〔IS闇サイトに潜入〜瀬戸際も”徹底抗戦を”〕7月21日、N9
ISが今、テロを盛んに呼びかけているには理由がある。ISが首都と位置づけているラッカが有志連合・クルド人勢力主体の部隊が制圧作戦を進め、街は完全に包囲されている。
これとは別にアサド政権のシリアもロシア軍の支援を受け、ISへの攻勢を強めている。
瀬戸際に立たされているIS、しかしテロを呼びかけ徹底抗戦を貫抜こうとしている。
〔新たな動画続々と〕
森健一(現地報告)「これまでインターネットを巧みに利用してきたISだが、公のサイトではISに関係する映像やメッセージはすぐに削除される。nhkは今回、多くのIS支持者らが参加しているSNSに潜入することに成功。
公のサイトとは違って、撮影や編集に凝った映像が、多い日には一日100件以上発信され、テロを実行するよう繰り返し呼び掛けている。(自爆テロの戦闘員を映した動画は勇敢な戦士の姿として讃えている。多くの民間人が犠牲になっているのはアメリカの責任と、憎悪をあおる)。
監視を続けていると三日前から大きな変化が現れた。これまではSNSを運営する側からの一方的な情報発信に限られていたが、利用者との間で自爆攻撃に使う爆弾。車の作り方のやり取りが盛んに行われるようになった。…見境なくテロを起こそうという呼びかけがつづく。追い詰められる中で、ISは今もインターネット上で不気味なやり取りを続けている」