このインタビューの核心は、「CIAも私も、いかなるサイバー攻撃の源も特定することは事実上不可能」という部分。
ロシア政府が関与するかたちで米国民主党本部のサーバーに対するハッキングがあったと“断定”したCIA&FBIは、その証拠ないし推論過程を公表する義務がある。
それなしに他国を犯罪者呼ばわりするのは国際信義にもとる行為である。
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マカフィー創業者がスプートニクのインタビューに答える「ロシアは民主党にサイバー攻撃をしていない」[スプートニク日本語]
2017年03月22日 05:37
ロシア大統領府は、米国の民主主義の基盤の弱体化を狙ったサイバー戦争を始めたとして非難されており、例として米民主党全国委員会への昨年のサイバー攻撃が挙げられている。
スプートニク日本
しかし、セキュリティソフト会社マカフィーの創設者、ジョン・マカフィー氏はスプートニクのインタビューを受けて、「米民主党全国委員会へのサイバー攻撃を行ったのはロシア人ではないと約束できる。用いられたのは古すぎるソフトウェアであり、国家に従うハッカーならば、最新版より機能性に劣る古いソフトウェアを用いることはなかっただろう」とした上で、「良きハッカーは跡を消すだけでなく、他のものが全てを行ったなら起きていたであろう風に状況を見せかけることができるため、CIAも私も、いかなるサイバー攻撃の源も特定することは事実上不可能だと長年主張している」と述べた。
スプートニクのインタビューを受けてマカフィーは、ロシアに対する非難は政治的に動機付けられたものだとの考えを示した。
FBIのジェームズ・コミー長官によると、昨年の米大統領選挙に介入しようとのロシア政府の試みに関する調査は、FBIによって昨年7月から行われている。