森友と加計でせめれば安倍独裁に対する兵糧攻めになる
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2017-06-07 反戦な家づくり
何度も書いているが、森友や加計学園にかぎらず、少子化にもかかわらず私立学校が全国で作られ、その多くに政治家の影がつきまとうのは、偶然ではない。
裏資金を集めるために、学校法人ほど都合の良いものはなく、学校新設は一度に巨額の資金を集めるためのイベントと化している。
ちょっとまえに書いたこの図を再掲しておく
何も珍しいものではない。
点線矢印こそが、この国のフツウの集金方法だ。
明治時代の北海道官有物払下げ事件など、この国では一貫して行われてきた、きわめてスタンダードな方法なのだ。
・国有地や市有地などの官有物をタダ同然に払い下げる
・過剰な補助金や無金利融資
・アングラマネーをロンダリングする
三井・三菱を筆頭に、日本の巨大資本はこうやって政府によって育成され、有力政治家はその見返りに資金を環流されて門閥を築いてきた。
朝ドラ「あさが来た」のヒロインの父のモデルは、三井家を国立銀行にしてやりたい放題に稼ぎまくった三井高喜。ずいぶんイイヒトに描かれていた五代友厚は北海道官有物払下げ事件の当事者で、大隈重信は三井のライバルである三菱と結託していた。
朝ドラのイイヒトぶりにダマされている人はいないだろうが、あの連中もそうやって国家を私することによって稼ぎまくり、そのカネで政治家を養い、あるいは自ら政治家となり、この日本という国を作ってきた。
明治政府ほどあからさまなことがしにくくなった今日、もっとも自由に公金とアングラマネーを政治家に環流しやすい装置が、学校法人であり、なかでも学校新設なのである。
いくら安倍晋三がうまくたちまわろうと、金の切れ目は縁の切れ目である。
数億の裏金を、パパッと動かせるようでなくては、あのような異常な独裁体制は維持できない。
加計学園は、長年にわたって安倍晋三を支えてきた。
森友学園も、順調にいけばその仲間入りをするところだった。
おそらく、他にも同様の金主はいるのだろう。
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安倍晋三は、加計学園問題も森友疑獄も、知らぬ存ぜぬを貫けば、秋には皆忘れてると思っている。
にもかかわらず、国会での安倍晋三はきわめて機嫌が悪く、イライラを隠すことができない。
それは、兵糧攻めがボディーブローで効いているからだ。
加計&森友がこれだけ騒がれている真っ最中に、さすがに同じような集金はやりにくい。
しばらくは自粛しなければならないが、しかし、動揺する自民党や公明党をなだめ、維新を引きずり込み、マスコミをなんとか黙らせ、公安警察を手なずけ、司法にも目を光らせるためには、出費ははなはだしいに違いない。
安倍晋三を標的にして、加計&森友で世論が追及し続ければ、やがて安倍晋三を見限って他の政治家に乗り換える法人も出てくるかもしれない。
とくに、文科省の現役官僚を怒らせたのは大きい。加計と同様のことをしていた法人は、いつ暴露されるかと毎日薄氷を踏む思いだろう。
たしかに、加計も森友も、野党がいくら追及しても安倍内閣は倒れないだろう。
2009年より前だったら、もうすでに内閣は総辞職しているだろうが、野党が実施的に消滅してしまった今、現実とは思えないような、まるで水が下から上に流れて、お日さんが西から登って東に沈むかのような、超常現象のような安倍や菅の言動が毎日国会では繰り広げられている。
だからこそ、国会はあらゆる方法で審議を止め、せめて共謀罪を廃案にすることを目指すべきなのだが、世論は圧倒的に森友と加計を攻めるべきだ。
安倍晋三を兵糧攻めにして、政権内部の動揺を拡大させ、自壊させるのである。