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2017年11月18日01時19分 〜
記事 [政治・選挙・NHK235] Re: 奈良県警の闇を暴く・・・奈良医師勾留中死亡事件
この事件は、警察の闇を暴くきっかけになる可能性があります。
そもそも、被害者の医師は、4年前の手術の件で、逮捕前に警察の事情聴取を受けています。逃亡の恐れはありません。
また、事件が起きた「山本病院」には、その医師は4年前に3〜4か月勤務しただけで、現在は別の病院に勤務していました。証拠を隠滅する恐れもありません。
「医療過誤で患者さんを死なせた」という業務上過失致死罪としても、「肝臓がんではないと分かっていて、お金儲けのために手術して、死に至らしめた」という傷害致死罪だとしても、在宅で起訴できたはずです。
逮捕して、取り調べをする必要はないと思われます。では、警察は何を目的に逮捕したのでしょう。
山本院長と同時に逮捕して、二人の言い分が違っていると脅して、山本院長と被害者の医師を両方、「傷害致死罪」で逮捕して、刑務所に入れたかったのでしょうか?

それとも、NO.6さんの推察のように、もっとどす黒いバックがあるのでしょうか??

 日本の司法(検察と警察)の人権無視について、アムネステイ インターナショナルも、警鐘を鳴らしています。

http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/visualization/

 警察に逮捕されると、どうなるか知っていますか? 

 逮捕後の流れを知っている人は、意外に多くありません。ここではまず、逮捕後のおおまかな流れと、現在の取り調べの問題点を見ていきます。

頼れるはずの弁護士はどこに?

 日本では、逮捕されるとまず警察の取調べを受けます。テレビドラマなんかでもよく、取り調べの光景が放映されますね。
 しかし捜査段階における被疑者の取調べにおいて、弁護士の立会いは認められていません。つまり取調べは、外部からの連絡を遮断されたいわゆる「密室」において、行われているのです。
 また被疑者は弁護人に面会することはできますが、その権利は厳しく制限されています。面会時間が15〜20分に制限されることも、めずらしくありません。
 その結果、被疑者が自らの意に反する供述を強いられたり、供述と食い違う調書が作成されたりするのです。また、威圧的な取調べにより、被疑者が精神や健康を害されるといったことも、少なくありません。

自白するまで釈放されない?

 日本においては、法律上は最大23日間、被疑者を拘束できることになっています。これは他の国々と比較しても、非常に長い期間といえます。さらに、警察は別件での逮捕を重ねることによって、被疑者を23日以上拘束することもできるのです。
 弁護人がつかないまま、連日深夜まで強引な取調べが続き、長期間にわたって拘禁され、無罪を主張しても信じてもらえない状況下で、人は誰でも「ウソの自白」をする可能性があります。自白すれば、密室の取調べの孤独や恐怖から開放されると考えるのです。
また、「取調べでやっていないことを自白しても、裁判になれば裁判官はわかってくれると信じていた」と語る冤罪被害者は、少なくありません。
 しっかりと録音・録画された取調べの記録があれば、ウソの自白があったかどうかを、客観的に検証することが可能となります。また、取調べの全過程の録音・録画は、警察や検察の強引な取調べを抑制する効果を生むことも、期待されています。

逮捕後の流れ

※勾留請求後、警察から独立した拘置所に被疑者を収容することが原則ですが、例外として警察の留置所にそのまま留め置くことができることになっています。これを「代用監獄」と言います。24時間、警察の管理下に被疑者が置かれる中で、強引な取調べが長時間行われることが少なくありません。

代用監獄 https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/daiyou_kangoku_leaflet.pdf#search=%27%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E5%8B%BE%E7%95%99%E6%9C%9F%E9%96%93+%E4%B8%96%E7%95%8C%27

西欧諸国と比べて、恥ずかしい日本の司法の人権無視・・まだ犯罪者と確定していない容疑者レベルで、そうして、人権が無視されるのか!

https://blogs.yahoo.co.jp/konan119269/30893012.html?__ysp=5pel5pysIOWLvueVmeacn%2BmWkyDkuJbnlYw%3D


もっと恐ろしいことは、日本の司法は、受刑者や容疑者を黙らせるために、向精神薬を使用している可能性があることです。今回の事件でも、その可能性が示唆されます。

麻原彰晃 刑務所内で薬漬け?
 
https://matome.naver.jp/odai/2143287834098248701


本症例の経過を下記に揚げます。13日から17日までの間、何があったのでしょうか?
警察が薬を使った可能性は??


<「冤罪File No27」より抜粋>
2月6日 逮捕
2月13日 弁護士面会時は普通だった
13日 午後、嘔吐した。着替えを手伝った警察官が下肢の痣を発見
13日 B病院:左側頭部打撲後、CT撮影
17日 弁護士面会時、目をつむって、首を垂れて、話をしない状態、顔全体に覇気がなく、話をするのもしんどい状態
18日 妻が面会時、顔色悪く、ほとんどしゃべらない、椅子に腰かけているがうつむきがち、署名のサインの字が小さい、印鑑を押す際にも警察官の助けが必要だった。

<24日に受診したT病院のカルテより抜粋>
19日 食事とらず。返答しない 。
22日 失禁あり。水分はとれている。
24日 高井病院受診時 歩行可。治療に反抗的。言うことを聞かず、やっとのことでレビンチューブ挿入。

急性腎不全で、BUN70、Cr3であるのに、入院させず、時間尿の測定もせず、胸部レントゲンも、心電図もとらず、血液ガスも検査せず、外来の数時間で、2000mlの点滴、600〜900mlの経鼻注入をし、留置所に戻る。

25日 朝7時に起床、寝具を自分で片付け、洗面をした後、いびきをかいて寝始め、心肺停止状態になり、再び、T病院に搬送され、心肺蘇生術を受けるも死亡。死因は「急性心筋梗塞」とされた。

奈良県天理市のT病院とは?

https://ameblo.jp/kingyomhk/entry-12091772831.html


遺体の全身の皮下出血と打撲創、右下腿の広範な皮下出血を見て、死因に不信を抱き、遺族は、司法解剖を要請した。

奈良県立医大の法医学教室羽竹教授による司法解剖の結果、死因は「心筋梗塞」とされた。

遺族は、「留置所での処遇の不備が死を招いた」と奈良県を相手に訴訟を起こしたが、奈良地裁では、桜井署の「留置記録」の開示を認めず、遺族が敗訴。

遺族は、大阪高裁に控訴審を求め、2017年4月26日より大阪高裁で控訴審。
今回の裁判では、遺族側の3人の医師の意見書が提出され、受理された。奈良県側の弁護団(6人)は全く反論せず、意見書も提出せず、だんまり戦術で通し、9月13日に結審。
12月1日に判決が言い渡される。
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/839.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 「も」の字も「か」の字もない安倍晋三の“丁寧な説明”! 《所信表明演説》 
「も」の字も「か」の字もない安倍晋三の“丁寧な説明”!
http://85280384.at.webry.info/201711/article_119.html
2017/11/17 22:34 半歩前へ


▼「も」の字も「か」の字もない安倍晋三の“丁寧な説明”!


 11月1日召集の特別国会は、半月以上も開店休業状態を続け、17日になってやっと安倍晋三が所信表明演説を行った。ところが、あれだけ「丁寧な説明」と繰り返した森友事件や加計疑惑には一言半句触れなかった。

 文字数にして3500文字と短く、通り一遍の言葉の羅列でお茶を濁した。嫌々、役人が用意した紙を読んでいる様子がありありだった。

 6月に閉会した通常国会ではモリカケ疑惑への説明が不十分なまま、与党が強引に幕引きを図り、支持率の急落を招いた。しかし、この日の演説には説明不足に対する反省は微塵も見られなかった。

 そればかりか、参院本会議で行った所信表明演説では、「高等教育の無償化」に関するくだりを読み飛ばす一幕があった。

 数を誇るゆとりなのか、全くやる気がない安倍の素顔をさらけ出した。そうした中で何をとち狂ったのか。「生産性革命」「人づくり革命」を断行すると「革命」を連発した。

 これに対し、立憲民主党の枝野幸男は「自民党はいつから『革命政党』になったのか」と首を傾げた。そのうえで、短い演説に「安倍首相は、政権を担うというエネルギーを失っているのではないか」と枝野。

 共産党の志位和夫は、「中身がない、空疎な、嫌々やっているような演説だった。森友・加計疑惑が大きなテーマだが、『も』の字も『か』の字もなかった。北朝鮮や少子高齢化の問題は、国難を突破すると言うが、どう突破するのか、まともな方策は語られなかった」と批判した。



🐞衆議院《安倍首相所信表明演説》【国会中継 本会議】平成29年11月17日

※再生開始位置設定済み



    
参院本会議で所信を述べる安倍晋三首相=国会内で2017年11月17日午後1時35分、川田雅浩撮影 毎日新聞



第百九十五回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20171117shoshinhyomei.html
平成29年11月17日 首相官邸

一 はじめに

 緊迫する北朝鮮情勢、急速に進む少子高齢化。今、我が国は、正に国難とも呼ぶべき課題に直面しています。国民の信任なくして、この国難を乗り越えることはできません。

 先般の総選挙の結果、衆参両院の指名を得て、引き続き、内閣総理大臣の重責を担うこととなりました。

 「安定的な政治基盤の下で、政策を、ひたすらに実行せよ。」

 これが、総選挙で示された国民の意思であります。

 お約束した政策を一つひとつ実行に移し、結果を出していく。全身全霊を傾け、国民の負託に応えていくことを、この議場にいる自由民主党及び公明党の連立与党の諸君と共に、国民の皆様にお誓い申し上げます。

 我が国の未来を切り拓くことができるのは、政策です。そして、政策の実行であります。

 この国会において、それぞれの政策を大いにたたかわせ、建設的な議論を行いながら、国民のための政策を、皆さん、共に、前に進めていこうではありませんか。

二 北朝鮮問題への対応

 今、我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後、最も厳しいと言っても過言ではありません。国民の信任を背景に、積極的な外交政策を展開してまいります。

 北朝鮮による我が国を飛び越える相次ぐミサイルの発射、核実験の強行は、断じて容認できません。

 先般、トランプ大統領が来日し、日米同盟の揺るぎない絆(きずな)を、世界に示しました。

 トランプ大統領は、拉致被害者の一人ひとりの写真を、真剣なまなざしで見つめながら、御家族の思いのこもった訴えに熱心に耳を傾けてくれました。御家族も御高齢となる中で、拉致被害者の方が再び故郷(ふるさと)の土を踏み、御家族と抱き合うその日まで、私の使命は終わりません。

 北朝鮮の核、ミサイルの問題、そして拉致問題を解決する。北朝鮮にその政策を変更させなければならない。そのために、国際社会と共に、北朝鮮への圧力を一層強化してまいります。

 先日のAPEC、東アジアサミットにおいても、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席をはじめ、各国首脳と、北朝鮮問題に対する緊密な協力を確認いたしました。

 日中韓サミットを早期に開催し、三か国の連携を更に深めてまいります。

 北朝鮮による挑発がエスカレートする中にあって、あらゆる事態に備え、強固な日米同盟の下、具体的行動を取っていく。ミサイル防衛体制をはじめとする我が国防衛力を強化し、国民の命と平和な暮らしを守るため、最善を尽くしてまいります。

三 少子高齢化を克服する

(生産性革命)
 この五年間、アベノミクス「改革の矢」を放ち続け、雇用は百八十五万人増加しました。この春、大学を卒業した皆さんの就職率は過去最高です。この二年間で正規雇用は七十九万人増え、正社員の有効求人倍率は、調査開始以来、初めて、一倍を超えました。

 この経済の成長軌道を確かなものとするために、今こそ、最大の課題である少子高齢化の克服に向けて、力強く、踏み出す時であります。

 「生産性革命」、「人づくり革命」を断行いたします。来月、新しい経済政策パッケージを策定し、速やかに実行に移します。

 人工知能、ロボット、IoT。生産性を劇的に押し上げるイノベーションを実現し、世界に胎動する「生産性革命」を牽(けん)引していく。二〇二〇年度までの三年間を「生産性革命・集中投資期間」と位置付け、人手不足に悩む中小・小規模事業者も含め、企業による設備や人材への投資を力強く促します。

 大胆な税制、予算、規制改革。あらゆる施策を総動員することで、四年連続の賃金アップの勢いを更に力強いものとし、デフレからの脱却を確実なものとしてまいります。

(人づくり革命)
 「人生百年時代」を見据えた経済社会の在り方を大胆に構想し、我が国の経済社会システムの大改革に挑戦します。

 幼児教育の無償化を一気に進めます。二〇二〇年度までに、三歳から五歳まで、全ての子どもたちの幼稚園や保育園の費用を無償化します。〇歳から二歳児も、所得の低い世帯では無償化します。

 待機児童解消を目指す安倍内閣の決意は揺るぎません。本年六月に策定した「子育て安心プラン」を前倒しし、二〇二〇年度までに三十二万人分の受け皿整備を進めます。

 どんなに貧しい家庭に育っても、意欲さえあれば、高校、高専にも、専修学校、大学にも行くことができる。そういう日本に、皆さん、していこうではありませんか。真に必要な子どもたちには、高等教育を無償化します。

 いくつになっても、誰にでも、学び直しと新しいチャレンジの機会を確保する。そのためのリカレント教育を抜本的に拡充します。

 こうしたニーズに応え、「人づくり革命」を牽(けん)引する拠点として、大学改革を進めてまいります。

 二〇二〇年代初頭までに五十万人分の介護の受け皿を整備する。その大きな目標に向かって、介護人材確保への取組を強化します。他の産業との賃金格差をなくしていくため、更なる処遇改善を進めていきます。

 子育て、介護など現役世代が抱える大きな不安を解消し、我が国の社会保障制度を、お年寄りも若者も安心できる「全世代型」へと、大きく改革してまいります。女性が輝く社会、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、誰もが生きがいを感じられる「一億総活躍社会」を創り上げます。

 再来年十月に引上げが予定される消費税の使い道を見直し、子育て世代、子どもたちに大胆に投資していく。消費税による財源を、子育て世代への投資と社会保障の安定化とに、バランス良く充当することで、財政健全化も確実に実現してまいります。

 少子高齢化を乗り越え、我が国が力強く成長する道筋を、皆さん、共に、描いていこうではありませんか。

四 世界の成長を取り込む

 インドの広大な大地を、日本が誇る新幹線が駆け抜ける。この九月、高速鉄道の建設がスタートしました。

 二百回を超えるトップセールスが実を結び、インフラ輸出額は、五年間で十兆円増加しました。我が国の高い技術やノウハウを世界に展開することで、少子高齢化の中でも、大きく成長できるチャンスが広がります。

 自由で公正なルールに基づく経済圏を世界に拡大していく。十一か国によるTPP協定の早期発効を目指します。あわせて、RCEPが、野心的な協定となるよう、交渉をリードしてまいります。

 EUとの経済連携協定が、四年以上に及ぶ粘り強い交渉の末、大枠合意に達しました。人口六億人、世界のGDPの三割を占める巨大な経済圏。アベノミクスの「新しいエンジン」です。

 農家の皆さんの不安や懸念にもしっかり向き合い、安心して再生産できるよう、十分な対策を講じてまいります。水田のフル活用を図り、我が国の豊かな中山間地域、美しい故郷(ふるさと)を守り抜いてまいります。

 世界への挑戦は、手間暇かけてこしらえた質の高い日本の農林水産物にとって、大きなチャンスです。農林水産物の輸出は、本年も、五年連続で、過去最高を更新するペースで伸びています。四十代以下の新規若手就農者は、調査開始以来、初めて、三年連続で二万人を超えました。

 農政改革は地方創生の大きな切り札です。年内に、生産性向上に向けた、抜本的な林業改革、水産業改革のプランを取りまとめます。

 農林水産業全体にわたって改革を展開し、若者が将来に夢や希望を持てる「農林水産新時代」を切り拓いてまいります。

五 災害からの復旧・復興

 東北の被災地では、農地の八割以上が作付け可能となり、全ての漁港が復旧しました。原発事故で大きな被害を受けた福島では、帰還困難区域を除き、ほぼ全ての避難指示が解除されたことに続き、先月から中間貯蔵施設が稼働しました。除染土壌の搬入を進め、二〇二〇年には身近な場所から仮置き場をなくします。

 被災地の復興を一層加速するため、今後とも、生業(なりわい)の復興、心の復興を力強く支援してまいります。

 本年も、全国各地で自然災害が相次ぎました。激甚災害の速やかな指定が可能となるよう、その運用を見直します。事前防災・減災対策に徹底して取り組み、国土強靱(じん)化を進めてまいります。

六 おわりに

 自由民主党と公明党が野党として過ごした、あの三年三か月。

 私たちは、なぜ政権を失ったのか、痛切に反省し、国民の皆様の声に、耳を傾けるところから、スタートしました。全国各地でミニ集会を行い、国民の皆様からの厳しい声を糧に、「政策」を鍛え上げました。

 そして、その「政策」の実行に、この五年間、私たちは、全力を尽くしてまいりました。

 日本の未来をしっかりと見据えながら、今、何を為すべきか。与野党の枠を超えて、建設的な政策論議を行い、共に、前に進んでいこうではありませんか。

 互いに知恵を出し合いながら、共に、困難な課題に答えを出していく。そうした努力の中で、憲法改正の議論も前に進むことができる。そう確信しています。

 政策の実行、実行、そして実行あるのみであります。我が国が直面する困難な課題に、真正面から立ち向かい、共に、日本の未来を切り拓いていこうではありませんか。

 御清聴ありがとうございました。



<首相所信表明>野党が一斉批判「熱意薄い」「具体性ない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000118-mai-pol
毎日新聞 11/17(金) 22:01配信

 野党は安倍晋三首相の17日の所信表明演説を一斉に批判した。臨時国会で審議に応じないまま首相が衆院を解散し、今国会では与野党の質問時間見直し問題が浮上。野党は、安倍政権の後ろ向きな姿勢が首相の演説にも反映されたと追及する構えだ。

 立憲民主党の枝野幸男代表は、首相が新たな看板政策に掲げた「人づくり革命」について「いつから自民党は革命政党になったのか」と指摘。安倍内閣では最も短い演説を「政権を担うエネルギーを失っているのではないか。覇気のない状況を心配している」と皮肉った。

 希望の党の玉木雄一郎代表は「内容も熱意も薄く、政策に対する思いが感じられなかった」と解説。首相が演説で自民党の圧勝を「安定的な政治基盤の下で政策を実行せよという国民の意思」と評価したことに対し、小選挙区制による得票率と議席占有率の開きを挙げて「議席数に反映されていない国民や野党の声にも丁寧に耳を傾けてほしい」と注文をつけた。

 演説では学校法人「森友学園」「加計学園」問題への言及がなかった。共産党の志位和夫委員長は「これほど空疎で中身も熱意もない演説は過去なかった。まともな議論をしようという姿勢が感じられない」と切り捨てた。

 日本維新の会の片山虎之助共同代表は「言い切り型でキャッチフレーズをちりばめ、分かりやすいことは分かりやすい」と一定の理解を示しつつ、「短いから中身を説明できず、具体性がない」と語った。【光田宗義、真野敏幸】



<首相所信表明>「森友・加計」「謙虚」なし
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171118-00000003-mai-pol
11/18(土) 0:41配信 毎日新聞

 安倍晋三首相が17日に行った所信表明演説は、平成以降で過去2番目に短く、具体論も乏しいものになった。今夏以降に使い始めた「謙虚な姿勢」「真摯(しんし)な政権運営」などの低姿勢な言葉も姿を消した。野党が求めてきた本格論戦の場でのあっさりした演説は、「おごり」とも批判された強気に逆戻りするのか、との疑念を招きかねない。衆院選の自民大勝にもかかわらず、永田町の首相への視線もかつての「1強」時代とは微妙に異なっている。

 ◇短い演説、具体論薄く

 「政策の実行、実行、そして実行あるのみだ」。首相は演説で、先の衆院選で自民党が大勝したのは国民が安倍政権に政策の実行を望んだからだと自賛し、「政策」と何度も繰り返してみせた。だが政権の政策を示す演説は、文字数わずか約3500字。2012年末の政権復帰から昨年9月の臨時国会まで計4回の所信表明は約4700〜7300字と増加傾向にあったが、一転して昨秋の半分以下まで減った。

 短いが中身の濃い演説だった、とも言い難い。演説で触れたのは北朝鮮問題、少子高齢化の克服という、衆院選で訴えた「二つの国難」をほぼなぞった。看板政策の「人づくり革命」は「幼児教育の無償化を一気に進める」などと従来の説明から踏み込まず、北朝鮮対応も圧力強化やミサイル防衛に触れた程度。悲願の憲法改正も演説の最後に一言述べただけだった。首相官邸の幹部は来年1月からの通常国会を念頭に、「施政方針演説にメニューをいっぱい取っておいた」と淡泊さを正当化する。

 しかし首相サイドの準備不足は明らかだ。政権は当初、トランプ米大統領訪日(5〜7日)や首相のベトナム・フィリピン訪問(9〜15日)と過密な外交日程を踏まえ、特別国会の会期をわずか8日間にとどめ、本格論戦を先送りしようとした。ところが首相の言う「謙虚な姿勢」と矛盾するとの声が与野党に高まり、急ごしらえを余儀なくされたのが実態だった。

 さらに首相は演説で、6月の内閣支持率急落の原因になった森友・加計学園問題への言及を回避。共産党の志位和夫委員長は記者会見で「丁寧に説明すると言いながら『も』の字も『か』の字もなかった」と批判したが、演説には、首相がこれまで繰り返してきた「丁寧」「謙虚」の言葉自体がなかった。

 首相が唯一「反省」を口にしたのは、政権から転落した野党時代を振り返った時だった。一方、第2次内閣から現在までの5年間については「政策の実行に全力を尽くしてきた」とあっさり語り、衆院選前に政権へ吹いていた逆風の思い出は省略された。【朝日弘行】

 ◇「政高党低」変化の兆し

 衆院選前に不支持率を下回っていた内閣支持率は、毎日新聞の11月の世論調査では不支持率を再び上回った。衆院選の自民大勝で与党は衆院の3分の2の議席を保ち、「安倍1強」に表面上、大きな変化はない。

 だが大勝の要因は野党分裂という「敵失」だったとの認識を、自民党は共有している。党幹部が「謙虚で丁寧でなくてはならない。成果を上げて信頼を取り戻す」(岸田文雄政調会長)と強調するのは「何かあれば、再び首相に逆風が吹きかねない」とみているからだ。公明党の山口那津男代表も17日の所信表明演説の後、「政権合意で『決しておごることなく、真摯に、誠実に、謙虚に政権運営にあたる』と誓った」と首相にクギを刺した。

 首相が7月の東京都議選で予想外のもろさを見せた記憶も新しく、官邸が党を抑えてきた「政高党低」には変化の芽が出ている。

 岸田氏は8日、「人づくり革命」の具体策について党内で検討をスタート。ところが翌日、早々と政府側の案が報道された。面目をつぶされた岸田氏は9日、西村康稔官房副長官に電話で「『党として議論していこう』と言ったばかりなのに、どういうことですか」と抗議。自民党側には「政府は、党が下請けだと勘違いしているんじゃないか」(政調幹部)と不満の声が上がった。

 さらに、首相が衆院選で打ち出した消費増税の使途変更や、経済界への3000億円の負担要請も、自民党内で議論していなかったテーマだ。衆院選の功労者である小泉進次郎筆頭副幹事長は「このままなら自民党は必要ない」と、一時公然と首相を批判した。

 竹下亘総務会長は13日、「ポスト安倍」をうかがう石破茂元幹事長のパーティーで「(石破派の)20人では大派閥に勝てないと言われるが、必ずしもそうではない。兄の竹下登は同志20人と首相への道をスタートした」とあいさつ。さらに「何年干されてもやるぞという熱気を(石破派から)まだ感じない。腹を固める時期はどこだろうと思う」と辛口のエールを送った。党内では来秋の党総裁選に向けて、竹下氏の所属する額賀派が安倍首相の3選を当然視していない、というメッセージだと受け止められた。

 一方、連立与党の公明党は衆院選で議席を減らし、政権のブレーキ役として独自性を打ち出す必要性に迫られた。安全保障関連法などを巡り、中道・リベラル政策に期待する支持層や無党派層が離れた、との見方もあり、首相との距離を測り直している。自民関係者は「安倍政権は言われているような盤石な政権じゃない」と話す。

【西田進一郎、高橋恵子】



首相の所信表明演説について 志位和夫委員長会見



共産・志位氏「森友の『も』も加計の『か』もない」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171117-00000089-asahi-pol
朝日新聞デジタル 11/17(金) 19:19配信

■志位和夫・共産党委員長(発言録)

 (安倍晋三首相の演説は)一言で言って中身がない、空疎な、嫌々やっているような演説だった印象だ。

 この国会はまず何よりも、森友・加計疑惑、一連の国政私物化疑惑の問題が大きなテーマ。総理はこの森友・加計疑惑について、丁寧に説明すると言いながら所信(表明演説)では一言も、「(森友の)も」の字も、「(加計の)か」の字もなかった。

 北朝鮮と少子高齢化の問題。この二つの国難を突破するとずっと言っているが、どう突破するのか。まともな方策は一切語られなかった。全体として国民に語るべきものが全くない。まともに野党と議論していこうという姿勢がない演説だった。大変大きな問題だと思って聞いた。

 もうともかく選挙で多数を取ったんだから、もう選挙で語ったことは全部、問答無用でやるんだと。国民のいろいろな不安や批判に耳を傾けていこうという姿勢が感じられない。

 手放しに安倍総理に何でもやってくださいと、全権委任、白紙委任を与えた選挙結果ではないと思っている。自分たちが掲げた政策にはとにかく四の五の言うなと。これでは大きな矛盾、批判が広がっていくと思う。(首相の所信表明後、国会内の記者会見で)





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/840.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 決着!「自分たちの質問する機会が少ない」と言う自民党議員の質問主意書、今年の国会でゼロだったことが判明!(野党438件)
【決着!】「自分たちの質問する機会が少ない」と言う自民党議員の質問主意書、今年の国会でゼロだったことが判明!(野党438件)
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/36523
2017/11/17 健康になるためのブログ







特集ワイド 野党の質問時間削減 大政翼賛会への道、歩むのか
https://mainichi.jp/articles/20171116/dde/012/010/004000c
毎日新聞 2017年11月16日

そもそも今回の問題は、自民党の若手議員が「自分たちの質問する機会が少ない」と訴えたことが発端とされるが、この理由には裏付けが乏しい。

 なぜなら、本当に政府をただしたいなら、時間もテーマも制限されない書面質問(質問主意書)が可能だからだ。例えば、「森友・加計(かけ)学園問題」で揺れた今年の通常国会では、衆院で438件の質問主意書が出されている。さて、与党分はどれだけか?

