都心では大阪の学校土地取得問題やら、毒市場移転の責任問題ばかりだが。更なる毒土壌や土砂崩落、利権問題を生じるのは確実な工事が強行されつつある。
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http://tozansyarinia.seesaa.net/article/447553074.html
●大鹿村保安林解除異議申し立て
大鹿村では南アルプストンネル掘削を前に保安林解除の手続きが進んでいます。
2月16日に保安林解除の予定告示が出て、
30日以内に異議申し立てがなければ、その後正式に解除。
南アルプストンネルの掘削には、
この保安林解除手続きをクリアしないといけません。
JR東海にとっては長野県側南アルプストンネル掘削の大きなハードルでした。
11月に何を慌ててという日程で着工につき進んだJR東海。
朝日新聞の記事によると、どうもこの保安林解除の手続きを見越しての
日程設定だったというのが真相の一端なのかもしれません。
ところが、予定はずれこみ、1月末掘削がもう3月。
JR東海は今回もまた好調に空振りを繰り返しています。
*朝日新聞保安林解除につて.jpg(*画像略)
関東軍の暴走を止められず後は国土は焦土になって呆然。
なんて70年前のどっかの国の政府のように「バスに乗り遅れるな」
と浮足立ったのが大鹿村と村議会でした。罪深いですね。
ところで、まだJR東海はこのハードルを完全に超えきっていません。
朝日新聞の記事のように、
今回の保安林解除には異議申し立てができます。
できるのは直接の利害関係者とのこで、
そのための証拠物の提示も求められていますが、
森は環境として一体のもの、一カ所だからという理屈で
森を切れば手続きさえ減ればいくらでも切っていいなんてことにもなりかねません。
それに保安林はそもそも切っては意味がないのです。
周囲の地権者だけでなく、
下流域は実際土砂流出による鉄砲水被害を受けかねない下流域の人は
直接の利害がある人として影響の及ぶ人たちです。
そして、南アルプスは国立公園、そこへのトンネル掘削はみんなに及びます。
また、予定地は自然と人間のいい関係を目指す
ユネスコエコパークの移行地域です。
みんなの財産、環境が損なわれるという点では
みんなが利害関係者となりえるのは当然です。
法に魂を込めるのは、当事者であり、
誰が当事者かは自分が決めるものです。
たくさんの声を届けることで、トンネル掘削に待ったをかけていきましょう。
というわけで次の書式で異議申し立てを出しましょう。
提出先は長野県。
県庁宛に保安林解除異議申し立て担当部署様と書いて出せば届きます。
長野県庁 〒380-8570 長野県長野市大字南長野字幅下692-2
提出期限は3月21日
様式は以下
*保安林解除異議申し立て書式.jpg(*画像略)
空欄には以下を埋めましょう
県 郡 村 大字 地番 面積
長野 下伊那 大鹿 大河原 4850−5 0.0257ha
日付、住所、氏名、印 を満たして
異議申し立ての内容と理由を書いて完成です。
・土砂災害の危険が高まり
・洪水の危険が高まる
・森を切られると周囲の環境が壊れる
・森を切るだけでなく南アルプスにトンネルを掘り国立公園としての価値を損なう
などなど・・・・・・。
直接の利害関係を称する書類については
地図や謄本、予定個所と自分との関係を記した書類など
考えて示しておきましょう。
予定地の地図は以下です。
*保安林解除調査位置図.jpg(*画像略)
昨日付で
大鹿村議会にも陳情を出しました。
現地の特性についてご参考にしてください。
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2017年3月2日
大鹿村議会議長 熊谷英俊 様
保安林の保全に関する陳情書
大鹿村大河原
宗像 充
日ごろより村政の向上のためにご尽力くださり、ありがとうございます。
林野庁は2017年2月16日に村内上蔵地区の保安林(大河原4850の5、裏面に地図)解除の予定告示をし、小渋開発の背面にある立木0.0257ヘクタールの伐採を表明しました。伐採個所にはリニア中央新幹線の坑口ができる予定です。
