「ドイツ、1〜6月期の再生可能エネルギーの発電比率は35%で史上最大を更新」
(BusinessNewsline 2017/7/5)
http://businessnewsline.com/news/201707050928430000.html
ドイツの2017年1〜6月期の発電量に占める再生可能エネルギーの割合は前年同期比2%増の35%となり、史上最高を更新したことがGerman Renewable Energy Federation (BEE)の発表で明らかとなった。
ドイツは日本で2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故を受けて、原子力発電の比率を減少させ、代わって再生可能エネルギーの比率を上昇させるという2011年の当時としては大胆なエネルギー政策の転換を図っていた。
ドイツは今世紀半ば(2050年)までに再生可能エネルギー比率を全体の80%にまで上昇させることを計画している。
一方、ドイツを始めとする欧米各国のエネルギー政策に転機を作るきっかけとなった日本に関しては、日本政府の資料によると2014年の時点で再生可能エネルギーが年間の発電電力量に占める割合は3.2%に止まるなど、欧米各国に比べると再生可能エネルギーへの転換で大きく出遅れを取っている。
再生可能エネルギーによる発電は、太陽光発電が主流と思われているが、欧米の場合、大規模風力発電が占める割合が大きいのが特徴となっている。一方、日本の場合は、大規模風力発電はほとんど普及していない。また、太陽光発電はコストが割高なため、太陽光発電の積極導入策により電力料金は米国などに比べて割高なものになってしまうなど欧米に比べて再生可能エネルギーに不利な地理的な特殊性が災いしている。
Source: BEE
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ドイツでは着々と再生可能エネルギーへの転換が進んでいるようです。
太陽光は割高だの、日本には大規模風力発電に適した土地がないなどと言いますが、
雨が多く山岳国でもある日本に最も適した発電は小水力発電です。
農水省の試算では100万キロワット原発12基分はまだ未開発とのこと。
要するにやる気次第です。
完全に過去の遺物になった原子力にしがみついていると、どんどん世界から
取り残されていくだけです。
(関連情報)
「ドイツで再生可能エネルギーの新記録 石炭・原子力は電力総需要量のわずか15%に
(インディペンデント紙)」 (拙稿 2017/5/16)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/117.html
「ドイツ、再生エネルギーによる発電量が一時的に総需要量の95%に到達 (businessnewsline)」
(拙稿 2016/5/12)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/657.html
「小水力発電に注目 100万キロワット原発12基分はまだ未開発 (農林中金総合研究所)」
(拙稿 2014/9/12)
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/287.html