はその国の金の処理に不透明なんてもんじゃない大問題があったと示唆しているわけです。
今開かれている予算委員会は、その会計検査院の報告の後に開催されているわけです。これまでの国会議論で首相以下政府要員は「適切であった」「問題はない」という答弁を繰り返してた。しかし会見検査院は問題あったといっている。それを受けての国会議論です。つまり、「これまでの国会答弁は全て嘘であった」ことが立証されてからの国会議論なわけ。
ここで森友問題には「国の金に不透明な動きがあった」という以前からあった議論だけでなく、「国会答弁が全て虚偽であった」というもう一つの問題が加わったわけです
だったら野党がやるべき質問はたった一つ。
「政府は、これまでの答弁を維持するのか?」
ということ。
長妻さんみたいに「間違ってたんだから謝りなさい」じゃだめなんですよ。上品すぎる。
「これまでの答弁に変更はないですよね?維持するのですよね?」という質問をしなきゃいけない。
このYES/NOクエスチョン。どっちにころんでも政府の窮地なんです
「維持しません。変更します」ってんなら、「だったら質疑全部やり直し!」って言えばいいで
「ええ。維持しますよ。変更しませんよ」ってんなら
…ほら、あの答弁もそのままってことですよ?
「私や妻が関わってたら総理も政治家もやめる」ってあの答弁もね。
野党はこれをやらんといかんのです!
本稿以上
ではでは。