スーパーでもっと安く買い物するためのテクニックを紹介(写真はイメージ)
スーパーで2月〜3月が年間で最もお買い得な各種事情
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170222-00010001-moneypost-bus_all
女性セブン2017年3月2日号
スーパーはいつでも「安売り」しているイメージだが、実は2月3月こそが「一年のなかでも最も買い物に適した時期」だとショッピングアドバイザーの今野保さんは言う。
「大手スーパーの決算は2月末が多いので、2月は値下げして売り上げを伸ばそうとする傾向が強いです。さらに3月になると企業は新年度のスタートに合わせて、お客さんを引きつけようと集客性の高い商品を並べてくる。つまり、2月後半から、3月は一年のなかでも“出血大サービス”の時期なんです」
とはいえ、ここでも注意点がある。
「2月は28日までしかないので、他の月より2〜3日、短い。2月末は主婦にとっては懐に余裕のある期間ですが、だからといって余計なモノやお買い得でない商品に手を出さないことが大切です」(今野さん)
では何を買ったらいいのだろう。まず見逃せないのは、冬の季節モノ商品だ。
「店としては売り残したくないので、大幅に値下げをしてきます。鍋つゆ、もち、おでんの具などは、格段に安くなりますね」(今野さん)
すでにスーパーの店頭店内は“春”のイメージに様変わりしているが、気候的にはまだまだ寒いこの季節。お安い値段で鍋やおでんを楽しめば、懐も体も温まる。同様に、2月後半から一気に安くなるのがチョコレート。
「バレンタインデーを過ぎると需要がガクッと落ちるため、バレンタイン用チョコだけでなく、他のチョコレートも一緒に値下げするスーパーが多いんです」(今野さん)
■季節の変わり目になると力を入れる商品とは?
さらにスーパーには、季節の変わり目になると力を入れる商品がある。
「中華合わせ調味料やパスタソース、丼もの、カレーが、スーパーの“4種の神器”。日常の夕食の献立で頻度が高いのがこの4つなので、季節の変わり目には必ずメニューの提案をしてきます。給料日の1週間前は主婦の懐が寂しいので、例えば“まぐろ丼フェア”などを行い、まぐろのお刺身など関連するものを値下げします。なかには79円、88円、98円といった均一セールで売り出される商品もあるんですよ」(今野さん)
どうせ買うなら、そのタイミングを逃さずに。
また、最近増えているのが「パン全品1割引」といった「カテゴリー特売」だという。
「3月は引っ越しや子供の進学などで、新しくその地域に住み始める家族が増えるなど人が動く時期。店側は全品を一律に安くすることで、そのカテゴリーのなかで“お客さんが欲しい商品はどれか”を調査して最新の傾向を知ろうとするんです。パンやチーズ、牛乳、豆腐、こんにゃく、納豆などでよくやります」(今野さん)
普段は値引きにならないから買ったことがない――そんな商品を試してみる絶好のチャンスだ。
■野菜は雪が降ったその日がいちばん安い
スーパーの値段には天気も大きく影響する。この時期、冷たい雨や雪が降ると買い物に出るのもおっくうになるが、安く買うならそこが狙い目だと節約アドバイザーの丸山晴美さん。
「野菜は雪が降ったその日がいちばん安い。その後になると雪の影響で収穫できなくなり、グッと値上がりしてしまいます。日持ちする大根や白菜、キャベツなどは、安いうちに買っておきましょう。
一方、肉や魚などの生鮮食品も悪天候の日は安くなりますが、次の日になると売れ残ったもの、とくに賞味期限の短いものがさらに大幅に値下げされることが多い。もちろん雪国は別ですが」
春野菜が店頭に並び始めて目を引く時期でもあるが、
「出始めは高い。“旬のものは3日待て”が鉄則で、3日過ぎたら徐々に値下がりしていきます」
と今野さん。スーパーでの買い物は、1日の違いで値段に差がつくことを心したい。 それから、これは今の時期とは限らないが、大事なことをもう1つ。「何を買うかは、スーパーに行ってから考える」という人もいるが、スーパーに行く前のチラシチェックは欠かせない。
下調べせずにいきなり店頭に行くと、本当のお買い得商品を見逃したり、実はあまり安くなっていない「値引き品」を買ってしまう可能性があるからだ。
「チラシでまず注目すべきは左上によく掲載される“日替わり”商品です。お客さんを呼ぶための特売商品なので、店側が全然儲からないくらい値段を下げています」(今野さん)