 「ゼロ」である。政府をただすのは与野党を問わず、国会議員の責務だ。質問主意書が出されれば、答弁書を作る各省庁の職員の負担は増えるから、主意書の乱発は論外だが、本来なら与党議員も出すべきものだ。実際、旧民主党政権時代は民主党議員も出していた。

立憲民主党の川内博史衆院議員もその一人だ。旧民主党議員時代の2010年、鳩山由紀夫政権に官僚の天下り規制のあり方を問う主意書を出した。

 「規制のあり方が甘いと感じ、政府をただしました。政府をチェックし、政策を良いものにするために、必要と思えば出すべきです。自民党の若手議員の活躍の場がないというなら、もっと政府内に若手を登用すればいい。そもそも与党は、自分たちが国会に提出する法案を自分たちで承認しておいて、国会で何を問うつもりか。『安倍1強』と呼ばれる状況で、政府のチェックがきちんとできるのか」


以下ネットの反応。












「はい、論破」ってな感じです。

この事実によって質問時間の件は完全決着ではないでしょうか?

「若手が質問したい」なんてのは完全なるウソ・作り事であることが判明したわけですからね。

今回の質問時間の変更の件が、与党側にとっても「急なこと」であったかがよくわかります。





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/841.html

記事 [政治・選挙・NHK235] <民意でもある>作家・高村薫さん「今すぐ手間暇かけて憲法改正しなければならない理由はどこにもない」
【民意でもある】作家・高村薫さん「今すぐ手間暇かけて憲法改正しなければならない理由はどこにもない」
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/36531
2017/11/17 健康になるためのブログ





高村薫氏、改憲理由どこにもない 有識者グループが講演会
https://this.kiji.is/303826245924996193
2017/11/16 18:48 共同通信

    
    「世界平和アピール七人委員会」で講演する作家の高村薫氏=16日午後、神奈川県鎌倉市

 平和を訴える有識者でつくる「世界平和アピール七人委員会」が16日、神奈川県鎌倉市で講演会を開き、委員の1人で作家の高村薫氏が安倍政権による改憲の動きについて「今すぐ手間暇をかけて改正しなければならない理由はどこにもない」と批判した。

 高村氏は「改憲論議の前に、この国が目指す形を論ずる必要がある。北朝鮮のミサイルが脅威だから憲法9条の改正が必要なのではない」と指摘した。

 別の委員で国際政治学者の武者小路公秀氏は「日本国民が平和を大事にするのは、それを(過去に)踏みにじったからだ」と強調。戦争を教訓に生まれた憲法を「壊してはいけない」と訴えた。


以下ネットの反応。















【現実】憲法改正を最優先課題と考えている国民は100人中”わずか”2.8人!11項目中8番目!森友・加計6.4人より下!(フジ産経)

高村さんの言ってることは国民の意見を代弁していると言っていいでしょう。誰も改憲なんて望んでいません。

そして「国難」だ、なんだと言ってましたが、選挙が終われば憲法改正、しかも参院選の「合区解消」の話をしている始末です。

 




http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/842.html

記事 [政治・選挙・NHK235] <権力の犬>維新・足立氏は与党の石破茂氏にはへこへこ謝罪するが、野党の福山、玉木氏にはなお文句「法律に引っかかる疑い…
【権力の犬】維新・足立氏は与党の石破茂氏にはへこへこ謝罪するが、野党の福山、玉木氏にはなお文句「法律に引っかかる疑いは免れない」
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/36537
2017/11/17 健康になるためのブログ








以下ネットの反応。


















ゑ党と呼ばれる維新スピリッツを存分に発揮してますね。

与党でまっとうなことを言う石破氏には噛み付くふりで、野党議員はなお貶めると。

もはや足立氏個人の問題ではなく、維新が政党としてどう対応するかが問題です。





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/843.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 早くも教授就任辞退者…加計獣医学部は深刻な先生不足も(日刊ゲンダイ)
 


早くも教授就任辞退者…加計獣医学部は深刻な先生不足も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217845
2017年11月18日 日刊ゲンダイ


  
   本当に大丈夫なのか(C)共同通信社

「文科省の大学設置審議会でしっかり審査して『可』とする答申が出ており、それに基づいて認可した」。加計学園の獣医学部新設の認可を受けて開かれた衆院文科委の集中審議。林芳正文科相はこう言って「問題ナシ」を強調していたが、申請書類を読めば読むほどホントに開学して大丈夫なのか? とクビをひねりたくなるのだ。

 大学設置審の専門委員は林大臣に認可答申する直前まで、加計獣医学部の授業カリキュラムや実習の問題点を指摘し、改善を求めていた。

 とりわけ深刻なのが、計画通り「教員」を確保できるかだ。獣医学部を持つ全国16大学の代表者でつくる「全国大学獣医学関係代表者協議会」会長の稲葉睦北海道大教授はJNNの取材で、学生80人に対して100人弱の教員がいる北海道大と、学生140人に対して約半分の75人の教員(予定)しかいない加計学園を比較し、〈75人で本当に(講義、実習を)やろうとしたら寝ていられないと思いますよ。先生がた〉と懸念を示していた。

 そうしたら、ここにきて教員に就任予定だった帯広畜産大の教授が就任辞退の意向を示していると北海道新聞で報じられた。

 加計学園は就業規則の定年を延長するなど必死に教員の頭数をかき集めた様子がうかがえるから、就任辞退が相次いだら大変だ。生徒だって履修どころじゃない。

 注目は、この教授が北海道新聞の取材に「(就任意向の)最終確認は受けていない」と答えていることだ。文科省はHPで、大学・学部を新設する場合の「設置認可申請又は届出について」の質問例を公表。そこには「教員組織」について、こう記されているのだ。

〈Q 大学等の設置認可申請や学部等の設置届出をする際、就任が未定となっている教員がいることや、担当教員が未定となっている授業科目があることは問題ないでしょうか〉

〈A 申請又は届出の時点で教員組織等の計画が全て確定していることが必要です。そのため、就任が未定となっている教員(兼担・兼任教員を含む。)がいたり、担当教員が未定となっている授業科目がある状態で申請又は届出をすることはできません。また、完成年度までの間に定年等の理由で退職する教員がいる場合は、その後任となる教員や担当科目についても申請又は届出の時点で確定していることが必要です〉

 つまり、帯広畜産大の教授の説明通りであれば、加計学園は確定しない教員の名前を申請書類に記入していたことになる。本来は認可どころか、申請すらできないのだ。いざ学生が入学したら先生は名前ばかりの「幽霊教員」だった――なんて最悪の事態も想定されるのだ。

 今からでも遅くない。入学後の生徒への影響を避けるためにも、林大臣は認可を撤回した方がいい。























http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/844.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 山尾志桜里×望月衣塑子の先輩後輩対談、モリカケの見方(女性セブン)
山尾志桜里×望月衣塑子の先輩後輩対談、モリカケの見方
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171118-00000005-pseven-soci
女性セブン2017年11月30日・12月7日号


  
   山尾志桜里氏×望月衣塑子氏の先輩後輩対談


 10月の衆院選に無所属で出馬し当選した山尾志桜里議員(43才)と、加計学園問題について菅官房長官にしつこく質問を繰り返した東京新聞の望月衣塑子記者(42才)は、東京学芸大学附属大泉中、東京学芸大学付属高の先輩・後輩にあたる。そんな2人が、緊急対談を行った。

〈安倍晋三首相(63才)の知人に、不当な便宜が図られた疑惑のある森友学園・加計学園問題、いわゆる“モリカケ問題”。渦中の6月8日に行われた菅義偉官房長官の記者会見に出席した望月記者は23回もの質問をぶつけた。それまでの“シャンシャン会見”をぶち壊すスタイルは賛否両論を巻き起こす〉

望月:あれから約半年、選挙で安倍自民党が勝ちましたが、国民がモリカケ問題を簡単に忘れるわけはありません。政府は14日、加計学園の獣医学部新設を許可しました。でも、政府からは獣医学部新設に必要な閣議決定した4条件をどう満たしているかの具体的説明はありません。かなり強引な進め方です。

山尾:今年10月の衆議院解散は完全に“モリカケ隠し”でした。安倍首相は『今後、丁寧な説明をする』と言いますが、今までと同様、木で鼻を括ったような説明が繰り返されるだけでしょうね。望月さんは記者会見で菅官房長官に食い下がって質問しています。でも、官房長官は答えにくかったり、気に入らない質問は、枝葉末節の部分や言葉尻に難癖をつけて、なかなか質問に答えようとせずに時間を稼ぎます。それは安倍首相もまったく同じです。

望月:私は会見に出席する記者たちにも責任の一端があるように感じているんです。ごく一部の記者以外は“政府とけんかしたくない”と全身のオーラで漂わせています。私が菅さんとガシガシやり合い始めると、多くはひたすら下を向いて、“何でお前は空気を読まないんだ”という無言のプレッシャーを醸し出しているように思える時もあります(苦笑)。彼らは番記者なので、菅さんと親しくして情報を取ることが政治部記者としての“命題”なので、“機嫌を損ねたら面倒”と思う気持ちもわからないこともないのですが…。

山尾:政府にとって最もイヤなのは、望月さんみたいに“空気を読まずに空気を変える質問者”が出てくること。私が検事だった頃、取り調べの担当検事が女性だとわかるとヤクザが露骨にイヤな顔をしました。つまり、“男性検事なら場の空気を読んで、阿吽の呼吸で落としどころを見つけられるのに、女性検事はハッキリ白黒つけたがるから面倒だ”ということなんです。国会の討論の場でも、官房長官会見でも、男性同士特有の“追及はこの程度にして、この場を丸く収めよう”という空気感は、変えていかないといけない。





前回記事
山尾志桜里氏×望月衣塑子氏 「女」を巡る政治を語り合う(女性セブン)
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/811.html



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/845.html

記事 [政治・選挙・NHK235] ≪インタビュー≫ロシア革命100年 日本共産党前議長・不破哲三さん(朝日新聞)

(二段階クリックで紙面拡大)


≪インタビュー≫ロシア革命100年 日本共産党前議長・不破哲三さん


朝日新聞 2017.11.17 東京朝刊 17頁 オピニオン1 

 ロシア革命から100年。労働者による革命で社会主義を打ち立てようというマルクスの思想が、ソ連という国家の形で実現し、世界は大きく揺さぶられた。だが、国際社会を二分する冷戦を経て、ソ連は1991年に消滅する。革命は世界をどう変えたのか。いま社会主義とは何か。日本共産党の不破哲三前議長に聞いた。

 ――ロシア革命を今日、どう評価しますか。

 「20世紀初頭は、資本主義が全世界を支配していた時代でした。その時、資本主義に代わる新しい社会を目指す革命がロシアで勝利した。マルクスの理論の中でしかなかった社会主義が現実化し、世界に大きな衝撃を与えたのです。社会党などがあった国では、左派が共産党に発展する。日本のように社会主義者はいるが、政党がなかった国にも共産党が生まれた。影響は世界に広がり、第2次大戦後には、中国やベトナムなどで革命が起きた」

 「もうひとつ大事なことは、ロシア革命が起点となって、民主主義の原則が新たな形で世界に定着したことです。のちに社会的権利と呼ばれる労働者の権利が、革命後の人民の権利宣言で初めてうたわれた。男女平等を初めて憲法に盛り込んだのもソ連の最初の憲法でした。革命は第1次世界大戦中に起きたが、革命政権は、大戦終結の条件として、民族自決権の世界的確立を求めた。これは国連の植民地廃止宣言に実りました。世界の民主的国際秩序の先駆けとなる原則を打ち立てました」

 ――ロシア革命の功罪のうちの「功」ですね。では、「罪」はどうでしょうか。

 「ソ連が積極的役割を果たしたのは革命後の短い期間、レーニン(1870〜1924)が指導した時期でした。それをどんでん返しにしたのがスターリン(1879〜1953)です。晩年のレーニンはスターリンの大国主義など危険性に気づいて闘争を開始したが、その途中で病に倒れた。スターリンは、一連の内部闘争を経て30年代には共産党と政府の絶対的な支配権を握り、社会主義とは本来無縁の独裁者になってしまった」

 ――スターリンの負の側面が暴かれたのは56年のフルシチョフによる批判以降です。それ以前の、たとえば不破さんのスターリン観は。

 「ソ連は革命後の困難を乗り越えて、第2次世界大戦で米英と組んで勝利したのだから、スターリンはすごい人物だと思い、スターリン全集なども全巻読んで研究したものです。ソ連で起こったスターリン批判はまだごく部分的なものだった。私は、1964年、党本部に入って理論部門を担当して、ソ連の『悪』にぶつかり、スターリンの指揮でソ連が日本共産党に内部干渉して、党を一時分裂させた歴史も知った。日本の革命は日本の党自身で考えて答えを出すという『自主独立路線』はこの痛苦の歴史から確立したものです」

 「スターリンについては、コミンテルン(共産主義インターナショナル)書記長ディミトロフが詳細な日記を残しており、私は最近、これらの内部資料を使って全6巻の『スターリン秘史』を書き上げました」

 ――何がわかりましたか。

 「スターリンは、第2次世界大戦でヒトラーを破ったが、戦争の始まる瞬間まで、ヒトラーと組んで世界を再分割する夢に酔っていた。戦争の時期にも、大国主義の野望は捨てない。東欧を支配し、対日参戦の条件に領土を要求する。今の中国にもその危険があるが、過去に覇権を握った歴史を持つ国は、新政権ができても大国主義が復活しやすい」

    *

 ――現代の世界についてはどう見ているのでしょう。

 「21世紀ほど貧困と格差がひどくなった時代はないでしょう。さらに資本主義による最大の害悪は、地球温暖化だと思います。エネルギー消費量がケタ違いに増えてこれほど環境を破壊するとは、誰も予想しなかった。この問題を解決できるかどうかで、資本主義の、人間社会を担う力が試されると言ってもよい」

 ――それを解く力が社会主義にあるということですか。社会主義も現実には、統制経済の破綻(はたん)など失敗の連続ではありませんか。

 「マルクスの考えは、十分な生産力が発達し、自由な人間関係が生まれる経済的基盤があって初めて社会主義が生まれるというものです。しかし、現在までに革命を成功させた国は、欧米の先進国ではなく、ロシアやアジアなど発展の遅れた国でした。社会主義に到達した国は世界にまだ存在しないのです」

 ――マルクス主義の可能性はまだあると。

 「マルクスの理論は、長く誤解されてきました。本当に自由な社会をつくるのが、社会主義の根本論なんですよ。政治的自由だけでなく、生活が保証された上で、自由に使える時間があり、人間の能力を自由に発展できる社会を目指していた。資本主義の段階で生産力をそこまで発展させるのが大前提でした。日本ぐらいの生産力があれば、人間の自由を保障することは十分できる。資本主義に取って代わる社会像に向けての変革の運動とその成功の条件は、資本主義自体の中から生み出されると思います」

    *

 ――不破さんは日本政治の変遷を見てきました。政治はどう変わりましたか。印象に残る人物は。

 「80年に一部の野党が『共産党を除く』という原則を唐突に打ち立てました。戦前の抑圧とは違うが、共産党排除という異様な政治体制が34年続きました。それ以前はマスコミでも、ひとつの政党として自然体で見られていました」

 「60年代、私が国会議員になる前に新聞の企画で、幹事長時代の田中角栄さんと顔を合わせました。政治家としてなかなか面白かった。彼が首相の時に、私が書記局長で国会論戦をずいぶんやったけれども、石油ショック後の物価高のこと、米軍の原子力潜水艦の入港の際の放射能監視のでたらめさなど、問題を指摘するとしっかりと認めて、『自分の責任でやる』と言って、実行するだけの幅がありました。いまの安倍晋三首相は野党との論戦に応じようとしない。自民党は劣化したんだと思いますね」

 ――なぜ劣化したのでしょう。

 「自民党政治の中身は財界密着と対米従属で、昔から変わりませんが、今は『戦前回帰』というウルトラ右翼の潮流が加わった。それに小選挙区制の問題もあります。党本部が候補者を選ぶので、派閥を超えて総裁が体制をがっちりと握っている。かつて『三角大福中』が首相の座を競い合ったような活力はない。さらに秘密保護法をやり、上級官僚の人事を全て官邸が行う。政治私物化の道具立てがそろってしまった」

 「野党が憲法に従って臨時国会を要求したら、遅らせて、いざ開くとなったら冒頭解散。選挙まで私物化した。自信のなさの裏返しではないか。昔の自民党のほうが強かったのではないでしょうか」

    *

 ――今回の総選挙で共産党は大幅に議席を減らしました。過去にもブームがありましたが、ある地点で壁にぶつかります。

 「日本共産党が前進したときには、必ず反攻作戦が組織されるのが、戦後政治の一つの特徴で、先ほどの『共産党を除く』の壁もその代表的な一つでした。それに負けないで前進する条件をつくってきたのが、私たちの歴史だった。今度の党自身の後退は、『市民と野党の共闘』をめぐる状況の突然の変化の中で起こったことで、『壁』の再現とは位置づけていません」

 ――共産党と他の野党との協力は野合だと批判されました。

 「綱領の一致は政党の『合同』の条件であって、『共闘』の条件ではない。綱領の違う政党が当面の国民的重大問題で一致してたたかうのが、共闘の本来の精神です。選挙中も訴えたことだが、第2次世界大戦でヒトラーがフランスを占領した時、宗教界から『神を信じる者も信じない者も』という声が上がり、これが抵抗運動・レジスタンスの精神になりました。今、日本の『市民と野党の共闘』を支えているのは、まさにこの精神だと思います」

 ――共産党という名にアレルギーがある人もいます。より広い層に訴えるために党名変更すべきだ、という議論があります。

 「いわゆるアレルギーの大もとには、いろいろな誤解があります。例えば、ソ連型、あるいは中国型の社会を目指している、という誤解。今度の選挙戦の教訓からも、そういう誤解を取り除いてゆく日常的な努力を全党を挙げて強めるつもりでいます。日本共産党は、戦前から95年、この名前で活動してきたが、将来的には、21世紀から22世紀をも展望しながら、日本に理想社会をつくるために活動する政党です。党名には、その目標が体現されています。誤解を取り除く本格的努力をしないで、名前だけ変えて当面を糊塗(こと)するといったやり方は、日本共産党の辞書にはありません」

 (聞き手・三浦俊章、池田伸壹)

    ◇

 ふわてつぞう 1930年生まれ。共産党の書記局長、委員長などを歴任。69年から衆院議員連続11期。「スターリン秘史」「宮本百合子と十二年」など著書多数。












http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/846.html
記事 [政治・選挙・NHK235] 安倍晋三の国会論戦から逃げるアレ──施政方針演説を短く無内容にする。答弁は長くて内容の無いものにするetc.





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/847.html
記事 [政治・選挙・NHK235] アホ丸出しの経済原則を無視した安倍亡国自公政権はいつまで続くのか。(日々雑感)
http://okitahidehito.blog.fc2.com/blog-entry-6540.html
2017/11/17 14:36

<安倍晋三首相は17日午後、衆院本会議で所信表明演説に臨んだ。北朝鮮情勢と少子高齢化を「国難」と位置づけ、「約束した政策を実行に移し結果を出していく」と強調。12月に新しい経済政策パッケージを策定し「生産性革命」や「人づくり革命」を推進する考えを表明する。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」による雇用増などの成果を挙げたうえで「今こそ少子高齢化の克服に向けて力強く踏み出すときだ」と訴える。2020年度までの3年間を「生産性革命・集中投資期間」と位置づけ、企業による設備投資や賃上げを促す。生産性向上のけん引役として人工知能やロボット、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTを挙げ、賃金上昇とデフレ脱却を進める。

 人づくり革命では、20年度までに3〜5歳までの幼児教育の無償化と待機児童32万人の受け皿整備を表明。大学改革や介護人材の処遇改善なども進め、社会保障制度の「全世代型」を目指す。消費税の財源は子育て世代への投資と社会保障の安定にバランス良く充当し、財政健全化につなげる考えを示す。

 経済連携については「技術やノウハウを世界に展開することで成長チャンスが広がる」と強調。米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国で大筋合意した「TPP11」の早期発効に意欲を示すほか、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉をリードする考えを明らかにする。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)はアベノミクスの「新しいエンジン」と位置づける。

 北朝鮮問題に関して「安全保障環境は戦後最も厳しいと言っても過言ではない」と、ミサイル発射や核実験を改めて非難。日中韓首脳会談(サミット)の早期開催などを通じて各国と連携を深めながら、北朝鮮に対する圧力を一段と強める方針だ。

 地方創生の「大きな切り札」と位置づける農政改革では、年内に抜本的な林業改革や水産業改革のプランを取りまとめる。災害関連では東日本大震災からの復興支援の継続を確認するとともに、激甚災害の指定について運用を見直す考えを示す。

 野党には建設的な議論を呼びかける。憲法改正は「与野党が互いに知恵を出し合う努力の中で議論が前に進む」との姿勢で臨む>(以上「日経新聞」より引用)


 突っ込みどころ満載の首相方針演説だ。まず第一に中身の薄いモノほど強い言葉を用いる、という法則に当てはまる。例えば「革命」という言葉だ。安倍氏は四千語足らずの演説の中で「生産性革命」や「人づくり革命」という言葉を使った。

 ただし、具体的に「生産性革命」とはいかなる政策を実施するのか、あるいは少子化対策を目指す「人づくり革命」とはいかなる政策を行うのかという説明はない。あるのは勇ましい言葉だけだ。ただ「革命」というのなら従前の制度を根底から覆すものでなければならない。それとも某宗教団体の名誉会長のような「人間革命」と銘打った自己宣伝・誇大妄想狂物語と何ら変わらない。

 次に「アベノミクスによる雇用増」などと事実認識すら出来ていない経済政策を基礎として、少子高齢化の克服に向けて力強く踏み出す時だ、として「生産性革命・集中投資期間」と位置付けて設備投資や賃上げを促す、という。しかし具体策に関しての言及は一切ない。

 人づくり革命に関してはもっと悲惨だ。20年までに3~5才までの幼児教育無償化と待機児童32万人の受け皿整備を目指す、というものだ。「目指す」というからには実現するのではなく、努力目標を掲げる、ということに他ならない。

 そうすると待機児童を抱える家庭には幼児教育無償化の恩恵はゼロだが、運良く保育園に入れた家庭は幼児教育無償化の恩恵に浴すという格差が生じる。この不公平を安倍自公政権と与党議員は待機児童を抱える有権者に対していかに説明するのだろうか。

 しかも上記2つの「革命」の財源は10%に増税した消費税の一部を充てるというのだから笑える。消費増税すれば間違いなく総需要不足圧力により経済は失速し、2014年4月の比ではなく、強いデフレ化が国民の日常生活を襲うだろう。多少の幼児教育の無償化をしたところで人づくりで「革命」が起きるとは思えない。

 第三に11ヶ国TPPによる経済連携については「技術やノウハウを世界に展開することで成長チャンスが広がる」と強調しているが、日本経済にプラスに資するところは殆どないと断言する。なぜなら11ヶ国の最大の先進型経済大国は日本で、他の国々の工業製品購買力マーケットとしてさらに日本製工業製品をTPP関税撤廃で輸出増となるところはまずないだろう。

 その反対に、日本の農産品市場を虎視眈々と狙っている食肉・酪農品などの生産国はオーストラリアやニュージーランドなどがある。それらが関税撤廃により日本へ輸入されれば、国内農産品生産農家は壊滅的な打撃をこうむるだろう。

 食糧安保は益々日本にとって危ういものとなり、世界的な飢饉が起きれば日本国民は飢えに苦しむことになりかねない。しかも食糧は生産農家が潰れれば、再び生産することはまず不可能という側面を持つことだ。

 食糧安保を破壊する安倍自公政権は日本国民の命を危険にする亡国政権だ。TPPにしろ欧州とのFTAにしろ、私は反対だ。関税撤廃を行うことは日本の主権を放棄することに等しい。

 そして北朝鮮に対して「安全保障環境は戦後最も厳しいと言っても過言ではない」と、ミサイル発射や核実験を改めて非難。日中韓首脳会談(サミット)の早期開催などを通じて各国と連携を深めながら、北朝鮮に対する圧力を一段と強める方針だ、という。

