ヤクザを追い込んだ末に待っているもの!
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2017/05/01 23:56 半歩前へU
▼ヤクザを追い込んだ末に待っているもの!
暴力団が分裂に分裂を重ねている。一昨年、日本最大の組だった山口組は「6代目山口組」と「神戸山口組」に分裂。その「神戸山口組」が今度は、一部の直系組長らが離脱して「任侠団体山口組」を組織。
組織内でのポストをめぐる不満のほか、高過ぎる上納金が分裂の引き金だと思う。1992年に成立した暴対法によって取り締まりが厳しくなり、彼らの収入が激減。組織を維持するために下部団体から上納金を取りたてた。
これではやっていけないと組の解散が相次ぎ、暴力団の構成員はピーク時の約3万9000人から警察庁がまとめた「組織犯罪情勢」によると、昨年末は1万8100人へと半減した。
当局は今度の「共謀罪」で追い打ちをかけ、東京五輪を前に壊滅に追い込む腹だ。
ヤクザや右翼を散々利用してきたのは政治家であり、大企業だ。第一次安保反対闘争、いわゆる60年安保である。
時の岸信介内閣は、怒涛のごとく広がった国民的な反対運動を、警察権力だけでは阻止できないと児玉誉士夫に協力を要請。
児玉は全国の主だったヤクザ組織に声をかけ、東京に1万人を超える「その筋」の男たちを集めた。こん棒など凶器を握ってデモ隊に殴り込みをかけた。だが、学生たちはひるまず、これに一般市民も加勢し、暴力団を撃退した。
企業とヤクザ、右翼は「仲間」として交流を深めた。今は知らないが私が知る限り、以前は大手ゼネコンの多くが建設をめぐるイザコザ対策として大物ヤクザを「顧問」の名目で雇っていた。
もめ事が起きると「筋もの同士」で、裏で話を付けた。企業側は彼らを「必要悪」と公然と言っていた。
そんな薄汚い政治家や企業が「時代は変わった」とは言いながら、いい気なものだ。「共謀罪」でとどめを刺すつもりだ。だが、話はそう簡単にはいかないのではないか。
彼らは追い詰められれば最後は市民の目に触れない地下に潜るのではないか。街中から「組の代紋」は姿を消すだろう。しかし、絶対、暴力団はなくならない。欧米だけでなく、中国やロシアにも暴力団は存在する。
日本のヤクザは今後、イタリアのマフィア化するのではないか。銀行員や公務員、さらには政治家に身を変えて、麻薬の違法取引や売春あっせん、企業舎弟として乗っ取りなどに手を染めるのではないか。
当然、犯罪の手口は今以上に巧妙化し、摘発も困難になる。私はそんな気がしてならない。