「100日ルール」終了で為替相場への影響は?(トランプ氏のFacebookより)
トランプ政権「100日ルール」終了で為替相場は乱高下か?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170420-00010003-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 4/20(木) 20:00配信
アメリカでドナルド・トランプ氏が大統領に就任してからいよいよ100日が経過しようとしている。為替相場においても1つの転換点となり得るこのタイミングにおいて、トレーダーはどのようなことに注意してトレードすべきか? FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんは、次のように注意を促している。
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先日アメリカに住む方が、こんなことをおっしゃっていました。「オバマケアが機能していない」と。
どういうことか詳しく聞いてみると、“保険費用があまりに高額であるため、保険費用の支払いができていない方が多い”というお話でした。
ちなみにその方ご自身は毎月約1000ドルを保険費用として支払う義務を課せられているそうです。つまり日本円に換算して10万円以上の費用を毎月支払っているわけです。確かにかなり高額ですよね。
「もし払わなかったらどうなるのか?」と聞くと、罰金を課せられるそうです。ただ、“罰金の方が保険費用よりも安い”ということで罰金を支払うことを選ぶ方も多いとのこと。最初は「公的年金のように後から何かしらの恩恵がある」ということを信じて支払っていた人も、徐々に支払わなくなってしまっているようです。
このように「オバマケア」は実質的に機能していない状態にあるようです。そして、だからこそトランプ大統領はこの制度の改革を公約として掲げているわけですが、はたして「オバマケア改革」はしっかりと進められているのでしょうか?
残念ながら進展は見られませんのが実情でしょう。アメリカでは、「オバマケア改革」を後回しにし、「税制改革」を優先すると伝えられています。さらに言うと、優先するとされている「税制改革」に関しても、残念ながらいまだ具体的な進展は見られていません。
つまり、トランプ大統領が公約として掲げていた「オバマケア改革」も「税制改革」もまだ具体的な進展が見られない状態にあるということです。そしてマーケットには不透明感が漂っています。
■乱高下相場に対処するためには?
では、もしこのまま改革が思うように進展せず、不透明感が高まり続ければ、どういったことが起こり得るのでしょうか? 当然、「トランプさん、何のために大統領になったの!?」という批判が強まるものと思われます。
実際、すでにアメリカでは副大統領のマイク・ペンス氏が評価される向きもあり、「トランプ氏よりもペンス氏が大統領になった方がアメリカにとって良いのではないか?」という意見も出ているようです。
さらに、もうすぐトランプ氏が大統領に就任してから100日が経過しようとしていますので、これまで控えられていたネガティブな情報が、より過激に報道され始める可能性があります。
これまでは「100日ルール」という暗黙のルールによって、大統領が就任してから100日間は過度にネガティブな報道が控えられる傾向にありましたが、就任から100日が過ぎれば、これまでは控えられていたネガティブな情報も容赦なく報道されると思われます。
そして私としては、“これらネガティブな要因が、相場の乱高下につながる可能性がある”と考えています。
ちなみに、相場の格言に「2日新甫は、荒れる」というものがあります。これは、“月の最初の取引日が2日に当たるとその月の相場は荒れやすい”ということを意味しますが、「3日新甫は、荒れる」と言われることもあります。
そしてこの4月は、最初の取引日が3日でしたので、格言通り相場が荒れる可能性もあり、「100日ルール」の終了が、その1つの要因となってもおかしくないと私は見ています。
では、実際に荒れ相場になったらどのように対処すべきでしょうか? 私の場合、まずは何よりもテクニカル分析によってチャートを読むことを優先します。ネガティブな情報がどれだけ流れてこようと、チャートに浮かび上がるサインを信じます。
中には「テクニカル分析なんて“ダマシ”も多いから意味が無い」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、先行きが不透明で荒れ相場が想定されるような時こそ、チャートをしっかり読み明確な基準を持つことが重要だと私は考えており、実際私はそのおかげで45年以上もの間、主婦として、お花の教室もやりつつ、かつトレードで毎年利益を上げ続けることが出来ているのだと思います。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。ドル/円、トルコリラ/円、他通貨ペア、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。