 核開発は数年も前から行われており、日本を射程に収めるミサイルは1998年に北朝鮮は手に入れている。ここに到って安倍氏が「北朝鮮の脅威が増している」と世界を相手に大騒ぎ、大立ち回りを演じているのはなぜなのか不可解極まりない。確かに米国本土は北のミサイルの危機ラインに入ろうとしているが、日本やアジア諸国にとって今更騒ぎ立てることではない。安倍氏の異常な大騒ぎに米国のジャパンハンドラーたちの不純な意図を感じる。

 そして最後に「日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)はアベノミクスの「新しいエンジン」と位置づける」との文言に空虚なものを感じる。EPAはむしろ日本経済にとってマイナスでしかない。ドイツ車が安くなれば舶来崇拝の日本国民が国産車から買い替えるのではないだろうか。

 もちろんワインやチーズなどの農産品が安く入れば国内酪農家は壊滅的になる。政府は補助金で支える、と言っているが、それすらもEPA条約違反に問われる可能性がある、ということを付記しておこう。そして「地方創生の「大きな切り札」と位置づける農政改革では、年内に抜本的な林業改革や水産業改革のプランを取りまとめる」として、対策も政策も現在では何もないことを自ら暴露している。アホ丸出しの経済原則を無視した安倍亡国自公政権はいつまで続くのか、暗澹たる思いになる。



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/848.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 世界支配層は「一般会計と特別会計の一本化を怠り財政健全化に不熱心な安倍晋三首相の役割は、完全に終わった」と厳しく批判
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/920ccae93e87a01133197d2506b8d0ba
2017年11月18日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆〔特別情報1〕
 「日本の最大の国難は、国家財政のピンチ」であるにもかかわらず、安倍晋三首相は、湯水のごとく税金を使いまくっている。このため、天皇陛下を戴く世界支配層「ゴールドマン・ファミリーズ・グループ」(米キッシンジャー博士、小沢一郎代表ら世界指導者)は、「政府予算は、一般会計と特別会計の一本化をすべきなのに、これを怠り、財政健全化に不熱心な安倍晋三首相の役割は、完全に終わった」と厳しく批判している。「安倍1強の独裁者」安倍晋三首相は11月17日午後、第195特別国会・衆参両院本会議で所信表明演説を行ったものの、演説時間は短く、文字数はわずか3500字(2016年秋の国会の半分、4000字を下回ったのは、平成に入って2回目)、よほど国会が嫌いなのか、「登院拒否症」が続いているらしい。登院しても、直ぐに帰りたがる。体調が相当悪いのが災いしているのではないかと勘繰られている。



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/849.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 維新・足立、「朝日、死ね」とツイート&国会で石破、玉木、福山を犯罪者と指摘。要懲罰(日本がアブナイ!)
http://mewrun7.exblog.jp/26181468/
2017-11-18 06:35

『加計問題は朝日の捏造と自民・義家、維新・足立が国会で主張。義家は元安倍内閣もネトウヨ・レベル』のつづきを・・・。

 mewがコワイのはね。安倍内閣が、戦前の日本みたいに、メディア支配や情報統制を進めて、国や政府、また自分たち権力者にとって都合の悪いことは、国民に知らせずor出た情報はウソだとして、なきものにしていいという風潮を作ろうとしていることなのだ。(-"-)

<トランプ大統領のフェイク・ニュースも同じような手法。他国の首脳に至っては、ジャマなジャーナリストは生命・身体を狙われたりするし。(-"-)>

 安倍首相&超保守仲間の中には、特に歴史修正主義者が多くて。慰安婦問題も、南京大虐殺も「そんなものはなかった」「相手国や特定メディアの捏造だ」と言って、なきものにしようとしているわけで。
 mew周辺では、そのうち「日本は、戦争に負けていない」「いや、そもそも戦争なんかしていない」ってことになっちゃうかもよと、おちょくっているほどだ。(~_~;)
 
* * * * *

 その安倍シンパであるのが維新の足立康史衆院議員。しばしばアホ、ボケと騒ぎまくっているので、もはや維新のチXXラと呼んでいいかも知れないのだが。<維新はもう少し議員教育をすべき。とはいえ、代表自身が先日も若手議員に「イチビって」とか脅しをかけているようじゃな〜。^^;>

 で、その足立氏が、先週、加計学園に関して朝日新聞が取り上げたことに立腹して、「朝日新聞、死ね」とツイート。その後も、なかなか訂正せず、あれこれ朝日批判を展開していたのである。(@@) 

『朝日新聞、死ね」と投稿したことが物議に

 足立議員は12日、ツイッターに11日付けの朝日新聞社説が掲載されている朝日デジタルのリンクを張り、「朝日新聞、死ね」と書き込んだ。社説には獣医学部が来春開学の見通しになったけれども、

 「『総理のご意向』をめぐる疑いが晴れたことには、まったくならない」

などと書かれている。また、首相も理事長も逃げ回っていても問題は消えてなくならないし、「どうせ国民は忘れる」と高をくくってもらっては、困る、としている。これに足立議員は怒りを覚えたという。

 14日に更新したブログでは、「私が朝日新聞を最も強い言葉で非難する理由」とし今回の騒動について説明した。朝日新聞は17年5月17日付けの1面トップで、文科省記録文書から「総理のご意向だと聞いている」だけを切り取り、大事な、

  「戦略特区諮問会議の決定なら、議長が総理なので、総理からの指示に見えるのではないか」

という核心部分を隠蔽した。これは、ねつ造報道であり「万死に値する」とした。しかも、11月11日付けでは自らのねつ造報道で拡大した風評を再度取り上げるという暴挙を犯した。

 「日本死ね」が適切な言葉であるとは思っていないが、「保育園落ちた日本死ね!!! 」が国会で取り上げられ、流行語大賞に選ばれるメディアに対する「異議申し立て」として敢えて使った、とした。メディアの取材で、ツイートの削除、撤回、謝罪はないのかと繰り返し質問されているが「しません」と回答している、としている。

 もし朝日新聞がねつ造報道を、山尾志桜里衆議院議員が「日本死ね」を国会で取り上げたことを謝罪し撤回するならば、自分も撤回する、としている。(朝日新聞17年11月12日)』

 本人が14日、BLOGOSに、『朝日新聞のねつ造報道は“万死に値する”  − 私が朝日新聞を最も強い言葉で非難する理由』という記事を載せていたので、それを*1にアップしておきたいと思う。

『まだ言うか、と言われそうだが、何度でも言う。朝日新聞は“万死に値する”、と。だいたい加計学園の問題について、朝日新聞のねつ造報道はあまりに酷い。取材に来た朝日新聞の記者にも改めて指摘したが、今年5月17日の「総理のご意向」報道に始まるマスコミの偏向報道、ねつ造報道は度を越している。』

 今、ネトウヨなどが、加計学園の件は何の問題もないのに、朝日新聞やサヨクのメディア、議員が事件をでっち上げようとしているのだと。たまたま加計理事長が安倍首相の友人だったことに目をつけて、「安倍おろし」のために、あたかも何か問題があったかのように記事を捏造したり、世論誘導したりしようとしているとアチコチで主張しているのであるが。

 国会ウヨの足立氏も、同じような見方をしているわけで。しかも、ツイートは削除、撤回せず。朝日新聞などにも謝罪しないと宣言している。(-"-)

〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜

 で、さらに安達康史氏は、15日に行なわれた衆院文科委員会に、維新の質問者として登場。

 まあ、維新はもはや野党でなく、安倍アシストが第一の「よ党」であることは明らかなのだが。
今回も、安倍首相の擁護に走ると共に、安倍ライバルの自民党の石破茂氏、立民党幹事長の福山哲郎氏、希望代表の玉木雄一郎氏の名を挙げて、獣医系の献金を受けながら行政に当たったり、国会で質問したりするのは、犯罪に当たると主張。
 自民党の重鎮の名まで挙げちゃったこともあって、これが大きな問題に発展しつつある。(@@)
 
『学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題について審議した15日の衆院文部科学委員会で、日本維新の会の足立康史衆院議員(比例近畿ブロック)が質問に立ち、自民党の石破茂元幹事長、希望の党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の福山哲郎幹事長を名指しして「犯罪者だと思っている」と発言した。「総理のご意向」などと記された文部科学省の文書の存在を報じた朝日新聞の記事についても「捏造(ねつぞう)」と繰り返した。

加計問題「総理の意向」記事、複数の文書・関係者に取材
 石破氏は国家戦略特区で獣医学部新設を認める条件について閣議決定した当時、地方創生担当相だった。玉木氏と福山氏は、一連の問題について国会で追及してきた。

 足立氏は質問で、玉木氏と福山氏について「献金もらってるんですよ。獣医師会から」と指摘。請託を受けてあっせんをしたり、国会で質問したりすればあっせん収賄などの罪にあたると主張した。

 さらに「何らかの権限がある」として石破氏の名を挙げ、「受託収賄、様々な疑惑が取り沙汰されている」と発言。3人について「わたしは犯罪者だと思っています」と述べた。犯罪と断定するだけの証拠は示さなかった。

 その上で、問題をめぐる国会の審議について、冨岡勉委員長(自民)に対し、「今の国会は疑惑ある国会議員を追及する場がない」として、質疑の機会を設けるよう求めた。

 足立氏はさらに、獣医学部新設計画について、内閣府から「総理のご意向だと聞いている」と言われたとする記録などを文科省が文書にしていることを報じた朝日新聞の報道(5月17日付朝刊)を「捏造」とし、加計学園の問題が「捏造報道から始まっている」との自説を述べた。

 足立氏は経済産業省の元官僚で、現在3期目。国会で民進党に対し「アホ」と発言するなどして懲罰動議を出されたことがある。加計学園の問題をめぐる朝日新聞の今月11日付朝刊の社説に対し、ツイッターで「朝日新聞、死ね」と投稿していた。

論証せず発言「いかがか」

 足立氏の「犯罪者」発言に対し、名指しされた自民の石破氏は朝日新聞の取材に、「発言の挙証責任は足立氏にある。論証もせず、そのような発言をするのはいかがなものか。国会議員としての品位も問われ、信頼を失墜させる発言だ。論評にも値しないような発言を国会議員がすることに悲しみを禁じえない」と語った。

 立憲の福山氏と希望の玉木氏はこの日、コメントしなかった。しかし、立憲、希望の両党は反発し、文科委員会の委員が審議終了後、冨岡委員長と対応を協議した。

 立憲の山内康一国会対策委員長代理は取材に対し、「あまりにも度を越した発言だ。衆議院の品位の問題で、議事録を精査して厳しい措置を要求していくことになる」と述べ、足立氏に対する懲罰動議を出す考えを示した。牧義夫・文科委理事(希望)も「懲罰(動議)を含めて色々考える」と語った。

 共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で、「犯罪者と決めつけるには、決めつけるだけの論拠がいる」と指摘した。自民幹部は、足立氏が加計問題に関する朝日新聞の社説を引いて、ツイッターに「朝日新聞、死ね」と投稿したことも踏まえ、「品格がない。そういうのを許したらいけない」と厳しく批判した。

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は15日、出張先のパリで取材に応じ、足立氏の「犯罪者」との発言について「言葉が過ぎている」と述べた。足立氏が「朝日新聞、死ね」とツイートしたことについても「死ねとか、表現を見直した方がいい。子どもがまねをするとよくない」と疑問視した。

 松井氏は「(足立氏はツイッターで)炎上させて確信犯的に話題のために手段としてやったのだろう」とし、「僕ならああいう言い方はしない」とも述べた。処分について質問されると、「表現は良くないが、政党としてというよりも、もう大人なので。個々人の判断だ」と否定した。(朝日新聞17年11月16日)

* * * * * 

 まあ、これが野党相手だけだったら、自民党はスル〜したかも知れないのだが。足立氏は自民党の石破氏まで犯罪者扱いしちゃったので、自民党も黙ってはいられないことに。(・・)
 
 維新もさすがに放置できんと思ったのか、足立氏に厳重注意を行なったほか、発言の撤回、陳謝をするように伝えたようだ。^^;

『日本維新の会の足立康史衆院議員が15日の国会で自民党、立憲民主党、希望の党の議員3人を「犯罪者だと思っている」と述べた問題で、3党の国会対策委員長らは16日、維新の遠藤敬・国対委員長に抗議した。維新の片山虎之助・共同代表は足立氏を厳重注意。足立氏は「陳謝し、撤回したい」と述べたという。

 足立氏は15日の衆院文部科学委員会で、自民党の石破茂元幹事長、立憲の福山哲郎幹事長、希望の玉木雄一郎代表を名指しして発言した。自民の森山裕・国対委員長、立憲の辻元清美・国対委員長、希望の今井雅人・国対委員長代理は16日、遠藤氏にそれぞれ抗議。森山氏は記者団に「非常に極めて遺憾だ」と述べ、議事録からの削除を求める考えを示した。

 一方、片山氏は足立氏に対し、「表現は気をつけてもらいたい」と厳重注意した。足立氏は「自分では断定したつもりはない」と釈明したという。片山氏は記者団に足立氏の発言を議事録から削除するのは「やむを得ない」と述べた。
 議員の議場での言動については、国会法で懲罰の対象になる。衆院は40人以上の賛成で懲罰動議を出すことができる。認められれば、厳しい順に「除名」「一定期間の登院停止」「公開議場における陳謝」「公開議場における戒告」がある。

 足立氏は昨年、委員会で民進党に「アホ」と発言するなどして計4回にわたって、懲罰動議が出されたことがある。ただ、いずれも懲罰は科されていない。

 立憲の山内康一・国対委員長代理は16日、記者団に対し、今回の発言について「度を越しており懲罰動議が必要だ」と語った。立憲は懲罰動議の提出に向けて、自民、希望と調整する方針だ。(朝日新聞17年11月16日)』

 しかし、足立氏はこれまでも何度も注意されたにもかかわらず、相変わらず言いたい放題を続けていて、国会議員として品位や資質のかけらもない表現も直っていわけで。<もともとそういうもの言いしかできない人なのか。それとも、そういう表現をすると仲間や支持者にウケるから、尚更にそうするのか。^^;>
 
 どうせ謝罪や撤回もその場限りのものだし。(朝日の捏造指摘は撤回する気がないらしいし。)いい加減、懲罰動議にかけた方がいいのではないかと思うmewなのだった。(@@)

 THANKS


『BLOGOS足立康史2017年11月14日 12:58

朝日新聞のねつ造報道は“万死に値する”  − 私が朝日新聞を最も強い言葉で非難する理由
 
まだ言うか、と言われそうだが、何度でも言う。朝日新聞は“万死に値する”、と。だいたい加計学園の問題について、朝日新聞のねつ造報道はあまりに酷い。取材に来た朝日新聞の記者にも改めて指摘したが、今年5月17日の「総理のご意向」報道に始まるマスコミの偏向報道、ねつ造報道は度を越している。』

5/17朝日新聞は一面トップで「加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書」との見出しで大々的に報道したが、「総理のご意向だと聞いている」だけを切り取って、大事な「戦略特区諮問会議の決定なら、議長が総理なので、総理からの指示に見えるのではないか」という核心部分を隠蔽した。

こうしたねつ造報道に象徴されるように、朝日新聞は手元にある「文科省文書」の一部だけを切り出して、逆に核心部分を隠蔽して、あたかも総理の意向があったかのように事実を歪曲した報道を繰り返した。そろそろ反省しているかなと思っていたら、今月11日朝日新聞朝刊に問題の社説が掲載されたのだ。

朝日社説は、−「加計」開学へ これで落着とはならぬ − と題して、「来春開学の見通しになったからといって、あの「総理のご意向」をめぐる疑いが晴れたことには、まったくならない」。そして、加計理事長の国招致を求めた上で、「「どうせ国民は忘れる」と高をくくってもらっては、困る」を続く。

おいおい(怒)。自分のねつ造報道で拡大した風評を自ら取り上げ、「あの「総理のご意向」をめぐる疑い」としゃあしゃあと繰り返し、まるで安倍総理が「どうせ国民は忘れる」と高をくくってるかのように印象操作を繰り返す。これが、私が「考え得る最も厳しい言葉で非難した」(毎日新聞)背景である。

なお、言葉遣いについては、私も適切であったとは思っていません。しかし、「日本死ね」が許容される国会の現状、それが流行語大賞に選ばれるメディアに対する“異議申し立て”として、敢えて使わせていただいた。民進あほ、を繰り返すのと同じように、問題提起の一つの方法としてご容赦をいただきたい。

マスコミの取材では、ツイートを削除しないのか、撤回しないのか、謝罪しないのか、と繰り返し問われていますが、しません、と回答している。もちろん、朝日新聞がねつ造報道について、山尾議員が「日本死ね」を国会で取り上げたことにについて、謝罪し撤回すれば、私も撤回する。

当たり前ですよね。』



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/850.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 逃亡首相と日米深化<本澤二郎の「日本の風景」(2800)<次々と事件発覚で6月から11月までの長期逃亡生活>
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52192845.html
2017年11月18日 「ジャーナリスト同盟」通信

<次々と事件発覚で6月から11月までの長期逃亡生活>
 連日のように届く清和会OBの怒りは、爆発寸前である。国民をないがしろにしての「逃亡生活半年」と決めつける。確かに、通常国会を延長なしの6月で打ち切り、その後は国会からの臨時国会要請にも逃げまくってきた。ようやく、臨時国会かと思いきや、憲法違反の冒頭解散で、国権の最高機関の国会議員の首をはねてしまった。悪しき選挙制度に助けられ、たったの25%支持で3分の2議席確保、そうして特別国会、これもずっと逃げまくり、ようやく連休前の所信表明演説(11月17日)である。原因は国有地払下げ事件と特区悪用の政商・加計への000事件、さらには強姦もみ消し事件での国会追及に怯えているせいだ。「人のうわさも75日」と言われているが、野党とメディアが許しても、経済不況下の貧者である国民は許さない

<安倍の権力執着を支える神社本庁=日本会議と読売・NHK>
 安倍の父親が仕えた福田赳夫の座右の銘は「信なくんば立たず」である。心臓にはこれがない。権力妄執といっていい。野党の無力・無責任もあるが、読売グループやNHKによる世論操作と断じることが出来る。
 底辺を地方議会=神社本庁が、日常的な利権の構造が支えている。中央との人脈を悪用することで、地方の行政が動く。市民の声は常に抹殺される。「木更津レイプ殺人事件」は、デーサービスKを舞台にして発生した悲劇であるが、ここで重大な問題は、やくざが公益の福祉に手を出していたことである。

 横道にそれるが、やくざが代議士になれる土地柄では、やくざもまた覆面して市民生活・福祉の分野に入り込んでいる。つまりは、国政を見習って、地方の政治屋の暗躍を見てとれる。そうして千葉県が、国の委任事務である介護施設認可を乱用して、やくざの妻(株式会社K)に許可、そんなことは全く知らないで、戦争遺児の美人栄養士がバイトを引き受け、悲惨きわまりない性凶悪事件(2014年4月28日)の犠牲者になったものだ。
 すべての関係者が信仰団体のメンバーであった。まともな教団であれば、とっくに解決している事件である。教団が覚醒すれば、すぐにも決着つけられる事件だ。詩織さん事件同様に、犯人も特定されている。警視総監・法務大臣の秦野章の「現場百遍」でも、容易に逮捕できる。覚せい剤での別件も可能だ。千葉県警には「中村某はいない」はずなので。
 清和会OBは、地方の改革が急務であるとも声高に叫んでいる。中央の不正の温床は、つまるところ地方なのだ。安倍腐敗にも、一定の自民党支持が集まる、そこには神社の存在があるのである。政治に無知な国民への警鐘なのだ。

<日米同盟の深化は占領下日本へ逆戻り>
 彼がいうのに「日米同盟の深化は、日本を占領期の日本へと逆戻りさせるもので、危険極まりない」とも指摘する。彼は自民党本部と首相官邸で仕事をした御仁である。話を聞いていると、筆者などは自民党や官邸の外周をなぞった程度であることを、よく思い知らされる。
 現場を歩いてきた清和会OBの分析は、千金の重みがある。右翼も左翼もない。経験則に基づいた正論である。安倍を小僧扱いしているのも、小気味いい。

<北朝鮮を利用しての、危険な改憲軍拡論>
 選挙前も、選挙後も、今も変わらない安倍晋三の口癖は、かつての中国脅威論を衣で隠し、もっぱら北朝鮮脅威論を叫んでいる。そうすることで、政権維持を図ろうとしている。これは小学生でも理解できるだろう。
 最近になって創価学会員も認識するようになった。選挙敗北の効果でもある。
 アメリカと北朝鮮は、依然として戦争を引きずっている関係にあるが、日本とは国交正常化問題と拉致問題以外は何もない。沖縄などの米軍基地からの北攻撃がなければ、北のミサイルも核も飛んでこない。それでいて安倍はトランプと一緒に「圧力一辺倒」である。所信表明演説がそうだった。
 トランプは死の商人である。北のお蔭で、日本と韓国に莫大な武器弾薬を売り込ませることが出来たわけだから、内心、笑いが止まらない。こうした様子は小学生でもわかることだ。わからない日本人がいたら、頭の回転が小学生以下であろう。

<共同訓練は米軍指揮下の自衛隊参戦>
 日本は1951年にサンフランシスコで講和条約を結んで、晴れて独立したことになっているが、今の日本はどうか。米空母3隻と自衛艦が共同訓練している。
 「共同訓練とは、日本か米国の指揮のもとに行われるもので、米軍が自衛隊の指揮に入ることはない。米軍の指揮下に自衛艦は入っている。給油艦は米イージス艦に給油を行っている。有事でもないのに、既に深くはまり込んでいる。地位協定もそのまま。これは由々しい事態である。このことが、安倍のいう日米同盟の深化で、完全に日本は戦争に巻き込まれる。こんなことが日常化していることに驚く」と清和会OBは強く批判している。

 日本は、独立国という名の半独立国ということなのだ。「日米同盟の深化とは、日本は米国の属国」ということになるのである。
 日米地位協定を裏付けるように、沖縄では、2016年4月28日に発生した元海兵隊員によるレイプ殺人事件の公判が、ようやく人々が忘れかけようとしている時点で開かれた。犯人は米兵でも軍属でもない。一般人として堂々の捜査・処分すべきだが、どうもやってることが怪しい。

<女性議員が決起、真の女性解放の時>
 いいたい。過去に女性議員というと、筆者の知る市川房江や土井たか子らがいたが、肝心要の女性の人権が略奪され、格子なき牢獄のもとで、自由のない、性奴隷を強いられている、無数の女性たちを救済するために決起すべきだと。
 「私は衆院議長をした星島二郎先生に仕えて知っているが、与党内で主導権を発揮して婦人参政権を獲得した。当時は女性の性奴隷についてわからなかった」とも口走る清和会OBである。戦後の日本では、まずは婦人参政権獲得が緊急の課題であったろう。それはポツダム宣言受諾の行き着く先でもあった。
 いまやくざレイプ犯を退治して、安心して住める日本が、本来の女性解放である。女性が決起した時に、安倍や日本会議の政治に終止符を打つことが出来るだろう。
 「木更津レイプ殺人事件」が裏付ける深刻な日本、レイプ文化の日本を返上する21世紀でなければなるまい。真っ当な女性議員が現れるだろうか。野田や山尾しかいない?そんなことはあるまい。

2017年11月18日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/851.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 日本の議会制度を破壊し尽くした安倍晋三と暴政維持の手先を演じた第五列

