日誌隠蔽責任を隠蔽するように急遽辞任した防衛相。引き際に漏らした数々の発言の尻拭いは、誰がどのようにするのか?
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辺野古移設でも普天間基地は還ってこない?
http://getnews.jp/archives/1851436
DATE:2017.07.27 17:27 J-WAVEニュース
ガジェット通信
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(火曜担当ナビゲーター:堀潤)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。7月25日(火)のオンエアでは、稲田防衛大臣の発言をきっかけに波紋を呼んでいる「普天間基地返還8条件」について、日米同盟に詳しいジャーナリストの春名幹男さんをスタジオに迎え、また「沖縄タイムス」県政キャップ、福元大輔さんとも電話をつなぎ、お話を伺いました。
問題の発言とは、「返還条件が満たされない場合は普天間の返還は実現しない」という趣旨のもの。稲田大臣はその後、「返還されない状況は想定していない」と釈明。また、「辺野古の新基地建設の方針に変わりはない」と言う政府ですが、このまま辺野古基地だけが完成して普天間が還ってこないという事態は本当に起こりうるのでしょうか? これまで政府は、繰り返し「辺野古の施設建設が普天間返還唯一の解決策」と言い続けてきましたが、“返還条件”とはどのようなものなのでしょうか?
「交通網の整備など、できそうなものもあるのですが…辺野古の新しい滑走路は普天間に比べて短くなるので、何らかの有事の際には、長い滑走路が必要な大きな輸送機などが民間の空港を使用しやすくしてほしいなどの条件を掲げていて、そこらへんのアメリカとの交渉が進んでいないので、それが満たされなければ普天間は返還されないと大臣はおっしゃったということです」(福元さん)
福元さんによると、今回の条件は「日本とアメリカ両政府が普天間を返還すると決めた時に文書化はされているので、沖縄県が理解不足と言われても仕方ない部分もあるものの、国もこれまで積極的に十分な説明をしてこなかったのも事実」と指摘していました。
一方の春名さんは、「アメリカ側は95年の米兵による少女暴行事件に対する県民感情などを踏まえ、返還に備えた準備をしていたので、アメリカ側が交換条件を出せるような話ではない」と語りました。
春名さんの「そもそも滑走路の長さに問題がない既存の嘉手納基地は使えないのか? など、米軍内でもしっかりとした話し合いが行われずに出された条件なのでは」という意見に対し、福元さんは「アメリカ側も、市街地のど真ん中にある普天間の危険性は認識していて移転する意思はあるが、その代わりに、もっと自分たちが使いやすい状況にしたいという思惑がその後の条件として付けられ、それに日本政府が流されてきたのではないか」と持論を展開していました。
コーナー後半も、基地返還問題をめぐる問題や事情について、春名さんと福元さんに説明して頂きました。福元さんは「普天間は、沖縄にある米軍基地全体の僅か2.5%に満たない。それを還すのにこれだけ国と県が揉めている。普天間以外にもたくさん基地があり、沖縄の基地問題の解決にはほど遠いという現状を日本全体で理解して欲しい」と語り、改めて、国の防衛のありかたなどの議論にも密接に関わる問題であることを認識する内容となりました。
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【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時−22時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
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