シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、建物の屋上から周辺を見渡す政府側部隊の戦闘員(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア軍、アレッポ北東部を奪還 反体制派にとって「最大の敗北」
http://www.afpbb.com/articles/-/3109513
2016年11月29日 14:30 発信地:アレッポ/シリア
【11月29日 AFP】シリアの反体制派が28日、これまで主要拠点としてきたアレッポ(Aleppo)東部の北側一帯の支配権を失い、同市全体の奪還作戦を進めているシリア政府軍が大規模な進攻を行ったことが明らかになった。
シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支援するロシアが2015年9月に介入して以降、反体制派の支配地域は徐々に縮小しているが、2012年から支配してきたアレッポ東部を失えば、同勢力にとっては壊滅的なダメージになるとみられる。
在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、政府軍は28日、サクル(Sakhur)、ヘイダリヤ(Haydariya)、シェイクコードル(Sheikh Khodr)の各地区を奪還。クルド人勢力もシェイクファレス(Sheikh Fares)地区の支配権を反体制派から奪った。
シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、「(反体制派が)2012年にアレッポの半分を制圧して以降(彼らにとって)最大の敗北」との見方を示した。
今回の進攻により、アレッポ北東部全域は政府軍が掌握したことになる。
政府軍が各地区の奪還を進める中、多くの市民は反体制派支配地区を脱出し、政府やクルド人部隊の支配地区に退避しているが、一部の市民は、今なお反体制派が制圧している地区へと南下している。
こうした現状について、アンサリ(Ansari)地区で救助活動を行っている民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の広報担当者、イブラヒム・リース(Ibrahim Abu Al-Leith)氏は「悲惨な状況だ」と述べた。(c)AFP/Karam al-Masri with Sara Hussein in Beirut
シリア・アレッポのヘイダリヤ地区で、戦車に乗る政府側部隊の戦闘員(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、激しく損壊している建物の横を歩く政府側部隊の戦闘員ら(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区に集まる政府側部隊の戦闘員ら(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、激しく損壊している建物の横を歩く政府側部隊の戦闘員ら(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのバーディーン地区で、損壊した建物の横を歩く政府側部隊の戦闘員(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、空に立ち上る黒煙(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、損壊した建物の横を歩く政府側部隊の戦闘員ら(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、激しく損壊している建物の横に立つ政府側部隊の戦闘員ら(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN
シリア・アレッポのブスタンバシャ地区で、激しく損壊している建物の横を歩く政府側部隊の戦闘員ら(2016年11月28日撮影)。(c)AFP/GEORGE OURFALIAN