僅か30%の得票で2/3の議席を得て、あこぎな権力を維持した安倍の背後には、敵陣の中に放ってタイムリーに「トロイの木馬」役を実行した、前原誠司という卑劣な裏切り者がいた。この松下政経塾で育てられた忍者は、長年にわたり野党に潜み代表にまでなったが、野党の解体の役目が終わったら希望の党に逃げ込み、刺客の女帝の小池百合子の仲間だったことが発覚した。そうした魑魅魍魎たちの怪奇な裏切り劇が、どのように仕組まれたかを分析した、意味深長な記事が日本のメディアに登場した。
<張り付け>
『財界にっぽん』 2017年 12月号
特別寄稿 第3弾                     '
翼賛体制の悪魔に挑む日本の選択
フリーランス・ジャーナリスト、慧智研究センター所長 藤原肇
クーデタに見る歴史の相似象
 前号でクーデタによる独裁体制の誕生について、『ルイ・ボナパルトのブリュメール (霧月)18 日』を取り上げ、マルクスが皮肉を込めて書いた評論が、クーデタのモデルであると論じた。同じように、青木幹雄官房長官らの五人組が試みた、小渕恵三首相の脳梗塞を使って、密室談合で誕生した森内閣が、日本の民主制度に致命的な打撃を与え、清和会の独裁路線の誕生になった。
 その結果として国民を無視した、ゾンビ政権による暴政が続き、不正手段で手に入れた権力が腐敗し、悪事が露呈し人気が激減した。これを私は「平成のクーデタ」と名付けたし、「ゾンビ復活」の不幸を招いて、日本の運命を狂わせたことから、ファシズムへの行進に踏み出す、亡国へのファンファーレと捉えた。
 しかも、権力の維持が困難になると共に、次のクーデタの準備を始めて、安っぽい茶番のペテン劇を演じ、事実の隠蔽と嘘が蔓延する。それが国有財産の私物化を狙った、モリ・カケ疑惑の嘘を生み、首相への信用は限りなくゼロで、誤魔化しのための国難を作り、大義のない解散劇になった。
 権力者がプロットを試みる時は、過去に成功した事例を手本に、チャンスを狙って実行されるものだが、野党の民進党はガタガタで、新興の都民ファーストは準備不足だった。だから、安倍が強行した冒頭解散は、疑惑隠蔽の敵前逃亡と同じだが、絶好のタイミングを活用すれば、電撃作戦は成功すると思い、狡猾な安倍と官邸は計算の上で、私利党略の解散に踏み切った。
 行政が議会を制圧する暴挙は、議会制民主主義の否定だが、「小御所会議」を装うことによって、憲法違反だという議論に対し、朝議が関係したと誤魔化せる。こう考えた単細胞の安倍は、手本に「小御所会議」を使い、自分が歴史の主人公になると見て、姑息なクー デタに踏み切った。
 小御所会議は幕末期の国政会議で、1868(慶応3)年12月9日に行われ、日本史上特筆のこの政治事件は、藩兵が閉鎖する包囲網の中で、実現した「王政復古」のクーデタである。将軍の徳川慶喜の排除を狙って、主役の岩倉具視を大久保利通が支え、倒幕を大義名分に掲げた上に、朝議としての議論も行われたが、実態は独裁を樹立する八百長劇だった。
 新設の三職(総裁、議定、参与)が揃い、「王政復古」を実現したことで、明治政府はその正統性を認め、歴史における地位を付与したが、それは朝議という名分のお陰だった。だが、小御所会議での真の主役は、陰謀で権力を手に入れた岩倉や大久保でなく、被害者の立場を甘受しながら、将軍職から皇統に切り替えを果たした、徳川慶喜の深謀遠慮にあった。
 和宮降嫁で蟄居中の岩倉具視は、諸侯会議で放免され参与になり、無血クーデタを実現したので、復古朝廷の主導権を握って、明治政府の政策を在分に操った。 優れた洞察力や歴史感覚のない安倍は、岩倉を自分と重ね合わせ、手間のかかる朝議を省いた形で、小御所会議の解体に踏み切った。
 安倍が自分を岩倉具視に模して、クーデタをしたのは非近代的で、冒頭解散で朝議を省いたのは、中世を通り越して大古に遡行する、卑弥呼時代の支配の形態である。なぜなら古代律令体制の時代でさえも、法律に基づいて政治が行われ、律は刑法で令が行政法であると、中学生が社会科で習うのだし、近代には憲法が最高法規として、権力と人民の間で契約する形で、社会が成立しているという歴史がある。
憲法違反の冒頭解散と議会制度の扼殺
 近代民主社会は議会制度にあり、憲法に基づいた法治政治は、多数決の原理に支配されているが、多数派の権利は過半数が決め、その獲得原理が成否を決定づける。だが、重要事項には安全装置として、一国の命綱に相当するものがあって、それは憲法改正では三分の二が、国会の開催には四分の一という、マジック・ナンバーが存在しており、これが暴走予防のブレーキである。
 そして、臨時国会の召集ルールについて、日本国憲法の53条には、「いずれかの議院の1/4の要求があれば、内閣はその召集を決めなければならない」と書いてある。こうして開かれた臨時国会だが、首相の施政方針演説を省き、野党の質疑応答も行なわずに、安倍は冒頭解散を断行したので、朝議さえも否定した状態の日本の国会は、議事堂破壊に等しい凌辱を受けた。
 田布施出身で下関が地盤だから、安倍は染みついた長州意識で、小御所会議の解体を強行したのは、お粗末な歴史感覚に基づく、制度の卑劣な破壊行為だった。歴史の中に似たケースを探せば、ナチスが政権を得た2か月後に、ヒトラーが政権基盤を固めようと考え、総選挙をすると決めていて、その1週間前の1933年2月27日に起きた、議事堂の炎上事件の発生がそれだ。
 この事件には色んな説があって、何十冊もの本に書かれており、最有力はインサイド・ジョブ説であるが、ニュールンベルグ裁判では、計画の首謀者はゲッペルスだとされた。宣伝相の彼はSA幹部に相談し、10人の突撃隊員が地下道を使い、大統領府から国会に侵入して、共産主義者を放火犯に仕上げ、それで反対勢力の制圧を実行した。
 しかも、証拠隠滅として行われたのが、翌年夏の「長いサーベルの夜」で、突撃隊のレームを始め、SAの幹部数百人を粛清したが、その時に放火に加担した突撃隊員を殺戮して、400万人の隊員を持つ組織を始末した。こうしてチルドレン的な突撃隊に代え、先鋭の親衛隊の体制を整えて、ナチス体制を盤石なものにしたが、議事堂の放火による炎上事件は、その後のワイマール共和国の変貌に、極めて重要な役割を果たしていた。
 選挙では過半数を得なかったが、この放火事件を口実に使って、野党議員を国会から追放した上で、翌月に「全権委任法」を成立させ、ヒトラーは独裁政権を成立させている。「改憲はナチスから学べ」と言った、麻生太郎の卑劣な手口の呪いは、安倍の「小御所プロット」として、歴史の相似象の再現を生んだ。
 その後のドイツが辿った道は、日本の運命を示唆しており、ヒトラー内閣は共産党が反乱のために、議事堂に放火したと決めつけた。そして、翌日には緊急法令を公布すると、憲法の基本的人権を停止し、全体主義が始動したのだが、これに似たことが起きるだろうか。
朝議の扼殺と松下政経塾の遠望
 「小御所プロット」の進行とともに、策士の小池百合子都知事が「希望」を立ち上げ、凋落中の「民進」はそれに煽られ、党首の前原誠司がチャンスだと考え、最大野党の消滅工作を断行しようとした。前原が使った「トロイの木馬」が、持久型の戦法に属しているのに対して、刺客第一号を演じた小池の手口は、決戦型で派手な印象を伴っていたので、日本のメディアの関心を集め、一種の選挙ブームを巻き起こしたから、選挙民は途方に暮れて混乱した。
 だが、アメリカ仕込みの持久戦が、フリードリッヒ大王が起源で、CSISが得意にする戦い方であるし、小池が使う決戦型の戦法は、砂漠の騎馬軍団の戦い方である。女型の持久戦を前原が好み、男型の決戦法を小池が選び、雌雄を決した格闘の背後に控えるのは、歴史が支配する因縁である。
 それを理解するためには、前原代表を育てた政経塾の役割が、どのようなものだったかについて、国際政治のレベルで捉えて、考察をしてみる必要がある。冷戦構造が支配していた中で、「日米文化交流」の名目を使い、政界や財界に大きな影響を与えたのが、道徳再武装運動(MRA)であり、CIAのミッションを隠れ蓑にして、日本側で活躍したのが岸信介だった。
 しかも、共産主義から企業を守るために、MRAに共感した松下幸之助は、事業の理念にPHPを採用し、疑似宗教組織を職場に持ち込み、共産系の組合活動を抑えるために、労務対策の手段として活用した。松下幸之助が作った政経塾は、政治家を育てるための私塾であり、伊勢神宮参拝や自衛隊体験入学を含み、4年間を寮で団体生活をすることで、突撃隊の指揮官の養成を目指した。
 松下政経塾は茅ヶ崎市にあって、日常の教育はその施設で施すが、海外体験を与えて磨きをかけるために、卒業生を現実の政治に参加させ、優れた者をワシントンで仕上げていた。ジョージタウン大学のCSISは、政経塾の大学院に相当しており、『財界にっぽん』2011年11月号に、私は次のように紹介している。
 「・・・クリントン大統領も学んだ、ジョージタウン大学の中にある、戦略国際問題研究所(CSIS)の実態は、ナチス思想のアメリカ版地政学の砦だ。・・・CSISは世界戦略の中心であるが、そこに京セラの稲盛和夫(稲盛財閥)が、5億円(650万ドル)を提供して理事に納まった。だから、稲盛の関係で京都は皆がCSISに行く。・・・政経塾だけでなく小泉進次郎も、CSISの日本部長をやっていたマイケル・グリーンのラインでそこに入った。だから、アメリカの対日戦略の拠点として、ジョージタウン大学は注目しなければならない・・・」。
 この指摘が意味していることは、CSISがネオコンの拠点であり、その背後にはイエスズ会を媒体にした、MRA運動の道場の役目を果たし、ナチス思想と結びついているという点だ。また、京セラの稲盛が基金を出して、CSIS内に共同で設立したAILA(Abshire-Inamori Leadership Academy)は、アメリカの世界戦略と密着していると分かる。
 このデービッド・アブシャイヤー博士は、CIAと関係が深い諜報の専門家で、レーガン時代にNATOに大使として派遣され、ミサイル問題のプロとして知られている。しかも、CSISはナチスの生存圏の思想を作った、ハウスホーファーの思想を米国に輸入する目的で、この大学に作られたシンクタンクとして、地政学に基づく世界戦略を展開する。
 ハウスホーファーは地政学者で、日露戦争の頃に駐在武官として来日し、アジアの神秘主義に精通して、ドイツ学士院の総裁を務めた、ミュンヘン大学の教授である。また、弟子が副総統のルドルフ・ヘスで、『わが闘争』の口述筆記をしており、生存圏の思想がナチスに影響し、東欧諸国への侵略を促した。ヒムラーが作った親衛隊の組織は、イエスズ会を手本にしており、それがゲシュタポ体制を育てたし、堅固な全体主義の基盤になった。松下政経塾とナチスの親衛隊の間には、不気味な構図が見え隠れし、それが日本の民族主義の台頭に伴う、軍国思想と結びつくなら恐ろしい。
ネオコンが日本を操った時代
 小泉政権が君臨した時期は、手先の竹中平蔵の先導により、日本の政治がネオコンによって食い荒らされ、魑魅魍魎がしたい放題したので、私は「ゾンビ政治の時代」と名付けた。『小泉純一郎と日本の病理』を読み、詳細は思い出して貰うことにするが、続いて登場した安倍内閣は、ネオコンに手玉に取られてしまい、土下座と売国に明け暮れた、「ネオコン政治の時代」になり果て、その実態は『さらば暴政』に詳述してある。
 「ネオコン政治の時代」の伏流に、松下政経塾の第八期生として、CSISで弱肉強食の思想を学んで、政治家の道を進む前原がいて、自民党の右派より極端だから、ネオコンの有力な手駒だった。だから、使い慣れた自民党のよりも、野党の中に潜り込ませることで、「トロイの木馬」として活用する方が、両建て戦法に馴れた頭脳に取って、遥かに効果的だということだ。
 それは致命的な戦局において、「トロイの木馬」を使うことで、相手を殲滅する上での秘術であることは、ギリシア神話が教えているし、各種の戦闘がその歴史例を示している。だから、民主党から民進党をたどって、前原が演じ続けた一連の役割がどんなものだったかを知れば、それは自から明白になってくる。
 私はこの前原誠司という青年が、松下政経塾に学んだ理由について、前掲の『財界にっぽん』の記事で、次のような情報を披歴している。
 「・・・中曽根内閣の時に京都大学の高坂正堯教授が、政府委員会の委員長や委員を数多くやっていた。・・・彼が東京に出てきた理由は男漁り。この情報も外国の諜報機関の連中からです。・・・高坂の弟子が前原であり、高坂はエイズで亡くなっていて、京都では知る人ぞ知るですが、日本のメディアは一切報道していない・・・中曽根政権時代に海軍短現人脈が目立ち、男の友情が取り沙汰されたことがある。男の友情は秘密を守る口の堅さに由来し、情報関係における歴史のキイワードです。『スパイキャッチャー』などを読めば、ホモ人脈が重要な役割を演じていて、KGB,MI6,CIAという諜報機関を支配していた。そのことは『平成幕末のダイアグノシス』の中に、ヒントとしてそれを書いて置いた。だが、一般に日本の裏社会について、暴力団、同和、カルトの3つしか論じていないが、もう一つホモというのがある。これは世界で通用する言葉であるが、日本では分かっていても表には出てこない・・・」
 こんな予備知識があったから、民主党が政権を取った時に、この党に政経塾出身者が多いのに注目し、特にCSISと密着していたので、私は前原の動きに関心を払った。民主党の代表に前原が就任した時に、松下政経塾出身の政治家といえば、民主党に前原以下、野田佳彦、原口一博、玄葉光一郎がいて、自民には高市早苗、逢沢一郎などが所属していた。また、地方政治では神奈川県知事松沢成文を始め、横浜市長の中田宏や杉並区長山田宏がおり、この時期は全盛期に相当していた。
 菅政権で前原が国交相だった時に、尖閣諸島付近で漁船を取り締まり、中国人の船長を逮捕して、中国との関係を悪化させており、領有権問題に火をつけているが、前原はその責任も取らないで、外務大臣に就任した茶番劇が続く。これはネオコンが目指していた、米国の中国敵視策に沿ったもので、その後に石原慎太郎知事が示し合わせた形で、尖閣問題で取った挑発に繋がる。
 2011年12月に石原伸晃が「ハドソン研究所」で講演し、尖閣諸島を公的な管理下に置いて、自衛隊の常駐と軍事予算増大の発言をした。更に、半年後に伸晃の父親の石原知事が、「ヘリテージ財団」主催の講演で、東京都が尖閣諸島を買い取ると発言し、中国との関係を決定的に悪化させた。その背後にはネオコンの大物である、ポール・ウォルフォウィッツの弟子のルイス・リビーが控えており、リビーはハドソン研究所の上級副所長で、ネオコンが前原や石原親子を操った。
緊急事態の中で「トロイの木馬」が本領を発揮
 無能で未熟な民主党政権が崩壊し、再び安倍政権が復活を遂げ、したい放題の暴政に明け暮れたのは、壊滅状態で野党が自滅して、監視役が存在しなくなったためだ。だが、「驕れるもの久しからず」と言い、「権力は腐敗する」との譬えの通りで、安倍内閣は「モリ・カケ疑惑」を始め、首相や大臣の虚偽発言を手本にして、高級官僚がウソをつきまくり、国民の政治に対しての信頼は、落下する雪崩に似た勢いで、凄まじい状態で崩れ去った。安倍晋三への不信の高まりにより、内閣支持率が激減した時に、民進党の幹部の不祥事が続発。それをチャンスと判断した安倍は、冒頭解散という奇手を使って、朝議を葬ったのと同じ手口を用いると、議事堂の炎上に等しい形で、敵対勢力の排除を断行したのである。
 ところが、不法解散の衝撃を利用して、小池百合子は安倍の裏をかき、自らの権制欲を実現するために、泥縄的に政党「希望」を作り、凋落中の民進党に働きかけた。党首になったばかりの前原は、「トロイの木馬」としての目で、千歳一遇のチャンスだと判断して、民進党の解体を実行するために、「希望」への合流路線を打ち出した。
 野党第一党の民進党にとって、理念もない相手に吸収されて、中身のない新党の餌になることは、歴史に前例がない与太話だが、「トロイの木馬」が役目の前原にすれば、それは天の恵みの大博打だった。しかも、一足先に脱党して「希望」に駆け付け、小池都知事にすり寄った、長島昭久や細野豪志が我が物顔で、「踏み絵」を迫って粛清を試みた。
 「財界にっぽん」の2010年6月号に、「立川基地が地盤の長島昭久は、自民党の石原伸晃の秘書をやって渡米し、SAISのブレジンスキー教授のゼミで仕込まれた。しかも、ジョージタウン大のCSIS(国戦略研究所)やブッシュのネオコン政権でアジア担当として、日本を手玉に取ったマイケル・グリーンに従い、弟子になって帰国した長島は、民主党から出馬して議員になった。彼は防衛省の政務官に就任しているが、グリーンがどんな思想と行動の持ち主かを知れば、長島が時限爆弾になる危険性は高い」と指摘して置いた。
 長島は自民党に適した政治家だが、立川基地があった選挙区では、自民党議員は当選できないために、民主党に潜り込んでいた議員で、米国仕込みの安全保障論が得意である。
 この長嶋と前原のCSIS組は、ジャパン・ハンドが訪日すると、喜んで駆けつけることで知られており、ネオコンを除名しなかったことが、民進党にとって命取りになったのだ。だから、安倍が断行したクーデタで、議事堂炎上に似たことが起きた時に、前原と長嶋のコンビが呼応し、ギロチンを引き出したのだ。
 しかも、「トロイの木馬」役の前原は、民主党が持つ150億円という、政党助成金を代表として握り占め、それを「希望」に提供して、持ち逃げすることまで考えた。政党助成金の原資は税金であり、政党が公約を実現するために、国民が拠出した貴重な公金だから、勝手にばら撒けるものでなく、目的のために使わなかった場合には、国庫に返却する性質のものだ。
 権力奪取のバスに飛び乗ったが、狼狽えている前原を揺さぶって、資金を虎視眈々と狙ったのが「希望」で、その背後には小池都知事が控え、アラブ流の略奪が登場したのだった。「雌鶏時告げると家滅びる」と言うが、この中国の諺が教える教訓は、今の日本の政界を象徴しており、幼稚な雄鶏と驕慢な雌鶏の声に、鶴が死に白雲が消え「亡国の音(イン)」がする。
アラブ世界の蜃気楼の彼方
 学位をとって社会に出た私が、最初に仕事をした就職先は、アラビア半島の国土改造を請け負う、水についてのシンクタンクであり、私はサウジアラビアに派遣されて、現地主任を務める体験をした。鎖国していた中世的な砂漠の国で、飲み水を掘り当てる仕事は、それなりに興味深かったが、若いヤマニ石油相の知遇を得て、石油の面白さを学んだので、それが私の人生を大きく変えた。
 その後の私はオイルマンとして、カナダでは十年米国で三十年過ごし、最後の二十年はジャーナリストになり、世界を舞台に言論活動をした。最初の著書は『石油危機と日本の運命』で、十数社に断られたが出版になり、最初の半年は誰も読まなかったが、1973年秋の石油ショックの時に、ベストセラーになったお陰で、帰国するたびにメディアから、講演やテレビ出演の声が掛かった。
 その一つが竹村健一の番組で、帰国する度にコメンテーターとして、テレビに出演したときのホステス役が、エジプト帰りの小池百合子だった。彼女の父親についての噂や悪評は、中東諸国で良く耳にしたが、そんなことは知らぬ顔をして、竹村や小池百合子を相手にした私は、日本で進行していた状況を捉え、国内における情報探索の一助にした。
 『さらば暴政』の中に書いたが、父親の小池勇二郎に関しては、次のような形で彼の正体を報告している。
 「彼女の父親は勝共連合の支援で衆院選に出て、落選後に借金でカイロに夜逃げし、日本料理屋をやる傍ら、石油利権のブローカーとして悪名が高く、その関係で彼女はカイロ大学文学部に学んだ。・・・竹村健一の世相ナントカ≠ニいう、テレビ番組に招かれた私は、帰国の度に何回か出演したが、小池百合子は番組のホステス役で、番組前にコーヒーの接待を受け、私は彼女と何度か雑談をした。アズハリ大学はイスラム神学の最高学府であり、話のついでに『小池さんはアズハリ大学に行ったそうですね』とカマをかけたら、『藤原さんは何で中東のことに詳しいのですか』と唖然としていたのを思い出す」
 実は国士舘大学の空手部主将で、海外青年協力隊で渡航した、岡村秀樹がカイロに空手道場を開き、中東の警察や軍隊に教えており、彼はサムライとしてアラブ諸国で名高かった。私が岡村の名前を知ったのは、1970年代の石油ブームの時代で、アドマ油田の買収劇の時に、アラブの王族の一人から聞いて、酷いスキャンダルだと考え、それを『日本不沈の条件』に書いた。
 「BPが三分の二を支配するアプダビ・マリン・エリア(ADMA)の株を日本の財界グループが買った、1973年のいわゆるアドマ事件がそれである。BP所有株式の45%を7億8000万ドルで購入し、生産する石油と天然ガスの30 %を取得する取り決めには、いろいろと問題があった。
 第一は、当時9000万ドルくらいの資産評価額のものを、BPはドイツの国営石油会社のデミネックスに、2億ドルで売ろうとして断られ、次に日本人に話を持ちかけたら、何と帳簿価格の10 倍近い、7億8000万ドルで売れた」
 この話には資源派財界人と右翼が、石油公団を動かしかて試みた、利権漁りの構図が組み込まれており、この話の仲介役に空手の岡村がいて、その使い走りとして小池勇二郎がいた。アラブ世界は石油利権を巡って、魑魅魍魎が横行していたので、石油政治を理解するため以外、アラブ諸国を訪れなかったが、闇商人が暗躍したピークは、湾岸戦争の前後の頃であった。
アラブ流の妄言と韜晦術に弱い日本人
 三井物産が中心で取り組んだ、壮大な石油化学(IJPC)計画が、ホメイニ革命とイライラ戦争で破綻し、海部内閣時代のエジプトでは、三菱商事がプラント建設に取り組んでいた。数百億円単位のODA資金が、砂漠の砂の中に吸い込まれて行き、援助資金の三割のリベートに、政治家やフィクサーが関与し、騙しと裏切りが横行したのは、アラブ世界での処世術でもある。
 そんな世界で青年時代を過ごし、政治家に転身した小池百合子は、アラブ流の韜晦術を駆使すると、細川護熙元熊本県知事が野党をまとめて、日本新党代表から首相となった時に、比例区で彼女は初当選した。一緒に日本新党に参加したのが、政経塾出身の若手政治家たちで、その中に野田佳彦や前原誠司がいて、ある意味で「トロイの木馬」仲間であり、政変好みの政治家に属していた。
だから、右傾女好みの安倍の目に叶い、第一次安倍内閣で小池は抜擢され、首相補佐官に就任しているが、そんな状況が注目を集めたので、『さらば暴政』に私は次のように書いている。
 「総花的で実力のない安倍内閣が登場した時に、論功行賞を期待した代議士たちを満足させようと、安倍晋三がメディア向けの目玉に使ったのが、子供蝙しに等しい首相補佐官人事だった。閣僚の数は法律で決まっているので、物欲しげな政治家を喜ばせるために、『令外の官』で権限のない肩書きをばら撒けば、総裁選挙の御祝儀代わりだと直ぐ分かった。
 経験豊かな民間や学界の実力者を厳選して、首相補佐官にするのが本筋であるが、小池百子(安全保障担当。衆)、根本匠(経済財政担当。衆)、中山恭子(拉致担当・民間)、山谷えり子(教育担当・参)、世耕弘成(広報担当。参)と、見識や経験も平凡な国会議員が圧倒的だから、人気稼ぎのパンダ人事だと一目で分かる。
 だから、「五人組の安倍レンジャー」とか、「お友達補佐官」と名づけて、日本のマスコミの多くはお茶を濁したが、外国のメディアは厳しい目で眺めており、特に、韓国の新聞は辛辣な批判をしていた。
 『朝鮮日報』は「右派の側近で固められた安倍内閣」と題して、組閣発表の翌日の記事で補佐官について、次のように論じていたが、日本の新聞が書けない指摘である。
 「小池百合子前環境相(54)は、昨年9月の衆議院総選挙で小泉首相(当時)の『刺客』第1号として『小泉旋風』を巻き起こし、自民党を圧勝に導いた、極右といわれる中川昭一政調会長(53)が率いる、『歴史教科書問題を考える会』の一員にもなっている。その経歴は安全保障分野とほとんど関係ないが、『サプライズ人事』で内閣への、国民世論の関心を引きつける効果が、予想されている・・・」
 日本のジャーナリズムよりも、外国のメディアの視線の方が、本質を見抜いているという事実を前に、残念なことだと痛感して、私はとても情けないと思った。だが、それから十年近くが過ぎて、当時より遥かに劣化した、日本の状況とクーデタ騒ぎを前に、こんな記事を書く自分が哀れである。
日本が避けるべき歴史の相似象の教訓
 小池百合子に初めて会ったのは、四半世紀以上も前だったが、その後タレント議員から大臣に出世し、更に彼女は東京都知事に選ばれ、安倍のクーデタの余波を受けて、「希望」を掲げる政党首になった。しかも、首相の座を狙おうとしているが、彼女には政治理念が欠落し、アラビア語と英語を喋る程度で、『人寄せバンダ』に過ぎないから、こうしたポピュリズムは悲劇を孕む。
 自分より劣る者に囲まれた、安倍チルドレンのお花畑には、微分法を発明したライプニッツについて、理解力を持つ者は皆無であるし、歴史の相似象を知る人もいない。しかも、思い上がった暴君の安倍は、岩倉具視と大久保利通を足して、自分と重ね合わせた妄想に酔い、小御所会議を炎上させている。しかも、計算違いの茶番選挙の結果、日本の政治は日本会議が望む、戦前回帰への道を辿ることで、日本列島がゾンビの楽園に、なり兼ねない状況に陥っている。
 生命を持つ真の存在の根源は、空間的な量ではなくて、質に関わる時間的な力にあるのに、多数の横暴に慣れた安倍は、過去を含み未来を表出する、今という時間の力学が分からない。だから、足し算と引き算しか出来ないので、安倍は時間を動的に捉えられないし、歴史の微分に思い及ばなかった。
 こうして議会政治がバラバラになり、選挙のスタイルが翼賛型を示し、「バスに乗り遅れるな」という気分が、国会議員の優先事項になって、主権者の国民は置き去りになっている。既に論じた通り安倍のクーデタは、議事堂の炎上に似た効果を生んで、ナチスが演じた過程に似ており、そこに歴史の相似象が読み取れるから、選挙後の政治地図が気にかかる。
 圧倒的な多数党が政権を取って、伝統主義と結ぶ独裁権力が、全権委任法を要求するようになれば、それから後は悲劇の道であり、安倍も小池も日本会議に連なるので、平和憲法の精神は扼殺される。決定打は「ニュルンベルク法」で、1935年9月15日にナチ党が制定した、「ドイツ人の血と名誉を守るための法律」と「帝国市民法」は、民族主義的な狂信を象徴していた。
 それを防ぐ道があるかと言えば、細川チルドレンが登場した時から、小泉や小沢を始め安倍チルドレンを経て、小池チルドレンに至るまで、政治家のレベルの低下は目を覆うが、頭を冷やし浩然の気を養いたい。選挙は戦闘行為に属しており、致命的な取りこぼしをしないことが、何にも増して大切だとは言え、指揮官や司令官が無能ならば、戦争は負けるに決まっているので、戦後における平和の大戦略が不可欠になる。
 そのためには大局観が必要だが、空間的に離れて構造的に見るか、時間的な機能に着眼することにより、生命として国家を捉えるかは、動態幾何学の証明法に属している。私が試みた一つのモデルは、「月刊・フナイ」の11 月号で論じた、エネルギー史観に基づく考察だが、ソフト・ランディングへの道がある。
 歴史の相似象の基本モデルは、見慣れたデカルト座標とは違う、ガウス座標によって示されるもので、社会現象を複素数で捉えて、歴史を動態幾何的に理解する。その具体例については、『教科書では学べない超経済学』に詳述したので、それを参照して頂きたいが、これは歴史理解の「虎の巻」である。
 21 世紀における産業社会が、第四次産業革命を前にして、大きく変貌しようとしているのに、日本の政治や経済の実態は、それに対応し得ないほど劣化し、生命力を消耗し続けている。「茹で蛙症候群」から脱却し、授けられた生命の価値を満喫するには、自分の頭で考えて判断を行う、ホモサピエンスに立ち返ることが、日本人に必要だということになる。        
※文中敬称略
「緑のたぬき」の小池百合子が悪党であり、口先八丁で誰でも騙して来たかについては、かつてパトロン役を演じたという朝堂院大覚が、いかに誑かされて株や大金を盗まれ、騙されたかについて暴露して怒り狂っている。
https://www.youtube.com/watch?v=9WiczSzv8gc&t=583s

http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/852.html

記事 [政治・選挙・NHK235] フザケルな! 自民党「議員年金」復活を画策 庶民には年金カットして…(日刊ゲンダイ)
  


