「財務省は返り血を浴びる覚悟でやれ」と大先輩!
http://79516147.at.webry.info/201703/article_341.html
2017/03/25 15:06 半歩前へU
▼「財務省は返り血を浴びる覚悟でやれ」と大先輩!
藤井裕久。元財務官僚。財務(大蔵)相を3度務めている。自らの戦争体験に照らし、安倍の右寄り歴史観に一貫して懸念を表明してきた人でもある。「森友問題と安倍政治の関連をどう語るか。聞いてみたかった」、と倉重篤郎が迫った。
***************
以下は「サンデー毎日」最新号での倉重篤郎の藤井裕久インタビューである。
まずは、財務省という役所についてである。9億円の国有財産を1億に値切る。そんなに融通無碍(むげ)なところなのか。
「その正反対だ。役人というものは世間でいう頑迷固陋(がんめいころう)なもの。前例を大事にする。逆に融通を利かすことには大きな抵抗がある。
私の経験で言えば、特に財務省はそういう役所だ。そういうことからすると今回、財務官僚たちが独自に判断したとはとても思えない」
財務官僚が忖度した、と言われるが?
「忖度以上のものがあったのではないかと疑う。忖度というほど役人は頭が柔らかくない。どこかから圧力があったのではないか。(圧力をかけた)許しがたい人がいるのではないかと思う」
この手の案件は通常どう処理されるのか?
「一言で言えば、国有財産をまけろ、という話だ。まっとうな近畿財務局長なら本省理財局長に、まっとうな理財局長なら財務相に相談するだろう。私が財務相だったら、こんなバカなことが何で許されるのか、と必ず言う。
先輩の大平正芳さん(元蔵相・首相)、福田赳夫さん(同)らもこんなことは許さなかっただろう」
だが、結果的にことが起きてしまった。発覚後の対応としてはどうする?
「即刻是正しろ、と言う。これがまかり通ったら、財務省は世の中の信頼を全く失うんだよ。税金を徴収する役所だよ。消費税どころではなくなるぞ、と」
どうやって是正する?
「そのやり方は君らで考えろ、と」
役人や大臣の責任が問われる、という形で財務省が返り血を浴びる可能性もあるのでは?
「仕方がない。それが公務についているものの責任だ」
先輩として財務官僚に言いたいことは?
「今の政権が長続きする、という空気があったとしても、もう少し財務官僚として筋を通してほしかった。正しいことをやる、クビになってもいい、というぐらいの気持ちでやらなければダメだ、と言いたい」
安倍政権下で不興をかこつ財務官僚だが、むしろそれゆえに毅然(きぜん)と政治に立ち向かう気骨を見せてほしい、ということだろう。藤井の出身母体に対する強い気持ちが伝わってくる。一種、官僚のあるべき姿論である。
http://www.asyura2.com/17/senkyo222/msg/886.html