保安林について定める森林法は、その趣旨を「森林の保続培養と森林生産力の増進とを図り、もつて国土の保全と国民経済の発展とに資することを目的」としています。したがって保安林の趣旨も、国土保全、国民経済への寄与、つまり公益目的に外なりません。しかし、近年の異常気象増加による土砂災害の増加、環境への関心の高まり、健康保安林、風致保安林の増加を鑑みると、保安林の性質も、それに加えて、安全な生活、健康的な生活を送るための社会インフラとしてとして捉えられるようになってきています。それは憲法13条の幸福追求権、あるいは憲法25条にあるような生存権であり、その役割を国民が保安林に求めていることの表れです。大鹿村においては三六災害などの大きな土砂災害を経験し、慢性的な土砂災害にさらされています。生命の安全という観点から保安林に対する村民の期待は高いものと認識しています。
以上を踏まえ、今回の「保安林指定の解除を予定」したとの行政処分の告示について、大鹿村民の立場から考えると、この手続きは妥当であったのか疑問を抱かざるを得ません。解除予定地のある上蔵地域は、鳥倉山が崩壊して流れ出た土砂の上に集落ができており、今もゆっくりと地面が動いています。豪雨時には土石流や地滑りの恐れは十分あり、地元住民はその不安とともに暮らしています。また、解除される保安林のある解除予定地周囲の保安林は不安的な堆積土の先端で地形が急峻であり、地盤が弱く、一帯は土砂災害特別警戒区域の指定もなされています。伐採予定地の下方には建造物があり、JR東海は濁水処理設備や重金属対応判定のための仮置き場を作っています。保安林解除の予定告示により開発行為による伐採も否定できませんが、あのように脆弱な斜面で木を切れば、地面の崩壊が発生する恐れがあります。保安林解除予定地下部の施設が壊れれば、残土が下部に流れ出て、川をせき止め下流部にも影響が及ぶ可能性もあります。このような地質的にもろい地域に住んでいるということを大鹿村民は知っています。であれば、行政としては、もろい地形を補うための保安林の解除を予定しているとの行政判断を、住民に広く知らしめるべきでした。
42名の死者を出した大西山の崩壊に象徴される三六災の記憶がある村だからこそ、土砂災害を予防する機能を持つ保安林に関しては、慎重にその解除がなされるべきです。そして、保安林によって土砂災害から身を守るということは、先に挙げた憲法上の権利です。
ところが、今回の保安林の解除については、事前に住民への周知や説明、同意の手続きがなされないままに手続きが進みました。災害の歴史を知る村であるからこそ、本来であれば、申請時に周辺住民と関連自治会、災害によって被害が及ぶ可能性のある自治会に事業者が説明を行ない、理解を得て保安林解除の申請をすべきでした。住民の生命と財産を守る責務のある村は、保安林解除について村民から理解が得られるよう、説明の場を設定し積極的に広報すべきです。とある県においては、保安林の解除に当たっては周辺住民の同意を書面として提出することを指導しています。説明もなしに森林が伐採され、開発が進めば、村民においてはいたずらに不安が募っていくことになります。
以上の趣旨から、次の事項について陳情いたします。
一、上蔵地区の保安林解除に至るまでに周辺と下流域の住民・自治会に説明の場を設け、村はJR東海に同意を取り付けることを求めて下さい。
一、今後保安林解除手続きの申請がなされる場合は、申請前に説明をして、解除に至るまでに同様の手続きを取ることを村は事業者に求めて下さい。
一、上記二項目の手続きを取るにおいて、理解と同意を住民が判断できるよう、村が説明会の場をアレンジしてください。
一、大鹿村におけるリニア事業において今後なされる保安林解除の予定地の情報をすべて明らかにするよう村はJR東海に求め、得た情報を広く住民に周知して下さい。
上記陳情項目が速やかに実行されますよう、村当局に働きかけていただけるようよろしくお願いします。
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posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 12:34| Comment(0) | 日記
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