庶民の年金はカットして…自民党「議員年金」復活を画策
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217841
2017年11月18日 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による


  
   おごりと特権意識(安倍首相と竹下総務会長)/(C)日刊ゲンダイ

 選挙で約束した「社会保障の拡充」とは、自分たちの年金のことだったのか。

 自民党が、議員特権の復活を画策している。国会議員互助年金(議員年金)だ。14日の総務会で、「議員の待遇が悪いと優秀な人材が集まらない」「地方議員も議員年金がなくなって困っている」などと、議員年金の復活を求める意見が相次いだという。

 竹下総務会長も会見で「若くして出てきている国会議員たちが退職したら全員生活保護だ。こんな国は世界中になく、そこは皆さんにも認識してもらいたい」と言い、議員年金の復活に理解を求めたが、冗談じゃない。庶民には増税や年金保険料増額、医療費の負担増などを強いておきながら、選挙に勝ったら真っ先に自分たちの待遇改善を言い出すなんて本当にフザケてる。

 自民党政権は、今年1月から個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の加入対象を広げ、政府広報でテレビCMもバンバン流して、「老後資金は自助努力で貯めておくように」と国民に啓蒙活動をしてきた。自民党議員も老後が心配なら、iDeCoに入って備えておいたらどうなのか。

 かつての議員年金は在職10年以上で受給資格が得られ、最低でも年額412万円が支給されていた。しかも、在職期間が1年増えるごとに年額8万2400円も増えるという厚遇ぶり。議員特権の象徴として批判され、2006年に廃止された。現在は国会議員も「国民年金」に加入しているが、06年当時の受給資格者には減額して支払われる。その原資は税金だ。

「昨年は年金カット法が強行採決され、さらに自民党は受給開始年齢を70歳以上に引き上げようとしています。それなのに、自分たちだけ特権的な年金を復活させようとは言語道断で、開いた口がふさがりません。国民年金だけではマトモに生活できないというのなら、制度を変える議論をすべきであって、議員年金の復活は筋違いもいいところです。それに、日本の国会議員の報酬は先進国の中でもかなりの高額なのです。それでも老後が不安というなら、カツカツで蓄えがなく年金で暮らすしかない庶民はどうすればいいのか。自民党は、血税を吸い取って自分たちが好きに使うことしか考えていない。まるで吸血鬼政権です。最近の傲慢な国会運営を見ていると、議員年金の復活も数の力で押し切りかねません」(政治評論家の本澤二郎氏)

 選挙に勝てば何でも許されるという、おごりと特権意識。これが自民党の本質だということがよく分かる。悪しき議員年金の復活なんて、絶対に許してはダメだ。














































http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/853.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 日本の低い報道自由度を国連が審査/政界地獄耳(日刊スポーツ) 
日本の低い報道自由度を国連が審査/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711180000261.html
2017年11月18日9時29分 日刊スポーツ


 ★14日、国連人権理事会は日本を対象とした人権審査の作業部会を12年10月以来、5年ぶりに開いた。オーストリアやブラジルなどもメディアの独立性や特定秘密保護法に懸念を示し米国は、放送局の電波停止権限を規定する放送法など「メディアに対する規制枠組みを懸念」と指摘している。

 ★国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)が、180カ国・地域について特派員、研究者、人権活動家にアンケート調査を行いランキングにする「報道自由度ランキング」でも72位に甘んじている。1位はノルウェー。ドイツ16位、英国40位、米国43位と主要7カ国で最下位。アジアでも台湾45位、韓国63位、モンゴル69位とどこも褒められたものではないが、それらよりも下と言うことになる。日本政府は「政府が不当な圧力をかけた事実はない」と反論している。

 ★メディアが守るべきは「独立性」だ。監督官庁の総務相が電波停止や放送免許剥奪をちらつかせたり、番組に注文を付けること自体が、不当な圧力であり介入となる。新聞は消費税の軽減税率対象に入ることと政府への姿勢が取引されているかの印象を与えていることが信頼されない要因の1つとされている。1日、自民党筆頭副幹事長・小泉進次郎は国会内で「私は軽減税率全体を見直していいと思いますよ。その中で特におかしいのは新聞です。(新聞社は)消費税の増税を社説でも求めているんです。なのに自分たちは負担しないんですよ。ぜんぜん筋が通らないですよ」と語ったが、この発言は新聞には載らない。問われているのは政府の介入より、それをはね返す独立性だろう。(K)※敬称略



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/854.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 「日本会議は単なる職業団体だ」元参議院のドンが激白 「安倍晋三首相は、保守じゃない」(週刊ダイヤモンド)
「日本会議は単なる職業団体だ」元参議院のドンが激白
http://diamond.jp/articles/-/149731
2017.11.18 週刊ダイヤモンド編集部 


週刊ダイヤモンド11月18日号の特集は「右派×左派 ねじれで読み解く企業・経済・政治・大学」。300人近い国会議員を関連団体に擁し、会員数は約4万人――。今や名実ともに日本“最強”の右派組織に膨張した日本会議。だが関係者の証言によれば、膨張したが故の組織の脆さも見えてくる。かつて参議院のドンとして君臨し、日本会議の設立に関わった元自民党参議院議員の村上正邦氏にその内実を聞いた。(「週刊ダイヤモンド」編集部 重石岳史)

人間的に信頼の置けない人たちが
日本会議の周辺にいる


――村上さんは日本会議の設立に関わりましたが、今は距離を置いています。なぜでしょうか。

          
むらかみ・まさくに/1932年、福岡県生まれ。拓殖大学卒業。玉置和郎参議院議員秘書を経て80年に参議院全国区で初当選。労働大臣や自民党参議院議員会長などを歴任したが、2001年議員辞職。KSD事件を巡る受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕、有罪となり10年に刑期満了した。

 自然にそういう形になったんです。というのは人間的に信頼の置けない人たちが日本会議の周辺にいるから。国会議員は日本会議に入れば、選挙で票が取れる。確固たる信念を持って日本会議に入っているわけじゃない。だから信頼が置けない。自分の全てを投げ打ってでも自主憲法の制定をやり遂げる国会議員は何人いるだろうか。常にそんな疑問を持ちながら、僕は冷ややかに見ているんです。

――疑問を持った具体的なきっかけががあるのでしょうか。

 メンバーを見れば分かる。僕が推薦したメンバーがいるが、そうじゃない人もかなり増えている。僕の憲法問題の原点は、生長の家(創始者)の谷口雅春先生の教えにある。ただ単に、今の憲法は米国製の憲法だから改正すべきだという単純な話ではない。今の日本会議には「日本人の手によって日本の憲法をつくるんだ」という自主憲法を制定するという気概がない。僕はそれだけでなく、自主憲法の制定によって日本をどういう国にするのかをもっと真剣に考えないといけないと思っている。

――今、生長の家は日本会議と距離を置いています。それも同じ理由からでしょうか。

 日本会議の方向性に対し、今の(生長の家第3代総裁の谷口)雅宣さんが疑問を持っておられる、ということじゃないかと僕は思う。日本会議の国会議員メンバーは 憲法改正を主張しておけば選挙で当選できると考え、それに甘えている。

――一方で、日本会議事務総長の椛島有三氏ら中枢には当初から変わらないメンバーもいる。

 椛島くんあたりの考えはぶれていないと思う。また(生長の家の)安東巌さんは谷口雅春先生が一番信頼を置いていた人物。決して表には出ないが、安東さんは根っからの国家論を持っており本物だ。しかし、そこに憲法改正を選挙に当選するためのスローガンとしてしか考えていない人たちが混ざっている。

――具体的には。

(日本政策研究センター代表の)伊藤哲夫や大学教員のインテリたち。いつのまにか経済人も入ってきて政治と結託し、“不純”なものにつながっていった。経済と自主憲法制定は基本的に相反する。政治と財界、宗教人、インテリが一体になることが国民運動としては理想ではあるが、どうしても経済人の力に負けていく。色々な考えを混ぜ込んだら、宗教的な理念から離れていくことになる。僕らは元々、経済人に眼目を置いていなかった。やはり日本会議が(1997年に)合同されて変わってきたんでしょうね。

――だとすれば日本会議を中から純化しようとは考えなかったのか。

 あったし、今もある。チャンスがあればそういう運動を起こしていきたいね。日本会議とは別に、谷口雅春先生に学ぶ会もある。そういった運動が純化につながっていくのか、見極めないといけない。

日本人というのは、年代を問わず
だいたい保守なんですよ


――ところで日本会議は選挙でどのような活動をしているのでしょうか。

 オルグ活動を拡大している。地方で小さな集会をいっぱい開いている。それで例えばAという市会議員と付き合っていますよね、これはなかなかいい人物だから、次は県会議員に、その次は国政へという方程式を作る。そうすれば国会議員の周りに官僚が集まる。その官僚の周りに財界人が集まる。

――地方議会では日本会議が主導した、改憲を求める意見書や誓願書の採択が増えています。

 それが日本会議の一貫した戦略で、これはずっと継続されている。日本人というのは、年代を問わずだいたい保守なんですよ。野党にしたって結局は憲法改正。日本人はそこらあたりが好きとなれば、改憲に反対する政党がなくなってくる。

――55年体制の日本とは違う。そのことをどう思いますか。

 ソ連が崩壊し、冷戦構造が終焉したのに伴って、55年体制も終わった。憲法議論も9条2項を残して、3項で自衛隊を書き込むという姑息なやり方ではなく、長期的な日本国の在り方を真摯に議論し、米国製憲法、つまり占領基本法を根本から変えるという視点が必要だね。

――村上さんは保守ですか。

 保守ですよ。僕は保守の中の保守だと思っている。

――安倍晋三首相は。

 保守じゃない。

安倍政権はそんなに長く続かない
世の中はそう甘くない


――なぜ。

 森友学園や加計学園の問題にしたって、国会答弁で事実を隠し、嘘が多すぎる。武士道に悖りますよ。それに北朝鮮の問題についてもアメリカの大統領に任せっきり。拉致問題などをなぜもっと訴えないのか。僕は自民党員ですけど自民党に批判的です。

――しかし村上さんも票が欲しくて生長の家に行ったのでは。

 最初はそうだ。しかし生長の家の教えに触れながら、自分の魂が開かれていった。錬成道場では毎日朝4時に起きて便所掃除をやった。それを鈴木邦夫が見て「あんた、なんでそんなに熱心なんだ」と言われたけど、僕は本物になろうと思ってやっていた。自分が変わることによって物事の見え方が変わる。谷口先生に「お前は本物だ」と認められ、この人のために国会議員になろうと思った。谷口先生のご指導を受け、引っ張っていただいたという思いは今もある。

――最初の選挙では落選している。

 選挙中に田中角栄さんから電話があり、「お前はあと1万5000票足りない」と言われた。具体的に 会社名をあげて、「ここの票をお前に回す」と角栄さんは言った。でも僕は「結構です。自分の力で勝ち上がってまいります」と断った。そしたら本当に1万5000票差で負けた。落選したその日に、角栄さんから僕の妻に電話があり、「次は必ず当選させる」と言ってくれ、妻は涙を流した。角栄さんはやはり、コンピューター付きブルドーザーと呼ばれるエネルギーと人を惹きつける魅力を持っている。

――国会議員になった後の活動は。

 椛島くんには、「誰々のところへ行って資金を工面しろ」とかいろいろアドバイスした。(作曲家の)黛敏郎さんとか知名度のある保守派文化人を「日本を守る国民会議」(現・日本会議)の中心に据え、献金という形で企業や団体に協力をお願いした。でも検察にでっち上げられたKSD事件を契機に彼らは、僕に対する付き合い方を変えた。だから彼らは本物じゃないと思っている。

――日本会議は今後どういう方向へ向かっていくと思いますか。

 安倍政権はそんなに長く続かない。焦点は憲法改正をどこまで具体的に政治日程に上げられるか。でも、世の中はそう甘くない。安倍さんの政治的な限界が見えると思う。
















http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/855.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 加計学園獣医学部募集の全面広告を掲載した読売新聞  天木直人 



加計学園獣医学部募集の全面広告を掲載した読売新聞
http://kenpo9.com/archives/2867
2017-11-18 天木直人のブログ


 きょう11月18日の読売新聞を見て驚いた。

 加計疑惑の国会追及が予算委員会で始まろうとしているというのに、
来年四月開校に向けて11月22日から出願がスタートしますと、
一頁の全面広告を掲げているのだ。

 読売新聞はどこまで安倍首相を支えるつもりか。

 金に色はない。

 この広告費も税金から支払われているということだ。

 どこまでも国民を馬鹿にしている。

 こんなことがまかり通っていいのだろうか。

 これで野党が加計学園の開校を阻止できなければ、この国は何でもアリになってしまう(了)










































http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/856.html

記事 [政治・選挙・NHK235] <傲慢>自民・二階幹事長がまた暴言!「あんな連中(野党議員)と話をして回るひまはない」⇒ネット「”こんな人たち”と一緒」
【傲慢】自民・二階幹事長がまた暴言!「あんな連中(野党議員)と話をして回るひまはない」⇒ネット「”こんな人たち”と一緒」「野党議員の後ろには投票した国民がいる」
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/36541
2017/11/18 健康になるためのブログ





二階氏「あんな連中と話しても」…野党をけん制
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171117-OYT1T50115.html
2017年11月18日 07時41分 読売新聞

 自民党の二階幹事長は17日、東京都内で講演し、「アベノミクスの結果が出て、野党は悔しくて悔しくて仕方ないから、(その恩恵が)地方に回ってきていないと偉そうに言う」と述べ、安倍首相の経済政策を批判する野党をけん制した。

 また、「何をすればいいか考えがあるなら述べてみなさいよと言ってやりたいが、あんな連中と話をして回るひまはない。情けない限りだ」とも語った。
 一方、二階氏は17日の記者会見で、党の憲法改正案を来年の通常国会に提出する日程について「ずるずる先延ばししてもしょうがない」と述べ、予定通り改憲論議を進めていく考えを強調した。


以下ネットの反応。


















「謙虚」なんて言っていたのは選挙期間中だけでした。

選挙が終われば、またいつもの自民党ですね。

野党に投票した3000万人(与党2500万人)は完全にバカにされてます。




http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/857.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 決して見逃してはならないことがある!権力の犯罪! 
決して見逃してはならないことがある!権力の犯罪!
http://85280384.at.webry.info/201711/article_122.html
2017/11/18 14:01 半歩前へ


▼決して見逃してはならないことがある!権力の犯罪!


 みなさん、決して見逃してはならないことがある。安倍晋三の礼讃本「総理」を書いたTBS山口敬之の強姦事件だ。逮捕直前に警察官僚の“指揮権”によって強姦魔はすり抜けた。国家権力による強姦もみ消し事件と呼ばれている恥ずべき犯罪である。

 被害に遭った伊藤詩織は勇気ある証言をした。権力と戦っている伊藤詩織を孤立無援にしてはならない。もし、あなたの肉親が損あたし目に遭ったら黙って見ておれるだろうか?権力の犯罪に立ち向かおう! (敬称略)

*****************

伊藤詩織は言った。

 「人生で警察を追いかけることがあるとは思わなかった。
私は2年以上、この件と向き合ってきた中で、警察や検察そのものにも沢山のブラックボックスが存在していることに気付きました。

私も山口敬之も認めている事実、そして確たる証拠が得られている事実は以下の通りです。
 @当時TBSワシントン支局長の山口氏とフリーランスのジャーナリストである私は、私がTBSワシントン支局で働くために必要な、ビザについて話すために会いました。
 A山口氏に会ったのはそれが3回目で、2人きりで会ったのは初めてでした。
 Bそこに恋愛感情はありませんでした。
 C私が泥酔した状態だと山口氏は認識していました。
 D山口氏は自身が滞在しているホテルに私を連れて行きました。
 E性行為がありました。
 F私の下着のDNAを検査したところ、そこに付いたY染色体が山口氏のものと過不足なく一致した、という結果がでました。
 G意識の無いまま引きずられていく私が映ったホテルの防犯カメラの映像、タクシーの中で降ろしてほしい、駅で降ろしてほしいと繰り返し私が言っていたというタクシー運転手の証言など、証拠を集め、警察は逮捕状を請求し、裁判所はその発行を認めました。
 H逮捕の当日、捜査員が成田空港で帰国する山口氏を待ち受ける中、当時の刑事部長の中村氏によって、突然取りやめられました。

 以上の9点です。これだけの事実があっても現在の日本の司法システムでは事件を起訴することさえ出来ません。」   (以上、伊藤詩織氏のコメント)

**********************

以下は私が5月に投稿した。

▼ズブズブの関係だった内調と山口敬之!

 自分の強姦事件に関する週刊新潮からの質問メールを安倍の側近である内調のボス北村滋相談しようと転送したところ、誤って週刊新潮に送信してしまった強姦魔の山口敬之。これがエセ・ジャーナリスト山口敬之の姿である!

 メールの文面は以下の通りだ。
 〈北村さま、週刊新潮より質問状が来ました。〇〇(被害者の名前か)の件です。取り急ぎ転送します。 山口敬之〉

 「北村さま」とは、内閣情報官の北村滋のことだ。北村は首相直属の諜報機関・内閣情報調査室(内調)のトップで、“官邸のアインヒマン”との異名を持つ存在。

 しかし、なんの挨拶もなく始まる簡潔なメールからは、山口と北村が以前から非常に近しい関係にあり、「週刊新潮」の記事や女性の名前についても、説明の必要もないくらい情報を共有していたことが分かる。

 「週刊新潮」は第一弾で、山口が逮捕寸前だったにもかかわらず、官房長官の菅義偉の右腕といわれる警察官僚の中村格刑事部長(当時)が捜査にストップをかけていたと報道。

 しかも、両者の関係がここまで近しいというのは、山口のメディアでの発言やジャーナリズム活動の裏にも、北村の意向が働いていると考えるべきだろう。



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/858.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 日米関係の希薄さを象徴するハガティ米駐日大使の露出度の低さ  天木直人 
          
           写真は都内で会見を行う同駐日米大使(2017年 ロイター/Kim Kyung Hoon)


日米関係の希薄さを象徴するハガティ米駐日大使の露出度の低さ
http://kenpo9.com/archives/2865
2017-11-18 天木直人のブログ


 ハガティ米駐日大使がきのう17日、都内の日本記者クラブで講演し、先の安倍・トランプ首脳会談で、日米二国間の自由貿易協定(FTA)の話が議論されたとばらした。

 首脳会談ではFTAをめぐるやり取りはなかったと説明していた日本政府を真っ向から否定するものだ。

 加えて、「明白にしておこう。米国が(TPPに)参加する事はない」と断言した。

 これは、いずれ米国がTPPに加入してくれると期待してTPP合意の音頭を取る日本政府をあざ笑うかのごとくだ。

 そして、トランプ大統領が米国製兵器の購入を求めたことについて、「誤解がある。大事なことは日本の防衛力を強化することだ。結果として貿易赤字につながるかもしれないが、それが目的ではない」と語った。

 これは、防衛のただ乗りは許さないと言っていると同時に、貿易赤字問題についてはFTAでしっかりと要求させてもらうと言っているのだ。

 まさしく、これがトランプ大統領の考え方だ。

 私はハガティ大使が日本に着任する前に書いた。

 いよいよハガティ大使がやってくる。

 ハガティ大使はキャロライン大使のようなパフォーマンス大使とは真逆で、まるで帝王のように振る舞うに違いないと。

 その通りとなった。

 ハガティ大使の物言いが傲慢であるからそう言っているのではない。

 着任以来3か月以上もたつというのに、ハガティ大使の露出度があまりにも低いからだ。

 露出度が低いということは、日本政府もメディアも財界も、ハガティ大使との接触があまりにも希薄であるということだ。

 そして露出したと思ったら、この記者会見だ。

 しかも、これだけ重要な事を語っているのに、記者とのやり取りがなく、各紙の取り上げ方も異常に小さい。

 これを要するに、皆がハガティ大使を敬遠し、ハガティ大使を畏怖しているごとくだ。

 このような日米関係は決して良好な関係とは言えない。

 戦後72年たって、いまだに日米関係は不健全、不平等で、稀薄な関係のままであるという事である(了)



日米FTA「話題出た」 米駐日大使、日本側説明と矛盾
http://www.asahi.com/articles/ASKCK56FRKCKUHBI01G.html
2017年11月17日20時42分 朝日新聞 後段文字お越し


会見するハガティ米駐日大使=17日、東京都千代田区の日本記者クラブ、軽部理人撮影

 米国のハガティ駐日大使は17日、東京都内の日本記者クラブで会見し、トランプ大統領が来日して安倍晋三首相と首脳会談を行った際、日米二国間の自由貿易協定(FTA)交渉についても議論していたと述べた。日本政府側はこれまで、首脳会談でFTAを巡るやり取りはなかったと説明していた。

 ハガティ大使は会見で、6日の首脳会談に関して「安倍首相とトランプ大統領は、(米国の)貿易赤字に対処するため、日米FTAを含めたあらゆる選択肢について議論した」と説明。時期については設定されていないとした上で、「日米FTAが実現する可能性は非常に高い」と述べた。米国抜きで大筋合意に至った環太平洋経済連携協定(TPP)については「明白にしておこう。米国が参加することはない」と断言した。

 トランプ氏が米国製兵器の購入を日本に求めたことについて、貿易赤字解消に利用しているとの指摘に対しては「誤解がある。何より大事なことは日本の防衛力を強化することだ。結果として貿易赤字解消につながるかもしれないが、それが目的ではない」と述べた。

 中国が北朝鮮に特使を派遣したことについては「楽観的に見ているが、状況を注視したい」とした上で「(各国が)圧力を最大限強めることが大事だ」と述べた。(軽部理人)











関連記事
トランプ=安倍会談でFTAを議論、米大使が明かす 日本の説明と矛盾(ロイター)
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/832.html





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/859.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 鶴保前沖縄北方相 米軍基地工事巡り業者から金銭授受疑惑(日刊ゲンダイ)
   


鶴保前沖縄北方相 米軍基地工事巡り業者から金銭授受疑惑

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217950
2017年11月18日 日刊ゲンダイ


  
   鶴保氏は疑惑にどう答えるのか(C)日刊ゲンダイ

 鶴保庸介・前沖縄北方担当相(50)に、沖縄の米軍基地建設工事への参入を狙う業者からの金銭授受疑惑が浮上した。

「しんぶん赤旗日曜版」(11月19日号)によると、昨年から今年にかけ、業者は鶴保氏の後援会長に1000万円超の資金を提供したという。

 金銭授受を証言したのは鹿児島県の採石業者A社の代表。紙面には大臣室のイスに座ったA社代表と鶴保氏とのツーショット写真が掲載されている。鶴保氏が沖縄北方相に就任した直後の昨年8月に撮られたものだという。

■無届け政治団体の後援会長が仲介

 記事によれば、A社は出資者のB社とともに鹿児島県の採石場の石を辺野古の米軍基地建設工事などに納入する計画を立てており、その後押しをしてくれる人として、鶴保氏の後援会「関西千年会」の会長を頼った。会長の名刺には鶴保氏の地元の和歌山県内の事務所の住所や電話番号が書かれていた。後援会は政治団体としての届け出はしていないという。

