タイの少数民族、プータイ族のモーラム(イサン地方の民謡)なかなか良いでしょう。
今、調べてみると、プータイ族は1500年ほど前、ベトナムのディエンビエンフーのあたりから(プータイ族の故地に関しては諸説あるようだが)ラオス中部(サバンナケート)へ移住、さらに200年くらい前にその一部がメコン川を越えてタイのイサン地方北部に移ってきた人たちらしい。
プータイ語や、タイ語やイサン語と語族は同じだが、現在、彼らが混住しているイサンの人たちの言葉ともかなり違うようだ。ちょっと不思議だが、それにもかかわらず、モーラムプータイは、タイの民謡の中で確固とした地位を確立しているようだ。
ちなみに、アップしたのは、タイではなくラオス人歌手によるモーラムプータイ。歌詞テロップも、タイ文字ではなく、ラオスの文字である。かなり似ているので、なんとなくわかるが。
と、ここまで書いてなんだが、この投稿の目的は、上のビデオをアップするためではない。眼目はこっち。
https://www.youtube.com/watch?v=zFMt9a2su-Y
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この歌は、タイの代表的モーラム歌手4人が、国王陛下追悼のために作った。作詞は、演歌業界の大物プロデューサー、サラー・クンナウット、作曲は人間国宝、バーンエン・ラークケム、前列で歌っている男女2人がそれ。後列で歌う、クッキーとイットは、コミックモーラムで人気の色物芸人だと思っていたが、これほどの実力派歌手だったとは!
いやあ、これぞタイ、モーラムの神髄!というデキですな。
久しぶりで聞いてて背中がゾクゾクした。
ではでは