http://31634308.at.webry.info/201709/article_13.html
2017/09/13 21:30
田中原子力規制委員長は最後のお勤めとして、何とか東電に「再稼働の適格性がある」というお墨付きを与えようやっきになっている。お墨付きを与えるに当たって、「口約束」では心もとないので、事業者としての「決意と覚悟」を安全規定に盛り込んだら、認めるとの考えを示したという。
これを見て、この委員長は、本当にボケているのではないかと思う。東電の「決意と覚悟」で認めるなんで、何の保証にもならない。東電は、喉から手が出るほど再稼働をしたいので、この程度の約束なら、100回でも、1000回でも誓うだろ。しかし、絶対安全だ、安全だと言っていたのに易々と事故を起こした。
もし約束させるのなら、事業者が事故を起こした場合、その事故を起こした責任の罪を受け、その全損害の賠償を行うとの契約書を取らなければならない。それをやらないのなら、認めてはならない。
この契約書に印を押せなければ、やってはいけない。「決意と覚悟」なんかは、何の保証にはならない。何か事故が起これば、せいぜい、想定外の事故だから仕方がないと言うに決まっている。
本当に東電が自信を持って再稼働をやりたければ、東京湾岸で原発をやればいいのだ。「東京原発」という映画があった。都知事が突然、東京に原発を建てようと言い出すストーリーである。都知事の周りや、都民が原発反対と言い出し騒然となる。結論は、知事が正にそうなることを狙って「東京原発」と言い出したのだった。映画には無かったが、今言い出せば国会でも大反対が起こるだろう。
要するに、都会では原発は困るが、地方ならいいという、究極のご都合主義を突いた映画であった。この世の中、絶対に安全な原発などない。事業者が責任を取れない、賠償出来ないなら、止めるしかないのだ。
規制委員長「東電に適格性ある」 柏崎刈羽の再稼働審査
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017091301001606.html
2017年9月13日 19時14分
原子力規制委員会の田中俊一委員長は13日、定例の記者会見で、東京電力が柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)を再稼働する適格性について「委員会として『ある』と判断した」と述べた。一方で「口約束では心もとない」とも指摘し、東電がこれまで示した事業者としての「決意と覚悟」を原発の保安規定に盛り込むことなど、条件付き容認との考えを示した。
保安規定は電力事業者が自ら定める原発の運転管理方法で、規制委の審査を経て認可される。規制委は、事故の責任や組織として安全確保に取り組む姿勢などを保安規定に明記することで実効性を持たせることができると判断した。