〔老人自殺・親子骨肉の争い…中国”421社会”の衝撃〕4月17日、Nクロ現
息子夫婦に家や財産を奪われる!? そんな骨肉の争いが今中国で増えている。
映像:川で77歳の女性が自殺を計った。夫に先立たれ子供に見捨てられ、うつ病になっていた。
今、中国では自殺率が向上、この25年間で2倍以上に増加、深刻な社会問題になっている。背景にあるのが世界でも例をみない少子高齢化、「421社会」と呼ばれている。高齢者を支えるはずの子供の世代では、嫁、姑の骨肉の争いが
頻発している。
この女性は息子夫婦に家を奪われ孫とも引き離されそうになっている。すでに高齢者の数が2億人を越え、2050年には5億人に迫る中国。政府は高齢者対策を内需拡大につなげようと施策を打ち出している。そこにシルバー・ビジネスのノウハウを持つ日本企業も次々と参入。中国で進む421社会、これが日本にはどんな影響があるのか見ていく。
421社会の中国では、こんな言葉が聞かれる。
「未富先老」:社会が豊かになる前に高齢化
「二人目は生まない」:一人っ子政策が37年間つづき、現在60歳以上の人口は2億5千万だが、2050年には4億8千万になる。高齢化率:30%に。現在一人っ子政策は廃止されたが、専門家は出生率が今後上がるとは考えていない。理由の一つが教育コストの高騰。女性の晩婚化。
不動産が高騰する上海。経済的負担に苦しむ息子や娘が親の家を奪うケースが増えている。上海市が無料で開いている「老人法律サービスセンター」には、年間1000件以上の相談がある。
相談員(弁護士)「息子や嫁世代は子どもの教育のために懸命に働き稼がねばなりません。そのストレスは計り知れないほどです。そうした中で親の財産に目がくらんでしまうのです。親の老後など二の次です」
子ども世代から面倒を見てもらえず、孤独に暮らす高齢者は「空巣(独居)老人」と言われ、中国には1億人以上いると言われている。(数々の自殺場面の映像)
「日本にもチャンス!? 約100兆円市場」:2020年の市場規模100兆円は、日本の国家予算をも上回る希望。
(注)4:両祖父母
2:両親
1:子供