 A社代表は後援会長から「自分が動くには1回10万円」などと報酬を要求され、鶴保氏と面会する際には“面会料”も要求された。そして後援会長は、「先に(金を)渡すと鶴保の機嫌がいいからさ」と言って、現金の入った封筒を持ち、先にひとりで大臣室に入ったという。A社代表らと鶴保氏の面会は少なくとも11回あり、面会料の総額は850万円に上るという。

 昨年7月の参院選の際は、A社代表らは後援会長から鶴保氏の選挙の支援も要請された。鶴保氏の地元に40日間張り付き、一軒家を借り上げ、社員を動員。その費用や社員の給料の他、後援会メンバーの飲食費も負担したという。

 また、A社代表らは鶴保氏と後援会長を飲食でも接待しており、昨年10月に六本木のガールズバーで接待した際は、鶴保氏は大臣在任中だった。大臣規範に抵触する可能性もあるという。

 この記事について鶴保氏の事務所に確認すると、「話が多岐にわたっているので、週末に精査して、来週半ばに見解を出す方針です」とコメントした。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授はこう言う。

「記事の内容が事実だとすると、政治団体としての届け出をしていない後援会がお金の出し入れをしているのは問題。政治資金規正法に違反します。後援会のこうした行為に鶴保事務所も関係していれば共謀の疑いもあり、説明責任が求められます。選挙で業者が後援会メンバーや地元有権者の飲食費を負担していれば、公職選挙法の買収にも抵触します」

 鶴保氏はどう説明するのか。














関連記事
鶴保庸介前沖縄担当大臣に辺野古新基地利権をめぐり重大疑惑!「顧問料」「面会料」の名目で1000万円もの裏金が(リテラ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/834.html





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/860.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 山尾志桜里氏の再選は"女性活躍"の画期だ 有権者は「政治家」として評価した(PRESIDENT Online)
山尾志桜里氏の再選は"女性活躍"の画期だ 有権者は「政治家」として評価した
http://president.jp/articles/-/23641
2017.11.17 フリーライター/コラムニスト 河崎 環 PRESIDENT Online


2017年の衆議院選挙で、山尾志桜里氏が再選し、豊田真由子氏が落選した。コラムニストの河崎環氏は「2人は劇的なコントラストをみせた」としたうえで、「山尾氏の再選は、家庭人としての誠実さより、政治家としての優秀さを評価する時代の到来だ」と指摘する。不倫も汚職も「みそぎ」も、男性だけのものではなくなったのだ――。


 写真=時事通信フォト

10月に行われた2017年の衆議院議員選挙。私にとって、見逃すことのできなかった候補者が山尾志桜里氏と豊田真由子氏だった。共に40代前半で東大法学部卒、選挙前にそれぞれ不倫疑惑と暴言問題で、メディアを大いに沸かせた女性政治家だ。だが私は、この文句なしに世代を代表する才媛二人のそれぞれの醜聞は、日本の「女性活躍推進」が進むために大きな意義のあるものだったと受け取っている。今回の脳内エア会議のお題は、「山尾氏の当選と豊田氏の落選という劇的なコントラストを、私たちはどう解釈すればいいのか」です。

「野党分裂→ツギハギ共闘」の中で生まれたスターたち

小池百合子氏が「希望の党」結党を発表したときの、あの「百合子が国政へ動いた! 今度は何をやってくれるんだろう!?」とのハラハラドキドキが、排除カードが切られた瞬間に空中分解。野党分裂とツギハギの狂騒に突入したまま、タイムアップでなだれ込んだ感のあった衆院選だった。

衆院選直前、「各党の教育関連の公約を比較して」との原稿依頼に応じ、教育無償化トレンドに雑に乗っかった希望の党と立憲民主党の教育関連公約のスカスカさに「十分な議論の跡が見られない。政争のバタバタで公約を丁寧に編む時間がなかったとの印象」と私は書いた。この2党の内容の薄さは、与党や維新、社民・共産に比べ、致し方ないとはいえ著しく際立っていた。希望の党に至っては、経済政策でも、まさにその雑さや軸のブレ方から「露骨なポピュリズム」を指摘した論者もいたほどだ(参考:経済政策でみる「希望の党」のあまりに露骨なポピュリズム http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53259)。

だが立憲民主党は「保守とリベラルは対立概念ではない」と主張。改憲に慎重なリベラリズムとはむしろ保守である、改憲推進の安倍自民こそドラスティックな革新派ではないかという新解釈を生み、枝野幸男氏はリベラルのスターとなった(参考:「自民党は保守じゃないんですよ」 漫画家・小林よしのりが応援演説で語ったこと https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/kobayashi-yoshinori-speech

リベラルにもたらされた物語

確かに、「保守」の字義通りの意味を考えればそうだ。55年体制の中に生まれ育った世代にとっては、その生まれ育った環境の維持こそが「保守」主義なのであり、若い世代になればなるほど義務教育のプロセスで「平和憲法は尊く、不可侵なもの」とたたき込まれている。この「リベラルの方が当たり前だよね、心地いいよね」という(比較的)若い世代の感覚を「それは保守なのだ」と主流側に承認し、見事にすくい上げた立憲民主は、瞬く間に共感を集めて希望の党を凌駕し、希望の党は失速した。選挙前の全量ツイート分析では、各党名の単純なメンション数比較において「ツイッター上では自民、立憲民主と共産が分け合う3強体制」という、ツイッター民主主義らしいとも言える姿を見せていた。(参考:衆院選 全量ツイート分析 自民、選挙翌日も圧勝 3強変わらず https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/shuin2017-tweet/

不思議なことに、事前から事後、予感から結果までを含めた自民党の圧勝ぶりは、自民それ自体よりも、苦戦を続けた分裂後の野党候補者たちのほうに物語を提供した。最終的に与えられたのが議席ではなく物語であるところが皮肉ではあるが、枝野氏の選挙活動は「東京大作戦」など、SNS時代らしい参加型のエンターテインメント性を備えた物語として秀逸だった。また、無所属で苦闘の末に当選を果たした野田佳彦氏が選挙戦を振り返り、自身と同じく元民進党から無所属へ降りて後ろ盾を失ったまま戦わざるを得なかった「仲間たち」をねぎらった様子には、サラリーマン世代の涙を誘う精神性があったように思う。

不倫疑惑の山尾氏と、暴言問題・豊田真由子氏の明暗

そんな2017年衆院選において、特に私にとって見逃せなかった候補者が、山尾志桜里氏と豊田真由子氏だった。共に40代前半で東大法学部卒、選挙前にそれぞれ不倫疑惑と暴言問題で、メディアを大いに沸かせた二人だ。だが私は、この文句なしに世代を代表する才媛二人のそれぞれの醜聞は、「女性活躍推進」の時代にとって、大きな意義のあるものだったと受け取っている。

女性活躍とはすなわち、社会のあちこちの場面に男性の姿があると同様に、同じ重要性で……つまり、アシスタントや“華”ではないという意味で、社会のあちこちの場面に女性の姿があるのが当然の風景となることだ。これからの時代、本当に女性が活躍するようになれば、女が褒められるばかりであるわけはない。政治の世界に限らず、男性が中心の世界で女性がちやほやしてもらえるのは、その存在が希少だから(量的未達)、あるいは「男を脅かさないから」(質的未達)がゆえである。男性同様に遠慮なく嫉妬され、スキャンダルをお見舞いされ、プライバシーなど踏みにじる下衆な報道をされ、人々の口の端に上がりボコボコに批判されるようになって初めて、女性も男性と同じ重要性があると評価されたのだと思っていい。たとえ下世話な話題であろうとも、話題として成立するのは知名度やタレント性がある証拠。だから山尾氏も豊田氏も、こうして容赦なくたたかれたということは、男性政治家と同じ重要性で「いっぱしの政治家の仲間入りをした」ということだ。

ところが、まず豊田氏の落選が確定した。離党後、自公が新たに擁立した穂坂泰氏を向こうに回して戦った埼玉4区。穂坂氏はトップ当選し、豊田氏は得票率最低だったという結果に、あのような報道で人格を疑われ、政治家としての資質に徹底的に疑問を持たれるとはこういうことなのだと感じた。しかし私は思うのだ。もし、豊田氏が男性であっても同じ結果になっただろうか。単なる不人気ではなく「人格の不承認」となると、男性よりも女性において容赦のない結末が待っているものだ。

対して山尾氏の愛知7区は、山尾氏と自民候補・鈴木淳司氏との一騎打ち。アンチ自民票が元民進党の顔の一人であった山尾氏に流れ込むという好条件と、しかもスキャンダルが皮肉にも後押しした圧倒的な知名度とで、元経産副大臣である鈴木氏とたった734票差で辛くも競り勝った。

「保育園落ちた日本死ね!!!」の件など、ある意味で現代の「女子供のリベラル」を代表して安倍政権との明らかな対決イメージを持つ山尾氏には、不倫疑惑があっても、政治家としての活動に評価が与えられたということなのだろうか。政治家としての公人格とプライベートな人格とを分けて評価する、まるでフランスやイタリアのような感覚が、日本の政治家に対しても持ち込まれたのだとすれば、これは世間の想像以上に画期的なことだ。なぜなら、不倫問題が起きたときも、男性よりも女性のほうが激しいバッシングを受けるのが常なのだから。

政治家として優れていることが、個人として家庭人としての誠実さに疑問を持たれることよりも優先される時代が到来したのだとすれば、それはここ2年ほどの週刊誌が執念深く有名人の不倫問題をほじくり続けた結果、新たにすがすがしい価値観の地が拓かれたということかもしれない。

フェアな政治なら、女性政治家にも醜聞と「みそぎ」があっていい

社会的な立場や社会貢献度、知名度が高い女性は、これまで希少ゆえにスキャンダルなどの対象にならない、「高潔な人」であると同時に「話題にしてもつまらない人」だった。その彼女たちにも下世話なスキャンダルがお見舞いされ、人々の関心をあおっていることに、ある意味で真の女性活躍推進が浸透する姿を見る。

そこそこ整った風貌でハイスペック高学歴な実力派の男性政治家が「どこかの手頃な女と不倫くらいする」のを聞いたって、そんなもの掃いて捨てるほどある話なのだから、誰も大して驚きやしない。考えてみてほしい。仮に、みんなが大好きな小泉進次郎にそんな話が浮上したとする(あくまでも「仮に」である)。実力派政治家の彼が、あの整ったフェイスで真剣におわびして回ったら、「ありがちだよね」「発散だって必要でしょうし」とわりと寛容に世間は槍やら鉾やらを下げると思うのだ。なぜなら、人々は男性のそんな話には慣れているからだ。

男性には当然ある「シモ」などの大人としてダメな話が、(その相手となる)女性にもまた当然あり、男性と同じように人間臭いリアリティーを備えつつ活躍しているというだけのことに、日本中挙げて「えっまさか」「あんな立派な人が」なんてカマトト……もとい、ピュアな反応を見せてきたあたり、ホント日本って女慣れしていないというか、成熟した大人の女を認めないカルチャーだったと思う。

そんな男子中高生のようにピュアな日本で、狸のようにくえない女性政治家があちこち跋扈するようになれば、むしろ「女性活躍推進完了」だ。今回の選挙で自民党の甘利明氏が返り咲いたように、金銭授受問題を刺されて失脚したとしても、本人のキャリアと実績・知名度の高さがあればシレッと返り咲けるような、そんな摩訶不思議な「みそぎ」事例が女性政治家の話題にもたくさん出てくればいい。性別に関わらず本当に政治家としての実力を問う世の中ならば、不倫も汚職も「みそぎ」も、男性政治家だけのものではなくなるのだ。

(写真=時事通信フォト)






























http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/861.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 安倍政権で事態は動いたか 目に余る拉致被害者の政治利用 横田夫妻が気の毒だ(日刊ゲンダイ)
  


安倍政権で事態は動いたか 目に余る拉致被害者の政治利用
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217943
2017年11月18日 日刊ゲンダイ 文字お越し


  
   やる気なし演説でも…(C)日刊ゲンダイ

 特別国会の召集から17日。安倍首相がようやく所信表明演説を行った。演説の原稿は約3500字と、前回2016年9月の約7300字から半分以下に減り、安倍内閣では最も短い。

 内閣支持率が急落してから繰り返してきた「丁寧な説明」や「謙虚さ」の言葉もなく、従来の叙情的なエピソードの挿入もない。やる気ゼロのあっさり演説からも、“もりかけ疑惑”の追及から逃げたがり、よっぽど国会を開きたくないのだな、と安倍の心情がひしひしと伝わってきた。

 それでも安倍が忘れなかったのは、先のトランプ米大統領来日時における拉致被害者家族との面会のアピールだ。

「トランプ大統領は、ご家族の思いのこもった訴えに熱心に耳を傾けてくれました。ご家族もご高齢となる中で、拉致被害者の方が再びふるさとの土を踏み、ご家族と抱き合うその日まで、私の使命は終わりません」

 安倍は得意げに語ったが、北朝鮮への圧力一辺倒でどうやって拉致被害者を取り戻すのか。安倍は9月の国連演説で「対話による(北朝鮮)問題解決の試みは一再ならず無に帰した」と言い切った。世界各国の代表を前に「北との対話はムダ」と堂々と言い張る人物が、北と真剣に交渉する気があるとは思えない。

 本気で解決するつもりがないのなら、被害者家族をトランプに引き合わせたのも、「拉致の安倍」を強調するためのプロパガンダに過ぎない。そもそも被害者家族をトランプに会わせることで、拉致問題が解決するのか。安倍はとことん拉致問題を人気取りに利用しているだけなのだ。

■「対話による解決」を求める切実な思い

 さすがに横田夫妻も、安倍の薄汚い魂胆には気づいているのだろう。めぐみさんが拉致されて40年目を迎えた15日の会見で、母親の早紀江さんは、次のように複雑な思いを吐露していた。

「政府の方々は必死で国家のために働いていると信じるが、解決にこれだけ時間がかかると、『本当に信じてよかったのか』という思いが家族の中にもあります」

「被害者には元気でいて欲しいので、安倍総理とトランプ大統領がなんとか戦争が起きないように考えていただき、ギリギリのところで良い知恵が与えられて解決に向かって欲しい」

 慎重に言葉を選びながらも、北との戦争に結びつきかねない「圧力一辺倒」ではなく、「対話による解決」を願う切実な気持ちが感じ取れるではないか。政治評論家の森田実氏はこう言った。

「本来は拉致問題を抱える日本こそ、北朝鮮との対話路線を訴えなければいけないのに、安倍首相は『対話は無力』と決めつけ、制裁強化を叫ぶのみです。強硬姿勢が問題解決を遠ざけているのに、被害者家族をトランプ大統領の前に引っ張り出し、自身の人気取りのパフォーマンスに利用するとは言語道断です。政府に拉致交渉を預けている手前、被害者家族も政治利用されていることを知りながら、安倍首相には従わざるを得ない。そんな立場は重々承知で、被害者家族を政治利用するだけの安倍首相は人の道に反しています。横田夫妻をはじめ、被害者家族が実に気の毒です」

 なぜ、どのメディアも被害者家族が政治利用され続けている実態を批判しないのか。摩訶不思議である。

  
   残された時間は少ない(C)AP

被害者家族もうんざりの政治パフォーマンス

 第2次安倍政権の発足から5年間、拉致交渉は1ミリたりとも進まず、むしろ後退している。

 14年5月に北朝鮮が拉致被害者らの再調査を約束する「ストックホルム合意」に至ったものの、北の核実験や弾道ミサイル発射を理由に16年2月に、日本が新たな独自制裁を決めると、北は再調査の全面中止を一方的に宣言。合意内容で日本は「独自制裁の解除」を約束していたから、新たな制裁は合意を破棄したに等しいとの言い分だ。

 この時も安倍は「これだけの挑発行為を行ったからには今まで通りとは決していかない」とイケイケだった。北に合意を守る気があったかは疑問だが、安倍の場当たり的な圧力路線が付け入る隙を与えたのは間違いない。「拉致問題は安倍内閣の最重要課題」と意気込みながら、いかに口先だけで、戦略を描けていないかがよく分かる。

 結局、拉致問題が最も進展したのは15年前。02年9月に当時の小泉首相が訪朝し、金正日総書記に拉致の事実を認めさせた上に謝罪させ、被害者5人の一時帰国を取りつけた瞬間である。

 当時、官房副長官だった安倍は「一時帰国」の名目で帰ってきた拉致被害者を北に返すのを、強硬に反対して止めたと訴えている。自身のフェイスブックでも、小泉訪朝の立役者で当時、外務省アジア大洋州局長だった田中均氏を、〈彼に外交を語る資格はない〉と罵倒。田中氏が5人を再び北に戻すよう主張したのを引き合いに、〈あの時田中均局長の判断が通っていたら5人の被害者や子供たちはいまだに北朝鮮に閉じ込められていたでしょう。外交官として決定的判断ミス〉とコキ下ろしたこともある。

「安倍首相には田中氏の外交姿勢が“弱腰”に映るのでしょうが、首相が常に言う通り『政治は結果が全て』です。この5年間、拉致被害者の現実は何も変わっていません。安倍首相が本気で拉致交渉に取り組むのなら、この問題で最も成果を上げた田中氏にアドバイスを求めるのがスジ。弱腰外交を批判するのは、拉致問題で成果を出してからにしてもらいたい」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 北は一時帰国をほごにした安倍を「将軍様に恥をかかせた」と恨んでいるという。外交関係者の間では「北は『安倍政権とだけは絶対に交渉しない』と中国にも米国にも伝えている。そのことは安倍首相本人も知っている」とさえ言われている。この政権が続く限り、北は恐らく拉致交渉に応じることはない。

■「拉致を使ってのし上がった」にブチ切れ

 安倍が自慢する「体を張って拉致被害者を日本にとどめた」という逸話も怪しい。家族会事務局長だった蓮池透氏は15年11月の本紙「注目の人直撃インタビュー」で、「安倍さんの手柄というのは全然違います」「(北に)帰国しないことを持ちかけたのが私で、最終的に弟(薫氏)が決断した」と指摘。そして、こう語っていた。

「『拉致の安倍』を売り物にして、官房副長官から総理へと駆け上がったのに、拉致を政治利用しているだけじゃないか。そんな疑問すら浮かびます」

 蓮池氏の著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」には、次のエピソードが出てくる。

 14年の総選挙で蓮池氏の地元・新潟2区で劣勢だった自民候補の応援演説に安倍が訪れた。演説会には薫氏が招待されたが、多忙を理由に断ると、両親が駆り出されたという。会場で安倍は「拉致被害者、蓮池薫さんのご両親も来ておられます」とアピール。蓮池氏の母は「結局、安倍さんのダシにされただけだね」と嘆いたそうだ。

 昨年1月の衆院予算委員会で民主党の緒方林太郎議員(当時)に「安倍首相は拉致を使ってのし上がった男でしょうか」と質問されると、安倍は「議論する気すら起こらない」とブチ切れた。人間は本当のことを言われると怒るものだが、安倍も例外ではない。

「何ひとつ結果を出していないのに『ゴマカシ』と『スリ替え』で国民をけむに巻き、見せかけの成果を強調するマヤカシ政治。安倍政権は一事が万事、この調子で最も倫理に反する形で表れているのが、被害者家族に期待を持たせて進展ゼロの拉致問題なのです」(五野井郁夫氏=前出)

 散々政治利用しながら、被害者家族には寄り添うフリ。自分ファーストの冷血首相の偽善の姿には吐き気すら覚える。








http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/862.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 安倍メディア読売新聞に掲載された加計学園の誇大全面広告(田中龍作ジャーナル)
安倍メディア読売新聞に掲載された加計学園の誇大全面広告
http://tanakaryusaku.jp/2017/11/00016981
2017年11月18日 15:15 田中龍作ジャーナル



広告案は認可の日程をにらんで作成されたのだろうか。グッドタイミングだ。=読売新聞18日朝刊27面=

 安倍晋三の機関紙とまで揶揄される読売新聞。中曽根康弘の機関紙と言われた時代もあった。ジャーナリズムとは端から思っていなかったが、ここまでやるか?

 きょうの朝刊に加計・今治獣医学部の広告が掲載されたのである。それも全面広告だ。林文科相の開設認可から、わずか4日後のことである。

 「新しい獣医学部、誕生」「52年ぶりの獣医学部に託されたミッション」と麗々しく謳いあげている。

 「国際的に通用する人材を養成」と書かれているが、同校の英語教育を担当する講師陣は英会話教室の外人教師や、地元中学高校の元先生らがほとんどだ。文科省に提出された「教員名簿」で明らかになった。

 卒業生が国際的に通用するためには英語で書かれた専門誌や学会誌を読みこなせなければならないはずだ。

 だが、ほとんどの講師は大学生の指導経験がない。果たしてちゃんと指導できるのだろうか?

 「国内最大級規模の教員組織」の謳い文句も怪しい。教員数が最大級なのは定員を140名にしているからだ。教員比率は他大学の1対1にはるかに及ばない。

 北海道大学・帯広畜産大学の共同獣医学部では1対1より多い教員数だが、それでも足りないと言われている。獣医学部は実習中心だからだ。


新聞広告に顔写真入りで登場する柳澤学長(中央)と吉川学部長(左隣)。手前は実物の番頭ワタナベ。=9月、今治市議会。撮影:筆者=

 新聞広告申し込みサイトによれば、読売新聞の全国版で全面広告を打つのに要する費用は4千791万円だ。

 官邸の方から読売に働きかけたのか。それとも読売が安倍首相の意向を忖度したのか。安倍友・読売新聞による、安倍友・加計学園のための誇大全面広告である。

 加計学園が読売新聞に支払った広告料は、いつか私学助成金となって加計学園に還流する。安倍友同士でお金を回しあうシステムがここにある。

 今治加計獣医学部問題を考える会・共同代表の黒川敦彦さんは、憤りを隠せない様子で次のように語った。

 「認可されたからと言って(広告を出すのは)納得がいかない。加計理事長は広告を出す前に地元に説明すべきだ」。

 国会で加計問題が追及されたら、安倍総理はまた「読売新聞を熟読してくださいよ」と言って逃げるのだろうか。


獣医学部の特色を説明する広告文。柳澤学長と吉川学部長のインタビュー形式になっているが、都合のいい事しか載っていない。広告と言ってしまえばそれまでだが。=読売新聞18日朝刊27面=

   〜終わり〜























































http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/863.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 河野太郎は少なくとも安倍晋三よりは骨がある!
河野太郎は少なくとも安倍晋三よりは骨がある!
http://85280384.at.webry.info/201711/article_123.html
2017/11/18 18:35 半歩前へ


▼河野太郎は少なくとも安倍晋三よりは骨がある!


