「放射能は移らない」とデマを報じる福島民友
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2017/08/23(水) 19:44:28 めげ猫「タマ」の日記
福島県の地方紙・福島民友は
「『放射能うつる」の誤解」
との記事を掲載し、あたかも放射能は移らないように報じていました(1)。放射能は「放射線を出す性質、または能力。」であり(2)、これをに担う放射性物質は「物質」であり(3)何処へでも移り得ます。福島第一から福島の台地に放射能が移り事故7年目の今も福島が汚染されたままなのどはその良いれいです。
放射線を正しく理解する上では「放射能」と「放射線」の違いを認識することが大事だと思います。放射線は、高い運動エネルギーをもって流れる物質粒子(アルファ線、ベータ線、中性子線、陽子線、重イオン線、中間子線などの粒子放射線)と高エネルギーの電磁波(ガンマ線とX線のような電磁放射線)の総称です(4)。これに触れると健康被害が起こることがあります(5)。ただし速度は非常に早く(概ね光速(4))何かに付着するとはないので、「移る」ことはありません。シーベルト(Sv)で測られます(6)。
。放射能は「放射線を出す性質、または能力。」です(2)。これをに担う放射性物質は「物質」であり(3)何処へでも移り得ます。以下に例を示します。
※(7)の数値データを元に(8)に示す手法で8月1日時点に換算
図−1 福島を中心に今も残る汚染
図に示す通り、事故から7年目も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト超える(9)地域が福島を中心に広がり、汚染が残ったままです。福島原発事故では福島第一原発の「放射能」が各地に「移り」いまも汚染したままです。放射能は「ベクレル(Bq)」で測ります(10)。
以上のように「放射能」と「放射線」は明確に異なる概念です。(=^・^=)は「放射能」は機関銃、「放射線」は機関銃から飛び出した弾に相当すると思います。機関銃に触れてもケガはしませんが、飛び出した弾に当たれば死んだりケガしたりします。同じように放射線に当たれば健康被害の恐れがあります(5)。一方で機関銃は移動できるので「移り」ます。
このように「放射能」と「放射線」は別の概念ですが、福島では混用が目立ちます。以下に福島県が提供する「福島県放射能測定マップ」を示します。
※(11)を引用
図−2 「福島県放射能測定マップ」
名前は「福島県放射能測定マップ」ですが、図に示す通り表示しているのは「放射線」量です。
こうした混同に付け込んだような記事を福島県の地方紙・福島民友が報じていました。
※(1)を引用
図―3「『放射能うつる』の誤解」と報じる福島民友
図に示すように、「『放射能うつる』の誤解」と報じ(1)、あたかも放射能が移るのは誤解であり、放射能は移らないような報じ方です。でも放射能が「移る」は既に記載の通りです。
福島第一⇒福島の台地⇒食べ物⇒福島の子供の体内
なんて移動ルートも考えられます。事故7年目になりますが福島産からは「放射能」(放射性物質)が見つかり続けています。
※1(12)を転載
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは収穫日
図―4 福島県磐梯町産乾シイタケの検査結果
以下に示す様に
「放射線をあびた人からは、周りの人に放射能がうるる−。〇か×か」
との設問について
「明確な答えを示せない子どもが25%もいた」
と報じていました。
※(1)を引用
図―5 放射線に対する設問について報じる福島民友
(=^・^=)は75%の子どもが明確な答えを示したことに驚いています。放射線を浴びた原因が外部(たとえは放射線量の高い場所をたまたま通ったなら、放射能は移りませんが、放射能を浴びて衣服などの付着して放射線を浴びたなら、除染しない限り衣服などに放射能が付着しており移る可能性があります。福島原発事故の時に福島では放射能の付着の有無を調べるスクリーニング検査が実施されました(13)。
正答が無い放射線・放射能の問題に75%の福島の子どもは答えを出しました。福島では「放射線教育」と言う名の子ども達への洗脳が進められているようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島県浪江町で4月末から5月初めにかけて山火事が発生しました(14)。これにつて紀州民報は
「現地の事情に詳しい彼によると、放射能汚染の激しい地域では森林除染ができておらず、火災が起きれば花粉が飛ぶように放射性物質が飛散するという。」
と報じていました(15)。以下に火事発生現場付近の空気中のセシウム137濃度を示します。
※(16)にて作成
図―6 福島県浪江町山火事現場付近のセシウム濃度
図に示す通り突然に跳ね上がっており紀州民報の「放射性物質が飛散する」との報道は正しいと言えます。にもかかわらず批判が相次ぎ、紀州民報は紙面で「多くの方に心配をかけ、迷惑をかけた」と陳謝に追い込まれました(17)。
以下に測定場所を示します。
※1 (7)のデータを(8)に示す手法で5月1日に換算
※2 火災場所・測定場所は(16)による。
図−7 福島・避難区域内の火災現場と粉塵測定位置
TV朝日系列は8月6日にアメリカが核実験をしたビキニ環礁等のマーシャル諸島についてアメリカは除染して安全になったと主張するが、住民は安全とは考えず帰還する住民は少ないとの番組を報じていました。福島では避難指示が解除されていますが、帰還がなかなか進みません。まさに福島の未来を表しています。当初はこの番組には「フクシマの未来予想図」との副題がついていました。ところが番組放送前に「風評被害」を口実に抗議され、削除されました(18)。
福島では「風評被害」を口実とした報道干渉により事実が伏せられ、本文記載の通りのデマ報道が平気でなされています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する果物にナシがあります(19)。今年も出荷が始まりました。糖度は充分で順調な仕上がりとの事です(20)。福島県は福島産ナシを「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ナシは無しです。
※(22)を引用
図―8 福島産ナシが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島民友新聞社 みんゆうNet −福島県のニュース・スポーツ−を8月23日に閲覧
(2)放射能(ほうしゃのう)とは - コトバンク
(3)放射性物質 - Wikipedia
(4)放射線 - Wikipedia
(5)被曝 - Wikipedia
(6)シーベルト - Wikipedia
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%AB
(11)福島県放射能測定マップ
(12)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月3週)―汚染の酷いキュウリ主産地を検査せずに、安全を主張する福島県―
(13)スクリーニング検査 19万人 | 東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース | NHK 40年後の未来へ 福島第一原発の今
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域山火事の粉塵測定結果は20倍以上、セシウムは検出される量ではなとTUF、繰り返される「拡散無し」のデマ報道
(15)「山火事と放射能」/AGARA 紀伊民報
(16)放射線モニタリングの結果 - 福島県ホームページ中の「 林野火災現場周辺の放射線モニタリングの結果(第16報) [PDFファイル/689KB] 」
(17)東京新聞:福島・浪江の帰還困難区域 山林火災11日間消えず:社会(TOKYO Web)
(18)めげ猫「タマ」の日記 ビキニ環礁は福島の未来
(19)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)トピックス | JAふくしま未来
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)<リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載/a>