【3月23日 時事通信社】トランプ米大統領がツイッターでの虚偽の主張でオバマ前大統領を中傷したと批判が強まる中、トランプ氏周辺が苦しい弁明に追われている。
問題になっているのは「オバマ氏が大統領選前にトランプ・タワーを盗聴させていた」とする4日の投稿。コミー連邦捜査局(FBI)長官が20日の議会公聴会で「FBIにも司法省にもツイートを裏付ける情報はない」と断言したため、書き込みはでたらめだという批判が一気に広がった。
これに対し、トランプ氏に近いニューネス下院情報特別委員長は22日、情報機関が監視対象の外国政府関係者などの電話を盗聴した際、会話相手だったトランプ氏周辺の発言を偶然捕捉していた例を多数確認したと発表。ホワイトハウスに出向いてトランプ氏に直接報告した。
スパイサー大統領報道官は記者会見でニューネス氏の発言を読み上げ、大統領の「正しさ」をアピール。大統領はこの後、「汚名がそそがれたと感じるか」と記者団に問われ、「少し感じる。彼らの発見に感謝している」と語った。
ただ、民主党内では、トランプ氏の主張は盗聴の標的にされたというもので、ニューネス氏が明らかにした事例は全く裏付けになっていないと批判する声が出ている。(c)時事通信社
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