 安倍晋三という人は完全な「内弁慶」だ。小心者である。少数野党に向かっては横柄な振る舞いをする。が、トランプや習近平と面と向かった際は「位負け」するのか、相手に「おもねる」傾向がある。日ごろ思っていることを直接言えば相手の気分を害すると考えているのではないか。

 外交は縮こまったら負けだ。相手が嫌がることでも言わなくてはならない。本音をぶつけあって、議論を重ねることで本当に相手を理解することが出来る。それをやらないで耳障りのいいことだけ言っていたら、相手に信用されない。私はそう考える。

 外相の河野太郎が18日、神奈川県平塚市内で講演した中で今年8月の中国外相、王毅との会談の模様を紹介した。海千山千のつわもの、王毅に堂々と対処した河野太郎は、少なくとも安倍晋三よりは骨がある。

 会談冒頭、王毅が記者団を前にして、中国の海洋進出を懸念した河野に対し、「失望した」と批判した。これに対し河野がすかさず、「中国には大国としての振る舞いを身につけていただく必要がある」と反論した。

 河野はこの日の講演で、「いきなりテレビの前で説教されたから、こっちもひと言、言ってやろうと思ってああいうやり取りになった」と打つ幕を披露した。



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/864.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 維新の足立議員、他人の事言えるの?自身の政治資金の使い方はどうなのか(まるこ姫の独り言)
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2017/11/post-8822.html
2017-11-18


国会で一応野党の質問時間をこれほど無駄に使われたことが
かつてあっただろうか。

本来なら与党を追及する野党議員の立場がまったく分かって
いないのがこの人で、常に野党議員を罵倒しまくっている。

今回は、事もあろうか野党議員を犯罪者扱いをしている。

その前に、朝日新聞社に対して、「朝日新聞、死ね」とツィート
している。

一般人が「日本死ね」と言っているから許されと思っているの
だろうが、一般人は社会全般に対しての切羽詰まった状況を
示したのであって、足立とはまったく立場が違うし、国会議員
がある特定機関を名指して罵詈雑言は、どう考えても行き過
ぎだ。

「品性のかけらもない」とは、この人の為にあるような言葉じゃ
ないか。

舌の根も乾かぬうちに、国会で三議員を犯罪者扱いしている
し、国会の汚物とも言えるような立ち居振る舞いは、即刻辞任
して欲しいくらい下卑た議員だ。

>立憲民主党の福山幹事長と希望の党の玉木代表は、獣医
師会側から献金をもらっている。献金をもらって、仮に、請託
を受けて、あっせんし、国会質問をしていれば、すなわち犯罪
者で、私は犯罪者だと思っている


と国会で、「野党の質問時間」に発言している。

獣医師側から献金を貰っているだけだけで、これだけ言われ
るとは。。。

だったら、献金の多寡では一番沢山受けるだろう自民党議員
はなんなのか。

そして、この人の悪辣で根性がねじ曲がった、「仮に」と付ける
ことで、あたかも犯罪を犯したようにネトウヨに思わせる事だ。

テレビのコメンティター達が「それが事実なら」と言うのと一緒
で、後は何を言っても許されると思っている。

単細胞なネトウヨウたちは、この発言泣いて喜んでデマ拡散
するだろうし。

安倍首相もこんな輩に称賛して持ち上げて貰って嬉しいのだ
ろうか。よくやったと思っているのだろうか。

安倍首相の周りはこんな低レベルの人間ばかりだ。

安倍首相を追及する機関、議員に対して罵詈雑言浴びせる
足立だが、日刊ゲンダイに順法精神がないと言われている。

「犯罪者」発言の足立議員は政治資金の使い方も非常識
                        2017年11月17日

>「犯罪者だ」――。加計学園問題の質疑が行われた15日の
衆院文科委で、石破茂元地方創生相らを名指しで批判した日
本維新の会の足立康史議員(52)。朝日新聞の加計関連の報
道についても「捏造」と批判するなど常軌を逸した言動が目立
つが、それ以上に非常識だったのは政治資金の使い方だ。

>日刊ゲンダイは昨年3月にも、足立議員の政党支部が、議
員本人が負担すべき「議員宿舎」の家賃を政治資金で支払っ
ていた問題を指摘。当時も足立事務所は「訂正します」と釈明。
足立議員の収支報告書は「訂正印」だらけだ。順法精神がま
るでないクセに、他党議員やメディアを批判する資格はない。


人の事を悪しざまに罵る人間ほど、自分に大甘ときている。

それにしても足立は酷すぎるが、維新の会のほとんどの議員
も似たようなものだ。

類は友を呼ぶってか。。。。

ネトウヨが議員になったかと思うほど感情でまくし立てるのが
特徴で、しかも政権を擁護して野党を批判する。

これで野党と言われて。。。。。。

国会の恥と言っても過言ではないが、結構、国会にはこの手
の社会に出て行けないような議員がいるから。





http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/865.html

記事 [政治・選挙・NHK235] モリカケ問題が沈静化しない理由 小田嶋 隆(日経ビジネス)
モリカケ問題が沈静化しない理由
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/111600119/?n_cid=nbpnbo_twbn
2017年11月17日 小田嶋 隆 日経ビジネス


    


 岡山理科大学獣医学部の新設が、認可されることになった。

 10月14日、林芳正文部科学大臣が、閣議のあとの記者会見で、学校法人「加計学園」の獣医学部について、文部科学省の大学設置審議会の答申を踏まえ、来年4月の開学を、正式に認可したことを明らかにしている(こちら)。

 5月のはじめに、朝日新聞が「総理のご意向」などと記された文書の存在を報じて以来、およそ半年間くすぶり続けてきた問題に、一応の決着がついたカタチだ。

 「一応の決着」という書き方をしたのは、手続き上は決着したように見えても、この結果に納得していない人たちがたくさんいるだろうと思ったからだ。

 というよりも、納得していない側の陣営が大騒ぎしている中で、それでもなお一方的な形で手続き上の決着を急いだ政府の姿勢に驚いているからこそ、今回、私はこの話題を蒸し返すことを決意したわけで、加計学園問題は、これから先、認可の適正さの問題という当初の設定を超えて、政府が国会軽視の態度を強めたきっかけの事件として、さらには、紛糾した問題への対応の強引さからうかがえる政権の強権体質を示唆する問題として振り返られることになるのだろうと考えている。

 加計学園は、解明されることによってではなく、むしろ解明に向けた説明を拒んだ人々の狭量さを明らかにすることによって、現政権の問題点を浮かび上がらせている。その意味で、大変に稀有な事件だ。

 そもそも、森友・加計学園問題と呼ばれている一連の疑惑が与野党間の対決的な争点となったきっかけは、安倍晋三総理が、2月17日の衆議院予算委員会の答弁で

 「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」

 と断言した時点にさかのぼる。
 安倍首相が、なにゆえにこんな大上段に振りかぶった宣言をカマしたのかは、いまとなっては謎だ。

 首相が、この問題をナメてかかって、それゆえに軽率な断言を振り回したのか、でなければ逆に、危機感を抱いていたからこそ過大な言葉で自らの関与を否定しにかかったのか、いずれが真相に近いのかは、ご本人以外にはわからない。ともあれ、「総理大臣も国会議員も辞める」というこの時の大言壮語は、その後のご自身の行動を制限する結果を招いた。すなわち、首相は、この件に関して、少しでもご自身ないしは昭恵夫人の関与をうかがわせるいきさつについては、徹頭徹尾全面否定せざるを得ない立場に追い込まれたわけで、この時点で、首相にとって妥協の余地は事実上消滅した。つまり、小さな痛みを我慢しつつより大きな合意を得るという政治の常道を選択する道が閉ざされた形だ。

 で、本来は首相夫人を巻き込んだよくある公私混同の問題、ないしは、文科省の認可行政にまつわるこれまたよくある不透明な行政上の瑕疵に過ぎなかったこののお話は、首相の進退を問う疑惑に格上げされることになった。

 逆に言えば、総理が、2月の段階で、昭恵夫人による学園への寄付の真意(あるいは寄付の有無)や、学園の設立への関与について、それなりの事情説明なり陳謝なりをしていれば、コトは総理周辺のちょっとした「脇の甘さ」の問題として決着していたかもしれないのだし、国有地が不当に安い価格で払い下げられていた問題にしても、関係した官僚や政治家がしかるべき情報を開示したうえで当時の事情を説明していれば、事件全体は、何人かの役人のクビと引き換えに決着する小規模な利益誘導案件で終結していた可能性が高い。いずれにせよ、倒閣や首相更迭に値する話ではなかった。

 後から浮上してきた加計学園をめぐる不祥事についても同様だ。

 報道の核心は、「総理のご意向」文書(が存在したのだと仮定して)の適法性や、当該の獣医学部認可や規制緩和特区の選定への総理の関与の有無を追及する声から、次第に、政府が関連文書を隠蔽し国会答弁を拒否している姿勢への攻撃にその重心をシフトしていった。

 これは、見ようによっては、「たいした疑惑が隠れているわけでもない、ごく一般的な不祥事をことさらに大きく取り上げて、倒閣の材料にすることを狙っている反日マスゴミによる策動」に見えるのかもしれない。

 実際に、一部のネット論客はそう見ているし、メディア内でそれなりの仕事をしている人たちの中にも、モリ・カケ問題を「一部メディアによる偏向報道」と断じている向きは少なくない。

 私の見るに,マスメディアがこの件を執拗に追っているのは、必ずしも倒閣を目的としているからではない。
 といって、彼らが事件を針小棒大に報じようとしているとも思わない。

 倒閣を熱望している記者がいないとは言わないし、全体として現政権に良い感情を持っていない報道機関だってあるのだろうとは思っている。でも、だからといって、彼らが倒閣のために記事を書いていると断ずるのは軽率だろう。

 メディアの人間がこの話題に固執しているのは、ごく単純な話、事件にかかわる情報があまりにも不自然に隠蔽されていることに対する、取材者として極めて自然なリアクション、だと思う。

 資料が廃棄され、関係者が取材を拒み、疑惑の当事者である学園長が参考人招致を拒絶するのみならず世間から姿をくらまし、もう一方の当事者であった当時の文科省次官が情報をリークすればしたで、その元次官について世にも不自然な下半身不祥事が全国紙に暴露され、そうしている間にも認可前の新設学部の建設工事は停滞することなく進められ、最先端の獣医学に寄与するという建前にもかかわらず大学院設置へのロードマップは明示されず、四国地方に獣医師が不足しているという開学理由を裏切るようにして韓国での留学生募集が始められていることが明るみに出てきているからこそ、事件の取材に携わる記者たちは、意地になって記事を書き続けて、次につなげようとしてきたのだと思う。

 いわゆる加計学園疑惑報道(=疑惑そのものではなく報道)を攻撃する言葉として最も典型的に繰り返されているのは

 「なんのエビデンスも無いじゃないか」

 というセリフだったりする。

 まあ、疑惑なのだから、エビデンスは、解明されてからでないと出てこないと言えばそうも言えるわけだが、一方に、確たる証拠のない事案について断定的な書き方をしているメディアの姿勢に疑念を抱く人々がいることはよくわかる。

 とはいえ、実際のところ、学園周辺ならびに政府が、報道側の質問に対してほとんどまったく何の回答も提示していないどころか、周辺情報すら積極的に消しにかかっていることが目に見えているからこそ、「答えがない」ということを繰り返し報道せざるを得なくなっているのが実態ではあるわけで、つまりこの問題は、エビデンスの有無以前に、政府ならびに学園の隠蔽ぶりのあまりといえばあまりに異様な強烈さそのものが報道の核心になっている、はなはだ珍しいケースだと考えるべきなのではなかろうか。

 岡山理科大学獣医学部が認可されるに至った事情を取材すれば、とてもではないが

 「何の問題もない」

 とはいえないはずだ。
 百歩譲って

 「多少の問題はあるだろうけど、たいした問題ではない」
 「たしかに問題はあるけど、ほかの大学のほかの学部の認可だって似たようなものだよ」

 ということが仮に言えるのだとしても、その種の相対化は、学園側が説明を拒む理由にはならない。政府が国会答弁を嫌って臨時国会を冒頭解散したり、衆議院を解散したり、新たに始まることになっている解散後の国会の質問時間の割り振りを変更する理由にはなおのことならない。あたりまえの話だ。

 つまり、何がおかしいのかというと、何かがおかしいと多くの人々が感じていることがらについてまったく説明が為されていない点がおかしいわけで、このおかしさは、この問題が浮上した当初の疑問のおかしさよりも巨大な疑惑に成長している。だからこそ、本来は文部科学行政上の些細な不祥事であったこの話題は、政権担当者のリーダーとしての資質を疑わしめる試金石に変貌している。

 「説明してください」
 「文書がありません」
 「えっ? どうして」
 「廃棄しました」
 「認可の過程を教えてください」
 「議事録がありません」
 「どうしてですか?」
 「個別の議事録は作成していません」
 「学園長を参考人招致したい」
 「招致の必要を認めません」

 これでは、まるでらちがあかない。

 仮に疑惑のエビデンスがつかめていなくても、こんな事態に直面したら「これほどまでに強烈に隠蔽をはかっている以上、その先には必ずや何かが隠れているはずだ」と類推するのが、取材者の当然の構えというものだ。

 追及の過程で明らかになったことがいくつかある。
 もちろん学部認可問題の真相ではない。
 むしろ、真相がまったく明らかにならないことによって明らかになったことがあるというお話だ。

 なんというのか、加計学園問題の真相それ自体よりも、もっと深刻でずっと致命的なことが次々に明るみに出ていることが、この問題の特別なところで、経緯を振り返ってみるに、政府は、この本質的にはわりとどうでも良い首相ご自身の公私混同案件を隠蔽するために、結果として、およそ空恐ろしい掟破りの反則を次々と犯してきたということだ。

 この問題の核心は、つまるところ、インチキな質草を持ち込んだことをごまかすために質屋の老婆を斧でたたき殺した青年の例と同じく、すでに当初のきっかけとしての事件(質草の虚偽性)とは別のステージに移行している。

 念のために列挙しておけば、森友・加計問題が浮上させた問題点は、以下の通り。

・国会軽視:質問のはぐらかし、証人喚問、参考人招致の拒否、度重なる強行採決と審議拒否、臨時国会開催要求に対する3カ月に及ぶ放置、臨時国会冒頭での首相の演説を経ない解散、再開国会での野党質問時間の短縮要求

・行政への不当介入:行政文書の廃棄、国家戦略特区ワーキンググループの議事録と議事録要旨の食い違い(議事録要旨改ざんの疑い)、国会答弁で野党側の質問に対して説明を拒んだ官僚の異例の出世などなど

・公私混同:首相の信奉者であった森友学園理事長と、首相の友人である加計学園グループのリーダーの扱いの違い(国会の証人喚問に応じて事件について証言した籠池泰典氏がほどなく逮捕され、しかも勾留以来、3カ月以上にわたって保釈されないところか接見禁止の状態が続いているのに比べて、首相の腹心の友とされる加計孝太郎氏は、メディアの取材すら一切寄せ付けない環境で守られている)

 最後に、個人的な見解を明らかにしておく。

 私は、モリ・カケ問題は、東アジアの政治家にありがちな身内への甘さが招いた不祥事だというふうに理解している。

 規模や悪質さに違いはあるものの、基本的な構造は朴槿恵前韓国大統領が退陣に追い込まれた事件とそんなに変わらない、と考えてもいる。

 とはいえ、モリ・カケ問題は、隣国の前大統領の公私混同の酷さとくらべれば、ずっと些細な話ではある。

 であるから、今回の一連の出来事を通じて安倍首相の身内への甘さが露呈したことが、政治家としての致命的な失点であるというふうにはあまり考えていない。

 身内に甘い顔をする傾向は、なにも安倍首相に限った問題ではない。

 これまでにも、多くの政治家が、それぞれの時代に応じて似たような問題を追及され、陳謝し、けじめをつけ、次の選挙までの間しばらく謹慎したりしつつ、この種の問題に向き合ってきた。

 そもそも、身内を大事にすることは、「オヤジ」「センセイ」と呼ばれることの多いうちの国の政治家にとっては、失点である一方で、「義理堅さ」と「頼りになる」実力を物語る、大切な資質でもあった。

 古いタイプの政治家の支持者たちの中には、親しい知り合いや地元に利益誘導をすることこそが政治力だと考えている人たちがたくさんいる。その意味では、安倍さんが親しい友人や近い理想を抱く人間に便宜をはかったことは、許しがたい公私混同である一方で、彼が頼りになる政治家であることを示唆する話でもある。

 何を言いたいのか説明する。

 うちの国では、多くの政治家は、結局のところ、身内に便宜をはかっている。
 で、運悪くバレた人間だけがその所業を裁かれることになっている。

 安倍首相ご自身は、だから、昔から多くの権力者が当然のようにやってきている利益誘導が「バレ」たことを、「運が悪かった」ぐらいに考えているのかもしれない。じっさい、バレずに済んでいる人たちもいるのだろうし、バレた人間だけが裁かれるのは、不当といえば不当でもある。

 が、スピード違反の取締を見ても明らかな通り、バレた人間だけが裁かれるというのは、法律が実際に運用される姿としては、ごく当たり前の姿で、そこに文句を言っても仕方がない。

 私がむしろ懸念しているのは、安倍首相ならびに政府が、自らの過ちを認めないために行政を歪め、事実を隠蔽し、現実に直面しないために国会を歪めていることだ。

 これは、絶対に容認することができない。
 問題は、ミスを犯したことではなくて、ミスを認めず改めないばかりか、ミスを指摘する人間を攻撃していることだ。
 これはなかなか深刻なことだ。

 「あれ? シンちゃん、いま何かポケットに入れなかった?」
 「入れてないよ」
 「入れたじゃないか。オレは見てたぞ」
 「入れてないよ」
 「じゃあ、ポケット見せてよ」
 「いやだ」
 「いいじゃないか。なんにも入れてないんなら、別に見せてもかまわないだろ?」
 「絶対にいやだ」

 と、ここまでのところは、普通の子供のいさかいに過ぎない。むしろほほえましい話かもしれない。

 が、ここでシンちゃんがポケットを覗き込もうとした子供を階段から突き落としてしまったら、このお話は別のタイプのホラーストーリーになる。

 シンちゃんがポケットに入れたのは、離れて暮らしているママの写真で、シンちゃんはそれを見られるのが恥ずかしかっただけなのかもしれない。

 ただ、もはや問題は、ポケットに何がはいっていたのかではない。
 解決はとてもむずかしくなっている。
 ともあれ、階段をころげ落ちたお友だちが無事であることを祈ろう。

(文・イラスト/小田嶋 隆)




















http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/866.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 江戸時代ではない、平成の時代にこれでいいのか? 
江戸時代ではない、平成の時代にこれでいいのか?
http://85280384.at.webry.info/201711/article_126.html
2017/11/18 21:02 半歩前へ


▼江戸時代ではない、平成の時代にこれでいいのか?


 設置審の委員が納得していないのに、無理やり認可の加計学園の獣医学部。これすべて「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」からである。加計学園理事長の加計孝太郎は安倍晋三首相の腹心の友である。晋三の友達なら治外法権なのか?平成の時代にこんなことを許していいのか?  (敬称略)

************************

 文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)は11月9日に加計学園獣医学部の新設を認める結論の答申をしたが、ある委員は「みんな納得していない。忸怩たる思いだ」とTBSの取材に語っている。

 委員が「実習体制が十分でない」と指摘したところ、取りまとめ役を務めた委員が「設置審としてこれ以上認可を先に延ばせば、学園側と訴訟を含めたトラブルになる可能性がある」と遮った。

 問題点は実習計画だけではない。加計孝太郎は「獣医学科75名という充実した教員組織」と胸を張ったが、あの獣医学部は定員140人。北海道大学は学生80人に対して教員は約100人。「(教員)75人でやろうとしたら寝てられないと思いますよ、先生方」と北大の稲葉睦教授。

 しかも、教授はじつに11人が70歳以上。65歳以上が8人もいるのだ。私大教員の定年は一般的に65〜70歳といわれているが、獣医学部の新設後、定年を迎える教員が続出することは間違いない。その上、そうした教員が5〜6年次におこなわれる「卒業論文」の科目を担当としているなど、ズサンさが目立つ。

 最大の問題は、政府が獣医学部新設を認める条件として2015年に閣議決定した「4条件」を満たしていない。これについて文科省担当者は「4条件は審議会では審査しない」。

 しかし、安倍が「すべて公開されている」と言う国家戦略特区諮問会議の議事録を精査しても、4条件についての議論はまったくなされていない。設置審委員から疑問の声があがるのは当然だろう。

 前文科事務次官の前川喜平は「設置審に加計学園が提出した内容を、あらためて諮問会議で審査すべき」と主張していたが、そのとおり。

 本来なら、定員やカリキュラムが出揃ったいま、国家戦略特区諮問会議が閣議決定された4条件に加計学園が合致するか否かを検討し、その上で文科相が認可判断しなければならない。

 だが、そのような正当なプロセスは踏まれることなく文科相は加計学園獣医学部新設を認可。

 疑惑はまだある。獣医学部が設置される今治キャンパスをめぐっては、建築費水増しによる補助金詐欺疑惑が浮上しているが、校舎の設計を担当するSID創研の取締役は、加計孝太郎の妻である泰代。

 この問題について、「AERA dot.」の取材に応じた「今治市民ネットワーク」共同代表の村上治氏は、「加計孝太郎氏が今治市民の税金をSID創研を通じてマネーロンダリング(資金洗浄)して、妻に流す装置なのではとの批判は残ります」と指摘している。

 ここまで挙げてきた問題は当然、国会でしっかり追及されるべきだ。しかし、疑惑が湧き上がっても安倍首相がトンズラ。疑惑の校舎建築は着々と進むという状況だ。

 国会を冒頭解散し、大義なき総選挙まで仕掛けて、疑惑から遁走すると同時に加計学園獣医学部の2018年4月開学という「総理のご意向」を貫徹させたのだ。

 藤井裕久元財務相は先日、「加計問題は韓国の朴槿恵と同じ問題」「朴さんは近親者に便宜を図り弾劾を受けている。安倍さんも弾劾を受けるべき」(TBS『時事放談』5日放送)と語った。  (以上 リテラ)

********************

 だが、朴弾劾の背景には国民世論の高まりがあった。が日本は偏向メディアによって「怒り」がコントロールされてしまっている。これでいいのか?



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/867.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 現文科相の林芳正は、金目大臣だった!? 
現文科相の林芳正は、金目大臣だった!?
http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/2a48ac58026bfb0c5bb45559107500dd
2017年11月18日 のんきに介護


平野 浩‏ @h_hiranoさんのツイート。































http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/868.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 希望惨敗で一番割を食ったのは小池氏ではなく、国民だ。(かっちの言い分)
http://31634308.at.webry.info/201711/article_17.html
2017/11/18 21:15

前原前民進代表は、野党共闘をダメにして、自民に大勝ちさせたAA戦犯である。その前原氏が自分が潰した希望の党に入党した。民進、希望をダメにした前原氏を迎える前民進議員はどう思っているのか。前原氏も恥も外聞もなく抜け抜けと入れるものだ。

その前原氏が、今回の希望惨敗で「一番割を食ったのは小池氏」と述べた。民主党時代から、口先番長などと言われ、全く信用していなかったが、本当にバカであることがわかった。

前原氏は、また民進がそのまま戦っていたら、希望の惨敗程度では済まなかったと述べた。本当にこの前原はどうしようもない男である。自由の小沢氏が口を酸っぱく言っているが、野党共闘で民進、共産、自由、社民で固まり、野党候補を統一していけば、確実に勝てたのだ。共産もその気でいたのに、共産を毛嫌いした前原氏を選んだ民進の議員、党員、サポーターにも責任がある。前原氏を推して、希望に移った有力議員もかなり落ちた。それも事業自得であるが、、。

政治感覚がズレている前原が、一番損したのは小池と言う感覚が、国民の大部と感覚とズレている。今日のSBSの報道特集で、日下部キャスターが上記の前原氏の発言について、そんな発言をする感覚だから、民進が国民から支持を受けなかったのだと述べた。そして、一番割を食ったのは小池氏ではなくて「国民だ」と少し怒り?を込めて断じた。

正に、日下部キャスターが述べた通りだ。そんな国民感覚がわからない男は必要ない。国民の前に現れるなと言いたい。


「一番割を食ったのは小池さん」 前原・前民進代表
http://www.asahi.com/articles/ASKCK0CSRKCJUTFK025.html

前原誠司・前民進党代表〈現・希望の党〉 (発言録)

 私は(衆院選で)一番、割を食ったのは小池(百合子・東京都知事)さんだと思うんですよ。小池新党のまま民進党と協力せずにやっていたら、60〜70議席はとったんじゃないですか。なんで私が希望の党に合流したかといったら、民進党のままで戦ったら、もっとひどい結果になっていたということ。この判断しかなかったと今でも思っています。

 環境が整ったら(小池氏は衆院選立候補を)やるつもりだったと思いますよ。(民進の希望への合流方針をいったん決める過程で)彼女は「60〜70議席をとって何が意味があるのか」と。なんで落ち目の民進党と組むのか。民進党には政権を担った経験者もいっぱいいる。自らが総理としてこの国を変える思いを持って希望の党をつくられたと思いますよ。(BS報道番組で)



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/869.html

記事 [政治・選挙・NHK235] なぜ記者クラブは「政権ベッタリ」なのか 東京新聞・望月衣塑子記者の奮闘(PRESIDENT Online)
なぜ記者クラブは「政権ベッタリ」なのか 東京新聞・望月衣塑子記者の奮闘
http://president.jp/articles/-/23625
2017.11.16 ジャーナリスト 元木 昌彦 PRESIDENT Online


「ここは質問をする場ではない」。菅義偉官房長官は記者会見の場で、そう言い放った。この「大暴言」を引き出したのが、東京新聞の東京新聞・望月衣塑子記者だ。望月記者は「想像以上に政権側にすり寄っている」という記者たちを尻目に、菅長官が露骨に嫌がるような質問を重ねた。なぜほかの記者たちは質問をしないのか。元「週刊現代」編集長の元木昌彦氏が、望月記者に聞いた――。

  
   東京新聞社会部の望月衣塑子記者

「ご指摘には当たらない」「問題ないと思われます」

私は菅義偉官房長官が嫌いである。あの顔を朝見ると一日メシがまずくなる。

よく「男の顔は履歴書」という。さすれば菅という男、よほどつらくみじめな人生を歩んできたに違いない。したがって、私は菅の会見というのを見る気がしなかった。「壊れたラジオ」のように木で鼻をくくった答弁は、鼻持ちならなかったからだ。

聞けば、日に2回も官房長会見はあるという。私なら、あの酷薄そうな顔と人をバカにした物言いを聞くくらいなら、仮眠室で昼寝でもしている。だが、そこへ場違いな女性記者が潜り込み、菅が露骨に嫌がるそぶりを見せるのに怯(ひる)みもせず、延々と質問をぶつけ続けたことで、記者会見の風景が変わってきたのだ。

加計学園問題を取材していた東京新聞社会部の望月衣塑子記者である。

当時、前川喜平前文科事務次官が、官邸の最高レベルがいっているという文書は存在すると爆弾告発した。しかし、それに対して菅官房長官は「怪文書のようなもの」と一蹴した。それに時期を合わせたように読売新聞が「前川前次官が出会い系バー通いをしていた」と報じた。大メディアが官邸の思惑にのって、前川をおとしめようとしたのである。メディアの劣化はここに極まった。

菅は、こうした問題を質問されても、「ご指摘には当たらない」「問題ないと思われます」とそっけなく、記者たちも質問を重ねることなく10分そこらで終わってしまう。

望月は「なぜ誰も突っ込まないのか」と疑問に思い、「だれも聞かないなら、私が聞くしかない」と思い定める。

記者クラブは権力側と癒着し、おもねっている

大新聞だと、内閣記者会が束ねている会見に社会部が出張るのは難しいが、東京新聞という小さな組織が彼女に有利に働いた。

小さいころ演劇で鍛えた大きな声で、「官邸は前川次官の身辺調査や行動確認をしているのか? こういうバーに官房長官も足を運ばれてはどうか?」と質問した。

相手が答えなくても、質問をぶつけることで、今何が問題なのかを浮き彫りにすることができる。その信念のもと、さまざまな「疑惑」について直截(ちょくさい)に斬り込んでいった。

