イラク政府とクルド自治政府の対立 収束の見通し立たず/nhk
11月15日 19時27分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171115/k10011224821000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_026
イラクからの独立をめぐり中央政府と対立するクルド自治政府が、分離を認めないとするイラクの最高裁判所の判断を尊重すると譲歩の姿勢を示しましたが、イラクのアバディ首相は、クルド人自治区と周辺国の間の国境管理の権限を取り戻すと強調するなど対立が収束に向かう見通しは立っていません。
イラク北部にあるクルド自治政府は14日、声明を出し、イラクの最高裁判所が今月6日に示した、憲法上いかなる地域も分離は認められないという判断を「尊重する」として、中央政府に対話の再開を求めました。
これに対し、イラクのアバディ首相は、14日記者会見で、「私たちは引き下がらない。クルド自治政府は2003年当時の境界線まで戻り、自治区と周辺国の間の国境管理の権限を中央政府に引き渡すよう求める」と述べ、言葉だけでは不十分だという姿勢を示しました。
そのうえでアバディ首相は、いつまでも待っていることはできないとして、中央政府の要求に応じなければ相応の措置を取ると警告しました。
アバディ首相はクルド側に対し、圧倒的多数が独立に賛成した住民投票を無効だと認めるよう求めていますが、クルド側は応じない姿勢で、対立が収束に向かう見通しは立っていません。
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