3. 2017年4月25日 00:00:43 : TnWxZUTqnQ : 4@L7OMU3AB0[2]
妄想するのは勝手だが、根本的な事実認識の間違いがあるから指摘しておく。
朝鮮戦争は平和条約が締結されず「休戦状態」だが、対立する双方、互いに銃口を向け合う双方のうち、一方にだけ「銃を捨てろ」と迫るのは無理な話だ。朝鮮半島の非核化は、六者協議の原則だった「約束対約束、行動対行動」にもとづき、両者同時履行で達成していくものだが、北朝鮮だけを責め、北朝鮮だけに核の放棄を迫るのは、あまりにも自己中心的であり、北朝鮮は決して折れないだろう。
北朝鮮が核兵器開発に突き進んだのは、核大国アメリカがいつ何時北朝鮮に先制攻撃の戦争を仕掛けるか分からない(少なくとも北朝鮮としては、そう考えざるを得ない)状況があるからだ。北朝鮮は、超大国アメリカに対して圧倒的な弱国であり、その弱国がアメリカの現実の軍事的脅威にさらされているという客観的事実を抜きにした議論は意味がない。北朝鮮の核兵器開発のやむにやまれぬ動機がアメリカの危険きわまりない対北朝鮮政策にあることを踏まえれば、北朝鮮に対して核兵器放棄を説得する上でのカギは、アメリカの北朝鮮敵視を改めさせること以外にない。
北朝鮮は、アメリカの北朝鮮敵視政策(先制攻撃で北朝鮮を地上から抹殺する選択肢を外していない)が放棄されれば(具体的には、ブッシュドクトリンを取り消し、北朝鮮に対する制裁措置を解除し、休戦協定を平和協定に作り替え、アメリカが北朝鮮と国交を正常化すれば)、核兵器を放棄する用意があるとはっきり言っている。北朝鮮のこの言葉を疑う理由はない。今もっとも必要なことは、アメリカが北朝鮮との対話・交渉によって北朝鮮のアメリカに対する恐怖心と警戒心を取り除き、米朝国交正常化に向けたプロセスを加速することだ。
本来であれば、日本は戦争当事者でない中立の立ち位置を利用し、六者協議で指導力を発揮して米朝に平和的解決のプロセスを働きかけることできたし、北朝鮮も日本に対して密かな期待感を持っていた(かつての小泉の訪朝は北側の期待の裏返し)。
ところが、愚かなる安倍一味は米国の北朝鮮敵視政策に肩入れし、日米安保の軍事同盟化をすすめ、北朝鮮を挑発して、極東を準戦時状態にた。こんな状況下で日朝国交正常化など、一体誰がまともに取り合うのだろうか。北朝鮮が、なぜ安倍を信用するのか。それとも、安保法制も日米首脳会談も全てフェイクで、一世一代の大芝居を打って、安倍が北朝鮮問題を解決するのだと言いたいのだろうか。