そのたびに能面のような菅の顔がゆがみ、薄笑いを浮かべる姿がニュースやワイドショーで流れ、一躍、彼女は時の人になった。他紙の記者たちも追及するようになり、会見は注目を浴びたが、それに蓋をしようとしたのは、ほかならぬ同業の記者たちだった。「質問が長い」「何度も聞くな」といい出し、挙げ句は、手を上げても無視したまま終えてしまう。

まさに、記者クラブは権力側を監視するために存在するのではなく、癒着し、おもねっていることが一人の記者の奮闘で、はっきり国民の目に見えてしまったのである。

私は現役時代から記者クラブの閉鎖性、なれ合い、取材対象との距離感のなさを批判してきた。記者クラブは言論の自由を否定する存在だとさえ考えている。

記者クラブ制度を解体すべきである

メディアの重要な役割は権力を監視することである。だが、第二次安倍政権のあたりから、記者だけではなく、メディアのトップたちまでもが、安倍晋三首相に誘われれば喜々として従い、酒食を共にすることをおかしいとは思わなくなってきた。安倍はそれをいいことに、メディアを選別し、歯向かうメディアは排除し、露骨に攻撃することを平然と行うようになった。

そうした権力側の驕りの象徴が菅の会見といってもいいだろう。それを一人の記者が、疑問に思っていることを納得するまで聞くという、至極まっとうなやり方で挑み、風穴を開けたのである。これを機に、記者クラブ制度を解体すべきである。なにはともあれ、望月記者の話を聞いてみたいと連絡を取った。

銀座の喫茶室に現れた彼女は小柄だが、ブン屋さんには珍しい華のある女性だった。2児の母親で、亭主は同業者だが、単身赴任中だという。

2004年に日歯連(日本歯科医師連盟)が自民党の首脳たちに迂回献金をしていたことが発覚した。その献金リストを彼女がスクープして、大きな話題になった。

「正義のヒーローでも、反権力記者でもない」

初っぱなから失礼な質問をしてみた。私のような雑誌屋は、記者クラブ制度やなれ合い会見を批判してきた。あなたのようにまっとうな質問をぶつけて、これだけ話題になるというのは、何も変わらなかったということが証明されたのだと思うが。彼女はこう答えた。

「私のしたことは当然のことでもてはやされることではないと思う。それだけ今は、権力に対してモノがいえない、ジャーナリズムの限界が見えてしまっているからなのではないか」
「いろいろなメディアが、自分たちでやればいいのに、私のしたことを取り上げて、その結果に自分たちは責任を取らない」
「私は正義のヒーローでもないし、反権力記者でもない」

深刻ぶった表情ではない。どちらかというと、あっけらかんとしたいい方である。私は、さらに質問を重ねた。

小池百合子東京都知事から「排除する」という発言を引き出したのはフリージャーナリストの横田一だった。いまはどこでも権力ベッタリで、権力者の意のままに動く記者が多い。そうした中で、どう切り込んで発言を引き出すかが勝負になる。あなたが引き出した菅の「ここ(会見)は質問をする場ではない」というのも、大暴言だったと思う――。

彼女はうなずき、こう答えた。

「身の回りに気を付けろ」といわれた

「ここで聞かないでどこで聞けというんですかね。苦し紛れに墓穴を掘ったのだと思います。私がしつこく質問をするので、8月下旬に菅官房長官側から、菅番の担当記者に会見時間を短縮したいといってきたそうです」
「それは突っぱねたようですが、『あと○人』『あと○問』と官邸の広報官が質問を打ち切っているのをそのまま認めています。これはメディアの自殺行為ですよ」

あなたが出した『新聞記者』(角川新書)の中で、「記者たちは私が想像していたよりもはるかに、政権側にすり寄っている」と書いている。だが、実態は権力側と一体といってもいいのではないかと、私は思っている。ほかの記者から、身の回りに気を付けろといわれたそうだが、そうした気配を感じることがあるのか――。

「内閣情報調査室や公安警察が私のことを調査し始めたという話は聞きますし、知り合いの議員に『望月というのはどんな人間だ』と聞いてきたということはあるようです。直接的に圧力をかけるようなことはせず、間接的にプレッシャーをかけるというのは、彼らがよくやる手法で汚いやり方だと思います」

彼女は日歯連の報道で某大臣から訴えられた。それは不起訴になったのだが、そのあと整理部へ異動になった。事件の現場に戻りたかった彼女は、いくつかの新聞から移籍を打診されるなかで、読売新聞へ移ろうと思い、父親に相談したという。

すると、業界紙の記者だった父親が「読売だけはやめてくれ」といったそうだ。

時の総理大臣を脅したことを得意そうに

なぜ、父親が反対したのかはわからないが、私の父も読売新聞だった。戦前からの古株だったが、子供の私によく、「読売争議(1945年から46年)の時はアカ(共産党)を追い出してやった」と自慢していた。

また、正力松太郎は新聞に自分の動向を毎日書かせて私物化し、務台光雄は大手町の国有地を読売に払い下げろ、そうしないなら新聞でお前のことをたたくと、時の総理大臣を脅したことを、得意そうに私に語った。

今のナベツネ(渡辺恒雄主筆)の横暴ぶりはいうまでもない。読売というのはそういう体質を持った新聞だから行かなくてよかったと、彼女にいった。

加計学園に文科省の認可は下りたが、安倍と加計孝太郎との癒着疑惑は解明されたわけではない。これからどうするのかと聞くと、彼女はこう答えた。

「2人の関係は、おごったりおごられたりという関係ではなく、加計氏のほうが毎回払っていたようです。獣医学部認可問題だけではなく、これまでも癒着してきた過去があると思う。まだまだ諦めません」

権力者が隠したいことを明るみに出す

そうはいっても安倍政権という権力は強大で、記者一人で闘えるものではないだろう。私は「たとえば、朝日新聞と東京新聞がタッグを組んで、情報交換しながら安倍政権のスキャンダルを追いかけるとか、ニューヨークタイムズがトランプ政権の取材に500万ドルを投資したように、会社全体でやっていかないとつぶされるのではないか」と聞いた。

それに対しての答えはなかったが、彼女はこう締めくくった。

「在任期間が最長になる菅官房長官は、政権を揺るがしかねない閣僚のスキャンダルにも、表情を変えることなく鉄壁のガードを築いてきた。しかし、私とのやりとりで、これまでとは違う別の菅官房長官の顔を導き出すことはできたのではないか」
「その表情を見ていると、さすがに『加計ありきではない』という言い訳は苦しいように思えます。日々の少しずつの積み重ねが、政権を揺り動かすほどのパワーになると信じています」
「私は特別なことはしていません。権力者が隠したいと思っていることを明るみに出すために、情熱をもって取材に当たる、それだけです」

こうした記者が、いま少し出てくれば、ビッグ・ブラザーのように肥大化した権力を監視することができるはずだと思うのだが。

次の予定があると飛び出していった彼女の後ろ姿が、とても大きく見えた。

(撮影=横溝浩孝)

































http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/870.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 相撲取りの傷害事件にかまけているうちに・・・元沖縄・北方担当相に新基地建設業者から裏金?&原電が廃炉費用流用&自民党が…
相撲取りの傷害事件にかまけているうちに・・・元沖縄・北方担当相に新基地建設業者から裏金?&原電が廃炉費用流用&自民党が議員年金復活を画策&野党を「あんな連中」呼ばわりする自民党幹事長!!
http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-5db2.html
2017年11月18日 くろねこの短語


 しかしまあ、のっけからかましてくれたものだ。ペテン演説の所信表明演説のことだ。なんと、「『安定的な政治基盤のもとで、政策をひたすらに実行せよ』。これが総選挙で示された国民の意思であります」だとさ。気分は、もう白紙委任なんだろうね。

 とは言え、所信表明演説の内容は空疎なのもで、「幼児教育を一気に進める」なんて喚いても、具体的な政策は語らない。「やってる感」をいかにアピールするかという、ペテン総理お得意の手法ってわけだ。

 もちろん、「森友・加計学園疑獄」については一言も触れず、新聞・TVもそんな所信表明を垂れ流すだけで、そのやる気のなさは噴飯物だ。そのくせ、相撲取りの傷害事件はこれでもかというくらいの熱狂ぶりなんだから呆れちまう。そんなことより、ペテン総理の「ばくしんの友」である雲隠れ孝太郎に取材攻勢かけてみやがれ、ってなもんです。

首相「対北で具体的行動」 所信表明 政治不信には触れず

待機児童対策 首相は32万人で解消というけれど2倍以上足りない

 新聞・TVが乱痴気騒ぎしてる間にも、もっと伝えるべきニユースはわんさかある。たとえば、辺野古の新基地に反対する市民を「土人」呼ばわりしたした機動隊員をかばった元沖縄・北方担当大臣の鶴保君だ。なんと、辺野古新基地建設に関わる業者から顧問料などの裏金を受け取っていたんだとか。

鶴保庸介前沖縄担当大臣に辺野古新基地利権をめぐり重大疑惑!「顧問料」「面会料」の名目で1000万円もの裏金が

 また、原発絡みでこんなニュースがある。日本原子力発電が廃炉のための準備金を新しい炉の建設に流用していたそうだ。ところが、新しい炉なんてのはどこにもない。つまりは、公金横領みたいなことが起きてるってことだ。

原電の廃炉費、大幅不足 原発建設に流用、全基停止後も

 さらに、自民党が年金を復活させようという話もある。「若くして出てきている国会議員たちが退職したら全員生活保護だ。こんな国は世界中にない。そこはしっかり認識していただきたい」(竹下自民党総務会長)ってんだから、盗人猛々しいにも程がある。そもそも、世界でも突出した議員歳費を手にしてるってのに、ふざんけんじゃねえ!

庶民の年金はカットして…自民党「議員年金」復活を画策

 でもって、土建政治の幹事長・二階君なんか「何をすればいいか考えがあるなら述べてみなさいよと言ってやりたいが、あんな連中と話をして回るひまはない。情けない限りだ」とアベノミクスを批判する野党をdisったってね。ホント、下衆な野郎どもだ。

二階氏「あんな連中と話しても」…野党をけん制

 どのニュースも、新聞・TVがやる気を出して徹底的に追求すれば、議員の首のひとつやふたつは飛ぶ話だ。ああ、それなのに相撲取りの傷害事件にかまけて、政治家は野放しなんだから、そりゃあなんとかと政治家は3日やったら辞められないわけだ。ああ、こりゃこりゃ。



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/871.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 隠れなければいけないのはレイプ被害者ではない! 
隠れなければいけないのはレイプ被害者ではない!
http://85280384.at.webry.info/201711/article_127.html
2017/11/18 21:31 半歩前へ


▼隠れなければいけないのはレイプ被害者ではない!


 伊藤詩織は本当に勇気ある女性だ。日本では力づくで強姦されても「恥ずかしい」と言ってみんな、泣き寝入りをしてきた。それどころか「スキがあった自分が悪い」とおのれを責めて来た。

 それでは強姦魔の思う壺だ、これからも強姦事件はなくならないとジャーナリスト志望の伊藤詩織は声を上げた。毒牙にかけたTBS山口敬之を告発した。だが、この強姦魔は安倍政権の権力の傘に守られ、逮捕直前に逃げ延びた。伊藤詩織が綴った近著「Black Box ブラックボックス」…安倍礼讃本『総理』の著者にレイプされた!真実を追求する、の一文である。

******************

 自分の中で真実と向き合えないのならジャーナリストになる資格はない、“私が私であるために”決断し、レイプ被害を警察に届け出る。

 ながい紆余曲折があり、やがて高輪署捜査員Aから、山口がアメリカから帰国するので成田空港で逮捕します、との連絡が入る。だが、逮捕されることはなかった。

 中村格警視庁刑事部長からストップがかかる。のちに彼女は「なぜ逮捕を取り止めたのか」を訊くため中村を訪ねる。

 ――出勤途中の中村格に対し、「お話をさせて下さい」と声をかけようとしたところ、彼は凄い勢いで逃げた。人生で警察を追いかけることがあるとは思わなかった。
 
 また山口は「北村さま、週刊新潮より質問状が来ました。伊藤の件です」というメールを誤って「週刊新潮」編集部へ送る。

 北村とは北村滋内閣情報調査室内閣情報官である。本書には、「官邸重用の警視庁刑事部長、昭恵夫人、北村と、山口の周囲に総理周辺の名ばかり挙がるのは偶然だろうか」とある。

 彼女が本書を書いた主旨は、“魂の殺人”であるレイプについての法制度、警察・検察、医療機関の対応の不備を指摘するとともに、「司法がこれを裁けないなら、何かを変えなければならない」と以下のことを伝えたいのだ。

 「この国には「レイプ」についてオープンに語ることをタブー視する人たちがいる。そういう人たちは、誰から、何を守ろうと言うのだろうか」と意識の改革を訴え、「隠れなければいけないのは被害者ではない」として……。

 ――今まで想像もできなかった苦しみを知り、またこの苦しみが想像以上に多くの人の心の中に存在していることを知った。同じ体験をした方、目の前で苦しむ大切な人を支えている方に、あなたは一人ではないと伝えたい。

関連原稿はここをクリック
http://heiseiinnyokujiten.blog.fc2.com/blog-entry-956.html



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/872.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 核兵器製造技術は「抑止力につながる」と石破茂!
核兵器製造技術は「抑止力につながる」と石破茂!
http://85280384.at.webry.info/201711/article_128.html
2017/11/18 21:46 半歩前へ


▼核兵器製造技術は「抑止力につながる」と石破茂!


 自民党の石破元幹事長は東京都内で講演し、「日本は核兵器を造るつもりは全くない」と述べる一方で、核兵器を製造できる技術を持つことは抑止力につながるという考えを示しました。

 この中で、石破元幹事長は、原子力政策について、「原発は限りなく縮小すべきだが、無くすべきだとは思っていない。わが国の周りはみんな核大国で、核の知識が無くなるということは、核からいかに身を守るかという知識が得られなくなることだ」と述べました。

 そのうえで、石破氏は「日本は核兵器を造るつもりは全くないが、いざとなったら造れるということがどれだけ抑止力になっているか、よく認識したほうがよい」と述べ、核兵器を製造できる技術を持つことは抑止力につながるという考えを示しました。 (以上 NHK)

********************

石破は今月5日にも同様の発言をした。
 「日本の場合は、北朝鮮であれ、中国であれ、アメリカであれ、ロシアであれ、周りが全部核保有国だ。私は核兵器を持つべきだという立場には立っていないが、その気になったら核兵器を作ることができるという技術は、日本は持っておくべきだ」と強調した。



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/873.html

記事 [政治・選挙・NHK235] もんじゅの廃炉、福井県と敦賀市に60億円の交付金を上乗せ!政府「地域経済に影響」 :原発板リンク 
もんじゅの廃炉、福井県と敦賀市に60億円の交付金を上乗せ!政府「地域経済に影響」 

http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/121.html



http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/874.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 安倍は、嘘をつく、ここでもこんなに。日本の経済成長率は、世界93位。民主党政権時より、経済が落ち込んでいる 
安倍は、嘘をつく、ここでもこんなに。日本の経済成長率は、世界93位。民主党政権時より、経済が落ち込んでいる
http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/51bc70ce48edf865c39d9655f2281186
2017年11月17日 のんきに介護














































http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/875.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 維新の会・片山虎之助さんが加計学園からもらったのは名誉博士号だけではない。加計孝太郎理事長とその息子から献金を受けている










http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/876.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 仰天!業界紙「讀賣」に加計学園の全面広告! 
       


仰天!業界紙「讀賣」に加計学園の全面広告!
http://85280384.at.webry.info/201711/article_129.html
2017/11/18 23:31 半歩前へ


▼仰天!業界紙「讀賣」に加計学園の全面広告!


 きょう18日付けの讀賣新聞朝刊に加計学園の学生募集の全面広告が載ったそうだ。「新しい獣医学部、11月22日出願スタート」とか、なんとか書いてあったという。

 下記は私が6月27日に投稿したものだ。これを見ただけでも読売の実態が読み取れる。それにしても、疑惑解明のそっぽを向いて、平然と疑惑のるつぼの広告を掲載するとは何事か?読売は「新聞」とは名ばかりで、完全な業界ゴロだ。

▼安倍擁護に徹した政権の“飼い犬”読売の素顔!
 「学部新設は総理案件」と明記した萩生田文書を20日、文科省が公表した。加計疑惑を巡る新文書である。ジャーナリストの内田誠さんは、この萩生田文書を新聞各紙がどう報じたか点検した。以下に転載する。

*************************

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「『総理は18年開学』と期限」
《読売》…「豊洲移転 築地は再整備」
《毎日》…「加計ありき鮮明」
《東京》…「首相最側近 関与は?」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「また文書 政権防戦」
《読売》…「都議選にらみ 折衷案」
《毎日》…「『加計』苦しさ増す政権」
《東京》…「市場『併存』 懸念先送り」

朝、毎、東京の3紙は加計疑惑を厳しく追及している。これに対して読売はどうか?

読売は2面からのスタート。
2面 「加計」新文書 野党が攻勢 文科省公表 萩生田氏、発言否定
33面 「内容不正確」異例の説明 加計新文書 文科省「個人メモ」

 さすがは《読売》。1面には関連情報も一切載せず、2面や33面の記事の見出しには、この文書によって安倍政権が追い詰められることを恐れ、抵抗しようとする心理がにじんでいる。

 新文書の発見は政権の命運に関わる重大な疑惑の発生としてではなく、「野党が攻勢」という、政局的な出来事に矮小化。資料の中身の深刻さよりも萩生田氏が内容を「否定」したことの方が重要であるかのような書きぶりだ。

 文科省が公表しながら「内容不正確」と言ったとして、まるで鬼の首でも取ったような勢いで見出しに反映させるやり口だ。文書は「個人メモ」であると強調することによって内容にケチを付けようという魂胆など、実に徹底している。

「読売が安倍応援団のわけ」はここをクリック
http://26663082.at.webry.info/201601/article_15.html
















http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/877.html

記事 [政治・選挙・NHK235] 選挙結果を受けて改憲のハードルを上げた公明党の妙案−(田中良紹氏) 
選挙結果を受けて改憲のハードルを上げた公明党の妙案−(田中良紹氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sqaus2
18th Nov 2017 市村 悦延 · @hellotomhanks


国会から逃げ回った安倍総理がようやく所信表明演説を行ったが、

掛け声ばかりで具体性に乏しい内容であった。

ただフーテンが注目したのは公明党との関係に言及したところである。

安倍総理が公明党に神経を使っていることを感じさせた。

 演説の最終盤で安倍総理は国会議員全員に向かい憲法改正を呼びかけたが、

その直前に「自民党と公明党が野党として過ごした3年3か月、

私たちはなぜ政権を失ったのか国民の声に耳を傾けるところからスタートし、

そしてこの5年間、政策の実行に全力を尽くしてきた」と

自公が運命共同体であることを強調した。

 先月の選挙結果をメディアは「自公圧勝」と報道し、

確かに議席数で自公は3分の2を超える議席を維持した。

しかしこれまで議席を減らすことのなかった公明党は

選挙前より6議席も減らしたのだから、

公明党にとって選挙結果は「圧勝」でなく「敗北」である。

 公明党が最も重視する比例の獲得票数をみると、

2005年の郵政選挙で獲得した900万票から200万票以上も減らし

初めて700万票を割り込んだ。

固い組織票に守られているはずの公明党に赤信号が灯ったのである。

 ついでに言えば民進党が立憲民主党と希望の党に分裂したことを

メディアはマイナス・イメージでしか見ないが、

去年の参議院選挙で民進党が獲得した比例票は1100万票、

今回は立憲民主党が1100万票で

希望の党が970万票だから倍増である。

政権を失って以来低迷し続けた旧民主党勢力が

分裂によって政権交代を実現した頃の票数に戻ったと見ることができる。

 公明党は選挙結果を分析した結果、

安倍政権が前のめりになっている憲法改正に慎重な姿勢を明確にするようになった。

山口那津男代表は12日のラジオ番組で

国民の過半数ではなく3分の2以上の賛成が前提でなければ

憲法改正を発議すべきでないと発言した。

 これは安倍政権の憲法改正にとって高いハードルになる。

そのことが念頭にあって安倍総理は憲法改正を呼びかける前に、

自民党と公明党の運命共同体的な関係に言及し、

公明党に考えを変えるよう要請したのではないかとフーテンは思った。

 山口代表は、国民投票で過半数ぎりぎりの賛成で憲法改正が実現した場合、

国内に大きな反対勢力が残ることになり「不幸の始まりになる」と述べた。

確かに過半数ぎりぎりでは反対した国民が改正憲法に不満を持ち続け

覆そうとすることになる。

憲法改正を巡って国内の対立と分断が激化することになれば賢明な政治とは言えない。

 しかし安倍総理のこれまでの政治手法を見れば、

国民の半数が反対しても強行する可能性があり、

日本が「不幸の始まり」になる懸念を拭い去ることは出来ない。

山口代表の言う国民の3分の2の賛成が得られることを

発議の前提にするという考えには説得力がある。

 実は国会は2000年1月から2003年末まで衆参の憲法調査会が

学者、評論家、ジャーナリストなど有識者を招き、

「日本のあるべき姿」について政治家との間で400時間を超える議論を

行ったことがある。

その頃は憲法を巡る議論が国内に対立や分断を生み出す懸念はなかった。

 それが一変したのは安倍政権の登場からである。

反対意見を無視する政治手法がまかり通り、

そのために憲法改正に反対する側の声も強くなった。

「9条守れ!」の運動が高まったのは安倍総理による安保法制強行採決が

もたらした政治的効果である。

 かつての憲法調査会の議論には左派の論客も参加し、

例えばベ平連代表だった小田実氏は、

日本が参考にすべき事例として戦後のドイツの再軍備を紹介し、

戦前の軍隊とは異なり兵役拒否や上官の命令に従わない権利を認める軍隊の存在を

肯定的に語った。9条を含めて憲法改正の機運が生まれることを

予感させる議論だった。

 ところが当時は新聞もテレビも憲法調査会の議論を紹介せず、

CS放送の「国会TV」チャンネルで審議を中継したフーテンは、

それだけでは足りないと思い『国のゆくえ』(現代書館)と題する本を出版して

憲法調査会の議論を一部だけだが紹介した。

 そうした風向きが安倍政権の登場で変わる。姑息な手段としか思えないが、

安倍政権は憲法改正の手続きを緩和することから議論を始めた。

衆参両院の3分の2の賛成で発議し、

国民投票の過半数で改正できるとする現行憲法96条の規定は

先進各国と比べハードルが高いとは言えない。

 ところが安倍政権は国民投票の過半数で改正できるのだから

衆参両院の発議も3分の2から過半数にすべきだと言い出した。

しかしそれが世界の例を知らない無知から来ているとわかったのかすぐに撤回し、

次に持ち出したのが「解釈改憲」というこれまた姑息な手法だった。

 戦後の日本は憲法改正ではなく「解釈改憲」で

憲法の条文を変えることなく実態の方だけを変えてきた。

それが憲法条文と実態との間に抜き差しならない乖離を生み出し

矛盾が矛盾を増幅させた。

最大の矛盾は9条2項の「戦力不保持」と事実上の軍隊である自衛隊の存在である。

 そうした問題を堂々と議論して改正を図ろうとしたのが

かつての憲法調査会の試みであった。

しかし安倍政権は再び「解釈改憲」に逃げ込み、

安保法制を強行採決したために逆に「護憲」の声を強めさせる結果になった。

 「自公が3分の2を獲得したから改憲発議が可能になった」とか

「希望の党や維新を合わせれば改憲発議は可能になる」という報道を見るたび

不思議に思うのだが、立憲民主党だって改憲勢力である。

枝野幸男代表も辻本清美国対委員長も決して「護憲」ではない。

改憲の中身でそれぞれ違いがあるだけだ。

 フーテンに言わせれば安倍自民党と公明党との考えには水と油ほどの違いがある。

同じように立憲民主党と共産党との間にも水と油ほどの違いがある。

その違いは違いとして協力できるところは協力しできないところは協力しない。

それが政治の世界である。

 希望の党を「第二自民党」とか「自民補完勢力」と言うのも頷けないし、

政治を「保守対リベラル」と単純化するのは

あまりにも幼稚すぎてそれでは何も見えなくなる。

そうした意味で公明党が言い出した国民投票のハードル引き上げは

安倍総理の思惑を打ち砕く道具になる。

 この公明党の考えを実現するには憲法改正の手続きを定めた憲法96条の改正が

必要になる。国民投票の過半数の賛成で改正できるとされているものを、

3分の2以上の賛成が必要と変更しなければならない。

 そのためにはまず96条改正から始めるが、

かつての安倍政権とは真逆の方向に変えることになる。

それを現行の96条の改正手続きによって国民の過半数の賛成で成立させ、

それから他の全ての条文の改正は国民の3分の2の賛成がなければ

改正できないようにする。

 安倍総理は反対だろうが、しかし安倍総理が何でも言うことを聞く米国の場合、

憲法改正は上下両院議員の3分の2の賛成で発議したうえ

4分の3を超える州議会の賛成が必要になる。

公明党案に劣らずハードルは高いがそれでも戦後6回改正が行われた。

 そして96条が改正されれば

それだけで安倍総理は「憲法改正を行った初の総理」になれる。

一方で護憲派も胸をなでおろすから八方丸く収まる。

公明党の主張は実に妙案だと思う。 




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